« 高齢者の健康管理(2) | トップページ | 地 震 »

高齢者の健康管理(3)

○こころの不調に早く気づく
高齢者では体の病気だけでなく、こころの病気にも早く気づく必要があります。特に、うつ病と認知症(痴呆)について注意する必要があります。
うつ病は高齢者ではしばしばみられる心の病気ですが、治ることが多い病気ですので、早期発見、早期治療が大切です。初期にはいろいろな症状がありますが、不眠症、疲れやすい、食欲不振、頭痛、肩こりなど、高齢者ではしばしば自覚するような身体症状のこともありますので、内科などの検査で異常がない場合には、うつ病の存在を疑わなければなりません。このように身体症状という仮面を被ってしまってしまい、本来のうつ病が隠れてしまうものを「仮面うつ病」と呼ばれています。
認知症(痴呆)も発症を予防し、なるべく早く見つけて対処すべき病気です。
高齢者で知的機能が低下するのは、ある程度は生理的なこととして仕方のないことですが、知的機能のなかの種類によって変化の仕方が異なるという点が重要です。
知能テストから言語性テスト(単語・算数・理解・類似など)と動作性テスト(積木・絵画配列・組み合わせなど)を分離して検討してみると、加齢によって動作性テストに反映される機能は低下していく一方で、言語性テストに反映される機能はむしろ向上していることがわかっています。つまり高齢者にとっては、言語性テストに反映される機能が知能の主役となっているといえます。この機能は、日常的な経験や学習によって獲得され維持されるものですが、この機能を維
持するためには高齢者にとっても日常的に新たな知識を獲得していこうという努力が必要になってきます。
認知症(痴呆)の予防には、やはり絶えず脳を刺激していることが必要で、新
聞や本を読む習慣はできる限り続け、視力の問題でそれが不可能ならばラジオのニュース番組を聞いたりすることが効果的です。それに、手足を使ったり、何かの作業を行ったりすることも脳を刺激することになります。
最近の報告によりますと、ボケ防止には頭を使うことよりも身体を動かすほう
がよいという結果が出ています。運動は認知症を予防する効果もあります。その機序が体を動かすことによる脳血流増加によるものかどうか、まだ分かっていません。
高齢期という円熟した時期を充実したものにするためには、まず心身の健康が
前提になります。そして、そのうえに趣味や生きがいとか、それぞれが置かれた環境や立場での最も充実した人生、生活の質(QOL)を考えていかなければなりません。
こころやからだの健康は、日常の注意、ちょっとした努力によりかなり向上するものです。人や社会との関わりのなかで自分を変えていこうとすることが知的活動にもつながります。出来れば社会の現役として、後輩たちにいろいろな助言を行い、充実した人生を送りたいものです。

|

« 高齢者の健康管理(2) | トップページ | 地 震 »

つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/490756/20641951

この記事へのトラックバック一覧です: 高齢者の健康管理(3):

» レーシック費用で比較 [レーシック費用で比較]
レーシック費用の比較サイトです。 [続きを読む]

受信: 2008年5月 9日 (金) 18時47分

» レキソタン錠(メンタル系) [大アマゾン川]
レキソタン錠は1と2と3があります。レキソタン錠はブロマゼパムはが一般名らしいです。 レキソタン錠、気分をリラックスさせ不安や緊張感をやわらげたり、寝つきをよくするらしいです。 病院で聞いたんですが、私の症状はうつ病とかパニックとかではないんですかと聞いたら、そういうものじゃありませんから・・レキソタン錠を処方したからといってうつ病、躁病とかではないときあると説明を受けました。 ... [続きを読む]

受信: 2008年5月22日 (木) 21時14分

« 高齢者の健康管理(2) | トップページ | 地 震 »