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秋刀魚

関東地方は今日も暑かったものの、1週間前と比べますとかなり過ごしやすくなりました。平安時代の歌人、藤原敏行はちょうどこの時分に下記の歌を詠んだのかもしれません。

 「秋来ぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」

ところで、秋の味覚といえば秋刀魚(サンマ)が代表のひとつ。燃料費高騰の煽りで休漁するなど今年はいろいろありましたが、北海道根室市の花咲港では休漁明けの大型船の水揚げが本日から始まりました。

ご飯のおかずにも酒の肴にも向くサンマはビタミン類が豊富で、「秋刀魚が出ると按摩(アンマ)が引っこむ」との言葉があるくらい栄養価が高く、昔から庶民の活力源の一つとなってきました。

その旨味は寒い海で蓄えた脂肪にあるのですが、回遊魚であるサンマは南下してくると徐々に脂肪分も落ちてしまいます。そのためサンマを選ぶ際に産地表示を気にする人が多く、根室や三陸沖といった北の海で獲れたものが好まれます。

自宅で食べる塩焼きも食欲をそそりますが、鮮度のいいものなら料理屋で食べる刺身もまた格別。普段は苦いハラワタも、鮮度が良ければ甘く感じられます。
漁はこれから本格化しますが、燃料高騰の折り価格動向が気になるところ。

 「秋刀魚焼く、きのうも今日も隣かな」 岡村柿紅(しこう)

消費者の立場としては、いつまでも大衆魚であってほしい秋刀魚ですね。

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