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洞 察

 「連想」と似たような言葉に「洞察」がありますが、こちらは本質を見抜き先を見通すという意味が加わります。中国の故事に次のような話がありますのでご紹介いたします。

 王が初めて象牙の箸を作った際、それを見た重臣はひそかに恐れました。

 象牙の箸を使うようになれば、汁を盛る器も、土器をやめて玉でつくるようになる。そのような立派な器を使うようになれば、食べる料理も粗末なものはやめて天下の珍味を求めるようになる。そうなると今度は、錦の衣を着て立派な宮殿に住みたくなるにちがいない。

 このようにして次ぎから次と象牙につり合うものを求めていけば、天下の富を集めてもまだ足りなくなるだろう。と、その重臣は思ったそうです。案じたとおり、その後、この王は自らの国を滅ぼしてしまいます。

 このレベルの洞察力に達するのは容易ではありませんが、なるほどと思う話です。ちなみにこの故事は次のような言葉として今に伝えられています。

 「見微以知萌、見端以知末」

  微を見て以って萌を知り、端を見て以って末を知る

 (びをみてもってほうをしり、たんをみてもってすえをしる)

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