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2008年3月

暫定税率

季節は行きつ戻りつしながら進みますが、花冷えとなった今日も桜の花は健気に咲いています。
ところで今日は年度末。本日までの数値で企業は決算を行い、4月後半から決算予測情報、5月から6月にかけて決算発表が本格化します。
そして明日からは新しい年度が始まります。毎年そうなのですが、4月から始まる新しい制度や改定事項が多く、電力やガス料金、食品等の値上げ、国民年金の保険料も月額310円増額されます。

そして今一番の話題は暫定税率期限切れによる影響です。※以下は主なもの。

 ガソリン → 1リットルあたり25円の税負担減
 軽油   → 1リットルあたり17円の税負担減
 自動車  → 自家用車の自動車取得税が5%から3%に
           自賠責保険の保険料は平均24%値下がり

また、4月末が期限となる自動車重量税は、4月中に延長が決まらなければ5月から半分以下になります。
 一方、土地売買にかかる登録免許税や中古車の自動車取得税、オフショア市場での非課税優遇措置等に関しては期限切れを回避する法案が本日可決し、負担増が回避されました。
期限切れとなった今回の暫定税率は、4月29日以降、衆議院で3分の2以上の賛成多数で再可決できますが、国民生活に直結する事柄だけにその成り行きが注目されます。

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桜(2)

今朝の近くの江戸川公園では花見の場所取りしている人が散見されました。

桜が植えられているところは今日もは花見の酔客で賑わいそうですが、賑やかになるのは酒の所為(せい)ばかりではなく、桜の花粉に含まれる燐や硫黄といった物質には疲労を回復させる作用があるためなのかもしれません。

ところで下記は有名な「勧酒」と題する五言絶句ですが、「この盃を・・」で始まる井伏鱒二による「勧酒」の訳はさらに有名です。

   勧君金屈巵  (君に勧む 金屈の盃)
   満酌不須辞  (満酌辞するをもちひず)
   花発多風雨  (花ひらいて風雨多し)
   人生足別離  (人生 別離足る)

   この盃を受けてくれ
    どうぞなみなみ注がしておくれ
     花に嵐のたとえもあるぞ
      さよならだけが人生だ 

 また、この時期は次の句もよく耳にします。

   春眠不覚暁  (春眠 暁を覚えず)
   処処聞啼鳥  (処処 啼鳥を聞く)
   夜来風雨声  (夜来 風雨の声)
   花落知多少  (花落つること知る多少ぞ)

江戸時代の仮名草紙「薄雪物語」には「世の中は月に叢雲(むらくも)花に風、思ふに別れ思はぬに添う」とあります。

花に嵐のたとえあり。思い通りには行かないこと多けれど、一期に一会の今この時を大事に思う桜かな。
http://blog.livedoor.jp/hnnk0/archives/cat_50029951.html

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桜(1)

東京都内では桜の花がほぼ満開、ここ数日は満開の桜が楽しめそうです。

『ひさかたの 光りのどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ』

『花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに』

百人一首の中で桜を歌ったものの一部です。百人一首では桜を歌ったものは6つ程ですが、万葉集に詠まれた桜の歌は40首、対する梅の歌は118首あるそうです。

奈良時代には、花と云えば梅を指し、平安時代になって花と云えば桜を指すようになったと云います。奈良時代に中国の思想をもとに造営された平城京、そしてそれを受け継ぐ平安京、その平安京では御所の紫宸殿(ししんでん)前にあるのは当初「左近の梅」でしたが、菅原道真の進言によって桜に代わったと云います。
ところが、奈良時代より以前の神話の時代の話では、これまた花と云えば桜だったようです。ただし、今の「ソメイヨシノ」ではなく、「ヤマザクラ」、「オオヤマザクラ」、「オオシマザクラ」と云った種類の桜です。

今のソメイヨシノは東京都豊島区の「染井」と云う地で江戸時代後
期にウバヒガンとオオシマザクラの交配種として誕生したそうです。値段が安く、成長が早いので一気に日本全国に広がったそうです。

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羽田会の皆さんへ

Pict0107_2   昨日は羽田会の歩く会、懇親会が行われました。
歩く会の方は目黒川沿いのソメイヨシノが八分咲きでした、幸い天候にも恵まれて楽しいお花見気分をあじわいました。
出席された方はお疲れ様でした。
今回は歩く会7名、懇親会13名の出席でした。
羽田会のアルバムを更新しましたのでご覧になって下さい。

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飲みたい紅茶ブランド

寒い日には、1杯の紅茶がいつもより「美味しい!」と感じることがあります。先日、『飲みたい紅茶ブランド』というアンケート調査を目にしましたが、1位はフランスの老舗「フォション」で、ほぼ7割の人が飲みたいと答えています。特に、果実や花をブレンドしたフレーバーティーが人気で、中でもアップルティーは定番商品となっています。
2位は英国の「フォートナム・メイソン」で、英王室や貴族らに愛飲されています。上品で伝統的な紅茶文化の象徴でもあり、ブレンドの技術は世界一との声もあります。
3位は英国の「ハロッズ」で、日本には約25種類が輸入されており、定番のNo.14は4種類の紅茶がブレンドされており、ベストセラーとなっています。
尚、4位以下は次のようになっていました。

 4.ウェッジウッド(英国)
 5.ロイヤルコペンハーゲンティー&グルメ(デンマーク)
 6.トワイニング(英国)
 7.レピシエ(日本)
 8.マリアージュフレール(仏)
 9.リプトン(英)
10.ミントン・ティー(英)

紅茶にはブランドの他、産地による茶葉の違いもあり、「ダージリン(インド)」、「アッサム(インド)」、「ウバ(スリランカ)」等々がありますが、同じダージリンでも農園や収穫時期によって香りや味は大きく変わってきます。尚、英国は伝統的なブレンド、フランスは果実や花の香りを加えたフレーバーが得意です。また、日本ではストレートかレモンを入れて飲む人が多いですが、英国ではミルクティーが一般的だそうです。
http://blog.goo.ne.jp/tararan192122/e/4db9dfafe88c8fe5af0926af28d891d3

http://yotti.air-nifty.com/yottiworld/2004/01/post_10.html

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テレビ時代の終焉

先週、NHKでユーチューブなど動画サイトの特集番組を放映してたんですがご覧になりましたか?
私はテレビはニュース以外はほとんど見ないんですけど、週末は番組の内容によっては1~2時間くらい見る事もあります。
それで、番組では 高校生など一般のインターネット利用者がユーチューブを利用して世界各地の人たちと交流する姿を紹介していました。
その中で、日本のある3世代同居の家庭の事が紹介されていました。
放送では、リビングでテレビを見ているのは祖母だけで、子どもたちは動画サイトに夢中になっている様子が流されていました。
"テレビなんかより、こっちの方がずっと面白い" という高校生の言葉が印象的だったです。
確かにそうかもしれません。
テレビは地上デジタルが主流になり、大画面で驚くほど鮮明で高画質な映像を見る事が
できるようになりました。
しかし、テレビの場合はあくまで放送されているものを受信する事しかできません。
しかもその内容の多くは虚構であり、ある意味 "ヤラセ" まがいとも言えるものもあるように思えます。
有名人が電車に乗って、途中下車しながらその駅周辺の飲食店や見所など巡るっていう旅番組ありますよね。
あれって、出演者が駅に降り立って、そこから歩いて周辺を見て回るという設定になっていますが、実際にはスタッフが移動に使っている車に出演者も同乗して移動している訳ですよね。
地方路線のダイヤを考えれれば、出演者が電車に乗っている姿も、最初に全区間乗車して、その駅に降り立ったように見せているだけも可能性さえあります。
しかし、それを視聴者に明かさず、さもその本人が電車に乗って旅をしているように仕上げるのは視聴者を欺いていることになりませんか?。
旅番組に限らず、民放テレビは高い視聴率が獲得できればそれでいいわけであり、そこにはモラルなど存在しないのではないのでしょうか。
一方動画サイトの場合、自分で撮影したり編集した映像を全世界に公開できるという楽しみがあります。コマーシャルが延々と流されることもありません。
ユーチューブでは1分間に10時間分の動画が投稿されるそうです。
恐くべき数字です。
現在では民放テレビはメディアとして非常に大きな力を持っていて、成功しているビジネスだといえますが、この牙城が動画投稿サイトという新しいメディアによって崩される日もそんなに遠くないのかもしれません。

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今年の新入社員のタイプ

社会経済生産性本部は昨日、毎年恒例の新入社員のタイプを発表しました。
今年のタイプは「カーリング型」だそうですが、そのココロは・・・
新入社員は磨けば光るとばかりに、育成の方向を定め、そっと背中を押し、ブラシでこすりつつ、周りは働きやすい環境作りに腐心する。しかし、少しでもブラシでこするのをやめると、減速したり、止まってしまったりしかねない。
帰属意識は低めで、磨きすぎると目標地点を越えてしまったり、はみだしてしまったりということもあるだろう。
と評し、「本人の意志(石)が大事」と締めくくっています。

他にもこんな風に見ている識者もいます。
「ククラ型」(「アルプスの少女ハイジ」に登場するキャラクター)
繊細でまじめ、傷つきやすい。本当は自分で立てるけど、ヨソからの強い力がないと立てない。上から目線ではなく、ハイジのように同じ高さで諦めずに「君はできるのよ」との励ましが必要。

「シャボン玉型」
最初は上昇するが、何かにぶつかったりすると簡単に壊れてしう。
総じて「繊細」で「壊れやすい」との評が多いのですが、壊れるか否かは環境ではなく、自分の気持ち次第。何はともあれ「一所懸命」さが必要です。
(社会経済生産性本部HP)
http://activity.jpc-sed.or.jp/detail/lrw/activity000857.html

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失敗学のすすめ

数年前、「失敗学のすすめ」という本がビジネスマンの間でベストセラーになりました。
「失敗は成功のもと」といいますが、「のど元すぎれば熱さ忘れる」とばかり同じミスを繰り返すのが人の常。失敗した嫌なコトは早く忘れてしまいたいというのが人情です。
失敗や事故、不祥事に関するニュースが相変わらず新聞やテレビで連日報道されていますが、失敗の責任追及とは別に、なぜそうした結果を招いたのかを多面的に前向きに分析し、そうならないための知識を語り継いでいくのが失敗学です。
失敗=恥ととらえて隠してしまうのではなく、「災い転じて福となす」の発想が失敗の連鎖防止のために必要です。「あつものに懲りて膾(なます)を吹く」だけでは、そこに埋もれた貴重なノウハウを活かすことができません。
もちろん、失敗を恐れてチャレンジはできません。実生活に於いても失敗することは多々起こるかと思います。その際、その失敗の原因を理解し、同じ過ちを繰り返さないようにすることは非常に重要な事と思います。
http://www.asahi-net.or.jp/~pv3n-situ/sppi.html

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未 来

アーサー・クラークが死んだそうです。享年90歳。アーサー・クラークと云えば、「2001年宇宙の旅」の原作者です。
スタンリー・キューブリックが撮ったこの映画の主人公の名前はHAL。人間を超えた知能を持ったコンピューターです。HALはIBMのアルファベットをひとつずつ前に出してあり、「未来のコンピューター」と云う含みがあったと云われています。
人は皆、死に向かって生きているようなものです。必ず老化し、消え去る。未来を見つめた偉大なSF作家であるアーサー・クラークも、やはり当然過去のものとなりました。「2001年宇宙の旅」が封切られたのは1968年。その時点では2001年は未来でしたが、今ではもう過去です。HALも、今ではもう陳腐化したコンピューターの筈です。しかしHALを生んだアーサー・クラークの気持ちは、いつまでも生き続けるでしょう。それは、未来を見つめるまなざしであり、未来への前傾姿勢です。そのベクトルは、過去も、今も、未来に於いても、同じ向きを向いています。

 

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公示地価

昨日の夕方に平成20年(2008年)1月1日時点の「公示地価」が国土交通省から発表となっています。全国平均(全用途)は前年比プラス1.7%と2年連続の上昇となり、オフィス・住宅需要が強い3大都市圏(東京・大阪・名古屋)を中心に地方中核都市が牽引する形での地価上昇となっています。
地方圏(3大都市圏をのぞく地域)は16年連続で値下がりとなっていますが、下落率は住宅地1.8%、商業地1.4%と4年連続で縮小しており、地価の持ち直し傾向も見られるようになっています。
尚、全国平均の商業地は3.8%、住宅地は1.3%の上昇。東京圏の商業地は12.2%、住宅地は5.5%の上昇となっていますが、米国のサブプライム問題、改正建築基準法による建築時期の遅れなどにより、都心の一部地点では昨年後半以降、地価上昇の減速傾向が見られます。
http://tochi.mlit.go.jp/tocchi/chikakouji/

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-30967420080324

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采根譚

暖かな好転に恵まれた週末。東京・名古屋・静岡・熊本では土曜日に桜(ソメイヨシノ)が開花、日曜日には横浜市と岐阜でも開花したそうです。
中国古典に、
「花は半開を看る」(はなは、はんかいをみる)・・・采根譚
という話があります。

満開に咲き乱れている花は確かにきれいですが、すぐに見飽きてしまいます。それよりも五分咲きぐらいの方に、かえって風情があるようです。満ちたりた状態というのは、だれでも願うところです。しかし、それが果たして幸せなことなのかどうか、よくわかりません。
まわりから見て、なんの不自由も心配もなさそうな人がいます。しかし、そんな人に限って意外に深刻な悩みをかかえていたりします。それに、満ち足りた状態というのはおおむね長続きしません。いや、そこまで登りつめたら、満開の花がすぐ散っていくように、転落する日も近いと覚悟すべきです。だからいよいよ悩みも尽きないということになるかもしれません。
それを考えますと、満開、絶頂はあまり誉められた状態ではないかもしれません。むしろそこまで登りつめないで、ほどほどのあたりが理想ということになります。

中国の古い笑い話に、次のような話がありました。
昔、貧乏な男が神様にお祈りしました。「神様、貧乏暮らしには飽き飽きしました。大金持ちになりたいとなどとは申しません。せめて人並みの暮らしができますように、なんとかお願いしますだ」
すると神様が姿を現してこう語ったという。「なんとふとどきな奴だ。人並みな暮らしこそ、万人だれもが望んでいる理想の生活なのじゃ。いきなりそれを願っても無理な相談だ。せめて大金持ちになりたいとか、今までの生活でいたいとか、どちらかに決めてもう一度やってくるがよい」
この話は中国人の本音の部分をのぞかせているような気がします。「花は半開を看る」あらためてこの言葉を噛み締めてみたいと思います。

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さしすせそ

某クイズ番組で調味料の「さしすせそ」とは? の問いに。若手女性タレントが頓珍漢(とんちんかん)な回答をしていた。和食の味付けの基本すら分からない。砂糖、塩、酢、しょう油(せうゆ=旧仮名遣いに由来)、味噌(みそ)を語呂合わせしたもので、日本人の常識だったはず。
確かに食生活は多様化した。朝食にご飯派は4割止まりというデータもある。ご飯に味噌汁の定番は、パン派に侵食されている。スーパー、コンビニで出来合いのものを買い、外食で済まし、母親の味をほとんど知らずに育つ子供さえいる。「さしすせそ」が分からないのも時代の流れなのだろう。

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潮干狩り

今日は満月。日曜日の開花が予想されている東京や名古屋、和歌山、高知、熊本などでは、天気が良ければほころび始めた桜を愛でるのに絶好の夜となりそうです。
花見とともに春の行楽シーズンが始まりますが、潮干狩りを行っている海岸も今の時期からゴールデン・ウィークにかけて家族連れで賑わいます。
潮干狩りがこの時期に盛んになるのは、外遊びするのに程よい気候ということもありますが、上巳の節句(旧暦3月3日、新暦4月10日前後)に穢れを清めるための磯遊びが行われていたことに関係します。また、潮干狩りには潮が大きく引いた干潮が適しており、3月から5月にけての大潮が1年を通じてもっとも引きが強いということも理由としてあります。
大潮とは潮の満ち引きの差が大きいことを意味し、小さいときを小潮、その中間くらいを中潮と言い、潮の満ち引きは月の引力に関係しています。新月や満月の前後数日間が大潮、つまり旧暦の1日、15日前後が大潮で、小潮、中潮、大潮はおよそ2週間でひと巡りします。
潮干狩りには、引いている時間が長い春の大潮の、干潮までの時間が最も適しています。ちなみに干潮は日に二度あり、その時間は日々異なっておりますが、海上保安庁のホームページや高島歴等で予め確認できます。http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN3/shiohi/shiohi.htm

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言 葉

言の葉と書いて言葉。なんとも洒落た命名だと思います。世界には色々な人がいて、様々な言葉を使っています。そして言葉が通じる時も、通じない時もあります。言葉は通じなくとも、笑顔と身振りで、意思疎通が出来ることもあります。この場合のからだの表情は、ある種の言葉なのかも知れません。同じ国の中では、人は同じ言葉を使います。でもだからと云って、必ずしも言葉がいつも通じる訳ではありません。同じ国の中や、身近な人ほど、言葉は通じない時もあるものです。

外国の人と意思疎通したいとき、最近ふと思ったのは、言葉は正しいか正しくないかではなく、通じるか通じないかだと云うことです。一事が万事、プロセスに拘り始めると、結果の大切さを見失いがちになります。人は通じたいものだから、ちゃんと通じる努力をしなければいけない。ちゃんと通じる言葉を使わないといけない。そんなことを今更ながら、ふと思ったりしました。

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彼 岸

「暑さ寒さも彼岸まで」と申しますが、今日の春分の日は彼岸の中日。日が少しずつ長くなるこの日を境に陰陽の気も入れ替わるとされています。また、ほぼ真東から日が上り、ほぼ真西に日が沈む
春分は、古代中国では「龍、天に昇る」とされ、春の気もいよいよ盛んになってゆきます。
ところで、昔の書物にこんな話があります。
東から西へ向かっていた旅人の前に、突然二本の川があらわれます。北は業火渦巻く火の河、南には流れ激しい水の河。東へ戻ろうとすると盗賊や獣が襲いかかってきて窮地に陥る旅人。しかし、二本の河に挟まれ通れそうになかったその場所に、西へ延びる白い細い道が延びていました。二本の河に呑み込まれずに白道を渡りきれるかどうか分からず立ちすくむ旅人に、東と西から「心を決めてその道を渡りなさい。信じなさい。火の河も水の河も恐れることはない」と声がします。その声に勇気付けられ旅人は西に進みますが、今度は背後から「引き返しなさい。その道の先には何もない」との声がします。しかし旅人はその声に耳を貸さず白道を渡りきりやがて西岸に辿り着きます。
この話で東は現世(此岸)、つまり今いるところ。西にあるのが極楽浄土(彼岸)で旅人の目的地。怒りや憎しみで燃えたぎる火の河、何もかも流しつくす欲望の心をあらわす水の河、そして背後の声も煩悩をあらわしています。
極楽浄土はまだ先の話ですが、目的地へ辿り着くにはやはり斯様な地を通らなければならないと言う事のようです。

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魚へんに「周」(あまねく)と書いて鯛(タイ)。名前の通り、日本周辺に生息しています。代表格は真鯛(マダイ)で、祝い事に用いる習慣は江戸時代に定着したそうです。
「タイに旬なし」と言いますが、桜の咲くこの時期が産卵前で最も美味しいとされています。3~4月の産卵期、内海に入ってくる天然物は脂が乗ってうまみが増し、体色も赤みを帯びて一段と冴えた色合いを見せてくれます。
この時期の真鯛は体色が鮮やかなピンクとなり、見た目も美しく、桜の時期とも重なるため「桜ダイ」とも呼ばれます。
ただ、最近は年間を通して安定供給できる四国などの養殖物が主流で、天然物に比べて浅場で育つため日焼けしてしまい、黒ずんだ色になっています。尾びれが丸いのが養殖物、力強くハネたものが天然物です。
刺し身、塩焼き、カブト煮、鯛茶漬けなど料理法は様々ですが、そろそろ桜のシーズン、目も舌も満足の桜づくしの料理をご家庭で味わってみてはいかがでしょうか。

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春キャベツ

今では1年中食べられますが、この3月から4月にかけて採れる「春キャベツ」は最も美味しいと言われています。
「春キャベツ」は、葉が緑でぱりぱりとした歯ごたえがあり、生の千切りが一番、トンカツの脇に山盛りにして添えたり、生野菜サラダとして食べたりするのが最高です。また、冬場に取れる「寒玉」は、葉が白く厚みがあって炒めものやお好み焼き用などに適しています。
キャベツは、ビタミンCが豊富で、葉の外側の緑の濃い部分はカロチンを多く含んでおり、胃腸を元気にする働きがあるため、肉料理など油っぽいものと一緒に食べるのに適しています。
キャベツの主産地は千葉県、神奈川県、愛知県で、海岸に近い温暖な低地の畑が生育に適しています。店頭などで選ぶ際は、持って重く、見た感じ葉にみずみずしさのあるものが新鮮です。

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パチンコ業界

昔から「不況に強い」と言われてきたパチンコ業界で最近は方向性を転換するところが出てきているそうです。パチンコ業界の市場規模は全国の百貨店売上高の3倍を超え、外食産業の市場規模をも凌駕する巨大市場ですが、1995年の31兆円をピークに06年には27兆円まで市場を縮小させています。パチンコのギャンブル性が高くなり過ぎたことと貸金業法改正による総量規制の影響で客数の減少傾向が続いています。倒産件数も増加傾向にあり、昨年は売上高2千億を超える全国6位のパチンコチェーン大手が倒産するなど、淘汰の波が押し寄せています。そんな厳しい現状を踏まえ、現在1玉4円の一般的な貸し玉料を、1玉1円に引き下げるパチンコ店も登場しています。(ちなみに景品に交換する場合は、4円の玉の4倍の玉数が必要です。)パチンコ店としては売上減少につながりますが、よりゲームセンターに近くすることで敷居を低くし、「安く、長く、楽しく遊んでもらう」ことで新しい客層を呼び込む狙いのようです。

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ペット

今日も穏やかな日となりました。灰色だった空も青みを増し、犬と人が仲良く散歩する公園はいかにも春の日の風景です。
犬や猫などのペットの人気は相変わらず高く、最近発表された全国犬猫飼育率調査によりますと犬の飼育所帯率は18.9%、猫が14.4%、飼育所帯率から推計される飼育頭数は犬が1252万頭、猫が1300万4千頭となっており、最近は女性を中心に一人暮らしの方が室内でペットを飼うケースが増えているそうです。

そんな状況も相まってか、「犬の10戒」という短編詩がネット上で話題になり、それをヒントに映画も作られました。
犬から飼い主へのメッセージという形式の「犬の10戒」は、それを紹介するサイトは100万を数え、愛犬家で知らない人はいないとまで言われています。映画「犬と私の10の約束」のサイトにはその要約版が掲載されていますのでご紹介させていただきます。  

私と気長につきあってください。
私を信じてください。それだけで私は幸せです。
私にも心があることを忘れないでください。
言うことを聞かない時は、理由があります。
私にたくさん話しかけてください。
人の言葉は話せないけど、わかっています。
私をたたかないで。
本気になったら私のほうが強いことを忘れないでください。
私が年を取っても、仲良くしてください。
あなたには学校もあるし友達もいます。
でも、私にはあなたしかいません。
私は10年くらいしか生きられません。
だから、できるだけ私と一緒にいてください。http://www.jppfma.org/shiryo/chart2007/index.html
http://www.petwalker.jp/news/story.php?sNum=696

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菜種梅雨

昨日からの雨模様。一雨ごとに暖かさを増す春の雨です。また、菜の花が咲き出す今の時期の長雨は「菜種梅雨」あるいは「催花雨(さいかう)」という呼び名を持ち、芽吹き始めた草木を育てる恵みの雨となります。表現力豊かな日本人は、雨を単なる雨とせずに、季節や情景、その時の心情によって様々な呼び名をつけました。たとえば「篠突く雨(しのつくあめ)」は、竹のような篠を束ねて地面をつくような激しい雨。昔、歌謡曲に歌われた「小糠雨」は、傘もいらないような細かい雨です。帰ろうとする人をまるで引き止めるかのように降ってくる雨を「遣(や)らずの雨」と呼ぶところなどは情感がこもります。ただし、"名残惜し"の「遣らずの雨」は、立場や状況により"折り悪し"にもなります。

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ホワイトデー(2)

どうやら、この記念日は日本独自のようです。(お菓子業界は、“ヨーロッパをはじめ世界中で語り継がれている”とおっしゃっていますが…)

1978年に福岡市のお菓子屋「石村万盛堂」が、「バレンタインデーのお返しがないことに不満を持っていた女性達の、お返しに欲しいものリストにマシュマロがあった」のに目を付け、マシュマロを売り出したのが始まりだと言われています。(ですから最初は「マシュマロデー」と呼んでいたそうです)

別の説として、1968年頃から株式会社不二家が、「リターン・バレンタイン」の名目で、キャンデーやマシュマロの販売促進を行っていたとも言われます。
もう一つは、「全国飴菓子業協同組合」が1980年に3月14日を、「キャンディーの日」として定め、後に“キャンディーの日=ホワイトデー”としました。

つまり、ホワイトデーは、「バレンタインデーとは逆に、男性から女性へ贈りものをする記念日も必要だ」というお菓子業界の思惑で始まったと言って差し支えないと思います。
ただ、記念日は定着したようですが、プレゼント商品としてはキャンディーもマシュマロもチョコレートのようには定着出来なかったようです。(個人的には半ば強制的にお返しの義務を課せられるのはあまり良い習慣とは思いませんが、キャンディーあたりで決まって欲しかったと思います。だって、ホワイトデーっていう名称だと、プレゼントには何でも有りになっちゃいますね。これってホワイトデーは、○倍返しが常識っていう、モテない男の思い込みなのかな?)

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開花予想(2)

水戸(茨城県)の偕楽園では梅が見ごろを迎えているそうです。
ところで、昨日は九州から北陸にかけての2回目の桜(ソメイヨシノ)の開花予想が気象庁から発表されています。
1回目は3月5日に発表となっていますが、今後は暖かい日が続くことから全国的に前回予想よりも1~3日早まっています。全国で最も早いのは、静岡・高知・大分の3月24日で前回予想より2日早まっています。最も遅いのは長野の4月16日です。
その他では、名古屋が3月26日、福岡が27日、大阪が30日。東京と横浜は26日となっています。尚、「開花」とは花が5~6輪開いた状態を言い、さくらの開花は一般的に標高が100メートル高くなるごとに約2~3日遅くなります。ソメイヨシノの開花から満開までの期間はおおよそ1週間程度で、満開とは花芽の約80%以上が開花した状態を言います。http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080312AT1G1202S12032008.html

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企業の不祥事

パロマ、リンナイ、TOTO、もう少し古ければソニーのリチウム乾電池、松下のストーブ、三菱自動車のトラックなどリコールはあとを絶ちません。それ以外でもニチロのツナ缶回収など企業収益に悪影響を及ぼす問題はいろいろあります。
しかし、不二家の期限切れ原料使用問題でも分かるとおり、初期段階のニュースではまさか経営陣が入れ替わるだけでなく、山崎製パンの傘下入りし、書き入れ時のバレンタインデー前の1月に発覚してから4月中旬に営業再開するまで3ヶ月という長期間営業不能になるとは予想できなかったと思います。
つまり、ニュースがどの程度の規模のものかはにわかには判断できないのです。しかも、こういうパターンはこれこれといったメドはありません。そのたび、そのたびにひとつひとつ判断するしかないと思います。

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ホワイトデー(1)

3月14日が近づき、百貨店などの売り場はホワイトデー色になってきています。バレンタインデーのお返しをするのが定着したこの日へ向け、「いくらぐらいのものを返せばいいのか」、「何を贈れば喜ばれるのか」と悩む男性も多くいると思います。「ホワイトデーは3倍返し」という説もあるようですが、アンケート調査によりますと、多くの女性はそこまで期待をしていないようです。
「義理」と「本命」、それぞれについて、何倍が妥当かと聞いたアンケート結果によりますと、義理については男女ともに「等価でよい」という回答が最も多くあります。一方、本命については、男女間で意識の差が出ており、女性で最も多かったのが「等価でよい」だったのに対し、男性は「もらったものより高いが、2倍まではしないもの」が最も多く、「等価でよい」と「2倍程度」が同じような数でそれに続く形となっています。つまり、男性は女性が期待している以上に高価なものを贈ろうとしていることになります。

プレゼントにふさわしい品物は何かを、義理と本命のそれぞれのケースについて聞いた結果では、義理では男女ともクッキーが第1位となり、以下ケーキ、キャンデー、チョコレートなどの菓子類が並んでいます。9位には男女とも「レストランで食事」が入っています。夕食ではなく昼食なら、といった条件が付くのかもしれませんが、義理のお返しに食事、というのもあながち的はずれとは言えないようです。
ところが、本命では、1位から5位までが「アクセサリー」「レストランで食事」「花束」「バッグ、財布など」「宝石、指輪」と、男女の回答が完全に一致し、義理とは完全に商品性が異なっています。

尚、女性にこれまでもらったプレゼントの中で感動したものを挙げてもらった調査によりますと、「花束」「指輪」などが多くあります。逆に困ったものとしては「下着」、そして「好きでもない人からの高価なプレゼント」「義理チョコだったのに本命と勘違いされた」など、厳しい指摘も相次いでいます。
また、男性に、バレンタインでもらったプレゼントについて同様の質問をしたところ、感動したもの、困ったものいずれも「手作りのもの(チョコレート、セーターなど)」が大勢を占めるという結果となっています。手作りのプレゼントは、心がこもっているからこそ諸刃の剣になってしまうようです。

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チャンス

大洪水がおこり、その人は水没しかかった家の屋根に登り避難していました。信心深い彼は「神様が奇跡を起こしてきっと助けてくれるはずだ」と信じています。
ちょうどその時、救命ボートがやってきて「早くこのボートに乗りなさい」と声をかけてくれましたが、「神様が助けてくれるから大丈夫」と言って乗るのを断りました。
そのうち屋根も水没しそうになり、またボートが救助にやってきました。この時もさっきと同じように神様が助けにきてくれると言ってボートには乗らなかったため彼は死んでしまいます。
天国に行った彼は神様に文句を言いました。「神様、今まであなたを信じて祈ってきたのにどうして助けに来てくれなかったですか?」と。
それを聞いて神様はおっしゃいました。「だからおまえのために2度もボートを差し向けたではないか!」
チャンスが無かったわけでなく、それを拒否して無にしてしまったというお話
です。

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犯罪捜査

私が最近大きな衝撃を受けたのが、高知県で起きた白バイ事故の報道です。
"高知県 白バイ 事故" で検索すると多数ヒットしますしユーチューブにも多数の動画が投稿されていますのでそれらを参照する事でどのような事故なのかはお分かりになると思います。
ネット上の情報を総合して一言で言うと、警察が自分たちの保身のため、組織ぐるみで事実をねじ曲げて、無実の民間人を犯罪者に仕立て上げようとしているのはないかというものです。
現在高松高裁の控訴審判決まで終了していて、実刑判決を受けた被告の運転手側が上告していますが、ネット上の情報から判断する限り、限りなく冤罪に近いと思われる事件です。
この事件からは、警察という巨大な権力や現在の日本の裁判制度のあり方、あるいは権力に及び腰になっている報道機関など多くの問題が見えてくると感じています。
私は報道された今回の判決の内容を見てある事に非常に驚きました。
裁判では、警察が事故直後に撮影したというタイヤ痕の写真が証拠として採用されました。(一部報道では、これ自体が警察による捏造ではないかと言われているようです)
しかし多くの方がご存知の通り、現在のデジタル技術を駆使すれば、あたかも事故現場の路面にあったように写真を変造することなど簡単な事です。
にも関わらず、警察が提出した写真だから間違いないとしてそのまま証拠として採用してしまう裁判官ってどうなんだろう。
今回の写真がデジタル技術で加工されたものか、それとも事故現場で何らかの細工をして撮影されたものかを知る術は私にはありません。
しかし、仮に何の細工もされずに現場で撮られた写真だったとしても、前日についたものである可能性もあったはずですが、裁判官はそういった可能性を全て排除し、写真が証拠として信用できるとして実刑判決を出したのです。
これが日本の裁判の実態だとすると本当に恐ろしい事です。
第3者によって勝手に加工・修正された写真をもってやってもいない犯罪の証拠にされてしまう可能性があるという事ですからね。
裁判官が現在の高度なデジタル技術についての知識がないはずはありませんが、この程度の写真だけを材料に実刑判決にされてしまうのでは現在の裁判制度は本当に恐ろしいし、それだけでなく、これまで多くの冤罪事件を生んでしまった事の反省がないもされていないと感じるのは私だけでしょうか?

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歌舞伎

江戸城で出雲阿国(いずものおくに)が将軍や諸大名の前で初めて歌舞伎を披露してからおよそ400年が経ちます。

現代におきましても「黒幕」や「十八番(おはこ)」などのように、歌舞伎に由来する言葉が日常的に使われているケースが少なくありません。

「二枚目」というのもその一つで、もともとは歌舞伎を上演する芝居小屋で客寄せのために八枚の絵看板を掲げていたことに由来します。その看板は、一枚目の「書き出し」に始まり、「二枚目」には美男の花形役者の絵が書かれており、「三枚目」に道化役が書かれていたことから、二枚目=美男子、三枚目=面白い人という使われ方をするようになったそうです。ちなみに「二枚目半」は、三枚目の要素をもつ二枚目のことを指します。

また、飲食店などで使われる「おあいそ」の使われ方も歌舞伎に由来しています。歌舞伎で、女が特別の事情から愛する男と“心ならずも”無理に縁を切ることを「愛想尽かし」と言い、転じて店の主人が勘定を請求する際「誠に愛想尽かしな事ですが・・」とへりくだって言うようになったことから、この「おあいそ」という言葉が勘定を意味するようになりました。いつしかその意味だけが残り、今では客が店側に勘定を促す際に使われています。

尚、歌舞伎の「愛想尽かし」場合は“心ならずも(本心からではない)”という場面設定となっていますが、現代語に言う「愛想が尽きた」は単純に「好意や愛情がなくなってしまった」という意味で使われています。

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物 価

原油や金価格の騰勢が続いており、昨日発表された先週のレギュラー1リットル当たりの店頭価格(全国平均151円)も11週ぶりに値上がりしています。

3C(カー、クーラー、カラーテレビ)がもてはやされた1966年当時のガソリン価格は1リットル50円でしたので、42年間で約3倍になった計算です。
ガソリンの膨張率は水の16倍で、50リットルのガソリンは液温が30度上がりますと体積は約2リットルも増加します。それゆえ商業車などは、朝一番に給油することを厳命されているケースもあるそうです。ガソリンが貯蔵されている地中タンクの昼夜の温度差は小さく、実際には昼夜の体積差はほとんどないそうですが、チリも積もれば何とやらです。

ついでに他についても42年前と現在の価格を比べてみますと以下のようになっています。
                    <1966年頃>    <現在>

   郵便はがき(1枚)      7円       50円(7.1倍)
   金(グラム)         690円     3400円(4.9倍)
   銀行の大卒初任給 26500円   205000円(7.7倍)
   新聞(一般紙月間)   580円     3925円(6.7倍)
   総理大臣の基本給   55万円    207万円(3.7倍)
   週刊誌(週刊朝日)    60円      320円(5.3倍)
   タクシー初乗り       100円     710円(7.1倍)

ちなみに、インフレ(物価の上昇及びお金の価値の低下)時には、その対策として換金性の高い資産の「金」が人気化します。
金は40数年間で約5倍ですが、1968年1月4日を100とする東証株価指数の場合は当時と比べ約13倍です。インフレ時(お金の価値の低下)には、そのヘッジ(回避策)として株式投資が有効であるという論拠はここにあります。

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次世代DVD戦争

東芝がHD‐DVDから撤退を宣言したことにより、次世代DVD戦争に終止符が打たれました。東芝の敗因については、諸説が出ていますが、今回は技術の「パラダイム」に注目してみたいと思います。
 「パラダイム」という言葉は、科学哲学者トマス・クーンが提唱した科学の発展に関する概念です。科学者という専門家集団のなかで共有された理論や公式など、いわば科学の決まりごとがあります。通常ならば、その決まりごとの枠組内で科学は進歩していきます。しかしながら、こうした枠組みを根底から覆す事態が起こることがあります。これが、クーンの言う「科学革命」です。科学革命によって、今までの枠組みそのものが入れ替わるパラダイム転換が起こるわけです。このようにして、科学の発展は、枠組み内の発展→科学革命→新たな枠組みの創出、というような順序をたどるというのがクーンのパラダイム論の骨子です。
 さて、ここで次世代DVDの話に戻りますが、東芝は当初からソニーなどが推進するブルーレイを技術的に不可能だとしてきました。HD‐DVDが従来のDVD技術の延長線上にあるのに対して、ブルーレイはまったく新しい次元の技術。つまり、ソニー陣営は従来の枠組みを覆すパラダイム転換を試みたのに対して、東芝はDVD技術がパラダイム転換の時期に来ているとはとらえず、あくまで従来の枠組みのなかでの進化を模索していたという考え方もあるようです。

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開花予想(1)

九州から北陸にかけての桜(ソメイヨシノ)の開花予想が気象庁から発表されています。東日本は平年並み、西日本は平年並みかやや遅くなる見込みとなっており、暖冬で異例の早咲きとなった昨春と比べますと各地で1~2週間程度遅くなるようです。
最も開花が早いのは、静岡・高知・大分の3月26日。そして、東京・横浜・熊本は27日と続いています。東京の開花日は平年と比べ1日早くなっていますが、全国で1番乗りとなった昨年よりは7日遅くなります。尚、最も遅いのは長野の4月17日となっています。
ちなみに、「開花」とは花が5~6輪開いた状態を言い、さくらの開花は一般的に標高が100メートル高くなるごとに約2~3日遅くなります。ソメイヨシノの開花から満開までの期間はおおよそ1週間程度で、満開とは花芽の約80%以上が開花した状態を言うそうです。
今年も早いものであと3週間程でお花見が出来るんですね。
近くの江戸川公園ではソメイヨシノの芽がだいぶ膨らんできています。
(気象庁のHP)http://www.jma.go.jp/jma/press/0803/05a/sakura2008_1.html

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信用格付け

サブプライム問題で経営危機がささやかれたモノライン(金融保証会社)大手2社(MBIAとアムバック・アシュアランス・コープ)の格付けが最上級のトリプルA(AAA)据え置きとなったことが話題となりましたが、信用格付けについて簡単にふれてみたい思います。

大手格付け会社にはスタンダード&プアーズ(S&P)、ムーディーズ、フィッチレーティングスの3社がり、国内ではJCR(日本格付研究所)、R&I(格付投資情報センター)などがあり、金融債務を履行する債務者(発行体)の総合的な能力(信用力)や個別債務の信用力についての各社の意見を示したものが「(信用)格付け」です。

国や事業会社など発行体に対する信用度の他に、債券などの金融商品について元本や利息が約束どおりに支払われるかどうかの確実性、債務不履行の可能性を測るモノサシとして利用されます。

※一般的な格付けの定義
 区切りは、意味が同じでも格付け会社によって符号が違う場合です。

【AAA/Aaa】トリプルA格(最上の信用力)
         総合的に判断して安全性が最も高い。最上級の格付け。

【AA/Aa】  ダブルB格(非常に高い信用力)
         安全性は極めて高く、最上位との差もわずか。

【A】      シングルA格(高い信用力)
         債務を履行する能力は高いが、経済環境や状況の変化の影響
         を受けやすい。

【BBB/Baa】トリプルB格(良好な信用力)
         現状の安全性に問題はないが、経済環境や状況の変化により
         債務履行能力が低下するおそれがある。

一般的にここまでが「投資適格等級」で、これ以下の【BB/Ba】ダブルB格から【C】C格等は、下にいくほど将来の不確定要素が強かったり債務履行能力に問題があり、「投機的等級」または「投資不適格」とされます。

格付け会社によって1~3、または+や-の付加記号していますが、これはトリプルA格以下の各格付けのカテゴリーにおいて、1(または+)は上位、2(または無し)は中位、3(または-)は下位にあることを示しています。
また、「ポジティブ」「ネガティブ」「安定的」あるいは「引き上げ方向で見直す予定」などとコメントがつく場合、これを「アウトルック」と呼び、中期的(通常6カ月間から2年間)に格付けがどの方向に動きそうかを示すものです。たとえば「ポジティブ」であれば格付けが上方に向かう可能性を示唆しています。

ちなみにムーディーズによる日本国債の格付けは「A1(シングルA格)」でG7中最も低い格付けです。ムディーズによる事業会社の格付けはトヨタが「AAaa(トリプルA格)」で、松下電器が「Aa2(ダブルB格)」、ソニーが「A2(シングルA格)」等となっています。

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割れ窓理論

今から40年ほど前にアメリカの心理学者が人を対象に実験を行い、次のような結論を導きだしました。
人は匿名性が保証されている・責任が分散されているといった状態におかれると、自己規制意識が低下する。その結果、情緒的・衝動的・非合理的行動が現われ、又、周囲の人の行動に感染しやすくなる」(現代社会の一面を説明しているようにも見えます。)そして上記のことを踏まえて提唱されたのが「割れ窓理論」です。

割れ窓理論とは、割れた窓が放置されたビルは管理されていないことが一目瞭然で、そのまま放置しておくと建物全体の荒廃が進み、さらには地域全体が荒れていくというもので、ビジネスの現場でも広く応用されています。
例えば、ある小売店でトイレをまめに掃除して清潔に保つように努めた結果、お客や従業員のマナーが良くなったという話も耳にします。
また、ニューヨーク市は1980年代からアメリカ有数の犯罪多発都市となっていたが、1994年に検事出身のルドルフ・ジュリアーニが治安回復を公約に市長に当選すると「家族連れにも安心な街にする」と宣言し、ケリングを顧問としてこの理論を応用しての治安対策に乗り出した。

彼の政策は「ゼロ・トレランス(不寛容)」政策と名付けられている。具体的には、警察に予算を重点配分し、警察職員を5,000人増員して街頭パトロールを強化した他、

  • 落書き、未成年者の喫煙、無賃乗車、万引き、花火、爆竹、騒音、違法駐車など軽犯罪の徹底的な取り締まり
  • ジェイウォーク(歩行者の交通違反)やタクシーの交通違反、飲酒運転の厳罰化
  • 路上屋台、ポルノショップの締め出し
  • ホームレスを路上から排除し、保護施設に収容して労働を強制する
    などの施策を行った。

その結果、就任から5年間で犯罪の認知件数は殺人が67.5%、強盗が54.2%、婦女暴行が27.4%減少し、治安が回復した。また、中心街も活気を取り戻し、住民や観光客が戻ってきた。需要の増加を反映して、中心街の家賃は45%も上昇したという。

些細なことかもしれませんが、意外にそんなところから抜本的な変化がもたらされたりするものです。

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行儀作法

マナーや作法に関する本が売れているそうですが、それを教えることのできる人が少なくなってきたあらわれでもあります。最近はインテリジェンスとしての作法への興味も手伝っているのかもしれません。

司馬遼太郎はその著作で「快適にその日その日を生きたい、という欲求が、人間ならたれにでもある。あらねばならんし、この欲求を相互に守り、相互に傷つけることをしない、というのが日常というもののもとのもととなるものだ。だから、群居している人間の仲間で、行儀作法が発達した」と述べています。

つまり行儀作法は、自分も不愉快な気持ちを持ちたくないように、相手にも不愉快な思いをさせないためのものであり、相手に対する感謝や相手を思う心そのものです。
立ち居振る舞いの美しさ、またはそれを教えることを、身を美しくする書いて「躾(しつけ)」と言いますが、昔はどこのご家庭にも行儀作法を厳しく言ってくれる人がいました。たとえば下記のように独特な言い回しものが多く、「三つ子の魂百まで」で自然と身につけることができたように思います。

 「炊きたての米にお汁をかけて食べると、目がつぶれる」

 「敷居を踏むことは、親の頭を踏むのと同じ」

 「御飯を食べてすぐ横になると、牛になる」

 「行儀が悪いから、食べてすぐに横になるのは良くない」と言われるよりも「牛になる」と言われるほうが余程インパクトがあるように感じます。挨拶の仕方や箸の持ち方、姿勢や歩き方等々、今思えば孫のため子のためのことであったことがよく分かります。

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語呂合わせ

本日3月3日は女の子の健やかな成長を願う雛祭りですが、3(み)3(み)という語呂合わせから、耳や聴力への関心を高めて聴覚障害の予防・治療を徹底する為の「耳の日」とも制定されています。
語呂合わせから「虫歯予防デー」は6月4日、鼻の日は「8月7日」等々、日本人が数字を気にする習性は非常に強く、洞爺丸遭難が9月26日で伊勢湾台風も同じ9月26日だったりと重なりますと皆が9月26日を気にするようになったりします。
また、奇数を好む人、偶数を好む人もそれぞれで、切符を買えば印刷された通し番号の数を見て、一喜一憂するサラリーマンも少なくありません。二で割り切れると吉で、三で割り切れる数は凶、と縁起をかつぐ人もいます。六の字嫌いの極端な人は九まで嫌います。おかしいようですが、「9」は「6」のさかさまだからやっぱりイヤというわけです。

電話番号や車のナンバーで嫌がられるのをちょっとまとめてみますと、49―死苦、63―無産、79―泣く、86―病む、89―厄、0079―まるまる泣く(まるまるなくす)、1564―人殺し、1818―いやいや、3742―皆死に、4286―死に病む、4979―よく泣く、4989―四苦八苦・・・ときりがありません。
スポーツ界ではラッキー・セブンでも、日本では昔、七は気になる数で「月のついたち、日の七日」の諺まであります。七日滞在も忌(い)まれて「居り七日」といい、「出ず九日、帰らず七日」ともいいます。七難九厄ともいって、七、九のつく年を厄年にする地方もあるそうです。

一方では、「七の字尽くし」の詩歌もあるという具合で、古来の忌数(いみかず)、聖数新旧取りまぜ、余りこだわりますと、それこそ四九八九することになりかねません。

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トイレの使い方

トイレの話題で恐縮ですが、松下電工が以前行ったトイレの使い方に関する実態調査によりますと、男性に「自身の小便スタイル」を尋ねたところ、27%の男性が「いつも座って」、13%が「たまに座って」しているとの結果になっています。
若い世代ほど座ってすることに抵抗がなく、30代は「たまに」を含めると46%が「座って」すると回答しています。
理由は「座ってする方が飛び散らないので、掃除の手間が省ける」「清潔を保てる(奥さんに頼まれた)」などで、この傾向は年々増加しているそうです。それにしましても世の男性諸氏のおよそ半分は座ってしいるという結果には驚きです。

ところで、心理学博士の小林正観さんはその著書『「そ・わ・か」の法則』で、幸せになれるとして、掃除・笑い・感謝の実践について述べています。
たとえば掃除については、自分が使ったトイレは必ずきれいにして出てくること、ただそれだけでたくさんの効果があると説きます。幸せはそれに気づくだけで手に入るとの論理は非常に明快です。

キレイにしたり片付けるのは面倒と思う人も少ないのかもしれませんが、無心になって掃除をしたり、整理整頓をすることは、身のまわりだけでなく心も頭脳も整理整頓されスッキリするから不思議ですね。
(松下電工HP)
http://www.mew.co.jp/corp/news/0712/0712-5.htm

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高島嘉右衛門

「夕暮迫れば、灯(あかり)がともり、文明開化の色を見る」

明治5年、日本で初めてガス灯が燈った横浜に大勢の見物人がやってきたそうです。日本初のガス会社を興しガス灯を設置したのが高島嘉右衛門(たかしまかえもん)です。現在でも横浜の馬車道には、当時の型を復元した街灯が配置されています。
高島は、他にもセメント会社を興し、石炭会社を経営、水道事業等にも関わるなど明治期を代表する実業家の一人で、東京・横浜間の鉄道敷設を計画し、路線短縮のため海の埋め立てを実行、その所産が現在の横浜市営地下鉄高島町駅や高速鉄道みなとみらい線新高島駅の駅名に残ります。

高島嘉右衛門が豪商になる前、若くして家業の材木商を継いだ頃の話ですが、ある時、幼少の頃からたしなんだ易占いで大地震の発生を予言し、大量の材木の買い入れに動きます。間もなく起こった大地震が、いわゆる「安政の大地震」で、
江戸の町は倒壊と火災とで甚大な被害を被りますしたが、その復興事業で高島は巨利を手にします。

高島の名は実業家としても有名ですが、それよりさらに有名で皆様もよくご存じの業績を残しています。
復興事業で大金を手にした後、今度は巨額の負債を背負ってしまうのですが、横浜で商売をしている時に外国人との取引で国内と国外の金と銀の交換比率の違いに気づき、それを利用して利益を得、負債を完済します。今でいうところの為替ディーラーの草分けですが、このやり方が当時のご禁制であったため入獄。獄中の数年間と出所後は易学の修養に励みました。

時に占いをもって会社経営にあたり弊害もあったとされていますが、高島の占いの的中率は高く、大久保利通や西郷隆盛、山県有朋、大隈重信、伊藤博文ら時の政府高官にも指南する易占の大家となってゆき、伊藤博文の死期については、
暗殺であることや暗殺者の名前まで予見したとされています。
この人が皆様ご存じの高島易断を創始した「易聖」高島呑象(どんしょう)です。
ちなみに呑象(どんしょう)の名は、勝海舟から号をつけたらどうかと勧められ際に、「どうしよう」の語呂合わせから付けられたそうです。
高島の著作「高島易断」は漢訳され、袁世凱や李鴻章などにも読まれ、泉岳寺にある高島の墓碑には「易は中国に興り中国に滅び而して今日日本に興れり」と刻まれています。

尚、昭和31年の呑象の御子息の寄稿文には、世の中に数多く存在する「高島」を名乗るすべての団体や易者は、高島呑象の門下でも縁故の者でもなく、当家とは関わりはないことが強調されています。営業を妨害するつもりはありませんがと断った上で、次のように記されています。「高島易断を謳って当家又は当家縁類の者であるかの如く、又、亡父門下生であるかの如く社会一般に於いて信じられ居る事は迷惑至極で御座います。」

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