« 2008年9月 | トップページ | 2008年11月 »

2008年10月

ハロウィン

空気が澄むと同時に、風の冷たさが一層感じられる季節となってまいりました。

今日はは「ハロウィン」ですが、日本におきましても大きなカボチャをくりぬいて作った魔除けの飾り物「ジャック・オー・ランタン」のオレンジ色がこの時期の街の色としてすっかり定着した感があります。

ハロウィンは、古代ヨーロッパの原住民ケルト人の年の終わり(10月末日)の収穫を祝うお祭りが起源とされ、また、この夜は死者の霊が家族を訪ねたり、精霊や魔女が出てくると信じられていました。例えるなら日本のお盆のような行事なのですが、アメリカのハロウィンは大人も含めてかなり盛り上がるそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

日の丸

スポーツの秋と申しますが、体を動かすにはちょうどよい爽やかなこの頃です。

ところで、スポーツ選手の一つの目標は「日本代表」、すなわち「日の丸」を付けたユニフォームを着て世界の舞台で活躍することですが、その「日の丸」の旗には基準があります。

旗そのものの大きさに関係なく、旗のタテはヨコの3分の2、赤い丸の直径はタテの長さの5分の3と決められています。日の丸は、武田信玄や上杉謙信などの戦国時代の武将も旗じるしとして使っており、豊臣秀吉も日の丸の旗を船に掲げさせていました。日本の国旗として今の寸法に決まったのは、明治3(1870)年とのことです。

ちなみに、「日本」という国名は、607年に中国を統一して国力をのばしていた隋(ずい)という国に、聖徳太子が遣隋使を派遣し、そのときの使いだった小野妹子が持参した国書(国が正式に出した手紙)に、自分たちの国を「日がのぼるもとの国(日のもと=日本)より」としたことが、国名としての「日本」が使われた最初ということです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

T9

T9って御存知ですか?アメリカのTegic Communicationsと云う会社が開発した単語予測型の文字入力方式のことで、元々は英文を短縮入力するためのものらしいのですが、日本語の場合は、子音だけで入力して、単語を予測するものです。あかさたな・・だけで入力する。例えば投資なら、「たあさ」(携帯のキーだと413)とだけ打つと、いくつかの選択肢が展開され、望みのものを選択します。他にもいくつかのルールと云うか、ファンクションがあるのですが、基本はそう云うことです。日本語の場合、ひとつひとつの五十音をキー入力するには、それぞれ二つの情報(何行の何段目)を入れなければいけない訳ですが、T9の場合はそれが一つの入力で済みます。

最近携帯を買い換え、このT9なるものに初めてトライしてみました。最初は???状態だったのですが、慣れるとやたら速い。それはその筈です。基本的な入力キー数が半分な訳ですから。しかしこの慣れる過程が、なんとも不思議で、自分ながら、人間と云うのは面白い、良く出来たイキ物だと感じました。楽器の演奏が出来るようになる過程も同じでしょうか。脳の適応力は凄まじいものです。その限界を超えて機能を設定すると、天才を除いて何人も使いこなせない。一方設定の場所が限界の内側過ぎると、折角の脳の適応性を利用し切れず、効率的なものが作れない。ちょうどいい辺りに、機能設定するのが、この手のモノを作る人たちの腕の見せ所でしょうか。

私としても、いい刺激を受けて、脳の使っていなかった領域が活性化されたようで、妙に気持ちいいのです。偶には、いや常に、新しいことにチャレンジするのは、いいことですネ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

食品売り場はたくさんの秋の味覚で賑わっています。栗も秋の味覚の一つで、縄文時代には大規模な栽培が行われるほど日本でも古くから馴染みの深い食べ物です。

栗は意外と栄養価が高く、疲労回復や風邪の予防、肝機能の働きを助け、便秘にもよいとされます。渋皮や栗の葉を煎じた液はかぶれにもよく効き、樹皮や毬(いが)は染料に用いられ、材は枕木や建材に使用されてきました。

乾燥させた栗は「かち栗」という保存食になり、武田信玄は飢饉への備えとして栗の栽培を奨励。「かち栗」は「勝ち栗」に通じる縁起物としても武士に好まれたそうです。また、旧暦9月9日の「重陽の節句」は「栗節句」とも呼ばれ、栗飯を食べて健康長寿を祝う慣わしもあります。

用途が広く縁起物でもある栗は、昔は近所の林や庭先などには必ずあった身近な存在でしたが、そういった光景も今は少なく、日本で食される栗の75%は輸入品となっています。

現在は手間がかからずおいしくいただける食べ物が溢れており、針で覆われた毬(イガ)をむき、さらに渋皮を剥いで食べるなどという面倒な栗は敬遠がちで、皮がむいてあって食べやすい栗の加工品が増えているのも時代の流れです。

尚、栗は高カロリーのため食べすぎにはご注意ください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

認知症(4)

アルツハイマー病というと、大脳が広範に障害される病気と思われがちです。確かに進行した段階では、それに近い状態になりますが、初期には、正常に近く、障害が軽度の部位も存在します。こうした部位にある神経細胞に働きかければ、代償作用が生じる可能性が残されているかもしれません。

初期のアルツハイマー病患者に対するSPECTを用いた脳血流の検討結果によりますと、血流低下部位ばかりでなく、ある部位では逆に血流が有意に増加していたという報告もあります。こうした血流増加は、アルツハイマー病患者の脳がもつ代償機能を示しているのかもしれません。事実、ある種の言語機能テストでは、健常者の脳では関与しない脳のある部位がアルツハイマー病患者の脳では賦活
されるという知見もあるとのことです。

日本では唯一アルツハイマー病治療薬として使用されている塩酸ドネペジル製剤(商品名アリセプト)を服用すると、前頭前野の血流低下が進行しないことがわかりました。この前頭前野は、アルツハイマー病患者の脳では比較的保たれる部位ですので、リハビリの1つの標的になるかもしれないと考えられています。

アルツハイマー病患者の認知機能を改善することを目的としたリハビリはいくつかありましたが、それらの多くは左脳が関係した言語を媒介とした記憶そのものを標的としたもので、満足できる効果は得られていません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

認知症(3)

障害を受けた脳が機能を回復する機序として、脳の代償作用と回復力が挙げられます。これには脳がもっている次の3つの特性が関与するといわれています。

●重複性:脳の機能の多くが、2つ以上の領域でコントロールされている。
●適応性:一部重複した機能をもつ領域が、失われた機能を代償する。
●可塑性:ある種の領域は、別の機能に変更できる。

以上のような脳の特性があるため、障害を受けた領域の機能が正常な領域の代償により、脳の障害が回復へと導かれます。しかし、ある領域の機能を別の領域が代償する能力も加齢により衰えてきます。視力などのいくつかの機能は、脳の他の部位が代償することができません。従って、これらの領域が直接障害を受けると、その障害は回復せずいつまでも残ります。

最近まで、ヒトの脳細胞は誕生以降減少し続ける一方で、新たに発生することはないとされていました。前期高齢者ともなれば脳細胞は生まれた時の半数にまで減ってしまうので、もの忘れをしたり認知症になりやすくなったりするのも当然だといわれてきました。また、脳細胞は新生されないので、大脳に生じた障害は治療法がないとも説明されていました。

ところが近年、神経細胞の新生の源となる多能性神経幹細胞が存在することが明らかにされてきました。また、成人になってもヒトの脳では神経細胞が新生することもわかってきました。つまり、中枢神経系が障害を受けても理論的には自己修復が期待できます。こうしたことで、大脳の変性疾患や脳外傷などに対する再生医療への期待が急速に膨らみつつあります。
 
こうした進歩は、アルツハイマー病の認知リハビリテーションにも大きな影響を与えています。少なくとも動物実験においては、学習、運動、豊かな環境が神経細胞の新生を促進することが明らかにされています。そこで、どんなリハビリがヒトの神経細胞の新生を促すのかを探索しようとする研究が行われています。しかし、残存機能により失われた能力を代償されるという伝統的なアプローチがアルツハイマー病に対して有効か否かということは、殆ど検討されていません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

テディベアの日

1902年秋、アメリカの第25代大統領がある日、趣味の熊狩りに出かけました。その日はあいにく獲物をしとめられずにいましたが、同行者が小熊を見つけ、大統領に仕留めるよう促しました。しかし、大統領は「瀕死の小熊を撃つのはスポーツマン精神に反する」として撃たなかったそうです。

この話が新聞記者によって広まり、おもちゃメーカーが熊のぬいぐるみに第25代大統領セオドア・ルーズベルトの通称の「テディ」をつけて販売したのがテディベアの始まりです。そのような経緯から、セオドア・ルーズベルトの誕生日の今日10月27日は「テディベアの日」となっています。

セオドア・ルーズベルトは日露戦争当時の大統領ですが、第二次世界大戦時の第32代大統領フランクリン・ルーズベルトはセオドア・ルーズベルトの従兄弟にあたります。

フランクリン・ルーズベルトが大統領に就任する4年前の10月24日木曜日のNY株式市場は後に「暗黒の木曜日」と呼ばれる大暴落に見舞われ、「世界恐慌」へと拡大していきます。これ以降、日独伊にファシズムが台頭してくるのですが、アメリカでは不況打開の期待を背負いフランクリン・ルーズベルトが大統領に就任しました。

彼のとった政策は、世界史の授業でも習うテネシー川流域開発公社に代表されるニューディール政策(別名「新規まき直し政策」)で、それまでの自由主義経済を破棄し、国家が目標を設定し公共事業を中心に計画的な雇用増と所得増を目指す経済政策でした。この政策は、戦後日本の経済政策にも影響を与えています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ブランデー

「葡萄」と書いて「ブドウ」。今、スーパーなどの店先では旬のブドウが所狭しと並んでいます。ご存知の通り、ブドウを発酵させたものがワインであり、更に蒸留・熟成させるとブランデーとなります。ちなみに、ウイスキーもブランデーと同じく蒸留酒で製造方法はほとんど同じですが、ウイスキーは穀物を原料とし、ブランデーはブドウ(現在は全ての果実)を原料としているところに違いがあります。

ところで、ブランデーの瓶のラベルにV、S、O、Pの組み合わせや星型の印がついているのを目にしたことがあるかと思います。ブランデーには、はじめに酒庫に入って、最後に庫出しされるまでの年数によって厳然たる階級序列があり、古ければ古いほど格が上がる完全年功序列型となっています。

星は数が多くなるほど長く貯蔵されたことを表し、五つ星より古いものは、V・O、V・S・O、V・S・O・P、X・Oなどで表示されます。

 記号の意味は、

 V=Very    (非常に)
 S=Superior(極上)
 O=Old     (古い)
 P=Pale    (年数が経って自然の色が出た状態)
 F=Fine    (良質)
 X=Extra   (特別)

といった具合です。

その大まかな基準は、V・Oが12~15年、V・S・Oで15~20年、V
・S・O・Pで25~30年、X・Oで40~45年貯蔵したブランデーに使われることになります。

さらに、その上にはナポレオン、エキストラなどがありますが、ナポレオンは会社によって65年から100年を超えるものに、またエキストラは「特別の」という本来の意味で用いられることが多く、普通70年以上のブランデーに付けられます。一方、星のほうは、星ひとつで3~4年、二星で5~6年、三星で7~10年といった目安となります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

企業の決算書類

【貸借対照表】B/S(バランスシート)

バランスシートとは、資産(左側)と負債及び資本(右側)の金額がすべて書かれた資料で、右側と左側は必ずバランスする(つりあう)ようになっています。左側の資産の部が会社の財産であり、右側の負債(返す必要がある他人資本)と資本の部(自己資本)が財産を築き上げるための元手と言うことができます。この表はその企業の「健全度」などを知る手掛かりになります。

これは家計で言いますと「資産目録」のようなもので、左側に現在保有する現金・預貯金、パソコン、車、マンションなどの金額が書かれた資産リスト、右側にマンション購入の為の住宅ローンがいくらかなどの負債リストと、ローンなどに頼らず自力で手配したお金(負債と資産を相殺した後に残るお金)を記入するといったイメージです。


【損益計算書】P/L(プロフィット&ロス・ステートメント)

P/Lとは会社の「家計簿」のようなもので、一年間の企業活動における売上や、経費や支払利息、不動産を売った買ったなどという帳簿上の収支(お金の出入り)を表したものです。この表はその企業の「収益性」「競争力」などを知る手掛かりになります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

戻りガツオ

山口素堂の俳句「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」は有名ですが、初夏の訪れを告げるのが「初ガツオ」なら、秋を堪能させてくれるのが『戻りガツオ』です。

春以降、黒潮にのって太平洋岸を北上する「初ガツオ」に対して、夏から秋にかけてUターンして南へ産卵のために下ってくるのが『戻りガツオ』で、餌を追いながらの長い航海によって体も春先に比べて一段と大きくなっているため、脂肪の乗りが倍加し、時にはマグロのトロより美味しいとまで言われています。

室町時代からカツオは非常に珍重され、織田信長などは産地から遠く離れた岐阜城や清洲城に生の鰹(カツオ)を取り寄せて家臣に振る舞ったとされています。また、信長は「鰹節」を『勝男武士』と表して、勝ち戦の祈願にも使ったそうです。

春の「初ガツオ」に比べて価格が半額程度ということもあり、秋の魚として秋刀魚(サンマ)と人気を二分している『戻りガツオ』。たたきにしてショウガ、ワケギ、ニンニクをかけてしょうゆかポン酢で食べるのが一般的ですが、脂肪の乗った新鮮な刺し身はまた格別です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

5/8

5/8(八分の五)と云っても、ポテトチップスのことではありません。むかし生まれ育った町に久し振りに行くと、全てが小さく見える現象のことです。
そんな経験、皆さんもありませんか?初めて気が付いたのは8年前のことです。全てが同じなのにサイズだけ小さく見える。恐らくメカニズムとしては、小学生の頃に見上げていた建物や林や坂や遠くまで続く道が、毎日見ながら自分が徐々に大きくなっていく中で、大きくなった自分との対比・視線での映像にリセットすることが出来ず、脳内イメージはずっと自分が小さい頃の「大きな建物」のままで、それが10年以上ブランクを空けて再び見ると、流石に今の視線での映像が脳に入ってくる。そしてそれが、記憶のイメージと比較すると、ずっと小さく見えるのでしょう。一種の錯覚ですね。

先日に、久し振りにこの現象をまた体験しました。とても面白く、また体験したくなります。しかしあまりしょっちゅう行くと、記憶のイメージファイルが新しいイメージと入れ替わってしまうでしょうから、たま~に行くのがいいかも知れません。

ところで西田敏行さんが宣伝していたあの5/8チップ、今はもうないのでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

百聞は一見に如かず

中国の漢書にあります「百聞不如一見」は誰もが知っている「百聞
は一見に如かず」という格言です。人から何度も聞くよりも、一度実際に自分の目で見るほうが素早く正確に理解できるということを言っていますが、この言葉には続きがあります。

 「百聞不如一見、百見不如一考、百考不如一行」

一見することで表面上は事実を捉えたようでありましても、深い部分では理解していないケースが多々あります。漠然と見ただけでは本当の意味での理解は難しく、そのことについて考えるてみることが必要であるとしています。さらにいくら考えても行動に移さなければ何事も成さず、行動することによって知りえる事も多々あり、それで初めて価値を生ずるということです。

「案ずるより産むが易し」という言葉もあります。また、考えと実践とでは大きく違ったというのもよくある話です。百考して効率的かつ効果的なやり方で行動に移すというのが最も理想的で、考えてばかりでは前に進まないばかりか害になる可能性さえあります。

「・・百見不如一考、百考不如一行」の言葉は 正しく理解し、十分に考えをめぐらせ、その上で行動してみることが重要であるということを教えてくれます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

肥満抑制効果

昨今、糖尿病や高血圧などの生活習慣病が問題となっていますが、これらの病気には「肥満」が深く関与しているため、食生活には特に気を配る人が増えています。

生活習慣病とは、毎日の良くない生活習慣の積み重ねによって引き起こされる病気であり、日本人の3分の2近くがこれで亡くなっています。それに関連しまして、「ワカメ」や「コンブ」に含まれる成分に、代謝を活発にして脂肪の蓄積を抑える肥満抑制効果があることを以前に北海道大学の研究グループが確認しています。

マウスを使い、エサの中に大豆油7%を入れて3週間飼育したところ、20グラム弱だったマウスの体重が平均39.7グラムになったのに対し、ワカメの脂質2%を混ぜた場合は、平均34グラムとなり、約14%体重が少なかったそうです。

「食欲の秋」、これからは何を食べても美味しい季節ですが、肥満予防に繋がる可能性がある「ワカメ」や「コンブ」、見直してみる価値がありそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

伝言ゲーム

伝言の早さと正確さを競う「伝言ゲーム」というのがあります。10人前後が横に並び、出題された文章を記憶し耳打ちで次々に伝えていくのですが、最後まで正しく伝わるのは稀なことです。

噂話のたぐいもそうで、かなりの誇張が施されたり全く違う内容となってしまうことが少なくありません。最近はインターネット及び電子メールの普及で、内容が真実であるかどうかに関わらず、瞬く間に話が広ります。

数年前、ある地方銀行に起こった事態も「伝言ゲーム」が引き起こしたパニックといえます。顛末を簡単にご紹介いたします。
ある日、「○○銀行がつぶれるそうです。」というメールが不特定多数の人に送られました。翌日の昼ごろにはかなりの範囲で噂が広がり、預金引き出しを求める客が増え始めたようです。(以下、毎日新聞記事)

“現金自動受払機(ATM)の現金が一時的に不足して長い行列が出来たことなどがまたうわさとなって広がり、県内全域に拡大。知人同士でメールで伝え合ったりインターネットの掲示板にも取り上げられた。さらに家族や職場、買い物先などで口コミの形で次々と伝わり、午後5時ごろには本支店やATMは各地で長蛇の列になった。
 
このうち○○の本店ATMコーナーの行列は午後6時過ぎ、200人近くに達した。並びながら携帯電話で連絡を取り合い、さらに「テレビでも流したらしい」「ラジオで聞いた」など根拠のない情報も流れた・・・”

その日の夕方は県内全域で携帯電話がつながりにくくなったと言いますから、大変なことです。もちろん、その銀行及び管轄区域の財務支局はすぐに完全否定しましたが、はじめに発信された情報が悪意のあるいたずら目的であるとすれば迷惑千万な話です。

インターネットは情報の伝播速度を飛躍的に高め、一旦発信された情報は瞬時に広がります。ほとんどの場合、情報の内容が真実であるかどうかということは二の次・三の次、取りあえず行動することが得策のようになってしまいます。場合によっては噂が元で事実となるケースもあるでしょう。

仕方がないことではありますが、誰もが確かな証拠がないにも関わらず周りの行動に影響されてしまいます。掲示板等の発言に影響されて売り買いするのもこの類です。

上記の話は、私達はこういった環境に身を置いているということを改めて認識させてくれます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

裏と表

コインに裏と表があります様に、ある一つの事実でありましても、その見方によりましては、全く違って捉えることが出来ます。

 次のような話がありますので、ちょっとご紹介させて頂きます。

くもの巣に蝶がかかっており、幼稚園の先生はその蝶を逃がしてやりました。見ていた園児の一人が食ってかかってきて、

「先生!そんなことをしたら、くもがかわいそうじゃないか?!」

先生は一瞬、「いやなことを言う子だ」と思いましたが、よくよく考えてみたら、その子の言うことにも一理ある。せっかくの餌を逃がされて、くもは腹をすかせたに違いない。だとすれば、自分は蝶を助けて、くもを虐めたことになる。

上記のような問題が、実際に先生方の研修会で議論されているそうです。

この問題は、我々の「世界認識」の問題ということのようで、西洋近代の考え方は、「生存競争の世界」といった見方になるようです。すなわち、人間も他の生物も、すべては自己の利益だけを考えて生きているという見方です。その見方はまさに「弱肉強食」です。強いくもは弱い蝶を捕食して生きる。弱い蝶は犠牲者だといった見方です。

ところが、仏教では見方が違ってくるとのことです。仏教はこの世界を「共生の世界」と見るとのことで、あらゆる生き物が互いに助け合い、共に生きようとしている世界だと認識するようです。もちろん、そこには捕食の関係があり、くもが蝶を捕食し、ライオンがシマウマを捕食する、それはその通りですが、それは「弱肉強食」ではなく、仏教においてのそれは、蝶がくもに、シマウマがライオンに自分の命を布施していると見るとのことです。

じつは、捕食者のライオンがいないと、シマウマは増えすぎて、いずれ食糧不足になり全滅する。だから、シマウマはライオンに助けられて生きている。仏教ではそのように認識し、蝶はくもに命を布施しているのであって、園児の見方の方が正しいという見方です。

難しい話のようですが、同じ事象でも違った角度から眺めると、い
ろいろな見方、考え方が出来るよい例のように思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

紅白戦

天高く馬肥ゆる秋。10月の日本列島は爽やかな秋晴れとなれば異称「陽月」にふさわしい天気です。
ただ、陽月の「陽」は太陽のことではなく、陰陽道ではそれまでの陰の時期が終わり、10月から新しく陽の時期が始まることからきているそうです。

また、天高く・・・の慣用句は、秋になって今日のように晴れ渡るようになると馬も食欲を増して逞しくなってくることから転じて、秋晴れを表現する言葉として使われています。しかし元々の意味は、古来中国では秋になると北方の騎馬民族が秋の実りを略奪しにやってくるため、「馬肥ゆる」には北から略奪しにやってくることへの戒めの意味がありました。

ところで、秋は運動会の季節。今週末は運動会を行う小中学校も少なくないようです。最近は個人の順位を競う競技が少なく、団体競技や創作ダンスなどの割合が増えており、これも時代の流れなのかもしれません。

昔と変わらないのは紅白対抗の形式です。年末の紅白歌合戦は、色の持つイメージによって女性が赤、男性が白というふうに分かれているそうですが、そもそもの紅白試合の起源は約800年前の源平の昔に遡ります。

紅白試合を辞書で引きますと源平試合と出てきますように、紅白戦は源氏が白旗、平家が紅旗を挙げて戦ってきたことに由来します。

ちなみに、中国から囲碁が伝わった当初は、高貴な色と考えられていた黒石は上手な方が持ち、下手あるいは目下が白石を持ったそうです。それが逆転したのは鎌倉時代の頃で、やはり源氏のシンボルカラーが白だったことに由来するそうです。

運動会の紅白のように習慣として行われてきたことも、数百年前の故事に由来しているということを考えますと何だか不思議な感じもいたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

トンボ

全国的に清々しい秋日和となり、各地のコスモス(秋桜)畑では今がちょうど見頃となっています。

コスモスは繊細な見た目とは違い、しっかりと大地に根を張り、踏まれても薙ぎ倒されてもまた立ち上がり花を咲かせます。そんな強い生命力を持つコスモスが、赤や白、ピンクなど、色とりどりに咲き誇る花で花畑を訪れる人をもてなしています。

また、季節の移り変わりは律儀なもので、郊外では赤トンボを見かけるようになりました。

トンボの名前の由来は「飛ぶ穂」あるいは「飛ぶ棒」とも言われますが、秋茜や深山茜に代表される赤トンボの古名は「秋津」と言い、実りの秋を象徴する虫として昔から愛されてきました。古くは日本(本州)を秋津州(あきつしま)と呼んだのも、その形がトンボに似ているからだそうです。

また、雄略天皇が、害虫を素早く捕らえるトンボの姿を歌に詠み、前進するのみで後退しない攻撃的な姿と相まって、トンボは昔から勝ち虫と呼ばれる縁起物でもあり、戦国の世では兜や鎧などの装飾に好んでよく用いられました。

しかしながら、童謡「赤とんぼ」のイメージが残る現代の私たちにとりましては、どこか郷愁を誘う秋の虫です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

勝者と敗者

勝者は間違ったときには「私が間違っていた」と言う。
敗者は「私のせいではない」と言う。

勝者は勝因は「運が良かった」と言う。例え運ではなかったとしても。
敗者は敗因を「運が悪かった」と言う。でも、運が原因ではない。

勝者は敗者よりも勤勉に働く。しかも時間は敗者より多い。
敗者はいつでも忙しい。文句を言うのに忙しい。

勝者は問題を真っ直ぐ通り抜ける。
敗者は問題の周りをグルグル回る。

勝者は償いによって謝意を示す。
敗者は謝罪をするが同じ間違いを繰り返す。

勝者は戦うべきところと妥協すべきところを心得ている。
 敗者は妥協すべきでないところで妥協し、戦う価値がない所で戦う。

勝者は「自分はまだまだです」と言う。
敗者は自分より劣るものを見下す。

勝者は自分より勝るものに敬意を払い学び取ろうとする。
敗者は自分より勝るものを不快に思い、アラ捜しをする。

勝者は職務に誇りを持っている。
敗者は「雇われているだけです」と言う。

勝者は「もっと良い方法があるはずだ」と言う。
敗者は「何故変える必要があるんだ?今までうまくいっていたじゃないか」と言う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

医師不足

医師の絶対数が足りなかったところに、平成16年臨床研修制度が導入されてから、大学を卒業した医師の多くが、症例が多く待遇のよい都市部の民間病院などで研修するようになったため、これまで地域医療を支えてきた大学医局からの派遣医師が困難となり、都市部と地方の医師数の格差が増大し地方での医師不足が一気に顕在化した。

今後の課題は、我が国が必要とする医療、すなわち高度医療と地域医療のバランスを見据えての医師の養成、臨床研修制度の見直し、地域間格差の解消のための医学部定員の地域枠や地域医療の担い手の育成、へき地や離島での医師確保などが挙げられる。

医学・医療の進歩と相まって専門分化が進む中で、医師のあるべき姿が常に変化してきている。今後どのような医師を養成するかを想定し、それに応じて養成可能数と必要養成数とを決めなければならない。

我が国では、医師の需給を担当しているのは厚生労働省で、医師の養成を担当しているが文部科学省である。医師の養成には長い時間がかかるので、両省の有機的な連携のもとで長期的な視野に立って医師の適正数を決めていかなければならないようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

サ バ

青い魚と書いて『鯖』(サバ)。その名の通り、「青魚の王様」と言われ、栄養価が高く、いよいよこれから旬となります。秋の深まりとともに体がふっくらとしてきて、古くからその美味しさが知られていますが、江戸時代には将軍家への献上品となったほどです。

血液をさらさらにして血中のコレステロール値を下げるといわれるエイコサペンタエン酸(EPA)や脳を活性化するといわれるドコサヘキサエン酸(DHA)、その他、たんぱく質、鉄分、ビタミンB1、B2等々、豊富な栄養素が含まれています。

食べ方も色々で、みそ煮、酢でしめた締めサバ、水煮、竜田揚げ、フライなどがあるほか、缶詰もおなじみです。ただ、「サバの生き腐れ」という言葉がありますように、鮮度が長持ちせず、普通は刺身では食べられません。

店頭で選ぶ際は、目が澄んでいて、皮に張りがあるもの。腹がしっかりした太めのものを選ぶと良いです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

シシャモ

「柳葉魚」と書いて「シシャモ」。これからがそのシシャモの旬となります。
卵の食感が魅力のメスの子持ちシシャモが人気ですが、オスも身が締まっていてなかなかです。アイヌの人々の間で、シシャモは神様によって柳の葉からつくられたと言い伝えられてきました。このため、漢字では「柳葉魚」と書くそうです。

一言で「シシャモ」と申しましても、日常、スーパーや居酒屋などで目にするシシャモは実は本物ではないケースが多いそうです。国内で出回るシシャモのほぼ9割がノルウエーなどからの輸入物が中心で、北海道産のものは1割未満に過ぎません。
輸入物はシシャモではなく、カペリンという品種で、店頭でラベルを見ますと「カラフトシシャモ」という名で並んでいます。生態的な面も全く違っていて、シシャモは秋に川を遡上して産卵しますが、カペリンは一生海で暮らします。

栄養面で申し分ないシシャモは、6匹程で1日に成人が必要なカルシウムの所要量の600mgが含まれているそうです。その他にA・B2・D・Eなどのビタミンが多く、干し物にすることによりビタミンDが増加、カルシウムの吸収を助ける効果もでてくるそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ほろ酔い健康法

秋は私の運命の相方ニホンシュさんの季節。お茶漬けさんも捨てがたいのですが、やはりニホンシュさんを前にすると相性のよさを実感します。
新米の収穫を経て、10月に入るといよいよ各地の酒蔵で日本酒の仕込みが始まります。搾りたての新酒が味わえる12月が今から楽しみですね。
昔は酒蔵とか大きい酒屋さんでは新酒が出来たときは新しく青々とした酒林(杉玉)を店先に飾り知らせたものですが、最近はあまりお目にかかりませんね。
度を越した飲み方は自分にも他人にも害となってしまいますが、ほんわりと気分が柔らかく軽やかになる「ほろ酔い」は健康にもよいということで、最近「ほろ酔い健康法」にジワジワと注目が集まっているそうです。医学的にも適量の飲酒の効果が証明されているそうですが、やはり大きいのは精神衛生上の作用なのだろうなと思います。私は少しお酒が入ってリラックスできると、一緒に飲んでいる
人たちに対して「人類みな兄弟」という気持ちになります。必ずしもいいことではないのかもしれませんが、他人に対しても自身に対してもほどよく寛大な気持ちになっているとき、互いのコミュニケーションを始めたいていのことはうまくいくような気がします。お酒に逃げるのは考えものですが、人生を天然のほろ酔い気分で渡っていけたなら、案外いい一生が送れるかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

パナソニック

松下電器産業は10月1日から「パナソニック株式会社」に社名を改めました。街のナショナルショップの看板は一足先にパナソニックに置き換えられています。

東京都台東区にある浅草寺の、今ある雷門と大提灯は生前に松下幸之助氏が寄進したもので、提灯の下輪金具には「松下電器」と大書きされていますが、これも変更されたのかどうか気になるところです。

ところで、松下幸之助氏の商売哲学に「商売は世の為、人の為の奉仕にして、利益はその当然の報酬なり」、または「売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永久の客を作る」というのがありますが、氏の経営哲学には「奉仕」という概念が色濃く投影されています。

欧米では奉仕の一形態に「ノブレス・オブリージュ」という考え方があります。これは「富や名声を持つ者の社会的義務、自発的で無私の行い」という意味の言葉で、ゲイツ夫妻が創設した世界最大の慈善基金団体に約4兆3千億円の私財を寄付したウォーレン・バフェット氏のような例もあります。

お金を出すことだけが「ノブレス・オブリージュ」ではなく、もちろん富や名声がなくても、自分の経験や知識を他人に分け与えてもよく、地域のボランティアに参加するのでも構いません。

「与える」ことと「与えられる」ことは表裏一体。10月1日から始まった赤い羽根共同募金などもその精神に則っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

友 人

私は友人は多い方ではありませんが、私のやり方で、友人は大切にしてきました。
友人に相談を受けたり、SOSを受けることもあります。そう云う時は、文字通り出来る限りのことをするのが、私のポリシーです。
一方、友人に私から相談をすることもあります。プチSOSを出すこともあります。そう云う時、友人は大概受け止めてくれます。本当にありがたいことです。

友人には色々な種類の人がいます。年上の人、同い年の人、年下の人。男性、女性。私の仕事面だけを知っている人、仕事以外の面だけを知っている人、両方をちょっとずつ知っている人。私の昔だけを知っている人、最近だけを知っている人、昔も今もずっと知っている人。

色々な友人の中から、困った時に、とっておきの引き出しを開けるように、或いは意識的にバランスを取るように、その時々の状況に合わせて、特定の友人に会います。会う時はいつも突然。「今晩話がしたい。」「分かったなんとかする。」そんな感じです。
友人の助言はとても参考になります。とても参考にします。私は友人に恵まれて、本当に幸せだと思います。
しかし数多くの友人の中で、思春期を知る友人は、特に掛け替えがないと思います。これからも友人は大切にしていきたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

お稲荷様

青々としていた水田はいつの間にか黄色を帯び、やがて黄金色に輝き、実るほどに頭(こうべ)を垂れた稲穂はやがて収穫の時期を迎えます。
古来から稲作とともに歩んできた日本人は、その年の収穫を神に感謝し、翌年の五穀豊穣を願ってきました。その神の最もたるものがお稲荷様です。

稲荷は、稲生、稲成、飯成とも書かれ、狐がその神のように思われがちですが、実際には五穀をつかさどる稲荷神が祀られています。狐は稲荷神の使いという位置づけで、伊勢神宮の鶏、春日大社の鹿、日吉大社の猿、八幡宮の鳩のような単なる神使と違い、お稲荷様の狐には神様の一族のような資格を与えられているそうです。

赤い鳥居に小さな祠(ほこら)、祠の前に狐が2尾、こうした稲荷神社は都心部でもオフィスビルの一角やデパートの屋上などに見ることができます。個人の家に祀られている稲荷社まで含めると膨大な数の稲荷神が祀られており、その総数は3万とも4万いわれます。ちなみに、稲荷神社の総本社である京都の伏見稲荷大社は関東以外では最大の初詣客を集めることで有名ですが、先ごろ行われた
岸和田だんじり祭りも伏見稲荷への祈願が始まりとされています。

五穀豊穣の願いはやがて商売繁盛への願いとなってきました。狐には「憑く」というちょっと怖いイメージを持つ人が多いようですが、お稲荷様は昔から庶民にとって身近な存在で、非常に融通が利き、願い事をするには頼もしい神だそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

寝 相

朝晩涼しくなってきたおかげでようやく夜の寝苦しさから解放されましたが、皆様はご自身の寝相をご存じでしょうか。寝相と性格の関連性についてはいくつかの調査結果がありますが、その中の一つをご紹介したいと思います。

1)体を丸めて寝る「胎児」型(全体の41%)
  → 頑固そうに見えても内気で繊細なタイプが多い。

2)横向きで脚を伸ばし、腕は体に沿っている「丸太」型(同15%)
  → 楽天家で社交性のあるが騙されやすい面も。

3)横向きで脚を伸ばし、腕を体の前に持ってくる「切望」型(同13%)
  → 開放的な面がある一方、疑り深く頑固でもある。

4)仰向けで腕をわきにつけた「兵士」型(同10%)
  → 性格はおとなしく保守的だが自分にも他人にも厳しい。

5)うつぶせで手を頭の両側に置く「自由落下」型(同7%)
  → 率直で社交好きな性格は厚かましいと受け取られることも。

6)あおむけで大の字になる「ヒトデ」型(同7%)
  → 聞き上手で、控えめな人が多い。

と、こんな具合ですが皆様の場合はいかがでしょう? ちなみに西洋の諺には「王様は仰向けに寝、賢者は横向きに寝、金持ちはうつ伏せに寝る」とあります。

また、寝返りのし易さと身体機能の面から最も理にかなっているのは、一方の膝を曲げて横向きに寝る「半胎児型」で、病気や何らかの不安があるときには自然とこの姿勢をとることが多いと言われています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

寒 露

今日は二十四節気にいう「寒露」。「陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすれば也」とされ、冷たい露の結ぶ頃であり、菊の花が咲き始め、山の木々の葉は紅葉の準備に入ります。暦の上ではすでに晩秋です。

ところで、「秋」は収穫の時期で食べ物が飽きるほどあることから、「飽き」が語源の一つとなっています。余ったものを交換し融通し合うようになったことから「あきない」という言葉が派生したという説もあります。

また、秋は「とし・とき」とも読み、歳月や時間の経過を表すこともあります。「一日千秋の思い」は「一日が非常に長く感じられること」を表し、「春秋」と言えば「年月」あるいは「年齢」を表します。

秋を読んだ歌には、兜町でも有名な「桐一葉、落ちて天下の秋を知る」というのがあり、ささいな現象からその後の大勢を推し量るたとえとして用いられますが、もともとこの歌は豊臣の世の衰退を言い表しています。

秀吉の辞世の句として伝わる「露と落ち露と消えにし我身かな 浪速のことも夢のまた夢」に使われる「露」もまた秋を表し、命の儚さをたとえています。

ただ、同じ露を題材にしながら、栄華を極めた秀吉の句よりも、幼い長女を亡くして詠んだ小林一茶の句の方が余韻が強く残ります。

 「露の世は露の世ながらさりながら」(一茶)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

認知症(2)

記憶障害は認知症の中心症状ですが、それに加えて言語障害(失語)、認識障害(失認)、動作障害(失行)、見当識障害や妄想・幻覚、焦燥、不安、徘徊などの行動・心理症状が現れます。通常、記憶障害のみの病気を軽度認知機能障害として認知症とは区別しますが、鑑別することは必ずしも容易でありません。また、高齢者のうつ病(うつ病性仮性痴呆)では、認知症のような症状がみられることがあり、認知症と間違わないよう注意が必要です。

一般的には「長谷川式簡易知能検査」やミニメンタル・ステート(MMSE)などの知能検査が行われますが、どのような病気で起こったかを区別することは重要です。アルツハイマー病は2年程度かけて徐々に進行しますが、脳血管性痴呆は麻痺などを伴って階段状に進行することもあります。最もよく行われる検査は頭部の画像診断(頭部CTやMRI)です。

重症の場合、家族にとっては記憶障害も困りますが、徘徊、夜間せん妄、妄想などの行動・心理症状が大きな負担になります。自動車の運転や財産の運用等も問題となります。家庭での介護が困難な場合には、施設(グループホーム)入所も考慮しなくてはなりません。

アルツハイマー病およびレビー小体型痴呆の場合はまず、精神的ケアや環境の整備などの非薬物療法を行うことが大切です。精神的ケアとしては行動介護ケア、感情・感覚介護ケア、認知介護ケア、刺激介護ケアなどがあります。

脳血管性痴呆では危険因子がある時は危険因子を除去して、ボケの進行を防止します。その他の認知症では、ボケの原因を探して原因治療に努めます。アルツハイマー病やレビー小体型痴呆には認知機能改善のためコリンエステラーゼ阻害薬ドネペジル(商品名アリセプト)を試みますが、1/3の症例に効果が認められます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

認知症(1)

現時点で、認知症の患者さんは全国で160万人いると推測されています。この数字は65歳以上の人の約7%に当たるといわれています。ある統計によりますと、認知症の4~5割がアルツハイマー病、2~3割が脳血管性の認知症と考えられています。以前は、日本では脳血管性の認知症が多いと考えられてきましたが、最近ではアルツハイマー病の割合が多くなっています。

認知症は、その頻度からアルツハイマー病、レビー小体型痴呆、脳血管性痴呆、その他の痴呆に分類されます。アルツハイマー病は加齢に伴い老人斑、アルツハイマー神経原線維変化が脳に現れ、神経細胞が障害されて脳萎縮を起こします。
レビー小体型痴呆はパーキンソン病でも現れるレビー小体が脳で広範に現れ、脳萎縮を起こします。脳血管性痴呆の多くは、梗塞により脳の神経細胞や線維が障害されて起こります。

その他の認知症を来す病気としては、甲状腺機能低下、ビタミンB群欠乏症、高カルシウム血症、神経梅毒、HIV感染症、薬物や毒物、前頭側頭型痴呆、進行性核上麻痺、ハンチントン病、クロイツフェルト・ヤコブ病などがあります。その他の痴呆は比較的少ないのですが、予防・治療可能な痴呆が含まれていますので見逃さないことが大切です。

認知症を来すその他の病気の中で、外科的治療の対象となるものとして、正常圧水頭症(3徴候として痴呆、歩行障害、失禁を呈します)、慢性硬膜下血腫(老人の軽微な頭部外傷後には常に念頭に置く必要があります)、脳腫瘍(老人の前頭葉腫瘍、特に髄膜腫)の3つの代表的な病気があります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

サツマイモ

「食欲の秋」を代表する食材の一つ「サツマイモ」が旬を迎えています。「野菜を凝縮(ぎょうしゅく)するとサツマイモになる」と言われるほど栄養価が高く、リンゴの5倍以上のビタミンCを含み、過熱しても壊れにくいのが特徴です。カロテンやビタミンB、カリウムも多く含まれ、コレステロールの吸収や血糖の上昇を防ぎ、便秘解消にも役立つ繊維質も豊富、昨今は女性に大変な人気があります。

石焼き芋・ふかし芋・天ぷら・スイートポテト・大学イモ・キントン・干し芋・・・等々、いずれの調理法でも美味しいですが、スーパーなどの店頭で選ぶ際は、全体の色が均一でよく太ったものが良いです。色が均一なのは痛んでいない証拠、太ったものは生育環境が良い証拠です。毛穴が深いものや固いヒゲ根のあるものは固くなっているため避けるのが良いです。

国内での生産地は、鹿児島県・茨城県・千葉県・宮崎県・徳島県が全国のトップ5県であり、この5県で全国の8割、特に鹿児島県は全国の4割を生産しています。ただ、全世界で見ますと日本の生産量は1%程度に過ぎず、トップの中国は全世界生産量の80%超を占めています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

バナナ

このところ、あちこちのスーパーで「バナナ」が売り切れとなっています。どうやら、「朝バナナダイエット」として、朝にバナナを食べるだけで体質が改善して徐々に痩せることができる、さらに便秘や冷え性改善などにも効果があるという話が巷に広がり、注目が集まっていることがその背景にあるようです。

ところで、バナナには「カリウム」が豊富で、「食物繊維」や「フラクトオリゴ糖」、「マグネシウム」等が含まれています。カリウムは血圧を抑える効果があり、脳梗塞や心筋梗塞、糖尿病の予防に効果があるそうです。

また、マグネシウムは新陳代謝に欠かせず、食物繊維は消化を促進し、便秘改善に効果的。フラクトオリゴ糖には腸内のビフィズス菌を増やす効果があり、バナナを食べると大腸がんにかかりにくいという話しもあります。

時間がない時にはすぐに食べられ、栄養豊富で美味。そして1本当たり30円程度と安く、手軽に栄養補給できるバナナ。ここにきて急に見直されているようです。

ちなみに、バナナの輸入先はフィリピンが圧倒的なトップで90%超を占め、次いでエクアドル、台湾と続きます。国内産では、沖縄県が約50%、鹿児島県が約45%を占めています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ペット

ペットフード工業会の調査によりますと、昨年度の犬猫飼育頭数は犬が1252万頭、猫が1018万頭で、犬は前年比40万頭増、猫は59万頭以上の増加となっています。

こうした状況を背景に、最近ではペット専用の霊園の他、ペットの幼稚園、ペットのフィットネス、ペット用リラクゼーションカフェなどのサービスが盛況だそうです。

人間社会の少子化が進むにつれペット市場が拡大するという図式があり、平均年齢が11から12歳の犬や猫は、至れり尽くせりで飼われた結果、犬の場合で24歳、猫の場合で30歳まで長生きするケースがあるそうです。これは人の年齢に換算すると130歳以上の長寿となり、寿命が長くなればストレスも増大し、人間のように生活習慣病になるケースが増えてくるため、上記のようなサービスに対する需要も高まります。

ちなみに、「夫婦喧嘩は犬も食わぬ」という慣用句は、夫婦間の諍い(いさかい)は一時的なものですぐに仲直りすることが多く、他人が仲裁することの馬鹿らしさを言っていますが、犬や猫を飼っている中高年を対象に行った調査でも全体の約8割が「家族や夫婦のコミュニケーションが増えた」と答え、約4割が「犬や猫のおかげで夫婦喧嘩が減った」としています。

http://www.jppfma.org/shiryo/chart2007/08.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

秋の味覚「柿」が旬をむかえますが、『柿が赤くなれば、医者が青くなる』といわれるほど柿には多くの栄養素が含まれています。

ビタミンC、カロチン、食物繊維、カリウム、タンニン(渋味の原因)などが豊富で、その他にも、ビタミンK、B1、B2、カロチン、ミネラルなどが多く含まれています。また、『二日酔いには柿』といわれている訳は、ビタミンCとタンニンが血液中のアルコール分を外へ排出してくれるからで、豊富なカリウムには利尿作用があるからだそうです。

良い柿の選び方は、「ヘタ隙き」でないものを選ぶということです。「ヘタ隙き」とは果肉とヘタの間に隙間(亀裂)ができる現象で、虫が入る原因となります。虫が入りますと、その部分の色が熟れたように変色して、果肉が軟らかくなってしまいます。その状態を「色虫実」と言うそうです。従いまして、柿を選ぶ際には、ヘタが果実に張り付いているようなものを選ぶのが良いようです。

ちなみに、柿には4つの溝がありますが、その溝にそって切れば、種を切ることはないそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

坂の上の雲

ちょんまげを切り落とし、元号を明治と改めてからわずか37年。強国ロシアと戦って日本が勝利した事実は、世界の戦史上の奇跡でした。
いくつかの天佑もあり、結果としては勝つべくして勝ったのですが、司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」によれば日本海海戦については一人の天才が現場設計者兼監督として日本を勝利に導いたとしています。それが秋山真之です。

ちなみに企業の経営者に愛読書は何かを聞いた特集で最も多くの経営者の支持を集めたのが、この「坂の上の雲」です。

東郷平八郎に「智謀湧くが如し」と評された秋山は天才的な戦術家としても有名ですが、艦隊出撃時の打電「本日天気晴朗ナレドモ波高シ」や、戦闘開始直前に掲げた四色旗(Z旗)の信号文「皇国の興廃コノ一戦ニ在リ 各員一層奮励努力セヨ」の起草者としても知られています。

また、日本海海戦に勝利した後、連合艦隊の解散式における東郷平八郎の訓示「・・・神明は唯平素の鍛錬に力め、戦はわずして既に勝てる者に勝利の栄冠を授くると同時に、一勝に満足して治平に安ずる者より直ちに之を奪ふ。古人曰く勝て兜の緒を締めよと。」も秋山の起草とされ、当時の米大統領セオドア・ルーズベルトがこの訓示に感銘し、英語に翻訳して米海軍の将校に配布したとのエピ
ソードも残ります。

ところで、いかにして、どのようにして勝つか、戦術とは戦いに勝つための個々の具体的な方法を指していますが、戦術がいかに優れようとも結果はそれを運用する人間の側に帰します。

このことを上記小説において作者は秋山の言葉を借りて次のように書いています。
戦術家たらんとする者はまずそういう自分をつくらねばならぬとかねがね思っている。
戦術というものは、目的と方法をたて、実施を決心した以上、それについてはためらってはならないということが古今東西のその道の鉄則のひとつであり、そのように鉄則とされていながら戦場という苛烈で複雑な状況下にあっては、容易にそのことがまもれない。真之はそれを工夫した。平素の心がけにあるとおもった。

「明晰な目的樹立、そしてくるいない実施方法、そこまでのことは頭脳が考える。
しかしそれを水火の中で実施するのは頭脳ではない。性格である。平素そういう性格をつくらねばならない」と考えていた。
人間の頭に上下などはない。要点をつかむという能力と、不要不急のものはきりすてるという大胆さだけが問題だ」と言い、それをさらに説明して「従って物事のできる、できぬというのは頭ではなく、性格だ」ともいった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

リーダーの条件

「進んで名を求めず、退(しりぞ)いて罪を避けず」

(成功しても名誉を求めず、失敗しても責任を回避しない)

孫子はこれをリーダーの条件としてあげています。功績を誇らないとは、すなわち謙虚ということになり、その謙虚の反対は傲慢です。では何故、謙虚であることが望ましいのでしょうか。

「満(傲慢)は損を招き、謙(謙虚)は益を受く」

と「書経」にありますが、その方が人々の支持を集めることができるからです。

「老子」の本にも、次のようにあります。
「背伸びして爪先で立とうとすれば、かえって足もとが定まらない。自分を是とすれば、かえって無視される。自分を誇示すれば、かえって排斥される。自分の功績を誇れば、かえって非難にさらされる。自分の才能を鼻にかければ、かえって足を引っぱられる」

オレがオレがと出しゃばったり、とかく目立ちたがったりするタイプは、どうやらリーダーとしては失格であるようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年9月 | トップページ | 2008年11月 »