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2009年5月

トマト

 初夏の陽気が広がるとともに「トマト」が旬を迎えています。この時期のトマトの魅力は何と言ってもみずみずしさで、秋の濃厚な味のトマトとはまた違った味わいが楽しめます。

 ヨーロッパの諺(ことわざ)に、「トマトが赤くなると医者が青くなる」とありますが、Bカロチンをはじめリコピン、ビタミンC・E、ミネラル、食物繊維などトマトには毎日の健康維持にもってこいの要素が豊富です。リコピンはがん予防の効果が指摘されていますが、ハーバード大学の研究チームの調査結果では、イチゴと並んでトマトは前立腺癌の罹患率の低さと相関しているそうです。

 尚、スーパーなどでトマトを選ぶ際には、皮に張りがあり、ずっしりと重くて均整のとれた丸いものを選ぶのがコツ。また、買ったトマトをおいしく保存するためには、真っ赤なトマトはそのまま冷蔵庫へ、緑色が残っているトマトは室温で赤く熟させてから冷蔵するのがよいそうです。

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エコポイント

  省エネ家電の購入を政府が税金を使って支援する「エコポイント制度」が15日から始まりました。

 省エネ性能を示す「省エネラベル」で原則四つ星以上を得たエアコン、冷蔵庫、地上デジタル放送対応テレビが対象で、「エコポイント対象商品」のマークが目印となっています。

 ただ、家電量販店が独自に発行するポイントと違い、エコポイント事務局に申請して初めてポイントがつくため、領収書や保証書を保存し、そのコピーを事務局に郵送する必要があります。買い替えの場合は「家電リサイクル排出者控え」も必要で、詳細がまとまっていないため、実際の事務局への申請は夏頃になりそうです。

 ちなみに、同じ機種ならどこで購入してももらえるポイントは同じで、地上デジタル放送対応テレビの場合、最大3万6千円分のポイントがつきます。独自のポイントと合算しますと2割以上の割引となるケースもあるようです。

 エコポイントで交換できる商品は、環境や省エネに配慮した製品、環境事業に寄付する発行者による商品券やプリペイドカード、地域振興につながる産品などとなっていますが現段階で詳細は未定。6月中には決定する見通しです。

 4月の家電の売上げは、エコポイント制度開始前の買い控えで急減しただけに、客足の回復が期待されています。

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ゆで卵

 見た目の美しさが料理の味を引き立てる大切な要素ですが、殻をむいたゆで卵がデコボコではせっかくの料理も美味しさ半減になってしまいます。しかし、ゆで卵の殻はむきにくく、殻に白身がくっついたりしてツルンとしているはずのゆで卵がデコボコになってしまったりします。

 既にご存知の方も多いかと思いますが、そうならないための方法は、ゆであがったらすぐに水に浸けることです。卵の殻は一見、滑らかで空気でさえ入り込まないように思えますが、目に見えないごく小さな穴が無数にあってわずかながら空気が出入りしています。

 その証拠に、卵をゆでますと湯が沸騰してきたときに小さな泡がたくさん卵の殻から出てくるのが分かります。これは、卵の中にある気室の空気が膨張して殻から逃げるためです。

 ゆでてすぐに水に浸けると気室内部の圧力が下がり、逃げ出した空気の分だけ水が入ってきます。この水が卵の殻と白身の間に入るため、殻がスルリとむけるようになります。

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商売訓

 知恵と才覚で財を成し、今につながる大商家の創業者が残した言葉は、後続の繁栄を願い、経験と苦労を通して培った商売訓として伝わっています。そのいくつかを以下にてご紹介させていただきます。

・三井高利(三井財閥の祖)

「商売は決断力を最も必要とする。見切ることによって、たとえ一時的な損失があっても、後日にいたってより大きい損失を受けるよりは良い。」


・茂木啓三郎(キッコーマンの祖の一人)

「損をしないことが大きな儲けであると思え。」


・岩崎弥太郎(三菱財閥の祖)

「小事にあくせくする者は大事はなせない。ぜひとも大事業を行うという方針を取れ。」


・安田善次郎(安田財閥の祖)

「意志の弱い人は、困難なことや紛糾する事件に遭遇すると、すぐに参ってしまったり、または嫌がったりし、ついに何事も成し遂げることができない。このような人は、結局、奮然たる気力を発揮して事に当たる勇気がないので、終生向上することはできない。ましてや克己心などあろうはずもない。」

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梅 雨

 汗ばむ陽気となってまいりました。そろそろ「梅雨入り」が気になる頃ですが、18日には沖縄地方が梅雨入り。気象予報では、近畿が6月6日、関東は6月8日となっています。

 『梅雨』と言えば6月と思いがちですが、旧暦に直すと5月となります。昔の人は5月の雨を「さみだれ」(五月雨)と呼んでいました。もともと、「ばいう」(梅雨)は中国から伝えられた言葉で、梅の実のなる時期に長雨が続いたことから使われるようになったと言われています。また、梅雨(つゆ)を「梅」の「雨」と書くのは、梅の実が黄色く熟する季節の雨だからとも言われています。

 梅雨の季節になると、体調をくずしたりする人もいますが、これを乗り切る最適な食品の1つが『梅干し』です。梅の効用は含まれるクエン酸が胃液の分泌を高め、殺菌効果から胃の中をきれいにし、大腸での良性細菌の増殖を促進させたりします。

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夜間頻尿

 夜間頻尿は高齢者を悩ます排尿障害で、通常、夜間1回またはそれ以上排尿のために起きなければならない場合を言います。50歳代では男性の66%と女性の58%にみられ、80歳以上では男性の91%と女性の72%に認められるとの報告があり、加齢と共にその頻度が増加します。

 夜間頻尿を一概に病気と断定することは出来ませんが、その原因のなる疾患や状態は色々です。原因の代表的疾患としては前立腺肥大症があげられます。50歳代の男性の約50%、60歳代で約60%、70歳代で約70%に認められ、「尿の出が悪い」と自覚する他に、頻尿、残尿感を伴います。

 最近では、下部尿路疾患がなく、昼間に頻尿のない夜間頻尿が取り上げられ、どうして起こるかという原因を、夜間多尿と膀胱容量の低下の2つに分けて考えられています。

 先ず最初の夜間多尿の原因として挙げられているものに水分過剰摂取があります。水分過剰摂取による夜間頻尿は、心臓に負担をかけ、抗利尿ホルモン(バゾプレッシン)が夜間に上昇しないためだといわれています。

 次に夜間多尿の原因となるのは高血圧で、夜間にカテコラミンという物質が低下すると腎血管抵抗が低下し、腎血流量が増えて夜間多尿になると考えられています。最近よく使われます降圧薬のカルシウム拮抗薬を服用しているときには、腎臓の細動脈を拡張させて多尿になるといわれています。

 膀胱容量の低下の原因も色々ですが、膀胱容量低下にも高血圧が関与するといわれています。これはカテコラミン高値によると考えられています。早朝高血圧では、早朝の起床前後に頻尿となり、1回の排尿量は少なく、排尿回数が多いのが特徴とされています。

 膀胱容量低下の次の原因に睡眠障害が挙げられます。高齢者では睡眠中のメラトニンの血中濃度が低くなり睡眠障害を来すことが多く、尿意で目覚めると排尿しないと眠れないことから、次第に膀胱の尿貯留量が低下するといわれています。

 面倒ですが、排尿時刻、排尿量、飲水時刻、飲水量とその種類、食事、起床と就寝時刻、血圧などを記入した「排尿日誌」をつけることで夜間頻尿が改善することがあります。

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江戸の「旅館」事情

 日本の地でも太古の昔から、人間は、交易、狩猟、交戦などのために、自分の住み慣れた場所を離れる事がありました。しかし、それは、盗賊団に財産や命を狙われ、山に入れば、狼などの野獣の餌食となる事もあり、道を誤れば、凍死・餓死が待ち受けると言う、死と隣り合わせの危険な任務でした。

 やがて、時が流れ、戦国時代が終わり、徳川家康公が江戸に幕府を開きます。治安も良くなり、家康公は、江戸の日本橋を起点とした、東海道・中山道・日光街道・甲州街道・奥州街道の、いわゆる五街道を始めとする、道路網を整備します。当初は、大名の参勤交代をスムーズに行わせるための道路網でしたが、当然、庶民も利用する事となり、以前は命がけだった「移動」も、行楽や観光を目的とした「旅」となり、行き交う人々に、宿泊場所を提供する施設も出来ます。

  宿泊施設は、素泊まりだけ、それも、いろりのまわりで見知らぬ旅人同士が雑魚寝をするような、安易・安価なものもあります。食事をしたければ、旅人は持参している糒(ほしい)などを湯でもどして、自炊します。糒は携帯できますが、湯を沸かす燃料となる薪(まき)までは携帯できませんので、宿泊施設に頼むと、薪だけは、売ってくれます。この様な宿を、薪(木)の賃金を払って泊まる宿と言う事で、「木賃宿(きちんやど)」と呼びました。宿泊客は、一階に雑魚寝しますが、宿の主は、二階に自分の部屋があり、そこで寝ます。「薪を売ってほしい」など、主に用事がある時、宿泊客は、棒で天井をつつくと、その音で主が二階から顔を出し、用件を聞くシステムになっていました。

 また、宿泊すれば、食事も出してくれる様な宿は、「旅籠(はたご)」と呼びます。本来、旅籠とは、旅をする時の馬の飼料を入れた籠(かご)の事でした。やがて、旅行用の食物を入れる器も旅籠と呼ばれ、その食物自体も旅籠となり、その旅籠(旅行用の食事)を提供する施設を「旅籠屋・旅籠」と呼ぶようになったのです。

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メバル

 今、旬の魚といえば「カツオ」とか「トビウオ」を思い浮かべますが、「春告魚」と呼ばれた「ニシン」もまた今が旬です。ただ、漁獲量が減ったことから最近では「メバル」が「春告魚」と呼ばれるようになっています。

 この「メバル」、目が大きな魚なので「眼張」(めばる)と名づけられ、北海道から九州沿岸の岩の多いところに生息しています。「黒メバル」「赤メバル」「金メバル」など色によって分けられていますが、その違いは生育場所の深さに関係しています。

 この時期(春から初夏にかけて)の「メバル」は脂が乗っており、白身の肉は淡白な味覚で身がしっかり締まっています。料理法は、煮付け、塩焼き、照り焼き、から揚げ、ムニエル、また少し大きめのものは刺身などにしても大変美味です。一度お試しになられてはいかがでしょうか。

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江戸の温泉事情

 世界に名だたる「日本人の風呂好き」は、日本の気候風土が影響しています。夏場は高温多湿になる日本では、体が汗ばむために、入浴の習慣が生まれます。そして、それに付随するように、浴衣や団扇などの、湯上がりに涼を取るためのアイテムも発達しました。中央アジアや西アジアは、空気が乾いていて、汗で体がべたつく事がないので、貴重な水を使って体を洗う必要がなく、入浴も水浴びもほとんど発達しませんでした。東南アジアや南アメリカなどの国々も高温多湿ですが、常夏で「冬」と言う季節がありませんので、「湯に入る」と言う習慣は発達せず、水浴だけです。

 日本には、寒い季節の「冬」もあるため、水浴ですませる訳にはいかず、通年的に利用できる「風呂」が発達したのです。日本と同じ気候帯の中国や韓国にも、古くから、湯や水を浴びて体を洗う習慣はありましたが、日本ほど「入浴文化」は発展しませんでした。これは、日本が世界有数の火山列島だった事が要因です。火山の副産物として、温泉が湧き出ます。現在の日本で、温泉法によって認定されている温泉は二千八百を越え、温泉を有する国々の中で、けたはずれに多くの温泉が日本に集中しているのです。

 昔は「人が浸れるくらいの量の湯を沸かす」と言う行為が容易ではなかったため、温泉は、そこへ行けばいつでもたっぷりの湯に浸れる、と言う便利さがあります。そんな温泉が、徒歩でも一日以内で行ける場所にあれば、人々は温泉に行くようになります。それが日本人を風呂好き、温泉好きにさせたのです。ましてや、温泉には、体をきれいに洗う他に、「湯治」と言う、病気や怪我を治してくれる効能まであります。ドイツのバーデンバーデンや、フランスのエビアンなどにも、湯治のための温泉がありますが、水着を着て、水中歩行をする、と言った、日本人の入浴とは異なった湯治です。見ず知らずの老若男女が裸になって(江戸期までは混浴が当たり前)、一つの温泉に浸る、と言う文化は、外国ではほとんど発達しませんでした。

 江戸時代の湯治は、徒歩で温泉まで行くのですから、一泊や二泊で帰ることはありません。何日も温泉宿に逗留して、朝昼晩と温泉に浸かります。湯七日、湯十日は当たり前で、七日間の逗留を、「一廻り」と呼び、温泉に行けば「三廻り」するお客が多かったと言います。幕末の有馬温泉では、入浴料、宿泊費、食費、雑費を含めて、三廻りで三両(現代価格約四十五万円)かかりました。長逗留の宿では、食事は自炊ですし、見知らぬ同士が一つの部屋で寝泊まりします。みんなが打ち解けてくれば、質素ではありますが郷土料理を出しあったり、お酒を呑んで、お国自慢の民謡や踊りを披露しあうなどのコミュニケーションも生まれ、楽しい時間が過ごせたそうです。

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タミフル

 タミフル(正式名称:オセルタミビル)は主に、中華料理の香辛料で有名なトウシキミの果実、いわゆる八角(ダイウイキョウ)の成分(シキミ酸)を原料に化学合成で製造されています。ダイウイキョウは毎年3―5月に収穫され、乾燥させたものは香辛料や健胃薬の八角として親しまれ、中国が世界シェアの約8割以上を占めています。

 先日は中国でも新型インフレエンザの感染者が確認されましたが、それ以前に世界的な蔓延が話題になっていた際、中国政府高官が「豚肉の調理に八角を用いれば、インフルエンザ感染予防に役立つ」と冗談交じりに発言したことで八角の価格が急騰しています。

 ちなみにオセルタミビルとシキミ酸は構造的に全く違う物質であり、八角を食べてもインフルエンザには効果がありません。尚、製造法では、シキミ酸のうちある程度は遺伝子組替え大腸菌による生合成で生産されており、食物由来以外の原料化合物を用いた全合成法も研究されています。

 治療薬のタミフルに対して、予防薬のワクチンの量産準備も進められています。従来のワクチンは今回の新型インフルには効果がないため新たなワクチンを製造する必要がありますが、大量に確保するには半年程度かかるとされています。

 ワクチンは、製造に適したウィルス株があれば1人分なら1週間程度で製造可能です。量産を難しくしているのは、ワクチン製造に鶏の有精卵(受精し、細胞分裂が行われている卵)が必要不可欠だからです。(店頭で売られている鶏卵は無精卵)

 ワクチンは、鶏の有精卵にウィルス株を注射して培養し、培養されたウィルスを薬剤で不活性化して作られます。大量のワクチン製造には1日当たり百万個単位の有精卵が必要であり、それだけの量の有精卵を確保するにはかなりの日数がかかり、製造後の検査等を含めめすと必然的に半年程度かかってしまう計算になります。ちなみに日本では、ワクチン製造に有効なウイルス株がまだ入手できたいないため、製造に着手できていないようです。

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梅雨入り予想

 梅の実が熟す時期の長雨というのが「梅雨」の語源の一つですが、18日に沖縄県と鹿児島県の奄美地方が梅雨入りしています。沖縄は平年よりも10日遅く、昨年よりも4日早い入梅です。

 民間気象情報サービスのウェザーニューズ(WN)は14日の時点で18日の沖縄の梅雨入りを予想していましたが、ちなみに他の地域の梅雨入り予想は以下のようになっています。

          WN予想   平年値
  九州南部  5月26日 (5月29日)
  九州北部  6月 5日 (6月 5日)
  四 国    6月 5日 (6月 4日)
  中 国    6月 6日 (6月 6日)
  近 畿    6月 6日 (6月 6日)
  東 海    6月 8日 (6月 8日)
  関東甲信  6月 8日 (6月 8日)
  北 陸    6月 9日 (6月10日)
  東北南部  6月11日 (6月10日)
  東北北部  6月11日 (6月12日)

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世界計量記念日

 1875年5月20日にメートル条約が締結されたことから、今日は「世界計量記念日」。日本が条約に加入したのは1885年(明治18年)のことです。

 日本では、明治の頃までは長さの単位は「尺」であり、重さは「貫」が広く用いられていました。

 もともと掌を広げた際の親指先から中指の先までの長さを基準とした尺の定義は、時代とともに変換し、現在は30.303cmと定義されています。ちなみに相撲の土俵の直径4.55mは、15尺をメートル換算したものです。貫(約3.75kg)は一文銭の中央の穴に紐を通して(貫いて)1000枚一組したことからそのび名がついています。

 メートル法の施行により長さ・面積・体積・質量の単位を国際的に統一しようと図られてきましたが、対象ごとにそれぞれの基準が今でも存在し、商品市場などでは慣例として昔ながらの単位が使われています。

 例えば、原油の取引単位である「バレル」。バレルの語源は「樽」であり、昔は樽で計られていたビールや穀物などの単位にその名残りがあり、それぞれに体積が違っています。石油の場合は1バレル=42ガロン(米国液量ガロン)であり、リットル換算しますと1バレル=約159リットルとなります。

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子供の人口

 先日、「子どもの日」にちなんで総務省から4月1日現在の子供の数(15歳未満)が発表されましたが、前年に比べて11万人少ない1714万人と過去最小を更新。減少は28年連続で、総人口に占める割合も前年比で0.1ポイント低下して13.4%と35年連続で過去最低の更新となっています。

 男女別では、男子が878万人、女子は835万人。3歳ごとの年齢層で区切りますと、中学生(12~14歳)の360万人が最多で、3~5歳が323万人と最も少なくなっています。

 都道府県別では、沖縄県の子供の割合が17.9%で最も高く、滋賀県が15.1%、愛知県が14.7%と続き、秋田県の11.5%が最低。東京都は11.8%となっています。

 総人口に占める子供の割合は、日本は世界でも最低水準です。人口3000万人以上の31ヶ国と比べますと、調査年次に違いはありますが、日本はドイツの13.9%、イタリアの14.1%を下回って最低。最高はナイジェリアの44.3%となっています。

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頭 痛(2)

 緊張型頭痛は、片頭痛の特徴のない慢性の持続性頭痛です。両側性の圧迫感または締め付け感のする頭痛で、強さは軽度~中等度であり、日常的な動作により増悪しません。悪心・嘔吐も伴いません。緊張型頭痛は片頭痛と合併することがあります。しかし、このような場合には混合型頭痛とは呼ばず、2つの頭痛と診断されます。

 群発頭痛は短期持続性(15分~3時間)、一側眼窩部周辺の激しい頭痛と、流涙・鼻漏などの自律神経症状を伴うのが特徴です。群発頭痛に対して三叉神経・自律神経性頭痛と呼ばれることもあります。好発年齢は20~40歳で、男性に多く(女性の5倍)、群発的に(毎年、数ヶ月間)発症するので群発頭痛といわれます。

 片頭痛の急性期治療には、主としてセロトニン受容体作動薬であるトリプタンが投与されます。片頭痛の軽症例には、消炎鎮痛薬が投与されます。メトクロプラミド(プリンペラン)やドンペリドン(ナウゼリン)などの制吐薬も併用されます。片頭痛の予防には、塩酸ロメリジン(ミグシス・テラナス)などが用いられることがあります。緊張型頭痛を合併した片頭痛にはβアミトリプチリンが用いられます。

 緊張型頭痛の治療には、消炎鎮痛薬、筋弛緩薬、抗不安薬、抗うつ薬が用いられますが、悪い姿勢の改善やストレスマネージメントなどの生活指導、あるいは頭痛体操の指導が薬物治療にもまして大切です。片頭痛が混在しているとトリプタン服用のタイミングが難しくなります。その場合には頭痛日記をつけると頭痛の種類が把握しやすくなります。

 群発頭痛発作時の治療には、スマトリプタン皮下注が有効です。酸素吸入も有効性が高いようです。予防にはカルシウム拮抗薬のベラパミル(ワソラン)、副腎皮質ステロイド、エルゴタミン、炭酸リチウムなどが使用されます。

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頭 痛(1)

 頭痛は「一次性頭痛」(心配ない頭痛)と「二次性頭痛」(危険な頭痛)の2つに大別することが出来ます。一次性頭痛のなかでも片頭痛の頻度が最も高く、その診断と治療が問題となります。

 臨床上、頭痛を「一次性頭痛」(片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛など)と「二次性頭痛」に分類するのが実用的です。二次性頭痛には危険な頭痛と心配ない頭痛(かぜ症候群、頸椎症による頚性頭痛、多発性脳梗塞による慢性脳循環不全など)があります。危険な頭痛には外科的処置が必要なもの(くも膜下出血、脳出血など)と内科的処置が必要なもの(髄膜炎など)があります。

 頭痛のなかで最も注意を要するのは、くも膜下出血による頭痛で、突然発症の激しい頭痛(雷鳴頭痛)が特徴ですが、頭痛が軽微なケースもあります。この頭痛を見逃すと悲劇的結末を迎えますので、とくに注意を払わなくてはなりません。

 頭痛は、問診によって診断できます。とくに一次性頭痛は問診で全て診断が出来ます。危険な頭痛は、神経症状を伴う激しい頭痛、亜急性の進行性頭痛、突発性の頭痛のいずれかの場合に疑われ、脳画像検査を行う必要があります。二次性頭痛の治療に当たっては、原因疾患の治療を最優先にしなければなりません。

 慢性の反復性頭痛の中で、片頭痛の有病率は成人の約8%を占め、最も頻度の高い頭痛です。前兆のない場合でも、頭痛の持続時間が4~72時間、 次の4項目のうち少なくとも2項目を満たす頭痛(1. 片側性、2. 拍動性、3. 中等度~重度の頭痛、4. 日常的な動作により頭痛が増悪する、あるいは頭痛のために日常的な動作を避ける)、頭痛発作中に次の2項目のうち少なくとも1項目を満たす(
1.悪心または嘔吐 、あるいはその両方、2. 光過敏 および 音過敏)、その他の疾患によらない場合には、片頭痛の可能性があります。

 典型的な片頭痛は、前兆としてギザギザした閃光と暗点(閃輝暗点)が20~30分現れてから頭痛が始まります。片側性・拍動性は片頭痛に特徴的なものではありません。反復性のつらい頭痛、日常動作でひどくなる頭痛が診断上決めてとなります。また、肩こりは片頭痛に伴うことも多いので、緊張型頭痛との鑑別の決め手にはなりません。

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サクラマス

 春に相応しい名前を持つ「サクラマス」(桜鱒)が旬を迎えています。「本マス」とも呼ばれますが、マス科という分類はなく、サケ科に属しています。最近は数が減って幻の魚とも呼ばれ、都内の百貨店では一切れ(100グラム前後)2000円程度という高級魚です。

 川でふ化し、1年半ほど川で過ごした後、海に下ります。このとき川に残り一生を過ごすものが渓流釣りでも人気の「ヤマメ」(山女)で、海に下ったものが「サクラマス」。そして、60センチ近くに成長し、次の春に川に戻ります。

 「サクラマス」の名前の由来は、桜の頃に戻るためとも、産卵の頃に魚体に桜色の模様が現れるためとも言われていますが、英語でも「チェリー・サーモン」と呼ばれています。

 バター焼き、揚げ物などにして食すのが多いようですが、富山名産の「鱒寿司」に使われているのはこの「サクラマス」です。

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つもり違いの十か条

   「つもり違いの十か条」

一条 高いつもりで低いのは教養
二条 低いつもりで高いのは気位
三条 深いつもりで浅いのは知識
四条 浅いつもりで深いのは 欲
五条 厚いつもりで薄いのは人情
六条 薄いつもりで厚いのが面の皮
七条 強いつもりで弱いのは根性
八条 弱いつもりで強いのが 我
九条 多いつもりで少ないのは感謝
十条 少ないつもりで多いのが無駄

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牡 丹

 ウグイスと梅は対のものとして考えられがちですが、関東におけるウグイスの鳴き始めは西日本よりかなり遅く、横浜地方気象台の観測した今年のウグイスの初鳴きは4月4日でした。そして、のどかなウグイスの鳴き声が春の空に響き渡っていました。

 また、つつじもそろそろ終わりに近づいていますが、つつじは非常に種類が多く、北は北海道から南は沖縄まで全国各地に固有種があり、花色も様々。それぞれの種が季節を追うように山々を彩ります。

 中国伝来の表現に「山笑う」というのがありますが、若芽が吹いて、つつじ類が彩りを添えるちょうどこの時期の山の風情を言います。

 また、大輪の花を咲かせる牡丹も見頃をむかえています。牡丹は中国の国花であり、一説には弘法大師(空海)が中国から持ち帰ったのが日本における牡丹の始まりとされています。つい立ち止まって見入ってしまうほどの美しさと風格を備えている牡丹の花は、「百花の王(花王)」「花神(かしん)」とも呼ばれます。

 つつじや牡丹は春の最後に咲く花で、これらの花が咲き終わると季節はいよいよ初夏。各地で夏を先取りするお祭りやイベントが花盛りとなってきます。

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辛抱強さ

 先日は、東京ディズニーランドの新アトラクションに最長5時間半待ちの長蛇の列ができたとのニュースを聴き、その辛抱強さに感服しました。

 辛抱強さというのは、若い人よりも年を重ね経験豊かな人の方が持ち合わせているような気がしますが、どうやらそうでもないという調査結果があります。

 東日本高速道路関東支社が全国の20代から50代の男女を対象にしたアンケート調査で、並んででも欲しい商品を購入するために何分程度なら並ぶかをたずねたところ、20代の平均待ち時間が69分であったのに対し、50代の平均は29分と20代の半分以下でした。しかも50代の27%は「並ばない」と回答しています。

 人気の飲食店で順番を待つ時間に関して同様の結果で、20代が29分だったのに対し、50代は18分。50代の4人に1人は「並ばない」と回答しています。

 この調査結果では、20代よりも50代の方がどうやら辛抱することが苦手で、どちらかと言えばせっかちのようです。
大型連休に突入しましたが、どこもかしこも混雑が予想されていますが、イライラせずに過ごしてほしいものです。

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頭語・結語

 手紙文を書く際に時折迷うのが、頭語(冒頭に書く言葉)と結語(結びに書く言葉)の組み合わせです。例えば、「拝啓」で始めて「敬具」で締めるのが一般的な頭語と結語の組み合わせで、「拝啓」は「拝=つつしんで」「啓=申し上げる」という意味となり、「敬具」は「敬=つつしんで」「具=申し上げました」という結びになります。

 手紙を出す相手が媒酌人や恩師などの場合には、より丁寧な頭語と結語を使います。例えば、「謹啓」→「敬白」などで、「拝啓」→「敬具」と意味は同じですが、より一層丁寧な表現になります。

 また、急用の手紙の場合には、「急啓」→「早々」と書き、時候のあいさつを省略する場合には、頭語を「前略」「冠省」などと書き、結語は「早々」などで結びます。「早々」とは、「ぞんざいな走り書きで、失礼しましす」という意味となります。死亡通知やお悔やみなど弔事の手紙には、頭語を省くのが習わしで、「敬具」などの結語は使ってもよいそうです。

 尚、女性の手紙では頭語はあまり使わず、結語は「かしこ」で終わるのが一般的です。「かしこ」とは「恐れ多い」という意味の「畏し(かしこし)」の語幹で、「これで失礼します」といった意味となります。

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バードウィーク

 今週は「愛鳥週間(バードウィーク)」で、今の時期は様々な鳥の鳴き声を聞くことができます。

 ウグイスはのどかな声を響かせ、「日晴(ひはる)」が由来のヒバリはさえずりながら天高く舞い上がり、「目白押し」の例えのように身を寄せ合って樹上にとまるメジロなどなど。時おり聞こえる野鳥の声は、季節を一層すがすがしく感じさせます。

 ホトトギスは日本三鳴鳥の一つで(他にコマドリ、オオルリ)、キョキョキョと鋭く鳴きます。この鳥は別名が多いことでも知られ、文目鳥(あやめどり)、妹背鳥(いもせどり)、黄昏鳥(たそがれどり)、子規(しき)、不如帰(ふじょき)、杜鵑(とけん)等々、霍公鳥や不如帰などはそのまま「ホトトギス」と読みます。

 ホトトギスの鳴き声は「特許許可局」とも聞こえますが、昔の人には「田を作らば早くつくれ、時過ぎぬれば実らず」と聞こえたようで、田植えの時期を教えてくれる鳥でもありました。時鳥あるいは時つ鳥、早苗鳥などもホトギスの異称です。冥土に往来する鳥ともいわれ、魂迎鳥(たまむかえどり)等の名もあり、古代中国の蜀の望帝の魂が化してこの鳥になったという伝説もあります。

 ホトトギスは万葉集で最も多く詠まれた鳥でもあり、ウグイスを詠んだ歌のおよそ3倍、150首以上の歌に詠まれています。

 カッコー(郭公)はホトトギスによく似た鳥で、どちらも同じカッコー科に属し、託卵の習性や灰色の体に黒い横斑模様も同じなのですが、鳴き声が違い、カッコーの鳴き声からは閑古鳥の字も当てられました。

 カッコーは賑やかな街中には寄り付かず、鳴き声にはどこか寂しさが漂います。閑という字と相まって、人が集まらなくて閑散としている様を「閑古鳥が鳴く」というようになったそうです。

 ところで、日本人にとって昔から身近な存在のスズメが、環境の変化等で激減しており、個体数はこの20年でおよそ半減、1960年頃と比較すると10分の1程度にまで減ったとの推計もあります。昔はどこにでもいて、害鳥として追い払うくらいでしたが、そんなスズメ達にとりましても今の世の中は住みにくいようです。

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究極のトマト

 高知市のほぼ中央で浦戸湾の北方に位置する徳谷という地域で栽培されるトマトは甘みが抜群で、フルーツトマトの先駆的存在として今ではその名声が日本全国に知れ渡り、「フルーツトマト」といえば「徳谷トマト」といわれるくらい有名になりました。

 日本一の究極のフルーツトマト「徳谷トマト」が、どのようにして生まれたのか、非常に興味深いので紹介したいと思います。

 「徳谷トマト」が栽培されている徳谷地域は、台風が襲来すると海水につかりやすい地区です。従って、海水の塩分が土壌にしみこみ、土壌が酸性となります。通常、塩害地域には農作物は育たないといわれて、トマト栽培には不利な条件と思われていましたが、実は塩害で酸性となった土壌であるからこそ日本一のトマトが生まれる最適の条件となり、昭和40年代から徳谷の地にトマト栽培が始ま
りました。

 「徳谷トマト」の生産者は十数人いますが、生産者のハウスに行くと、その栽培方法をみて驚嘆します。トマトの幹や土の状態を見ると極限の状態で栽培されていることが一目でわかります。木を見ると樹勢が弱く、葉がしなびていて、まるで枯れる寸前の木のような状態です。そのような状態の木に少ない真っ赤なトマトが間隔をあけてついています。

 この状態はほとんど水を散布しないためで、生産者によっては3ヶ月以上もトマトの木に一切水をやりません。水分不足のため樹勢が弱くなり、枯れる前に何とか子孫を残そうとする植物の本能にもにた現象が働き、木が自身のもつ栄養素をできるだけ果実に行き渡るようにするのだといわれています。

 そのため果実に十分な栄養素が行き渡り、小玉で濃厚な味わいのトマトが育ちます。他のフルーツトマトとは一味も二味も違い、食味も食感はしっかりしていますが、中はやわらかくとってもジューシーです。「トマト」というよりはまさに「フルーツ」として味わえる逸品です。

 この常識では考えられない栽培法は、生産者の高い技術によってなしえた業だといえます。徳谷の生産者は、誰も考えつかなかった不毛といわれた土壌を逆手にとって甘みが抜群のフルーツトマトの栽培に成功しました。そして、今日では日本一のフルーツトマトとして全国にその名が知れ渡るようになりました。

 徳谷トマトは独自の栽培技術と長年の経験が生かされて栽培されますので、生産者ごとに、それぞれ味が異なります。徳谷トマトの特徴は、幹から十分養分を吸収しますので外見は真っ赤で、中にはほとんど隙間がありません。その美味しさと希少性で高知県の市場では大変人気があり、なかなか手に入らないトマトです。

 市場関係者の間では、「幻のトマト」ともいわれています。塩害で小さい玉のトマトしかできず、当初はクズトマト扱いでしたが、小粒でも中身は濃厚で、果実が堅く日持ちがして、甘くて味もよかったことから市場関係者が注目し、口コミで徐々に人気がでました。高級品の価格は1キロ当たり1万円もします。

 スーパーなどでよく見かける「フルーツトマト」は糖度8~10度程度が多いようですが、徳谷トマトはほとんどが10度以上、なかでも優秀なものは果物が一番おいしい糖度とされる13度にまで達するそうです。生産農家はわずかに11軒余りで、人気のある生産者の徳谷トマトは、東京の高級果物店で一個数百円の値が付くことも珍しくありません。生産者一人ひとりが職人として競いあって「徳谷」ブランドを維持しています。

 これまで遠方ではなかなか手に入りにくかった徳谷トマトでしたが、最近ではネット通販の普及で買いやすくなりました。また、有名な高知の日曜市にも、徳谷トマトを扱っている露店があります。一度食べるとその味が忘れられず、多くの人が再度買い求めるそうです。トマトというと夏のイメージが強いですが、このトマトの収穫は夏前までで、4月頃までに最も美味しい季節を迎えます。

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母の日

 今日は「母の日」ですが、4月後半頃からデパートやスーパーなどでは「母の日」のための特設コーナーが設けられています。花のコーナーでは、赤やピンク、グリーンや青の他、変わり咲きと呼ばれる二色の花びらからなるカーネーション、ラベンダーやベゴニアなどと組み合わたアレンジフラワーなどが目を楽しませてくれます。

 母への感謝を示す特別の日を設けるようになったのは古代ギリシャやローマの頃にまで遡りますが、母への感謝の意としてカーネションを捧げる現在のような形は、ある女性の母への想いをきっかけに20世紀初頭のアメリカにおいて始まりました。

 「母の日」の市場規模はバレンタインの数倍に達し、クリスマスをも凌ぐとの見方もあります。小売り各社は様々な商品やサービスで消費者の心をつかもうとしていますが、やはり母への贈り物は「花」というのが一番人気となっています。

「純粋な愛情」「ありがとう」などの花言葉を持つカーネーションが定番で、母が健在な人は赤、亡き母には白というのが一般的ですが、最近では好きな花を贈るケースも増えています。

 ちなみに、最近の傾向として母の日が近づくとカレーがよく売れるそうです。日頃の感謝をママに伝えたいという気持ちから、母の日にお父さんと子供たちでカレーをつくるご家庭が増えていると聞きます。

 ところで、母の日を詠んだ歌としては石川啄木のもの(下記)が有名ですが、その他いくつかご紹介したいと思います。
 
 「たわむれに母を背負いて そのあまり軽きに泣きて 三歩あゆまず」啄木

 「母の日も やさしい母になりきれず」 谷口まち子

 「母の日や 童女のごとき 母連れて」  恩田秀子

 「母の日の 母の希望に 欲がなし」   四道花子

 「母の日の 母にて 母の娘にて」    京極杜藻

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カルネアデスの板

 古代ギリシャの哲学者にカルネアデスがいます。
その彼の名前を取って『カルネアデスの板』という刑法に関する有名な話がありますので、本日はちょっとご紹介させて戴きたいと思います。 

 「洋上で船が難破しました。ふと見ると、板が1枚浮かんでいます。でも、その板には漂流者がつかまっています。そして、その板はあいにく1人しかつかまれません。このとき、自分が助かるために、その板を奪い取ることは許されるか?」

 カルネアデスはそんな問題を提起しました。

 法学者によりますと、現行の日本の刑法では、このような行為は「緊急避難」として許されているそうです。また逆に、先に板につかまっている者が、それを奪おうとする者を殺すことも「正当防衛」として許されているようです。これは、法律というものが自分の生命を守ることを前提にしているため、そういう解釈になるとのことです。

 ただ、宗教学的にはこれは許されてはならない行為となるようですが、この問題提起、皆様はどうお考えになるでしょうか。

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耳 嚢

 江戸時代後期の町奉行、根岸鎮衛(ねぎしやすもり・1737~1815)と言う方が、実際に見聞きした珍談奇談を書き集めた「耳嚢(みみぶくろ)」と言う本があります。今回は、その「耳嚢」から、江戸のちょっと変わった「桜」のお話しを、現代語に訳してご紹介します。

黄桜の事
 『桜には「黄色の花はない」と話しあっていた時、ある人が語りました。
駒込追分(現・東京都文京区駒込)の先にある行願寺と言う寺に黄桜があります。もっとも山吹や黄梅の様な正しい黄色ではありません。しかし白に映えた黄色の一重の花で、その寺の名木でと、近所の方達の間でも、もてはやされていました。だが、檀家の者が参詣のおりに、ひそかに根を掘りだし、四、五度も植え付けてみましたが、ある程度成長して枯れてしまいました。
一本根付いたと思われるものも、花が咲いてみると、一重の山桜なので、和尚へしかじかの事をありのままに話して「なんとか接ぎ木をしたい」と願いました。和尚が「たやすい事です」と承諾したので、植木屋を雇って接ぎ木をしましたが、これもまた、花は咲きましたけれど、山桜の白いものでした。
残念な思いで日々を過ごしましたが、寺内で根分けした桜はやはり黄色だったと言います。土地によるものなのでしょうか。不思議な事だと、人々は語り合ったと言う事です。』

 黄色い花を咲かせる桜は、「ウコン」と「御衣黄(ぎょいこう)」と言う
二種類があります。「ウコン」の名は、ショウガ科ウコンの根を染料にした「鬱金(うこん)色」に由来し、本当の鬱金と混同しないように、「ウコン桜」「ウコンの桜」と呼ばれます。花の色は弱い淡黄色で、花弁数が十五から二十枚ある大輪の八重桜です。

 「御衣黄」は、花の色が貴族の衣服の萌黄色の様なので、その名が付いたと言います。「ウコン」より、緑色が強い、黄色から淡緑色で、花弁数が十から十五枚の、やはり大輪の八重桜です。

 江戸期の黄色い花の咲く桜は、京都の仁和寺で栽培されたのが始まりとされています。黄色い桜は、古くは「黄桜」「浅葱(淺黄)桜」と呼ばれていたと言いますが、それが「ウコン」だったのか「御衣黄」だったのかは不明です。

 しかし、いずれにせよ、「ウコン」も「御衣黄」も、花弁が多い八重桜ですので、耳嚢にある、黄色い山桜とは違う様です。私は、植物には詳しくないので、よく分かりませんが、土壌が強酸性だとか、強アルカリ性だとか、硫黄が多いとかの特殊な事情で、その土地に咲く桜の花だけが、黄色に染まる様なことがあるのでしょうか?ちなみに、駒込の行願寺は、現存していますが、そこに「黄色の桜」が現存しているか、までは調べられませんでした。
今度、行ってみようかな?

 さて、私は、縁合って「御衣黄」を見た事があります。たしかに、普通の桜の様な淡紅色ではなく、白緑と言うか、薄緑と言うか、そんな感じの変な花の色です。これは、植物の葉の中にある「葉緑体」が、花の中にもあるから。普通の桜は葉緑体を含まない、ウコンは少し含む、御衣黄は多く含む、のが色の違いとなるとの事です。けど、桜はやっぱり、淡紅色が良い、そう思った方は、立派な日本人。欧米人は、淡紅色より黄色系の花を好む傾向があり、欧米では、「ウコン」の方が、他の桜よりも人気があるそうです。日本人に生まれて、良かった・・・

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春トビ

 春の魚といえば「初カツオ」が有名ですが、「春トビ」もまた美味しいです。
「春トビ」とは、春から夏にかけて南の海から最も早くやって来るトビウオ(飛魚)のことで、主にハマトビウオ、ホソトビウオ、ツクシトビウオ等の種類があります。

 トビウオの寿命は1年といわれますが、春から夏にかけて伊豆諸島・九州沿岸・日本海西岸へ産卵のためにやって来て、そこで孵化した幼魚はその場所でしばらく過ごし、秋口になると東シナ海へ南下、翌年には産卵親魚として再び戻ってきて、産卵を終えた親は一生を終えます。

 白身で淡白な味わいが特徴で、油で料理すると味が一段と引き立ち、アーモンド揚げ・ピーナッツ揚げが有名です。また、から揚げ・塩焼き・照り焼き・バター焼き・ムニエル・フライも美味しく、腰のある食感と甘みが味わえます。

 ちなみに、トビウオはマグロなどの大型魚に追いかけられると海上を飛んで逃げますが、海面から10mの高さ、ひと飛びで200m程度飛ぶそうです。

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お 茶

 ♪夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る♪ 「茶摘み」の歌詞から感じる初夏の趣のように、春と夏が少しずつ入れ替わってゆく季節です。

 お茶はもともとが「養生の仙薬、延齢の妙術」として飲まれており、科学が進歩した現代においても様々な効用がうたわれていますが、さわやかに香りたつ新茶は旬の味わいとともに「無病息災長寿目出度の茶」の縁起物として珍重されてきました。

 長らく抹茶のみだった日本茶文化にあって、葉茶を瑞々しい緑色に煎じて飲料用に供する煎茶の技法を編み出したのは、江戸中期の宇治の人、永谷宋円です。

 当時、将軍に献上するお茶を宇治から江戸に運ぶ「お茶つぼ道中」は、大名行列でさえ道を譲らなければならず、♪茶つぼに追われてとっぴんしゃん ぬけたらどんどこしょ♪の歌のように、お茶つぼ道中の障りになるのを恐れた庶民は家中の戸を全て閉ざしてやり過ごしたそうです。

 何はともあれ、おいしいお茶は心を和ませます。ポットから湯呑みにお湯を注ぎ、お湯を冷ましながら湯呑みを暖め、湯呑みが温まったらお湯を急須に移し、1分くらい待ちます。それぞれのやり方で、好みの濃さになったら湯呑みに注ぐ・・・そういった手間も格別な時間です。

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江戸の端午の節句

 端午の節句は、奈良時代に宮中で端午の日(旧暦五月五日)に行われた「五日の節会(せちえ)」が起源とされます。古来から、菖蒲(しょうぶ)には、邪気を払う力があるとされ、五月五日に菖蒲を身につけ、菖蒲で屋根を葺く儀式でしたが、時代が経ち、武士が台頭してくると菖蒲は尚武(しょうぶ・武芸、軍事)と結びつき、武家社会で男の子を祝う行事となります。そして、江戸幕府が、その行事を五節句の一つとして、男の子のお祭りと定めたため、武家社会を超えて、庶民にも浸透します。

 江戸では、五月五日になると、菖蒲を軒に差し、菖蒲の根を刻んで浸した菖蒲酒を呑み、子供たちは、菖蒲の葉を三つ編みにして、地面を叩き、一番大きい音をさせた者が勝ち、と言う、菖蒲打ちと呼ばれる遊びに興じます。翌六日には、軒に差していた菖蒲をお風呂にいれた菖蒲湯に入ります。

 現代でもおなじみの、五月人形と鯉のぼりも江戸時代から続くもので、今回のお噺にもある十軒店(現・日本橋室町三丁目付近)には、毎年、四月二十五日から人形市が立ち、たいへんな賑わいでした。古くはマコモで作った馬に紙人形を乗せ、門口に立てる風習が、武士の世となり、勇ましい人形を室内に飾る風習へと移行したのです。

 また、江戸時代の鯉のぼりは、現代のように黒大・紅中・青小などのファミリーで泳ぐのではなく、一匹の鯉を泳がせ、その竿の高さを競うものでした。江戸の浮世絵師、歌川広重の描いた、江戸の鯉のぼりです。

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端午の節句

 今日は「こいのぼり」が泳ぐ季節、「端午の節句」です。他の魚と比
べて生命力が強く、多少汚れた沼地や池でも平気な鯉(こい)は、子供の健やかな成長を願う親心の象徴となっています。

 中国の故事に『鯉が黄河の急流を登り、その水脈(登竜門)に達したとき、龍になる』という言い伝えがありますが、「こいのぼり」を立てることは、元気に成長して立派になってほしいという願いを託した親の気持ちの表れそのものと言えます。

 ちなみに、「端午」とは月始めの午(うま)の日のことで、中国の陰暦では5月が物忌み(ものいみ)の月とされ、5月5日を重五(ちょうご)と呼んでいました。災いや病気を祓う(はらう)日とし、蘭の湯に浸かる、菖蒲(しょうぶ)入りのお酒を飲むなどの風習が中国にありました。日本の宮中でも同様な行事が催されました。

 やがて、宮中から武家の世の中に移ると、武士達はこうした行事から「菖蒲」を「尚武」(武道を重んずる)とかけて、5月5日を尚武の節目の行事とし、盛んに端午の節句を祝うようになります。

 江戸時代になると、端午の節句は男子の節句とされ、武家の男の子の出世を祝う日として定着してゆきました。子供が強く、たくましく育ってほしいという気持ちから、武者人形やのぼりを飾りました。それを真似、庶民の間で紙で出来た鯉を飾ったのが、「こいのぼり」の始まりと言われています。

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新入社員に求めるもの

 今年入社の新社会人も入社して早1ヶ月が経ち、初めての給料
日を既に使っている頃です。

 カタログギフト販売のギフコムが今年度の新入社員を対象に行った調査によりますと、初任給の使い道を決めている人は55%で、そのうちの74%が「貯金する」と回答しており、将来の夢を聞いた項目では「安定した生活を送ること」がトップで、全体的に堅実な印象です。

 通信教育大手のユーキャンが行った調査でも、初任給の使い道は「貯金」との回答が7割を占め、雇用形態については「能力主義」よりも「終身雇用」を希望するとの回答が多くなっており、上記の調査結果と同様に「安定」を求めている様子が浮かび上がっています。

 ところで、「新入社員に求めたい力」をテーマに、すでに社会人となっている先輩社員を対象に行った調査では、「常識力」・「あいさつ力」・「コミュニケーション力」が新入社員に求めたい上位3項目となっています。

 人の意識や行動様式は、その人が経験してきた事や時代背景に色濃く影響されますが、新人の意識も、先輩が新人に求める能力も今の世相を反映しています。

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ETC

 3月12日から始まったETC車載器購入補助制度は、四輪車の場合、最初は90万台に達するまで5,250円の補助をするといっていましたが、あまりの人気に、115万台に達するまでと、急きょ拡大したようですね。
 それでも、4月9日時点で91万台に達していますから、このままいけば、枠はスグに埋まってしまいそうです。

 今回の施策のインパクトの大きさを物語るエピソードのひとつですね。

 それにしても「高速道路1,000円」は、「私たちが、日ごろあたりまえだと思っていることが、実はそうでもなく、案外簡単に別の形に変えることができるのかもしれない」。そんなことを思わせませんか?

 高速道路料金は、私たちの生活に大きな影響を与えているはずです。

 スーパーで買う野菜やお魚などの価格にも反映しているはず。
 高速道路料金が高いから、1人の移動だったら新幹線や飛行機を使う。
 車通勤もできないことはないが、運賃の安い電車に乗っている。

 ・・・などのように。

 高速道路料金が大きく変われば、これまた私たちの生活に大きな影響を及ぼさざるを得ない。

 もちろん、現在の政策は、2011年の3月まで、土日祝日だけなど、かなり限定的な施策です。

 しかし、それはそうでしょう。今までの仕組みの中で「食べている人たち」がたくさんいます。その人たちの生活をいきなり壊してはいけません。

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八十八夜

 「夏も近づく八十八夜・・・」という有名な茶摘み歌がありますが、今日はその「八十八夜」です。立春から数えて八十八日目に当たり、歌にうたわれていますように、この日に摘んだ茶の葉は上等とされています。

 八十八夜は、まさに夏も近づくということで、農村では田の苗代作りや畑作物の種蒔きを始める重要な時期です。特に、「八十八夜の別れ霜」と言われますように、霜による農作物の被害から開放されるときであり、「八十八」は漢字の「米」に通じ、末広がりの「八」が重なる縁起の良さも加わって、昔から農事の目安として欠かせない日です。

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心理カウンセリング(2)

 カウンセリングや心理療法には様々な学派があり、多くの療法がしられています。しかし、学派がちがっても、カウンセラーは、心理的、精神的に問題をかかえている相談者と話し合いを通じて、相談者が自分の力で問題を解決していくのを心理学的手法に基づいて援助していくのが基本となっています。

 カウンセリングは、一般的にはカウンセラーと相談者が1対1で行われますが、問題の状況や必要に応じて集団や家族、夫婦で面談を行われることもあります。対面式のカウンセリングが精神的につらい時、悩み事を文章にすることで自分を見つめ直すのに役立つことがあります。

 カウンセラーは相談者の話を批評したり、評価したりせず、話をじっくり聞いていきます。相談者は話すことによって、悩みや気持ちを整理したり気づいたりしながら、解決に向かっていきます。ときに問題に関してある程度の方向性を指示したり、心の問題と向き合おうとするときに励ましたりすることもあります。

 カウンセリングは、心理的に悩みのある人だけでなく、弱くもろい心のトレーニングや感情のコントロールが出来にくい場合などにも対象となります。

 カウンセラーには国家資格や試験がありませんが、養成機関や団体があり、そこでトレーニングを受け、そこでの独自の試験を受けて認定カウンセラーとなります。試験には心理学の学科試験と実地試験が行われます。

 カウンセラーは自分自身と異なる価値観に出会っても、決して自分の考え方や価値観を押し付けません。従って、カウンセラーに必要な資質は知識ばかりでなく、相談者を理解する力、相談者が変わるのを待つ忍耐力、相談者を受け入れる包容力などが重要です。また、カウンセリングごとに技術を学び続けるという向上心もカウンセラーには大切な資質となります。

 カウンセリング効果の質は、カウンセラーの「人間力」が左右する要因となります。単なる技術だけでは効果は期待できず、それなりの人格と人生経験が必要となります。

 相談者はカウンセラーを信頼した上で、誰にも話せなかった事を打ち明けるわけですから、カウンセラーには厳しい職業倫理が求められます。その中でも最も重要なのが守秘義務です。

 カウンセリングは治療行為とは見なされていませんので、健康保険の適用とはなりません。カウンセリングにはある程度の継続を必要としますので、経済的に余裕がある人だけの選択肢になるかも知れません。

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