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2009年11月

バーナム効果

 占いなどを信じない人でも、ふいに自分の本質を言い当てられたりしますと、言い当てた人を自分の良き理解者と思いその人に傾倒してしまうことがよくあります。

 例えば、以下のような文章を読んでどのように感じるでしょう。

 「あなたは人前では明るく振舞っていますが、実は傷つき易く、性格的に弱い部分を持っている人です。内向的で繊細な部分があり、ロマンチストで淋しがり屋でもあります。人に好かれたいという気持ちがあっても、なかなか自分を上手く表現できず、もどかしく思っていることがあるのではないでしょうか。現在は人間関係で悩みを抱えていますね。」

 結構当てはまっていると感じた人が多いのではないでしょうか。実はこれは誰にでも当てはまる可能性の高いことをただ並べたに過ぎない文章です。

 このように抽象的で曖昧なことや誰もが思い当たることが並べられ、それが自分に当てはまると信じてしまうことを心理学では「バーナム効果」と言います。

 また、医療現場でよく使われる用語に「プラシーボ効果」あるいは「プラセボ効果」というものがあります。薬でないものを薬として処方すると、それを信じて服用した人に何らかの改善効果が見られるというものです。

 実際にこの二つの心理的効果を利用した事例というのは世の中に少なくないそうです。

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か き

 西洋では、スペルの中に「Rのつかない5~8月は牡蠣(かき)を食べるな」と言われているそうですが、日本では「花見過ぎたら牡蠣食うな」と言います。産卵期の夏場は身がやせるうえ、海の細菌汚染で食中毒を起こしかねないからです。

 その牡蠣(かき)が、これから寒さが増すにつれて美味しくなってきます。西洋や中国では紀元前から食卓に上り、シーザーやナポレオン、ビスマルクなど英雄たちの好物だったそうです。

 主産地は三陸沖や三重、広島などですが、別名「海のミルク」とも呼ばれ、旬の牡蠣はうまみ成分のアミノ酸や亜鉛、ミネラル、ビタミンなどが豊富に含まれ、牛乳並みの栄養価があります。フライや鍋、また酢やレモン汁をかけて生で食べる・・・等々、いずれの食べ方でもこれからの牡蠣は格別です。

 ちなみに、スーパー等で選ぶ際は、袋の水が澄み、身が盛り上がって半透明なものを選ぶのがコツだそうです。

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江戸の「鳶」事情

 鳶の者とは、防火夫で、俗に火消人足と呼ばれた方達です。普段は、建築現場の足場組、道路の補修、町内のドブ掃除などの土木工事をしたり、お正月になると注連飾りを売ったり、獅子舞を演じたりしていますが、火事が起こると真っ先に出動します。その時、棒の先に、鳥の鳶(とび=タカ目タカ科の鳥、とんび)のくちばしのような突起が付いた「鳶口(とびぐち)」と言う道具を持って出動するため、鳶・鳶職・鳶の者と呼ぶそうです。

 江戸の火事の消化方法は、燃えている家の隣の家を壊して、類焼を防ぐ、と言う「破壊消防」です。そのため、普段から土木作業をして、家屋の構造に詳しい彼らが、使い慣れた鳶口をで、手際よく類焼物を解体して、延焼を防いだのです。

 仲間内でも何ランクかの階級があり、頭がトップで、纏持ち(火事の時、自分達のチームの旗印となる纏(まとい)を持ってかけつける人)が次に続きます。はしご持ちがそれに続き、いろいろな道具類を持つ人を道具持ちと呼び、火事場にかけつける時、鳶口だけしか持たない人を平人足と呼びます。二階へ上がれるのは、道具持ち以上のランクの人ですね。さらに、火事の時、竜吐水(りゅうどすい=ポンプ)や玄蕃桶(げんばおけ=水を運ぶための大きなおけ)を持つ人は、平人足よりも下のランクです。

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ランニングブーム

 最近の健康志向の高まりとともに、景気が低迷した影響で余暇時間が増えたことやお金がかからないスポーツとしてランニング、ジョギング、ウォーキングをライフスタイルに取り入れている人が増えおり、女性の増加傾向が顕著となっています。

 夕暮れ時、ライトアップされた公園、河川敷、遊歩道などで思い思いのペースで走るナイトランニングを楽しむ人が増え、休日でも早朝から景色を楽しみながらジョギングしている人を以前よりもたくさん見かけるようになりました。

 その傾向はデータにも表れており、経済産業省所管の財団法人「日本生産性本部」がまとめた「レジャー白書2009」によりますと、「ジョギング・マラソン」の人気は過去10年で最高の16位にまで上昇。景気悪化の影響で全般に低迷している余暇市場(スポーツ部門含む)において、例えば成長を続けてきたフィットネスクラブの市場が2年連続で減少となっている一方で、ランニング用品の売上げは伸びています。

 ランニングシューズの08年の出荷数は前年比118万足増となっており、いわゆるジャージなど、ウェアのファション性が高まったことも市場拡大に寄与しています。

 ちなみに、ナイキやアディダスなどの大手有名ブランドのウェア(ジャージ等)はファッションとして確率した感があり、今やファッション誌でも特集を組むほどの人気です。カジュアル衣料専門のユニクロやライトオンなどでもジャージの品揃えを拡充しています。

http://activity.jpc-net.jp/detail/yoka/activity000929.html

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人生の3大イベント

 人生の3大イベントは「教育、住宅、老後」です。子供の教育費、マイホームの取得、老後の生活はいずれも大きな出費となるため計画的なマネープランが必要になります。

 また「出産、結婚、葬儀」も別の意味で人生の3大イベントといわれます。その結婚についてリクルートがまとめた「結婚トレンド調査2009」によりますと最近の動向は下記のようになっています。

   結婚費用の全国平均 433万円
   招待客人数の平均   74 人
   ご祝儀総額の平均  223万円

 同調査によりますと結婚費用の全国平均433万円は、08年比で約13万円、05年比で約51万の増加となっており、内訳では「挙式、披露宴、披露パーティ総額」「結婚指輪(二人分)」「新婦の衣装」「ブライダルエステ(プレケア)」「スナップ写真(業者に支払った費用)」などが増加傾向にあります。

 また、結婚費用に関し親や親族から援助があった人は全体の74%で、援助総額の平均は198万円です。 

 尚、挙式形式は「教会式」が60%、「人前式」が20%、「神前式」が17
%。披露宴・披露パーティを実施した会場は「ホテル」が32%、「一般の結婚式場」が27%、「ハウスウエディング(ゲストハウス)」が22%となってい
ます

 ちなみに、ご祝儀と親からの援助金を結婚費用から差し引きますと(両項目に重複がなければ)、結婚する当人達の持ち出しは約12万円で済む計算です。
 

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秋 味

 秋も深まり、山も空も川もきれいで、おいしい食べ物がたくさんあります。それを象徴するかのような『秋味』(あきあじ)という言葉があります。

 秋、サケは産卵のために海から生まれた川に戻ってきますが、その川に入る直前にとれたサケがいちばん美味といわれ、人々は心待ちにしていたサケの回帰を祝い、秋に戻ってくるこの美味しい味覚に感謝してサケのことを『秋味』(あきあじ)と呼んでいるそうです。方言や俗語を集めた江戸期の辞書「俚言集覧(りげんしゅうらん)」には、すでに「秋味、鮭(サケ)を云(い)う」とあります。

 ちなみに、サケの卵で卵巣に入った常態のものが「筋子」(すじこ)。これを一粒づつばらしたものがイクラですが、温かいご飯にのせるその真っ赤なイクラもまた秋ならではの味です。四季それぞれの食材の味を楽しむことが出来る喜び、これは日本人ならではかもしれません。

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リンドウ

 漢字で「竜胆」と書いて「リンドウ」。この時期の山道などでよく見かける代
表的な秋の花ですが、気品のあるこの花が咲くと秋の深まりを感じます。根が古くから生薬として使われ、「竜の胆(きも)のように苦みが強い」ことが由来となっているそうです。リンドウの呼び名は「竜胆」の音読み「りゅうたん」がなまったとされています。

 青紫の花は日光を浴びると開き、夜中や雨・曇りの日は閉じたままです。花言葉は「強い正義感」、「悲しんでいるあなたを愛する」です。

 出回る時期は6月から11月と長いですが、6~9月のリンドウは仏花として添えられます。黄色や白のキクと合わせて花束にするため、色は青紫がほとんどです。

 10月に入って仏花需要が一段落しますと、ピンクや青と白の混合色など変わった色のリンドウが目を楽しませてくれます。長野県と熊本県の県花です。 

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雪吊り

 近所の庭や公園などの木々の葉もようやく色づき始めました。雪があまり降らないこの辺りでも樹木の幹にワラを巻く「コモ巻き」が行われており、ますます冬の近さを感じさせます。

 コモ巻きは冬の間の樹木の防寒対策ですが、害虫駆除の役割もあります。松喰い虫などの害虫やその幼虫が越冬のために枝葉から幹を伝い地中に移動する性質があり、それらの害虫は途中に巻かれた暖かなコモの中に誘い込まれます。そして春先にコモを取り外して焼却駆除するという寸法です。

 降雪地の庭園などでは、雪の重みから樹木を守るために、木の周りに縄を放射状に垂らし上から枝を吊る「雪吊り」の作業が行われるようですが、近所の新江戸川公園でも今頃毎年「雪吊り」がされています。
この様に世の中では着々と冬の準備が進められています。

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お稲荷様

 今年は9月29日に天皇陛下が皇居内の水田で恒例の稲刈りをされました。収穫された米は今日11月23日の「新嘗祭」などに使われます。

 ちなみに、今日の勤労感謝の日が11月23日となったのは、その年の収穫を神に感謝する新嘗祭の日付がそのまま踏襲されたわけですが、アメリカにおいて収穫を祝う「感謝祭」がほぼ同時期に行われることからも、収穫を神に感謝する気持ちは日米で共通しています。

 古来から稲作とともに歩んできた日本人は、その年の収穫を神に感謝し、翌年の五穀豊穣を願ってきました。庶民にとりましてその神の最たるものがお稲荷様です。

 稲荷は、稲生、稲成、飯成とも書かれ、狐がその神のように思われがちですが、実際には五穀をつかさどる稲荷神が祀られています。狐は稲荷神の使いという位置づけで、伊勢神宮の鶏、春日大社の鹿、日吉大社の猿、八幡宮の鳩のような単なる神使と違い、お稲荷様の狐には神様の一族のような資格を与えられているそうです。

 赤い鳥居に小さな祠(ほこら)、祠の前に狐が2尾、こうした稲荷神社は都心部でもオフィスビルの一角やデパートの屋上などに見ることができます。個人の家に祀られている稲荷社まで含めると膨大な数の稲荷神が祀られており、その総数は3万とも4万いわれます。

 五穀豊穣の願いはやがて商売繁盛への願いとなってきました。狐には「憑く」というちょっと怖いイメージを持つ人が多いようですが、お稲荷様は昔から庶民にとって身近な存在で、非常に融通が利き、願い事をするには頼もしい神だそうです。

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ギンナン

 枯葉の舞う季節ならではの食材「ギンナン」。茶わん蒸しを食べ終わる頃に底の方から出てくるのが印象的です。おでんなどの鍋物にも欠かせませんが、電子レンジやフライパンで軽く過熱しただけでも酒のつまみや子供のおやつになり、手軽に秋の風味を楽しめます。

 ギンナンには、ビタミンCやD、カロチンに加え、良質なたんぱく質が含まれており、滋養強壮のほか、肺や気管支の働きを高める効果があるそうです。国内で出回っているギンナンのほとんどが国産で、主な産地は愛知・大分・福島県などですが、中でも愛知県の祖父江町は国内の3割以上を生産しており、主に料亭など業務用高級食材として取引されています。

 イチョウの木の植えてある公園などで拾ってきてもよいですが、食べられるのは外側の種皮を取り除いた殻の中の黄緑色をした胚乳(はいにゅう)部分です。外側の種皮は匂いがきついうえ、素手で触って汁が付くとかぶれることもありますので注意が必要です。

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ゴルードラッシュ

 雪よ岩よ われ等が宿り♪で始まる「雪山賛歌」は、山男の自由で意気揚々とした感じが伝わってくる歌として誰もが知っています。一方、元歌の「愛しのクレメンタイン」はアメリカ民謡として名高く、映画「荒野の決闘」にも挿入されたその歌はどこか切なさや哀愁といったものを感じさせます。

 元歌に登場するフォーティーナイナーズ(49年者)は、アメフトのチーム名
でもありますが、川から金が発見された翌年の1849年、大勢の人々がカリフォルニアに殺到したことに由来しています。

 「ゴールドラッシュ」という言葉は、わずかな元手で成功をつかむ、夢を追い続ける、あるいは可能性に賭け大勢の人がやってくるというような比喩として今でも使われます。しかし、今から160年前のこのゴールドラッシュで、金を掘り当て大金持ちになったという例はかなり少なかったようです。「彼らは、カリフォルニアの川は黄金で溢れていると期待してやってきたのだが、実際に川に溢れていたのは、人間だった。」(下記紹介の本より)

 ちなみに、160年前のゴルードラッシュでは次のような成功例があります。

 最初の成功者はブラナンという人物でした。この人は、金発見のニュースをいち早く入手したのですが、金を掘りに行ったわけではありません。西海岸中のシャベルや斧といった採掘道具やテントなど生活用具を残らず買占め、それが完了したところで、金が見つかったことをふれ回りました。かくして、殺到する山師達にシャベルなどの用具や生活用品を独占販売し、15セントで仕入れたモノを15ドルで売るといった具合に大儲けしました。

 リーバイスは丈夫なズボンを提供し大成功し、ウェルズ・ファーゴは交通手段や通信手段がなかった彼の地で馬車便を運営し大当たり。西部劇に欠かせない6頭立てのあの駅馬車です。「Wells Fargo」の名が刻まれたその駅馬車はやがて貴金属や金銭なども運ぶようになり、そのうち銀行を設立、それが現在の米銀大手ウェルズ・ファーゴです。

 その後、大陸横断鉄道の開発が始まると西海岸から線路を延ばしたセントラルパシフィック鉄道の経営者スタンフォードも億万長者になります。ちなみに、誰もが知っている「線路はつづくよどこまでも」という歌は、もともとは大陸横断鉄道の工事現場で働く工夫達の様子を歌った歌です。スタンフォードはその富で敷地内に甲子園球場約830個分の広大な大学を設立します。そしてその辺り一帯はシリコンバレーと呼ばれるようになり、ゴールドラッシュの再来のように多くの若者を惹きつけました。

 ゴールドラッシュの物語で非常に興味深いのは、金を掘らずに金を掘りにやって来た人々に便利なモノ、そこでやっていくために必要なモノやサービスを独占的に提供した者達が大成功を収めたという事実です。

 この辺りのことは、ゴールドラッシュからシリコンバレーでのIT企業の勃興
に至るまで、『ゴールドラッシュの「超」ビジネスモデル』(野口悠紀雄著)に
詳しく述べられています。
 
 また、本でも述べられていますように、あたかも160年前のカリフォルニア
のような可能性に満ち溢れたインターネットの出現で莫大な利益を手にしたのは、やはりゴールドラッシュの時のように、マイクロソフトやシスコシステムズ、あるいはヤフーやグーグルといった、そこにやって来る人々に手段やインフラを提供した企業群であるという点も何事かを示唆しているようです。

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なべ料理

 このところの気温の低下と比例するように鍋料理を食べる機会も増えてきますが、東京電力が運営する生活情報リサーチサイトが以前行ったアンケート調査による鍋料理の人気ランキングは以下のようになっていました。

総合1位 キムチ鍋   
   2位 寄せ鍋          
   3位 すき焼き
   4位 水炊き
   5位 湯豆腐                                

男性1位 すき焼き 
   2位 寄せ鍋
   3位 キムチ鍋
   4位 水炊き
   5位 湯豆腐

女性1位 キムチ鍋
   2位 寄せ鍋
   3位 水炊き
   4位 すき焼き
   5位 しゃぶしゃぶ

 男性の1位から3位までは僅差であったのに対し、女性のキムチ鍋(チゲ)は大差での1位となっています。

 ちなみにキムチ鍋は肉類の他、牡蠣や鱈(タラ)などとも相性が良いのですが、納豆を入れるとコクが出てより美味しくなるそうです。

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銀 杏

 今から350年程前、江戸の町のおよそ6割を焼失し多数の犠牲者をだしたの明暦の大火は、被害の大きさで歴史に残る大火事となっています。こ
の出来事をきっかけに、火に強い街づくりの一環として施されたのが銀杏の植樹です。ちなみに「銀杏」を「イチョウ」と読めばその木を指し、実を指す場合は「ギンナン」と読みます。

 イチョウは「水を噴く」といわれるほど火に強く燃えにくい樹木で「火伏せの
木」との異称を持ちます。もともと寺社仏閣には霊力のある木として広く植えられていましたが、火除け地や防火帯を多数作る意図のもとに公園や主要道路などにも銀杏の植樹が盛んに行われました。

 東京都や大阪府、神奈川県の県(都、府)の木にもなっているイチョウは、耐寒性が強く防風に役立ち大気汚染にも強い、尚且つ発根力が強く、強度の剪定にも耐え、防火帯の役割をも果たす街路樹として街の景観アップにも一役かっています。また、御神木として祭られることの多い銀杏は一般の家庭には植えられることはまずありません。

 晴れた日にはイチョウ並木をゆっくり散歩などしたいものです。ちなみに都内では、八王子市甲州街道や国営昭和記念公園、校章にもなっている東大安田講堂前の銀杏並木、テレビドラマ等でお馴染みの明治神宮外苑、東京駅丸の内口の行幸通りなどの銀杏並木が有名です。

「金色の ちひさき鳥の かたちして 銀杏散るなり 夕日の岡に」 与謝野晶子

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ク リ

 食品売り場はたくさんの秋の味覚で賑わっています。栗も秋の味覚の一つで、縄文時代には大規模な栽培が行われるほど日本でも古くから馴染みの深い食べ物です。

 栗は意外と栄養価が高く、疲労回復や風邪の予防、肝機能の働きを助け、便秘にもよいとされます。渋皮や栗の葉を煎じた液はかぶれにもよく効き、樹皮や毬(いが)は染料に用いられ、材は枕木や建材に使用されてきました。

 乾燥させた栗は「かち栗」という保存食になり、武田信玄は飢饉への備えとして栗の栽培を奨励。「かち栗」は「勝ち栗」に通じる縁起物としても武士に好まれたそうです。また、旧暦9月9日(今年は10月26日)の「重陽の節句」は「栗節句」とも呼ばれ、栗飯を食べて健康長寿を祝う慣わしもあります。

 用途が広く縁起物でもある栗は、昔は近所の林や庭先などには必ずあった身近な存在でしたが、そういった光景も今は少なく、日本で食される栗の75%は輸入品となっています。

 現在は手間がかからずおいしくいただける食べ物が溢れています。針で覆われた毬(イガ)をむき、さらに渋皮を剥いで食べるなどという面倒な栗は敬遠がちで、皮がむいてあって食べやすい栗の加工品が増えているのも時代の流れです。

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リサイクル

 世の中のため、ひいては自分を含む国全体、さらには世界全体のためとは申しましても、無償では人はなかなか動かないもの。携帯電話の回収事業もその一つです。

 携帯電話は、優良鉱山を上回る金やレアメタルの含有量を誇ることから、「都市鉱山(アーバン・マイン)」とも言われます。産業に不可欠なこれらの金属を回収するための携帯電話の回収事業ですが、手元に置いておく理由もあって遅々として進まないのが実情でした。

 経済産業省が行ったアンケート調査で「お金や景品がもらえるならリサイクルに協力すると思う」という意見が多数あったことから、この度同省はインセンティブ(報奨金)付与による回収増加に乗り出すことになりました。

 事業名は「たんすケータイあつめタイ \(^o^)/」で、使用済み携帯電話を最高5万円の商品券がもらえる応募券と交換する仕組みです。回収対象は携帯電話、PHS、データ通信カード。家電量販店や総合スーパーなど全国約1800店舗で、明日の11月21日から来年2月28日まで実施されます。

 リデュース(物を大切に使い、ゴミの発生を抑制すること)、リユース(繰り
返し使うこと)、リサイクル(再び資源として利用すること)の頭文字をとって
「3R」、さらにはリデュース(削減)、リフューズ(抑制)、リユース(再利用)、リサイクル(再資源)の「4R」の試みは様々なところで行われていますが、国民全体に根付くところまでは浸透していません。便利さを追求し使い捨て
を助長するような商品性とそれを求める消費者側のニーズ、その構図を変えてゆくのは大変なことです。

 「3R」も横文字であるため新しい発想のように感じますが、日本には昔からある「もったいないと思う心」であり、「ものを大事にする心」です。そうした
心の持ち方一つで変えられることは、身近なところにたくさんあるような気します。

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梗塞予防薬

 最近、成人にコレステロール、中性脂肪や血糖値が高い人が増えており、血液を“さらさら”にすることの重要性が盛んに論議されようになりました。 脂質異常症や赤血球等の血液固形成分に異常が起きると、血液が“どろどろ”になるため血管内をスムースに流れなくなり、心筋梗塞、脳梗塞などの血栓症を起こすことになります。そこで、血栓が出来ないようにするために、「抗血小板療法」が広く行われるようになりました。

 抗血小板療法とは、梗塞の原因となる血栓を作らないように、血小板の凝集能力を経口薬により低下させ、血液を“さらさら”にする治療法をいいます。

 現在よく使われている抗血小板薬には、アスピリン(商品名バイアスピリン)チクロピジン(商品名パナルジン)、クロピドグレル(商品名プラビックス)、シロスタゾール(商品名プレタール)などがあります。

●アスピリン(商品名バイアスピリン)

 最もよく使われる抗血小板薬です。血小板の働きを活発にする酵素の働きを抑えて血小板の結合・放出能を抑制します。過剰投与により逆に出血を起こしやすい状態にならないように、できる限り低容量(1日100mg程度)で使用します。以前は、バファリンを使用していましたが、バファリンは胃で解けるため潰瘍の原因になるということで、最近は腸で溶けるバイアスピリンが一般的になってきています。

●チクロピジン(商品名パナルジン)

 血小板同士の結合を起こす物質「ADP」が血小板の受容体へ結合することを抑えて血小板の働きを抑制します。アスピリンが合わない人や、効果的な抗血小板作用を得るためにアスピリンとの併用することがあります。

●クロピドグレル(商品名プラビックス)

 同系薬のチクロピジンと比べ、肝障害などの重い副作用がやや少ないとされ、広く使用されるようになりました。この薬は、血液の凝固に必要なフィブリノゲンが受容される特定の部分をブロックし、血液の凝固を減少させます。

●シロスタゾール(商品名プレタール)

 血小板の働きを活発にするために必要なホスホジエステラーゼを抑えて血小板の働きを抑制します。この薬は、服用を中止してから、その効果がなくなるまでの時間(半減期)が比較的短いといわれています。

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キノコ

 秋はキノコの美味しい季節ですが、キノコと聞いて思い浮かべる名前は、「シイタケ」・「マツタケ」・「エノキダケ」・「ナメコ」・「マッシュルーム」・
・・等々、数多くあります。

 先日、全国の主婦に好きなキノコを訪ねたアンケート調査がありましたが、第1位は「シイタケ」でした。シイタケはシメジやマツタケと同じキシメジ科で、日本では古来から親しまれてきています。特有の香りは好き嫌いが分かれるようですが、どんな料理にも使えるなど実用性を評価する声が多く、76%が好きと答えています。

 ちなみに、「主婦が好きなキノコ」の順位は、以下のようになっていました。

   1.シイタケ    (シイ、カシなど広葉樹の枯れ木や倒木に生える)
   2.マイタケ    (ミズナラなどブナ科広葉樹の根元に生える)
   3.エノキダケ   (広葉樹の切り株に発生)
   4.ナメコ     (ブナの倒木や切り株に群生)
   5.マッシュルーム
   6.ホンシメジ   (ミズナラなどの雑木林、マツとの混成林に群生)
   7.エリンギ    (東欧や地中海沿岸が原産)
   8.ブナシメジ   (ブナなど広葉樹の倒木や枯れ木に発生)
   9.キクラゲ    (広葉樹の枯れ木などに付く)
  10.マツタケ


 マツタケは10位と意外にふるいませんが、「食べたことがない」、「ほとん
ど食べない」が半分近くを占めるなど、家庭では縁遠い食材なのかもしれません。
尚、キノコにはカロリーはほとんどなく、ビタミンやミネラル、繊維質が多く含
まれています。

 ちなみに、キノコはもともと『樹の子』の意があるそうです。

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ボ ラ

 ボラは秋から冬にかけてが旬で、外湾で獲れた鮮度の高いボラは臭みもなく、刺し身の美味しさはタイにも劣らないと言われます。

 ボラの胃の幽門は「ボラのヘソ」と呼ばれ、こりこりとした食感の珍味。卵巣を塩漬けにした「からすみ」はウニ、コノワタと併せて「日本三大珍味」と呼ばれ、高級な酒肴として有名です。

 ただ、東京湾などの内湾で獲れたボラにはドロ臭いものが多いことや、本来の目的である魚を釣るのに邪魔になることがあるため、ボラを嫌う釣り人も少なくないようです。

 ボラは古くから食用にされてきた魚で、ブリやクロダイ、スズキなどと同様、本来は縁起の良い出世魚です。

 地方によって呼び名は違いますが、関東ではオボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トドと名前が変化します。日本人と馴染みが深いボラから派生した言葉も少なくありません。

 例えばボラの稚魚名そのものの「オボコ」は、うぶな世間知らずという意味で使われ、幼い様子や可愛いことを表す「おぼこい」の語源ともなっています。

 粋で勇み肌の若い衆を「イナセ」と呼ぶのもボラの幼魚名の「イナ(鯔)」か
らきており、当時魚河岸の若い衆の間で流行した跳ね上げた髷(まげ)の形をイナの背びれに例えて「鯔背銀杏」と呼んだことや、若い衆の髷の青々とした剃り跡をイナの青灰色でざらついた背中に見たてたことに由来していると言います。

 ボラの成魚は「トド」と呼ばれますが、これ以上大きくならないことから、「
結局」「行きつくところ」という意味の「とどのつまり」という言葉が生まれま
した。

 ちなみに、年若で未熟な人のことを意味する「青二才」も、一説によるとボラなどの稚魚を「二才魚」または単に「二才」と呼ぶことに由来していると言い、未熟なことを意味する「青」が合わさりそう呼ばれるようになったとされています。

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年末調整(5)

 数年前までは、「損害保険料控除」という名称で、火災保険などの保険料を支払っていたときに一定の所得控除を受けることができていましたが、現在は、この仕組みが改められ、「地震保険料控除」になっています。

 地震保険への加入促進のために作られました。

 控除額はシンプルです。

 年間の地震保険料です。
 ただし、5万円が限度。

 この制度は最近できたものなので、できる前の平成18年12月31日までに契約した長期損害保険の保険料についても、支払った保険料に応じて最高15,000円の所得控除を受けることができるようになっています。



 さて、話は変わって、「住宅ローン減税」。

 今年住宅を取得した人は、会社の年末調整で減税の恩恵を受けることはできません。

 金融機関から送付される「住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書」などを持って、来年2月16日から3月15日までの間に、最寄りの税務署に行き、確定申告をする必要があります。

 ただし確定申告が必要なのは、最初の1年目だけ。

 2年目以降は、会社が年末調整でやってくれます。

 したがって、会社に「ローン残高証明書」を提出します。

「住宅ローン控除」はこれまでの「控除」とは性質が異なります。

 これまでご紹介した「控除」は「所得控除」といわれるものでした。
 しかし、「住宅ローン控除」は、「税額控除」といわれるものです。

「所得控除」は、一定の金額を所得から差し引くことができるものです。

 例で示しましょう。
 税率20%の人の所得が500万円のとき、所得税は、500万円×20%=100万円です。
 しかし、所得控除所額が100万円あったとすると、(500万円-100万円)×20%=80万円が所得税になります。

 つまり、この場合、所得控除額の20%分の税金が安くなるわけです。


 いっぽう、税額控除というのは、所得税を直接少なくする仕組みです。

 これも例で示しましょう。
 住宅ローン減税制度による年間の減税額が30万円だとしましょう。

 税率20%の人の所得が500万円のとき、所得税は、500万円×20%=100万円です。
 住宅ローン減税の場合、所得税100万円-30万円=70万円となります。

 つまり、この場合、税額控除額の100%分の税金が安くなるのです。


 5回に渡って、年末調整の内容をやや具体的にお話しました。

 これから年末にかけて、税金に関するいろんな報道がされるでしょう。特に今年は、政権交代があったため、これまで話題にならなかった税金までも俎上にのぼります。

 私たちの生活に直接関係するのは、今回、年末調整でとりあげた税制が中心です。

 今どんな仕組みがあるのか?それがどう変わろうとしているのか?自分の家計にはどんな影響がありそうなのか?・・・・常に、自分に引き付けて考えていきたいものですね。

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年末調整(4)

 年末調整で行われるおもな「物的控除」は、「生命保険料控除」と「地震保険料控除」です。

 生命保険文化センターの調べによると「生命保険に加入している人」は、男性が88.0%、女性が79.2%(平成19年度)です。

 すでにこんなに多くの人が加入しているのなら、もう、生命保険への加入促進のために設けられた「生命保険料控除」は役割を終えているようにも思うのですが、廃止論はいっこうに耳に入ってきません。

 どうしてなんでしょうか?


 10月から11月にかけて、加入している生命保険会社から、生命保険や医療保険の「控除証明書」が郵送されてきます。

 証明書には、年間保険料が記載されていますが、家族が加入している保険の年間保険料の合計が10万円を超えた時点で、それ以外の「証明書」を添付して提出しても意味がありません。

 ちなみに我が家では、夫婦そろって生命保険、医療保険に合計5本加入し、「証明書」も5枚届いていますが、私が加入している死亡保険1本だけで年間保険料が10万円を超えているため、あとの4枚分は申請も添付もする必要がありません。

 なぜなら、生命保険料控除は、年間の保険料が10万円までは控除額が増えていきますが、それを超えても、控除額は頭打ちになるからです。

 年間保険料が25,000円以下の場合は、支払った保険料全額が所得から控除されます。

 25,001円から50,000円以下の場合は、支払った保険料の2分の1を12,500円を加えた金額が控除額です。

 50,001円から100,000円以下は、支払った保険料の4分の1に25,000円を加えた金額が控除額。

 100,000円以上は、一律に50,000円が控除されます。


 生命保険の中には、「個人年金保険」というものもあります。
 老後の生活資金の準備のために毎月積立形式で保険料を支払い、老後に年金のカタチでお金を受け取る保険です。

 一定の要件を満たす「個人年金保険」に加入している場合は、上記の生命保険料控除とは別に、控除の仕組みが設けられています。

 具体的な控除額は、上記の計算式と同じで、年間保険料10万円以上の場合、一律5万円の所得控除を受けることができます。

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年末調整(3)

 家庭の状況によって税金を安くする仕組みは、具体的には、「年収-経費=儲け」で表される「経費」部分を増やす方法で行われます。

 これから、「控除」という言葉がたくさん出てきます。
 ここではいったん、「収入から差し引ける経費」と解釈してください。

○配偶者控除
 給与の収入金額が103万円以下の配偶者がいる場合、配偶者控除が受けられます。

 配偶者の収入が公的年金だけの場合は、158万円以下の配偶者(65歳未満の人は108万円以下)がいれば、配偶者控除が受けられます。

 世帯主の収入から差し引ける金額(控除額)は、38万円です。

 ただ、年齢70歳以上の配偶者の場合は、48万円になります。


○配偶者特別控除
 給与収入金額が103万円から141万円未満の配偶者がいる場合、配偶者の収入に応じて、3万円から38万円の配偶者特別控除が受けられます。


 このことからわかるように、年末調整では、「配偶者がいるか」「配偶者は何歳か」「配偶者にはいくらの所得があるか」が問われます。

 収入の少ない配偶者がいると家庭の維持に費用がかかります。だから、世帯主の所得に課税する税金を安くします。しかし、配偶者もしっかり働いて収入を得ているのであれば、税制優遇をする必要はありませんね、という発想です。


○扶養控除
 配偶者以外の養っている家族がいる場合、つまり扶養家族がいる場合、扶養控除が受けられます。

 一般の扶養控除額は、38万円です。

「子供手当」との相殺で、来年からなくなる可能性が高まっている話題の扶養控除です。

 ただ、16歳から23歳未満の家族であれば、「特定扶養控除」と名称が変わり、控除額も63万円に増額されます。

「高校や大学に通っている子供がいる家庭は、教育費にお金がかかるでしょうから、その分税金を安くしましょう」という配慮です。

 70歳以上の老親の場合、同居しているときには58万円、同居していないときには48万円の控除が受けられます。


 その他、家族に関する「各種控除」については、障害者の場合や寡婦の場合、勤労学生の場合などによって、それぞれ控除額が決まっています。


 これから年末にかけて子供が生まれる場合、12月31日までに生まれた場合には、扶養控除が受けられます。

 また、これから年末までにご結婚される場合も、配偶者のその年の所得によっては、配偶者控除や配偶者特別控除を受けることができます。

 これら、家族に関する控除は「人的控除」と呼ばれますが、年末調整で確認される事項には、それ以外にも「物的控除」があります。

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年末調整(2)

 そもそも、私たちが納める税金、所得税は、1月から12月までの儲けにかかる税金です。

 残業代や、年末のボーナスの支給などもあるために、私たちの年収は、12月末にならないと、確定しません。

 しかし、それなのに、年始の1月の給料から、毎月税金は差し引かれいます。

 これはなぜでしょうか?

 実は、私たちが1月から11月までの給与明細で差し引かれている所得税は、確定金額ではありません。「だいたいこれくらい納めておきましょう」的な金額です。

 ただ、いつまでもアバウトというわけにはいけません。

 年末になると、そろそろ1年間の年収が決まります。それに合わせて、キッチリ、ハッキリさせる必要があります。

 1年間の所得税を確定させる実務が「年末調整」です。

 ただ、所得税を確定させるには、年収が決まればいいだけではありません。

 その他、いろいろなことを確認する必要があります。

 だから、会社員の人は、会社から配布される「紙」に所定の事項を記入し
て、必要な書類を添付して、期日までに提出しなければならないのです。


 冒頭に「所得税は『儲け』にかかる税金」だといいました。

 会社員の方は、とかく「年収=儲け」と捉えがちですが、実際にはそうではありません。

 実際には「年収-経費=儲け」です。

 したがって、年収が同じでも、「経費」が多ければ「儲け」が少なくなるので、所得税も少なくなります。

 年末調整は、税金を確定させる手続きですので、その前段で「経費」をはっきりさせる必要があります。

 会社員は、家庭を維持するために働いており、家庭を維持するための費用は、家庭の状況によって異なります。
 たとえば、独身の人よりも6人家族の人のほうが費用が多くかかるはず。

 費用がかかる人には、状況に応じて、税金を安くする仕組みが取り入れられているのです。


 年末調整での確認事項は、おもに次にあげることなどです。

○家族に関する情報

○生命保険や損害保険に関する情報

○住宅ローンに関する情報

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年末調整(1)

 毎月の給与明細や、ボーナス明細をみると、所得税や住民税が天引きされています。これは「源泉徴収」という天引きの仕組みで、会社が納税を代行してくれているのです。

 余計なことかもしれませんが、個人的には、会社が「源泉徴収」をするのは賛成です。がっぽり徴収して、会社が税金を納めればいいと思います。
 しかし、会社がひとりひとりの社員のために年末調整をするのは、反対。

 年末調整を会社がしなくなれば、個人は自分で税務署に確定申告をしなければなりません。
 確定申告という行為は、「税金を払うこと」についてひとりひとりが真剣に考えるキッカケを与えてくれます。

 雇用者5,150万人の人たちが、自分が払う「税金」のことをもう少し考えるだけで、ニッポンは、政治も経済も暮らしも、劇的に変化するでしょう。

 年末調整とは、それまで「見込み」で会社が私たちから源泉徴収していた税金を、年末に向けて確定し、1年間のつじつまを合わせる手続きのことです。

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お金の交換比率

 「1万円札」を作るのにかかる費用は約20円だといわれています。

 もともと20円の価値しかないものに「1万円」の価値を持たせているのは、国です。

 国の保証があるおかげで、私たちは「1万円札」で1万円分の買い物ができるのです。実に9,980円も価値が上乗せされているんですね。

 その「1万円札」を販売して、時間をかけて1万円数千円の代金を受け取るような行為は、俗に、「融資」と言われています。おもに金融機関が行っているサービスです。消費者金融業者も行っていますね。

 こんなことを考えていくとやがて、「お金というものは、実態があるようでないようで、よくわからない」。

 そんなお金について、自国のお金と他国のお金の交換比率を決めようというのが、為替相場。ますますややこしくなりますね。

「1米ドル=90円」というやつです。

 為替相場で決まるレートは、投資家どうしの取引の結果です。
「ドルを売って円が欲しい」、「円を売ってドルを手に入れたい」という需要と供給の関係で決まります。

 相場で決まる交換比率は、株価の決まり方と同じように、行き過ぎたり、立ち止まったり、投資家の心理の影響を強く受けます。
実態を正確に表していないこともあるのです。


「購買力平価」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?

「モノを買える力」で、国どうしのお金を比較する方法です。

 もともと、お金が効力を発揮するのは、モノと交換するときです。
モノと交換できないお金には何の価値もありません。


 購買力平価で、よく引き合いに出されるのが、マクドナルドのハンバーガー。

 同じ商品であるハンバーガー1個が日本とアメリカでいくらで取引されているかを比較するのです。

 たとえば、日本では、ハンバーガー1個が80円で買える。

 いっぽうアメリカでは、ハンバーガー1個の値段は、1米ドル。

 とすると、ハンバーガーを仲介にして、1米ドル=80円となります。


 さきほどの為替相場では、1米ドル=90円でした。
 いっぽう、購買力平価でみると1米ドル=80円だとすると、いずれ、為替相場のレートは、より実態に近い1米ドル=80円に近づく可能性があります。


 為替相場の動向だけでなく、購買力平価にも気を配ることによって、今後の為替相場の動向を推測することができるのです。

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マネジメント

 大きな目標を達成するには「マネジメント(管理)」という概念が必要です。マネジメントを説明する際には、アポロ計画の話がよく引き合いに出されますので簡単にご紹介しておきたいと思います。

 当時、アメリカは有人宇宙飛行でソ連に先を越されており、「月がソ連の領土になってしまう」といった危機感も手伝い、1961年、ケネディ大統領の「60年代が終わるまでに月へ行く」との言葉とともにアポロ計画がスタートしました。

 その際に使われた手法が「プロジェクト・マネジメント」です。経験もなく、
非現実的にさえ見える大きな目標に対し、そこに到達するまでの要件や問題点を徹底的に細分化し、細分化された一つ一つの要件・問題点をクリアしながら、全体の工程を管理していくことで遥か壮大な目標に到達する手法をいいます。

 例えば、ある目標に到達するための必要条件を5つ上げ、さらにその1つ1つをクリアするための要件や問題点を5つあげ、同じようにして細分化を続ければ最終的には細かい要件がたくさん並んだツリー状の図ができあがります。つまり逆算的な考え方です。

 プロジェクト・マネジメントは効率的に、確実に目標に到達するための手段であり、あらゆる分野で活用されています。しかし現実には、明確な目標があるにも関らず、そこに到達するまでの過程を経験や勘、運や度胸、努力や根性といったものだけで乗り越えようとしているケースが少なくありません。

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七五三

 今日の日曜日は七五三です。かつて江戸期の宣命暦の11月15日が祝い事に大吉日とされる鬼宿日(二十八宿)であったことからこの日に行われるようになったそうですが、現在は10月から11月にかけてのこの時期、各家庭の都合に合わせて行われるのが一般的です。

 年齢を祝う行事は古来からありましたが、現在の七五三の形式は関東の地方風俗に起源をみることができ、童歌の「通りゃんせ」にある天神様も川越の神社を指しています。

 女児は三歳になりますとそれまでのおかっぱ頭から結髪をする「髪置きの祝い」、五歳の男児は将来立派な成長を遂げるよう吉方を向いて左足から右足の順で初めて袴(はかま)をはく「袴着の祝い」が元となっており、七歳の女子はそれまで使っていた付け紐から初めて帯を結び大人の装いをする「帯解(おびとき)」が七五三の原型と言われています。それらの古来行事が、我が子の息災を祈る素朴な親心をあらわす行事として現在に受け継がれています。

 また、「七つ前は神の子」あるいは「七歳までは神のうち」といわれますように、七歳までは神仏の庇護の下にあり多少のことは大目に見られる代わりに、医療の発達していない昔はいつ死んでしまうかもしれない儚い存在でもありました。

 そのようなことから無事に七歳になったことを氏神に感謝し、これからの健やかな成長を祈って行われた「七つ子祝い」も七五三の背景としてあります。この通過儀礼には、甘えが許された神の子から、それが許されない大人の仲間入りをするという区切りの意味もありました。

 そういった背景を考えますと、いつまでも甘えを許しているような風潮を見聞きする現代社会は随分と寛容な社会であるとも言えます。最近は華美に過ぎ、虚栄の観がしないでもありませんが、本来は我が子の息災を祈る素朴な親心をあらわした行事です。子どもが親の庇護の下にあるのは変わりませんが、この時期からしだいに対等の大人として接してゆくことは、人格形成にも良い影響を与えるような気がします。

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紅 葉

 街中の木々に紅葉が見え始めていますが、いよいよ紅葉シーズンの到来です。特に、赤や黄色に色づいた木々が水面に映る光景は特に美しく、これから「湖」へ出かける人が多くなってきそうです。

 『紅葉を見に行きたい湖』というアンケート調査では、以下のようなランキングとなっていました。

   1位 摩周湖   (北海道)
   2位 十和田湖  (青森、秋田県)
   3位 富士五湖  (山梨県)
   4位 阿寒湖   (北海道)
   5位 中禅寺湖  (栃木県)
   6位 洞爺湖   (北海道)
   7位 芦ノ湖   (神奈川県)
   8位 琵琶湖   (滋賀県)
   9位 猪苗代湖  (福島県)
  10位 白樺湖   (長野県)


 尚、「実際に紅葉を見に行ったことのある湖」では、1位は山梨県の富士五湖(山中、河口、西、精進、本栖)で、2位は栃木県の中禅寺湖、3位は神奈川県の芦ノ湖と東京都心から日帰り圏内にあるところが上位にランクインしています。

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サツマイモ

 サツマイモの新芋の時期は7月頃ですが、秋から冬にかけて、貯蔵して少し水分が抜けたくらいの方が甘みが増して美味しくなります。

 サツマイモの種類は多く、よく見かけるのが、皮が赤、実は黄、ほくほくした食感の「紅あずま」や「紅小町」といった品種。埼玉県の川越で発見された「紅赤」は「金時」とも呼ばれ美味しいサツマイモの代名詞となっています。

 その金時も市場に出回る量は少ないのですが、栗に勝るようなまろやかな甘さが売りの「クリマサリ」という品種は生産量がわずかであるため、残念ながら市場でお目にかかることはまずありません。関東では平塚の特産品となっており、地元の市場で農家が販売している少量のクリマサリには毎回多くの人が並びます。

 ところで、関東のサツマイモ栽培は、飢饉の際の救荒作物として、江戸時代の初期の蘭学者、青木昆陽(甘藷先生)によって広められたといわれます。

 当初、焼き芋は栗に近い美味なる甘さという意味で「八里半」と呼ばれましたが、そのうち「栗より(九里四里)うまい十三里」という看板を立てる焼き芋屋が現れ、人気を博したそうです。当時、産地の川越が江戸から十三里の距離にあったことに由来するという説もあります。

 今は便利になって何でもパック売りされる時代です。童謡にあるような道端や庭先での落ち葉焚きや、そこにサツマイモを入れて焼きあがるのを楽しみに待つ風景などは全く見かけなくなってしまいました。もはや心象風景にのみ存在する日本らしさなのかもしれません。

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日の丸

 スポーツ選手の一つの目標は「日本代表」、すなわち「日の丸」を付けたユニフォームを着て世界の舞台で活躍することですが、その「日の丸」の旗には基準があります。

 旗そのものの大きさに関係なく、旗のタテはヨコの3分の2、赤い丸の直径はタテの長さの5分の3と決められています。日の丸は、武田信玄や上杉謙信などの戦国時代の武将も旗じるしとして使っており、豊臣秀吉も日の丸の旗を船に掲げさせていました。日本の国旗として今の寸法に決まったのは、明治3(1870)年とのことです。

 ちなみに、「日本」という国名は、607年に中国を統一して国力をのばして
いた隋(ずい)という国に、聖徳太子が遣隋使を派遣し、そのときの使いだった小野妹子が持参した国書(国が正式に出した手紙)に、自分たちの国を「日がのぼるもとの国(日のもと=日本)より」としたことが、国名としての「日本」が使われた最初ということです。

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酉の市

 「おとりさま」として親しまれている浅草の鷲神社では、今日の午前0時の一番太鼓を合図に恒例の酉の市が始まりました。

 鷲神社(大鳥神社、大鷲神社)の祭神の一柱である日本武尊(やまとたけるのみこと)の東夷征討の際の故事にちなみ、11月の酉の日を鷲神社の祭日と定めたのが酉の市の始まりとされており、午前0時から、丸一日24時間執り行われます。

 酉の日は十二日おきに巡ってくるため、日の巡りによりましては11月の酉の日が2回の年と3回の年があり、今年は24日の二の酉までとなっています。

 酉の市で売られるあの熊手の御守(別名かっこめ)は、大鳥神社の社名や「わしづかみ」に通じる鷲神社の社名とあいまって、運や福を大きく取り込む(かっこむ)という商売繁盛開運招福の縁起物として知られています。

 縁起物としては他にも、お金持ちになるようにとの「黄金餅(粟餅)」や、葉、花、実、幹、樹皮に至るまで捨てるところがなく全てが利用できる(有益な)山椒の縁起をかついだ「切山椒」、人の頭に立つように出世できるように、さらには一つの芋からたくさんの芽が出ることから子宝に恵まれるという「八頭」などが売られています。

 最近は、鷲神社の「鷲」を英語で表すと「イーグル」になることから作られたゴルフの御守り「ゴルフ守」が、ゴルフの技術向上と飛距離アップを願うプレーヤーの間で大変な人気となっています。

 また、今年からは気軽に身につけるこのできるブレスレットタイプのお守り「ハッピーカムカム」が新アイテムとして登場します。これを常に身につけて「知らず知らずのうちに見逃しているチャンスや運を掴んで下さい」とは、鷲神社の談です。

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ブランデー

 「葡萄」と書いて「ブドウ」。今、スーパーなどの店先では旬のブドウが所狭しと並んでいます。ご存知の通り、ブドウを発酵させたものがワインであり、更に蒸留・熟成させるとブランデーとなります。ちなみに、ウイスキーもブランデーと同じく蒸留酒で製造方法はほとんど同じですが、ウイスキーは穀物を原料とし、ブランデーはブドウ(現在は全ての果実)を原料としているところに違いがあります。


 そのブランデーの瓶のラベルにV、S、O、Pの組み合わせや星型の印がついているのを目にしたことがあるかと思います。ブランデーには、はじめに酒庫に入って、最後に庫出しされるまでの年数によって厳然たる階級序列があり、古ければ古いほど格が上がる完全年功序列型となっています。

 星は数が多くなるほど長く貯蔵されたことを表し、五つ星より古いものは、V・O、V・S・O、V・S・O・P、X・Oなどで表示されます。

 記号の意味は、

 V=Very    (非常に)
 S=Superior(極上)
 O=Old     (古い)
 P=Pale    (年数が経って自然の色が出た状態)
 F=Fine    (良質)
 X=Extra   (特別)

といった具合です。

 その大まかな基準は、V・Oが12~15年、V・S・Oで15~20年、V・S・O・Pで25~30年、X・Oで40~45年貯蔵したブランデーに使われることになります。

 さらに、その上にはナポレオン、エキストラなどがありますが、ナポレオンは会社によって65年から100年を超えるものに、またエキストラは「特別の」という本来の意味で用いられることが多く、普通70年以上のブランデーに付けられます。一方、星のほうは、星ひとつで3~4年、二星で5~6年、三星で7~10年といった目安となります。

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けんちん汁

 肌寒さが増してくるこの時期、身も心も温めてくれる料理にけんちん汁があります。

 けんちん汁は、大地の栄養を吸収した多種な根菜類や椎茸、豆腐、コンニャクなどを油で炒め、醤油で味を調えて作りますが、地方や家庭によって中に入る具材は多様です。それ故、それぞれ固有の郷土の味、家庭の味として舌に記憶され、どこか懐かしい料理となっているのではないでしょうか。

 ちなみに、けんちん汁の名称の由来は諸説ありますが、古都鎌倉の精進料理に由来するという説が有力で、中国から招かれた高僧蘭渓が建立し、鎌倉五山(五大寺)の一つで日本初の禅寺である建長寺で食されていた精進料理が、建長寺汁と呼ばれやがてけんちん汁として広まっていったそうです。
 
 雑多煮のようなけんちん汁は“雑”な料理というイメージがありますが、実際にはけんちん汁のように多様な具材を一つの鍋で煮炊きして、煮え加減の程度を揃え、一つの椀として調和を持たせることは簡単なことではありません。

 美味しいけんちん汁は一つの椀の中にも心遣いが行き届き、その一品だけで身も心も温めてくれます。

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カジノ

 私が以前から個人的に胸に温めている、御機嫌なカジノ案を恥ずかしながら披露したいと思います。それは初島全島をカジノにすると云う案です。

 カジノは島など、交通の便の悪いところに作らねばなりません。ラスベガスは砂漠の中、マカオは島です。一方、ロンドンのカジノは経営が不安定でうまくいってません。何故かと云うと、儲かってすぐに街に出られるとなると、「勝ち逃げ」する人が多くなってしまうのです。砂漠や島の中だと、仕方ないのでその領域に留まるので、買い物したり、またサイコロを振ったりすることになります。然しながらまた一方で、交通の便が本当に悪いとお客様が来ません。適度に便利で、しかし帰りにくいのが一番いいのです。東京から熱海まで新幹線で40分。熱海から初島まで30分。初島は大都市東京から1時間程度で行ける場所です。そして初島の中に大カジノ&ホテルを造る。一方初島は、基本的に船でないと行き来できません。そこで初島から熱海に帰る船は早い時間に止めてしまう。アジアのカジノ好き富豪を静岡空港にプライベートジェットで飛来させて、そこからヘリで初島へ、と云うサービスもありかも知れません。これでカジノの立地条件は満点です。

 更に!初島に入島する際に、お金は全て初島カレンシーに替えてもらう。カジノもホテルも全て初島カレンシーで決済。そして勝って出島する時に、初島カレンシーを日本円などに換金します。もちろん手数料など取りません。しかし、もし初島カレンシーをクレジットとして残して行くならば、10%増やしてあげる。20%でもいいかも知れません。そうするとまたそのお客様は帰ってくる。或いは帰ってこない。。。う~ん、これは完璧です・・・と思うのですが、どうでしょう?

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生活習慣病

 昨今、糖尿病や高血圧などの生活習慣病が問題となっていますが、これらの病気には「肥満」が深く関与しているため、食生活には特に気を配る人
が増えています。

 生活習慣病とは、毎日の良くない生活習慣の積み重ねによって引き起こされる病気であり、日本人の3分の2近くがこれで亡くなっています。それに関連しまして、「ワカメ」や「コンブ」に含まれる成分に、代謝を活発にして脂肪の蓄積を抑える肥満抑制効果があることを以前に北海道大学の研究グループが確認しています。

 マウスを使い、エサの中に大豆油7%を入れて3週間飼育したところ、20グラム弱だったマウスの体重が平均39.7グラムになったのに対し、ワカメの脂質2%を混ぜた場合は、平均34グラムとなり、約14%体重が少なかったそうです。

 「食欲の秋」、これからは何を食べても美味しい季節ですが、肥満予防に繋がる可能性がある「ワカメ」や「コンブ」、見直してみる価値がありそうです。

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花粉症

 今や国民病というに等しい花粉症は毎年多くの人を悩ませていますが、気象庁所管の公益法人「日本気象協会」の発表によりますと、来春のスギ・ヒノキの花粉量は例年(過去10年間の平均値)と比べ3割以上少なく、今年の春に比べると3割から5割以上少なくなる見通だそうです。

http://www.jwa.or.jp/content/view/full/2903/

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少子化対策

 温室効果ガスは25%削減する、JALは潰さない、無駄なダムは造らない。新政権は矢継ぎ早に明確な政策を打ち出していますが少子化対策については何も聞こえてきません。私はそれが心配です。

 新政権は補正予算の執行停止をし、予算の付け替え、即ちお金の使い先の変更をしています。これは、民意に問うた政策の実施を実行している訳ですから、いいことだと思います。しかし、予算は即ちお金を使っているので、お金を海にでも捨てない限り、本当に無駄な予算はありません。投資効果の低いと思われるものから高いと思われるものに振り替えようとしている訳です。ですからそれは錬金術ではなく、常にマイナスとプラスがあることで、しかしネットではプラスの方が大きいと考えているのであり、自ずと限界があります。

 如何なる経済政策を打つにもお金が掛かります。そして我が国の中に、「お金のなる樹」が生えている訳ではありません。いや、ひとつだけあります。それは将来の日本国民、即ち子供です。国がどんなことにお金を使っても、その元手は、我が国の場合は「人」に頼るしかありません。何故なら我が国は例えば原油の産出国ではないからです。この場合の「人」とは何か?それは即ち税金です。私たちが払う、所得税か消費税か相続税ぐらいしかありません。しかしその「人」が減り続けたらどうなるでしょう?

 全ての政策は、特に経済政策は、少子化を止めない限り些末なものに終わってしまうでしょう。何故なら全ての経済政策は、或る意味で未来の国民からの税収をアテに作られているからです。そして少子化は、巨大なデフレ・プレッシャーでもあります。我が国の経済や株式市場が、何をやってもどこかで心棒が入ってないような弱さを見せるのは、この「少子化を止める」と云う最も大切な心棒が入ってないからです。

 HDI(Human Development Index)と云う、謂わば先進国性を表す指標が
上昇するにつれ、出生率は一旦下がっていきます。これがよく、「文明国では出生率が低い」などと云われた現象です。しかし先進国性が進むにつれ、最終的には出生率はボトムアウトし、HDIトップ12の国々、即ち最も進んだ国々(欧米諸国)の平均出生率は1.8です。文化大国フランスでは2まで戻りました。先進国の中で、日本と韓国だけが、出生率が下げ止まっていないのです。出生率を上げなければ、人口は下げ止まらず、将来の税収への不安は払拭できません。

 温室効果ガス25%削減との目標を宣言できるならば、同様に2020年ま
でに出生率を2まで戻すと宣言してはどうでしょう。いずれも今日の時点では具体策が明らかでないことに変わりありません。今生まれた子が成人になる2030年までに出生率2に戻す、でも構いません。そう云った意志や目標が明らかになるだけで、我が国の経済や株式市場の風景は一変すると思うのです。右肩下がりしかない枠組みから、右肩上がりに戻る枠組みへ。すぐに結果が出なくても、その方向性、意志が見えるだけで、数学的に云うと出生率グラフの第二微分が正に転じるだけで、我が国はもっと明るい国になれると思うのですが、皆さんはどう思われますか?

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メタボの予防・治療薬

 高脂血症が食事と運動で改善されないときには、薬を使ってコレステロ-
ルやトリグリセライト(中性脂肪)の値を改善させないといけない場合があります。心筋梗塞や脳梗塞の既往のある人や、高血圧、糖尿病などを合併している人などには、とくに治療が必要です。

 高脂血症の薬にはいろいろ種類がありますが,HMG-CoA 還元酵素剤(スタチン系薬剤),陰イオン交換樹脂,プロブコール,クロフィブレート系薬剤,ニコチン酸製剤に大別されます。

 コレステロールが高いのか、トリグリセライドが高いのか、あるいはその両
方か、により有効な薬物の選択は変わってきます。最近では、各病態に有効な薬剤が治療に用いられるようになりました。高脂血症薬は脂質異常症の原因を解決するものではないので、内服を中止すれば、また以前の値に戻ることが多く、長期服用が必要です。

●スタチン系脂質降下薬(LLD : lipid lowering drug)(HMG-CoA還元酵素阻害剤)(商品名メバロチン、ローコール、リポバス、リバロ、クレストール、リピトールなど)

 肝臓でコレステロール合成に必要な酵素の働きを妨げることで、血中のコレステロールを低下させる薬です。LDL-C(悪玉コレステロール)を低下させるため、最も多く使われています。第2世代のスタチン(商品名リバロ、クレストール、リピトールなど)には中性脂肪低下作用や脂質低下作用以外に抗動脈硬化作用も強力です。副作用として胃腸障害や横紋筋融解症があり、だるい、筋肉が痛いなどの状態が起こることがあります。

●陰イオン交換樹脂(商品名クエストラン、コレバインなど)

 肝臓でコレステロールの原料である胆汁酸と結合して、小腸内への排泄を促す薬です。体内に胆汁酸が少なくなると、肝臓はその不足分を補おうと、コレステロールを活発に消費するようになり、その結果、総コレステロールが減ることになります。LDL-Cを低下させるとともに、HDL-C(善玉コレステロール)を上昇させる効果があります。末梢組織およびCETPを介した肝臓へのコレステロール逆転送系促進などの結果としてLDL-CとHDL-C両方に含まれるコレステロール量は低下します。

●プロブコール(商品名ロレルコ)

 LDL-Cは酸化されて血管の内膜に蓄積され黄色腫ができますが、その酸化を防ぐ強い抗酸化作用を持った薬です。黄色腫を退縮させるため非常に期待された薬ですが,最近の調査では心血管イベント(心筋梗塞・脳梗塞などの発症)を減らさないとされています.

●フィブラート系(商品名ベザトールSR、リパンチルなど)

 主にトリグリセライト(中性脂肪)を減らす薬です。総コレステロールを下げ
る作用もあることから、コレステロールとトリグリセライトの両方が高い方と、
トリグリセライトが高い方に適しているとされています。また小粒子LDLコレ
ステロールを減少し、質の高い善玉コレステロールを増加させます。

●ニコチン酸(商品名ペリシット、ユベラニコチネートなど)

 トリグリセライトを下げる薬です。総コレステロールを下げる作用もあることから、コレステロールとトリグリセライトの両方が高い人と、トリグリセライトが高い人に適しているとされています。

●エゼチミブ(商品名ゼチーア)

 最近、発売された新しいタイプの高コレステロール血症治療薬で、小腸におけるコレステロールの吸収をおさえることにより血液中のコレステロールを低下させる小腸コレステロールトランスポーター阻害薬です。食生活の欧米化によるコレステロール摂取量が増加した日本人の高コレステロール血症に適した治療薬として登場しました。
 
 以上の他に、EPA製剤(商品名エパデールなど)は、抗血小板作用を持ちながら,中性脂肪を下げます。

  

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戻りガツオ

 山口素堂の俳句「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」は有名ですが、初夏の訪れを告げるのが「初ガツオ」なら、秋を堪能させてくれるのが『戻りガツオ』です。

 春以降、黒潮にのって太平洋岸を北上する「初ガツオ」に対して、夏から秋にかけてUターンして南へ産卵のために下ってくるのが『戻りガツオ』で、餌を追いながらの長い航海によって体も春先に比べて一段と大きくなっているため、脂肪の乗りが倍加し、時にはマグロのトロより美味しいとまで言われています。

 室町時代からカツオは非常に珍重され、織田信長などは産地から遠く離れた岐阜城や清洲城に生の鰹(カツオ)を取り寄せて家臣に振る舞ったとされています。また、信長は「鰹節」を『勝男武士』と表して、勝ち戦の祈願にも使ったそうです。

 春の「初ガツオ」に比べて価格が半額程度ということもあり、秋の魚として秋刀魚(サンマ)と人気を二分している『戻りガツオ』。たたきにしてショウガ、ワケギ、ニンニクをかけてしょうゆかポン酢で食べるのが一般的ですが、脂肪の乗った新鮮な刺し身も格別です。

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所得税

       「税金に物納したい皮下脂肪」

 かつて毎日新聞に掲載された川柳です。

 皮下脂肪も、税金も、ふつうに暮らしている分には、あまり意識すること
がありません。

 しかし、税の世界はうまくできていて、ふつうに暮らしていても、透明な
目の細かい網で捕捉されています。


 私たちに最も身近な税金は「所得税」。

「儲け」にかかる税金です。

 ひとくちに「所得」といっても、その種類は10種類もあります。

「給与所得」:会社から支払われる報酬による儲けです。

「事業所得」:個人事業主の儲けです。

「利子所得」:預貯金の利息。

「配当所得」:株式の配当や投資信託の分配金。

「退職所得」:退職金のこと。

「雑所得」:老後の年金などが代表的です。

「一時所得」:生命保険の満期保険金の支払いによる儲けなど。

「不動産所得」:アパートやマンションによる家賃収入の収益です。

「山林所得」:林業経営などによる儲けのことです。

「譲渡所得」:土地、家屋、株など何かを売却することによる利益のこと。


 何らかの事情でお金を得て、利益が出た場合には、いつも「税金」がつい
てまわります。

 納税は国民の義務。申告と納税はじぶんからすすんでしなければななりません。

 時には「これくらい、いいのでは? 申告も納税もしないでおこう」。
 そんな悪魔のささやきが聞こえてこないとも限りません。

 しかし、情報は、税務署にほぼ筒抜け。

 たとえば、会社員の場合は、会社が社員の納税実務を肩代わりしており、1人1人の収入から家族構成まで税務署は把握しているはず。会社を経由して、税務情報が流れています。

 配当金や利息、満期保険金などが支払われた履歴は、支払った側が税務署に報告しています。

 不動産が売買されて、登記簿の名義が変更されると、その情報は、税務署が把握できるようになります。


 こんなふうに、税金は、いつでもどこにでもついて回るのですが、所得の
なかには、税金がかからないものもあります。

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秋の叙勲

 本日11月3日は「文化の日」で、この日は様々なところで催し物が行われるため賑やかな日という印象があります。

 また、この日は文化的分野などで功績のあった功労者には勲章や褒章(ほうしょう)が発令され、皇居で親授式が行われます。ちなみに国家が授与する主な勲章と褒章の種類は以下のようになっています。

[勲章]
 菊花章  最高の栄誉(戦後は数人 存命中は中曽根元首相のみ)
 桐花章  三権の長の経験者または顕著な功績をあげた実業家など
 旭日章  顕著な功績を挙げた人(以前は男性のみ)
 瑞宝章  公務等に長年従事し、公共に功労がある人
 宝冠章  現在は外国人女性や皇族女子など
 文化勲章 科学や芸術など文化に貢献した人

[褒章]※名称は綬(リボン)の色による
 紅綬(こうじゅ) 自己の危難を顧みず人命の救助に尽力した人
 緑綬(りょくじゅ)自ら進んで社会に奉仕する活動に従事し徳行顕著なる人
 黄綬(おうじゅ) 業務に精励し衆民の模範である方
 紫綬(しじゅ)  学術、芸術上の発明、改良、創作に関して事績の著しい人
 藍綬(らんじゅ) 公衆の利益を興した方又は公同の事務に尽力した方
 紺綬(こんじゅ) 公共のために私財を寄付した人等(発令はその都度)


 今年秋の叙勲受賞者は4026人(うち女性318人)、内訳は旭日章が88
9人、瑞宝章が3137人。他に文化勲章が5人となっています。また、秋の褒章受章者は678人(うち女性120人)・24団体、内訳は紅綬褒章が11人、緑綬褒章が17人と24団体、黄綬褒章が237人、紫綬褒章が25人、藍綬褒章が388人だそうです。

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高額療養費制度

 高額療養費制度とは、重い病気などにより医療費の自己負担分が一定を超えた場合、家計負担を軽減するため、加入している健康保険からその上限を超えた部分の払い戻しを受けることができる制度で、平均的な所得層の人であれば、月々の自己負担額は10万円以下で収まることになります。

 この制度が仮に存在しなかったならば、医療費の自己負担は青天井ということになりますので、個々人の医療費に対する備えは大きく変わってきます。逆に、制度を理解していれば、たとえば「最大、月々10万円」という前提で、医療保障を準備することができます。

 このように、医療保障の大きな役割を示すこの制度ですが、十分に認知されていません。内閣府の調査によると、本制度の認知度は、20代から30代で2割前後、40代から50代でも3割前後しかありませんでした。医療に関心が高いと考えられる60代でも、4割程度です。病院や健康保険組合などではこの制度について周知を図ろうとしているようですが、自分か身近な人が重い病気にかかったことがない人は、知らないのが実態でしょう。
 http://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je09/09f33160.html


 高額な医療費が補てんされることを知らないことの問題として、本来必要とされる以上に貯金をしたり、民間の医療保険に加入している可能性があることが考えられます。それでは、このような低い認知度は、誰の責任と考えるべきでしょうか。

 この点、政府が主体となって知らしめるべきことは言うまでもありませんが、私は補完的に、医療保険を熱心に宣伝広告している、民間生命保険会社が伝えるべきだと考えます。

 民間の医療保険は、公的な健康保険では足りない部分を補完するものにすぎません。とすれば、何が必要な医療保障であるかをきちんと理解したうえで商品を選んでもらうためには、この高額療養費制度についても説明をすることがフェアではないでしょうか。

 現状の広告の例には、「ガンになった場合の平均自己負担額は91万円」と大きく書いた下に、小さなフォントで「高額療養費制度による給付は考慮していません」と書いてあるような状態です。ホームページで高額療養費制度について詳しく説明してあるホームページもまだ少ないようです。

 生命保険はこれまで、情報の非対称性を利用して事業を拡大してきました。これからの時代は、商品をきちんと選ぶために必要な情報を顧客に渡したうえで、自分に適正な商品を選んでもらえるようになる「インフォームド・パーチェス」を実現するために、保険会社も自主的に情報提供をしていかなければならないと考えています。
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166607235

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落語の中の忌み言葉

 忌み言葉って、いっぱいありますよね。水商売の方などが「する」を忌み言葉として、代わりに「当たる」と言う言葉を使い、「するめ」を「あたりめ」と言うのは、「てれすこ」で出て来ますがが、しの字嫌いも忌み言葉を題材とした落語ですし、七福神にも「四」は「死」に通じるとして嫌う場面がありますよね。他にも、婚礼の場では、猿は「去る」に、犬は「居ぬ」に通じるとして、忌み嫌われるそうです。と言うことは、結婚式の余興で「猿廻し」や「ドックショー」などを披露するのは、縁起が悪いことになるのですね。

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女心と秋の空

 「秋の日はつるべ落とし」とも言われるますが、まだ明るいと思っているともう闇が迫り、あっという間に日が暮れるという感じです。
                  

 衣料品売り場では厚手の上着、コンビニではおでんや中華まんの存在感が増しています。季節の移ろいも、最近はまるでせかされるようです。

 ところで、「女心と秋の空」か「男心と秋の空」か・・・その当否は別にして、秋の天候は変わりやすいと言われますが、関東にいて実際にそう感じることは案外と少ないものです。

 天気が変わりやすいといえばいろいろな場所があるかと思いますが、京都もその一つで、晴れから突然の雨も珍しくありません。

 天気などに関して、実は昔から伝わる語句は京都を基準にしたものが多いそうです。

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