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病院選び

 厚生労働省は1996年から3年ごとに、患者から病院での診療の状況や受けた医療の満足度などを聞く調査を行っています。

 今回発表された2008年調査は5回目で、全国の病院を利用する外来・入院患者に無記名で答えてもらい、医療施設を通じて調査員が回収します。

 調査は約500病院の患者を対象に実施。有効回答数は外来患者約10万人、入院患者約5万3千人でした。

 質問項目は、診療の満足度や診察時間、説明の理解度などで、今回は、病院を選ぶ際に患者が必要とする情報がどの程度提供されているかについて初めて聞きましたので、その結果について紹介します。

●外来患者が必要とした情報・入手できた情報(複数回答)

 病院を選択する際の情報について、情報が「必要であった」と回答した外来患者を項目別にみると「医師などの専門性や経歴」が48.5%と最も多く、「受けることができる検査や治療方法の詳細」47.7%、「安全のための取り組み」34.7%となっています。また、情報が「必要であった」と回答した外来患者のうち、その情報が「入手できた」と回答したのは、「医師などの専門性や経歴」が14.7%、「受けることができる検査や治療方法の詳細」13.7%、「安全のための取り組み」5.5%となっています。

●入院患者が必要とした情報・入手できた情報(複数回答)

 病院を選択する際の情報について、情報が「必要であった」と回答した入院患者を項目別にみると「受けることができる検査や治療方法の詳細」が50.8%と最も多く、「医師などの専門性や経歴」49.6%、「治療に要する平均的な入院期間」43.7%となっている。また、情報が「必要であった」と回答した入院患者のうち、その情報が「入手できた」と回答したのは、「受けることができる検査や治療方法の詳細」が21.4%、「医師などの専門性や経歴」16.6%、「治療に要する平均的な入院期間」21.5%となっています。

 以上の結果から、外来患者と入院患者のほぼ2入に1人が、治療を受ける病院を選ぶ際に必要とする情報として、医師の専門性や経歴、検査・治療方法を挙げる一方で、実際に「入手できた」とする人は、外来で15%程度、入院でも20%程度にとどまっていることが分かりました。

●病院を選択する際の情報源(複数回答)

 病院を選択する際に参考とした情報がある患者(外来の76.9%、入院の84.8%)について、その情報源を項目別にみると、「医師による紹介」が、外来、入院ともに最も多く、外来42.8%、入院58.5%となっており、「家族・友人・
知人」が外来40.2%、入院32.1%となっています。病院の種類別にみると、外来では特定機能病院、大病院、中病院は「医師による紹介」が最も多く、小病院と療養病床を有する病院では「家族・友人・知人」が最も多くなっています。
入院ではすべての病院の種類において「医師による紹介」が最も多く、次いで「家族友人・知人」が多くなっています。また、療養病床を有する病院では「病院の談窓口」が他の病院に比べ19.1%と多くなっています。

 以上の結果から、病院選びの際、どのような情報が必要かとの質問(複数回答)で、10個の選択肢のうち多かったのは「医師らの専門性や経歴」(外来48.5%、入院49.6%)と「受けることのできる検査や治療方法の詳細」(外来47.7%、入院50.8%)でした。

 しかし、これらの情報を入手できたと答えたのは「専門性や経歴」が外来14.7%、入院16.6%にとどまり、「検査や治療方法」も外来13.7%、入院21.4%と少なかったです。

 対象病院のうち、大学病院など高度医療を提供する「特定機能病院」では、これらの情報を求める患者が外来、入院ともほぼ6割に達し、「入手できた」はいずれも2割前後と全体の平均よりは高かったです。

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