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バンドワゴン効果

 政府はデフレ認定で検討を始めていますが、たしかに食材や日用品など、低価格で手に入る商品が増えています。

 価格を下げて需要を喚起するという経済的合理性に合致する動きではありますが、価格を下げると販売が伸びるケースがある一方で、一概にそうとも言えない側面が消費にはあります。

 同じ品質の商品でも、3千円のモノよりも6千円のモノが売れる。あるいは物産展などで、それまで売れなかったモノが価格を上げたら売れるようになったという話は少なくありません。

 その要因として、一つには「ヴェブレン効果」が上げられます。製品の価格が高まるほど製品に対する満足度が高まるという効果で、高級品を持つことで得られる顕示的な満足(見得)、高ければ品質的にも良いだろうという盲目的な安心感(買い物に失敗したくないという心理)等、価格そのものが満足度に影響を与えるというものです。

 需要増加による反動として、同じような製品が氾濫した場合、他人との差別化のために希少性に対する欲求が高まります。これを「スノッブ効果」と呼びます。

 もう一つは、スノッブ効果と逆の「バンドワゴン効果」。バンドワゴンとは行列の先頭をいく楽隊車のことで、「バンドワゴンに乗る」とは、時流に乗る、多勢に与するということを意味します。ある製品に対する需要が増えた場合、さらに需要が増すことをバンドワゴン効果と呼び、多くの人が買っているものは良いものに違いないという思い込みがこうした消費行動につながると考えられています。ヴェブレン効果同様、ここでも買い物に失敗したくないという心理が働いています。

 消費行動における上記3つの効果は、その商品が持つ機能や品質とは別に価値が生じたことを示しており、他の人の判断やどのように見られているかといった観点が消費行動に影響しているため、これら3つを総称して「消費の外部性」と言うそうです。

 限定品や、多少割高であってもプレミアム感があるものが売れるのは、これら3つの効果が機能しているためです。つまり、他の商品よりも高価であることでヴェブレン効果(高級感)とスノッブ効果(希少性)が生じ、一部の間でのヒットが報道等により認知されることでバンドワゴン効果(流行)が生じるという仕組みです。

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