« バンドワゴン効果 | トップページ | 冬のボーナス »

江戸の横綱事情

 江戸の相撲の最高位は「大関」で、その大関が、奉納土俵入りをする時に、まわしの上に「横綱」をしめて、土俵入りをしたので、「横綱」とは、地位ではなく、奉納土俵入りをする日下開山(ひのしたかいざん)と呼ばれる大関の別称でしたが、伝説上の横綱を除き、四代目横綱とされる谷風から、「横綱」が相撲道最高位の地位になります。そのため、古今無双と呼ばれた江戸の名力士「雷電」の地位は「大関」で、横綱にはなっていません。

 江戸相撲の歴代横綱は、初代が明石志賀之助(あかししがのすけ・宇都宮、一説には上総国久留里出身。寛永年間(一六二四~四四)。横綱在位年月不明)。二代・綾川五郎次(あやがわごろうじ・栃木県・一説には茨城県出身。享保年間(一七一六~三六)。横綱在位年月不明)。三代・丸山権太左衛門(まるやまごんだざえもん・陸前国遠田郡中津山村出身。元文年間(一七三六~四一)。横綱在位年月不明)。四代谷風梶之助(二代・たにかぜかじのすけ・陸奥国霞目出身。伝説を除く事実上の最初の横綱。横綱在位一七八九年十一月~一七九四年十一月)、五代・小野川喜三郎(おのがわきさぶろう・近江国京町出身。一七八九年十一月~一七九八年十月)で、阿武松緑之助(おうのまつみどりのすけ・能登国鳳至郡七海村(現石川県鳳珠郡能登町)出身。一八二八年二月~一八三五年十月)が六代目。七代・稲妻雷五郎(いなづまらいごろう・常陸国阿波崎村(現茨城県稲敷市)出身。一八二九年九月~一八三九年十一月)。八代・不知火諾右衛門(しらぬいだくえもん・肥後国宇土郡轟村栗崎(現熊本県宇土市栗崎)出身。一八四十年十一月~一八四四年一月)。九代・秀ノ山雷五郎(ひでのやまらいごろう・陸前国(宮城県気仙沼市)出身。一八四七年九月~一八五十年三月)。十代・雲龍久吉(うんりゅうきゅうきち・筑後国山門郡大和村(現福岡県柳川市)出身。一八六一年九月~一八六五年二月)。

十一代・不知火光右衛門(二代・しらぬいこうえもん又はみつえもんとも・福岡県山田市(現嘉麻市)出身。一八六三年十月~一八六九年十一月)。十二代・陣幕久五郎(じんまくきゅうごろう・出雲国意宇郡(現・島根県八束郡東出雲町)出身。一八六三年十月)です。

 明治以降は、十三代・鬼面山谷五郎(きめんざんたにごろう)。十四代・境川浪右エ門(さかいがわなみえもん)。十五代・梅ヶ谷藤太郎(初代・うめがたにとうたろう)。十六代・西ノ海嘉治郎(初代・にしのうみかじろう)。十七代・小錦八十吉(こにしきやそきち)。十八代・大砲万右エ門(おおづつまんえもん)。十九代・常陸山谷右エ門(ひたちやまたにえもん)。二十代・梅ヶ谷藤太郎(二代・うめがたにとうたろう)。

 二十一代・若嶌權四郎(わかしまごんしろう)。二十二代・太刀山峯右エ門(たちやまみねえもん)。二十三代・大木戸森右エ門(おおきどもりえもん)。二十四代鳳谷五郎(おおとりたにごろう)。二十五代・西ノ海嘉治郎(二代・にしのうみかじろう)。二十六代・大錦卯一郎(おおにしきういちろう)。二十七代・栃木山守也(とちぎやまもりや)。二十八代・大錦大五郎(おおにしきだいごろう)。二十九代・宮城山福松(みやぎやまふくまつ)。三十代・西ノ海嘉治郎(三代・にしのうみかじろう)。

 三十一代・常ノ花寛市(つねのはなかんいち)。三十二代・玉錦三右エ門(たまにしきさんえもん)。三十三代・武藏山武(むさしやまたけし)。三十四代・男女ノ川登三(みなのがわとうぞう)。三十五代・双葉山定次(ふたばやまさだじ)。三十六代・羽黒山政司(はぐろやままさじ)。三十七代・安藝ノ海節男(あきのうみせつお)。三十八代・照國萬藏(てるくにまんぞう)。三十九代・前田山英五郎(まえだやまえいごろう)。四十代・東富士欽壹(あずまふじきんいち)。

 四十一代・千代の山雅信(ちよのやままさのぶ)。四十二代・鏡里喜代治(かがみさときよじ)。四十三代・吉葉山潤之輔(よしばやまじゅんのすけ)。四十四代・栃錦清隆(とちにしききよたか)。四十五代・若乃花幹士(初代・わかのはなかんじ)。四十六代・朝潮太郎(三代・あさしおたろう)。四十七代・柏戸剛(かしわどつよし)。四十八代・大鵬幸喜(たいほうこうき)。四十九代・栃ノ海晃嘉(とちのうみてるよし)。五十代・佐田の山晋松(さだのやましんまつ)。

 五十一代・玉の海正洋(たまのうみまさひろ)。五十二代・北の富士勝昭(きたのふじかつあき)。五十三代・琴櫻傑將(ことざくらまさかつ)。五十四代・輪島大士(わじまひろし)。五十五代・北の湖敏満(きたのうみとしみつ)。五十六代・若乃花幹士(二代・わかのはなかんじ)。五十七代・三重ノ海剛司(みえのうみつよし)。五十八代・千代の富士貢(ちよのふじみつぐ)。五十九代・隆の里俊英(たかのさととしひで)。六十代・双羽黒光司(ふたはぐろこうじ)。

 六十一代・北勝海信芳(ほくとうみのぶよし)。六十二代・大乃国康(おおのくにやすし)。六十三代・旭富士正也(あさひふじせいや)。六十四代・曙太郎(あけぼのたろう)。六十五代・貴乃花光司(二代・たかのはなこうじ)。六十六代・若乃花勝(三代・わかのはなまさる)。六十七代・武蔵丸光洋(むさしまるこうよう)。六十八代・朝青龍明徳(あさしょうりゅうあきのり)。六十九代・白鵬翔(はくほうしょう)となります。

 朝青龍関、白鵬関は現役の横綱。では、さかのぼる事、何代目の横綱から記憶にありますか?名横綱と呼ばれ、六十九連勝した双葉山あたりですと、人生の大ベテラン。巨人大鵬玉子焼きと呼ばれた大鵬関あたりは団塊の世代?今テレビでお相撲の解説やっている北の富士勝昭さんて、横綱だったんですネ!五十一代横綱の玉の海関と同時に、横綱に昇進しました。私が子供の頃の横綱と言うと千代の山や吉葉山が印象に残っています。

|

« バンドワゴン効果 | トップページ | 冬のボーナス »

つぶやき」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 江戸の横綱事情:

« バンドワゴン効果 | トップページ | 冬のボーナス »