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2010年7月

蓮 見

 秋は「紅葉狩り」、春は「花見」、そしてこの時期は朝早く起きて「蓮見」をするのが昔の風流でした。

 西洋で薔薇や百合が特別の意味を持つことに似て、蓮は東洋では特別な意味を持ちます。泥中にあって汚れを寄せ付けずに気高く咲く花、大きく広がり水を弾く凛とした葉、この姿が濁世にまみれず清らかに生きること、純粋さの象徴とされてきました。

 ヒンドゥー教の最高神の一人クリシュナ(日本では吉祥天)は、最高位の女性という意味で「蓮女(はすめ)」と言い、蓮の華は仏教では極楽浄土の象徴であり、仏陀が蓮華の上で瞑想する絵が描かれ、寺院では仏前に「常花」と呼ばれる金色の木製の蓮華が置かれていたりします。

 ところが日本では違った意味で使われることが多く、例えば「蓮の葉商い」と言えばキワモノやまがい物を売ることを指し、「蓮っ葉」あるいは「蓮女」と言えば「馴れ馴れしい」あるいは「浮気性の女性」という意味になります。

 他に蓮に関するものとしては、中華食器のレンゲ(散蓮華)は蓮の花と形が似ているところからその名があり、蓮の地下茎はレンコン(蓮根)として食用にされます。また、蓮(英名ロータス)の葉はその微細構造と表面の化学的特性によって濡れることがなく(ロータス効果)、その研究から発展したのが現代の撥水加工技術です。

 ちなみに、蓮に似た睡蓮は夕方には花を閉じるので睡蓮(実際には蓮もそうです)。よく似ていますが、花は睡蓮の方が小ぶりで、ほとんどの睡蓮の花は水面で咲き、蓮は水面から花茎を立てて花開きます。睡蓮は葉も水面に漂い、表面には光沢があって切り込みがあるのが特徴で、蓮の葉は水面より高く展開し、光沢がなく撥水性があり、めしべ等のつくりも違います。仏教でいう蓮は本来は睡蓮のことだそうです。

 2000年以上前の種子が現代に発芽し、開花したというほど生命力が強く、泥水の中で育ちながら美しく神秘的な花を咲かせる蓮。7月の誕生花でもある蓮の花が、各地で見頃を迎えています。

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江戸の離婚事情

 よく江戸時代は、男尊女卑で、亭主は自分の意のままに、女房に離縁状を突きつけて、勝手に離縁 する事が出来た、などと言われますが、それは大間違いで、江戸時代の離婚については、女性の方がはるかに有利でした。

 まず、男女が結婚する場合、仲人を立てて、女性(妻)側は、男性(夫)側へ持参金を持って、婚姻します。そして何年が夫婦生活をしているうちに、意見の相違やら、性格の不一致などで、夫婦の間に溝が生じてしまった場合、夫側 から離縁を言い渡すなら、妻側が持参した持参金を全額返済しなければならないのです。女房に見限られるようなだらしない男ですから、その頃には、 持参金など使い果たして、返済できるあてもありません、つまり離縁を言い渡す事は出来ないのです。逆に妻側から離縁を言い渡す場合、持参金の返済を断念する代わりに、強制的に夫側から「離縁状」を取る事ができました。

 それから、離縁状は通例で三行と半分に分かち書きをするので、三行半とも呼ばれましが、二行のものや、 七、八行のものもあります。夫から妻への絶縁 状の様に思っていらっしゃる方も多いのですが、これ も大きな間違いです。江戸の三行半は多く現存していますがここで注目していただきたいのは、「私が勝手に離婚する」つまり、あなた(妻)には何の落ち度も無い、 と言う、離婚の原因と、「この後はどこへ縁付こうと も差し支えない」と言う文言です。三下り半には、最低この二点を書き込む事になっていました。これは、 離縁状と言うより、再婚許可書と言うべきものなのです。この三行半を持た ない女性が再婚すると、再婚先の男は財産没収の上所払い、女性の方は髪の毛を剃られて、実家へもどされます。

 もし、夫が三行半を突きつけて、勝手に妻を離縁しようと思っても、別れたくない妻が、もらった三行半を隠して「私は三行半をもらっていない」と開き直ると、事がこじれます。そこで、三行半を渡した夫は、妻側から「離縁状返り一札」と言う離縁状の受領書を取る場合もありました。

 そしてそして、どうしても夫が離縁に応じてくれない場合、妻は「縁切寺」 へ駆け込みます。鎌倉の東慶寺(松ヶ岡御所・松岡尼寺とも、江戸川柳でも 多く取り上げられている「松ヶ岡」とは、ここの事です)と上州の満徳寺が、幕府黙認の縁切寺で、この尼寺に駆け込み、足かけ三年間、有髪の尼となっ て修行すれば、離縁できました。寺に駆け込む場合、夫が後を追いかけて来る場合もあります。そんな時は、下駄でもかんざしでも、妻が身に付けているものを何か一つ、寺の入り口から中に投げ込めば、駆け込んだものとされました。また、実際には、三年間修行するのはまれで、妻に縁切寺に駆け込 まれた夫は、そこまで愛想をつかされたかと悟って、ほとんどすぐに離縁状 を書いたと言います。

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説得力のある文章・スピーチ

 要点・論点は「1つ」では少なすぎますが、「5つ」では多すぎます。これは1つでは物足りないが、5つでは多くて記憶しにくく、頭の整理がうまくできないため、「3つ」が最適となります。文書・話しの達人の多くは、「3つ」を大切にしているようです。

 話しをまとめようとしたとき、前もってまとめを用意していなかった時でも、まず「お話ししたことをまとめますと、次の3つになります」と告げてから、頭の中で話の内容を「3つ」にまとめると説得力があります。まとめを多くすると、まとめ本来の意味がありませんし、聞き手も頭の整理が出来ません。

 「3」という数字は「ゴールデントライアングル」などとも呼ばれ、不思議な魔力を持っています。プレゼンテーションや講義でも、要点はつねに「3つ」が、いちばん興味をそそるといわれています。

 論文を書くときでも、まず序文で読者を意識して自分が何を伝えたいかを明示し、意図が正確に相手に伝わるようにすることが大切です。次いで、論旨を整理して「3つ」くらいにまとめる必要があります。そして、客観的な事実か主観的な記述か誤解されないようにし、文章は極力曖昧な表現を避け簡潔に書くことが大切です。

 内容を「3つ」に単純化することは本質を見極める上で大切なことです。全部伝えたい中にあって、捨てるということが必然的についてまわります。聞き手や読者は、この作業があって始めて話しや文章の内容に魅せられ、理解が深まるようになります。

 対象となる読者がどういう人達であるかによって、書き方・話し方も変わってきます。それによって、文章の構成・表現を書く前に考えなくてはなりません。多くの人に読まれる場合には、人によって解釈が変わることがありますので、誤解を生じない表現にする注意が大切です。

 何事も「バランス感覚」が大切で、文章を書くときでも、対象が誰であれ、「客観的な文章」ばかりや、その逆に「主観的な文章」が多過ぎてもいけないといわれます。文章の達人は、文章術として「主観と客観のバランスを取らなくてはなりません。あまりに客観的すぎる文章は、説得力がなくなってしまう。主観的ではあるが感情をうまく抑えて冷静に書かれた文章は、読んでいて面白いし説得力があります」と述べています。

 メールを書くときにも、簡潔で要を得た文章を心がけるべきだと思います。よほどの事情がない限り、欲張って読む側の事を考えずに、いたずらに長い文章を書くべきではないと思います。文章の長さの目安は、1画面におさまる程度が適当だと思います。

 新聞などで、いい記事とは、取材で得た多くの情報を、如何にして捨てるかで決まるといわれます。また、その記事は捨てた部分が多いほど光を放つともいわれます。

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真夏日

 真夏の陽射しがまぶしいこの頃ですが、天気予報などで「真夏日」、或いは「猛暑日」という言葉をこれからよく耳にするようになりますが、『真夏日と猛暑日はどう違うの?』という単純な疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。

 気象庁の用語を調べてみましたら、以下のように定義されています。

   ☆夏日 ・・・・日最高気温が25度以上の日

   ☆真夏日・・・・日最高気温が30度以上の日

   ☆猛暑日・・・・日最高気温が35度以上の日

   ☆熱帯夜・・・・夜間の最低気温が25度以上のこと


 ちなみに、「冬日」は日最低気温が0度未満の日となっており、「真冬日」は日最高気温が0度未満の日という違いとなっています。

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眺めが素晴らしいタワー展望台

 東京都墨田区押上に建設中の「東京スカイツリー」(高さ634メートル)が380メートル程の高さまで出来つつありますが、このところタワー展望台に改めて注目が集まっています。

 先日、「眺めが素晴らしいタワー展望台」という日本経済新聞のWEB版の調査結果では以下のようになっていました。

              開業年   高さ(M) 入場料(大人、円)

 1.東京タワー     1958年  333   1420
              (東京都港区)

 2.横浜マリンタワー 1961年  106    750
              (横浜市)

 3.神戸ポートタワー 1963年  108    600
              (神戸市)

 4.海峡ゆめタワー  1996年  143    600
              (山口県下関市)

 5.グローバルタワー 1995年  125    300
              (大分県別府市)

 6.さっぽろテレビ塔  1957年  147    700
              (札幌市)

 7.江の島展望灯台  1951年   59    300
          (神奈川県藤沢市)

 8.京都タワー     1964年  131    770
              (京都市)

 9.福岡タワー     1989年  234    800
              (福岡市)

10.通天閣        1956年  103    600
              (大阪市)


 日没少し前に刻々と移りゆく変化に富んだ景観、これが楽しむコツのようです。

http://www.nikkei.com/news/ranking/article/g=96958A88889DE2EAEBEAE2E0E4E2E3E2E2E4E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;p=F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2;o=F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2

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幕内連勝記録

 一時は開催も危ぶまれた名古屋場所。問題噴出で大相撲は厳しい批判の目にさらされていますが、そんな中で一人横綱の重圧がかかる白鵬が初場所からの連勝記録を47に伸ばし、平成になってからの連勝記録で単独トップに立ちました。

※参考までに昭和からの幕内連勝記録は下記のようになっています。

1位 69連勝 横綱 双葉山   ※昭和11年の初場所から3年間負け知らず(当時は年間2場所)

2位 53連勝 横綱 千代の富士 ※昭和63年


3位 47連勝 横綱 白鵬 (昨日現在連勝を継続中)


4位  45連勝 横綱 大鵬  ※昭和43年~44年 


5位 36連勝 横綱 双葉山 ※昭和17年~19年


6位 35連勝 横綱 朝青龍 ※平成16年


 優勝回数では、大鵬の32回、千代の富士の31回、朝青龍の25回、北の湖の24回、貴乃花の22回という記録が白鵬(現時点で15回優勝)の前に立ちはだかっており、連続優勝記録(白鵬は4回)では朝青龍の7回、大鵬の6回、北の湖と千代の富士の5回にはまだ及びませんが、横綱としての責任を一身に背負った白鵬が気迫の取り組みを行っています。

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住みよさランキング

 経済誌「東洋経済」が2010年6月現在の全国786市と東京区部全体を対象にした「住みよさランキング」の最新結果を先日公表しました。

 このランキングは東洋経済が毎年公表しているもので、各都市について「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」「住居水準充実度」の5つの観点で評価しています。

 ちなみに今回の第3位は千葉県成田市(人口12万7千人)。成田空港を抱える同市には関連企業も多くあって財政が豊か。「利便度」「快適度」「富裕度」の各部門で高評価となっています。

 第2位は愛知県日進市(人口8万3千人)。名古屋市と豊田市のベッドタウンとして都市化が進んでおり、昨年の5位から順位を上げています。

 そして第1位は、同じく愛知県のみよし市(人口5万6千人)。今年1月の市制移行で誕生したばかりの新しい市で、日進市と同じく名古屋市と豊田市の中間に位置しています。人口の増加が続いており、年齢構成比で若い世代が多いのが特徴。トヨタ自動車の工場を含め多数の企業が立地しており、財政の豊かさでは全国的にもトップレベルの自治体です。
 
http://www.toyokeizai.net/business/regional_economy/detail/AC/55f93ec0319684ee1e6b7af0aab312fe/

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江戸の吉原事情

 今回は、吉原の妓夫(ぎゅう、牛太郎とも) について、お話しします。
遊廓で働く男性を妓夫と言い、一般的には若い衆 と呼びます。若い衆と言いますが、四十、五十のおじさんもい っぱいいます。
表を通るお客の呼び込みや、見世の掃 除、下足番、花魁の取り持ちなどで、翌朝、支払いが不足したお客に付き添 って、金策が出来る所まで付いていく事もありますがこれを付き馬と言います。

 なぜ、若い衆を妓夫と言うかは、諸説あるのですが、有力なのは、承応年 間(1652~55)、日本橋葺屋町(ふきやちょう)の湯女風呂(ゆなぶろ=現代 のソープランド?)「泉風呂弥兵衛」に、九助さんと言う下男がいました。
この方は、佝僂病(くるびょう=脊柱・四肢などの発育不全、湾曲を生ずる 病気)で、背中が曲がっていたと言います。この方がキセルで煙草を吸う姿 が、横から見ると「及(ぎゅう)」の字に似ていたため、お客がこの方を 「及」と呼ぶようになり、遊里で働く男性一般の通称になったと言います。
妓夫の字を当てるようになったのは、明治になってから、牛太郎と言うのは、 なぜ「牛」なのか不明です。

 遊廓の二階で働く妓夫を二階廻しと呼び、布団の上げ下げ、廓内で時刻を 知らせる拍子木を打つ、火の用心など出火予防、行灯の油差し(油の補充)、お客同士のトラブルの仲裁、花魁が来ないと怒るお客の取りなしなどが仕事です。吉原を題材とした落語で たびたび登場しますが、吉原では、この二階廻しの妓夫を「喜助」と呼びま した。喜助さんは、なかなか多忙ですので、各部屋に行灯の油差しに行く場合、部屋の中で花魁とお客が何をしていても気にしません。はっきり言うと、 花魁とお客が布団の中でHの真っ最中でも、平気で部屋へ入って来て、行灯に油を差して行きます。江戸川柳でも「睦言の中へ油を注ぎにくる」「不遠慮なものはくるわの油さし」などとからかわれています。

 二階廻しの妓夫さんは、不寝番(ねずばん、ねずのばん)とも呼ばれ、夜 間の勤務時間中でも眠りません。また、不寝番を勤める方を「消し炭」とも 呼びます。これは、火がつきやすく熾きやすい消し炭にかけて、寝てもすぐ に起きるからの命名です。この消し炭には、女性の方もいて、女性の場合は 「お消し」と呼ばれていました。

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大 暑

 気象庁が昨日発表した3カ月予報によりますと、8月以降も気温は高めに推移し、9月、10月は残暑が厳しくなるそうです。

 ちなみに今日は、一年の内で暑さが最も厳しい時期とされる「大暑」(二十四節気)。「念力のゆるめば死ぬる大暑かな」(村上鬼城)との歌にあるような酷暑が続いていますが、今日明日が今夏最初の暑さのピークのようです。その後幾分暑気が和らいだとしても30度以上の日が続きますので、健康管理には十分にお気をつけください。

 巷では、熱中症で病院に搬送、または死亡したとのニュースが相次いでいます。熱中症とは、外気における高温多湿や運動などによる体温上昇等が原因となって起こる症状の総称で、体温を維持するための生理的な反応より生じた失調状態から、全身の臓器の機能不全に至るまで症状は様々ですが、症状によって以下の3段階に分類されています。


1(軽症) ・体に力が入らなかったり、こむら返り(ふくらはぎや足の裏の筋肉などが突然痙攣を起こし、強い痛みを伴うこと)。

※多量の発汗の中、塩分などの電解質が入っていない水のみを補給した場合に起こりやすいとされる。

・立ちくらみや数秒程度の失神。

※運動をやめた直後に起こることが多いとされる。


2(中等症)・顔面蒼白、めまい感、疲労感、虚脱感、頭痛、失神、吐き気、嘔吐などのいくつかの症状が重なる。


3(重症) ・意識障害や過呼吸、立てないなどの症状が、中等症の症状と重なり合って起こる。

 
 中等症や重症の症状が見られた場合には、まずその人を涼しい場所に移し、首や体を締め付けるようなボタンやベルトをはずし、体を冷やすようにするなどの応急処置を行い、救急車を呼ぶ必要があります。

 尚、旧分類で「熱射病」と言われる重症型熱中症は、死亡率が30%に達する極めて危険な病態です。

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スパイス

 この頃のように暑くなりますとスパイシーなものが美味しく、また食欲をそそります。カレーライス、キムチ、冷ややっこのショウガ、ワサビのきいた寿司・・・等々です。

 私たちは、これらの香辛料の刺激を「辛い」と表現しますが、辛いは「気苛(けいら)し」からきた語で、すでに平安時代には記述が見られ、当時から強い塩味にも香辛料の辛味にも使われていたそうです。

 隣の中国では、「麻」(まー、サンショウのしびれる刺激)、「辣」(らー、唐辛子やコショウのひりひりと熱い辛さ)、「麻辣」(まーらー、舌がしびれるような辛さ)、「辛」(しん、広い意味の辛さ)などと使い分けられています。

 素材や水の持つ淡い味が好まれた日本に比べ、古来より香辛料や濃厚な味付けが発達した中国では、辛みを一語で片づけられないのかもしれません。

 サンショウ「花椒」・トウガラシ「辣椒」・コショウ「胡椒」を総称して「三椒」と言い、これが中国料理の辛みを作る代表的スパイスとなっています。

 ところで、物を食べて感じる味覚(甘い・酸っぱい・しおからい・苦い・うまい)は舌で感じますが、「辛み」を感じるのは舌ではないそうです。カラシ・ワサビの辛みは揮発性の辛み成分が鼻を抜け粘膜を刺激することで感じ、サンショウやトウガラシの辛みは、成分が人体の痛点を刺激して「痛み」として
感じるそうです。

 いずれにしましても、暑くなるこれからの時期、スパイスを上手に使うのもまた「食」の楽しみです。

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江戸時代のお弔い事情

 当時の葬式は施主、家族、親類、知人が早桶(はやおけ=かんお け)を担って、自宅からお寺まで歩いていくのが一般的です。
会葬者には、一般には葬式饅頭が、施主が貧乏だと塩釜(餅米を砕いたものに、砂糖をまぜ、型に入れて打 ち出した乾菓子)や塩せんべいが配られます。施主が裕福だと、黒豆入りの強飯に精進物のがんもどきなどの煮染めが配られます。
お寺でお葬式があると、乞食が大勢集まって来て、施しを求めます。施主は 仏の供養のためと、配り物を乞食にも与えますので、配り物は会葬予定者の数より、多く用意するのが普通で、一人 で配り物を沢山もらって来るチャッカリ者も多かったようです。会葬者に は、通常お酒は出ませんが、手伝いに来た方にはお酒の振る舞いもあります。 

 江戸時代は、幕府の政策により、お寺は場末の地に多くありました。江戸 市中から葬儀に参列すると、ほとんど一日がかりで、さらに、吉原(浅草)、品川遊廓(品川)など、遊廓も場末にありますから、お葬式の帰りに、身を清める、などと言って遊廓へ遊びに行く連中が多くいました。
江戸川柳では、みんなその状況を詠んだものです。「弔いが山谷と聞いて親父行き」、山谷の近くには吉原があります。若くて独身の倅をお葬式に 行かせたら、帰りは当然、吉原へ。こりゃダメだと、親父が参列者として行 くと言う事(逆に、お葬式が山谷なら、帰りに吉原で遊べる。倅なんかに行かせてなるものか、俺が行く!と血気盛んな親父です。と言う逆読みも出来 ます。
「こりゃ事だ寺は山谷で七つ過ぎ」、七つ(現代の午後四時)過ぎに降る雨はなかなか止まない事から、中年になってからの浮気はなかなかや まない事を効かせたもの。「引導(葬儀の終わりに坊主が説く法語)が済む と魔堂(遊廓)へ引き込まれ」。「吉原へ廻らぬ者は施主ばかり」、さすがに施主はまだまだ残務がありますから、遊びには行けないようです

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日本三景

 江戸時代前期の儒学者・林春斎がその著書で絶賛した三つの景観を「日本三景」と呼びます。

 ○ 松島      宮城県宮城郡松島町を中心とした多島海

 ○ 天橋立     京都府宮津市にある砂嘴(さし)

 ○ 厳島(宮島)  広島県廿日市市にある厳島神社を中心とした島


 今日はその林春斎の誕生日で、「日本三景の日」とされます。いずれも海に面し、付近には松林。この時期は特に海の青さと松の深い緑が一層際立ち素晴らしい景観となっています。

 ちなみに大正の頃、日本三景にならい全国投票で選定されたのが下記の「新日本三景」です。


 □ 大沼(ポロトー)北海道亀田郡七飯町にある堰止湖

 □ 三保の松原     静岡県静岡市清水区にある砂嘴

 □ 耶馬渓     大分県中津市にある渓谷


 景観もさることながらそれぞれに歴史や伝説などを抱えており、そうした物語も浪漫をかき立てます。他にも数え上げれば切りがないほど、有名な景観や史跡がありますが、いずれも一度は訪れてみたいものです。

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 スーパーの店頭に桃が並んでいますが、桃の収穫は山梨が約4割を占め、福島・長野・和歌山と続き、「桃太郎」伝説で有名な岡山でも栽培が盛んです。

 桃の品種は数多くありますが、国内で盛んなのが「白鳳(はくほう)」と「白桃」。「白鳳」は果皮の赤みが強いのが特徴で日持ちが良く、現在出回っているのはこの品種で山梨中心に栽培されています。一方の「白桃」は硬めの食感で糖度が高く、甘い分、「白鳳」に比べますとやや日持ちは悪くなります。

 ちなみに、美味しい桃の見分け方は、下記の通りです。

 1.左右対称で形のよいもの

 2.色がさえ、香りの強いもの 。

 3.果皮にうぶ毛があり、ツルツルしていないもの。

 4.軸の周辺が青っぽくないもの。

 また、桃は冷やし過ぎると風味を損なうため、風通しの良い場所におき、食べる2時間ほど前に冷蔵庫に入れるのが良いそうです。

 桃は食物繊維のペクチンを豊富に含んでいるため、便秘の改善・大腸ガンの予防に効果があるそうで、さらに多種多様なミネラルやビタミンをバランスよく含んでいるため、甲状腺ホルモンのバランスがとれて、体脂肪を減少させる効果もあるそうです。さらに、桃の香りは、脳などのリラックス効果もあるそうです。

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ゴーヤ

 暑い日が続きますと食欲が減退して夏バテ気味になりますが、そんな時は沖縄の代表的な野菜で今が旬の「ゴーヤ」(ニガウリ)が最適だそうです。

 ゴーヤに含まれるビタミンCはキャベツの2倍。加熱によってもほとんど壊れず、そのビタミンCやゴーヤに含まれるカロチンが疲労回復に大変効果があるそうです。また、高血圧予防に役立つカリウムも多く含まれています。卵や豆腐と炒めた料理「ゴーヤチャンプル」がポピュラーですが、夏バテ対策に試してみる価値がありそうです。

 ところで、世界最高気温は、1921年7月8日にイラク南部の都市バスラで記録したセ氏58.8度だそうです。60度近い暑さともなりますと想像がつきませんが、ペルシャ湾の一番奥にあるこの一帯は、世界で最も暑い地域の一つです。その暑さの経験者によりますと、「暑い」よりも「痛い」感じらしいです。そのため、長袖のゆったりした衣服を着て、極力肌が直射日光に当たるのを避けるということです。

 国内の最高気温は2007年8月16日に岐阜県多治見市と同日に埼玉県熊谷市で記録した40.9度だそうです。

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中国人の個人観光ビザ発給条件緩和

 観光などを目的に訪日する中国人の個人観光ビザ発給条件が7月から大幅に緩和されました。

 中国国内で犯罪歴がないこと、大手クレジット会社が発行するゴールドカードを所有していることや官公庁や大企業の課長級以上などが発給条件となり、これによって従来の年収25万元(約340万円)から年収6万元(約80万円)程度にまで緩和されることになり、北京、上海、広州の3都市に限定されていたビザ発給も、重慶、瀋陽、青島、大連を含めた7都市にまで拡大されました。

 今回の条件緩和でビザの発給対象が、今までの約10倍、1600万世帯に拡大するとみられています。

 観光庁(国土交通省の外局として08年10月に設置された観光行政を担当する日本の官庁)によりますと、09年に日本を訪れた外国人の総数は前年比19%減となる中、訪日中国人は前年比0.6%増の101万人、今年は5割増の150万人の中国人が訪日すると見込まれており、同庁は2013年に訪日中国人を390万人、2016年には現在の6倍の600万人に増やす目標を掲げています。

 訪日した中国人観光客が滞在中に使う金額は平均で20万~30万円に上るとされ、600万人が訪日するとすればその市場規模は1兆円を優に超えます。

 中国人観光客は日本での買い物に平均で11万7千円を使っており、米国人の2万5000円、韓国人の3万円に対し圧倒的です。例えばデジタル家電であれば高級デジタルカメラ、白物家電であれば人気の高級炊飯器をそれぞれ複数台まとめて購入するケースも珍しくないとのこと。

 発給条件の緩和で所得条件が低くなり、買い物に使う金額も低下するとの予想がある一方で、縁者や地元からお土産を頼まれるケースが多いため、お土産に使う金額はあまり低下しないのではないかとの期待もあります。

 ちなみに、日本を訪れる中国人の訪問先で一番多いのが東京都(秋葉原の家電量販店や銀座の百貨店等)で、次いで大阪府、神奈川県、京都府の順となっています。

 また、観光庁所管の国際観光振興機構(通称:日本政府観光局)が中国の旅行会社46社に行った調査では、中国人観光客が増えそうな観光地として「北海道」が最も多くの票を集めており、旅行目的では買い物、桜、紅葉、温泉が多くなっています。

 1980年代後半から90年代前半にかけて経済力を背景にしたジャパマネーが世界を席巻しました。世界の観光地でブランド品を買いあさり、アメリカのシンボルだったロックフェラー・センターを買収したことなどが思い起こさ
れますが、中国人観光客の姿はすでに日本の観光地のいたるところで目立ち始めており、ビザ発給条件の緩和と人民元高による購買力の上昇を背景にしたチャイナマネーのパワーに期待が集まっています。

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江戸の奈良事情

 現在の奈良県は県の中央 部を分断する様に流れる吉野川により、北部の低地帯と南部の吉野山地に別 れます。北部には四方を山で囲まれた奈良盆地があり、そこの一帯は「奈良 公園」として整備され、春日大社を始め、東大 寺、興福寺、正倉院などの有名な寺社が存在します。

 また、飛鳥時代に聖徳太子の「斑鳩の宮」があった事に由来すると言う斑 鳩の地には、法隆寺、法起寺、中宮寺、法輪寺などの有名な寺社が点在しま す。

 江戸時代の「奈良」は、柳生藩が治めていた地域がありました。室町末期 の武将松永久秀に近かった柳生石舟斎(せきしゅうさい)は、豊臣秀吉に冷 遇されましたが、徳川家康に「無刀取り」の腕前を披露し、剣術師範となり、 石舟斎の子供の宗矩(むねのり)は、三代将軍家光のお気に入りとなり、側 近として活躍、五百石取りから、なんと一万二千石取りに栄進し、大名とな ります。そして、宗矩の子供の十兵衛が、かの有名な柳生新影流の柳生十兵衛です。

 裁きの場となる「奈良奉行所」には、現在「奈良女 子大学」が建っています。江戸時代、幕府は、奈良を始め、京都・大坂・駿 府・長崎・浦賀・兵庫・箱館・伏見・山田・堺・佐渡・新潟・日光・下田・ 神奈川などの幕府の直轄地に、遠国(おんごく)奉行と言う奉行職を置いて、その地を治めさせました。

 江戸期、またはそれ以前から続く奈良の歳時記は、一月の若草山焼き。春 日神社の近くにある若草山に火を入れ、山全体を焼く、奈良の新年を飾る行 事で、宝暦十年(1760)に、春日大社、興福寺、東大寺の領地争いを預かった 奈良奉行が、山を焼いたのが始まりとか。三月には東大寺二月堂のお水取り があります。本尊に供えるお水を、若狭井から汲み上げる行事。五月に當麻 寺(たいまでら)の練供養、寛弘二年(1005)に恵心(えしん)と言う僧侶が 始めたもので、本堂と娑婆堂を、極楽浄土と現世に見立て、その間にかけら れた橋を仮装した二十五人の菩薩が練り歩きます。そして十月に春日大社の 鹿の角切り。奈良公園の鹿が、人に危害を加えない様に、鹿の角を切り落と し、角を神前に供えるもので、寛文十一年(1671)奈良奉行立ち会いの元、興 福寺によって始められました。十二月には、同じ春日大社で春日若宮おん祭 があります。保延二年(1136)、関白・藤原忠通(ただみち)が、五穀豊穣、 国家安寧を祈願して行ったのが始めと言います。

 そしてそして、奈良に伝わる数々の伝説の中で最も有名(?)ではないか と思われるのが、「久米の仙人」ですね。久米と言う修行中の仙人は、覚え 立ての飛行の術を用いて吉野川上空まで来ましたが、川で洗濯していた女性 の太股に目を取られ、神通力を失い落下してしまいます。久米は仙人になる 事をあきらめ、その女性と結婚します。やがて、天皇の都を作るにあたり、 久米は役人に「仙術で材木を運んでほしい」と頼まれます。久しぶりに仙術 を使う久米でしたが、材木運搬に成功し、久米は天皇から土地を賜り、そこ に建立されたのが、現・奈良県橿原市(かしはらし)久米町にある久米寺だ と言う事です。

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やぶ入り

 今日7月16日は「地獄の釜の蓋(ふた)も開く」といわれた日、『やぶ入り』です。今は、『やぶ入り』という習慣がそのまま残っているところはないようですが、お正月(1月)とお盆(7月)の16日ごろを指し、いわば昔の夏休みと冬休みでしょうか。

 新嫁さんや奉公人は日頃の苦労の慰安のため、一泊の休みを貰えるので、この日が来るのを待ち焦がれていました。親元では里帰りした子をあたたかく迎え、子は「親腹七日」(おやばらなのか)の諺の通り、食べて寝て、縦の物を横にもせず一泊します。また、帰りには沢山の土産物を持たせて帰らせたそうです。わが娘が婚家に帰って恥をかかないようにとの配慮からです。

 奉公人は、丁稚(でっち)、手代(てだい)、番頭とたたき上げて何十年も働き、運が良ければのれん分けしてもらい、店が持てました。早ければ10歳に満たない幼子が奉公に出て、貧しさ故、つらい労働に耐えていました。それは戦後まで引き継がれ、戦後の高度成長で昭和30年代から40年代にかけて、「金の卵」ともてはやされた中卒者の集団就職が盛んだったことは記憶に新しいところです。

 現代の若者たちが恵まれ、甘やかされていると批判するつもりは毛頭ありませんが、今では死語になりつつあるこの『やぶ入り』。奉公、勤労の歴史があったことを風化させないよう、何らかの機会に今の子供や若者に伝えたいものです。

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 「滝」。何万年も前からその場所で落下し続けていますが、季節毎に、天候毎に、或いは見に行った人の心毎にその見え方が異なります。特に雪解けで水があふれ出すこの時期は、最もスケールが大きくなり、見るには格好の季節となります。

 以前、滝の名所ベスト10という調査結果を目にしましたが、1位は北アルプスの山肌に落ちる「称名(しょうみょう)滝」となっていました。4段の滝で350メートルの落差は日本一、エメラルドグリーンの滝つぼも見事な「日本一の名瀑(ばく)」にあげる人が多くいます。

 2位は「羽衣の滝」で、270メートル国内3位の落差を持つ7段の滝です。
岩肌を伝う繊細な筋が優美な天女の羽衣のように見えるそうです。

 尚、1~10位までは次のようになっていました。

1.称名滝      富山県  350メートル  段瀑
2.羽衣の滝    北海道   270メートル  段瀑
3.不動七重滝     奈良県  100メートル  段瀑
4.那智の滝       和歌山県 133メートル  直瀑
5.華厳の滝      栃木県   97メートル  直瀑
5.三条の滝    福島県  100メートル  直瀑
7.白糸の滝    静岡県   26メートル 潜流瀑
7.安の滝      秋田県   90メートル 分岐瀑
9.松見の滝         青森県   90メートル  段瀑
10.吹割の滝     群馬県    7メートル 渓流瀑


 垂直に一気に落下するのが「直瀑(ばく)」、段差のあるとことを落下する「段瀑」、途中で岩に当たって水が分かれる「分岐瀑」、傾斜の強い斜面を滑るように流れる「渓流瀑」、地中を流れてきた伏流水が断層などで地表に吹き出すように落ちる「潜流瀑」といった様々な滝の形状があります。

 ちなみに、世界三大滝は、カナダの「ナイアガラの滝」、南米の「イグアスの滝」、そしてアフリカの「ビクトリアの滝」と言われています。

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中 元

 先祖の精霊を供養する「お盆」はもともとは7月15日前後の「盂蘭盆」のことでありましたが、夏休みと重なることもあって、今は月遅れの8月に行うところが少なくありません。

 盂蘭盆は、お釈迦様が、餓鬼道に落ちて苦しむ亡母を救ってあげられないと嘆く弟子に、7月15日に先祖を供養すれば母は苦しみから逃れられると弟子に教えたのが始まりです。

 また、この日は古代中国の「三元論」を起源とする「中元」でもあります。
古代中国の道教の影響で、旧暦では1月15日、7月15日、10月15日をそれぞれ「上元」「中元」「下元」とし、年の折り目の日と考えられていたことに由来します。

 中元は本来、この半年間の無事を祝い、先祖を供養する日でありました。それが盂蘭盆と結びつき日本独特の行事となった経緯があります。現代においては、目上の人や恩人に贈り物をして感謝の心を表す風習として形を残しており、中元以外では1月15日の「小正月」に上元の残影があります。

 ちなみに、「御中元」は7月15日までに先方に届くように贈りますが、時期が過ぎてしまった場合、のし紙の表書きは、立秋(8月7日)までなら「暑中御見舞」、立秋を過ぎてしまった場合は「残暑御見舞」、目上の方には「残暑御伺」となります。

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虚心坦懐

 松茸といえば秋の味覚ですが、梅雨の時期にとれる季節外れの松茸は「早松(さまつ)」と呼ばれ、入荷が不定期であることや希少価値から高い値段で取引されます。ほとんどが予約で完売してしているため市中に出回ることはまずありません。

 松茸はコロニーを作って発生します。その特定の領域は「シロ」と呼ばれ、シロの場所を知らない人間が採取するのは難しいと言われます。傘が開ききってしまうと味も香りも落ちる松茸は、地表からわずかに頭をのぞかせたところで採取されてしまうため、このことも素人がなかなか見つけられない一因となっています。

 採取が難しい松茸にちなみ、「キノコ(松茸)は千人の股をくぐる」という言葉をご存じでしょうか?

 松茸を探しに行きましても、多くの人が探し歩き回った後ではもうみつからないだろうと考えるのが普通ですが、千一番目に歩いた人が偶然見つけることがあるという例えです。
 これから先も多くの人が新しい何かを発見し、同じモノを利用しながら人と違った考え方で上手くいったり、誰もが知っているやり方で成功する人がでてくるはずです。

 新しいことはすでに誰かが見つけているかやっているはず、だからもうないだろうと決めてかかるのではなく、あきらめないこと、そして虚心坦懐(何のわだかまりもない素直な心で、物事にのぞむ姿勢)であることが大事だということを上記の言葉は教えてくれます。

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光もの

 イワシやアジなど大衆魚の卸価格が上昇しています。旬を迎えたイワシは昨年の同じ時期に比べて最大3割、アジは2割、サバも1割ほど高くなっています。

 イワシやサバは主な漁場である茨城県福島沖の不漁が響いており、春先の海水温低下でサバの群れが分散し、回遊ルートが漁場を外れているようです。イワシも低水温の影響で回遊が遅れている模様です。

 小売価格では、東京都内のスーパーでイワシが1尾100円前後と昨年の同じ時期に比べて2割強高く、サバは300~350円と1割弱高くなっています。

 ちなみに、イワシ・サバ・アジなどのような魚体の青い魚のことを「光もの」と呼んでいますが、栄養成分の面でもキラリと光るものがあります。

 いずれの魚も100グラム中に含まれるタンパク質の量は豚肉や牛肉とほぼ同じ。キラリと光るのは、カルシウムの量でサバはその4~5倍、イワシとアジは10倍以上多く含まれています。

 日本人に不足している栄養素はカルシウムと言われますが、カルシウムは骨や歯の成分となるだけでなく、神経バランスにも大きく関与しているそうです。カルシウムが不足するとイライラするなど精神状態が不安定になると聞きますが、それに加えて水々しい肌・美肌を保つビタミンD・Eが多く含まれており、改めて大衆魚を見直してみる価値があります。

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トウモロコシ

 世界3大穀物と言えば、「小麦」・「米」・「トウモロコシ」ですが、夏の風物詩「トウモロコシ」が旬を迎えています。トウは「唐」、モロコシは「唐土」(もろこし、中国をさして呼んだ称)から伝来した植物という意味があるそうです。

 トウモロコシの世界最大の生産国はアメリカで、全世界の生産量の4割程度を占め、次いで中国、ブラジル、アルゼンチンと続いています。一方、輸入量を見ますと、世界最大のトウモロコシ輸入国は日本であり、その輸入量の9割をアメリカに依存、日本国内で消費される75%は家畜の飼料用として使用されています。

 国内産では宮崎など九州を皮切りに四国、中部、関東、東北と産地が徐々に北上、8月には北海道産が出回ることになります。
 店先に並んでいるのは甘味の強い品種スイートコーンで、未熟なうちに収穫したものです。黄色と白の混ざった「バイカラー種」と黄色一色の「モノカラー種」があり、数年前までは「ピーター」などのバイカラー種が市場を席巻していましたが、現在は甘みの強い「未来」(みらい)を中心にモノカラー種が急速に普及しています。

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桃栗三年柿八年

 発芽から結実まで桃や栗は3年、柿は8年かかるため、物事を成し遂げるには時間がかかることを示唆する諺です。

 桃は英語でピーチ、仏語でペッシュと呼ばれ、その昔、原産国の中国からシルクロードを渡ってギリシャ、ローマに伝えられ、17世紀にアメリカ大陸まで伝わったそうです。「毛毛(もも)」といわれ、毛がいっぱい生えた硬い果肉だったそうです。

 多くの実がなることから豊穣(ほうじょう)の象徴とされ、古くから魔よけや不老不死の仙果として重宝されていました。

 「桃源郷」の語源は、中国の漁師が迷い込んだ桃の花が咲き乱れる仙境(俗界を離れた清浄な土地)に由来します。もう一度行こうとして探しても、どこにも見つからなかったそうですが、西洋の「ユートピア」がくしくも「どこにもない場所」を指すのは「理想郷」の普遍性を示唆しているのかもしれません。

 桃には体を元気にしてくれる要素がたくさん含まれており、果肉には老化防止の働きがあり、葉はあせもや湿疹に効果があるそうです。また、種は血液の循環を良くする作用が、花はむくみを解消する働きがあるそうです。

 国内の主産地は、山梨・長野・福島。6月下旬から8月にかけて屋根なしで栽培する露地物の季節となります。好みの柔らかさになるまで日陰に保存し、食べる直前に冷蔵庫で冷やすと美味しさも増します。

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改正貸金業法

 SFCG(旧商工ファンド)がまたニュース等で話題になりましたが、商工ローンを巡る問題が続発したことなどの影響で、2006年に貸し金利息の上限が厳格になり、先月18日から改正貸金業法が完全施行されました。

 今回の改正貸金業法では、貸付上限金利は年29.2%から年20%に引き下げられると同時に貸金業者からの借入総額を年収の3分の1までに制限する総量規制が導入されます。

 複数の貸金業から借りている場合、それらを合計した借入金の総額がすでに年収の3分の1を超えていれば先月18日以降は原則として新たな借り入れができなくなりました。

 貸金業の利用者は全国で1170万人いるとされ、利用者の約半数、単純計算でおよそ600万人が総量規制に抵触するとみられます。

 また、借入総額が年収の3分の1未満であっても、1社から50万円を超える借入れ、または複数の業者からの借入総額が100万円を超える場合には源泉徴収や給与明細などの年収証明を提出しなければならず、提出がなければ新たな借入れができなくなります。収入のない専業主婦などに関しては、夫の同意書とともに夫の年収証明を提出する必要があり、「夫に内緒で」は通用しなくなります。

 こうした改正貸金業法の完全施行で、生活に行き詰まる利用者が急増する可能性が指摘されています。また、年20%の上限金利では経営が成り立たない貸金業者も多く、08年度末に938社あった社日本貸金業協会の加盟業者は今年2月末時点で503社に減少、改正貸金業法完全施行により経営破たんや自社廃業する業者が今後も増加する見通しです。

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ほおずき市

 この時期は全国各地で「ほおずき市」が催されます。東京浅草の浅草寺でも昨日から今日の2日間行われます。

 ほおずき市が催される日は、浅草寺では「四万六千日」の功徳日(くどくび)とされ、この日参拝すると4万6千日分(約126年間)の、つまり一生分のご利益があるとされていることから大勢の人でにぎわっています。尚、このように一度でそれ以上のご利益が期待できる日を「欲日」とも言います。

 ほおずき(鬼灯)には、大人は癪の種(腹立ちの原因)を切り、子供は虫の気を封ずるという云い伝えがあります。また、ほおずきと言えば、中の種を取り出し、口にくわえて音を鳴らして遊んだことが懐かしい思い出です。

 源頼朝がこの地で兵士の病を治すためにほおずきを食べさせたという話がほおずき市の由来とされていますが、実際に解熱や鎮痛のための薬用としてほおずきが用いられていたようです。また、精霊は迎え火や提灯の火を頼りに帰ると言われていることから、ほおずきを提灯に見たてて仏壇に飾る風習も残ります。

 ちなみに「四万六千」という数は、「八万四千の法門」とか「白髪三千丈」の類と同じで、単に多い事と解釈して差しつかえないと思いますが、根拠として一番多く紹介されているのが、一生を一升にかけて、一升マスに米粒を入れて数を数えたところ、四万六千粒程あったことから、一升分の米粒の数を一生分の日数に準(なぞら)えたとされるものです。

 朱夏(しゅか)と言いますように鬼灯の朱色は夏の色。ほおずき、金魚、江戸風鈴などの店が並び、毎年大勢の人で賑うほおずき市は、夏の訪れを告げるこの時期の風物詩です。

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ヒット商品番付

 日経新聞社が発表した恒例の日経MJヒット商品番付(2010年上期)は世相や消費動向を確認する上で参考になります。

 誰もが認める実績を上げた新奇性のある商品は全体的に少なめで、残念ながら東の横綱は空位となりましたが、以下にその番付をご紹介させていただきます。

         東                        西

   ──        【横綱】     3  D
   スマートフォン   【大関】     竜 馬
   iPad         【関脇】  LED電球
   東京スカイツリー 【小結】  ラー油
   コロプラ       【前頭】  もしドラ
   220ボルト家電  【 同 】   ビッグアメリカシリーズ


 小結あたりまでは皆様もよくご存じかと思いますが、前頭以下について補足させていただきますと、「コロプラ」とはGPSを使った携帯電話の位置ゲーム「コロニーな生活☆PLUS」の略で、商店街にとどまらず行政やメーカー、地下鉄、航空会社、旅行会社などを巻き込み大変な人気となり、位置情報サービスへの新規参入も相次ぎました。

 「もしドラ」はダイモンド社の「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」というビジネス書。内容のしっかりした経営学の本でありながら、表紙に少女マンガのようなイラストを配した新奇性でも話題になりました。

 「220ボルト家電」とは、電圧が220ボルトの中国向けに作られた家電で、訪日した中国人観光客に大変な人気となっています。

 「ビッグアメリカシリーズ」とは、従来比2.5倍のパティ(肉)を使用したマクドナルドのハンバーガーで、テキサス、ニューヨーク、ハワイ、カリフォルニアといった米国の州名が付けられています。ビッグアメリカシリーズの大ヒットにより、日本マクドナルドの3月の売上高は単月で過去最高を記録しました。

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819594E3E7E2E3EA8DE3E7E2E4E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2

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スイカ

 西の瓜(うり)と書いて西瓜(すいか)。中国の西域から伝播されたことが由来だそうですが、出荷のピークを迎えています。英語では「WATERMELON(ウォーターメロン)」といいます通り、成分は90%以上が水分で10%近くが糖分です。

 果汁には、利尿作用ががあるカリウムやシトルリンが含まれ、西瓜の利尿作用は、むくみを改善するほか、尿と一緒に余分な塩分を排泄することから高血圧や動脈硬化、膀胱炎、腎炎、またガン予防にも効果があるといわれています。

 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、西瓜は、ほんの軽く叩いた時の音と手応えで中身の状態を判断する事が出来ます。熟しきってしまっている西瓜は「ボテボテ」とした鈍い音がします。これはスイカの中がタナ落ちして、空洞が広がっているためです。また、反対に若過ぎるスイカは「ピンピン」とした感じの高い音になります。ちょうど食べ頃のスイカの音は「ポンポン」という感じの非常に良い音になります。

 美味しいスイカの見分け方は、緑と黒のコントラストがハッキリとしていて、つるとは反対側のお尻の部分が小さいものが良いそうです。ヘタが茶色くなっているのは収穫してから時間が経ったものです。カットスイカは種が黒く、果肉部分の赤と果皮の白色の境目がはっきりしているものがよいそうです。

 ちなみに、西瓜は、縞と縞の間を切ると切断面に種があまり出ないそうです。切り売り西瓜だとついつい種が少ないものを選んでしまいますが、店のほうでも工夫して販売しているようです。

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小 暑

 昨日の「小暑」から暑気に入りましたが、これから本格的な暑さが始まり、涼しげな素麺(そうめん)などで食にも涼を求めたくなる時期です。

 ところで、昨日は「七夕」であると同時に「乾麺の日」でもあります。なぜ「乾麺の日」なのかと申しますと、その昔、七夕に素麺を食べると大病にかからないとの言い伝えから素麺(そうめん)を天の川にみたてて食べる風習があったことに由来します。


 正月十五日(上元・小正月) 七草粥
 三月 三日(上巳の節句)  桃花餅
 五月 五日(端午の節句)  五色粽(ちまき)
 七月 七日(七夕の節句)  索餅(さくべい、素麺の原型)


 上記をもって歳時とされ「七夕そうめん」として今に伝わります。

 また、七夕の行事は、織物などの女子の手習い事などに長けていた織姫にあやかり、手習い事の願掛けとして広まった経緯があり、細く長い素麺を糸に見立て裁縫の上達を祈願することが一般的に行われていたことでも、七夕と素麺の関わりの深さを知ることができます。

 ちなみに、すでにあの「冷やし中華始めました」の札を掲げている店もありますが、一般的に昨日7月7日が冷やし中華の解禁日とされているそうです。 

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アジサイ

 梅雨明けまで暫くの間は雨のシーズンです。こうした中、街角で見かける紫陽花(アジサイ)が、雨に濡れて生き生きと咲いているのが非常に印象的で、思わず足を止めてしまいます。しとしと雨が降る中で咲く紫陽花の花、まさに日本の梅雨の風景です。

 ご存知の通り、この梅雨から夏にかけて咲くアジサイは、咲き始めから花の終わりまでに色が変化してくるため「七変化」と言われます。そのためか花言葉は「移り気」です。今ではこのアジサイの花には、青・白・ピンク・紫・赤、そして緑・・・等々、様々な色がありますが、本来の日本のアジサイは青だったそうです。

 アジサイについてよく言われていますが、土壌が酸性だと青くなり、アルカリ性だと赤くなります。もともとの日本の土壌は酸性であるため、日本古来のアジサイは青だったという訳です。幕末から明治にかけて来日した西洋の人々が初めて見る美しいアジサイを持ち帰り、青以外の色の花を作り出したそうですが、元々ヨーロッパの土壌はアルカリ性のため、青かった花が自然と赤っぽくなり、そして色とりどりの花へ変化を遂げたそうです。

 ちなみに、アジサイを西洋に紹介した人物として有名なのは、かのシーボルトですが、彼はアジサイの学名を「ハイドランジア オタクサ(Hydrangea otaksa)」と名づけました。この「Otaksa」は、シーボルトが日本の愛人「お滝さん(楠本滝さん)」を想い、彼女の呼び名を名付けたそうです。

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七夕の節句

 今日7月7日は七夕(たなばた)の節句。桃の節句や端午の節句と並ぶ五節句の一つです。月遅れの8月7日に七夕祭りを行うところが多いようですが、もともと中国からきた行事で、年に一度牽牛と織女が天空で逢瀬を楽しむというロマンチックな伝説は皆様もご存知のことと思います。

 また、この日は短冊に様々な願いを書いて笹の葉に結びつけるという風習がありますが、織女はその名の通り天帝のために衣を織る星であり、中国ではこの日に裁縫の上達を願うところから広まってきたようです。


 ちなみに、春夏秋冬と季節が美しく移り行く日本では、気候の変り目の祝祭日のことを節日(せちび・せつび)といい、お供え物をしたり行事をおこなって祝ってきたという歴史があります。

 この節日の供物、「節供(せちく)」という言葉が、節日そのものを指すようになって「節句」ということばになったともいわれます。よく五節句というように現在にも下記のような五つの節句が伝えられています。


1月7日・・・七草粥で新年を祝う「人日(じんじつ)の節句」

3月3日・・・ひなまつりとして有名な「上巳(じょうみ・じょうし)の節句」

5月5日・・・男の子の成長を祝う、こどもの日「端午(たんご)の節句」

7月7日・・・おり姫、ひこ星の物語で有名な「七夕(たなばた)の節句」

9月9日・・・菊花の香りの酒で月をめでる「重陽(ちょうよう)の節句」

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朝顔市

 東京下町の入谷では、初夏の風物詩、朝顔市が昨日から始まりました。

 もともとは薬草として中国から伝わった朝顔ですが、園芸がブームとなっていた江戸の頃に様々な品種改良がなされ、鑑賞用として定着しました。

 当時の朝顔市では、色や模様もさることながら、変わり咲きと言って、八重咲きや、花が二つ重ねになるもの、花びらが糸のように割けるものなどなど、現在よりも多種多様な品種があったと言われます。

 品種を維持するためには種子がなければ不可能ですが、こうした変わり咲きの朝顔は種子を作らないものがほとんど。しかし、遺伝学などなかった当時でありながら、この親木とあの親木を掛け合わせるとどのような花型ができるということが体系化されていたと言いますから驚きです。

 今でも変わり咲きの朝顔はありますが、レベルとしては当時の域には達していないそうです。


 ところで「小暑」の今日から暑中に入り、暦の上では夏本番を迎えます。時候のあいさつは、梅雨明けを待って「暑中御見舞」となります。

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家計調査

 2000年と2009年をくらべて、家計の支出項目の中で、何か最も増えていると思いますか?

 データは、総務省の「家計調査」です。

 10年前にはあまりなかったモノで、今や当たり前のようにプライベートで使っているものとは?しかも、毎月毎月出て行くお金。


 そう、答えは携帯電話やインターネット。「通信費」です。増加率は、10年で26.1%。

 公衆電話が懐かしい・・・・。

 インターネットがなかったころ、どんなやりかたで調べモノをしていたか思い出せない。それくらい、通信が生活にくっついています。


 増加率の第2位は、保健・医療サービス。
 21.1%アップ。高齢者が増えたために、比率が高くなったのでしょうか。

 次いで3位は医薬品。19.1%。

 2ケタ増はここまでです。
 あとは理美容用品(+8.7%)、家事消耗品(+7.7%)、自動車関連費(
3.8%)、水道光熱費(+0.8%)。

 プラスはここまで。
 残りは全部マイナス。10年前よりも減ったモノ。

 マイナスの大きいものからいうと、
 おこづかい(▲37.2%)

  さびしい・・・・

 仕送り金(▲31.6%)

  切実・・・・・・

 被服・履物(▲25.5%)

  価格破壊が起こり、かなり値段が下がりましたから。

 交際費(▲17.2%)

 と、このようなものが続きます。


 家計の支出全体では、10年前より、▲7.9%。

http://www.stat.go.jp/data/kakei/index.htm

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ラッキョウ

 「福神漬」とならんでカレーライスの付け合せとしてポピュラーな存在の「ラッキョウ」。意外とその旬が分かりにくいのですが、最盛期を迎えています。一大産地は「鳥取県」。中国が原産とされるユリ科の植物で、秋には赤紫色の花が咲きます。

 古来、薬用として疲労回復やせき止めなどに用いられてきましたが、ニンニクやネギに近い特有の香りと辛みを生み出す硫化アリルという成分が食欲を増進させ、血液の流れを改善し、体を温める作用もあるそうです。

 漬物も美味しいですが、今の旬の時期には生のまま、味噌をつけて食べるのもまた美味です。

 ちなみに、「福神漬け」には、大根(ダイコン)、茄子(ナス)、鉈豆(ナタマネ)、蓮根(レンコン)、胡瓜(キュウリ)、シソの葉、白ゴマの「7種の野菜」が入っており、これを「七福神」に見立ててその名前の由来となったそうです。作り方によって若干中身が違いますが、大根が中心の漬物です。

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割れ窓理論

 今から40年ほど前にアメリカの心理学者が人を対象に実験を行い、次のような結論を導きだしました。

・人は匿名性が保証されている、または責任が分散されているといった状態におかれると、自己規制意識が低下する。

・その結果、情緒的・衝動的・非合理的行動が現われ、又、周囲の人の行動に感染しやすくなる。


 現代のネット社会の一面を説明しているようで興味深いですが、上記のことを踏まえて提唱されたのが「割れ窓理論」です。

 割れ窓理論とは、割れた窓が放置されたビルは管理されていないことが一目瞭然で、そのまま放置しておくと建物全体の荒廃が進み、さらには地域全体が荒れていくというもので、ビジネスの現場でも広く応用されています。

 例えば、ある小売店でトイレをまめに掃除して清潔に保つように努めた結果、お客や従業員のマナーが良くなったという話も耳にします。

 昔は、やって来た営業マンの靴を見ればその営業マンの質が分かると言われていました。本気で考えれば細かいところまで心が行き届くはずという考え方です。

 「トイレの汚い会社の株は問題あり」という人もいます。今どきトイレの汚れを放置している会社はないと思われますが、要は建物などの外見は立派でも、商道徳や企業倫理が欠如している会社はダメだということです。

 最近、企業の粉飾決算が話題となりましたが、不祥事を起こす企業というのは道徳や倫理の面でどこか欠落したところがあり、内部管理体制も確立できていない場合がほとんどです。

 そうした企業の品格は、経営者の言動や社員の振る舞いであったり、ちょっとした部分に自ずと現われるものです。

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サクランボ

 「初夏のルビー」とも呼ばれ、今が最盛期のサクランボ。食卓に彩を添え、見た目の美しさから贈答用の人気も高いです。

 収穫期が短く日持ちしないサクランボは季節感を豊かに伝える数少ない果物の一つで、「佐藤錦」・「ナポレオン」・「高砂」などがありますが、赤みが強く大粒で甘い「佐藤錦」が主力品種です。

 4月下旬から出回り始める米国産の「アメリカンチェリー」が終盤を迎える5月下旬頃、山梨・長野・新潟・福島といった産地で国産サクランボの出荷が始まります。そして、現在は国内生産量の7割を占める最大産地の山形が収穫期を迎えています。

 ちなみに、「佐藤錦」とは山形県東根(ひがしね)市で佐藤栄助氏が大正元年「ナポレオン」と「黄玉」を交配・育成、昭和3年に命名された品種で、サクランボの中でも毎年人気ナンバー1の品種です。

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大胆にして細心

 大胆であると同時に細かい点にも注意を払うことを「胆大心小」と言い、大きく考え初めは小さく動くことを「着眼大局、着手小局」と言います。

 彫刻をする際は、鼻はできるだけ大きく、目はなるべく小さくとってから始めます。なぜなら、大きな鼻は小さくできますが、小さなを鼻を大きくすることはできません。同じく小さい目は大きくすることができますが、大きな目を小さくすることはできないからです。

 上記は中国の古典「韓非子」に紹介されている話で、どのような場面でも通用します。事を為す場合にはフォローできる態勢をつくっておくことが大切で、一発勝負で修正のきかないようなことはしてはいけないということです。

 そして、修正のきかない部分には慎重さをもって臨めば、滅多に失敗はしないものだと韓非子は付け加えています。

 「大胆にして細心であれ」とは大胆にみえても、成功するのは「慎重」の上に建つ「大胆」ということのようです。

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お小遣い

 皆様の月の小遣いはいくらくらいでしょうか? 新生フィナンシャルが全国の男性サラリーマン1000人を対象に今年4月に行った調査によりますと、サラリーマンの平均小遣い額は3年連続で減少、前年比では5千円減の4万0600円となっています。

 小遣いの額を年代別に見てみますと、独身率が高い20代が最も多い4万4500円、30代が4万0100円、40代が3万8500円、50代が3万9400円。地域別では、関東圏が5万1800円で前年比1200円アップしたのに対し、関西圏は3万6700円と前年比9300円減の大幅ダウンとなっています。

 小遣いの使い道は昼食代が第1位で、1日あたりの全体平均は500円。これは過去10年で最も少なく、2001年の710円と比較しますと3割のダウンとなっています。ちなみに、家計の主導権を聞いた設問では、全体では6割以上が「自分」となっていますが、既婚者、子どもあり層では過半数で主導権は「妻」となっています。

 平たく言えば、男性サラリーマンは結婚と同時に仕分けされる側になるということで、これが一般的な姿であると言えます。

 ちなみに30年以上続くこの調査で、平均小遣いの額が最も多かったのはバブルの絶頂期だった1989年の7万6000円です。それから21年たった現在、サラリーマンの小遣いはほぼ半減しています。

http://www.shinseifinancial.co.jp/aboutus/press/2010/100608.html

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青ジソ

 この時期、食卓に彩りを添えてくれる「青ジソ」ですが現在の主産地は愛知県ですが、露地物はこれから夏にかけて旬を迎えます。

 シソは漢字で『紫蘇』と書き、「蘇(よみが)える」、「蘇生」(そせい)とありますように、中国では人を生き返らせる力のある植物とされています。
強力な殺菌作用があり、防腐効果はよく知られていますが、最近では抗アレルギー効果が注目されています。

 栄養価が豊富で特にビタミンAやCが多く、カリウム、カルシウムなどミネラルも含まれています。砂糖と水で煮出し、薄めて飲むと疲れを和らげる効果もあるそうですが、「人を生き返らせる力がある紫蘇(シソ)」、疲労を感じたときは試してみる価値がありそうです。

 ちなみに、スーパーなどで選ぶ際は、色鮮やかで、葉がみずみずしく、葉先までピンとしているものを選ぶのが良いです。表面が乾燥しているもの、傷のあるもの、軸の切り口が黒く変色しているもの、葉が茶色くなっているもの、黒い斑点が出ているものは避けた方がよく、また、大きくなりすぎたものは味も香りも余りよくないためやはり避けたほうがよいです。

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スパイス

 ジメジメとした梅雨時や夏場はどうしても食欲が落ちてきますが、こんな時に欠かせないのが『スパイス』です。『スパイス』と言いますと、「辛い!」というイメージが浮かぶかもしれませんが、苦み・甘み・辛み・渋み・酸味など様々な味のものがあり、ポプリや入浴剤、お茶などに用いられるハーブ類もスパイスの一種です。

 香りづけ、臭み消し、辛みづけ、色づけなどに使われる植物性のものは全てスパイスであり、トマトや柑橘(かんきつ)類、香りの強い野菜なども広い意味でのスパイスと言えます。

 スパイスの主な活用法としましては、

・精神的な疲労や熱があるとき

発汗作用のあるトウガラシやカレー粉を使った料理、アセロラやグレープフルーツ、タマリンドなどビタミンCを豊富に含む果物を食べるといいとされています。

・口臭が気になるとき

バジルを噛んだり、フェンネル(ウイキョウ)の種子やグレープフルーツなどのビオフラボノイドを含み、ビタミンCが豊富な果物を食べることで口臭を取り去ります。

・なかなか寝つけないとき

カモミールやタイムのお茶、クチナシの実とハトムギの煎じ液などを飲むと、神経の高ぶりが抑えられるといいます。

・ストレスがたまっているとき

ローズマリーやセージのお茶、セロリとはちみつのジュースなどがいいとされています。


 その他、まだまだ多くの活用法がありますが、スパイスの役目は飲食物を美味しくするだけではなく、かつては防腐剤として珍重されていましたし、中国では漢方の生薬として広く利用されてきました。

 さらに、日本でも風邪をひいたときにショウガ汁をたらした葛(くず)湯を飲んだり、夏の食欲のないときに七味唐辛子などを利用したりしてきました。
スパイスは料理の味に彩りを添えるばかりでなく、上手に活用することで健康の増進にも大変役立ちます。

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