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高齢者の転倒防止(1)

 65歳以上の3人に1人、80歳以上の人の半分が転倒を経験しているといわれます。内閣府の高齢者白書によりますと、不慮の事故では転倒が最も多く、年齢別では70歳以上の高齢者が全体の約3分の1を占めます。

 不慮の事故が起きた場所は意外に居室が多く、死亡事故が多いのは風呂です。風呂での事故は全体的な割合としては少ないですが、起こると致命的となります。

 転倒によって大腿頸部骨折を起こした場合、1年以内に5人に1人は亡くなってしまうことが知られています。 これは骨折が直接の死因となるわけではなく、転倒にいたった原因である身体的・環境的な要因が、その後の障害を起こしているからです。

 高齢者の転倒防止のためには、日頃から身体を動かす生活習慣を身につけ、無理のない楽しい運動を続けることで、身体機能の衰えを和らげ、転倒しない、骨折しない、寝たきりにならないための体づくりが大切です。

 そこで、高齢者の転倒防止について,具体策を考えてみたいと思います。

  
 転倒防止を考える場合、その原因を把握することが大切です。原因は大別して、外的要因と内的要因に分類されます。それぞれの具体的な要因を見てみたいと思います。

 転倒の主な外的危険因子としては、
 
●廊下などの滑りやすさや物の配置が不適切さ、手すりなどの不備

●スリッパなど不適切な履き物

●暗い照明と不適切な配置、点灯スイッチの不適切な位置

●寝室でのベッドの不適切な高さ、マットレスの不安定さ、ベッド周囲の家具の不適切な配置

●風呂の滑りやすい床、手すりの不備、座椅子の不安定性

●高齢者の能力を本人ならびに周囲の人ともに十分に理解出来ていない。

●周囲の人の見守り不足や危険性予知の認識不足

●高齢者の遠慮

転倒の主な内的危険因子としては、

●固有受容覚・位置覚の低下による歩行障害

●近視、老眼、白内障などの視力障害

●メニエール病、脳底動脈血流不全症などによる前庭・迷路機能低下

●糖尿病性多発神経炎など末梢神経・筋疾患による歩行障害と視覚障害

●虚血性心疾患、心不全、不整脈、慢性閉塞性肺疾患などによる心肺機能低下

●脳血管疾患(脳卒中後遺症、多発性脳梗塞など)、パーキンソン病、正常圧  水頭症、運動失調症、アルツハイマー病などによる歩行障害と認知障害

●睡眠薬、向精神薬、降圧剤、アルコールなどによる副作用

●変形性骨関節症、慢性関節リウマチ、脊椎管狭窄症などの骨関節疾患(運動器不安定症)による歩行障害

●転倒後症候群

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