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慢性疾患のセルフマネッジメント

 急性疾患の多くは、医療機関での治療で対処できます。しかし、慢性疾患の場合は、医学的治療だけではなく、患者自身が自分の病気を自己管理することが重要となります。

 プログラムの内容は、患者と医師へのヒアリング調査をもとに検討され、患者が知りたいこと、医師が患者に知ってもらいたいことを具体的にテーマとして取り上げ、同研究チームは受講者の追跡調査を実施し、プログラムの効果検証も行っています。

 英国では、このプログラムが政府による健康増進策の一環として採用されているほか、カナダ、メキシコ、スウェーデン、オランダ、ノルウェー、スイス、オーストラリア、二ユージーランド、南アフリカ、中国など世界10ヶ国以上ですでに導入されています。

 患者自信が慢性疾を患管理する上で、次の3つが重要なポイントとして上げられています。

 第1は、クスリをきめられたとおりに服用するなど、治療方針について医師と話し合った上で自ら正しく実行する「治療のマネジメント」、

 第2は、病気を抱えながら仕事をしたり、家事や育児をしたりする役割を果たす「社会生活のマネジメント」、

 第3は、病気であるがゆえに感じる怒りや徒労感と向き合う「感情のマネジメント」です。

 慢性疾患患者は、これらの3つのポイントに対処するため、以上の「治療」、「社会生活」、「感情」にかかわる問題をより身近なテーマに置き変えて学んでいきます。

 これまでに、このプログラムは医療機関、地域福祉施設、患者会などで実施されており、プログラを受講した患者たちからは多くの評価の声が寄せられています。

 「以前に比べて上手に症状をコントロールすることができるようになった。
また、家事のやり方を工夫するなど日常生活面でもプログラムで学んだことを積極的に活用している」と言う声もあります。

 また、「病気だと知ってすっかり失っていた自信をこのプログラムで取り戻すことができた」、「このプログラムで仲間と知り合い、自分はひとりではないということに気付かされた」など、多くの受講者から好評を得ています。

 具体的な成果として、治療のために減量が必要だった患者が、プログラムの受講により食生活を改善し、減量に成功したというケースも報告されています。

 プログラムの詳細に関しましては、特定非営利活動法人日本慢性疾患セルフマネジメント協会のHP(http://www.j-cdsm.org/)をご覧下さい。

 プログラムに参加した患者は、週1回、2時間半のクラスを6週連続で受講します。毎回、参加者に共通するテーマを取り上げ、協会の認定を受けたリーダーによる講義と、受講者同士のディスカッションが行われます。講義では、スタンフォード大が作成したテキストに沿って、
(1)自分の感情の対処法
(2)正しい運動のしかた
(3)薬の適正使用
(3)家族や医師とのコミュニケーション
(4)適切な食事のとりかた
(5)治療を理解するためのポイント
について学びます。

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