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2011年2月

鼻は大きく、目は小さく

 中国の古典「韓非子」のなかで、ある人物がこう語っています。

「彫刻をする際は、鼻はできるだけ大きく、目はなるべく小さくとってから始めたほうがよい。なぜなら、大きな鼻は小さくできるが、小さい鼻は大きくすることができない。小さい目は大きくすることができるが、大きな目は小さくすることができないからである。」

 そして次のように続きます。

「これは彫刻だけでなく、どんなことにも通用する。修正がきかない部分を念入りに行えば、めったに失敗はしないものだ」と。

 言わんとするところは、物事を始めるときは、しっかりとフォローできる態勢を整えておけということです。そして、行ってしまってからの修正が難しい部分では慎重に事を運ぶ必要があるということです。

 また、「大胆は慎重の上に建つ」あるいは「慎重かつ大胆」という言葉は、例えば作戦家や指揮官が相手の失策や幸運に頼るのではなく、事前に慎重の上に慎重を重ねて戦略を練り、いざ実行に移すときには大胆に行動するようなことを言います。

 慎重になるべきところでいきなり大胆に行動したり、大胆に行動してからあれこれ考え慎重になったりと、上記と逆の例もよく目にしますが、せっかくの努力も水泡に帰すことになりかねません。

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金目鯛

 この時期、魚がとても美味しいのですが、魚屋さんの店頭で赤い色がひときわ目を引くのが「金目鯛」(キンメダイ)です。金色の大きな目にちなみ、この名が付いたといわれています。近海では太平洋岸中心に取れ、大きいものは体長50センチに達します。地方によっては「祝い魚」として尾頭付きで出されることも多くあります。

 この魚、普段は水深200メートル以上の深海にいて、小型のエビやタコなどを食べています。目が大きいのは、わずかな光をも察知できるようにするため、また、受け口なのは、餌を下から狙うためといわれます。

 肉は白身で軟らかく、脂肪分が多くあり、特に目玉の回りはカルシウムが豊富です。代表的な食べ方は煮付けですが、新鮮なものは刺身にもします。ちり鍋や塩焼きのほか、干物でも美味しいです。身が締まって脂の乗りが良い3月頃までが食べ頃で、鮮度のいいものは目が澄んでいます。

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春一番

 遂に来ました春一番!冬かと思っていたら、あっと云う間に春が既に来ていました。"Spring has come."という云い回しは、的を射てると思います。急に来るんですよね、春って。花粉症に悩まされる方も多いことと思いますが、私はこれからは本当に楽しい季節だと思います。

 しかしうっかりしていると、春を満喫する前に梅雨が来てしまいます。如何に春を確実に感じるか?毎年このことを思うのですが、そしてこのようなことを思う季節は四季の中で春だけなのですが、毎年あれよあれよと云う間に春は過ぎてしまいます。今年こそは!これにはやはり計画が必要です。

 花見、どうせやるなら昼間の花見、桜の樹の下で卵焼きでも食べながらお酒を飲むのがいい。筍や蕗のとうなど、春の食材を香りを確かめながら食べること、やはり天ぷらでしょうか。菜の花畑のあの色を眼前に広げ、そしてあの匂いを嗅ぐこと、これは格好の場所を予め確定しないといけないでしょう。蓬餅、桜餅。桜餅はやはり長命寺で買って隅田川沿いを散歩する日程を組むべきでしょうか。皇居東御苑も梅が咲いてる頃に行かねば!

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桜開花予想

 民間気象会社のウェザーニューズ、ウェザーマップ、日本気象協会(財団法人)の3社の桜開花予想が出そろいました。

 福岡と東京都心における3社の開花予想は下記のようになっており、開花日を求める計算式やプロセスが異なることもあって多少のばらつきがあります。

            <福岡>   <東京>
  ウェザーニューズ 3月21日  3月25日 (第1回予想)
  ウェザーマップ  3月23日  3月25日 (第2回予想)
  日本気象協会   3月23日  3月27日 (第1回予想)


 民間の気象会社の桜の開花予想情報の内容が充実してきたとして、気象庁が昨年から同サービスを取りやめたこともあって、各社ともに予想の的中に凌ぎをけずっています。
 
 昨年は記録的な早咲きや遅咲きがあったりと、自然が相手だけに予想も難しいところですが、各社とも天候等を考慮して数回にわたり予想を修正します。

 尚、気象庁は開花の定義を「5、6輪咲く」としており、ウェザーマップと日本気象協会の2社もその定義を踏襲していますが、ウェザーニューズは「1輪咲く」を開花として予想を出しています。「1輪」と「5、6輪」には1~2日程度の差があるそうです。

 ところで、花時といえば西行法師の有名な歌(下記)があります。

 『 願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月の頃 』

 西行は歌のとおりにその日(旧暦の2月16日)に亡くなったとされています。ちなみに今年の旧暦2月16日の望月(満月)の日は3月20日です。

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梅の名所

 公園や山寺、緑豊かな住宅地などを歩きますと、紅白の梅の花がほのかに香り、春の訪れを感じる季節になりました。先日、専門家が選んだ「おすすめの梅の名所」というランキングを目にしましたが、1位は東京都青梅市の「吉野梅郷(ばいごう)」となっていました。

 もともと食用の梅農家が多かった地域に、青梅市が1972年に町おこしをねらって観賞用に「梅の公園」を整備。4万5000平方メートルの土地に赤、白、黄など1500本の梅が咲き誇るそうです。

 2位は神奈川県の湯河原梅林で、1996年から一般公開が始まりました。4000本の梅が紅白鮮やかに咲き、視覚を圧倒する風景が持ち味だそうです。

 3位は菅原道真ゆかりの北野天満宮(京都)で、道真の命日である2月25日に「梅花祭」が開かれます。「舞妓」(まいこ)や「芸妓」(げいこ)たちが梅の咲く境内で茶会を開く光景は京都ならではです。

 ちなみに、「舞妓と芸妓、どう違うの?」と思ったことがある方も多いと思いますが、「舞妓」と「芸妓」は、唄や踊り・三味線などの芸で宴席に興を添えることを仕事とする女性の事をいい、「舞妓」とは「芸妓」になる前の15歳から20歳くらいまでの未成年の少女のことを言い、「舞妓」として約5年間修行した後に「芸妓」になるそうです。

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雪月花

 四季おりおりの風雅な自然の景観を指す「雪月花」という言葉は古代中国の詩人、白居易の以下の句に由来します。

「雪月花時最憶君」 雪月花のとき、最も君を憶う
         
          (四季折々にふれ、君を思う)

 日本三景や日本三名園もそれぞれ雪月花に対応しています。天橋立(京都府宮津市)は雪、松島(宮城県)は月、宮島(広島県廿日市市)は花(紅葉を花に見立てる)。雪の兼六園(石川県金沢市)、月の後楽園(岡山県岡山市)、そして花の偕楽園(茨城県水戸市)。

 その、市街地隣接公園としてはニューヨーク市のセントラルパークに次いで広大な偕楽園では、20日の日曜日から恒例の梅まつりが始まっていますが、園内には約百種三千本の紅白の梅があるそうです。

 もともと中国の原産ではありますが、古くから日本人に愛されてきた梅。文を好む花という意で「好文木(こうぶんぼく)」との別名を持ち、奈良時代に編纂された最古の歌集「万葉集」では、桜の歌よりも梅の歌が圧倒的に多く詠まれています。

 百花にさきがけて咲く梅は「花兄(かけい)」「初名草(はつなそう)」とも呼ばれ、春の風を見て待つ草「風見草」「風待草」などの異称を持ちます。
また、その香(かぐわ)しさから「匂草(においぐさ)」「香栄草(かばえそう)」との名も持ち、その香気をもって春が訪れることを告げます。

 ちなみに、昔から伝わる言葉に「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」というのがあります。どちらも同じバラ科の植物なのですが、「病気に弱い桜は切った箇所から枯れることがあるため、むやみに切ってはいけない。丈夫な梅の場合は剪定して小枝を多く出させた方が花や実の付きが良い」というのが本来の意味です。

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板の間稼ぎ

江戸のお湯屋で、「板の間稼ぎ」 が捕まったら、お湯屋の主人、番頭、三助さんなどの奉公人を始め、居合わ せた常連さんなどが、寄ってたかって、板の間稼ぎを裸にし、かかしのよう に、両手を棒で縛り、顔に墨を塗って、裸のまま外へ叩き出すと言う私刑 (リンチ)を加えます。別に、窃盗犯として、番屋(現在の交番)へ届け出 ても良いのですが、犯罪として公にすると、板の間稼ぎは、お役人の取り調 べを受け、叩きや、前科などによっては、所払いなどの刑に処されます。そ こまでする事はないだろうと言うのが、当時の庶民の感覚で、もともと板の 間稼ぎに合うなんて・・・お湯屋へ湯に入りに来る、裸になるのに、そんな 盗まれるような良い着物を着て来る方が悪いと言う事なのです。江戸っ子は お湯屋へ行く時は、けっして良い着物は着て行きませんでした。お湯屋に良 い着物を、見せびらかす様に来て行くのは、成金の田舎者で、江戸っ子はそ んな成金たちには良い印象を持っていませんでした。

 これは江戸で実際にあった知能犯詐欺事件についてお話しですが。

 とある有徳人(お金持ち)から、金無垢の香炉を借りた熊五郎(仮称)、 この金無垢の香炉を持ち、裕福な大店、越後屋の旦那(仮称)の所へ行きま す。熊「真鍮の香炉だが、とある有徳人から売ってくれと預かった。買って もらえないだろうか。」と持ちかけます。越後屋が手に取ってみると、金無 垢の香炉、潰して売っても三百両は下らない品。さては金無垢だとは知らず に売ろうとしているに違いないと邪推した越後屋の旦那。越「よろしゅうご ざいます。七十五両で買い取りましょう。」熊「ありがとうございます。で は早速、香炉の持ち主に買い手がついた事を話し、売って良いとの許しを得 たら、お届けにあがります。」翌日、熊五郎はかねてから用意していた、「金無垢の香炉そっくりの真鍮の香炉」を箱に入れ、越後屋へ持参すると、 香炉と引き替えに七十五両受け取りました。しめしめと越後屋が箱のフタを 開けると、中にあるのは真鍮の香炉、どう見ても三両もしない品。驚いて熊 五郎の所へ行き、苦情を申し立てますが、熊「私は最初から、真鍮の香炉と 言っております。何か文句がありますか?」と取り合って貰えず、結局、欲の皮の突っ張った越後屋は七十五両語り取られてしまいました。

 

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蓮 根

 蓮(はす)の根と書いて「蓮根」(レンコン)。「先が見える、見通しがきく縁起のいい食材」として重宝され、ひな祭りの時期にはちらし寿司の材料として、またおせち料理の材料として需要が増えるなど、今でも祝い事が近くなると消費が伸びます。

 今では年中出回っていますが、このレンコンには、ビタミンCが豊富で、みかんの1.5倍、大根の3.7倍に相当する量が含まれているそうです。

 ご存知の通り、レンコンは蓮(ハス)の開花後にできる地下茎で、穴があいているのは水中で生育する特性から空気を運ぶ通気組織が発達したためです。

 最近は気軽にレンコンの栄養素を吸収できるように、粉末加工した品も出回っています。湯で溶かして飲めば、風邪やのどの痛みの緩和に効果があるといいます。主産地は茨城県で、全国の3割以上を占めます。人気がありますのは徳島県産で、一本一本手掘りで収穫するため品質もよく、産地に近い関西圏では卸値が他産地の2倍になることもあるそうです。

 尚、選ぶ際は、形に丸みがあって、ずん胴形のもので、表皮につやがあり、淡褐色のものがよいそうです。

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レンタルパンダ

 パンダといえば、カンカン(康康)とランラン(蘭蘭)が1972年に初めて上野動物園に輸送され、そのフィーバーぶりが懐かしく思い出されます。

 上野動物園のパンダは、2008年にリンリン(陵陵)が死んでから不在の期間が3年間続きましたが、中国からレンタルしたつがいのパンダ、オスの「ビーリー(比力)」とメスの「シィエンニュ(仙女)」が今夜到着します。

 ちなみに「パンダ」の語源は、一説によりますとネパール語の「ネガリャポンヤ(竹を食べる者)」の「ポンヤ」が変化し「パンダ」になり、ともに竹を食べる2つの動物は、小さい方が「レッサー(小型の)パンダ」、大きい方が「ジャイアントパンダ」と呼ばれるようになったそうです。

 今日運搬されてきたパンダの年間レンタル料は約8000万円(高~~~~い)、食費は1日あたり約1万円(人間様より高~い)かかるそうですが、「客寄せパンダ」との言葉が示すようにパンダは昔も今も集客力抜群のスーパーアイドルで、実際に神戸の王子動物園にパンダが来園した年の入場者数は前年比で倍増、リンリンが亡くなった年の上野動物園の来園者数は激減しました。

 尚、今回やってくるパンダはともに5歳で、人間でいえば20歳ぐらいだそうです。来月下旬、桜が咲くころに公募で選ばれた日本名とともに一般公開されるそうです。

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ドライアイ

 パソコンや携帯電話などの細かい字を見る機会が増え、年齢や職種に関わらず、慢性的に目の疲れを感じる人が多いようです。

 目を潤すためには1分間に20~30回のまばたきが必要といわれますが、パソコンなどを見ている時はその回数が4分の1程度にまで減少してしまいます。その結果、涙が十分行き渡らずに目が乾き(ドライアイ)、かすみや痛み、しょぼしょぼするといった症状があらわれます。

 また、近くばかり見続けた際に目のピントを調節する筋肉が疲労してしまうことも疲れ目の原因です。目に疲れを感じた際に目薬を常用している人も多いかと思いますが、蒸しタオルで間接的に目を温めることも効果があります。

 お湯がなければ、水で絞ったタオルをレンジでチンすれば簡単に蒸しタオルができあがります。その蒸しタオルを目の上に5~10分間載せて目を休ませ、その間、目と目の周りの血行が改善し、水分を補給する効果もあるためドライアイの改善にも役立ちます。数分でも目を閉じることは気分転換にもなりますので、皆様も是非お試しください。

 尚、腫れぼったいときや白目が充血しているときなどは冷たいタオルのほうが良いそうです。また、部屋を加湿することや、パソコンの画面を視線の下の方に置くことで目への負担を軽くすることができます。

 現代人は日頃酷使している目を労わる(いたわる)こともたまには必要です。

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一筆啓上 火の用心

 徳川家康の家臣で勇猛直情「鬼作左」と呼ばれた本多作左衛門重次が、陣中から妻へ宛てた「一筆啓上 火の用心 おせん泣かすな 馬肥やせ」は簡潔な名文として広く知られています。

 一見すると用件のみを列挙したぶっきらぼうな手紙のように見えますが、戦場にあって思い描いたのは「いつもの平穏な我が家」であり、「子供を泣かすなよ」というくだりは日常風景そのもの、妻への思いがにじみ何とも言えない味わいがあります。

 本多重次ゆかりの福井県坂井市と同市の丸岡町文化振興事業団が開催している日本一短い手紙のコンクール「新一筆啓上賞」は、新旧あわせて18回目を数えます。今回のテーマ「涙」には国内外から4万0424通の応募作品が寄せられ、大賞に選ばれた5通を下記にご紹介させていただきます。


「なみだがあまくなるようにプリンをいっぱいたべたいな」
                    (おかあさんへ、天池さん8歳)

「ソフトの試合に負けた。ぼくはかくれて泣いた。なんでかくれたんやろ」
                      (自分へ、森下さん11歳)

「もうなかないでください。もういじめません。ごめんなさい。ほんとにごめんなさい」
                     (Tくんへ、淺倉さん15歳)

「単身赴任初日の夜、不覚にも涙酒をあおってしまったなり」
                      (愛妻へ、菅澤さん60歳)

「坊主、失格ですね。父さん送る時、泣けて泣けて、お経間違えてごめんなさい」
              (お浄土の父さんへ、住職の冨川さん63歳)

http://maruoka-fumi.jp/index.html

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サラリーマン川柳

 第一生命保険が第24回「サラリーマン川柳」の優秀100句を発表していますのでいくつかご紹介したいと思います。※カッコ内は雅号


  父さんの 機密費すでに 底をつく (てる坊)

  コンビニで 整いました 母の味  (どや顔ママ)

  命かけ 税金払う 喫煙人     (独楽)

  初孫の 笑顔にまたも 拝観料   (聖聖)

  子育てが やっと終わって 次は親 (孝行息子)

  物忘れ 増えて良くなる 夫婦仲  (シルバーパス)


 第一生命はホームページで人気投票を受け付けており(3月16日まで)、優秀100句の中からベスト10が選ばれます。

http://event.dai-ichi-life.co.jp/company/senryu/best100.html

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小松菜

 霜が降りるちょうど今頃、甘味が増して最も美味しくなる「小松菜」(こまつな)。一見、ホウレン草に似ていますが、カルシウムはホウレン草の5倍、カロチンやビタミンC、鉄分等も豊富で非常に栄養価が冬の野菜です。

 都市近郊での栽培が盛んで、東京、神奈川、埼玉など関東地方での生産量が約8割を占めており、消費量も関東が最も多いです。

 栽培されたのは江戸時代からと言われていますが、徳川第8代将軍の吉宗が、小松川(東京)の近くでこの野菜を使った汁を食べたことが名前の由来とされています(5代将軍綱吉との説もあります)。

 その「小松菜」に似た野菜で、愛知県或いは東海地方には「もち菜(もちな)」というのがありました。その「もち菜」だけを入れた極めてシンプルなお雑煮、食べる前に花カツオを上からたっぷりとかける訳ですが、これがまた美味しいです。この「もち菜」、関東地方では手に入らないのが残念です。

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リンゴ

 ミカンと並ぶ冬の果物といえばリンゴです。

         『1日1個のリンゴで医者いらず』

と言われますように、食物繊維やカリウムが豊富で、生活習慣病予防や胃腸の働きを促進する効果があります。

 また、リンゴを丸かじりすると、噛むことで歯肉がじょうぶになり、唾液の分泌もよくなって虫歯や歯肉炎などの予防効果があり、さらに大腸がん予防や便秘の解消・・・等々、幅広い効用があり、貴重な果物と言えます。

 果汁が多い「ふじ」、酸味が少ない「つがる」、甘酸っぱい「ジョナゴールド」が代表品種ですが、青森と長野の両県で国内生産量の7割以上を占めています。

 選ぶ際は、「皮の色が濃く、ツルの周辺のくぼみが深いもの」が果肉が詰まっていて美味しいそうです。

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御御御付け

 ご飯に味噌汁、この組み合わせはあまりにも当たり前で、普段その価値を考えることはあまりないのですが、言うまでもなく日本人の食生活の基本です。

 日本人が鎌倉時代以降、一汁一菜を食の基本として毎日味噌汁を食べ続けてきたのは、味噌が健康づくりの基本であることを昔の人が経験上よく知っていたからです。

 ご存知の通り味噌の原材料は大豆です。大豆は栄養価が極めて高いのですが、そのまま煮たり炒ったりする通常の料理法では消化吸収が悪いのが難点です。ところが、この大豆を味噌にすることにより、大豆タンパクが酵素によって分解されてアミノ酸となり、炭水化物もブドウ糖になります。

 旨(うま)みが増すうえに、消化吸収もよくなって一挙両得。そしてさらに重要なのは、味噌から大豆のもつタンパク質やビタミンB群を取り入れつつ、味噌汁にすれば野菜や海草、根菜などを煮て汁ごと食べるため、カリウムやマグネシウムほか各種ビタミン、ミネラル、食物繊維を一度にとれることです。期せずして上手に栄養バランスをとることができる訳です。

 ちなみに、味噌汁の丁寧な呼び方に「おみおつけ」がありますが、漢字にすると「御御御付け」となるそうです。「御」を三つも重ねて付けるほど、日本人の食卓には欠かせない大切な汁物というのが伝わってきます。

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鬼 門

 鬼と言えば、もともとは死霊や得たいのしれぬモノを意味し、北東の方位は鬼が出入りする方角「鬼門」として忌まれてきました。福徳を司る歳徳神のいる恵方が四つの方位の間を毎年変わるのに対し、鬼門は常に北東の方角にあります。

 徳川幕府は、京の鬼門を守護する比叡山(延暦寺や日吉大社)に倣い、江戸城の北東に寛永寺を建立し、鬼門守護としました。寛永寺は「東の比叡山」という意味の「東叡山」を山号としています。

 また、鬼門の反対にあたる南西の方角は「裏鬼門」と言い、この方角も不吉な方角とされてきましたが、江戸城の裏鬼門にあたる南西には山王日枝神社が遷座されました。比叡山の名は、古事記では日枝山(ひえのやま)と表記されており、寛永寺も日枝神社も王城守護の比叡山と密接なつながりがあります。

 ちなみに、鬼門(北東)の方位は、風水で言えば丑・艮(ごん、うしとら)・寅の方角となります。もともとは姿形が定まっていなかった鬼でしたが、丑寅の方角を鬼門と呼ぶことから、一般的に丑(牛)の角と寅(虎)の牙を持ち、虎の皮を身に着けた姿として具現化されてきました。

 鬼は本来は恐ろしい災いの象徴ですが、現代の鬼は来年のことを言えば笑い、豆をぶつければ涙を浮かべて逃げまどう、少々愛嬌のある存在となっています。

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フェイスブック革命

 チェニジアで昨年12月、果物や野菜の街頭販売をしていた青年が、販売の許可がないとして警察に商品を没収され、それに抗議するため焼身自殺を図りました。これを見聞きした民衆がストライキやデモを行い、その情報はフェイスブックなどのインターネット交流サイト(SNS)を通じて瞬く間に広がり、チェニジアの反体制運動は同国全土に急速に拡大していきました。チェニジアの大統領は再選不出馬表明を行って事態の鎮静化を図り失敗、翌日には国外に脱出、事の発端からわずか1カ月で、23年間続いた政権が崩壊しました。チェニジアの代表的な花の名を冠し「ジャスミン革命」と呼ばれます。

 この動きが、チェニジア同様に若者の失業率の高さと長期政権が続くエジプトに飛び火。ムバラク大統領は再選不出馬を表明するも混乱はおさまらず、事態は混迷を深めています。チェニジア同様、デモが急速に拡大した要因はユーチューブやツイッター、フェイスブックなどのインターネットを介して「口コミ」が広がったことにあります。エジプトで現在進行している反体制運動が一部で「SNS革命」あるいは「フェイスブック革命」などと呼ばれるのはこうしたことが背景にあります。

 ちなみにフェイスブックとは、実名でメッセージをやりとりする世界最大の交流サイト(SNS)で、利用者は世界で5億人を超え、チェニジアでは200万人、エジプトでは500万人が利用しているとの情報もあります。

 エジプト政府はネット接続や携帯電話網の遮断を試みましたが、情報の伝搬を完全に止めることはできず、政府側と反体制側の対立は激化の一途をたどっています。エジプトはIT産業の育成とアメリカによる民主化要求に応えるためインターネットを積極的に整備してきましたが、政府側にとっては皮肉にもそれが仇になった格好です。

 尚、ムバラク大統領側では、携帯電話を通じて「国民と名誉を守るため(反政府デモに参加する)反逆者と犯罪者に立ち向かう」ようにとのメッセージを流し続け、大統領支持の集会への参加を求めています。また、らくだに乗った人達が反政府デモと対立している映像が流れていましたが、その多くはお金で雇われた(観光客が激減したエジプトの観光地で働いていた)元ガイドたちだそうです。

 国家による情報統制というのは、多かれ少なかれどこの国にも存在しており、情報を制御することで批判をかわし、おとなしい羊を飼いならすように人民を統御している国も少なからずありますが、インターネットが世論を形成するようになった現在、エジプトのような事態がどこの国で発生しても不思議ではありません。ヨルダンではアブドラ国王が急きょ首相を更迭し、イエメンで長期政権を維持してきたサレハ大統領は次回の大統領選には立候補せず、権力の世襲も行わないとする異例のコメントを発表、アサド大統領が世襲で就任したシリアではネットを通じて反政府デモを呼び掛ける動きが出始めるなど、エジプトの混乱の影響はアラブ諸国に広がっています。

 あるいはこのような事態をわが身の事として一番恐れているのは中国かもしれません。中国では以前、グーグルのGメール等の内容を政府が検閲するなどの行為が明らかになっていますが、現在も反政府デモを呼び掛けるようなインターネット上の書き込みは当局に削除されており、さらに当局は1件あたり約6円の報酬で体制よりの発言を書き込む評論員を大量動員し、世論誘導を図っています。

 ちなみに、中国には「金盾工程」というインターネットを監視するシステムがあり、数万人の検閲官がインターネットを常時監視し、有害と判断された情報の削除や接続の遮断などを行っています。世界一厳しい情報統制が敷かれている中国でも、暗号を使って「チェニジアにできて、なぜ我々はできない?」などの書き込みが見られるそうです。

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江戸のお灸事情

 西洋医学でも、その効能が注目され、「moxa」の名前で輸出までされているお灸ですが、お灸に使われるもぐさ(艾)は、ヨモギの葉の裏にある繊毛を精製したものです。 夏(五~八月)に、よく生育したヨモギの葉を採集し、臼で搗(つ)き、ふるいにかけ、陰干しする工程を繰り返して作られます。お灸に使われる不純 物のない繊毛だけのもぐさを作るには、多くの手間暇がかかるため、良いも ぐさは高価です。

 百人一首の五十一番目にある、藤原実方朝臣(ふじわらのさねかたあそん)の歌、「かくとだにえやは伊吹の さしも草 さしも知らじな 萌ゆる思ひを」から、江州(現・滋賀県)伊吹山が有名で、江戸のもぐさのパッケー ジにも、「江州伊吹山清葉撰」などと書いてありますが、実際は、新潟県、富山県など、北陸産が多く、滋賀ではほとんど作られていません。また、江戸のパッケージには、もぐさの商標として、お釜のマークが書かれた「釜屋」製が有名ですが、これを名乗る業者は複数あって、「此の釜屋艾を毎日御用 ひになれば病を治し再發なし、近頃偽物多シ登録商標と富士製に御注意を希(ねが)ふ」なんて注意書きも書かれています。どこの業者が本家なんでし ょうね。

 今日は、新暦の二月一日、明日は二月二日です。江戸では、二日灸と言って毎年二月二日には、子供にもお灸をすえました。二月二日と八月二日にお灸をすえると、効果が著しく、その年は無病息災であると言われました。天保三年(1832)に刊行された「大日本年中行事大全」には、二の腕や足の三里(膝下)、背中にお灸をすえている大人の男性と、お灸をすえようとしている母の手から逃げようとしている子供の絵が描かれています。

 江戸川柳 可愛さの あまり泣かせる 二日灸
      二日には 母も子のため 鬼になり
      親の恩 なるほどあつい 二日なり
      二日には 母の手あつい 恩をうけ

 現代人が、子供に予防注射をうたせるのと同じように、江戸の母親たちも、かわいい我が子のためを思って、お灸をすえていたのですね。

      豆炒りを 噛んだり顔を しかめたり

  子供も大人も、お灸が終わると、豆炒り(豆を炒って、砂糖をまぶしたもの)を食べました。灸治が終わって、豆炒りを食べていると、痛みも薄れて、子供も笑顔を取り戻します。子供の頃、母親に予防注射に連れていかれる時、「終わったらアイス買ってあげるネ」なんて言われた、そんな思い出が頭をよぎります。昔も今も、母親の愛情ってありがたいものなのですね。 

 物事の仕始めをよく「かわきり」なんて言いますよね。「あいつは話しの かわきりに、いつもこの言葉を言う」なんて使い方します。実はこれ、お灸 から出た言葉なんです。お灸は、同じ場所に毎日定期的にすえて灸治をしま す。その時、その場所に初めてすえるお灸を「かわきり」と言います。つまり「皮切り」、お灸により、皮膚が切れてしまう事。ここから、物事の仕始めも「皮切り」と呼ぶようになったのです。

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四季の区分

 一年は四つの季節に分けられますが、区分の仕方にもいくつかあります。

 まず気象庁が用いる気候上の四季は、春は三月~五月、夏は六月~八月、秋は九月~十一月、冬は十二月~二月となっています。

 天文学上の四季は、春は春分から夏至前日まで、夏は夏至から秋分前日まで、秋は秋分から冬至前日まで、冬は冬至から春分前日までとなります。ちなみに英語で言うところの「スプリング(春)」は、本来は上記と同じ春分から夏至前日までを指しています。

 上記とは別に暦の上での四季もあります。一つは旧暦において「月切り」と言われる区分法で、月の満ち欠けの一巡をひと月とし、旧暦一月~三月を春、旧暦四月~六月を夏、旧暦七月~九月を秋、旧暦十月~十二月を冬としていました。月切りで日取りを行う暦注としては大安や仏滅などを表わす六曜があり、新年を「新春」または「初春」と呼ぶのも月切りがベースになっています。

 もう一つは「節切り」と言われるもので、二十四節気を基準に四季を区分します。節切りにおける春は立春から立夏の前日まで(新暦二月四日~五月四日頃)、夏は立夏から立秋前日まで(新暦五月五日頃~八月六日頃)、秋は立秋から立冬前日まで(新暦八月七日~十一月六日頃)、冬は立冬から立春前日まで(新暦十一月七日頃~二月三日頃)となります。

 選日(三隣亡や八専など)や九星(七赤金星など)等、多くの暦注はこの節切りに基づいており、テレビや新聞、手紙などで用いられる「暦の上では春到来ですが・・」などの時候の挨拶、俳句の季語の分類なども節切りです。

 尚、節切りにおける正月は立春から啓蟄の前日までとなります。季節の変わり目となる節分は本来は四季ごとにあるのですが、特に立春前日(二月三日)の節分は、冬と春の季節を分け、旧年と新年を分ける節目の日です。

 立春の朝、禅寺の門前に張られる「立春大吉」の紙のお札は、縦書きすると左右対称になり一年間災難に遭わないというおまじないで、意味的には「謹賀新年」に近いものです。

 また、立春以降に初めて吹く強い南風は「春一番」と呼ばれます。

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映画興行収入

 日本映画製作者連盟が先日発表した全国映画概況によりますと、2010年の映画興行収入は前年比7.1%増の2207億円となり、04年の2109億円を抜いて過去最高を更新したことが明らかになりました。

 「3D元年」と言われた昨年の邦画・洋画の興行収入トップ3は下記のようになっており、3D作品の好調さが際立ちます。

【邦画】

1位  92.5億円 借りぐらしのアリエッティ
2位  80.4億円 THE LAST MESSAGE 海猿 <3D作品>
3位  73.1億円 踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ

【洋画】

1位 156.0億円 アバター <3D作品>
2位 118.0億円 アリス・イン・ワンダーランド <3D作品>
3位 108.0億円 トイ・ストーリー3 <3D作品>


 ちなみに、入場者数は3%増の1億7435万人となり、興収の発表を始めた2000年以降で最高を記録。邦洋別の興収内訳では、邦画が同0.8%増の1182億円で過去最高となり、興収のシェアも3年連続で洋画を上回っています。一方、洋画の興収は1025億円で邦画に及びませんでしたが、前年比では15.5%増と、3D効果で過去にない増加率となっています。

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建国記念の日

 今日の「建国記念の日」は、神話上の初代天皇である神武天皇が即位した日を記念した祝日となっていますが、この逸話が記された古事記には次のような話も記されています。

 アマテラスの孫にあたるニニギノミコト(神武天皇の曾祖父)が、アマテラスの命で地上に下り(天孫降臨)、笠沙の岬で出逢ったコノハナサクヤヒメ(富士山及び全国の浅間神社の祭神)に求婚します。コノハナサクヤヒメの父は喜び、姉のイワナガヒメと一緒に娘二人をニニギに差し出しますが、ニニギは醜いイワナガヒメを送り返してしまいます。

 コノハナノサクヤヒメには天孫が花のように繁栄するようにとの願い、イワナガヒメには天孫が岩のように永遠のものとなるようにとの配慮があったのですが、イワナガヒメを送り返してしまったことにより天の御子の寿命は神々ほど長くない、ということになっています。

 また、ヒンドゥー教の影響を受けた仏教にも次のような話があります。

 昔むかし、ある商家に美女が訪れました。その美女は福を招く吉祥天であり、それに気付いた商家の主人は吉祥天を招き入れると、後ろにいた醜女も家の中に入ろうとしました。その女性が災厄を招く黒闇天と知ると、商家の主人は黒闇天を追い出してしまいます。

 すると、黒闇天は「吉祥天は私の姉で、二人はいつも一緒にいる。私を追い払えば姉も出てゆく」と笑い、二人の女神は肩を並べて去っていったそうです。

 涅槃経に「姉を功徳天(吉祥天)と云い人に福を授け、妹を黒闇女と云い人に禍を授く。此二人、常に同行して離れず」とありますとおり、禍福は表裏一体。

 禍福は己に由るものであって、同じ事柄が捉え方しだいで福にもなれば禍にもなるという意味の「禍福由己(かふくゆうこ)」は「ピンチはチャンス」と同義であり、「禍によりて福となす、成敗の転ずること、たとえればあざなえる縄のごとし」(史記 南越伝)とも言われます。常に心しておきたいものです。

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ネオジム

 ネオジムとは聞き慣れない言葉ですが、原子番号60番、元素記号Ndの、いわゆるレアアースのひとつです。電気自動車に使われる永久磁石型モーターに必要なもので、自動車業界が実に世界の総生産の40%を購入していると云います。とてもとても貴重な資源な訳です。

ところが最近になってトヨタを始めとする自動車メーカー各社が、誘導モーターと云うネオジムを使わないモーターで電気自動車を生産する技術を確立し、実用化に取り組んでいるとのこと。凄いですねー、カッコいいですねー。技術とは斯くあるべし。まだまだ前途は多難なようですが、自然資源のない国・日本も、人的資源の力で頑張ってもらいたいものです。

さてこのネオジム、周期表では下におまけのように付いている欄外(fブロック)のランタノイドのひとつです。・・・とはネットで調べて転記しているだけで、さっぱり意味が分かりません。高校の時に、一度周期表は全部暗記させられたことがあるのですが、全く覚えていませんねー。ネオジムなんて初耳だと思いました。ランタノイドって聞いたことがある気がしないでもないですが。

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ブ リ

 「魚」に「師」と書いて「鰤」(ブリ)。師走によく食べるところから「鰤」になったという説もあるようですが、この時期は特に「寒ブリ」と呼ばれ、富山県氷見のブリが有名です。

 その氷見の寒ブリ、今シーズンは記録的な豊漁のようです。1月25日現在で累計11万4270本の水揚げとなっており、統計開始以来、累計で10万本を突破したのは初めてのことです。これまでの最高は2003年シーズンの6万7268本です。

 ご存知の通り、ブリは「出世魚」と呼ばれ、成長するにつれて呼び名が変わります。

       15cm    40cm    60cm   100cm

関東では、ワカシ  →  イナダ  →  ワラサ  →  ブリ

関西では、ツバス  →  ハマチ  →  メジロ  →  ブリ


 上記のように呼ぶところが多いようですが、子供の成長や知人の栄進を祝福する時、この出世魚「ブリ」を贈呈することがあります。スーパーなどで切り身を選ぶ際、天然物はややピンクがかっているそうです。

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ウサギ

 今年の干支の「ウサギ」は非常に繁殖率が高い動物で、西洋では古くから多産・豊穣のシンボルとされてきました。

 ウサギの持つ「快活で、遊び心や茶目っ気がある」というイメージのほか、人間以外の哺乳類で一年中発情する(繁殖期を持たない)動物はウサギくらいであるとの観点から、性的誘惑のシンボルとして米成人誌「プレイボーイ」のキャラクターにもなっています。

 ところで、「一羽、二羽」というウサギの数え方は独特なのでよく知られていますが、この数え方については諸説あるものの、ウサギの長く大きい耳が鳥の羽を連想させることから、獣肉食が禁止されていたお坊さんなどが「ウサギは獣ではなく鳥だ」と見なして食していたとする説が最も一般的です。

 ただし、自然科学の分野では「匹」で、ペットとしては「頭」が使われるそうです。

 その他にも、タンスは「一棹(さお)」、タラコや明太子は「一腹」、イカやカニは「一杯」、するめは「一連」または「一折」、鏡は「一面」などというのも独特の数え方で、大きな船は「一隻」、小さな船は「一艘」または「一杯」と、大きさで呼び方が変わるケースもあります。

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フ グ

 「河豚」と書いて「フグ」と読みますが、今その「河豚」が旬を迎えています。「豚」と書くのは体型の事を指すのではなく、フグは身の危険を感じると豚のような鳴き声を発することから「豚」の文字が当てられたそうです。また、「河」と書くのは古代中国では黄河など河川に生息していたためで、中国語でも「河豚」という呼び方を使っているそうです。

 「河豚」と言えば「河豚のちり鍋」、「てっちり」が有名ですが、語源は河豚の毒にあたったら死んでしまうため、ふぐそのものを「鉄砲」と呼び、「鉄砲のちり鍋」から促音化したそうです。

 「河豚」はそのうまさゆえ、以前は中毒死する人が多く、豊臣秀吉はふぐの絵を描いて「この魚食べるべからず」の高札を立てた禁止令を出しました。江戸時代には多くの藩が禁令を出し、河豚を食べて中毒死した者は、お家断絶を命じる藩まであらわれました。

 明治21年、時の総理大臣、伊藤博文公が山口・下関の春帆楼(しゅんぱんろう)で遊んだ折、当日はあいにくしけで、魚料理がありませんでした。その旨を女将が申し入れましたところ、伊藤公は「馬関(下関)に来て、魚がないとは・・・」と皮肉りました。

 それではと、女将は打ち首覚悟で禁令の河豚の刺身を差し出しました。すると、伊藤公は「こんなうまい肴を食べない法はあるものか」と感激し、山口県にのみ禁令を解除しました。これが、河豚食解禁のきっかけです。戦後になって、ようやく全国で食せるようになりましたが、こうした経緯を知って食する河豚はまた格別です。

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へそくり

 表立たないで夫の働きを助ける妻の功績を「内助の功」と申しますが、昔は植物から作られた繊維(麻)を巻き取る内職で妻が家計を助けたりしました。

 そのようにして紡いだ糸を環状に幾重にも巻いたものを「綜麻(へそ)」、巻き取る作業を「綜麻繰り」と言います。つまりこれが「へそくり」の由来で、初めは家計を助けるためでしたが、綜麻繰りで得たお金を夫に内緒で貯め込むようになったそうです。

 ちなみに、損保ジャパンDIY生命が昨年12月に主婦を対象に行った調査では、へそくり(夫に内緒の資産)が「ある」としたのは全体の43%で、平均額は308万円、最高額は3500万円となっています。

 平均額は前年の調査から66万円の減少となっており、「家計の赤字の穴埋め」「収入が減り、へそくりができなくなった」等がへそくり減少の主な理由となっています。

 一方、「将来が不安なので蓄える額を増やした」割合も大幅に増加しています。

 尚、へそくりをする目的は、「老後の備え」「何かあった時の備え」「趣味や買い物など、自分のために使う」「子供のため(教育費、結婚資金など)」「家や車の購入し資金」「離婚時の備え」などとなっています。

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寒ブリ

 昨夏の猛暑と今冬の記録的な寒波は、動植物の生態や生育にも影響を及ぼし、自然の恵みから生活の糧を得る農林水産業関係者にも多大な影響を与えています。

 もちろん悪い影響ばかりではなく、例えば今が最盛期のブリ漁は記録的な豊漁に沸いています。

 魚は一番多く獲れる時期と美味しさの旬がずれていることが往々にしてありますが、成長するにつれて名前が変わる出世魚としても知られるブリは味の旬と出盛りの時期が一致する魚でもあります。その旬は今の時期で、「寒ブリ」として親しまれてきました。

 全国的に獲れるため、ブリの成長する過程での呼び名は地方によって様々ですが、代表的な産地は日本海側、その中でも北陸です。太平洋側より寒冷な日本海側を回遊するブリは、脂をつけて身を守らざるをえず、その脂が美味しさをもたらしています。

 ブリ漁が盛んな富山湾の過去10年の年間漁獲量の平均は242トンで、昨年は151トンに落ち込みましたが、今年は強い寒気の影響で北陸沿岸まで魚群が南下したとみられており、1月の氷見漁港の漁獲量だけですでに700トンを超えているそうです。

 ブリのあらを大根の旨みに添わせてふーふー吹きながら食べるブリ大根、薄切りにして湯にくぐらせて程よく脂が落ち旨みが凝縮したしゃぶしゃぶ、ブリの照り焼きにかまの塩焼き、刺し身にしても引き締まった脂とその絶妙な舌触りはマグロとは別物の美味しさ。煮て良し、焼いて良し、刺身で良しと、惚れがいのある魚です。

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結婚記念日

 結婚25周年を祝う「銀婚」や50周年を祝う「金婚」など、『結婚記念日』という節目を祝う習慣が多様化しています。

 結婚記念日を祝う習慣は、明治時代にヨーロッパから入ってきたもので、明治天皇が「銀婚の宴」を催されたことから普及したそうですが、最近は記念旅行をしたり、独自の式を挙げたり、身近な友人を家に招いてホームパーティーをしたり、夫婦だけで会食をしたり・・・等々、長年はぐくんできた絆を再確認する方法は様々です。

 主な【結婚記念日】を掲載させて頂きますが、皆様方の最も近い次の結婚記念日(記念の年)をチェックしてみてはいかがでしょうか。
夫婦は家族の第一歩、年に1回、お互いに感謝しつつ、夫婦というものを考えてみるのもいいかもしれません。ちなみに、西欧では夫婦で贈り物を交換する習慣があるそうです。


    結婚後年数       記念日名

      1          紙婚
      5          木婚
     10          すず婚
     15          水晶婚
     20          磁器婚
     25          銀婚
     30          真珠婚
     35          サンゴ婚
     40          ルビー婚
     50          金婚
     55          エメラルド婚
     60          ダイヤモンド婚
     70          プラチナ婚

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節 分(2)

 豆まきは、もともとは年越しの厄払いの行事で、鬼の目、つまり「魔目(まめ)」めがけて豆を投げれば「魔滅(まめ)」につながるといういわれがあります。

 また、地域によりましては節分に鰯(いわし)の頭を焼いて柊(ひいらぎ)の枝に挿し戸口にかかげる慣わしも残っています。鬼は鰯の臭いを嫌がり、やって来ても柊の刺に目を突かれたりして中に入って来れないと考えられていたようです。

 鰯のようなつまらないものでも、信じる心さえあれば、大変にありがたく思えてくるという意味の「鰯の頭も信心から」という言葉は、この行事に由来しています。

 関西圏中心だった恵方巻はすでに全国区になっていますが、「砂おろし」といって節分にコンニャクを食べる風習があったり、大晦日と同じ意味で蕎麦を食べたり、節目の行事として日本全国に様々な風習が残ります。

 ちなみに、豆を撒く際に、鬼を祀っている寺社や「鬼」の付く姓のご家庭では「鬼は内」、あるいは「福は内」のみの掛け声が多いようです。また、商家でも「鬼は内」と言うところがあります。鬼は大荷に通じるとして、大きな荷物が内(店)に入らないと商売繁盛につながらないためだそうです。

 豆まきの豆は福豆と呼ばれ、無病息災の御利益があると考えられています。ただ、自分の年齢の数だけ豆を食べるのは大変という方は、福茶といって、茶碗に豆をいれて熱いお茶を注ぎそれを飲めば、豆を食べたのと同じ御利益があるそうです。吉数の三つぶの豆と、「喜ぶ」につながる昆布、「松竹梅」の梅を入れた椀にお茶を注げばおいしく召し上がれます。

 豆は、一粒が多くの実をなす一粒万倍。一粒万倍とは、良きにつけ悪しきにつけ、後々たくさんの数に増えてわが身にかかってくるという意味でもありますので心したいものです。

 そして、節分を過ぎますと暦の上でも春(立春)がやってきます。

「なにとなく 心さやぎていねられず あしたは春の はじめと思へば」 良寛

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節 分(1)

 「節分」とは元来、「季節を分ける」ことから節分といいますが、現在では節分といえば立春の前日だけを指すようになっています。しかし、季節の始まりを示す「立春」、「立夏」、「立秋」、「立冬」の前日はいずれも「節分」です。

 「節分」の夜にその年の恵方(吉神がいる方位)を向いて「恵方巻」を無言で丸かぶりすると幸せが訪れるといいます。今年の恵方は『南南東』ですが、巻寿司は「福を巻き込む」とされ、「縁を切らない」ために包丁を入れず、まるごと食べるのが良いとされています。

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高野参り

 寒いとトイレに行く回数が増えます。この生理現象は、暑い時期に比べ発汗が少ないことや寒さによる膀胱の収縮などが影響しているそうです。

 ところで、英語ではトイレを「バスルーム」や「レストルーム」、「パウダールーム(女性用)」、「メンズルーム」、または「loo(ルー)」などと言い、「WC(ウォータークローゼット)」と表記したりしますが、日本語にも数多くの表現が存在します。

 大昔は川の水を建物内に引き入れ、そこで用を足したことから「川屋」もしくは建物のそばにある「側屋」との言葉が生まれ、それらが語源となって「厠(かわや)」との言葉が使われるようになりました。他にも「雪隠」や「東司」、シーシー十六のシャレで「十六」、「手水場(ちょうずば)」、「はばかり」、「御不浄」、「つきあたり」などの言い方もあります。若者言葉の中には、公衆トイレのことを「ハムト」(ハム=公)という俗語もありました。

 また、接客業などではトイレに行く際にも様々な隠語が使われてきました。例えば「遠方に行く」というのは比較的スタンダードですが、他にも下記のような表現があります。

「レコーディングに行く」・・・レコーディング=音入れ=おトイレ

「横浜に行く」・・・横浜の市外局番045=おしっこ

「花摘みに行く」・・・もともとはトイレのない山などで使われた言葉

「キジを撃ちに行く」・・・同上、男性の場合

「10番に行く」・・・10はトイレのト

「4番に行く」・・・4はシー、または店によっては4番テーブルが存在しないことから


 京の花街などで使われる「高野参りに行く」なども風情がある表現です。また、トイレを意味する番号は業界などによって様々だそうですが、英語でも主に子供向けとして「No.1」は小、「No.2」は大というふうに番号をトイレの符牒に用いたります。

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好きな漬物ランキング

 胃もたれ気味になっている時など、炊きたてご飯に漬物と熱いお茶さえあれば食が進みます。先日、その「好きな漬物」というランキングがありましたが、第1位はキムチでした。

 キムチは、激辛ブームや健康食ブームを追い風にここ10年ほどで急速に日本の家庭に普及しました。日本の漬物との大きな違いは、野菜と一緒に漬け込む材料の豊富さにあります。トウガラシ、ニンニク、小エビに似たアミ、小魚、果物などを混ぜて乳酸発酵させ、アミや小魚にはたんぱく質、トウガラシには脂肪を燃やす効果のあるカプサイシンなどが含まれています。


 「好きな漬物」ランキングは以下のようになっていました。

1.キムチ・・・・・白菜キムチ、大根キムチ、水キムチなどが有名

2.たくあん漬け

3.野沢菜漬け・・・長野県を代表する漬物

4.しば漬け・・・・京都を代表する漬物の一つ

5.らっきょう漬け

6.千枚漬け・・・・しば漬けと並ぶ京都を代表する漬物

7.福神漬け

8.高菜漬け・・・・福岡や熊本など九州を代表する漬物

9.べったら漬け・・大根のこうじ漬け

10.わさび漬け・・・静岡を代表する漬物


 一言で漬物と言いましても、数多くの種類があります。皆様のお好きな漬物は何でしょうか。

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