« 2011年3月 | トップページ | 2011年5月 »

2011年4月

山吹色のお菓子

 あちこちで花が咲きはじめ、「ジャパン・ローズ」とも呼ばれる山吹の花も見ごろを迎える頃です。

 山吹の花の色は鮮やかな黄色で、古来「やまぶき色」として親しまれてきましたが、その鮮やかな黄色は黄金色にも似て、やがて山吹色と言えば黄金の大判・小判のことを指すようになりました。

 時代劇では、悪い商人が小判が詰まった箱を「山吹色のお菓子です」といって悪代官に差し出す場面が描かれ、「お主も悪よのぉう・・・」などというのがお決まりですが、この「山吹色のお菓子」は贈答品として実際に売られています。

 黒と朱色をあしらった上品な箱に黄金の小判(中身は和風パイ)が詰まったインパクトは大きく、ホームページに掲載されたコメントによりますと、お菓子の美味しさはもちろん、「お得意様との距離をより一層近づけたい営業マンのツールとして、何かと便宜をはかっていただきたいあの方への意思表示として」使えるそうです。

http://www.yamabukiiro.com/ 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ゴールデンウィーク(1)

 昔は祝日になりますとほとんどの家で国旗を掲げていたものですが、最近はあまり見かけなくなりました。参考までに、大型連休(ゴールデンウィーク)に重なる「国民の祝日」の趣旨を改めてご紹介しておきたいと思います。


【昭和の日】 4月29日(金) 昭和天皇誕生日・旧みどりの日

趣旨:激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いを託す



【憲法記念日】5月 3日(火)

趣旨:日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する



【みどりの日 5月 4日(水)

趣旨:自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し,豊かな心をはぐくむ



【こどもの日】5月 5日(木)

趣旨:こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

慶安の変

 慶安四年四月二十日、三代将軍家光公が亡くなります。 その年の正月頃から、頭痛、頭重を訴えていた家光公ですが、二月になり歩行障害が現れます。江戸の御殿医には分からなかったのかもしれませんが、 現代医学で見れば、完全に脳卒中です。そして、四月二十日申の刻(午後四時頃)、伊万里焼を鑑賞している時に、脳卒中を再発し、ポックリと逝ってしまったのです。そして、家光公の後を継いで、嫡男の家綱公が、わずか十一歳で四代将軍に就任したのが、同じ年の八月十八日。つまり、この間の江戸(日本)には、約四ヶ月、国家の最高責任者である「征夷大将軍」が存在しなかったのです。その間隙を突くように、企てられたのが「慶安の変」です。

  その計画は、七月二十九日に、丸橋中弥が率いる一隊が、幕府の煙硝倉(弾薬庫)に放火、さらに、江戸市中にも火を放ち、市中を混乱の渦に巻き込みます。そして、急遽江戸城に参集しようとする幕府要人を、弓・鉄砲で殺害。さらに、時を同じくして、大坂では、吉田助左衛門、金井金兵衛が率いる一隊が、京都では、熊谷三郎兵衛、加藤市右衛門が率いる一隊が、騒動を起こし、日本中が混乱する中、首謀者の由井正雪は、駿府で、久能山を攻め落とし、家康公が残した財宝を押さえて、それを軍資金とし、駿府城を落として、そこから江戸・大坂・京都に指令を出し、天下を我が物にしようと言う大胆なクーデター計画です。

 しかし、この稚拙なクーデターは、一味の中から、訴人(密告者)が出て、幕府の察知するところとなり、江戸から久能山に向かう途中の駿府の「梅屋」と言う旅籠で、由井正雪は、幕府方の捕り方に包囲されてしまいます。由井正雪を生け捕りにしようとする幕府方と、しらばっくれる由井一味のいろいろな駆け引き、心理作戦が展開されます。詳細をお話しすると際限がないので、省略しますが、逃げられないと観念した由井正雪は、最後に、簡単な遺言を鼻紙二枚にしたためると、梅屋に逗留していた一味は腹を切り、切り損なった二名は捕らえられて、事件は落着しました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

フ キ

 春の訪れを告げる数少ない日本原産の野菜「フキ」。全国の野山に自生しており、栽培の歴史は平安時代に遡るともいわれ、今も昔も独特の香りと歯ざわりが広く親しまれています。

 そのフキの出荷が今本格化していますが、雪解けの地面からひょっこり顔を出すのがフキノトウ、その後、フキの葉と茎が伸びてきます。食用としてだけでなく、薬用としても利用されており、咳止めやタン切りなどに効果があり、特有の苦みには消化および食欲促進作用があるそうです。

 スーパーなどで選ぶ際には、根元を持ってもあまりしならないものを選ぶとよく、根元に赤みが出ているのが軟らかくて美味しいフキの特徴です。

 タケノコやシイタケと一緒にした煮物が春の味覚として喜ばれますが、春の一品、皆様方もご賞味してみてはいかがでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

GW渋滞予想

 いよいよゴールデン・ウィーク(GW)が迫り、渋滞等の予測も出てきました。

 高速道路では被災地の東北・関東の18路線については予測の対象外となっていますが、それ以外の路線では平年並みの混雑が予想されています。

 今年は例年と違い予測が難しい様子ですが、渋滞のピークは下りが5月3~4日、上りが3~5日の見込みとなっています。また、震災後のレジャー自粛ムードで遠方への旅行が控えられる可能性があり、その分は近場の施設などに行くため高速道路を利用する人が増えるのではないかと見られています。

 鉄道の方は、JR各社が発表したGW期間(4月28日~5月8日)の新幹線・在来線特急の指定席予約状況によりますと、全6社で前年に比べ約2割の減少、JR東日本の場合は32%減となり同社発足以来の最大の落ち込みを記録しています。ちなみに、上記と同じ先週末発表のデータでは、JR北海道が30%減、JR東海が25%減などとなっています。

 旅行業界も震災の影響で予約のキャンセルが相次ぎ前年比で大幅減。JTBがまとめたGWの旅行動向見通しでは、国内旅行が前年比27.8%減、海外旅行が同16.6%減という厳しさです。ただその一方、「過剰な自粛はかえって復興の妨げになるのでは」との考え方が広まりつつあり、西日本方面を中心に旅行需要が回復傾向にあるようです。

 今は「東北」や「関東」というだけで客足が遠のき、そうした観光地では震災の二次被害ともいうべき状況になっています。平素は大勢の観光客で大変混雑している栃木の日光や東京の浅草、神奈川の箱根町なども今は人もまばらという状態だそうです。

 しかしながらそういう状況を逆手にとれば、そうした観光地をゆっくり堪能できる機会なのかもしれません。自粛・自粛では復興支援のための余力さえ失いかねないということも言われています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

カルネアデスの板

 古代ギリシャの哲学者にカルネアデスがいます。その彼の名前を取って『カルネアデスの板』という刑法に関する有名な話がありますので、本日はちょっとご紹介させて頂きたいと思います。 

 「洋上で船が難破しました。ふと見ると、板が1枚浮かんでいます。でも、その板には漂流者がつかまっています。そして、その板はあいにく1人しかつかまれません。このとき、自分が助かるために、その板を奪い取ることは許されるか?」

 カルネアデスはそんな問題を提起しました。

 法学者によりますと、現行の日本の刑法では、このような行為は「緊急避難」として許されているそうです。また逆に、先に板につかまっている者が、それを奪おうとする者を殺すことも「正当防衛」として許されているようです。
これは、法律というものが自分の生命を守ることを前提にしているため、そういう解釈になるとのことです。

 ただ、宗教学的にはこれは許されてはならない行為となるようですが、この問題提起、皆様はどうお考えになるでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

自家発電能力

 東京電力管内の電力不足が懸念されており、国民や企業は今、様々な節電策でこの夏の電力不足を乗り越えようとしています。

 一方で、電力会社以外で巨大な自家発電能力を持っている企業が存在しており、日経新聞の電子版では「電力リッチ」企業として新日鉄と住金、JR東日本などが紹介されています。

 経営統合を決めた新日鉄と住金の合計発電能力は795万キロワットで、福島第一原発の470万キロワットや四国電力の総発電能力666万キロワットを上回っています。また、川崎に火力発電所、新潟に水力発電所を持つJR東日本も電力をほぼ自給できる企業で、新日鉄・住金、JR東日本はいずれも今は自家発電能力をいっぱいに引き上げ、余剰電力を東京電力に供給しています。

 ちなみに、JFEスチールも千葉にある発電能力約39万キロワットの売電設備をフル稼働させ、要請を受けて東京電力に電力を一時融通しています。また、東燃ゼネラル石油も川崎の自家発電設備の能力を最大4万キロワットに引き上げ東電に電力を供給しています。

 化学業界も大きな電力を必要とするため自家発電設備を持っているところが多く、三井化学は千葉の自家発電設備で発電した1日あたり1万キロワット(一般家庭の約3300世帯の電力量に相当)の電力を東電に供給する予定で、住友化学も東電への電力供給を検討しています。その他、西日本ではありますが、トクヤマや旭化成なども自家発電所を持っています。

 エネルギー事業で東電とライバル関係にある東京ガスは、グループ会社の東京ガスペイパワーや東京ガス横須賀パワーを通じて発電事業を行っており、東ガス横須賀パワーの発電能力は約24万キロワットで東電への電力卸供給事業(IPP事業)を主としています。

 また、福島第一原発の代替として火力発電所の再稼働・増強が急務となっている東電の要請に応え、東ガスは火力発電の燃料となる液化天然ガス(LNG)の調達で東電に協力しています。※震災や原発事故の影響もあって、LNGおよび発電に使われる高効率のガスタービンの需要が世界的に急増しています。

 尚、森ビルの六本木ヒルズは施設内の電力をガスタービンによる自家発電でまかなっており、最大4千キロワット(一般家庭の約1100世帯分に相当)を東電に融通しています。

 ところで、オリエンタルランドは、先日東京ディズニーランド(TDL)の運営を再開しました。節電のため午後6時までの営業で、噴水や照明などの使用を抑え、人気のエレクトリカルパレードは実施しない地味な営業再開ですが、それでも開園前にはおよそ1万人が並びました。東京ディズニーシー(TDS)は5月のゴールデンウイークの再開を目指すとしています。

 TDLとTDSで1日に使用される電力量は平均で57万キロワット(震災前)で、国内のレジャー施設としては最も電力使用量の多い施設です。政府は大口需要家に対し、夏の瞬間最大使用電力を25%削減する規制を発動する方針で、その影響を軽減するため、オリエンタルランドは非常用の既設の自家発電に加え、新たにガスタービン発電機を3基導入する予定です。これにより1日の平均使用量の約26%を賄えることになり、夏休み期間中の休業は回避さ
れる見込みです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ぎなた読み

 日本語って難しいですね。日本語の「ぎなた読み」とは文章の区切りを間違えて読むこと。また、わざと文章の区切りを意図的に変えて読むことです。この言葉は、「弁慶が、なぎなたを持って刺し殺した」という文章を「弁慶がな、ぎなたを持って」と読み間違えた人がいたことに由来するそうです。
 

ぎなた読みをして意味が通る例

「誤魔化す」と「碁、負かす」と「胡麻粕」

「暖かい」と「あっ、高い」

「お食事券」と「汚職事件」

「今日、木曜か」と「今日も供養か」

「ねえ、ちゃんと片付けて」と「姉ちゃんと片付けて」

「ここで履物を脱いでください」と「ここでは着物を脱いでください」

「缶、どうした?」と「感動した」

「こら、閉めなさい」と「懲らしめなさい」

「草刈った」と「臭かった」

「会いたくない」「あ、痛くない」

「蓋、作った」と「二つ食った」

「二重にして、首に巻く数珠」と「二重にし、手首に巻く数珠」

また、

「今日は、雨が降る天気じゃない」と「今日は雨が降る、天気じゃない」

のように、意味が正反対になる例もある。

「あのオカマ、出かけていくわよ」と「あの丘まで、駆けて行くわよ」

「先生、がちょうのように舞う」と「先生が、蝶のように舞う」

 

 また、わずかな 聞き間違いで、意味が違ってしまう事もよくあります。「橋の端を箸を持っ て走る」なんて、微妙なアクセントの違いで、別のモノを指し示したりしま す。聞いた話ですが、先進国の仲間入りしている西洋のある国や、開発途上国の一部の国々は、語彙が大変に少なく、人間でも、動物でも、植物でも、生物が生体活動を停止すると、日本語で「死ぬ」に相当する単語でしか表現しないそうです。人間なら亡くなる、お隠れになる、動物なら死ぬ、鳥なら落ちる、魚なら上がる、植物なら枯れるなどなど、豊かな表現の出来る日本語を大切にしたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ザ・ランキング

 サービス産業生産性協議会は、業界横断で利用者の評価を比較・分析し、顧客満足度指数を算出しており、昨日は2010年度のランキングを発表しておりますのでご紹介したいと思います。


※顧客満足度ランキング

総合1位 劇団四季        レジャー・イベント業界1位

  2位 東京ディズニーリゾート レジャー・イベント業界2位

  3位 アマゾン・ドット・コム 通信販売業界1位

  4位 ファンケル       通信販売業界2位

  5位 宝塚          レジャー・イベント業界3位

  6位 トヨタ         自動車業界1位

  7位 シンガポール航空    国際航空業界1位

  7位 住信SBIネット銀行  銀行業界1位

  9位 アスクル        通信販売業界3位

  10位 ECカレント      通信販売業界4位


 尚、この調査は31業界350社を対象に行われ、調査項目は以下の6項目となっています。

 顧客期待  : 利用前の印象や期待・予想
 知覚品質  : 利用した際の品質評価
 知覚価値  : 価格への納得感、コストパフォーマンス
 顧客満足  : 利用して感じた満足の度合い
 クチコミ  : 他社への推奨
 ロイヤルティ: 継続的な利用意向


http://www.service-js.jp/cms/show_news.php?id=276

| | コメント (0) | トラックバック (0)

震 度

 3月11日以来、活発な余震活動が続いています。最大震度4以上を観測した余震はすでに100回を超えており、気象庁は今後も大きな余震が発生する恐れがあるとして警戒を呼び掛けています。

 ところで、「マグニチュード」が地震そのもののエネルギーの大きさを表すのに対し、「震度」は揺れの大きさを表します。従いまして、ある地震においてマグニチュードは一つですが、震度は観測点によって異なります。

 気象庁が定める震度(気象庁震度階級)には0から7までの段階があり、兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)の翌年(1996年)に震度5と6についてはそれぞれ「弱」「強」の区分をつくり、現在は計10段階の震度階級があります。

 震度4でほとんどの人が恐怖感をおぼえると言われますが、それ以上の大きな揺れではおおよそ以下のような状況となります。

【震度5弱】4.5~4.9※震度計の数値
歩行に支障。窓ガラスが割れることもあり、耐震性の低い住宅では壁や柱が破損するものがある。

【震度5強】5.0~5.4
恐怖のため多くの人が行動を中断。テレビがテレビ台から落ちおることも。
棚にある食器や本が崩れ、補強されていないブロック塀の多くが崩れる。耐震性の低い住宅では壁や柱が損傷し、傾くものがある。

【震度6弱】5.5~5.9
立っていることも困難で、固定していない重い家具の多くが移動・転倒。耐震性の低い住宅では倒壊する恐れがある。

【震度6強】6.0~6.4
立っていることができず、固定していない家具のほどんどが移動、転倒する。
耐震性の低い建物は倒壊、耐震性の高い建物でも壁や柱が破壊する。

【震度 7】6.5~
自分の意思では行動できない。家具が大きく移動し、飛ぶものもある。耐震性の高い建物でも大きく損壊する。大きな地割れ、地滑り、山崩れなどが発生。主要なライフラインが寸断され、都市機能が消滅する。


 ちなみに震度7は1995年の兵庫県南部地震で初めて観測されています。その時は体感や被害状況など震度判定が行われましたが、翌年に地震計による観測に切り替わり、震度計で震度7が観測されたのは2004年の新潟県中越地震(新潟県川口町)と今回の東北地方太平洋沖地震(宮城県栗原市)のみです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

 子供のころは当たり前のように水道水をがぶ飲みしていましたが、今ではペットボトルの水が普通のようです。ペットボトルのお茶を買うという発想もなく、「お茶は急須(きゅうす)で入れるもの、買うなんてとんでもない」、こうした思いが強く、最近まではペットボトルのお茶を買うということもありませんでした。改めて時代の変化を感じざるを得ません。

 ところで、この度の大震災を経験し、改めて安全な「水」の大切さ、そして「水」なしでは生きていけないことを痛感することになりました。地球の表面積の7割は海水に覆われていますが、人類が使用可能な淡水は地球上すべての水の0.25%に過ぎず、新興国を中心とした世界的な人口増加と経済成長に伴って世界各地で水不足が深刻化しています。

 世界人口の5分の1にあたる約11億人が安全な飲み水を確保できない状況にあり、さらに上下水道などの適切な衛生設備を持たないために感染症の危険にさらされている人が約26億人存在し、安全な飲み水と衛生設備があれば年間160万人が命を落とさずにすむそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

江戸の高級料理屋事情

 江戸の高級料理屋 さんで、落語にも登場するお店と言えば、「百川」や、雪の瀬川に登場する植半、王子の狐の舞台となる王子の扇屋、髪結新三で、新三が 「平清」と染め抜かれた浴衣を着ていると言う描写がある、深川の平清などがあります。

 その他、有名所では、山谷の八百善。とある酔客が、締めにお茶漬けを頼 んだところ、半日待たされて、やっとお茶漬けが出てきましたが、値段が一 両二分(現代価格換算約二十万円)。なぜそんなに高いのか聞いたところ、 お茶漬けに合う水を調達するため、飛脚を雇って、多摩川の上流まで、水を 汲みに行かせた運搬料が含まれている、との事。また、お茶漬けに使う古漬けは、水で洗わず、味醂で洗うとか、ある人が、八百善のお食事券をもらい、友人と二人で食べに行ったら、後から後から高級料理が出てきて、とても食べきれないので、「もう、後は良い。」と断ったところ、それでは、残りの料理の分のお代をお返しいたします、と言われ、五両以上の返金を受けました。それなら、もとのお食事券の値段は、何十両だったのか!などなどのエピソードが残る名店です。なお、この八百善、現在は店舗は存在しませんが、『割烹家八百善株式会社』が、三越、小田急などの大手百貨店や通販で、八百善ブランドの江戸料理の高級惣菜、おせち料理等を提供しています。

 それから、鴨南蛮の創始、馬喰町一丁目の川邊藤吉。奈良茶飯の川崎万年屋。采女ヶ原(うねめがはら=現・銀座五丁目辺)の醉月樓(すいげつろう)。橋場(隅田川沿岸。雪の瀬川参照)の川口。隅田川河口、浅草代地の川長。熱海から船で直送した熱海温泉の湯に入れる芳町の櫻井。鮮魚が売り物の甚左衛門町(現・日本橋小網町)の豊田楼と百尺楼。甚左衛門町は、日本橋の魚河岸の近くなので、新鮮な魚が手に入りやすかったのです。

 佐久丁(現・千代田区神田佐久間町)中重。芝神明の車屋万兵衛。鯛料理の木原店翁庵。車エビの今戸(現・台東区今戸)大七、同じ今戸で、鮎料理の有明樓。あんこう鍋の霊岸嶋(現・中央区新川辺)扇翁。初鰹を出す事で有名な御蔵前(現・台東区蔵前)誰袖。即席料理の柳橋梅川。浮世絵などにも登場する富岡八幡境内の深川松本。鮒料理の青物町(現・品川区南品川辺)さぬきや。鰆(さわら)料理の浅草ミの勝。鯒(こち)料理の堀江町(現・江戸川区堀江町)魚佐。飛び魚料理の久保町賣茶亭などなどがあります。

 江戸幕府が開かれてからもしばらくは、江戸での外食産業は流行りませんでした。やがて、明暦三年(1657)の振袖火事の後、浅草の待乳山聖天前に、奈良茶飯(お茶と塩で炊いたご飯に、漬け物など簡単な副食をつけたもの)を売り出したのが、外食の最初とされます。やがて、十八世紀後半に、現在の料亭のような「料理茶屋」が現れ、急激に外食店が増え、江戸市中だけで、料理茶屋は三百店を越える店が建ち並んでいました。

 有名なお店は、前述のように、得意な分野の料理で売っていました。そして、その様な高級料理茶屋が、西洋の様に、貴族や特権階級の人々が利用するものではなく、庶民が(お金さえあれば)気軽に立ち寄れるお店であったのが、江戸と言う時代のすばらしい文化だったのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

放射線

 連日のように「放射線」、「放射能」、或いは「放射性物質」といった言葉を耳にします。「どう違うのか?」とふと思いましたので調べてみました。

 「放射線」は気体中を飛ぶ原子核や電子、電磁波のことで、アルファ線、ベータ線などの種類があります。自然界でも飛んでいますが、原子力発電や核爆発などによって人工的に発生する過剰な量が細胞を壊し、人体に影響を及ぼします。その放射線の量を示す単位が「シーベルト」で、1千分の1がミリシーベルト、100万分の1がマイクロシーベルトです。

 「放射性物質」とは「放射線」を出す物質で、「放射能」とは「放射線」を出す能力を指します。放射能の強さを示す単位が「ベクレル」です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

絶景かな

 「 世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし 」

 世の中に桜というものがなかったなら、いつ咲くだろうか、雨風で散ってしまわないだろうかと心乱されることなく春をのどかな気持ちで過ごせるだろうに・・・、在原業平(ありわら の なりひら)はそんな気持ちを詠い古今和歌集に残しました。

 桜を愛でる日本人の心を表現した詩文はたくさんありますが、歌舞伎「楼門五山桐(ろうもんごさんのきり)」の中で、これから釜煎りされる大盗賊の石川五右衛門が煙管(キセル)片手に切った見得もこれまた有名です。


絶景かな、絶景かな。春の眺めは値千金とは、小せえ、小せえ。

この五右衛門の目からは値万両、万々両。 

もはや日も西に傾ぶき、まことに春の夕暮れに花の盛りもまたひとしお。

はて、うららかな眺めじゃなぁ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

 近所の公園の桜は花は盛りを過ぎ、そろそろ地面にも舞い散った桜の花びらが目立つようになりました。

 観て美しいだけでなくその散り際の潔さも古くから愛されてきた桜花。

 一休禅師は「花は桜木 人は武士 柱は檜木 魚は鯛 小袖は紅葉 花はみよし野(美吉野)」と自分の好みとして世の中の第一級のものを詠いました。

 「花は桜木、人は武士」の言葉は歌舞伎でも使われるようになり、「敷島の大和心(やまとごころ)を 人問はば 朝日に匂ふ 山桜花」(本居宣長)の歌で桜の花は一つの象徴となっています。

 また、散り際の儚さは諸行無常に通じ、良寛禅師の辞世の歌と言われる「散る桜 残る桜も 散る桜」にもそれを感じます。


 「限りあれば 吹かねど花は 散るものを 心みじかき 春の山かぜ」
                            (蒲生氏郷)

 「さだめなき 風にまかせて 散る花を 花とばかりに 思い眺むる」
                            (詠人不知)

 「ちりぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」
                          (細川ガラシャ)

など、桜の花に例えて人の世の儚さを詠んだ歌は少なくありません。四七歳という短い生涯の大部分を貧困と孤独の中で暮らした作家・林芙美子の次の言葉もまた有名です。
 
 「花の命は短くて 苦しきことのみ多かりき」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ア ジ

 「魚」へんに「参」と書いて「鯵」(あじ)。「たかがアジ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、この時期の新鮮なアジの刺し身はまた格別です。

 新井白石はその美味しさについて「アジとは味なり、その美なるをいう」とも言っていますが、特に3月頃から味が良くなるということから、「魚」に「参」という字が付いているとも聞きます。

 たたきで食べる場合が多いようですが、塩焼き、煮付け、揚げ物、そして干物にしても実に美味しいです。ちなみに、干物にすると生より栄養的に良くなり、生アジだと100g中に蛋白質20mg、脂肪27mg程度ですが、干物にすると蛋白質43mg、脂肪59mgといずれも倍以上に増加するそうです。また、ビタミンAを大量に含んでおり、目を健やかにする働きもあるそうです。

 スーパーなどの店頭で選ぶ際は、ふっくらして脂肪分が多いのが美味。ただ、脂が多いため傷みやすく、鮮度の良いものは目に黒い光沢があります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

過ぎたるは及ばざるが如し

 何事も好き嫌いがはっきりしていた清少納言は、「枕草子」の第一段を「春はあけぼの」で書き出しました。「春は、明け方の時刻が清清しく一番良い」まさにそんな時候です。

 今は入学式シーズンですが、入学式の中止・延期を決めた大学は130校以上。各地でイベントの中止も相次いでいます。もちろん大震災の影響で実行が困難なケースもありますが、そればかりではありません。

 東日本大震災が国民心理に与えた影響は大きく、不要普及の消費を控える動きが広がり、行楽や観光などの顧客も激減しています。

 楽しむ気になれない、不謹慎との気持ちはあるにしましても、過度の自粛は日本経済の活力をも削ぐことになります。結果として被災地復興にマイナスの影響を与えることにもなりかねません。震災直後の買い占めなどもそうですが、個々のムードで動くことは全体の利益に供しません。

 もちろん、節電などのような一定の自粛は必要ですが、あれもこれもとなれば「過ぎたるは及ばざるが如し」です。

 楽しみなイベントや計画は口にしにくいという風潮が感じられますが、景気の「気」は気分の「気」です。「博多どんたく」は5月の連休に予定どおり開催される運びとなりました。主催者側は延期なども検討したそうですが、「がんばろう日本」をスローガンに、会場に募金箱を設置するなど被災地支援をテーマに掲げ、開催を決定したそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

十三まいり

 子供の成長を祝う行事は「七五三」が一般的ですが、西日本を中心に「十三まいり」も盛んに行われています。

 十三まいりは、干支が一巡し生まれた年の干支が初めて廻ってくる年、つまり今年13歳になる少年少女が、一つの区切りとして4月13日(本来は旧暦の3月13日、実際の参詣期間は今日を中日とした1カ月間)に寺社に参詣する風習で、秋の七五三に負けず劣らず華やかできらびやかな行事です。

 十三まいりは、虚空を蔵とする無限の知恵や慈悲を持った虚空蔵菩薩にお参りし、知恵や福徳を授かるため、別名「知恵もらい」とも言います。参詣後は振り返ってはいけないというのがお約束事で、振り返ればせっかく授かった知恵を失ってしまうという伝承があります。

 京都は嵯峨嵐山の法輪寺、三重は伊勢朝熊山の金剛証寺、奥州会津は霊厳山圓蔵寺、茨城は常陸村松山の日高寺、大阪市天王寺区の太平寺、奈良高樋の弘仁寺などが有名で、信州の善光寺や関東の浅草寺などでもこの時期は十三まいりの親子をよく見るそうです。


「難波より 十三まゐり 十三里 もらひにのほる 智恵もさまざま」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ニシン

 「鰊」と書いて「ニシン」。別名「春告魚(はるつげうお)」とも呼ばれますが、今では「幻の魚」と言われるほどその数は激減しています。北海道を代表する民謡「ソーラン節」がニシン漁の労働歌であることからも分かりますが、かつてニシン漁業は北海道の一大産業でした。漁が最も盛んだったのは明治の終わり頃で、岸に押し寄せるニシンの雄の精液で海が白くなったそうです。そして、「ニシン御殿」が林立していました。

 旬の魚として人気があるのは、3~5月頃に北海道沿岸に産卵のために近づいてきたもので、脂がのって最も美味しくなります。身が軟らかく独特の油臭さがありますが、これがまた特有のうまみにもなっています。

 ちなみに、「子供が栄え、子孫が栄える」・「よいことが数々ある」の縁起でお正月の食膳に欠かせない「数の子」は、産卵の為に沿岸におしよせるニシンの雌の腹から取り出した卵巣を1本1本塩水で処理加工したものですが、意外とニシンから採れることを知らずに食べている人も多いようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

プロ野球

 紆余曲折の末、セ・パ両リーグとも4月12日(火)に開幕が延期されたプロ野球。野球好きではあるものの、計画停電中の関東でナイター強行は勘弁!と思ってただけに、この決定にはホッと安堵しています。

 さて、プロ野球と聞くとどうしてもセ・リーグ、パ・リーグばかりを思い浮かべてしまいますが、日本のプロ野球はこの12球団だけにあらず!四国アイランドリーグやBC(ベースボール・チャレンジ)リーグ、関西独立リーグといった地域密着型の「独立リーグ」もまた立派なプロなのです。

 これら独立リーグはセ・パ12球団へのステップアップを目指す若手選手が多いものの、逆にこれら12球団から独立リーグへ身を投じる選手も。今回、BCリーグの信濃グランセローズに入団した金村暁(さとる)投手(元日本ハム→阪神)もその一人。

 今回の震災で甚大な被害を受けた気仙沼出身の金村投手、しばらく実家のご両親とも連絡が取れず、震災5日目にネットの安否情報でようやく無事を確認できたとか。ここは地元の星として被災地の皆さんに元気を届けるべく、ぜひとも頑張って欲しいところ。

 この金村投手、日本ハムがまだ東京ドームを本拠とする弱小球団だった頃、主力選手の一人が金村投手。同じ東京ドームでも巨人戦は超満員なのに、当時の日ハム戦は超閑散。球場にはグッズ売り場があり、一応は日ハム選手のキャラクターグッズも少ないながら売られていたのですが、当時私の友人がファンで「金村と西浦の下敷きください!」と言うと、店員さんに「名前じゃ分からないので背番号で言ってください」とか言われるたそうです。ただ、いかに観衆が少なかろうと常に全力でプレーする日ハムナインに当時の私はプロの何たるかを学んだような気がしたものでした。

 メディアに取り上げられる機会も少なく、なかなか注目を浴びにくい独立リーグではありますが、皆さまぜひ金村暁投手にご注目を。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

緊急地震速報

 各社で導入時期に違いはありますが、2008年ごろ以降に発売された携帯電話(揺れが予想される地域の利用者)では、大きな警報音とともに気象庁が発した「緊急地震速報」を受信できるようになっています。

 地震発生時には、初期微動の小さな縦波(P波)と主要動の大きな横波(S波)が同時に発生します。P波の伝播速度は毎秒約7kmであるのに対し、S波は毎秒約4km。気象庁はP波とS波の速度差を利用して、震源地に近い地点で観測したP波から主要動のS波の伝播を予測、震源や地震の規模を直ちに推定して警報を発しています。

 緊急地震速報には2種類あり、気象庁はまずの1つ以上の観測点においてP波またはS波の振幅が100ガル以上となるか、もしくは解析によりマグニチュード3.5以上または最大震度3以上と推定されるケースで「高度利用者向け」に速報しています。

 ※ガルとは加速度(速度の変化率)の単位で、1ガルは物体の速度が毎秒1センチずつ速くなる状態で、100ガルは100センチメートル毎秒毎秒=1メートル毎秒毎秒となります。地球上の重力加速度は約981ガル。今回の大震災で震度7だった宮城県栗原市では最大加速度2933ガルを記録しました。

 次に、地震波が2つ以上の地点で観測され、最大震度5弱以上と推定されるケースで「一般向け」に緊急地震速報が発せられます。ちなみに7日深夜23時32分に宮城県沖で発生した地震では、高度利用者向けが地震波検知後3.3秒後、一般向けが同7.4秒後に緊急地震速報が発せられています。

 高度利用者向け速報では地震の発生をいち早く知らせることに重点がおかれており、精度が十分でない可能性があります。緊急地震速報の安易な提供による混乱を招く恐れがあるため、テレビやラジオ、公共施設等の管内放送、携帯電話等で多くの人が見聞きしているのは主に一般向け速報です。

 2つの地震波の伝播速度の差を利用している緊急地震速報は、震源からある程度の距離があれば大きな揺れ(S波)が到達する前(数秒から数十秒前)に地震の発生を報せてくれます。しかしながら、震源地では地震発生直後にP波とS波がほぼ同時に発生するため、震源に近い場所では揺れの到達に間に合わないということが起こります。また、未だ誤報も多く、「またか」と鈍感になっている人もいれば、東日本大震災以降、頻繁に鳴る携帯電話の警報音に神経を悩ませている人が少なくありません。

 精度向上の余地はまだまだありますが、7日のように揺れを感じる数秒前に警報音に接し、身構えることができたのは良かったのではないかと個人的に思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

桜にまつわる言葉

 桜前線がゆっくりと北上し、近所の桜も薄紅色の花を咲かせています。

 桜は日本を代表する花であり、日本人にとりましては特別な存在の花です。
そんな桜にまつわる言葉をいくつかご紹介したいとと思います。今年は関東で花見を自粛する傾向が強まっていますので、雰囲気だけでも味わっていただければと思います。

花時(はなどき)    桜の花が咲く時季
桜狩(さくらがり)   花見
花盛り(はなざかり)  満開の桜
花影(はなかげ・かえい)水面などに映った桜花の影
花明り(はなあかり)  夜、満開の桜のまわりがほのかに明るく感じる様
花衣(はなごろも)   花見に行く際の女性の美しい着物 
花疲れ(はなづかれ)  花見に行って疲れること
花人(はなびと)    花見の人
花守(はなもり)    花の番をしている人
花篝(はなかがり)   夜桜を見るために花の下で炊かれる篝火「花雪洞」
花筵(はなむしろ)   桜の花びらが一面に散り敷いている様子
花曇(はなぐもり)   桜の頃に多い曇天。花を養うとの意で「養花天」
花の雨(はなのあめ)  花見の頃に降るあいにくの雨「桜雨」
花の風(はなのかぜ)  桜を散らしてしまう恨めしい風「花嵐」
花の雪(はなのゆき)  雪のように散る桜花
零れ桜(こぼれざくら) 散る桜
花筏(はないかだ)   水面に散った花びらが吹き寄せられ流れていく様
残花(ざんか)     散り残った桜花
桜流し(さくらながし) 散った花びらが雨や水に流れていく様子

 これらの言葉を見ただけでも、桜は日本人に愛されてきたことが分かります。
ちなみに「花吹雪」は、詩人谷川俊太郎の尊父で哲学者の谷川徹三氏がかつて世界一美しい言葉として激賞した言葉でもあります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

シイタケ

 新物のシイタケが出回る3月~5月と9月~11月。春にできるものが「春子」、秋のものは「秋子」と呼ばれています。主な栽培法は、シイやナラの木に菌を植え付ける「原木栽培」と、原木の代わりにおがくずなどを固めたものを使う「菌床栽培」があり、うまみが多い「原木」は干しシイタケ向き、「菌床」はやわらかく生シイタケ向きとなっています。

 シイタケは古くからその健康効果が認められてきましたが、「中国薬用真菌」には「気力を高め、五風(風邪・中風・痛風・瘋癲(ふうてん)・頭痛)を改善し、血液を固まらせないように保ち、体内の余分な水分を防ぎ、気力を調える。そして肝硬変を予防し、血中コレステロールを下げ、動脈硬化や血管の弱くなるのを防ぎ、常食すればガンを予防できる」と記されているそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

会計年度

 「年」という場合には暦年と同じ1月1日から12月31日までの期間で、「年度」という場合には4月1日から翌年の3月31日までの期間を指しています。定義としては1月1日以外を開始点とする(暦年と開始点および終了点が異なる)ものを「年度」と呼んでいます。

 日本の場合、官公庁や民間企業の多くが4月からを「会計年度(予算を執行するための定められた期間)」としています。「年度」は企業会計における会計期間(決算期)と同意であり、年度の最終月を「決算月」、決算月の末日を「決算日」と呼びます。

 ただし、会計年度や学校年度(学事年度)は国によって異なっており、アメリカの会計年度は10月から翌年9月まですが、日本と同様に企業によって決算月が異なり、1月から12月までを会計年度としている企業もあります。

 他に暦年と同じ1月─12月を会計年度としている国は中国、韓国、フランス、ドイツなど。イギリス、カナダ、インド等は日本と同じ4月から翌年3月まで、ノルウェー、フィリピン、オーストラリア等は7月から翌年6月までが会計年度となっています。※もちろん個別企業では例外もあります。

 これら決算期の違いによって、第1四半期や第2四半期などのくくりが示す期間も国や企業によって異なります。

 また、日本では4月から新学期が始まりますが、アメリカの学校のほとんどは9月スタートで、新学期商戦の始まる8月は米小売企業においてはクリスマス商戦に次ぐ繁盛月となっています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

人を恋ふる歌

 学年の途中はかわいそうだとして3月を待って離婚するケースが多いそうです。一方、「ジューンブライド」と言われるわりには、梅雨時であるため6月の結婚は意外に少なく、暑気が去った秋や暖かくなりはじめた今頃の時期の方が婚礼が多いと聞きます。

 3月は卒業式、4月は入学式、入社式・・・いずれにしても人生の節目・岐路になることが多い季節です。

 そしていつもこの時期、「人を恋ふる歌」を思い出します。


   妻をめとらば才たけて
      顔(みめ)うるわしく情(なさけ)ある
 
   友をえらばば書を読みて
      六分(りくぶ)の侠気 四分(しぶ)の熱

   恋の命をたずぬれば
      名を惜しむかな男(おのこ)ゆえ

   友のなさけをたずぬれば
      義のあるところ火をも踏む
                      ・・・与謝野鉄幹 作

| | コメント (0) | トラックバック (0)

計画停電

 当時、原発の安全性の検証や設計に関わった技術者らは、マグニチュード9の地震や航空機が墜落して原子炉を直撃する可能性まで想定するよう上司に進言しましたが、しかし上司は「千年に一度とか、そんなことを想定してどうなる」と一笑に付したそうです。実際には千年に一度と言われるM9の地震が発生し、想定を大幅に超える大津波が原発を襲いました。

 土木学会の阪田会長は「安全に対して想定外はない」と言います。「今回の震災は未曽有であり、想定外であると言われる。我々が想定外という言葉を使うとき、専門家としての言い訳や弁解であってはならない」と。

 ところで、日本の電源周波数は東西で50ヘルツ(Hz)と60Hzに分かれています。明治の頃、関西の電力供給を担っていた大阪電燈が60Hz仕様の米ゼネラル・エレクトリック(GE)社製発電機を導入したのに対し、関東の電力供給を担っていた東京電燈が50Hzの独AEG(現在はスウェーデンのエレクトロラックスの傘下)社製発電機を導入したことに起因します。

 ちなみに、世界的に見て周波数が混在している国は少なく、先進国では日本のみです。いくつかの周波数が混在していたイギリスやアメリカでは周波数を統一していった歴史があります。

 現在、福島第一原発が止まってしまった東京電力の電力供給能力は約3800万キロワット(KW)で、需要に追い付かない分は計画停電の実施で補っています。

 北海道電力は東京電力と同じ50Hzを採用しており、余剰電力を融通することが可能ですが、能力に60万KWの上限があり、現在は被災地の東北への供給に振り向けています。また、西日本の60Hzの電力を、3カ所の変換所を通して50Hzに変換して東日本に送電するとしても、その最大能力は100万KWに過ぎません。

 現在停止している火力発電所を大急ぎで稼働させても夏場のピーク時には1000万KW前後の電力不足が生じると見られており、様々検討はされているものの今のところ不足分を補うメドは立っていません。春秋の時期は減少するにしても、来夏まで(1年以上)計画停電が長期化するとの予想もあります。

 もちろん被災地外に住む生活者の立場から一定時間の停電くらいは皆辛抱します。しかしながら、想定外であったとしましても、これほどの長期間、電力の供給がとどこおるという事態は、一国の政策としてありうべからざることです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

八百屋お七

 今から300年程前の江戸は、人口100万人を超える世界最大級の都市でありました。当時の家屋は木材と紙(襖や障子)で出来ていたため、ちょっとした火の粉が元で大火となることもしばしば。

 「火事と喧嘩は江戸の華」と言われましたように火事は日常茶飯事でしたが、1657年の明暦の大火(振袖火事)では死者数10万を超えると言われ、震災戦禍を除けば日本史上最大の火災となっています。そんな時代ですから、火付(放火)は特に重罪で、火罪(火あぶり)をもって罰せられました。

 「八百屋お七」はその頃の悲しい恋の物語です。お七は火事の非難場所で偶然出会った人が忘れられずにいました。火事になればまた会えると思ったお七は放火をしてしまい、そして捕らえられます。火付けは重罪ですが、お七はまだ16歳であったことを哀れみ、奉行は「その方、歳は15だろう」(当時は15歳以下は罪を減じられました)と尋ねるのですが、そんな配慮に気づかなかったお七は16歳であることを正直に答えてしまいます。市中引き回しの上、火刑に処せられたのそうです。

 井原西鶴がこの事件を取り上げて以降、浄瑠璃や歌舞伎の題材にもなり評判となったそうです。諸説あるものの、お七は丙午(ひのえうま)生まれだったことから、丙午生まれの女は思いつめたら何をしでかすか分からない、丙午の女は嫁にもらうなとの風聞が広まっていきました。

 丙午の迷信は古代の中国にも求めることができ、馬という字面(気性の激しいじゃじゃ馬等)と相まって、長い間、丙午生まれの女性が疎まれてきたという歴史があります。

 日本の人口ピラミッドを見てみますと、戦争の影響で出生率が著しく低下した1945年、1946年生まれの人口の割合がガクンと少なくなっています。その次の世代が第一次ベビーブームで人口が急増。そして1カ年だけ人口の割合が極端に少なくなっているところがあります。それが丙午(1966年)生まれです。

 この図を見るにつけ、丙午の迷信がつい最近まで根付いていたことに改めて驚かされます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

端午の節句

 「こいのぼり」が泳ぐ季節、「端午の節句」が近づいてきました。他の魚と比べて生命力が強く、多少汚れた沼地や池でも平気な鯉(こい)は、子供の健やかな成長を願う親心の象徴となっています。

 中国の故事に『鯉が黄河の急流を登り、その水脈(登竜門)に達したとき、龍になる』という言い伝えがありますが、「こいのぼり」を立てることは、元気に成長して立派になってほしいという願いを託した親の気持ちの表れそのものと言えます。

 ちなみに、「端午」とは1月7日の人日(じんじつ、七草の節句)、3月3日の上巳(じょうし、桃の節句)、7月7日の七夕(たなばた)、9月9日の重陽(ちょうよう、菊の節句)といった五節句の一つです。

 中国の陰暦では5月は物忌み(ものいみ)の月とされ、5月5日を重五(ちょうご)と呼んでいました。災いや病気を祓う(はらう)日とし、蘭の湯に浸かる、菖蒲(しょうぶ)入りのお酒を飲むなどの風習がありました。日本の宮中でも同様な行事が催されました。

 やがて、宮中から武家の世の中に移ると、武士達はこうした行事から「菖蒲」を「尚武」(武道を重んずる)とかけて、5月5日を尚武の節目の行事とし、盛んに端午の節句を祝うようになります。

 江戸時代になると、端午の節句は男子の節句とされ、武家の男の子の出世を祝う日として定着してゆきました。子供が強く、たくましく育ってほしいという気持ちから、武者人形やのぼりを飾りました。それを真似、庶民の間で紙で出来た鯉を飾ったのが、「こいのぼり」の始まりと言われています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

飲みたい紅茶ブランド

 寒い日には、1杯の紅茶がいつもより「美味しい!」と感じることがあります。以前、『飲みたい紅茶ブランド』というアンケート調査を目にしましたが、1位はフランスの老舗「フォション」で、ほぼ7割の人が飲みたいと答えています。特に、果実や花をブレンドしたフレーバーティーが人気で、中でもアップルティーは定番商品となっています。

 2位は英国の「フォートナム・メイソン」で、英王室や貴族らに愛飲されています。上品で伝統的な紅茶文化の象徴でもあり、ブレンドの技術は世界一との声もあります。

 3位は英国の「ハロッズ」で、日本には約25種類が輸入されており、定番のNo.14は4種類の紅茶がブレンドされており、ベストセラーとなっています。

 尚、4位以下は次のようになっていました。

 4.ウェッジウッド(英国)
 5.ロイヤルコペンハーゲンティー&グルメ(デンマーク)
 6.トワイニング(英国)
 7.レピシエ(日本)
 8.マリアージュフレール(仏)
 9.リプトン(英)
10.ミントン・ティー(英)


 紅茶にはブランドの他、産地による茶葉の違いもあり、「ダージリン(インド)」、「アッサム(インド)」、「ウバ(スリランカ)」等々がありますが、同じダージリンでも農園や収穫時期によって香りや味は大きく変わってきます。尚、英国は伝統的なブレンド、フランスは果実や花の香りを加えたフレーバーが得意です。また、日本ではストレートかレモンを入れて飲む人が多いですが、英国ではミルクティーが一般的です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

さくら(2)

 桜のまぶしい季節となりました。


『ひさかたの 光りのどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ』

『花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに』


 ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、上記は百人一首の中で桜を歌ったものの一部です。百人一首では桜を歌ったものは6つ程ですが、万葉集に詠まれた桜の歌は40首、対する梅の歌は118首あるそうです。

 奈良時代には、花と云えば梅を指し、平安時代になって花と云えば桜を指すようになったと云います。奈良時代に中国の思想をもとに造営された平城京、そしてそれを受け継ぐ平安京、その平安京では御所の紫宸殿(ししんでん)前にあるのは当初「左近の梅」でしたが、菅原道真の進言によって桜に代わったと云います。

 ところが、奈良時代より以前の神話の時代の話では、これまた花と云えば桜だったようです。ただし、今の「ソメイヨシノ」ではなく、「ヤマザクラ」、「オオヤマザクラ」、「オオシマザクラ」と云った種類の桜です。

 ちなみに、今のソメイヨシノは東京都豊島区の「染井」と云う地で江戸時代後期にウバヒガンとオオシマザクラの交配種として誕生したそうです。値段が安く、成長が早いので一気に日本全国に広がったそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

自粛か否か

 各所のホームページ上の情報等によると、都内の有名花見場所は軒並み自粛、即ち桜祭り等の中止・露天商なし・ライトアップなしとのこと。電力事情を考えると、ライトアップなしは当然のように思えます。一部報道によると、都立公園では基本的に、天日の下での飲食を伴う花見は完全には禁止しないが、盛り上がるとガードマンが自粛を促す方針のようです。

 上野公園の来園者の反応は、こういう時だからこそ盛り上がりたかったという反応と、自粛は当然という反応が半々だったとのことです。今日は半々ですが、もう少し日にちが経つと、自粛しない方が却っていい、という考え方の人が増えてくるのではないかと私には思われます。

 ニューヨークタイムズ紙は、この自粛の動きは経済の大きな部分である(GDPの60%を占める)個人消費を抑え日本経済に影を落としかねない、と指摘し、また「自粛すれば良いことをしていると考えがちで、そのような自粛が最終的にどのような違い(効果)を生むのかまでは考えられていない可能性がある」との関西学院大学の教授のコメントを引用しています。

 一方経団連は電力に関して、一日を通しての総電力需要を下げるのではなく電力需要ピークを下げることが大切であり、一方で生産ラインは数時間電気が止まるならば丸一日ラインを止めねばならないケースもあり、民間企業の間で、日にちを決めて順番に操業をするとか、或いは夜間操業を組み込む等して、効果的な「ピークを下げて需要を平均化する案」を自主的にまとめようとしているようです。電気はそもそも蓄電することが大変難しいですし、経済活動との関係で考えても、計画停電よりも合理的で建設的な考え方だと思います。

 このテーマに関しては、上記の上野公園来園者の反応が半々であることからも明らかなように、正に意見が分かれる点であることは重々承知しています。私の意見を強く主張しようとは思いません。決して忘れるのでも目をそらすのでもない。しかしどのように前向きに進んでいくかを考えないといけないと、私は思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年3月 | トップページ | 2011年5月 »