« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »

2011年6月

すいか

 西の瓜(うり)と書いて西瓜(すいか)。中国の西域から伝播されたことが由来だそうですが、そろそろ出荷のピークを迎えます。英語では『WATERMELON』(ウォーターメロン)といいます通り、成分は90%以上が水分で10%近くが糖分です。

 果汁には、利尿作用ががあるカリウムやシトルリンが含まれ、西瓜の利尿作用は、むくみを改善するほか、尿と一緒に余分な塩分を排泄することから高血圧や動脈硬化、膀胱炎、腎炎、またガン予防にも効果があるといわれています。

 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、西瓜は、ほんの軽く叩いた時の音と手応えで中身の状態を判断する事が出来ます。熟しきってしまっている西瓜は「ボテボテ」とした鈍い音がします。これはスイカの中がタナ落ちして、空洞が広がっているためです。また、反対に若過ぎるスイカは「ピンピン」とした感じの高い音になります。ちょうど食べ頃のスイカの音は「ポンポン」という感じの非常に良い音になります。

 美味しいスイカの見分け方は、緑と黒のコントラストがハッキリとしていて、つるとは反対側のお尻の部分が小さいものが良いそうです。ヘタが茶色くなっているのは収穫してから時間が経ったものです。カットスイカは種が黒く、果肉部分の赤と果皮の白色の境目がはっきりしているものがよいそうです。

 ちなみに、西瓜は、縞と縞の間を切ると切断面に種があまり出ないそうです。切り売り西瓜だとついつい種が少ないものを選んでしまいますが、店のほうでも工夫して販売しているようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

囲碁十訣

 古代中国に王 積薪(おう せきしん)という囲碁の名手がおりました。その人が作ったとされる「囲碁十訣」は、そのまま実生活・経営戦略等にも通じるところがありますので意訳とともにご紹介させていただきます。


 
 = 囲碁十訣(いごじゅっけつ)=

    貪不得勝  (貪りては勝を得ず)

    入界宜緩  (界に入らばよろしく緩やかなれ)

    攻彼顧我  (彼を攻めるに我を顧みよ)

    棄子争先  (子を棄て先を争え)

    捨小就大  (小を捨て大に就け)

    逢危須棄  (危うきに逢いてはすべからく棄てよ)

    慎勿軽速  (慎みて軽速なるなかれ)

    動須相応  (動にはすべからく相応せよ)

    彼強自保  (彼強ければ自らを保て)

    勢孤取和  (勢い孤なれば和を取れ)

 
 意訳しますと下記のようになります。

    貪欲は損を招く

    急ぎたい時ほど緩やかに

    まずは足元を固めよ

    つまらぬ手は捨て、先を考えよ

    小さな局面に煩わされることなく大局を見よ

    危ない手は捨てよ

    慎重であれ

    相場の動きに対し臨機応変に

    劣勢の時は自らを守れ

    まずい手はほどほどで治まれば良し


 余談ですが、基盤上の戦争である囲碁は、戦術や戦略の面で実際の戦闘に通じるところがあり、戦国武将らに大いに好まれたそうです。中でも織田信長と囲碁の関係は深く、棋界(囲碁と将棋の世界)の「名人」の称号も、信長が日海(後の本因坊算砂)という僧に与えたのが始まりとされています。

 ちなみに、駄目、八百長、布石、定石、捨て石、死活(問題)、大局観、下手を打つ・・・などは囲碁に由来する語句・表現だそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

紫陽花

 街角で見かける「紫陽花」が、雨に濡れて生き生きと咲いているのが非常に印象的で、思わず足を止めてしまいます。しとしと雨が降る中で咲く紫陽花の花、まさに日本の梅雨の風景です。

 ご存知の通り、この梅雨から夏にかけて咲くアジサイは、咲き始めから花の終わりまでに色が変化してくるため「七変化」と言われます。そのためか花言葉は「移り気」です。今ではこのアジサイの花には、青・白・ピンク・紫・赤、そして緑・・・等々、様々な色がありますが、本来の日本のアジサイは青だったそうです。

 アジサイについてよく言われていますが、土壌が酸性だと青くなり、アルカリ性だと赤くなります。もともとの日本の土壌は酸性であるため、日本古来のアジサイは青だったという訳です。

 幕末から明治にかけて来日した西洋の人々が初めて見る美しいアジサイを持ち帰り、青以外の色の花を作り出したそうですが、元々ヨーロッパの土壌はアルカリ性のため、青かった花が自然と赤っぽくなり、そして色とりどりの花へ変化を遂げたそうです。

 ちなみに、アジサイを西洋に紹介した人物として有名なのは、かのシーボルトですが、彼はアジサイの学名を「ハイドランジア オタクサ(Hydrangea otaksa)」と名づけました。この「Otaksa」は、シーボルトが日本の愛人「お滝さん(楠本滝さん)」を想い、彼女の呼び名を名付けたそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

心に残る名言

  災難に遭遇しないのが最上の幸運なのに、

  人はこれを普通のこととし、

  災難に遭って奇跡的に助かると、非常な幸運とする。



                     海音寺 潮五郎(孫子)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

不快指数

 ジメジメしたこの時期、気温が高くなりますと不快に感じることが多くなりますが、このような時に用いられる「不快指数」は気温(T)と湿度(H)で求められ、計算式は下記のようになります。

 不快指数=0.81T+0.01H(0.99T-14.3)+46.3


 例えば、気温29度、湿度70%で不快指数は約80になります。この値が75を超えると不快を感じる人が増え、80以上でほとんどの人が不快を感じるといわれます。不快指数では風の影響が考慮されていませんが、そよ風や扇風機程度の風で、不快数指数は感覚的に10くらい下がります。

 また、上記の式からも分かりますように、湿度を下げるだけでも不快度は和らぎます。

 夏の夜の寝苦しさは、暑さからくる発汗、それに伴う湿度の上昇が大きく関係しており、寝室の湿度を下げるか逃がし、さらに通気性のよい寝具を使うかすればかなり快適になります。ただし、扇風機やエアコンを使った場合は風を直接受けないようにする必要があります。

 ところで、電力不足が懸念される中、地中熱を利用した空調への関心が高まっています。

 地下の温度は年間を通して安定しているため、夏は涼しく、冬は暖かいという特性を持ち、それを利用して室内の温度を調整する仕組みで、気候に影響されないことも利点です。地中熱を利用すれば夏の冷房の消費電力を約3分の1にまで減らすことが可能で、冬の暖房費の削減にもつながります。なお、地中熱を利用した空調は東京スカイツリーでも使われるそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

江戸の笠事情

 江戸から明治にかけて、現代で言う「雨がさ」「日がさ」の様に、柄が付いていて、頭上に差し掛けるものを「傘」。日よけ、雨よけに、頭に乗せるものを「笠」と書いて区別しました。また、口語では、どちらも「カサ」になってしまうので、「笠」の方を特に「被り笠」と呼びます。

 笠は作られる材料によって呼び名が変わります。大山へ行くときに被った笠ですので、菅(スゲ=カヤツリグサ科スゲ属の草の総称)で編んだ「菅笠(すげがさ)」です。

 その他、経木(きょうぎ=杉・檜などの木材を薄く削ったもの)で作ったものを「経木笠」。経木笠の中でも、檜で作ったものは、別に「檜笠」。藺草(イグサ=イグサ科の多年草、畳表にする)で作った「藺笠」。木材を削った薄いへぎ板に紙を貼って、漆を塗った「塗り笠」などがあります。

 また、笠を形によって分類すると、二つに畳んだ時、上部が一直線になる「一文字笠」。菅・藁・藺草などを編んで作ったものを「編み笠」。編み笠でも、特に顔までかくれるものを「深編み笠」。深編み笠でも、特に虚無僧が被っているものを「天蓋(てんがい)」と呼びます。

 落語でよく侍が被っているとされる「椎茸があおりをくらった様な笠」とは、侍専用の漆で塗り固めた「陣笠」。六十六部が被る「六十六部笠」。托鉢僧が被っていた笠は、法界坊も被っていたので「法界坊笠」などなどと、様々なタイプの笠がありました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ラッキョウ

 「福神漬」とならんでカレーライスの付け合せとしてポピュラーな存在の「ラッキョウ」。意外とその旬が分かりにくいのですが、今頃から7月にかけて最盛期を迎えます。一大産地は「鳥取県」。中国が原産とされるユリ科の植物で、秋には赤紫色の花が咲きます。

 古来、薬用として疲労回復やせき止めなどに用いられてきましたが、ニンニクやネギに近い特有の香りと辛みを生み出す硫化アリルという成分が食欲を増進させ、血液の流れを改善し、体を温める作用もあるそうです。

 漬物も美味しいですが、今の旬の時期には生のまま、味噌をつけて食べるのもまた美味です。

 ちなみに、「福神漬」には、大根(ダイコン)、茄子(ナス)、鉈豆(ナタマメ)、蓮根(レンコン)、胡瓜(キュウリ)、シソの葉、白ゴマの「7種の野菜」が入っており、これを「七福神」に見立ててその名前の由来となったそうです。作り方によって若干中身が違いますが、大根が中心の漬物です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

青ジソ

 湿っぽい日が続き、体も気だるくなる時期ですが、試してみたいのがこれから露地物が旬を迎える「青ジソ」です。

 シソは漢字で『紫蘇』と書き、「蘇(よみが)える」、「蘇生」(そせい)とありますように、中国では人を生き返らせる力のある植物とされています。強力な殺菌作用があり、防腐効果はよく知られていますが、最近では抗アレルギー効果が注目されています。

 栄養価が豊富で特にビタミンAやCが多く、カリウム、カルシウムなどミネラルも含まれています。砂糖と水で煮出し、薄めて飲むと疲れを和らげる効果もあるそうですが、「人を生き返らせる力がある紫蘇(シソ)」、疲労を感じたときは試してみる価値がありそうです。

 ちなみに、スーパーなどで選ぶ際は、色鮮やかで、葉がみずみずしく、葉先までピンとしているものを選ぶのが良いです。表面が乾燥しているもの、傷のあるもの、軸の切り口が黒く変色しているもの、葉が茶色くなっているもの、黒い斑点が出ているものは避けた方がよく、また、大きくなりすぎたものは味も香りも余りよくないためやはり避けたほうがよいです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

液体の量

 3000トンの汚染水とは、どのくらいの量でしょうか?イメージできますか?汚染水は大体真水と比重が同じでしょうか。だとすると1立方メートルが100x100x100グラム、それ÷1000=1000キロ=1トンですから、3000立方メートルになります。3乗根を取ると14.4メートルを一辺とする立方体となります。

 なるほどー。そう云われると分かり易い(少なくとも私には)。それが大きいと感じるか小さいと感じるかは人次第です。液体の量の表現は、常々分かりにくいと思っています。昨日、長崎では1時間に55ミリの大雨を観測していますが、これも実感が沸きません。計算すると4畳半の部屋に1時間に約400リットルの水が降ることになります。或いは約74センチを一辺とする立方体分の雨が1時間で4畳半のスペースに降る。確かフランスでこのような方法で伝えていたと聞いたことがあります(もちろん畳数ではなく1平米当たりでしょうが)。

 生活者にとっての数字はその規模の感覚を持てて意味があるものではないでしょうか?。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

スパイス

 ジメジメとした梅雨時や夏場はどうしても食欲が落ちてきますが、こんな時に欠かせないのが『スパイス』です。

 『スパイス』と言いますと、「辛い!」というイメージが浮かぶかもしれませんが、苦み・甘み・辛み・渋み・酸味など様々な味のものがあり、ポプリや入浴剤、お茶などに用いられるハーブ類もスパイスの一種です。

 香りづけ、臭み消し、辛みづけ、色づけなどに使われる植物性のものは全てスパイスであり、トマトや柑橘(かんきつ)類、香りの強い野菜なども広い味でのスパイスと言えます。

 スパイスの主な活用法としましては、

・精神的な疲労や熱があるとき

 発汗作用のあるトウガラシやカレー粉を使った料理、アセロラやグレープフルーツ、タマリンドなどビタミンCを豊富に含む果物を食べるといいとされています。

・口臭が気になるとき

 バジルを噛んだり、フェンネル(ウイキョウ)の種子やグレープフルーツなどのビオフラボノイドを含み、ビタミンCが豊富な果物を食べることで口臭を取り去ります。

・なかなか寝つけないとき

 カモミールやタイムのお茶、クチナシの実とハトムギの煎じ液などを飲むと、神経の高ぶりが抑えられるといいます。

・ストレスがたまっているとき

 ローズマリーやセージのお茶、セロリとはちみつのジュースなどがいいとされています。


 その他、まだまだ多くの活用法がありますが、スパイスの役目は飲食物を美味しくするだけではなく、かつては防腐剤として珍重されていましたし、中国では漢方の生薬として広く利用されてきました。

 さらに、日本でも風邪をひいたときにショウガ汁をたらした葛(くず)湯を飲んだり、夏の食欲のないときに七味唐辛子などを利用したりしてきました。スパイスは料理の味に彩りを添えるばかりでなく、上手に活用することで健康の増進にも大変役立ちます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

通信規制

 皆様も経験がおありかと思いますが、大きな震災の直後は電話がつながりにくくなります。安否確認などの連絡が急増し、通信回線がパンク状態になることに加え、消防や警察などへの緊急通報や、電力やガスといったライフラインにかかわる機関への通話などを優先させるために通信規制が行われるのがその原因です。

 ところが、日経NETWORKの記事は、3月11日の巨大地震発生直後の混乱した状況下でもつながりやすい通信手段があったとしています。

 それは、「050」で始まる電話番号のIP電話とインターネットを利用するSkype、そしてウィルコムのPHSで、それらに関しては通信規制が行われませんでした。

 ただし、NTT東日本のIP電話「ひかり電話」やKDDI提供の「Skype au」は通信規制の対象となってしまうため、他の通信手段と同様につながりにくかったそうです。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20110510/360153/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

即席めん

 日本で誕生した即席めん(インスタントラーメン)は、アジアを中心に世界中に広まりました。現在は世界の年間消費量が1千億食を超えると言われ、災害時の非常食としても見直されています。

 1人当たりの消費量としては韓国が断トツの1位で、以下インドネシア、ベトナム、マレーシア、日本と続きます。韓国のインスタントラーメン市場で7割という圧倒的なシェアを握るのは農心という企業で、農心の「辛(しん)ラーメン」は日本でも一定の支持を得ています。ちなみに農心の創業者はロッテを創業した重光武雄(辛格浩)の実弟です。

 インスタントラーメンの国別消費量は中国が断トツで、年間消費量は450億食を超え、世界全体の半分近くを占めています。

 中国には数百の即席めんメーカーがあると言われますが、中国市場で圧倒的強さを誇るのが台湾の頂益ホールディングス傘下の「康師傅(カンシーフー)」です。

 康師傅は、世界の約半分を消費する中国のインスタントラーメン市場において、数量ベースで約4割、金額ベースで5割を占めており、中国における最大の台湾企業となっています。

 康師傅は、中国人の嗜好をよく知っている台湾企業であるという利点の他に生産管理や品質管理の面で日本のノウハウを取り込み急成長してきました。具体的には、「サッポロ一番」で知られ、日本で業界3位のサンヨー食品が康師傅に33%出資しており、飲料事業ではアサヒビールと提携、他にも伊藤忠商事、日本製粉、カゴメ、亀田製菓などと提携しています。

 同社が中国でインスタントラーメンを発売したのは1992年で新顔の部類に入りますが、現在は康師傅1社で日本の年間販売数量の2倍以上を生産するまでに成長し、年間売上高では「出前一丁」や「カップヌードル」などのブランドを持つ即席めん日本最大手の日清食品ホールディングスを上回っています。ちなみにサンヨー食品は非上場ですが、香港市場に上場する康師傅の時価総額は1兆3千億円を超え、出資比率分(33%)だけでも日清食品HDの時価総額を上回っています。

 日本の即席めん市場でシェア5割超を握る日清食品は中国で業界2位の華龍に出資し、中国市場で「サッポロ一番」と「出前一丁」の代理戦争のような構図となっていますが、華龍の中国でのシェアは15%に満たず、康師傅の独り勝ちの様相となっています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

その一言

 古来から洋の東西を問わず、言葉にはある種の力が宿るとされてきました。いわゆる「言霊(ことだま)」です。

 日本では「良い言葉を発すると良い事が起こり、不吉な言葉を発すると凶事が起こる」とされ、忌み言葉などもこの思想に基づきます。「言葉は人格を表す」と申しますが、不満や悲観ばかり口にする人は幸運まで遠ざかっていきそうです。

 言葉は相手を落胆させたり勇気づけたり、やる気を引き出したり、奪ったりもできます。その例としてこんな話があります。

 勉強があまり出来なかった生徒に、担任の教師が言ったそうです。「おまえは高校に進学するよりも、中学を卒業したら家業を継いだほうがいい」と。それでもその劣等生は高校に進学しました。

 そこである先生と出会い、「今から簿記の勉強をすれば税理士になれる」と励まされました。本人もその気になり、高校卒業一年目の19歳で見事合格したそうです。ご存知のように税理士試験は国家試験の中でも難関といわれる試験であり、しかも全国最年少合格者(当時)というおまけ付きでした。

 長く幼児教育に関わってきた高橋系吾氏は「その一言」と題する一編の詩を書いていますのでご紹介したいと思います。ちなみに高橋氏が園長を務めていた道灌山幼稚園の卒園者には水泳の北島康介選手がいます。


   「その一言」   

 

 その一言で、励まされ

 その一言で、夢を持ち

 その一言で、腹が立ち

 その一言で、がっかりし

 その一言で、泣かされる

 ほんのわずかな 一言が

 不思議に大きな 力持つ

 ほんのちょっとの一言で

| | コメント (0) | トラックバック (0)

例え話

  「蟷螂、蝉を窺う」とうろう(カマキリ)、せみをうかがう

 ある人物が禁苑(皇帝の庭園)で遊び、木に止まる大きなカササギを弓で射ようと狙っていました。自分の身の危険に気づかないカササギはカマキリを狙っており、カマキリもまた背後の危険に気づかないままセミを狙い、セミは樹液を吸うのに夢中でした。

 どれも自分の獲物に気をとられて危険を知らずにいる様を見た彼は自分の身に思いが至り、弓を捨てて禁苑から逃げ出しますが、役人に捕まって咎められたという話です。

 この故事から、目先の利益に囚われて、自分の身に生じる危険や後の災禍を考えないたとえとして使われます。上手くいきそうな時ほど油断が生じ、思ってもみない落とし穴に陥ることになるから気をつけろという戒めです。
 


「牛を馬に乗り換える」

 歩みの遅い牛を捨てて速い馬に乗り換えるように、不利なほうをやめて都合が良いほうに便乗することのたとえ。

 反対に、速い馬からのろい牛に乗り換えるように、優れたものを捨てて悪いものに取り換えるたとえとして「馬を牛に乗り換える」というのがあります。

 尚、この諺では牛は悪いほうのたとえとして使われていますが、適材適所で用いれば牛は馬よりも優れた面があります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

水質階級

 河川に生息するサワガニやタニシなどの水生生物の生息状況は、水質汚濁の影響を強く受けます。そうしたことを踏まえ、環境省と国土交通省は全国3千地点の水生生物を調査し、河川の水質汚濁の状況を毎年発表しています。

 昨日発表された昨夏の調査結果によりますと、全国で水質階級1(きれいな水)と判定された地点は57%、2(少しきたない水)が29%、3(きたない水)が10%、4(大変きたない水)は2%でした。

 ブロック別では、「きれいな水」と判定された地点が最も多かったのが北海道の78%、次いで東北の66%、北陸の65%。一方、「きたいない水」の割合が最も多かったのが関東の7%で、以下中国と九州の6%、近畿の5%となっています。

 ちなみに、指標生物の生息と水質階級との関係は下記のようになっており、個人的には意外な面もあります。


  水質       指標生物
 
 <き れ い な 水> カワゲラ、ヒラタカゲロウ、ヘビトンボ、サワガニ等

 <少しきたない水> ゲンジボタル、コオニヤンマ、ヤマトシジミ等

 <き た な い 水> ミズカマキリ、タニシ、ヒル等

 <大変きたない水> チョウバエ、アメリカザリガニ、サカマキガイ等

| | コメント (0) | トラックバック (0)

メロン

 そろそろメロンが出荷の最盛期を迎えます。メロンにはアールスやアンデスなど果皮に網目のあるネット系とプリンスなど網目のない品種がありますが、最近はネット系に人気があるようです。

 中でもアンデスメロンは価格が手ごろなことから、スーパーでは主力となっています。アンデスメロンと言いますとアンデス山脈で作られたと思われがちですが、全く関係がなく、このメロンを作ったのは日本人です。

 「安心して栽培でき、安心して食べることができる」ということから「アンシンデスメロン」となり、略して「アンデスメロン」になったそうです。また、「プリンスメロン」は日本の皇太子ご成婚にちなんだネーミングだそうです。

 選ぶ際は、ネットメロンの場合はネットが細かく均一にたくさん張ったものが良品であり、同じ大きさなら重みのあるものを選ぶのがポイントです。買ってから数日間室温で保存し、食べる2時間ほど前に冷やすとより美味しくなります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

睡 眠

 「なかなか寝つけない」、「夜中に目が覚めてしまい、そのあと眠れなくなってしまう」、「眠りが浅く寝起きが悪い」、「忙しくて十分な睡眠時間をとれない」・・・等々、巷では眠りに対する不満が多くあるようです。

 寝つきをよくして質の高い睡眠を得るためには、例えば、ぬるめのお湯(38~40度)に胸の下まで20~30分ゆっくり浸かる半身浴が効果があります。血液循環を盛んにして筋肉にたまった疲労物質を取り除いたり、昼間働いていた交感神経を鎮めて、心身ともにリラックスさせる効果があるためです。

 お湯にリラックス効果のあるローズマリーやラベンダー、アンジェリカなどのエッセンシャルオイルを数滴垂らしたり、入浴剤を入れて血行を改善するのも有効な方法です。一方、熱いお湯は交感神経の働きが促進され、脳や体が興奮するため、寝る前には逆効果となります。

 また、食事のとり方も安眠のためには重要なポイントになります。寝る間際になって食事をすると睡眠中に胃腸が働くことになり、その情報が脳に伝達されて眠りが浅くなってしまいます。ですから、夕食は遅くとも寝る2~3時間前には済ませるのがベターです。

 さらに、寝室の環境も安眠には大切な要素となります。一般的には18~22度くらいが暑さや寒さを感じないで熟睡できる室温といわれていますが、あまりにも外気温と開きがあるのも問題で、夏や冬は外気温との温度差を8度前後に調節するのが目安です。湿度は50~70%が睡眠に適しているとされています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

スーパークールビズ

 地球温暖化対策としてノーネクタイや上着なしの勤務を奨励する「クールビズ」は、2005年から始まり、今年で7年目を迎えます。

 今年は特に節電対策が重要な課題となっており、環境省は従来のクールビズをさらに一歩進め、Tシャツにジーンズの着用まで認める「スーパークールビズ」をPRしています。

 昨年までのクールビズ(環境省基準)では原則不可だったポロシャツ、アロハシャツ、スニーカーが今回認められ、Tシャツやジーンズ、サンダルも節度ある範囲内で可ということになっており、短パンも認める「ウルトラクールビズ」を今日から実施している自治体もあります。

 一方、企業の多くは、環境省が提唱するスーパークールビズに対し「今のところは、クールビズ以上の対応は考えていない」と反応は冷ややかです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

江戸の非合理化事情

 人力車は、明治三年に登場します。けど、それより百年も前の江戸期にも、人力車の様な乗り物が考案され、幕府に運行の許可申請が出ているのです。その車は「四ツ手車」と言いまして、時代劇で見かける「大八車」の車体を短くしたような形で、両脇に車輪が付いて います。これに二~四人の乗客を乗せ、一人の人足が引っ張る、と言うもので、まさに人力車です。

 
 しかし、時の幕府は、この「四ツ手車」の市中の運行は許可しませんでし た。表向きは「道路の傷みが激しくなる」との事(事実、すでに運行を許可されている大八車でさえ、現代のナンバープレート同様の許可制で、主に江戸近郊で使用され、江戸市中の運行はきびしい制限がありました。)でしたが、私は、それだけではないと思っています。

 江戸幕府は「合理化」と言うものに対して、かなり慎重な対応をする政府 でした。江戸市中の公共交通手段と言えば、メインは駕籠。二人の人足で、 一人の乗客を運ぶものです。四人の乗客を運ぶとすれば、八人の人足が必要になります。ところが、四ツ手車に運行許可を出したとします。一人の人足で四人の乗客を運んでしまったら、残りの七人の人足は、リストラされてしまい、明日からの食い扶持に困ってしまうのです。

 「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」と唄にも歌われた大井川ですが、とうとう、江戸時代、幕府は橋を架けなかった事は、皆様、ご存じですよね。表向きは「川の流れが急で架橋できない」、「西国方から敵が攻めて来ても(江戸幕府の仮想敵国は、関ヶ原の戦で負けて、外様となった、薩摩、肥後、長州などの西国大名でした。これは幕末に事実となってしまいます。)、大井川でくい止める」のが理由でした。しかし、大井川に橋を架けようとすれば、架けられたのです。もちろん、当時の土木技術では、年中、増水・氾濫を繰り返す大井川の川底に、橋脚を打ち込んだ立派な橋の建設は無理でしたが、小舟を縄で数珠繋ぎにして、その上に板を渡して橋にする「船橋」と言うものなら、簡単に設置出来たのです。増水・氾濫が予測されれば、すぐに、綱を引いて、船を回収してしまえば、被害・損傷はありません。これなら、万が一、敵が攻めて来ても、船をもやってある綱を切ってしまえば、たちまち橋は流されてしまうので、敵の足止めにはなんら支障ないはずですし、事実、徳川将軍が京都へ行く時は、将軍を川越人足が担ぐのは恐れ多いと言う事で、大井川にも、この船橋が架けられ、将軍の乗っている駕籠が渡りました。

 では、なぜ、江戸幕府は、大井川に船橋を常設つなかったのでしょうか? これも、江戸幕府の「非合理化」政策なのです。大井川に船橋を架橋したとしましょう。すると、この橋の運営・維持管理に、どの位の人員が必要でしょうか?まず、渡り賃の徴収係ですが、一人の人間を年中無休で、昼休みもトイレットタイムも無しで働かせる訳にはいきません。二人に増員しても、一人が風邪ひいて欠勤する事もあるでしょう。三人でも、一人年休、一人昼休みの時に、残りの一人が急にトイレに行きたくなっても困るので、余裕を持って、四人の徴収係がいれば大丈夫です。これが江戸側と京都側それぞれに必要ですから、計八人の徴収係で事足ります。これだけいれば、年休・欠勤が重複しても、両岸で人員を調整しあえば、余裕を持って営業できます。それから、痛んだ橋を補修する船大工。船橋はそんなに頻繁に痛まないので一人が、片手間で出来る仕事ですが、これも余裕を持って三人。それから、川の近辺や、上流を監視し、増水・氾濫の恐れがある時は、橋の撤収を発令する見張り役が、まあ、五人もいれば、多すぎでしょう。それと、全労働者を雇用し、給与の支払いや、対外交渉、庶務、年休の許可などを出す管理職が四人(これも多すぎかな)いれば、橋は運営していけるのです。合計二十人で足りてしまいます。

 江戸時代の大井川には、江戸側の島田と、京都側の金谷に、それぞれ三百五十人ずついました(幕末には六百人を越えています)。つまり、大井川の川越で、七百人以上の人足と、その家族が生計を立てていたのです。それが、橋を架ける事によって、二十人で運営出来るとなれば(現代の企業経営者なら大喜びしそうですが)、残りの六百八十人はリストラされてしまうのです。

 確かに、一人最低で四十四文(現代価格換算約1,650円)かかった川越の料金が、船橋を架ける事によって、その十分の一以下の四文(現代価格換算約150円)程度で川越できる様にはなるのですが、物見遊山の旅人を安価で通行させる事より、川越で生計を立てている人足たちの暮らしを守ると言うのが、江戸幕府のスタンスだったのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

木戸にたてかけし衣食住

 春の終わりに咲き残っている桜の花を指す「残花」は春の季語。一方、まだ寒さの残る山中などに咲き残っている桜花は「余花」と言い夏の季語。春がところどころに置き残した忘れもののようにひっそりと咲く風情もまた良しです。

 ところで、イギリスのロンドンは北海道よりも北にあるにも関わらず、近くを流れる暖流の影響で温暖な気候となっています。ただ、そうした地理的な特性のため、気候は湿りがちで、天気が変わりやすいそうです。「英国人は天気の話をよくする」と言われますが、それは上記のような気候のためで、「英国人は一生のうち6カ月間相当を天候に関する会話に費やす」という調査結果もあります。

 私達も日常において天気の話はよくしますが、人と話をする時はそうした何気ない会話が潤滑油となり、相互の距離感も縮まるというもの。ちなみに会話のとっかかりとして昔から言われているのが「木戸にたてかけし衣食住」です。


  キ  季節    :  お正月やお祭りなど季節の出来事
  ド  道楽     :  趣味や関心事など
  ニ  ニュース :  身近な話題や今騒がれて事柄など
  タ  旅      :  土産話など
  テ  天気    :  天気
  カ  家庭    :  家族の近況など
  ケ  健康   :  健康管理、ダイエットや運動など
  シ  仕事   :  景気や会社での事など
  衣  衣服   :  服装や流行など
  食  食べ物 :  旬の食材や好きな食べ物など
  住  住まい :  住宅や庭、出身地など


 尚、政治、宗教、スポーツ(3S)の話題は、信念が入り込みやすく、意見が対立した場合に相手の心証を害する可能性があるため、とくに相手の事がまだよく分らない場合にはこれらの話題は避けるべきです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

時の記念日

 今日10日は「時の記念日」。天智天皇の御代(西暦671年)のこの日、水時計を設置し初めて人々に時を知らせたことが日本書紀に記されており、この日は時間の大切さを再認識する日とされています。

 文明が進み人が往来できる範囲が広くなってきますと基準時刻という概念が必要になってきますが、どこの時刻を基準にするかについては1884年の国際会議で、当時すでに海洋国家として覇権を確立していたイギリスのグリニッジ天文台を通る子午線(経線)を基点(本初子午線)としたグリニッジ標準時(GMT)を世界標準時にすることが正式に決定されました。※子午線とは、子(北)の極と午(南)の極を結ぶ大円。

 日本標準時(いわゆる「日本時間」)の基準となる東経135度の子午線は京丹後市、福知山市、淡路市など12市を通過していますが、日本で最初に標識を建てた明石市が「子午線のまち」として知られています。

 地球は24時間で自転しているため、地球(360度)を24分割した経度15度で1時間の時差が生じることになります。本初子午線から15度ずつずらした子午線の時刻を、概ね各地の標準時としており(厳密には他の要素も考慮)、日本の場合は東経135度(GMTとの差は9時間)の時刻を標準時としています(北海道の東端と九州の西端とでは、実際にはおよそ1時間の時差があります)。

 経度15度で1時間の時差ということを知っていますと、世界地図や地球儀からもおおよその時差を知ることができます。ちなみに、本初子午線の真裏にあたり、ほぼ経度180度(=東経180度=西経180度)の地点を結ぶ便宜上の線が日付変更線です。

 時間といえば、電力不足への対応策として就業時間を30分から1時間繰り上げる「サマータイム」を導入する動きが広がっています。ちなみに欧米では時計の針を進めてサマータイムに対応しますが、今のところ日本では時計の時刻をいじらずに時間を繰り上げて対応しています。

 OECD(30カ国の先進国が加盟する国際機構)加盟国でサマータイムを導入していない国は少数派で、日本でも占領統治下で導入された時期がありましたが不評で廃止された経緯があり、その後何度も導入が議論されたものの検討の域を出ることはありませんでした。

 しかし、今回のことで日本にも(当面は企業や役所などの単位で)サマータイムが習慣として根付いていくことになるのかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

オクラ

 ぬめぬめとした粘り気が特徴の「オクラ」。今、その露地栽培(温室栽培ではなく、通常の畑で栽培すること)の「オクラ」が旬を迎えています。

 「ぬめり」があるために好き嫌いがはっきりと別れているようですが、非常に栄養価が高い野菜であり、この「ぬめり」に整腸作用やコレステロールを減らす作用があり、「ぬめり」こそがベクチン等の食物繊維そのものです。

 ベクチンは血糖値の急上昇を抑える効果があり、糖尿病の予防にも役立ちます。また、カルシウム、鉄分、カロチン、ビタミンA・Cが含まれており、夏バテ解消にはもってこいの野菜です。

 刻んでサラダにしたり、天ぷらにするのが代表的な食べ方ですが、店頭で選ぶ際には、緑色が濃く、表面の産毛がびっしりと生えたものを選ぶのが良いそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

人間相対性理論

 古くからの知己に会うことは、とても幸せなことです。居心地が良く、安心します。これは私に限らず、多くの人が同じように感じるのではないでしょうか。少なくとも私の回りにいる人達からは、そう云う感想をよく聞きます。そしてその人達がよく云うもうひとつの感想は、「みんな変わらない」と云うものです。「全然変わらないねぇ」「君こそ!」と云う会話があちこちで起きていることでしょう。

 私はこれを人間相対性理論と呼んでいます。実は会話の主である二人は、二人とも変わっているのです。しかし同じように変わっているので、お互いは変わっていないように見えるだけなのです。これは外見だけのことを話しているのではありません。内面も然り。

 二人の外から見ると、二人とも変化している。二人から外を見ると、大きな変化が認められる。相手と外界の関係の変化は、即ち自分と外界の関係の変化を示唆しています。知己との出会いは、そう云う意味で己を知るいいきっかけになると思っています。知己はいいものですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

白物家電

 日本電機工業会が発表した統計によりますと、4月の白物家電の国内出荷額は前年同月比19.7%増で2カ月ぶりの増加となっています。

 大震災後の自粛ムードで不要不急の消費は控えられていましたが、被災地では破損や故障した製品の買い替えが進んでおり、節電につながる家電販売も伸びています。

 内訳としては、洗濯機が13.4%増で5カ月ぶりの増加、冷蔵庫は8.5%増で4カ月ぶりの増加。扇風機は、節電意識の高まりを背景に前年同月比で2.3倍増となっています。

 反動でルームエアコンの販売額は苦戦が予想されていたところ意外にも、節電性能を高めたエアコンの買い替え需要や被災地での需要増で前年同月に比べ約60%増と大幅に伸びているそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

オロナミンCドリンク

 大塚製薬のロングセラー商品、「元気ハツラツ!」のキャッチコピーでお染みの「オロナミンCドリンク」は、昭和40年(1965年)2月の発売開始から46年目の今年、国内累計販売本数が300億本を突破しました。

 販路もなく知名度に乏しいオロナミンCの発売当初、営業マンに課せられたノルマは1日50枚の看板張りでした。釘と金槌を手に民家や店舗を回り続けた営業マンの努力の甲斐あって、いたるところで大村昆のホーロー看板を目にするようになりました。このホーロー看板は、「昭和」という時代を思い起こさせるノスタルジックなアイテムとなっています。

 ちなみに、「オロナミンC」のネーミングは、当時すでに同社の看板商品だった「オロナイン軟膏」の「オロナ」と、豊富に含まれた(レモン11個分)「ビタミンC」の「ミンC」を合体させたものだそうです。

 現在は日本を含む世界7カ国で販売され、特にUAE(アラブ首長国連邦)では最もポピュラーな健康飲料として広く知られており、日本製品というよりも商品名そのものが定着しています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

江戸の羽織事情

 羽織は防寒の目的を兼ねて、長着・小袖の上にはおって着る礼装です。室町時代後期頃に原型が考案され、それが安土桃山時代から戦国武将に戦場での防寒着として鎧の上から陣羽織と言う形で着用されるようになり、便利で暖かいので日常でも着用されるようになりますが、この頃は「羽織」と言う名称ではなく「胴服」と言われていました。現在のような形が一般的になったのは江戸期に入ってからです。羽織の語源は、動詞の「はおる」で、羽織は当て字です。

 江戸期に入ると、僧侶、医師、絵師、儒者、茶頭などの正装に定められ、町人も着用する様になりますが、町人では大商家の番頭格以上でないと着られないと言う暗黙の了解がありました。

 また、羽織は大本が本来戦国時代の軍装ですので、江戸期においても女性が着ることはほとんどなく、女性用の上着は打掛が用いられます。例外は、深川芸者で、江戸中期から、ボーイッシュな気風を旨とした深川芸者は羽織を着ており、深川芸者(辰巳芸者とも)は、羽織芸者とも呼ばれました。やがて、女性の羽織姿は花柳界に広がりますが、一般の女性が羽織を着る様になるのは、幕末から明治期以降です。

 また、羽織を使った慣用句には、着ている羽織が知らずしらず脱げおちるしぐさで、魂の抜けた町人の有様を表現する歌舞伎演出用語の「羽織落し」。前述の「羽織芸者」。立派な服装をしていながら、実はごろつき(ならず者)を「羽織ごろ」。自らは漁船に乗らない漁業経営者を「羽織漁師」、などなどがあります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

新タマネギ

 腸内の善玉菌の働きを助ける健康食品として注目が高まっているタマネギ。今、「新タマネギ」が旬を迎えています。

 タマネギの多くは収穫後に1ヶ月程度日陰などで風をあて、乾かしてから出荷されますが、「新タマネギ」は収穫後にすぐに出荷されるため、水分が多く、辛味が少なく、甘さと香りがあり、みずみずしさと柔らかさが魅力です。

 日本で栽培されるタマネギには春と秋の二つの旬がありますが、現在店頭に並んでいる新タマネギは佐賀県や淡路島など西日本の産地で秋に種をまいたものです。一方、国内生産量の約半分を占める北海道産は春まきであり、秋ごろに新タマネギとして出荷されています。

 
 ガン・糖尿病・動脈硬化・高脂血症などの生活習慣病に悩む現代人に最適の野菜と言われていますが、この時期にサラダや酢の物にして生で食べる「新タマネギ」はまた格別の味わいがあります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

外国人観光客

 震災による原発事故の影響で日本を訪れる外国人観光客が激減しています。

 日本政府観光局の集計によりますと、4月に日本を訪れた外国人観光客やビジネスマンなどの外国人旅行者は推計29万5800人で、前年同月比62%減と過去最大の落ち込みとなっています。

 国別では、年間を通じて日本を訪れる人が最も多い韓国が66%減となり、中国は49%減、香港87%減、シンガポール82%減等々。欧米では、アメリカが55%減、フランスが68%減、ドイツが67%減などとなっており、多くの外国人観光客でにぎわっていた浅草(東京)や日光(栃木)、旭山動物園(北海道)なども大きな影響を被っています。

 外国人観光客の減少は、東日本以外の観光地でも危機的で、観光立国で経済や地域を活性化させるという日本の成長戦略が大きく揺らいでいます。

 現在は日本への渡航制限が緩和されたことや、民間や市町村レベルでの努力もあって団体の観光ツアーを再開する動きが出ています。また、週末に行われた中韓首脳による被災地訪問には各国の様々な思惑が絡んでいましたが、両首脳が原発にほど近い福島に足を運んだことは日本に対する懸念を和らげる上で一定の効果があったものと思われます。

 日本への観光客の復活は、観光業のみならず全経済的な見地からも急務ではありますが、その一方で日光や浅草などをゆっくり見て回れるのは今だけなのかもしれません。紫陽花が咲くころの鎌倉は、毎年多くの外国人観光客で大変混雑します。今年は例年になく、日本的情緒を味わいながらのんびり散策できるのかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アスパラガス

 「疲れた時には、アスパラガスを食べるといい」と聞きますが、今、その「アスパラガス」が旬を迎えています。柔らかさや香りはこの時期が1番で、サラダや炒め物に人気があります。

 スーパーなどで見かける「アスパラガス」は、ほとんどがグリーンです。ホワイトもたまに見かけますが、傷みやすいために缶詰が中心です。品種は同じで、芽が出る前に土盛りして地中で育てたのがホワイト、日光をたっぷり浴びたのがグリーンです。

 アスバラガスには、ビタミン群やアミノ酸の1種であるアスパラギン酸などが豊富に含まれていて非常に栄養価が高く、そのアスパラギン酸は新陳代謝を促すとともに、タンパク質合成を高める効果があり、疲労回復や滋養強壮に優れています。

 また、カロチン、ビタミンC、ビタミンEを同時に摂取することができ、抗腫瘍作用もあり、赤血球をつくるために必要な葉酸を含んでいるため貧血にも効果があるそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

商売訓

 知恵と才覚で財を成し、今につながる大商家の創業者が残した言葉は、後続の繁栄を願い、経験と苦労を通して培った商売訓として伝わっています。そのいくつかを以下にてご紹介させていただきます。



◎岩崎弥太郎(三菱財閥の祖)

 「小事にあくせくする者は大事はなせない。

  ぜひとも大事業を行うという方針を取れ」



◎三井高利(三井財閥の祖)

 「商売は決断力を最も必要とする。

  見切ることによって、たとえ一時的な損失があっても、

  後日にいたってより大きい損失を受けるよりは良い」



◎安田善次郎(安田財閥の祖)

 「意志の弱い人は、困難なことや紛糾する事件に遭遇すると、

  すぐに参ってしまったり、または嫌がったりし、

  ついに何事も成し遂げることができない。

  このような人は、結局、奮然たる気力を発揮して事に当たる

  勇気がないので、終生向上することはできない。

  ましてや克己心などあろうはずもない」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »