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2012年4月

カルネアデスの板

 「洋上で船が難破しました。ふと見ると、板が1枚浮かんでいます。でも、その板には漂流者がつかまっています。そして、その板はあいにく1人しかつかまれません。このとき、自分が助かるために、その板を奪い取ることは許されるか?」

 古代ギリシャの哲学者カルネアデスは、こんな問題を提起しました。彼の名前を取って『カルネアデスの板』という刑法に関する有名な話です。

 法学者によりますと、現行の日本の刑法では、このような行為は「緊急避難」として許されているそうです。また逆に、先に板につかまっている者が、それを奪おうとする者を殺すことも「正当防衛」として許されているようです。これは、法律というものが自分の生命を守ることを前提にしているため、そういう解釈になるとのことです。

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シェールガス

 世界のエネルギー事情を一変させる新資源「シェールガス」の開発・生産が米国を中心に拡大しています。「シェールガス革命」とも呼ばれていますが、その「シェールガス」とは、地中深くの泥土が堆積した頁岩(けつがん、シェール)層から採取される天然ガスです。従来はその採掘コストの高さから商業利用に向かないエネルギーとしてみられてきましたが、技術革新により安価に抽出する方法が確立され、採掘コストが一般的な天然ガス並みとなったことで米国で商業生産が本格化しています。

 中国政府も国策として「シェールガス」の中期開発計画を発表しており、豊富な埋蔵量があるとされる四川省などで開発区を指定し、税制面などで支援。シェールガスの開発に本格的に乗り出します。

 昨今、イランの核開発問題に端を発する政治的緊張の高まり、日本の原発事故、加えて原油価格の高騰を受けて世界的にエネルギー政策の見直し機運が高まっています。とりわけ、米国では経済性と安定供給の両面で有利なエネルギー源として、天然ガスを燃料とした発電が進んでおり、近いうちに天然ガス総生産量の5割近くをシェールガスが占める見通しです。

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落語の変革期

 落語には今までに、四回の大きな変革期がありました。一回目は、明治維新。西洋から様々な技術・技法が紹介された中に『速記』と言うものがありました。もちろん、西洋の速記をそのまま日本で使用する訳にはいきませんでしたが、人がしゃべる速度と同じ早さで文字を書き、しゃべった言葉をそのまま文字にしてしまう、と言う技法は革新的で、すぐに日本オリジナルの速記が開発されます。

 そして、その速記の格好の的となったのが「落語」でした。今までは、寄席へ行き、目で見て、耳で聞いて、楽しむだけだった、その場限りの話芸「落語」が、文字になり、本として売り出され、いつでも自分の好きな時間に「落語を読む」事が可能になりました。明治期の落語中興の祖と言われる三遊亭円朝師を始め、度々、取り上げている初代(三代)三遊亭円遊師などの落語が活字となり、円朝師の口演は、活字として新聞に連載されるまでになります。これに刺激を受けた文学界では「言文一致」と言う、今までになかった文学が発表されます。それまでの文学は文語を用いていたのですが、速記本の落語の様に、言葉使いを話し言葉にする作品で、二葉亭四迷・山田美妙・尾崎紅葉などなど、明治文学界の巨匠が、言文一致の作品を発表し、現代小説の口語文にいたったのです。

 二回目の変革は、大正十四年(1925)。日本でラジオ放送が始まった時です。それまで、寄席へ行くか、本で読むしかなかった「落語」が、我が家にいながら「聞ける」ようになります。

   三回目の変革は、昭和初期。「EPレコード」の登場です。様々なジャンルの音が、レコードとして売り出されましたが、落語は、その中でも「目玉商品」で、三代目桂三木助師や、三代目三遊亭金馬師、八代目林家正蔵師、六代目春風亭柳橋師、昭和の三大名人、八代目桂文楽師、五代目古今亭志ん生師などの、後の昭和の落語界の大物たちが、ぞくぞくとEPレコードを出します。時に、金馬師の「居酒屋」と、三枡家小勝師の「水道のゴム屋」は、爆発的なヒットとなります。

 四回目の変革は、昭和二十八年(1953)。日本放送協会(NHK)によるテレビ放送の開始です。それまで、自宅で落語を楽しむなら、耳で聞くか、目で読むしかなかったものが、自宅にいながら、耳で聞き、目で「見られる」様になったのです。このテレビ放送の波に乗って登場したのが、昭和の爆笑王、初代林家三平師や、三遊亭歌奴(現・四代目三遊亭円歌)師でした。三平師の「ど~もスイマセン」「体だけは大切にしてください」「よし子さん」や、歌奴師の「山のアナ」は、流行語にまでなったのです。

 そして、昭和の後期から、現・平成にかけて、ビデオやDVDなどの新しいメディアが誕生しています。テレビでは、落語を「見て、聞いて」楽しむ事は出来ても、それは、テレビの番組次第。テレビで落語を放映していなければ「見聞き」できなかったものが、一度、テレビで放映された画像を録画したり、市販されている落語の「ビデオ・DVD」を買ってくれば、いつでも、自分の好きな時間に、好きな落語家さんの、好きな噺を楽しむ事が出来、自分オリジナルの「落語ライブラリー」を作る事も可能になったのですが・・・この、ビデオ・DVDの登場は、私が思う限り「第五回目」と言える様な大きな変革ではないような気がします。様々なメディア、娯楽の氾濫の中で、落語は埋もれてしまっているような・・・そんな気がします・・・

(おまけ)
 「鳥が飛んじゃうから・・・」。落語界に伝わる伝説的な迷言です。言ったのは、六代目春風亭柳橋師。師は放送開始直後のテレビに頻繁に出演していたのですが、当時のテレビ放送は編集と言う技術が発達しておらず、出演する落語家さんは「十五分なら十五分」と言う、与えられた持ち時間で、 一席終わらせなければならなかったのです。もし、十六分かかってしまった ら、最後の一分は放映されない、尻切れトンボになってしまいます。もっと まずいのは、十三分で終わってしまった場合で、残り二分は、何も放映するものがありません。そんな時、当時のテレビは、「鳥が飛んでいる」静止画像を二分間映し続けたので、持ち時間できっかり終わらせる事の難しさを、柳橋師が、ボソッともらした言葉なんだそうです。
 

 

 

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ゴールデンウィーク

 ゴールデンウィーク(GW)です。今年のGWは谷間を埋めて9連休を取得する人が多いことから、昨年自粛ムードが広がった旅行業界も今年は活況となっています。

 大手旅行会社のJTBがまとめた今年のGWの旅行動向によりますと、海外旅行人数は前年比4.8%増の56万3000人と、過去最高だった2000年に次ぐ水準となる見通しです。
 
 長期連休が取得しやすい日並びや円高を追い風に欧州方面の人気が高く、ハワイ、韓国、台湾方面への需要も伸びているそうです。

 一方、GW期間中の旅行の大部分を占める国内旅行は2064万5000人で、過去10年間では前年(約1981万人)に次ぐ低水準ではありますが、前年比で4,2%増と復調の兆しをみせています。

 国内は5月22日に開業を迎える東京スカイツリーへの関心が高く、東京方面への旅行が増える他、開業から1年の九州新幹線効果が続く九州も好調で、新東名高速道路の開通で車移動の利便性が高まることも追い風となりそうです。

 また、今年は例年よりも桜前線の北上が緩やかで、GWに見頃が重なりそうな東北方面への旅行者数は、被災地応援の傾向もあって増加が見込まれています。

 ちなみに、20~30代の男女を対象にしたGWの過ごし方に関する別の調査では、「家の中が充実している」(イエ充)として、外に出かけるよりも自宅で過ごす「イエナカスタイル」が6割以上と圧倒的です。

 尚、ウェザーニューズによりますと、今年のGW(4月27日~5月6日)の天気の傾向は、全国的に晴天と雨の繰り返しで、2~3日おきに変化しそうだとしています。

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初がつお

          「目には青葉 山ほととぎす 初がつお」


 新緑したたる清新な季節感をうたった山口素堂の名句ですが、カツオは熱帯の海から春先にかけて九州近海に来遊、北海道沿岸に向かって北上します。この「上りカツオ」を『初ガツオ』と呼びますが、一方、身に脂を乗せて晩夏から秋にかけて南下するのを「戻りカツオ」と呼びます。

 あっさりして、さわやかな「上りガツオ」がやはり人気があり、「戻りガツオ」は脂が乗ってこってり気味、ややしつこさがありあす。かつてはマグロも赤身を最上としてトロは一段下に見られた時がありますが、トロが看板になった今でも「戻りガツオ」は脂がくどいと使わないすし屋も多くあるようです。

 しつこい脂を嫌い、あっさり感を好むのが江戸っ子の気風ですが、江戸っ子たちが『初ガツオ』を珍重しましたのも、新鮮さ、みずみずしさのためです。『初ガツオ』は値が張りますが、「女房を質に置いても食べたかった」というくらい美味であり、たたきや刺し身はもちろん、煮ても焼いても炊いても最高です。

 ちなみに、『初ガツオ』は「戻りガツオ」と比べて極めて低カロリーです。脂質はほぼ10分の1、エネルギー量は100グラム当たり114キロカロリーと3分の2ほどです。肉類に比べれば、その半分の低カロリーで、肥満気味で生活習慣病が気になる方にとりましては最適な健康食です。

 また、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)といった脂肪酸を多く含み、DHAには脳の機能を高める働きがあり、一方のEPAは血中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、心臓病や脳卒中を防ぐ作用で知られています。

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車名別新車販売ランキング                  

 日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)がそれぞれ2011年度(2011年4月~2012年3月)の車名別新車販売ランキングを発表しており、乗用車と軽自動車を合わせた累計販売台数ランキングは下記のようになっております。(※は軽自動車)


      車名  (メーカー) 2011年度   前年比増減率
                 累計販売台数

  1位  プリウス(トヨタ) 31万0484台 ( 9.6%増)

  2位  フィット(ホンダ) 23万4432台 (23.8%増)
 
  3位 ※ワゴンR(スズキ) 17万4225台 ( 1.7%減)

  4位 ※ミラ  (ダイハツ)17万1301台 (99.5%増)

  5位 ※ムーヴ (ダイハツ)14万4398台 ( 4.7%増)

  6位 ※タント (ダイハツ)13万9322台 (17.5%増)

  7位  ヴィッツ(トヨタ) 12万5663台 ( 1.9%減)

  8位  セレナ (日産)   9万3755台 (31.1%増)

  9位 ※アルト (スズキ)  9万2992台 ( 2.0%減)

 10位  フリード(ホンダ)  9万0414台 ( 0.7%減)



 なお、「プリウス」の販売台数首位は3年連続。軽自動車の「ワゴンR」は同部門で9年連続の首位となっています。

 11年末にエコカー補助金が復活したこともあって、各社とも低燃費の車種が販売を伸ばしました。

 トヨタ自動車では乗用車販売全体(軽自動車除く)の36.1%がハイブリッド車(HV車)で、同社の代表的なHV車の「プリウス」が3年連続で販売台数首位、昨年12月26日に発売となった小型HV「アクア」は3カ月で6万4953台を販売し、乗用車の車名別販売台数では8位に食い込んでいます。

 ホンダの乗用車販売全体(軽自動車除く)のHV比率は40.8%で、「フィット」は5割超がHV車となっています。

 また、ダイハツ「ミラ」はHVではありませんが、昨年9月発売の「ミライース」がHV並み低燃費と、低価格で急速に販売を伸ばし、3月単月の販売台数ではスズキの「ワゴンR」を抜いて1位となっています。

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タケノコ

 春の味覚といえば「筍」と書いて「タケノコ」。よく「朝掘りタケノコ」と言われますが、その新鮮なタケノコはまた格別です。焼いて食べるのも良し、サッと茹であげて食べやすい大きさにスライスしてワサビ醤油で食べるのも良しです。

 そのタケノコ、3月中旬頃から九州産が出回り始め、今の時期は静岡産が主力となっています。そして、4月中旬以降は千葉、茨城、栃木など産地が徐々に北上していきます。

 栄養成分としては、豊富なたんぱく質の他、ビタミンB1、B2、ミネラルを含み、食物繊維が豊富で便秘や大腸がんなどの予防やコレステロールの吸収の抑制にも効果的だと言われています。

 ちなみに、竹の成長はとても早く、タケノコとして美味しく食べられる時期は非常に短いため、漢字の「筍」は10日間を意味する「旬」に由来するそうです。

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企業の社会貢献

 昨年3月24日付け朝日新聞夕刊の社会面に1枚の写真が掲載されました。見渡すかぎりのがれきの中を走っている1台のクロネコヤマト宅急便のトラックをとらえた写真です。

 以下は各メディアで何度も取り上げられた話題ですのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、あらためてご紹介したいと思います。

 3月11日の震災で被災地は大混乱に陥り、間もなく全国からの救援物資の輸送も始まりましたが、乳幼児のいない避難所へ哺乳瓶とミルクが届けられたりと、物資の管理・配送が上手く機能するはずもありませんでした。

 ヤマト運輸の拠点も大打撃を受け、もちろんヤマトの社員も被災者でした。自分は動ける、道を知っている、動ける車もある、セールスドライバーたちは混乱をみかね、自発的に自治体に協力を申し出て、無償で物資の配送を請け負いました。本部との連絡が取れないままの現場の独断です。

 会社の車と燃料を使い、未承認の事を無償で行うということは、通常ならば大問題となるところですが、後日このことを知ったヤマト本社は現場の判断を追認し、組織をあげて被災地の現場を支援します。朝日新聞に掲載された写真はその時期のものです。

 3月23日にはトラック200台、人員500人で支援体制を組み、「救援物資輸送協力隊」を組織。救援物資の管理や配送の手配などの面で窮していた気仙沼市にそのことでの支援を申し出ると、「ヤマトに任せる」ということになりました。

 資材・原材料の調達から販売に至るまでの物流を効率的に管理するシステムを「ロジスティックス」といいますが、ヤマトはすぐにその専門家を現場に投入し、自衛隊の協力もあり、ヤマトが仕切り始めてから2日目には「どこに何がいくつあるか」を完全にデータベース化し、保管場所の整理整頓も完了。歯ブラシ1本、長靴一足など、必要なものを必要な場所にすぐに届ける体制が整ったと言います。

 ヤマトの支援を断った自治体もあって全部が全部というわけではありませんでしたが、ヤマトが自治体の手となり足となり動いたところは救援物資の管理と配送がうまく機能したようです。

 また、昨年4月1日に、ヤマト運輸は配達する荷物1個につき10円を被災地の漁業支援や農業支援のために寄付することを決めています。

 本日の本誌朝刊で、ヤマト運輸の2011年度の宅急便の取扱個数が過去最高の「14億2360万個」になったことをお伝えいたしましたが、今年3月31日まで続いた1荷物10円の寄付活動で集まった(ヤマトが利益から自主的に寄付に充てた)額は合計142億3600万円に達しました。ちなみに、11年3月期の同社の純利益は332億円ですので、利益の4割を寄付にまわしたことになります。

 被災地支援で力を発揮した企業や団体は他にもたくさんありますが、社会に大きく貢献した企業を毎年表彰している公益社団法人日本フィランソロピー協会は先日、ヤマト運輸のこうした活動を評価して、その持ち株会社であるヤマトホールディングスに「企業フィランソロピー大賞」を授与しています。

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近代企業発祥の歴史

 トヨタ自動車の事業開始当初は現在の豊田自動織機の一部門に過ぎませんでした。同じようにスズキの前身も鈴木式織機であり、一時は日本の産業をリードした繊維業の動力機械に関する技術は、さらに磨きがかけられ次代を担う自動車製造に活かされました。

 三菱自動車は三菱重工業の一部門として立ち上がり、いすゞ自動車も現在のIHI(旧石川島播磨重工業)の自動車部に端を発します。それとは別に当時宮内省御用達の自動車メーカーであった東京瓦斯電気工業があり、両社が合併して生まれたのがいすゞ自動車です。ちなみにいすゞの名は、商標デザインを手がけた島氏が好んだ三重県伊勢市の五十鈴川にちなんだものとされています。

 ここから少し込み入った話になりますが、先の石川島の自動車部が独立して開発した車は出資者のイニシャルをつなげてダット(脱兎)号といいますが、そのブランドは戸畑鋳物(現日立金属)が継承します。

 戸畑鋳物の創業者鮎川義介は、後に請われて久原鉱業(後の日立グループの母体)の経営再建を任され、持ち株会社式経営で事業を拡大していきました。その持ち株会社が日本産業であり、傘下に日立製作所や日本鉱業(現JXホールディングス)、日産化学や日本油脂(現日油)などを有して財閥を凌ぐ巨大コンツェルンとなっていきます。

 話を戻し、「ダット」ブランドを継承した戸畑鋳物が製造した自動車はダットの息子という意味でダットサンと名づけられました(英語表記で息子を表すSONは“損”を連想させるためDATSUNと表記、英米ではダッツンと発音されることがほとんどです)。これが日産自動車の源流となります。

 また、飛行機に憧れた少年が世界のホンダを築き上げたことは有名ですが(創業者の夢は「ホンダジェット」として結実)、戦前・戦中の飛行機製造技術は自動車産業が取り込むことになります。ちなみにドイツのダイムラーやBMWも飛行機製造技術を礎にしており、両社のロゴマークは共にプロペラに由来しています。

 当時、戦闘機の隼や零戦に搭載されたエンジンを製造していた中島飛行機は、戦後12社に解体され多くの技術者が流出。ホンダで四輪事業とF1レースのリーダーとなった中村良夫氏もその一人です。そして旧中島飛行機の数社が集まってできたのが富士重工業です。

 富士重工が最初に製造した自動車には、同じく中島飛行機分割後の1社である富士精密のエンジンが提供されました。富士精密は後にブリヂストンに買収され、さらにはプリンス自動車(立川飛行機系)と合併。プリンス自動車は日本のレース界をリードし、後にスカイラインやグロリアなどを開発することになります。日産が「技術の日産」を冠するようになったのはプリンス自動車を吸収してからのことです。

 また、社名に関しましては、創業者の性に由来するマツダの名は、英語表記でmatsudaではなく、mazdaと記します。これはゾロアスター教の光明神アフラ・マズダにかけたもので、自社の自動車が自動車界の光明となるよう願いを込めたとも言われています。現在の大阪大学工学部の開発チームに由来するダイハツは、当時はありふれた「発動機製造」という会社名を使っていましたが、いつしか大阪の発動機製造と言う意味で「大発」と呼ばれるようになったようです。

 日産の「ダットサン」ブランドが約30年ぶりに復活します。2014年にインド、インドネシア、ロシアの3か国で発売する予定で、インドではタタモーターズの低価格車に対抗して4000ドル(約33万円)の低価格車を投入する可能性があると報じられています。ちなみに、日本など先進国で販売する予定はなく、あくまでも新興国向け低価格車という設定だそうです。

 

 

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推計人口

 総務省が17日発表した推計人口(2011年10月1日時点)によりますと、定住外国人を含む日本の総人口は1億2779万9千人で、前年に比べ25万9千人の減少、減少幅は過去最大となりました。

 人口が減少した要因や今後予想される影響については新聞に詳しいことが書かれているためあえてふれませんが、「日本の総人口は1億2779万人」という数値は覚えておいて損はありません。

 便宜上「約1億2700万人」でも差支えありませんが、このような具体的な数値は比較の上で基準となり、様々な発想の起点ともなります。

 ちなみに、米国の人口は約3億1300万人で日本の約2.5倍、中国は約13億4800万人で日本の10倍以上の人口を抱えています。

 尚、大きな数値(マクロ経済指標)を確認する際は、日経新聞の月曜日朝刊に掲載される「景気指標」が役立ちます。

 景気指標の欄には、相場への影響も大きい国内総生産(GDP)や日銀短観、景気動向指数、鉱工業生産指数などの直近の値と過去のデータが記載されており、為替相場を読む上で重要な経常収支や、金融政策への影響が大きい消費者物価指数などの推移も確認できます。新築住宅着工、小売業販売額、新車販売台数などの他、東証一部時価総額や一日平均売買代金などのデータも重宝します。

 景気指標の欄には商品相場や欧米の経済データも掲載されており、毎月前半のビッグ・イベントになっている米雇用統計(雇用者数の増減数や失業率)の推移についても容易に確認できます。

 また、日経新聞の月曜日朝刊には「今週の予定」として政治や経済に関わる週内のスケジュールも掲載されています。

 これらデータや発表予定を基に何が話題になり相場にどのように影響するかについていくつかの仮説を立て、実際に起こったことと照らしわせながら仮説を修正してゆくという作業ができるようになれば、世の中の出来事の把握と読みの能力が高まると同時に論理的な思考力も身に付きます。

http://www.stat.go.jp/data/jinsui/2011np/index.htm

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ファストファッションの世界順位

 時価総額3000億円以上の大企業でファーストリテイリングの時価総額は、ソニーやパナソニック、新日鉄や住友商事などを上回り、小売業ではセブン&アイHDに次ぐ規模となりました。

 ファーストリテイリングは衣料専門店としてはもちろん国内トップですが、世界の衣料専門店大手の2011年度の売上高順位は下記のようになっています。※日経まとめで、決算期はH&Mが11月期、ファストリが8月期、その他は1月期。為替レートは各社の期末時点で換算。店舗数は期末時点での世界合計です。


 1位 ヘネス・アンド・モーリッツ(H&M)  スウェーデン

         売上高 1兆4774億円   2472店舗


 2位 インディテックス(ZARA等)     スペイン

          同  1兆3759億円   5527店舗   


 3位 ギャップ                アメリカ

          同  1兆1156億円   3263店舗


 4位 ファーストリテイリング         日本

          同    8203億円   2088店舗



 5位 リミテッド・ブランズ          アメリカ

          同    7947億円   2941店舗


 
 ちなみに、H&Mでは商品が売り切れると再生産はせず、次から次へと新商品を投入して売上げを伸ばしています。インディテックスも同様に、商品あたりの在庫を少なくし、売り切れても補充しないことが基本方針となっています。

 このように、最新の流行を採り入れながら低価格に抑えた衣料品を、短いサイクルで世界規模で大量生産・販売するファッションブランドを「ファストファッション」と呼びます。商品の入れ替わりが激しいため、消費者は「今買っておかないと、もう入手できないかもしれない」という心理になり、そのことをビジネスに上手く利用しています。

 また、上記企業のように、自ら製品を企画し、自社製品として外部に委託生産させ、自らのチェーン店で販売する製造小売業の形態はギャップが提唱した概念で、これを「SPA」と呼ぶそうです。

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ア ジ

 「魚」へんに「参」と書いて「鯵」(あじ)。「たかがアジ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、この時期の新鮮なアジの刺し身はまた格別です。

 新井白石はその美味しさについて「アジとは味なり、その美なるをいう」とも言っていますが、特に3月頃から味が良くなるということから、「魚」に「参」という字が付いているとも聞きます。

 たたきで食べる場合が多いようですが、塩焼き、煮付け、揚げ物、そして干物にしても実に美味しいです。ちなみに、干物にすると生より栄養的に良くなり、生アジだと100g中に蛋白質20mg、脂肪27mg程度ですが、干物にすると蛋白質43mg、脂肪59mgといずれも倍以上に増加するそうです。また、ビタミンAを大量に含んでおり、目を健やかにする働きもあるそうです。

 スーパーなどの店頭で選ぶ際は、ふっくらして脂肪分が多いのが美味。ただ、脂が多いため傷みやすく、鮮度の良いものは目に黒い光沢があります。

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将来就きたい職業

 先日近くの小学校の入学式があり、親に手を引かれた新1年生の登校する姿はどこかまぶしくも感じられました。

 ところで、ランドセルなどの合成皮革を手がけるクラレが、新小学1年生を対象に「将来就きたい職業」を聞いたアンケート調査結果を発表しましたのでご紹介させていただきます。

  <男の子>             
1位 スポーツ選手 (26.7%) 
2位 警察官     ( 8.2%)   
3位 運転手・運転士( 7.8%)      
4位 アニメキャラ ( 6.3%)  
5位 消防士    ( 5.9%) 

    <女の子>
1位 お菓子屋  (32.2%)
2位 芸能人・歌手(11.1%)
3位 花屋     (11.1%)
4位 保育士   ( 8.2%)
5位 看護師   ( 3.3%)


男の子の「スポーツ選手」は、同調査が始まった1999年から14年連続不動の1位。「宇宙飛行士」は過去最高の12位に浮上。ちなみに、6年生の男の子への調査では1位の「スポーツ選手」は変わらずで、「学者・科学者・大学教授」「IT関連」「ゲーム関係」と続きます。

 女の子の「パン・ケーキ・お菓子屋」も14年連続の首位で、パティシエの人気は相変わらずです。また、不動の2位だった「花屋」が3位に順位を下げ、代わって「芸能人・タレント・歌手」が2位に浮上。「AKB48」になりたいとの回答が多く、圧倒的な人気をうかがわせます。

 尚、男の子の親が就かせたい職業では「公務員」「スポーツ選手」「医師」が不動のベスト3。女の子の親が就かせたい職業では相変わらず「看護師」の人気が高く、他に「薬剤師」「医師」「医療関係」といった医療まわり職業の注目度が高くなっています。

 いずれにしましても、子供達はなりたいものになれるたくさんの可能性を持っており、そのこと自体すばらしいことです。

http://www.kuraray.co.jp/enquete/occupation/2012/pdf/2012data.pdf

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「困」

 桜の花と入れ替わるように白い花を咲かせる花水木(はなみずき)。もともとアメリカ原産のこの木は、明治の頃、日本がアメリカに桜の木を送った返礼として届いたものです。白や桃色の大きく目立つその花は、春の風物詩としてすっかり日本に定着した感があります。

 西の方から徐々に桜の季節が終わり、若葉を繁らせて木々が成長しようとする季節ですが、ぐんぐん上に伸びようとしている木を囲いの中に押し込めてどうにも上に伸びようがないようにしてしまったらどうでしょう・・・。「困」と言う字はそんな状態を表わしているそうです。

 維新の英雄、革命期以外には使い道がないほどの天才、幾たびの絶体絶命の窮地を脱した様が雲に乗った孫悟空と評される高杉晋作は「困った」とは決して言わなかったそうです。以下は司馬遼太郎の小説の一節です。

(高杉は)どんな事でも周到に考えぬいたすえに行動し、困らぬようにしておく。それでなおかつ窮地におちた場合でも、「こまった」とはいわない。困った、といったとたん、人間は知恵も分別も出ないようになってしまう。「そうなれば窮地が死地になる。活路が見出されなく」というのが、高杉の考えだった。「人間、窮地におちいるのはよい。意外な方向に活路が見出せるからだ。しかし死地におちいればそれでしまいだ。だからおれは困ったの一言は吐かない」と・・・。


 また、今なお多くの経営者の心を掴む中村天風はおおよそ次のように言っています。

「不平不満のある人は周りを見ているようで本当は自分のことばかりを考えている。自分だけが不幸だというように考えている。

 この考え方から出てくる言葉は、必ず未練であり、愚痴であり、もう価値のない世迷いごとだけである。」


 周りを囲い、上に伸びるのを阻害しているのは、大抵は自分自身です。

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シイタケ

 新物のシイタケが出回る3月~5月と9月~11月。春にできるものが「春子」、秋のものは「秋子」と呼ばれています。

 主な栽培法は、シイやナラの木に菌を植え付ける「原木栽培」と、原木の代わりにおがくずなどを固めたものを使う「菌床栽培」があり、うまみが多い「原木」は干しシイタケ向き、「菌床」はやわらかく生シイタケ向きとなっています。

 シイタケは古くからその健康効果が認められてきましたが、「中国薬用真菌」には「気力を高め、五風(風邪・中風・痛風・瘋癲(ふうてん)・頭痛)を改善し、血液を固まらせないように保ち、体内の余分な水分を防ぎ、気力を調える。そして肝硬変を予防し、血中コレステロールを下げ、動脈硬化や血管の弱くなるのを防ぎ、常食すればガンを予防できる」と記されているそうです。

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自動車盗難事故の実態

 日本損害保険協会は自動車盗難事故の実態について毎年調査を行っており、その最新結果が先日公表されました。

 損害保険会社が2011年11月に保険金を支払った事案(自動車盗難683件)のうち、圧倒的に多い車種はハイエース(91件)で、次いでランドクルーザー(59件)、セルシオ(59件)、ワゴンR(26件)、クラウン(26件)の順となっています。

 ハイエースのワースト1は5年連続で、自動車窃盗団の標的になっていると指摘されています。

 商用車というイメージが強いハイエースですが、1)耐久性に優れ、部品の汎用性がある、2)海外での人気が高い、3)イモビライザの標準装備が進まずセキュリティが低いことなどの理由で盗難されやすく、盗まれた車は不法に解体された後、不正輸出されるケースが多いと推測されています。

 また、ハイエースを改造して楽しむ愛好者がおり、愛好者向けの専門誌やハイエース改造の専門店もあります。そうした改造車のベースとして人気が高いことも、ハイエースが狙われる理由だとする指摘もあります。

http://www.sonpo.or.jp/news/release/2012/1203_01.html

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茶 屋

 江戸時代、お茶を売る商家は二通りあり、「お茶の葉」を売る方を「葉茶屋」、煎れたお茶を飲ませる(現代での喫茶店)店を「水茶屋」と呼びました。寺社の境内などにあって、当初はただ、来たお客にお茶を出して、料金を頂くのが「水茶屋」でしたが、お婆さんがお茶を出してくれる水茶屋と、若い娘がお茶を出してくれる水茶屋では、やはり、若い娘がいるお店の方が繁盛します。そして、同じ若い娘でも、カワイイ娘と、おブスちゃんでは集客力が違うので、やがて、各水茶屋は、こぞって美人を「茶汲女(ウエイトレス)」として置くようになります。そんな、美人揃いの「茶汲女」の中でも、トップだったのが、谷中笠森稲荷の水茶屋「鍵屋」のおせんさんです。 十三歳の時から、店に出ていて、美人との評判を取り、明和五年(1768)、おせんさんが十八歳の時、錦絵の創始者「鈴木春信」が、おせんさんの一枚絵を次々と描き(現代のブロマイド)、おせんさんの人気が沸騰。江戸中の男がおせんさんの水茶屋へ押し掛けました。

 江戸川柳に「おおたわけ茶見世で腹を悪くする」というのがあるとおり、おせんさんを見たくて、鍵屋へ行き、ずっと美人のおせんさんを見ていたくて、「お茶をもう一杯、お茶をもう一杯」と追加注文し、とうとう、お腹をこわしてしまった、と言う醜態を詠んだものです。

 錦絵の他、手拭い、扇子などなどの「おせんグッズ」も売り出され、おせんさんをモチーフにした歌舞伎まで公演されましたが、当のおせんさんは、二十歳の時、突然、店に出なくなります。おせんさんを目当てに、鍵屋へ行って、お茶を頼んだら、おせんさんの父親の、ハゲ親父がお茶を運んで来たので、「飛んだ茶釜が薬缶に化けた」と大騒ぎになります。おせんさんはどこへ行ったのか!?江戸中で話題になり、歌舞伎の人気役者との駆け落ち説や、かどわかし(誘拐)説、はては、横恋慕した男に殺害された説まで出ましたが、実際は、将軍家のお庭番(現代の密偵・スパイ)を勤める倉地甚左衛門さんと言う、それほど身分の高く無い武家へお嫁に行き、九人の子宝に恵まれ、七十七歳と言う長寿を全うしました。おせんさんのお墓は東京都中野区上高田の正見寺に現存しています。

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ニシン

 「鰊」と書いて「ニシン」。別名「春告魚(はるつげうお)」とも呼ばれますが、今では「幻の魚」と言われるほどその数は激減しています。北海道を代表する民謡「ソーラン節」がニシン漁の労働歌であることからも分かりますが、かつてニシン漁業は北海道の一大産業でした。漁が最も盛んだったのは明治の終わり頃で、岸に押し寄せるニシンの雄の精液で海が白くなったそうです。そして、「ニシン御殿」が林立していました。

 旬の魚として人気があるのは、3~5月頃に北海道沿岸に産卵のために近づいてきたもので、脂がのって最も美味しくなります。身が軟らかく独特の油臭さがありますが、これがまた特有のうまみにもなっています。

 ちなみに、「子供が栄え、子孫が栄える」・「よいことが数々ある」の縁起でお正月の食膳に欠かせない「数の子」は、産卵の為に沿岸におしよせるニシンの雌の腹から取り出した卵巣を1本1本塩水で処理加工したものですが、意外とニシンから採れることを知らずに食べている人も多いようです。

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江戸の「ハゼ」事情

 亀って「ハゼ」を食べるのでしょうか?日本の池などに住む「石亀」「草亀」などの類は、雑食性で、水草・苔などの他、ミミズや小魚なども食べるようですが、真水域に生息する両生類です。対する「鯊(はぜ)」は、時たま、海に注ぐ河川を遡って汽水域にまで行く事もあるようですが、基本的には海水域に生息する魚類で、海に注ぎ込まないような内陸の池に生息する「亀」と、海に生息する「鯊」が出会う事は非常に稀なケースだと思いませんか?・・・

 ・・・ええと、少し意地悪な書き方をしてしまいましたが、実はこの「ハゼ」って、魚類の鯊ではないのです。江戸川柳にも「笑い初め下女ハゼ売りに皿を出し」と言うのがあります。江戸の町では、新春になると「ハゼ」を売る「ハゼ売り」がやって来ます。下女さんに、ハゼを買うように言いつけたら、山家モンの下女さんは、ハゼを魚の鯊だと勘違いし、お皿を持って買いに行ったので、みんなで大笑い、これが今年の初笑いになった、と言う川柳です。

 ハゼとは、「粽・爆米・波世・孛婁・葩煎・(米編に散)」などと書き、糯米を炒ってふくらませたものです。現代での、雛あられに着色も、味付けもしていないモノと考えていただければ良いと思います。江戸のお正月は喰積(くいつみ)と言う物を飾るのですが、これは三方(さんぽう・檜の白木で作った台)に松竹梅を置き、橙・蜜柑・橘・ほんだわら・串柿・昆布・伊勢エビ・裏白・柚子の葉・野老(ところ)などの縁起物を配した飾り物で、この飾り物の下地へ白砂のように「ハゼ」を敷き詰めるのです。

 「ハゼ」は「爆(は)ぜる」で、熱せられて裂ける、裂けて開くと言う意味になります。江戸期、江戸の町のお正月には、このはぜ売りさんが「はぜや、はぜぇ。」の売り声で町中を流して歩きました。今回のお噺、大坂の天王寺さんでは、この「ハゼ」を大量に作っておき、定刻になると、亀さんの餌としてまいていたのか、あるいは、東京、浅草寺の「鳩の豆」のように、参拝者に功徳になるから、生き物に餌を与えるようにと、池の畔で「亀の餌」として「ハゼ」を売っていたのではないでしょうか?ここいらへん、私は大坂の風俗には詳しくないので、詳細をご存じの方がいらっしゃいましたら、お教えください。

  今回お話しした「ハゼ」、現代人には、ほとんどお馴染みが無いのですが、江戸期の川柳では、格好のテーマとして多く取り上げられています。「掛け取りが釣られてる内はぜの声」、江戸の大晦日は「掛け取り」と言う借金取りが町々を巡りました。掛け取りの方が、借金が払えない人と、丁々発止のやり取りをしている(釣られている)内に、夜が明けて「ハゼ売り」の声が聞こえてきた、と言う事ですね。魚の鯊に掛けて、「釣られている」を縁語にしたものです。「はぜ売りは冬と春との潮境い」、これも「ハゼ」を魚の「鯊」に掛けて、淡水と海水の潮の境いと、大晦日(冬)から元日(春)への季節の境いを暗示したものです。その他「はぜ売りの声に戸棚をひょくら出る」「畳屋が腰をのす頃はぜの声」「人の面も白々とはぜやはぜ」「元日の売物はぜが値踏みなり」「はぜ五文小使い帳の三番そう」などなどの川柳があります。 

 

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世帯あたりの人数

 高度成長期の昭和30年代から40年代にかけて、都市部で増大した中流サラリーマンに住宅を提供するために公団団地が数多く建てられました。

 当時の公団住宅の広さは夫婦と子供2人程度を想定した40平米から60平米程度の3DKタイプが多く、ダイニングキッチンや水洗トイレ、ベランダなどの設備をそなえた当時としては先進的な住宅で、モダンな生活を夢見る夫婦の申し込みが殺到したそうです。

 一世を風靡し、あんなに賑やかだったかつての団地は、空室が増え、外で遊ぶ子どもたちの声も聞かれず、独居老人が増え、孤独死なども時折話題になる・・・団地という言葉から今はそんなイメージを持つ人が少なくありません。

 ところで、2012年元日の住民基本台帳を基にした統計によりますと、東京都の人口は1268万6617人で、世帯数は636万8485世帯と、いずれも過去最高を記録しました。

 一方、1957年には4.09人だった東京都の1世帯あたりの人数は一貫して減り続け、今回の調査では1.99人にまで減少。1957年の調査開始以来、初めて2人を割り込んでいます。

 都によりますと、約26万戸の都営住宅では、すでに約10万世帯が高齢者のみの世帯で、うち6割強が独居となっています。また、2010年に約264万人だった65歳以上の高齢者は、20年には321万人に増加し、うち4人に1人に当たる84万人が独居になると予想されています。

 高齢者の独居ばかりではなく、結婚しない若者の一人暮らし世帯も増加傾向にあるそうです。ちなみに、世帯人数の減少は全国的に言えることで、昔は珍しくなかった4世代が同居する大家族も、ほとんどみかけなくなりました。

 今は湾岸地区の高層マンションが人気ですが、数十年後には高層マンションで一人暮らしの高齢者の増加が問題化するかもしれません。ただ、その時にはまた別の新しい生活スタイルが人気になっていることも確実です。

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巌流島

 今からちょうど400年前(1612年)の本日、宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘が巌流島で行われました。所在地は下関市で、関門海峡に浮かぶ巌流島の正式名称は「船島」。敗れた佐々木小次郎の流儀「巌流」をとって巌流島と呼ばれるようになったそうです。

 また、コーヒー好きの方もたくさんいらっしゃると思いますが、本日は喫茶店の日です。1888年(明治21年)の本日、東京の上野に日本最初の本格的珈琲店「可否茶館」(かひさかん)が開業しました。鹿鳴館(ろくめいかん)落成から5年後という鹿鳴館時代です。

 ちなみに、鹿鳴館とは外国からの賓客や外交官を接待するために明治政府によって建てられた社交場で、当時の欧化政策を象徴する存在でした。場所は、現在の千代田区内幸町の帝国ホテルの隣で、1945年(昭和20年)の東京大空襲で焼失しました。

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桜 花

 近所の公園のソメイヨシノは、昨晩の風雨にも耐えて多くの花を残しました。ただ、はらりはらりと落ちる花びらが地面を桜色に染め始めています。

 一休禅師は「花は桜木 人は武士 柱は檜木 魚は鯛 小袖は紅葉 花はみよし野(美吉野)」と自分の好みとして世の中の第一級のものを詠みましたが、桜花はその散り際の潔さも古くから愛されてきました。

 「花は桜木、人は武士」の言葉は歌舞伎でも使われるようになり、「敷島の大和心(やまとごころ)を 人問はば 朝日に匂ふ 山桜花」(本居宣長)の歌で桜の花は一つの象徴となっています。

 ところで、茨城県鹿嶋市の住友金属工業鹿島製鉄所の敷地の一部だったところに「桜花」の記念碑が建つ小さな桜花公園があります。

 昔、日本海軍航空隊があった公園の一角には、特攻のための兵器「桜花」がひっそりと保存されています。「桜花」は今で言う誘導ミサイルですが、誘導装置は人間でした。「桜花」を抱えた攻撃機が、護衛もなしに敵艦の至近距離まで近づき、搭乗員が入った「桜花」を投下。搭乗員は滑空しながらわずか数秒間で敵艦を識別し、体当たりするというものです。度々出撃するも、戦果は無きに等しかったそうです。

 人間魚雷の「回天」もそうですが、散る(死ぬ)ことのみを強要するこれは、もはや作戦と呼べるようなものではありません。米軍は「桜花」を「BAKABOMB(バカボム)」と呼び、さげすんだと言います。

 時に尋常でない美しさを見せる桜の花は、このような戦争の狂気さえも思い起こさせてくれます。

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黒 糖

 ミネラル分が豊富で健康志向の高まりを背景に人気が高まっている『黒糖』。沖縄や鹿児島では冬から春先にかけてサトウキビを収穫して4月頃まで黒糖を製造しているため、今がその『黒糖』の旬、最も美味しい時期だそうです。 

 サトウキビを圧搾(あっさく)し、その搾り汁を煮詰めて乾燥させ、最後に固めるという単純な作り方ですが、『白糖』は搾り汁に含まれる糖みつなどを取り除いて精製しますが、『黒糖』は何も取り除きません。

 このため、カリウム、マグネシウム、リンなどのミネラル成分が残っています。特に、カルシウムの含有量が多いため、丈夫な骨や歯を形成するそうです。また、白糖に比べてカロリーも少なめで肥満に悩む方にもよいかもしれません。

 疲労回復、脳の働きを活性化、丈夫な歯や骨を形成、美容効果とダイエット時の栄養補給、長寿の源・・・等々、その効用が言われていますが、新物の黒糖が並んでいる今、一度食してみていはいかがでしょうか。?

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サクラマス

 『山女(やまめ)とサクラマスは元々同じ魚だそうです。稚魚の時、餌の奪い合いとなり、生存競争に負けた山女の稚魚は清流から追いやられ、川を下って海に行く。海には栄養源となる豊富なプランクトンがいる。それを食べ育った山女はやがてサクラマスとして、産卵のため生まれた清流へ戻る。そこには勝ち残った山女が暮らしている。負け組の山女であるサクラマスの体重は勝ち組の山女の10倍以上になっている・・・』

という話です。

 「勝ち組」「負け組」という言葉が株式マーケットや産業界、あるいは身近な社会で頻繁に使われる昨今ですが、最近では勝ち組企業が負け組に転落するケースも珍しくありません。その一方で、負け組と言われた企業やその株価が大化けするケースもたくさん出てきています。これは、企業ばかりではなく、人に対しても多くのケースで当てはまりそうです。

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母子星座

 今年5月21日(月)の朝、日本列島のかなりの地域で観測できるという金環日食ですが、日本では25年前の沖縄で観測されたのが最後、東京で見られるのは173年ぶりとあって今から楽しみにしています。

 さて、最近は春らしい陽気が続いてますので、「春の星座」の話をひとつ。ほぼ一年中観測できるにも関わらず、春の星座に分類されてるのが「おおぐま座」と「こぐま座」。おおぐま座はマンガ『北斗の拳』でもおなじみの北斗七星を含んでますし、一方のこぐま座は北極星を含んでいます。それゆえ天体に疎い方でも比較的見つけやすく、占いに使われる12星座にこそセレクトされていないものの、かなり人気の高い星座と言えましょう。

 おおぐま座・こぐま座の母子星座は、その神話もまたドラマチック。ある日、森の中を散歩していた青年アルカスは、大きな熊に出くわします。しかもこの熊、アルカスに向かって駆け寄ってくるのです。アルカスは身を守るべく槍で熊の心臓を突こうとしますが、実はこの熊、アルカスの母親・カリストの変わり果てた姿。熊になったカリストは我が子懐かしさのあまり、息子に駆け寄っていたのです。しかしこの熊が実の母とは夢にも思わぬ息子アルカス、このままでは知らぬこととはいえ母親を殺してしまいます。ハラハラドキドキの急展開!

 この時、奇跡が起こります。大神ゼウスが旋風を巻き起こして2人(というか1匹と1人)を天空に舞い上げ、夜空で仲良く暮らす母子熊、すなわちおおぐま座とこぐま座にしてくれたのです。めでたしめでたし。大神ゼウスも粋な計らいをするものです、さっすがギリシャ神話の最高神!

 そもそもカリストが熊に姿を変えられてたのは大神ゼウスの子供を身ごもって(この子供が後のアルカス)、ゼウスの奥さん・ヘーラに呪われたからだって?するとゼウスがカリスト&アルカス母子を助けたのは粋な計らいというより、浮気相手に対する事後フォローでしょうか??

 神様もやはり己の欲望には弱いのか、なかなか完璧な聖人君主とはいかない様子。こういう話を聞くと、やっぱ神頼みもほどほどにしないとなと思います。

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青 鞜

 5月21日の日食は、日本史上最大人数が観察できる金環日食となります。

 1987年の金環日食は沖縄本島で、2009年の皆既日食はトカラ列島や屋久島など一部の離島でしか観測できませんでしたが、今回は(天候にもよりますが)九州南部、四国、紀伊半島から本州の関東付近にかけて金環が観測できるそうです(他の地域では部分日食)。ちなみに次回の金環日食は2030年で、観測できるのは北海道のみとなります。

 ところで、太陽は、古代より世界各地で信仰の対象として崇(あが)められてきました。日本においても天照大神(あまてらすおおかみ)が太陽神であり、天照が天岩戸(あまのいわと)に隠れ、世界が暗闇になってしまったというエピソードは日食がモチーフになっているという説もあります。

 また、日本では太陽神の天照大神は女神です。卑弥呼も女性であり、古代においては基本的に母系社会だったと見る向きがあります。母系社会の対として父系社会、あるいは男系社会がありますが、歴史の大部分で男性が主導権を握る男系社会であったことは間違いのない事実です。

 明治末、欧米で台頭していたフェミニズム(女性の社会的、政治的、経済的権利を男性と同等にし、女性の能力や役割の発展を目ざす主張および運動)の影響を受けて発刊された雑誌が「青鞜(せいとう)」で、主催した平塚らいてう(ひらつか らいちょう)が巻頭に書き記した創刊の辞にあるのが下記の一節です。


 元始、女性は実に太陽であつた。真正の人であつた。

 今、女性は月である。

 他に依つて生き、他の光によつて輝く病人のやうな蒼白い顔の月である。

 私共は隠されて仕舞つた我が太陽を今や取戻さねばならぬ。

「隠れたる我が太陽を、潜める天才を発現せよ」

 ・・・此叫声、此渇望、此最終本能こそ熱烈なる精神集注とはなるのだ。

 そしてその極(きはま)るところ、そこに天才の高き王座は輝く。

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オシャカ

 今日卯月八日はお釈迦さまの誕生日とされ、各地の寺院では釈迦降誕祭「仏生会(ぶっしょうえ)」が行われます。

 色とりどりのたくさんの花が添えられることから「花まつり」として一般に親しまれている行事で、これも春らしさを感じるこの時期の一コマです。

 ところで、駄目になってしまうことを「お釈迦になる」と言いますが、この言葉の語源にはいくつかの説があります。

 この場合の「お釈迦」とは、作り損ねた不良品、使いものにならなくなったものを指しており、由来としては、阿弥陀仏の鋳物を注文して仕上がったものをよく見ると顔がお釈迦様の顔だったことから、それ以来「お釈迦」は不良品を指すようになったという説。

 もう一つの説は、「ひ」と「し」が曖昧な江戸言葉に由来しており、鋳物職人が火が強くて失敗してしまった時に「火が強かった(しがつよかった)」と言ったことから、「四月八日(釈迦の誕生日)」に掛けて「お釈迦になる」という表現が生まれたというものです。

 また、往生際に南無阿弥陀仏を唱えることから派生して、物事が駄目になることを「お陀仏」と言いますが、同じような連想から「お釈迦になる」が派生したとの説明もあります。

 いずれもおもしろい説ですが、最初の二つは話しとしてはやや出来過ぎの感がしないでもありません。

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仲 人

 結婚式の「仲人」って、日本でいつから存在するのでしょうね?古典落語でも、「仲人があってもらった「堀の内」などの粗忽者の噺とか「仲人を頼まれて「高砂や」などと言う台詞が出てくる噺がありますし、「子別れ・上」のご夫妻にも仲人がいた事が伺われるとおり、江戸時代にはすでに一般化していた風習とおもいます。

 平安時代に記された「落窪物語(おちくぼものがたり)」と言う書物の中に、すでに「誰が仲人してしはじめしぞ」なんて一文があるくらいですから、よほど古くからのしきたりなんでしょうね(もっともこの一文、結婚の仲人ではなく、物事の仲裁人と言う意味で使われていますが・・・)。

 結婚の仲人は、縁結びの神である「月下老」と「氷上人」を組み合わせて、「月下氷人」とも呼ばれ、「仲人と言えば親も同然」という格言までありますが、人間関係が希薄になった現代では、結婚式で「仲人を立てる」のは、激減し、今や十パーセント、つまり、十組に一組ぐらいしか「仲人を立てる」結婚式はないと言います。

 江戸では、前述の「子別れ・上」の様に、仲人を立てて結婚をする場合は、かなり生活のレベルが上の方々で、多くの庶民は「たらちね」の様に、長屋の大家さんが間に入り、わずかなお酒と、形ばかりの尾頭付きをあつらえ、友人や長屋の住民が集まって祝い、見守る中で、ささやかに祝言を上げると言うのが一般的でした。

 仲人に選ばれるのは、新郎・新婦の「職場の上司」、「学校の先輩」、「学生時代の恩師」、「地域の実力者」や「親戚」などが主ですが、現代では、「報酬目当て」の「プロの仲人」もいるそうで、何事も「儀式」を重んじる日本人の風習が現れている感じがします。

 「儀式」を重んじ(この場合、新郎・新婦の両親の「世間体を気にする」度合いが大部分です)、縁もゆかりもない「プロの仲人」に、儀式の進行を依頼し、盛大な披露宴を決行するのが良いのか、江戸庶民の様に「仲人」など無くても、世話好きの大家さんの元で、仲の良い友達と、親密な近所づきあいをするファミリー同様の長屋の人達に祝福されながら、つつましい祝言を上げるのが良いのか・・・私だったら、後者の方を選びたいですね。

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花吹雪

 昨日気象庁は東京都心のソメイヨシノが満開になったと発表しました。開花が平年よりも5日遅く、今日の満開が平年よりも3日遅れだったことから、いつもよりも短い期間でぱっと咲きそろったことが分かります。

 桜は日本を代表する花であり、古くからこよなく愛されてきた特別な存在の花です。そんな桜にまつわる言葉をいくつかご紹介したいとと思います。


 花時(はなどき)    桜の花が咲く時季
 桜狩(さくらがり)   花見
 花盛り(はなざかり)  満開の桜
 花影(はなかげ・かえい)水面などに映った桜花の影
 花明り(はなあかり)  夜、満開の桜のまわりがほのかに明るく感じる様
 花衣(はなごろも)   花見に行く際の女性の美しい着物 
 花疲れ(はなづかれ)  花見に行って疲れること
 花人(はなびと)    花見の人
 花守(はなもり)    花の番をしている人
 花篝(はなかがり)   夜桜を見るために花の下で炊かれる篝火「花雪洞」
 花筵(はなむしろ)   桜の花びらが一面に散り敷いている様子
 花曇(はなぐもり)   桜の頃に多い曇天。花を養うとの意で「養花天」
 花の雨(はなのあめ)  花見の頃に降るあいにくの雨「桜雨」
 花の風(はなのかぜ)  桜を散らしてしまう恨めしい風「花嵐」
 花の雪(はなのゆき)  雪のように散る桜花
 零れ桜(こぼれざくら) 散る桜
 花筏(はないかだ)   水面に散った花びらが吹き寄せられ流れていく様
 残花(ざんか)     散り残った桜花
 桜流し(さくらながし) 散った花びらが雨や水に流れていく様子

 これらの言葉を見ただけでも、桜は日本人に愛されてきたことが分かります。ちなみに「花吹雪」は、詩人谷川俊太郎の尊父で哲学者の谷川徹三氏がかつて世界一美しい言葉として激賞した言葉でもあります。

 通りすがりでよく見る桜の木もほぼ満開ですが、しばらく花冷えの日が続くため、今年は少し長めに咲いていてくれそうです。

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コントラスト効果

 レストランなどに入り、何を食べるかは客の自由意思による選択に任されます。しかし、その意思は誘導されている可能性があります。

 たとえば下記のようなランチメニューがあった場合、相対的に高い「上」を避けて1200円の「並」が頼まれやすくなります。

  「 上 」 1500円
  「 並 」 1200円


 ところが、下記のようにしますと「上」が最も注文されやすくなるそうです。

  「特上」 2000円
  「 上 」 1500円
  「 並 」 1200円


 2000円の「特上」が加わったことで、「上」が相対的に安く感じるためで、これを「コントラスト効果」と呼びます。ちなみに、上記の場合、店側でも「上」の利益率を最も高く設定していると見て間違いありません。

 このように、高価なものと一緒に見てしまうことで、普段なら手を出さない商品も安く感じてしまうという心理的効果で、販売の現場などではよく使われています。

 WEBマーケティングでは、「資料請求」ボタンを単体で置くよりも、「お問い合わせ」ボタンと並べて置いた方が、「資料請求」ボタンがクリックされやすいという検証結果があります。

 敷居の高い方や面倒な方と、簡単で分かりやすく敷居の低い方をあえて並べることで、一方に誘導するという上記のような方法もコントラスト効果を狙った手法です。

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紅 茶

 コーヒーもいいですが、1杯の紅茶が時には「美味しい!」と感じることがあります。以前、『飲みたい紅茶ブランド』というアンケート調査がありましたが、1位はフランスの老舗「フォション」で、ほぼ7割の人が飲みたいと答えています。特に、果実や花をブレンドしたフレーバーティーが人気で、中でもアップルティーは定番商品となっています。

 2位は英国の「フォートナム・メイソン」で、英王室や貴族らに愛飲されています。上品で伝統的な紅茶文化の象徴でもあり、ブレンドの技術は世界一との声もあります。

 3位は英国の「ハロッズ」で、日本には約25種類が輸入されており、定番のNo.14は4種類の紅茶がブレンドされており、ベストセラーとなっています。

 尚、4位以下は次のようになっていました。

 4.ウェッジウッド(英国)
 5.ロイヤルコペンハーゲンティー&グルメ(デンマーク)
 6.トワイニング(英国)
 7.レピシエ(日本)
 8.マリアージュフレール(仏)
 9.リプトン(英)
10.ミントン・ティー(英)


 紅茶にはブランドの他、産地による茶葉の違いもあり、「ダージリン(インド)」、「アッサム(インド)」、「ウバ(スリランカ)」等々がありますが、同じダージリンでも農園や収穫時期によって香りや味は大きく変わってきます。
尚、英国は伝統的なブレンド、フランスは果実や花の香りを加えたフレーバーが得意です。また、日本ではストレートかレモンを入れて飲む人が多いですが、英国ではミルクティーが一般的です。

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清 明

 新鮮でいきいきしていることを「清新」、明るくのびのびとしていることを「明暢(めいちょう)」と言います。

 昨日は春の嵐が列島を襲いましたが、今日は二十四節気に言う「清明」で、暦の上では桜花爛漫、天地万物に清新明暢の気が満ちあふれる時候です。

 街をゆく新社会人にも清新明暢の気が溢れており、新しいスーツといった外見上の「らしさ」とは別に、初初しさが何となく伝わってきます。

 しばらくすれば、この「初初しさ」は薄れてくるものですが、初初しさに包まれたその内面にある夢や希望はいつまでも忘れずにいてほしいと願います。

 ちなみに「初初しい」を辞書で引きますと、「世間ずれしていないで、若々しくけがれのないさまである。ものなれていないで初心な様子である」などと書かれていますが、最近は「初初しい」と感じる機会がめっきり少なくなったような気がします。

 ところで、二十四節気発祥の中国では清明節に故人を偲び、先祖のお墓参りをする慣わしがあります。春の到来を感じられるこの時期に行楽・遠足にでかける人も多いことから「踏青節」との呼び名もあるそうです。

 中国において清明節は日本のお盆のような伝統行事で祝日でもあります。

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新東名

 これからさらに温かさが増してきますと、少し遠出するにもいい季節になってまいります。そんな時期に合わせるかのように、今月14日、新東名高速道路の一部が開通します。

 今回開通するのは御殿場ジャンクション(JCT、静岡県御殿場市)と三ケ日JCT(浜松市)間の約162キロメートル。道路の規格は、例えば、カーブの最小半径は東名が約300メートルなのに対し、新東名は3000メートルと緩やかなものとなっており、勾配もなだらかで、設計上は制限速度の上限を時速120キロメートルにすることも可能でしたが、実際の運用では従来どおりの100キロ制限となります。

 ところで、以前は小規模のKiosk(キヨスク、キオスク)がある程度だった駅ナカでしたが、今は商業の場として鉄道会社が積極的にビジネス展開しています。同じような状況が高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)などでも見られます。

 従来のSAは、食事や燃料の補給、トイレ等で立ち寄るに過ぎない単なる通過点に過ぎませんでした。しかし、改装された現在のSAでは、飲食やファッション、雑貨などで名が知られた企業やショップが出店し、B級グルメや地方独自の文化が注目されている現在は地元企業にとっても大きな商機となっています。今はSAが目的地の一つになっているような状況さえあり、新しく作られた新東名のSAがどんなふうになっているのか楽しみでもあります。

 ちなみに、沿岸部から距離があり、高規格でつくられた新東名の本線は大規模災害時の基幹ルートとして、また、上下線合わせて静岡県内で新しくオープンする13カ所のSAとPAのうち、12カ所にヘリポートが設置されるなど、新東名のSAとPAは災害時の防災拠点としての機能も担っています。

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技術力

 一所懸命という言葉がありますが、一つの分野に秀でた技術は、それを磨き技術力を高めてゆくことで、さらに広い世界で通用するようになります。

 郷里の浜松で教鞭をとっていた高柳健次郎は、独力で「無線遠視法(テレビジョン)」の研究を始め、1926年に世界ではじめてブラウン管に「イ」の文字を映し出すことに成功しました。その高柳の下で電子管や光技術の研究に没頭していた堀内平八郎が創業したのが現在の浜松ホトニクスです。

 堀内が作った会社は光技術と産業を結び付けることを設立理念とし、社名は当初、高柳=テレビにちなみに浜松テレビと名付けられたため、テレビ局と間違えて新人タレントが挨拶に来たり、家庭用テレビの修理を依頼されたりすることもあったそうです。

 テレビ技術の応用から開発に成功した光電子倍増管は、他社を凌駕する性能を持ち、この製品によって光技術の企業としての地位を固めます。

 なお、光電子倍増管は、微少光や不可視交線などに高感度を持ち、2002年の小柴昌俊教授のノーベル物理学賞受賞は、ニュートリノの観測用装置カミオカンデに設置された大量の浜松ホトニクス社製20インチ光電子増倍管によってもたらされた大きな功績です。現在は、光電子増倍管で約9割の圧倒的な世界シェアを持ち、「光」というアプローチから医学、情報、スポーツ生理学なども手掛ける研究開発型企業として知られています。

 ちなみに、現在の社名に使われているホトニクスとは、光の発生から情報伝達の応用に至るまで、光に関係したすべてを扱う科学技術・学問の分野(光通信学)を意味しています。


 東証1部に上場するディスコは、1937年に広島県呉市で砥石を作る「第一製砥所」として創業しました。

 当時の呉には、戦艦大和などを手掛けた海軍工廠があり、日本一のハイテク集積地でした。そんな土地柄のため、金属や及び非金属を高精度に研削することができる砥石やヤスリの需要が高かったようです。

 戦後は軍需や官需が落ち込んだため、民需を求めて東京に本社を移し、長年培ってきた製砥の技術で、薄型高精度砥石の開発に成功し、電子部品の切断用の砥石等へとしだいに業務を拡大していきました。

 他社に真似できない製品の独自性で定評がある同社は、今や精密加工・研磨装置の世界トップメーカーであり、スマートフォンなどの携帯デバイスで使われる半導体や電子部品用の精密切断装置、精密研削装置でも高いシェアを持っています。

 ちなみに、社名のディスコは、旧社名「DaiIchi SeitosyoCO,. Ltd.)の英文略称が由来だそうです。

 なお、浜松ホトニクスとディスコの2社は、ウエハーを切り出してチップ化する際に使われるレーザソー(レーザーを使った精密研削切断装置)の開発で提携しています。

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花は半開を看る

 桜の開花宣言が聞かれる頃となりました。例年この時期になりますと中国古典にある

 「花は半開を看る」(はなは、はんかいをみる)・・・采根譚

という言葉を思い出します。

 満開に咲き乱れている花は確かにきれいですが、すぐに見飽きてしまいます。
それよりも五分咲きぐらいの方に、かえって風情があるようです。満ちたりた状態というは、だれでも願うところです。しかし、それがはたして幸せなことなのかどうか、よくわかりません。

 まわりから見て、なんの不自由も心配もなさそうな人がいます。しかし、そんな人に限って意外に深刻な悩みをかかえていたりします。それに、満ち足りた状態というのはおおむね長続きしません。いや、そこまで登りつめたら、満開の花がすぐ散っていくように、転落する日も近いと覚悟すべきです。だからいよいよ悩みも尽きないということになるかもしれません。

 それを考えますと、満開、絶頂はあまり誉められた状態ではないかもしれません。むしろそこまで登りつめないで、ほどほどのあたりが理想ということになります。

 花便りの聞かれる頃、改めて「花は半開を看る」の気持ちで桜の風情を楽しみたいと思う次第です。

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エイプリルフール

 今日4月1日は「エイプリルフール」です。由来には諸説ありますが、この日ついてもいい嘘は「誰も傷つけない」こと、これが鉄則です。

 数世紀前からエイプリルフールを楽しむ欧州では、新聞社が嘘の記事でこのイベントを盛り上げ、テレビではジョークニュースの報道も広く行われています。

 あまりに本当らしい嘘は、読者や視聴者の目を釘づけにし、それを真に受け騒ぎになるようなこともありますが、それを逆手にとり、このイベントを広告宣伝に利用するケースもあります。

 例えば、1996年に米ファーストフード大手のタコベル社が米の歴史遺産を買い取るとした新聞での告知(ジョーク)は、あっという間に全米を駆け巡り、同社がこの記事はジョークである発表するまでの半日間、歴史遺産を売却したとされた米政府に避難が殺到しました。宣伝効果は抜群で、このニュースはあらゆるメディアで取り上げられ、タコベル社の売上高は急増したそうです。

 ちなみに、日本において史上最高と評価されているエイプリルフール広告は1990年4月1日に豊島園(としまえん)が国内主要紙に掲載した広告です。

 「史上最低の遊園地」と題したその広告には「来るんじゃなかった!」と頭を抱えるお父さんの絵とともに以下のような文章が綴られています。

◆だまされたと思って、いちど来てみてください。きっとだまされた自分に気づくはず。楽しくない遊園地の鏡として有名な豊島園は、ことしも絶好調。つまらない乗物をたくさん用意して、二度と来ない貴方を、心からお待ちしてます。

ただ回るだけ。がっかり新マシーン(フリッパー)
乗ったと思ったらすぐ終わり(コークスクリュー)
としまえんの偉大なる自己満足(ハイドロポリス)
楽しくないし、夢もない。おんぼろ木馬(エルドラド)
大きけりゃ、いいってもんじゃない。
    見かけだおしのフライング・パイレーツ
不快!!サイクロン。ぜんぜん怖くな~い!
    つまんなーい。 サイテー。 おろせ! 金返せー。

各方面から非難殺到! 異口同音に「情けない!」パパー。早くお家に帰ろうよ。 子供は正直。お父さんはカタなし。◆

 製作者は当初、苦情が殺到するのではないかとの不安もあったそうですが、実際には絶賛の嵐。その年の豊島園の来場者数は大幅増となりました。

 ちなみに、真理を探究したアインシュタインは下記のような言葉を残しているそうです。実はこれも嘘かもしれないのですが、指摘していることは真理のような気がします。


 「 4月1日を楽しめる人は、人生を楽しめる人である。」

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