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2012年6月

落語の「落ち」

 落語の落ちは五十音順に

一・考え落ち。ちょっと聞いたのでは意味が分からないが、よく考えるとなるほどと納得する落ち。疝気の虫がそのパターン。他に藁人形、芋俵など。(レアケースですが、この落ちを「楽屋落ち」と言う場合があります。これは落ちの意味が分からず、演者楽屋に引っ込んだ頃にやっと分かる、と言う事ですが、現在では「楽屋落ち」とは、楽屋でしか受けない、関係者にしか分からない話を指します。)

二・逆さ落ち。物事が奇妙な逆さまの結果になる落ち。代書屋・下・上方版、文違い、木乃伊取り・下など。

三・仕草落ち。仕草(動作)で見せる落ち。死神、狸賽(たぬさい)、こんにゃく問答(ぶっつけ落ちを兼ねる)など。

四・地口落ち。地口(洒落・語呂合わせ)で落とすもの。間抜け落ちに次いで多い。ん廻し、富久、佐ノ山など。

五・仕込み落ち。噺本題に落ちにつながる予備知識を仕込んでおくもの。松竹梅、提灯屋、化け猫など。

六・途端落ち。予想も出来ない一言で全体の結末をつけるもの。もう半分、三枚起証、寝床など。

七・はしご落ち。はしごを登るように順番を経て落ちるもの。一目あがり、祭礼の日にちなど。

八・拍子落ち(とんとん落ちとも)。落ちになる一つの事象をいろいろ見方を変えてとんとんと運び、切って落としたように落ちるもの。しの字嫌い、道具屋・下の鉄砲落ちなど。

九・ぶっつけ落ち。相手の言う事を別の意味に取って落ちるもの。道灌(どうかん)、山崎屋、元犬など。

十・間抜け落ち。常識はずれな、間抜けな落ち。一番数が多いと思われる。寄り合い酒、弥次郎、古手買いなど。

十一・まわり落ち。回り回って、元に戻る落ち。多くの解説書によると、この落ちは猫の名前しか例がない、とされています。しかし、私の解釈では、の夢金も、あの演出にすれば立派なまわり落ちだと思います。私の解釈に従えば、他に天狗裁き。さらに、立川志の輔師作の新作落語「緑の窓口」も、私の解釈に従えば、回り落ち。

十二・見立て落ち。物や状態を別の物や状態に見立てる落ち。蛙茶番、たがや、首提灯など。

 私はこの十二種類の落ちの他に、独自に「地(じ)落ち」と言う分類を加えています。これは特に落ちのようなものが無く、演者の地(ナレーション)の解説で終わりとするもので、たとえば、千両幟、阿武松、黄金餅などのようなエンディングのものです。

 しかし、この様に落ちを分類しても意味があるのでしょうか?この落ちの分類の是非については、前回も書いたのですが、ごく少数の例外を除き、落語の落ちは落語によって全部違う台詞です。と言う事は、落語の数だけ落ちがある、と言っても過言ではないと思います。また、落ちによっては、複数の落ちを兼ねるものもあるし、一つの落ちが、書籍や解説者によって違う落ちに分類されていたりします。無理矢理分類する必要はないのでは?私はあえて分類するなら、良い落ちと悪い落ちの二通りで良いんじゃない?と思っています。

 落ちの分類については、意味が無いのでは?これは、あくまでも私個人の持論であって、正論ではありません。そんな私ですら、落語仲間とお酒呑みながら、この落語の落ちは、何落ちに分類されるか、なんて、ケンケンガクガクと、楽しく論じ合ったりする事も多々あります。

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ラッキョウと福神漬

 「福神漬」とならんでカレーライスの付け合せとしてポピュラーな存在の「ラッキョウ」。意外とその旬が分かりにくいのですが、今頃から7月にかけて最盛期を迎えます。一大産地は「鳥取県」。中国が原産とされるユリ科の植物で、秋には赤紫色の花が咲きます。

 古来、薬用として疲労回復やせき止めなどに用いられてきましたが、ニンニクやネギに近い特有の香りと辛みを生み出す硫化アリルという成分が食欲を増進させ、血液の流れを改善し、体を温める作用もあるそうです。

 漬物も美味しいですが、今の旬の時期には生のまま、味噌をつけて食べるのもまた美味です。

 ちなみに、「福神漬」には、大根(ダイコン)、茄子(ナス)、鉈豆(ナタマメ)、蓮根(レンコン)、胡瓜(キュウリ)、紫蘇(シソ)の葉、白ゴマの「7種の野菜」が入っており、これを「七福神」に見立ててその名前の由来となったそうです。作り方によって若干中身が違いますが、大根が中心の漬物です。

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青ジソ

 湿っぽい日が続き、体も気だるくなる時期ですが、試してみたいのがこれから露地物が旬を迎える「青ジソ」です。

 シソは漢字で『紫蘇』と書き、「蘇(よみが)える」、「蘇生」(そせい)とありますように、中国では人を生き返らせる力のある植物とされています。強力な殺菌作用があり、防腐効果はよく知られていますが、最近では抗アレルギー効果が注目されています。

 栄養価が豊富で特にビタミンAやCが多く、カリウム、カルシウムなどミネラルも含まれています。砂糖と水で煮出し、薄めて飲むと疲れを和らげる効果もあるそうですが、「人を生き返らせる力がある紫蘇(シソ)」、疲労を感じたときは試してみる価値がありそうです。

 ちなみに、スーパーなどで選ぶ際は、色鮮やかで、葉がみずみずしく、葉先までピンとしているものを選ぶのが良いです。表面が乾燥しているもの、傷のあるもの、軸の切り口が黒く変色しているもの、葉が茶色くなっているもの、黒い斑点が出ているものは避けた方がよく、また、大きくなりすぎたものは味も香りも余りよくないためやはり避けたほうがよいです。

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安 眠

 蒸し暑くなってきて「なかなか寝つけない」、「夜中に目が覚めてしまい、そのあと眠れない」、「眠りが浅く寝起きが悪い」、「忙しくて十分な睡眠時間をとれない」・・・等々、巷では眠りに対する不満が多くあるようです。

 寝つきをよくして質の高い睡眠を得るためには、例えば、ぬるめのお湯(38~40度)に胸の下まで20~30分ゆっくり浸かる半身浴が効果があります。血液循環を盛んにして筋肉にたまった疲労物質を取り除いたり、昼間働いていた交感神経を鎮めて、心身ともにリラックスさせる効果があるためです。

 お湯にリラックス効果のあるローズマリーやラベンダー、アンジェリカなどのエッセンシャルオイルを数滴垂らしたり、入浴剤を入れて血行を改善するのも有効な方法です。一方、熱いお湯は交感神経の働きが促進され、脳や体が興奮するため、寝る前には逆効果となります。

 また、食事のとり方も安眠のためには重要なポイントになります。寝る間際になって食事をすると睡眠中に胃腸が働くことになり、その情報が脳に伝達されて眠りが浅くなってしまいます。ですから、夕食は遅くとも寝る2~3時間前には済ませるのがベターです。

 さらに、寝室の環境も安眠には大切な要素となります。一般的には18~22度くらいが暑さや寒さを感じないで熟睡できる室温といわれていますが、あまりにも外気温と開きがあるのも問題で、夏や冬は外気温との温度差を8度前後に調節するのが目安です。湿度は50~70%が睡眠に適しているとされています。

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降水確率

 この時期は雨が降ることが多く、この先の降水確率が気になりますが、「降水確率50%」という場合、「雨の降る確率が五分五分」という意味ではないことをご存じでしょうか? 

 たとえば「日中の降水確率50%」という場合は、「午前9時から午後6時までの間、予報が100回出された時、およそ50回は降水(1ミリ以上)がある」ということを意味しています。

 天気予報は過去の実績から判定しており、過去に同じような気象条件になった時に50%の割合で雨が降った実績があれば降水確率50%と予報されます。つまり、降水確率50%の場合、実際に雨に遭う確率はイメージよりもずっと高いと言えます。

 気象庁ではパーセントでの降水確率のほか、「曇り一時雨」または「曇り時々雨」のように言葉による予報も出しています。この「一時雨」と「時々雨」ではどちらが雨が降っている時間が長いかと申しますと、「時々雨」の方です。

 「一時雨」というのは「連続的に雨が降り、その降雨の発現期間が予報期間の4分の1未満のとき」で、例えば「日中、曇り一時雨」の場合、「午前9時から午後6時までの9時間で、曇りが6時間45分以上で、雨が降っている時間は2時間15分未満」であることを示しています。

 「時々雨」というのは「断続的に雨が降り、その降雨の発現期間の合計時間が予報期間の4分の1以上、2分の1未満のとき」で、例えば「日中、曇り時々雨」の場合、「午前9時から午後6時までの9時間で、雨が降っている時間は2時間15分以上、4時間30分未満でそれ以外は曇り」であることを示し、雨が降る時間が予報期間の2分の1以上の場合は「雨時々曇り」となります。

 ちなみに、地面がかすかに湿る程度の1ミリ以下の雨については、降水確率では含まれませんが、言葉による雨の予報には含まれます。

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq10.html

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スパイス

 ジメジメとした梅雨時や夏場はどうしても食欲が落ちてきますが、こんな時に欠かせないのが『スパイス』です。

 『スパイス』と言いますと、「辛い!」というイメージが浮かぶかもしれませんが、苦み・甘み・辛み・渋み・酸味など様々な味のものがあり、ポプリや入浴剤、お茶などに用いられるハーブ類もスパイスの一種です。

 香りづけ、臭み消し、辛みづけ、色づけなどに使われる植物性のものは全てスパイスであり、トマトや柑橘(かんきつ)類、香りの強い野菜なども広い意味でのスパイスと言えます。

 スパイスの主な活用法としましては、

・精神的な疲労や熱があるとき

 発汗作用のあるトウガラシやカレー粉を使った料理、アセロラやグレープフルーツ、タマリンドなどビタミンCを豊富に含む果物を食べるといいとされています。

・口臭が気になるとき

 バジルを噛んだり、フェンネル(ウイキョウ)の種子やグレープフルーツなどのビオフラボノイドを含み、ビタミンCが豊富な果物を食べることで口臭を取り去ります。

・なかなか寝つけないとき

 カモミールやタイムのお茶、クチナシの実とハトムギの煎じ液などを飲むと、神経の高ぶりが抑えられるといいます。

・ストレスがたまっているとき

 ローズマリーやセージのお茶、セロリとはちみつのジュースなどがいいとされています。


 その他、まだまだ多くの活用法がありますが、スパイスの役目は飲食物を美味しくするだけではなく、かつては防腐剤として珍重されていましたし、中国では漢方の生薬として広く利用されてきました。

 さらに、日本でも風邪をひいたときにショウガ汁をたらした葛(くず)湯を飲んだり、夏の食欲のないときに七味唐辛子などを利用したりしてきました。スパイスは料理の味に彩りを添えるばかりでなく、上手に活用することで健康の増進にも役立ちます。

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江戸の婚礼事情

 現代では、若いカップルが同意しあえば、婚姻が成立します。時には、両親、親類から、反対の意見が出る事もありますが、当事者同士の意志が固ければ、やがて反対意見を出していた親類なども折れて、夫婦になる場合が多いようです。しかし、江戸期では、武家はもちろんの事、民間でも、婚姻とは、若い男女の婚礼ではなく、家と家との婚礼と見られ、両家の「父親」の合意により、「婚礼」が成立しました。

 縁組みは、まず両家の家柄や財産が釣り合っている事が第一条件となります。武士が町家の娘に惚れてしまい、どうしても、あの娘を嫁にもらいたい、などと言う場合、武家と町人では、家柄が違いますので、町家の娘は、いったん、どこかの武家へ養女に入り、「武士の娘」となってから、先方の武家に嫁入りする形を取ります。

 民間でも同じで、両家が大店で、家柄が釣り合っている場合は縁談もスムーズに進みますが、両家に開きがある場合、裕福な家の方が「支度金」を出し、裕福な方の家柄に合った婚礼の準備を整えさせる事になります。

 しかし、いずれの場合でも、やはり「父親の同意」が大前提となり、父親が認めなければ、婚姻は成立しませんでした。

 また、民間では、見合いも頻繁に行われましたが、この場合でも、家柄が釣り合っていて、両方の「父親の合意」があった家の息子と娘が見合いをします。見合いと言っても、現代の様に、ホテルのレストランで食事をしながら、「ご趣味は?」などと、当事者同士が会話をするような形式ではありませんでした。見合いの場所は、主に「水茶屋」か「芝居の客席」で、それとなく、当事者を含む両家が、離れた場所にいる相手の存在を確認し、観察し
あう程度で、近くに寄ったり、ましてや、当事者同士が会話をするなんて事はありません。相手の存在を確認したところで、父親や当人が、相手を気に入らなかった場合は、先に席を立つ事により、その見合いは不成立となります。

 それでも民間は、まだ「当事者の意見」が、婚礼の成立、不成立に関わって来ますが、武家の場合は、両家の「父親」が合意し合えば、その時点で婚礼は成立。武家の婚礼とは、世継ぎを作り、お互いの家を存続させるための「パートナー同士」の団結式ですから、色恋だの好き嫌いだのと言うレベルの問題ではなく、「当事者の意見」など介入の余地は皆無。「父親」や「主君」の取り決めによる「命令結婚」で、そのため、婚礼の場で、始めて自分の結婚相手の顔を見る、なんて事もザラにありました。

 武家の家に生まれた者は、男でも女でも、皮一枚に過ぎない器量などに捕らわれてはならないとされ、歳を取れば、たるんだり、シワが寄ったり、シミが出来たりする「人間の上皮」で、人を選別するなどは、相手への侮辱と取られました。それでも、やはり、当事者同士、式の当日になって、始めてお互いに顔を合わせて、「わっ、美人(イケメン)」なんて喜んだり、「まあ、この程度なら」と少し安心したり、「ええっ、こんなのと・・・」なんてがっかりしたり、悲喜こもごもです。

 江戸で、縁談をまとめ上げる「仲人」は、分一(ぶいち)と言って、結納金の十分の一が謝礼としてもらえます。江戸川柳に『十分一(じゅうぶいち)取るにおろかな舌はなし』とあるように、仲人を職業にしている方もおりました。

 そして、話しがすべてまとまれば、媒酌人(現代では、この媒酌人と仲人がゴッチャになっている様です。厳密に言うと、仲人(婚礼のとりまとめ)をしたのだから、ついでに、媒酌人までやってほしいと頼まれた、とするのが正しい言い回しになります。)を立てて、結納、輿入れ、結婚式は迎え入れる側の自宅で行われ、三三九度の盃を交わし、媒酌人が目出度く「高砂や」を歌い上げて、参加者はお開き、当事者同士は「お床入り」となります。なお、現代で言う「婚姻届」は、町人の場合は、家主に届け、武家の場合は、上司を通じて「主君」に届出る事になります。

 「高砂や」ですが、これは、世阿弥(ぜあみ。室町初期の能役者・能作者。1363?~1443?)作の能「高砂」で、住吉の松と高砂の砂が夫婦であると言う伝説に基づくもの。夫婦愛と長寿を愛で、人世を言祝ぐ大変お目出度いお能です。ちなみに全部の歌詞は『高砂や、この浦舟に帆を上げて、この浦舟に帆を上げて、月もろともに出で潮の、波の淡路の島影や、遠く鳴尾の沖過ぎて、はや住吉(すみのえ)に着きにけり、はや住吉に着きにけり』です。

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日経MJヒット商品番付

 日本経済新聞社がこの時期恒例の2012年上半期「日経MJヒット商品番付」を公表しました。番付上位は下記のようになっており、東の横綱となったのが今年5月に開業した東京スカイツリーです。西の横綱は空位となりましたが、全体として外向きの個人消費の復調を示す結果となっています。

         東               西

   東京スカイツリー    【横綱】 ──

   アクア         【大関】 ピーチ・アビエーション

   ギャラクシーノート   【関脇】 LINE

   メッツ コーラ      【小結】 オランジーナ

   アサヒドライゼロ    【前頭】 テルマエ・ロマエ

   渋谷ヒカリエ      【 同 】 新東名高速道路


 東京スカイツリーや渋谷ヒカリエ(渋谷再開発の目玉施設)は観光地であり目的地、トヨタ自動車の小型ハイブリッド車「アクア」や全日空系格安航空会社(LCC)の「ピーチ・アビエーション」はともに移動手段、新東名高速道路は交通網そのもので、東日本大震災から1年超、消費の傾向が巣ごもりから外向きに変わりつつあります。

 その他、スマホ関連でギャラクシーノートやLINE、写真SNS。「食」で、丸の内タニタ食堂、マルちゃん正麺、塩こうじ、コンビニコーヒーなどがランクインしています。

 ちなみに、殊勲賞はトヨタの「86」とスバル「BZR」。同じ車ですが、86は生産が受注に追い付かず、5月連休明けの時点で納車が来年2月以降となっていた人気車種です。また、話題賞には金環日食、残念賞には「平清盛」が選ばれています。

2012

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アジサイ

 梅雨入りとなって湿っぽい陽気が続いています。そうした中、街角で見かける紫陽花(アジサイ)が雨に濡れて生き生きと咲いているのが印象的で思わず足を止めてしまいます。しとしと雨が降る中で咲くアジサイの花、まさしく日本の梅雨の風景かもしれません。

 ご存知の通り、この梅雨から夏にかけて咲くアジサイは、咲き始めから花の終わりまでに色が変化してくるため「七変化」と言われますが、そのためか花言葉は「移り気」となっています。今ではこのアジサイの花には、青、白、ピンク、紫、赤、そして緑・・・と様々な色がありますが、本来の日本のアジサイは青だったそうです。

 アジサイについてよく言われていますが、土壌が酸性だと青くなり、アルカリ性だと赤くなります。もともとの日本の土壌は酸性であるため、日本古来のアジサイは青だったという訳です。幕末から明治にかけて来日した西洋の人々が初めて見る美しいアジサイを持ち帰り、青以外の色の花を作り出したそうですが、元々ヨーロッパの土壌はアルカリ性のため、青かった花が自然と赤っぽくなり、そして色とりどりの花へ変化を遂げたそうです。

 ちなみに、アジサイを西洋に紹介した人物として有名なのは、かのシーボルトですが、彼はアジサイの学名を「ハイドランジア オタクサ(Hydrangea otaksa)」と名づけました。この「Otaksa」は、シーボルトが日本の愛人「お滝さん(楠本滝さん)」を想い、彼女の呼び名を名付けたそうです。

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飲食業ランキング

 日経MJが2011年度の飲食業調査をまとめ、ランキングを発表しておりますのでご紹介させていただきます。※売上高は百万円単位。


 順位   社名       総売上高  (決算期)    前年度比

  1 ゼンショー    402,962 ( 3月)  + 8.7%
 
  2 すかいらーく   341,857 (12月)  - 0.4%

  3 日本マクドナルド 302,339 (12月)  - 6.6%

  4 シダックス    188,244 ( 3月)  - 3.5%

  5 日清医療食品   178,900 ( 3月)  + 3.5%

  6 吉野家      165,883 ( 2月)  - 3.2%

  7 モンテローザ   148,866 ( 3月)  + 6.5%

  8 エームサービス  147,610 ( 3月)  + 3.2%

  9 ワタミ      140,197 ( 3月)  +13.2%

 10 プレナス     127,068 ( 2月)  + 3.7%


 上位の順位は前年と変わらず。ゼンショーは2年連続の首位。ちなみに、ゼンショーは牛丼の「すき家」や「なか卯」、ファミリーレストランの「ココス」や「華屋与兵衛」などのブランドで多展開。

 すかいらーくは今は非上場企業。店舗転換をすすめた結果、以前の主力だった「すかいらーく」店舗は消滅、現在は「ガスト」を中心に、「バーミャン」「ジョナサン」「夢庵」「ステーキガスト」「グラッチェガーデンズ」「藍屋」などを展開しています。

 4位のシダックスはジャスダックに上場しており、カラオケを中心としたアミューズメントの他、レストランや給食、コンビニ・売店などの運営も行っています。

 5位の日清医療食品は今は非上場の企業(日清食品とは無関係)。リネンサプライ大手ワタキューセイモアの100%子会社で、医療機関や福祉施設等に食事サービスを提供しています。

 7位のモンテローザも非上場で、「白木屋」「魚民」「笑笑」などのブランドで全国展開、居酒屋業界のトップ企業です。ちなみに「女子会」という言葉は、「笑笑」の女子専用プランが発祥です。

 8位のエームサービスは三井グループの企業で今は非上場。企業や学校、病院や福祉施設向けの食事サービス、オフィスコーヒーサービス、清掃・施設管理、リネンサプライ等を手掛けています。

 9位のワタミは東証1部に上場する居酒屋大手で、「居食屋 和民」を国内外で展開し、有料老人ホームなどの介護事業や高齢者向け弁当宅配などの他、農業事業や環境事業なども手掛けています。

 10位のプレナスも1部上場企業で、持ち帰り弁当「ほっともっと」や和の定食を中心とした「やよい軒」を展開しています。プレナスは日本女子サッカーリーグのトップパートナーで、1部リーグは「プレナス・なでしこリーグ」、2部は「プレナス・チャレンジリーグ」が愛称となっています。

 尚、上記にて総売上高のランキングをご紹介いたしましたが、経常利益額では日本マクドナルドが首位、ゼンショーが2位。売上高経常利益率ランキングではサンマルクが首位、B-R サーティワン アイスクリームが2位となります。

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イソップ寓話

 牙を研いでいるイノシシを見て、キツネが不思議そうに尋ねました。

   「イノシシさん。どうして君は牙を研いでいるの?

    猟師がいるわけでもないし、危険が迫っているわけでもないのに。」


 それを聞いてイノシシが答えます。

  「たしかにそうかもしれない。だけど、いざという時に牙を研いでいたら

    間に合わないからさ。面倒でも、こうして牙を研いでおけば、

    いますぐにその時が来ても大丈夫なんだよ。」


 この話はイソップ寓話の中の一つで、不断の努力と普段の準備の大切さを示唆しています。

 もちろんそのような努力や準備は無駄になる可能性もあります。しかし、何があっても大丈夫なようにしておくことは精神の安定(落ち着き)をもたらし、状況に関わらず冷静に対応することを可能にします。

 チャンスに際してもピンチに際しても状況を有利に運ぶには、いざという時のために普段どのような準備をしているかということが大切です。

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生涯未婚率

 50歳までに一度も結婚したことのない「生涯未婚率」の上昇が話題になっています。

 先日閣議決定された2012年版の「子ども・子育て白書」で明らかになったことで、2010年の未婚率は男性で20.14%(およそ5人の1人)、女性で10.61%(およそ10人に1人)に達し、いずれも過去最高を記録しています。

 1980年時点(30年前)の男性の未婚率は2.60%、女性は4.45%でしたが、男性は約8倍、2倍強にまで跳ね上がっています。

 一方で、結婚の意思に関する質問では、男女(18~34歳の未婚)ともに8割以上が「いずれするつもり」と回答しており、結婚に踏み切れない理由としては「経済的な理由」が多いようです。

 ちなみに、2010年の平均初婚年齢は夫が30.5歳、妻が28.8歳で、1980年時の夫27.8歳、妻25.2歳と比べますと晩婚化が進んでいることが分かります。

 また、第1子出生時の母の平均年齢は、2010年は29.9歳ですが、30年前の26.4歳と比較しますと3.5歳上昇しています。

http://www8.cao.go.jp/shoushi/whitepaper/w-2012/24pdfgaiyoh/24gaiyoh.html

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六 曜

 本日は「大安」です。冠婚葬祭などの日取りを決めるときに、「大安なので、この日に結婚式を・・・」とか、葬儀の日を決めるのに「友引なので、葬式を繰り上げよう・・・」といった話をよく聞きます。

 ここで使われている「大安」・「友引」などは、古代中国の「六曜」(ろくよう)という暦の考え方にもとづいており、三国志で有名な「諸葛孔明」が戦いの際に吉凶の日を知るのに利用したことに端を発しているそうです。

 この六曜が日本に伝わったのは江戸時代半ばで、いつしか暦に記されるようになって現在に至っています。現在使われている六曜のそれぞれの日には、次のような意味があります。


  【先勝】(せんしょう、せんがち)

   先んずれば勝つの意味で、早ければ吉。
   万事朝から昼までにすれば障りなしとされています。

  【友引】(ともびき)

   凶事に友を引くの意味で、午(うま)の時刻(正午頃)は特に悪く、
   この日の葬式は大いに忌むべしとされています。

  【先負】(さきまけ、せんぶ)

   先勝の逆で、先んずれば負けるの意味。
   万事朝から昼までが悪く、昼過ぎからは吉とされています。

  【仏滅】

   仏も滅亡するような最悪の日の意味で、移転・開店をはじめ、
   何事も忌む日とされています。

  【大安】

   大いに安しの意味で、旅行・婚礼など万事において
   吉日のめでたい日とされています。

  【赤口】(しゃっこう、しゃっく)

   もともと陰陽道(おんみょうどう)でいう凶日(きょうじつ)
   の一つで午の時刻(正午頃)だけが吉、朝夕は凶で、
   特に祝い事は大凶とされています。

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父の日

 「地震・雷・火事・親父」の親父は、もともとは「大山風(オオヤマジ)=台風」だったそうです。時代を経るにつれ「オオヤマジ」が「オヤジ」に変化していったとのことですが、昔はこれが違和感がないほど「親父=怖い存在」という雰囲気がありました。

 今日は「父の日」です。「父の日」に関する最近のアンケート調査では、55%の人が「父の日にプレゼント」を贈ると回答していますが、商戦の市場規模は母の日の半分から4分の3程度と言われます。

 最近の傾向としては、父の日を口実に家族で使える商品やサービスを購入している人が多いとのこと。ちなみに、父の日のシンボルカラーは黄色で、欧米では大切な人の無事を願う色であり、アジアでは幸福の色あるいは大切なものを象徴する色でもありますので、気持ちを込めて何か黄色のものを添えてみるのも良いかもしれません。

 ところで、父と母が対になった言葉は多く、例えば「自然は文明の母、労働は文明の父」「経験は知恵の父、記憶はその母」「必要は発明の母、ひらめきは発明の父」などがあります。

 また、「母なる大地」には「父なる太陽」あるいは「父なる空」という言葉が対になっています。手を伸ばせばいつも変わらず其処に在り、命を育む温かい大地のような母に対し、父は必要な時に必要な光を授ける存在であり、容易には手が届かない、時には雷も落とす厳しい存在でもありました。そして「海より深い母の徳、山より高い父の恩」という言葉もあります。

 「父」という字は手に斧を持った男性を表し、家族を守り、家族を養い、家族を率いるという役割を象徴しています。

 現代における父親とはどのような存在なのだろうと、ふと思ったりもします。

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健康寿命

 厚生労働省が発表した「完全生命表」で、2010年の日本人の平均寿命が下記のように確定しました。2005年の平均寿命と比較しますと、女性が0.78歳、男性が0.99歳それぞれ延びています。

平均寿命  女性 86.30歳
        男性 79.55歳


 厚労省は推計人口を基に平均寿命を算出した「簡易生命表」を毎年公表していますが、先日発表されたのは国勢調査のデータを反映させた5年に1度の「完全生命表」で、昨年7月に公表された数値(簡易生命表)よりも男女ともに0.09歳低くなりましたが、世界順位は変わらず女性が26年連続1位、男性も世界4位の長寿国となっています。

 なお、厚労省は今回、「健康寿命」を初めて算出しています。健康寿命とは、介護を受けたり病気で寝たきりになったりせず、自立して健康に生活できる期間を示しており、2010年は下記のようになっています。

健康寿命  女性 73.62歳
        男性 70.42歳


 平均寿命と健康寿命との差(寝たきりになったり、介護を必要とする期間)は、女性が12.68年、男性が9.13年で、厚労省は平均寿命の増加分を健康寿命が上回ることでこの差の縮小を目指す計画です。

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/21th/index.html

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積荷信仰

 ノーベル賞を受賞した物理学者が書いた「ご冗談でしょう、ファインマンさん」という、著者の肩書きや実績に似合わない痛快な自伝があります。その中の「積荷信仰」の一節をご紹介したいと思います。


 『 南洋の島の住民の中には積荷信仰ともいえるものがある。戦争中軍用機が、たくさんのすばらしい物資を運んできては次々に着陸するのを見てきたこの連中は、今でもまだこれが続いてほしいものだと考えて、妙なことをやっているのです。

  つまり滑走路らしきものを造り、その両側に火をおいたり、木の小屋を作って、アンテナを模した竹の棒がつったっているヘッドホンみたいな格好のものを頭につけた男(フライトコントローラーのつもり)をその中に座らせたりして、一心に飛行機が来るのを待っている。形の上では何もかもがちゃんと整い、いかにも昔通りの姿が再現されたかのように見えます。

 ところが全然その効果はなく、期待する飛行機はいつまで待ってもやってきません。このようなことを私は「カーゴ・カルト・サイエンス」と呼ぶのです。つまりこのえせ科学は研究の一応の法則と形式に完全に従ってはいるが、南洋の孤島に肝心の飛行機がやってこないように、何か一番大切な本質がぽかっとぬけているのです。』


 上記の住民は根本的な間違いに気付くことはなく、住民にしてみれば同じようにやっているはずなのに、期待した結果を得ることは決してありません。

 目的や方向ははっきりと捉えているけれどもやり方が間違っている・・・、ありがちな話です。

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完全生命表

 先日、厚生労働省が「完全生命表」を公表しました。

 これは、5年に一回実施される国勢調査に基づくもので、今回の完全生命表は、2010年の調査。

「完全」という言葉がついているのは、毎年1回公表される「簡易生命表」と区別するため。

「完全生命表」は、いわば、生命表の確定版なのです。

 これによると、2010年の男性の平均寿命は79.55歳、女性のそれは86.3歳です。

「平均寿命」とは、生まれたばかりの0歳児の「平均余命」のこと。
「0歳児が平均してあと何年生きるか?」を数字にしたものです。

 この年齢をみると、まさに「長生き」は「リスク」なんだと、ひしひし感じます。
 生きるにはお金がかかる。これだと死ぬまでにいったいいくらのお金が要るかわからない。

 とはいえ「平均寿命」で自分の余生を測るのは、まだ、甘いのです。

 今年40歳になる男性が、79.55歳(平均寿命)-40歳(今年の年齢)=39.55年が、残りの人生だと思ったら、間違いです。


 40歳まで生きた人は、もっと長生きをします。
 40歳の人の平均余命は、40.73年・・・つまり、80.73歳まで生きるのです。
 平均寿命の79.55歳よりも1年以上、長生きをします。

 同じように、50歳は、81.42歳まで。
 60歳は、82.75歳まで。
 70歳は、84.96歳まで。
 80歳は、90.42歳まで。


 女性でみてみましょう。
 40歳の人は、87.08歳まで生きる。
 平均寿命の86.3歳よりも、やっぱり長生き。

 50歳は、87.52歳まで。
 60歳は、88.28歳。
 70歳は、89.43歳。
 80歳は、91.46歳


 80歳まで生きると、男女の余生がだいたい同じくらい10年~11年になるんですね。

 平均寿命や平均余命からみると、やはり、60歳定年や65歳公的年金支給開始というのは、若すぎるのかもしれません。

 個人も社会も、90歳くらいをゴールに設定し、そこから逆算して人生を考えるクセをつけたほうがいいのかもしれません。

「90歳の40年前の50歳のとき、自分は何をして過ごすか?」・・という発想。

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/21th/index.html

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木戸にたてかけし衣食住

 オリンピック開催を間近に控えたロンドンは、北海道よりも北にあるにも関わらず、近くを流れる暖流の影響で温暖な気候となっています。

 ただ、そうした地理的な特性のため、気候は湿りがちで、天気が変わりやすいそうです。「英国人は天気の話をよくする」と言われますが、それは上記のような気候のためで、「英国人は一生のうち6カ月間相当を天候に関する会話に費やす」という調査結果もあります。

 私達も日常において天気の話はよくしますが、人と話をする時はそうした何気ない会話が人間関係の潤滑油となります。ちなみに会話のとっかかりとして昔から言われているのが下記の「木戸にたてかけし衣食住」です。


  キ(季節  :お正月やお祭りなど季節の出来事など)
  ド(道楽  :趣味や関心事など)
  ニ(ニュース:身近な話題や今騒がれて事柄など)
  タ(旅   :土産話など)
  テ(天気  :天気)
  カ(家庭  :家族の近況など)
  ケ(健康  :健康管理、ダイエットや運動など)
  シ(仕事  :景気や会社での事など)
  衣(衣服  :服装や流行など)
  食(食べ物 :旬の食材や好きな食べ物など)
  住(住まい :住宅や庭、出身地など)


 尚、政治、宗教、スポーツ(3S)の話題は、信念が入り込みやすく、意見が対立した場合に相手の心証を害する可能性があるため、とくに相手の事がまだよく分らない場合にはこれらの話題は避けるべきです。

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大胆にして細心

 大胆であると同時に細かい点にも注意を払うことを「胆大心小(たんだいしんしょう)」と言います。

 「肝」は度胸、「心」は気配りを意味し、中国の古典にある「胆は大ならんことを欲し、心は小ならんことを欲す」から来ており、「大胆にして細心であれ」の言葉は日常生活にも通じます。

 彫刻をする際は、鼻はできるだけ大きく、目はなるべく小さくとってから始めたほうが良いと言われます。なぜなら、大きな鼻は小さくできますが、小さなを鼻を大きくすることはできません。同じく小さい目は大きくすることができますが、大きな目を小さくすることはできないからです。

 これは中国の古典「韓非子」に紹介されている話で、どのような場面でも通用します。事を為す場合にはフォローできる態勢をつくっておくことが大切で、一発勝負で修正のきかないようなことはしてはいけないということです。

 そして、修正のきかない部分には慎重さもって臨めば、滅多に失敗はしないものだと韓非子は付け加えています。

 仕事上でも一か八かの一発勝負は避けるべきで、常に修正できる余力(精神的にも、資金的にも)を保持しておくことが大切です。同じように見える大胆さでも、成功するのは「慎重」の上に建つ「大胆」です。

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生物多様性

 あらゆる生物は、その進化の過程で特徴的な形や習性を身につけてきました。

 環境や生態系も含めて多種多様な生物が存在することを「生物多様性」と言います。それは、多種多様な生物がそれぞれに関わり合い、つながり、様々な恵みをもたらしているという概念であり、その言葉が語られる時は「それを認知し、それを守る」という意味も含まれます。

 「花は蝶を招き、蝶は花を尋ぬ」全く別種でありながらもそれらは相互に作用しながら命をつなげています。花が、蝶と自分とを比較して喜んだり、悲しんだりすることはなく、「花は蝶を疑い、蝶は花を暴く」ようなことも決して起こりません。

 人もそうです。同じ種でありながら異なったタイプの人がたくさんいます。

 人は、異質なもの、自分の価値観や間尺に合わないものを嫌悪するという感情が先立ちますが、社会は作用し合い依存し合いながら成り立っているという事実は否定できません。

 人間と書いて「じんかん」とも読み、「じんかん」には人と人とが関わり合って生きてゆく「世間」という意味もあります。

 比較しようのないものを比較して、慢心したり、羨んだり、怒ったり、悲しんだりしますが、もともと「人」は自分とは違うわけで、その多様性を尊重することで初めてより良い影響を与え合うことができます。

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オクラ

 「秋葵」と書いて「オクラ」と読みますが、今その露地栽培(温室栽培ではなく、通常の畑で栽培すること)の「オクラ」が旬を迎えています。

 「ぬめり」があるために好き嫌いがはっきりと別れているようですが、非常に栄養価が高い野菜であり、この「ぬめり」に整腸作用やコレステロールを減らす作用があり、「ぬめり」こそがベクチン等の食物繊維そのものです。

 ベクチンは血糖値の急上昇を抑える効果があり、糖尿病の予防にも役立ちます。また、カルシウム、鉄分、カロチン、ビタミンA・Cが含まれており、夏バテ解消にはもってこいの野菜です。

 刻んでサラダにしたり、天ぷらにするのが代表的な食べ方ですが、店頭で選ぶ際には、緑色が濃く、表面の産毛がびっしりと生えたものを選ぶのが良いそうです。

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江戸の疝気事情

 疝気とは、中年過ぎの男性に起こる、冷えなどから来る腰、小腹の疼痛の総称です。また、脱腸などで陰嚢が肥大したものを「疝気の睾丸」と呼びました。現代医学から見れば、脱腸を始め、尿道炎、胆石、膀胱炎、睾丸炎、胃下垂、胃拡張、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃痙攣、胃酸過多、神経性胃炎、すい臓炎などなどすべて「疝気」としてしまう様です。さらには、椎間板ヘルニアやぎっくり腰などによる腰部の痛みも疝気であり、それぞれ個別の治療を施さなければならないのですが、江戸から明治頃までは、すべて「疝気」と称し、画期的な治療法もなく、万病回春と言う書物によると、「疝気には、小茴香(しょうういきょう=セリ科ウイキョウの成熟果実)・川楝子(せんれんし=センダン科トウセンダンの成熟果実)を主薬とすべし」としてある他、胃腸の働きを良くし、体を暖める「烏苓通気散(うれいつうきさん)」と言う、当帰(とうき=セリ科トウキの根)、茯苓(ぶくりょう=サルノコシカケ科マツホドの菌核)、朮(じゅつ=キク科ヤマアザミ)、烏薬(うやく=クスノキ科テンダイウヤクの根)などを調合したものや、「加減香苓散(かげんかりょうさん)」と言う、枳穀(きこく=ミカン科のダイダイやナツミカンの成熟間近の果実)・陳皮(ちんぴ=蜜柑の皮を干した物)・香附子(こうぶし=カヤツリグサ科ハマスゲの塊根)・蒼朮(そうじゅつ=キク科オケラ類の根茎)などを調合した漢方薬などを飲み、患部を暖める位の消極的治療法しかなされませんでした。

 なお、疝気は男性特有の病気とされますが、女性が動揺の病状を発した場合は「癪(しゃく)」と診断された様です。しかし、「別荘」を持つ男性特有の病気である事。そして、その「別荘」が腫れ上がる事。体内の筋が引っ張られる様に痛む事。蕎麦を食べると病状が悪化する事(かけ蕎麦はともかく、盛り蕎麦、ザル蕎麦は、お腹を冷やす)など、しっかりつじつまが合っていて、さもありなん、と思えてしまいます。

 古くから、この病は、「疝気の虫」と言う虫が、腹中にいて、その虫が原因であると言われました。江戸時代の「譚海」と言う本には、大便のとき出てくる白い細長い虫が「せんきの虫」である、と述べられていますが、これは回虫、ギョウ虫などの寄生虫で、「疝気の虫」ではありませんが、寄生虫病による腹痛まで「疝気」と考えられていた事が伺えます。「疝気の虫」は、「白い細長い虫」ではなく、人間の体内で筋を引っ張ったり、そばを求めて、体内を上昇する時は、平泳ぎの様な格好で演じられますので、「手」があるようです。きっと、よく漫画に出てくる二足歩行の「虫歯菌」の様なイメージでしょうか。

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マンU

 日本サッカー代表MFの香川真司選手が英マンチェスター・ユナイテッドに移籍することが公式に発表されました。

 マンチェスター・ユナイテッド(マンU)は「赤い悪魔」の名で知られるビッククラブで、かつてはデイビット・ベッカムやクリスティアーノ・ロナウドらの超有名選手を抱え、現在はウェイン・ルーニーというスーパースターが所属しています。

 参考までに、米経済誌フォーブスが試算した「世界のスポーツチームの推定資産価値ランキング」(2012年版)の総合上位は下記のようになっており、マンUの評価は断トツです。

                          (資  産  価  値) 

 1位 マンチェスター・ユナイテッド 22億3500万ドル

 2位 レアル・マドリード       18億7700万ドル

 3位 ダラス・カウボーイズ     18億5000万ドル

 3位 ニューヨーク・ヤンキース   18億5000万ドル

 5位 ワシントン・レッドスキンズ  15億5500万ドル 


 ちなみに、3位のカウボーイズと5位のレッドスキンズはアメリカンフットボールのチーム、同額3位となったヤンキースは言わずと知れたメジャーリーグのチーム。マンUはそれらを抑え世界のプロスポーツ界で名実ともにNo.1の存在です。

 日本人選手がマンチェスター・ユナイテッドと契約などという「事件」は、ひと昔前なら空想の話でしかありませんでした。日本代表主将の長谷部選手は「ビッククラブに移るなんて僕らの世代は漫画の中の話。今の子供たちは真司を見て、ああなりたいと思えるんでしょう」と感想を述べています。

 マンUのホームスタジアムは「夢の舞台」とも言われます。その舞台でひときわ輝きを放つ香川選手のプレーを早く見たいものです。

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長い題名

 人のブログやツイッターを読むのは好きですが自分ではツイッターは発信していません。

 ツイッターといえばピュリツァー賞を受賞した米国人作家、ジェニファー・イーガンさんが現在、ツイッター上で小説を連載してるとか。今年5月24日から連載が始まったこの作品、毎晩8時~9時の間に1分ごとに1文ずつ投稿され、6月2日に完結したといいます。ツイッターは皆さまご存知のとおり、1回の投稿につき140文字までという制約がありますが、これをつなげる事により長編(?)小説にしちゃおうとは、なんとも見上げた遊び心!

 こういう面白い使い方があるなら僕もツイッター始めてみようかと思いましたが、今さらツイッター上で連載小説を書いたところで所詮は二番煎じ。ならば短編小説やショートショートの上を行く、140字以内で一つの話が完結するスーパーショートというかベリーショート小説にでもチャレンジしたいとこですが、それではどうあがいても要約、あらすじにしか見えそうもないので思いとどまっている次第です。

 さて、本文が非常に短いショートショートもある一方、タイトルが異様に長い作品もあったりするのが小説の世界。英国人作家、デフォーの書いた『ロビンソン・クルーソー』は漂流モノというか無人島サバイバル生活モノの古典的名作として有名ですが、実はあれ、正式なタイトルは超ロング!そのタイトルを和訳すると、以下のようになるといいます。

 『遭難して自分以外の船員が全滅した中でただ一人助かり、アメリカ海岸オリノコ河の河口近くの無人島で28年間たった一人で生き抜いたヨーク出身の船乗り、ロビンソン・クルーソーの生涯とその驚くべき冒険について、海賊船に助けられるまでの一部始終を彼自身が書き記した』

 こりゃあタイトルというより、あらすじと言っていいのでは!?っていうか、和訳タイトルだけで140字近くになってるよ!・・・通常、本というのはタイトルが背表紙に記されますが、この原文が背表紙という限られたスペースにちゃんとおさまりきったのか?実に気になるところですね。

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例え話

  「蟷螂、蝉を窺う」とうろう(カマキリ)、せみをうかがう

 ある人物が禁苑(皇帝の庭園)で遊び、木に止まる大きなカササギを弓で射ようと狙っていました。自分の身の危険に気づかないカササギはカマキリを狙っており、カマキリもまた背後の危険に気づかないままセミを狙い、セミは樹液を吸うのに夢中でした。

 どれも自分の獲物に気をとられて危険を知らずにいる様を見た彼は自分の身に思いが至り、弓を捨てて禁苑から逃げ出しますが、役人に捕まって咎められたという話です。

 この故事から、目先の利益に囚われて、自分の身に生じる危険や後の災禍を考えないたとえとして使われます。上手くいきそうな時ほど油断が生じ、思ってもみない落とし穴に陥ることになるから気をつけろという戒めです。
 


  「牛を馬に乗り換える」

 歩みの遅い牛を捨てて速い馬に乗り換えるように、不利なほうをやめて都合が良いほうに便乗することのたとえ。

 反対に、速い馬からのろい牛に乗り換えるように、優れたものを捨てて悪いものに取り換えるたとえとして「馬を牛に乗り換える」というのがあります。

 尚、この諺では牛は悪いほうのたとえとして使われていますが、牛は馬よりも優れた面があり、要は用い方しだいです。

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アスパラガス

 「疲れた時には、アスパラガスを食べるといい」と聞きますが、今、その「アスパラガス」が旬を迎えています。柔らかさや香りはこの時期が1番で、サラダや炒め物に人気があります。

 スーパーなどで見かける「アスパラガス」は、ほとんどがグリーンです。ホワイトもたまに見かけますが、傷みやすいために缶詰が中心です。品種は同じで、芽が出る前に土盛りして地中で育てたのがホワイト、日光をたっぷり浴びたのがグリーンです。

 アスバラガスには、ビタミン群やアミノ酸の1種であるアスパラギン酸などが豊富に含まれていて非常に栄養価が高く、そのアスパラギン酸は新陳代謝を促すとともに、タンパク質合成を高める効果があり、疲労回復や滋養強壮に優れています。

 また、カロチン、ビタミンC、ビタミンEを同時に摂取することができ、抗腫瘍作用もあり、赤血球をつくるために必要な葉酸を含んでいるため貧血にも効果があるそうです。

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クールビズ

 このごるは白いシャツ姿の人が多く、この季節に合っていて颯爽として清々しい感じがします。

 ある高校の先生の話によりますと、宿題や提出物をいつも忘れてくる生徒であっても衣替えだけは忘れず、きまって当日は夏服でやってくるそうです。

 この話を紹介した金田一春彦先生は、冬服から夏服にかわる時期が実際の気候よりも遅いため、全員が待ちの状態になっているせいだと見解を述べていますが、なるほどそうだったような気がします。

 社会人にとりましては「衣替え」と言うよりも、今日から「クールビズ」が本格的に始まったという感覚です。ちなみに、電力不足を考慮して、中央省庁や一部の企業では5月1日から始まっています。

 クールビズとは、2005年から始まった「夏期の軽装化」のことで、環境省は冷房温度28度設定の夏のオフィスでも、快適に効率良く働ける軽装・ビジネススタイルそのものを言います。

 具体的には「上着なし、ネクタイなし」が一般的なクールビズスタイルですが、昨年からは衣服をさらにカジュアル化した「スーパークールビズ」も広がりをみせています。

 スーパークールビズを推進する環境省では、アロハシャツやポロシャツ、破れていないジーンズを勤務中に着ることを容認し、職場内では無地のTシャツやサンダルも認めていますが(ランニングシャツやビーチサンダルは禁止)、一般企業ではそこまでラフにしないケースが多いようです。

 ちなみに、勤務時間の朝方シフト、すだれや植物カーテンの活用など節電への取り組みなども含めてのスーパークールビズです。また、自宅で動かすエアコンを1台にして同じ部屋に集まったり、図書館や美術館といった公共施設で暑さをしのいだりする「クールシェア」も新たに提唱されています。

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梅雨入り

 汗ばむ陽気となり、そろそろ梅雨入りが気になる頃となりました。

 『梅雨』と言えば6月と思いがちですが、旧暦に直すと5月となります。昔の人は5月の雨を「さみだれ」(五月雨)と呼んでいました。もともと、「ばいう」(梅雨)は中国から伝えられた言葉で、梅の実のなる時期に長雨が続いたことから使われるようになったと言われています。また、梅雨(つゆ)を「梅」の「雨」と書くのは、梅の実が黄色く熟する季節の雨だからとも言われています。

 梅雨の季節になると、体調をくずしたりする人もいますが、これを乗り切る最適な食品の1つが『梅干し』です。梅の効用は含まれるクエン酸が胃液の分泌を高め、殺菌効果から胃の中をきれいにし、大腸での良性細菌の増殖を促進させたりします。

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紫外線

 紫外線(UltraViolet、略してUV)の量は、太陽高度が最も高い夏至付近(6月)が最大となるはずですが、より有害とされるB紫外線(UV-B)はオゾンの影響を受けやすいため、上空のオゾンが減る8月がピークとなる傾向があります。

 また、地表に届く紫外線のおよそ9割を占めるA紫外線(UV-A)は、梅雨前の5月から6月前半にかけて最大となります。

 昔は、ビタミンDの生成を助けるとの理由から、ビタンミンD不足が原因のくる病予防のために紫外線が必要とされ、日光浴が奨励されてきました。ビタミンD合成の他にも、紫外線には殺菌消毒や新陳代謝の促進などの効用があります。

 一方で、紫外線の人体への影響に関する研究が進み、DNAの損傷、免疫力の低下、皮膚ガンや白内障を引き起こす恐れなどが指摘されるようになりました。また、有害な紫外線を防御してきたオゾン層が、フロン類によって破壊されてきたいう事実も驚異となっています。

 日光浴と称して長い時間太陽光を浴びている人も少なくありませんが、1日に必要とされるビタミンDが体の中でつくられるためには顔や手への1日15分間の紫外線曝露で十分との調査結果もあります。

 紫外線の量は薄曇りの場合で快晴時の約80%、曇りの場合は快晴時の約60%というのがおおよその目安で、雨が降っている場合は快晴時の約30%にまで減少します。

 尚、気象庁が発表している紫外線情報(UVインデックス)と対策は下記のようになっています。

 <UVインデックスに応じた紫外線対策>

 1~ 2 弱   い 安心して戸外で過ごせる

 3~ 5 中 程 度 日中は出来るだけ日陰を利用すること
            出来るだけ、長袖シャツや日焼け止め、帽子の利用

 6~ 7 強   い (上に同じ)

 8~10 非常に強い 日中の外出は出来るだけ控える
            必ず、長袖シャツや日焼け止め、帽子を利用

 + 11 極端に強い (上に同じ)

http://www.data.kishou.go.jp/obs-env/uvhp/3-40uvindex_manual.html

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落 雷

 昔から「地震・雷・火事・親父」と恐れられてきた雷。ここ最近も日本列島の広い範囲で落雷が多発しており、被害が相次いでいます。

 雷が落ちやすいから金属製品を外したほうが良いとか、ゴム長靴や雨合羽を着用していると落ちにくいとかよく言われますが、これは誤った俗説で、実際には全く関係ないそうです。

 雷で注意すべきは雷雲との距離、つまり「高さ」で、ビルや木、高さのあるものが少ない田畑や運動場等で人に落ちるのはこのためです。近くに雷雲があった場合、広い場所で傘はなるべく使わない、自分の頭より高い位置に何かを掲げないのが鉄則で、自身が突起物にならないように注意する必要があります。

 そういう意味では、雷雨に驚いて木の下に身を隠すことも避けるべきで、木を伝ってきた雷の側撃を受ける可能性があります。ただし、遮蔽物のない所にある高い木などは避雷針の役割を果たしてくれるため、ある程度の距離(木の天辺から45度以内の範囲で、木から2メートル以上の距離)を保てば安全とされます。

 雷の恐れがある時は外出しないのが最も確実な人身防護ですが、もし、外出中に雷光を見たり、雷鳴を聞いたら、建物や自動車の中に避難すれば安全です。

 雷光に比べ雷鳴が届くスピード(音速は約340メートル毎秒)はやや遅いため、その時間差で雷雲はまだ遠いと判断し安心する人がいますが、無意味であり甚だ危険です。実際の雷雲の直径は10数キロあり、音が聞こえた時には雷雲の下にいると思ったほうが良いとのこと。

 以下余談になりますが、古代西欧の最高神であるギリシャのゼウスやローマのジュピターは天空の雷神です。雷の古名「いかづち」は「厳の霊」の意、つまりいかめしくおそろしい神の意で、清少納言が枕草子で「いかづちは名のみにもあらず、いみじうおそろし」と書いたように、古人は「神鳴り」(神の怒り)として恐れてきました。

 危ない目に遭った際に「クワバラ、クワバラ」と唱える風習は、菅原道真公の領土の一つに桑原と呼ぶ地があり、そこには雷が全く落ちなかったことに由来し、もともとは雷除けの呪文だったそうです。

 また、昔は雷がなると「ヘソを隠せ」とよく言われたものです。「雷」は夏によく起こりますが、雷を発生させる上昇気流は地表の気温を急速に下げるため、薄着やヘソを出した格好でいるとお腹が冷えて体調を崩してしまうことから、それを戒めるために「ヘソを隠せ」と言ったようです。

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