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2012年9月

江戸の町奉行所事情

 江戸の町奉行は、現代で言えば、東京都知事、警視総監、最高裁判所長を兼ねた様な重責で、多忙なため、北町奉行所と南町奉行所の二つがありました。一時期、元禄十五年(1702)に、中町奉行所が増設され、一時期、全部で三つの時代もありましたが、中町奉行所は、八代将軍・吉宗公の行政改革により、享保四年(1719)に廃止され、以降、北町、南町の二つの町奉行所が江戸の治安を守っていました。

 時々、時代劇で、江戸の北部を管轄していたのが北町奉行所で、南部を管轄していたのが南町奉行所と言う間違った演出がされる場合がありますが、どちらの町奉行所も江戸全体を管轄し、一ヶ月交代で業務を処理していました。もちろん当番月でない時も遊んでいるのではなく、前月受け付けた訴訟などを処理しています。

 両町奉行所合わせて、二百八十人程の定員ですが、定員についてはもう少し詳細をお話しします。町奉行所の主な職務分課は、総務・会計を担当する「年番方(与力二騎・同心六人・与力は騎乗を許された身分ですので一騎・二騎と数え、その部下の同心は騎乗を許されない歩行(かち)の身分ですから一人・二人と数えます。以下、略)」。

 容疑者の犯罪事実を詮議して自供させる「吟味方(与力八・同心六)」、裁判の弁護側や現代で言う住民基本台帳を担当する・「赦免方・撰要方・人別調掛(与力三・同心六)」、判決の整理保存や先例の調査にあたる「例繰方(与力二・同心六)」、本所の治安を担当する「本所見廻(与力一・同心三)」、現・東京都文京区にあった公設無料病院・小石川養生所を担当する「養生所見廻(与力一・同心三)」、小伝馬町などにあった牢屋を担当する「牢屋見廻(与力一・同心三)」、公設の橋を監理する「定橋見廻(与力一・同心三)」、各町々の自身番などの会所を担当する「町会所見廻(与力一・同心三)」。

 札差に対する監督機関の「猿屋町会所見廻(与力一・同心二)」、現・東京都墨田区本所にあった古銅吹所(古銅から貨幣を鋳造する所)の監督にあたる「古銅吹所見廻(与力一・同心一)」、川岸や町場の商品や薪炭材木の積み重ねを調べ、高さ・広さ・体積を指導し、危険・悪用防止の取りを行う「高積改(与力一・同心二)」、落語でもお馴染みの町火消し達を統括する「町火消人足改(与力三・同心六)」、風が強い日の火災予防や強風に乗じての火付け泥棒を取り締まる「風烈見廻(与力二・同心四)、現・東京都江東区石川島にあった、免囚や無宿者の更正施設兼職業訓練所を担当する「人足寄場定掛(与力一・同心二)」などがありました。

 この他、天保の改革時の市中取締掛や諸色(物価)調掛、諸問屋組合再興掛、幕末の外国掛など、時代によって、様々な掛が新設されたり、統合・廃止されました。

 そして、町奉行所の職務は、「見廻」「掛」と呼ばれる様に、町人を監督するのが役目で、都市政策を推進するような行政実務を行う部署は無かったのです。江戸期、重要な都市政策については、老中・町奉行を含めた合議制の「評定所(ひょうじょうしょ=現代での最高裁判所の様な機構)」で立案・決定されます。そして、老中は、江戸の町人に厳しい規制をかけようとし、町奉行は町人をかばうと言う傾向があったのです。

 また、町奉行のお裁き(裁判)も、非常に人情味のあふれるものでした。江戸のお裁きは、証拠主義ではなく、自白主義。明確な証拠があっても犯人の自白を待ちます。犯人が「畏れ入り奉り、誤り入り申し候」と言わないと結審しません。町奉行のお裁きは、犯人が自らの罪を反省し、刑罰に心から服する事を目的とし、犯人の自白が無いまま、証拠によって罪を確定し(これを「察度詰(さっとづめ)と言います」)、犯人の反省がないまま処罰する事はほとんどなかったのです。

 そのため、町奉行は弱い町人・善人の味方で、落語に多々登場する大岡越前守や遠山の金さんの様な、虚偽取り混ぜながらも、江戸っ子のヒーロー的町奉行が輩出されたようです。

 江戸っ子のヒーロー、大岡越前守ですが、実際に担当した大きなお裁きは、落語「髪結新三」の元ネタとなる「白子屋騒動」だけです。大岡越前守が裁いたとされる、落語「三方一両損」や、いくつかの判例。そして、有名な「直助権兵衛事件」、「天一坊事件」、講談で有名な「雲切仁左衛門」なども大岡越前守が裁いた事になっていますが、実際はフィクションであったり、大岡越前以前の判例だったり、古くは、中国の古文書にある判例だったりします。それでも、大岡越前守が江戸庶民に人気があるのは、やはり、庶民の味方のお奉行様は、こうあってほしいと言う願望と、大岡様の人柄、人望、そして、名奉行ぶりが重なり合っての事なのでしょうね。

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孫 氏

 「孫氏」を読みますと、その中に次のようにあります。


   「進んで名を求めず、退(しりぞ)いて罪を避けず」

   (成功しても名誉を求めず、失敗しても責任を回避しない)


 孫子はこれをリーダーの条件としてあげています。功績を誇らないとは、すなわち謙虚ということになり、その謙虚の反対は傲慢です。では何故、謙虚であることが望ましいのでしょうか。

   「満(傲慢)は損を招き、謙(謙虚)は益を受く」

と「書経」にありますが、その方が人々の支持を集めることができるからです。

 「老子」の本にも、次のようにあります。

 「背伸びして爪先で立とうとすれば、かえって足もとが定まらない。自分を是とすれば、かえって無視される。自分を誇示すれば、かえって排斥される。自分の功績を誇れば、かえって非難にさらされる。自分の才能を鼻にかければ、かえって足を引っぱられる」


 オレがオレがと出しゃばったり、とかく目立ちたがったりするタイプは、どうやらリーダーとしては失格であるようです。

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知らぬが仏

 本当のことを知ると、悩んだり怒ったりすることが、知らないことによっておだやかな気持ちでいられること。

 私たちは、地域や職場や友達など、自分との比較対象を身近なところに限定しているおかげで、つまり、類と友とを比べているだけであるために、さほど悩んだり怒ったり、嫉妬したりせずにすみます。おだやかな気持ちでいられます。


 たとえば、自営業や退職後の人が加入する市町村が運営している「国民健康保険」。

 その保険料は、地域によって大きな差があり、最も保険料負担の重い徳島県と最も軽い東京都では、1.7倍もの差があります。

 重い順番から記すと、

2位:大分県

3位:北海道

4位:青森県

5位:大阪府

6位:宮城県

7位:秋田県

・・・と続きます。

 対して負担が軽いのは、東京都の次が神奈川県。そして、長野県、富山県、埼玉県、千葉県、静岡県、福井県と続きます。

 知ってみると、相当な格差。その不公平な感じに心中穏やかならぬものを感じるかもしれません。


 保険料の負担の順位だけでは全体を見たことになりませんので、別の観点から、、、、かかった医療費の順位を見てみましょう。

 つまり、私たちの払うお金が保険料、受け取るサービス(給付)が医療費です。

 同じ国民健康保険で、1人あたりにかかった医療費の都道府県別の順位をみると、多額な県から・・・

1位:山口県

2位:香川県

3位:島根県

4位:大分県

5位:広島県

6位:長崎県

7位:佐賀県

 これでは、負担とサービス給付の関係がさっぱり連動していないように見えますね。

 ちなみに、東京都は43位。これは、医療費が少ない分、保険料負担も少なくてすんでいるのでしょうか?


「知らぬが仏」とはいうものの、本当は「知っていて、それでも受け入れる」のがオトナの対応というものなのですか?

 ・・・「知ったら怒る!」でもいいのだと思いますね。
 これまで、相当、オトナの対応もしてきています。

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世界の三大宗教

 9.11テロ11周年の日の夜、リビア東部の都市で米領事館が襲撃され、駐リビア米国大使を含む4人の大使館職員がロケット弾攻撃で死亡しました。

 この事件を受けてオバマ米大統領は緊急の演説を行い、襲撃を「最大限の強い言葉で非難する」とし、「襲撃犯らに裁きを下す」と宣言。約50人の海兵隊テロ対策チームを急ぎリビアに派遣、ミサイル駆逐艦2隻もリビア沖に到着しています。

 ところで、世界には様々な宗教がありますが、キリスト教、イスラム教、仏教が世界の三大宗教といわれます。インドやネパールで多数派を占めるヒンズー教は、信者の数では世界で3番目の宗教ですが、信者分布が広範囲であるという点で仏教が三大宗教の一つとして数えられています。

 世界の総人口に占める割合はキリスト教徒が約33%、イスラム教徒が約20%、仏教徒が約6%となっており、キリスト教のカトリックとイスラム教スンニ派の信者は約10億人でほぼ拮抗しています。

 ちなみに、新約聖書巻頭のマタイによる福音書ではイエスに連なる系図を長い行を割いて紹介していますが、マタイの福音書の冒頭に登場する預言者アブラハムはユダヤ人に加えて全てのアラブ人の系譜上の祖とされています。そのためキリスト教とユダヤ教、イスラム教の三宗教を称して「アブラハムの宗教」と呼びます。

 海外において現地の人を理解するには、その人々の宗教を理解する必要があるということがよく言われます。また、「宗教の話はするな」との言葉がありますように、話題としては非常にナーバスなテーマでもあります。

 今回のリビアにおける襲撃事件の発端となったのは、「イノセンス・オブ・ムスリム(イスラム教徒の無邪気さ)」という映画で、以前イスラム教の聖典コーランを焼却すると発表して話題になった牧師が宣伝に関与しているとされます。

 イスラム教の預言者ムハンマドを風刺したその映画は、イスラム教徒が到底受け入れることのできない内容であり、アラブ世界で抗議運動が拡大。リビアでの事件の前にエジプトでも反米勢力の結集が呼びかけられています。

 新たに浮上したこの問題に対する対応と結果が、米大統領選挙に多大な影響を及ぼす可能性もあるそうです。

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か き

 「柿が赤くなれば、医者が青くなる」という言葉があるほど栄養価が高い「柿」。その「柿」が出回る頃となりました。歴史のある果物だけに柿にまつわる日本の食文化は多様です。生で食べたり、干し柿にしたりするほか、柿の葉ずしや柿ようかんなど食材として広く用いられています。

 その「柿」(かき)という言葉は欧州でも通じる名称で、日本と同じく「カキ」と発音されるそうです。欧州に知られたのは江戸時代で、18世紀末にスウェーデンの学者のツーンベリーが日本を訪れ、初めて見る柿に興味を示したことがきっかけだそうです。

 珍しさのあまり、神々の食べる果物という意味を示す「ディオスピロス・カキ」と名づけました。今でもスペインやイタリアでは甘柿をデザートとして珍重して食べるそうです。柿の生産量ベストスリーは、和歌山県、奈良県、福岡県の順となっています。

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むかし話

 昔はどこの家庭でも両親や祖父母らが、小さい子に様々なむかし話を話してきかせていたように思います。

 むかし話は、単に話としておもしろいという他に、人への思いやりやたくましく生きる知恵といったたくさんのメッセージが込められています。もちろん教訓話ばかりでなく、主人公が様々な軌跡をたどりながら成長していく過程を語っているものが少なくありません。

 以前、むかし話の残酷な面をことさらに強調した解釈が流行ったことがありましたが、子供たちが夢中になっているゲームやテレビ番組のほうがよほど残酷な描写に溢れています。

 本来のむかし話にはたしかに残酷な話もありますが、それは自然が持つ残酷さと同じ程度の残酷さであり、それを伝えながらもその残酷さについての詳細な描写を語ることはありません。また、前向きで元気が出る話も多く、拒絶するばかりではない世の中のことをも教えてくれます。

 本屋で幼児向けのコーナーに目を向けますと懐かしい昔話の本がたくさん置いてあります。細かい点で結末や筋書きが昔と違うものもあるようですが、むかし話の効用は現代の若い母親も理解しているのだろうと思います。

 むかし話を単に教訓話として伝えてしまいますと聞かされた子供達はお説教と捉えてしまうかもしれません。昔話という形式をかりて「子供の成熟のために彼(彼女)に自己と人生についての健全なイメージを暗示し予感させる」というところに大切な意味があると言います。

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定 年

 やがて、「定年は65歳」という世の中が普通になるでしょう。

 なぜなら、私たちの世代が働いている時代に「定年55歳」から「60歳」になり、いまの多くの人は「定年55歳」時代を知りません。
 変革期には衝撃的なことも、20年~30年も経てばカラダに馴染んで普通になります。


 今年51歳になる男性から、そして今年46歳になる女性から、厚生年金の受給開始年齢が65歳からになります。

 現在は段階的に受給開始年齢が引き下げられています。

 男性は、2013年度に61歳からとなり、以降は3年ごとに1歳上がって2025年には65歳開始となります(女性はその5年後)。

 60歳代前半の無年金期間をどう過ごすか?・・・・これは大きな社会問題。

 60歳で定年退職して最長5年間、無収入で年金を受け取れないとなると、貯蓄が急激に減っていきます。・・・年金がないために生活保護世帯が増えるとたいへんです。

 安定的に収入が確保できる方法・・・それが、会社に65歳までの雇用を義務づけること。

 これまでも65歳までの雇用の安定を図る仕組みはありました。「高年齢者雇用安定法」という法律です。

 しかし「義務」ではありませんでした。

 8月にこの法律の改正案が成立。義務化されることになりました。
 心身の健康状態が悪い場合などを除いた希望者全員が継続雇用の対象になります。

 もちろん、希望しない人たちは対象外。
 60歳の時点で十分な財産がある人で、他に生きがいを見つけた人は、継続雇用を希望しないでしょうね。

 企業のなかには、60歳代前半の人たちの人件費を捻出するために、若い人たちの昇級を抑えて対応するところも出てきそうです。

 収益の拡大によって、若い人たちの昇級も、60歳代の人件費もカバーできればよいのですが・・・



 この7月に政府の国家戦略会議の文科会が、「40歳定年制」を打ち出しました。狙いは、雇用の流動化を図るため。
 マクロな観点から人材の適材適所を進めるため。一時的に話題になり、非情なリストラ社会を招くと批判が相次ぎました。


 制度や仕組みに正解はないのでしょうが、それに翻弄されるのではなく、働いている人自身が、主体的に自分の人生をよく生きるために「仕事」を捉えることが、これまで以上に必要になってきそうです。


 年齢に関わりなく仕事ができて、しかもその仕事は単なる形式的な仕事ではなく、ちゃんと価値を提供できるもの。提供した価値の対価として相応な報酬を受け取る。

 いつまでもそんな仕事を続け、心のどこかのそっと誇りも持っていたいものです。

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江戸の小間物屋事情

 江戸の小間物屋さんは(小間物屋に限らず、他の多くの商売もそうですが)、荷を担って町中を売り歩く小規模な商いと、小売りもするけど、どちらかと言うと問屋の様な大規模な商いがあります。荷を担って町中を売り歩く小規模な商いの小間物屋さんを、江戸では「背負い(しょい)小間物」と呼びました。

 この江戸の背負い小間物屋を、例によって江戸研究のバイブル「守貞謾稿」からご紹介します。『小間物売り 昔は高麗(こうらい)等舶来の物を販(ひさ)ぐを高麗物屋(こまものや)と云ふ。高麗と小間と和訓近きをもつて仮字するか。今は笄(こうがい)・簪(かんざし)・櫛・元結・丈長(たけなが=奉書紙の類)・紅白粉(べにおしろい)、あるひは紙入れ・烟草(たばこ)入れ等の類を賈(あきな)ふを云ふ。』とあります。

 小間物の語源は「こまごましたもの」ではなく、最初は、高麗から来た物を扱っていたからなんですね。そして、販売している商品は、女性向けのアクセサリーや化粧品の他、男性用の、紙入れ(長財布)や煙草入れなども扱っていました。江戸の背負い小間物屋さんは、一人で五~七十軒程のお得意さんを持ち、そのお得意さんを定期的に回って、商いをします。「そろそろ、あそこのお客様の家では、あの品が無くなる頃だな。」と思うと、ちゃんとお客様が切らした品を持って伺うと言う、きめ細かな商いをしていました(現代社会で、そこまでお客様に気を使って商売している商人はいるのだろうか?)。

 背負い小間物屋さんの営業スタイルは、高さが二寸ちょっと(5~6cm)、縦横二尺弱(5~60cm)くらいの、引き出しの様な箱に商品を分類して入れ、その箱を十~二十重ねて、風呂敷で包み、それを背負ってお得意先を回ります。江戸の小間物屋さんは、商売上手、商売熱心な方が多かった様で、江戸川柳でも盛んに取り上げられています。

 「小間物屋おめかと帳につけておき」、大切な顧客管理、「ここの家の女性はお妾さん、たくさん買ってくれるに違いない」と顧客台帳に記入。「けいどうで問屋をあける小間物屋」、「けいどう」とは、賭場や私娼窟への不意の手入れの事です。小間物屋さん、お得意さんから「あの品物が欲しい」と注文を受けたのでしょう。すぐに問屋へ飛んでいき、「けいどう」の様に問屋をたたき起こして、商品を入手します。「小間物屋男に櫛を売りたがり」、商売になれば、買ってくれるのならば、男性にまで櫛をセールスします。「かみさまは有るかゝと小間物屋」、こちらはもっと頭脳的、「あなた奥さんいますか?いるならこの櫛を買ってプレゼントしなさい。奥さんが二度惚れする事受け合いだよ。」うーん、商売上手。けど、あまり商売に熱を入れすぎると「よくどしい所でもふける小間物屋」なんて批判も出たりします。

 それから、小間物屋さんには隠れた(?)人気商品がありました。江戸川柳「人間のたけりまである小間物屋」。「たけり」って何だかお分かりでしょうか?これは「猛(たけ)り」、漢方薬で、男性の精力増強剤(現代で言うバイアグラ?)です。原料はオットセイ(牛、クジラなどの場合も有り)のペニス。なるほど、一匹の牡が数十匹の牝を従えてハーレムを作り、必死に子作りに励むオットセイのモノなら、うーん、効きそうです。

 しかし、江戸の小間物屋さんが、漢方薬の「たけり」を販売していた訳ではありません。小間物屋さんが扱っているのは、オットセイのものではなく、「人間の」と言う断りが付いています。「ええっ、人間のアレを売っているの!」とは思わないでください、これは、つまり、本物ではなく、偽物・人造物、そう、「張り形(現代で言う大人のおもちゃ、電動こけしの類)」を暗示しているのです。

 「越前は一本もない小間物屋」。江戸川柳には、いくつかの決まり事があります。浅黄裏はヤボで、絶対に吉原でもてないタイプ。若旦那は、落語同様遊び人。入り婿は、遊びに誘われても断らなければならない存在。居候は何を言われても逆らえない。相模女は好き者。軽井沢は、今では想像できませんが、ド田舎。信濃者は大飯食らい。そして、越前者は包茎。(これは私が決めたのではなく、江戸の川柳子達が決めた事ですので、私に苦情を言われても困ります。)そう、小間物屋さんが扱うモノには、大小、長短、太い細い、いろいろありますが、「皮被り」の様な粗悪品は扱っていません、と言う事です。

 他にも「長いのははやりませんと小間物屋」「かの本へかの品そえて小間物屋」「生き物のように扱う小間物屋」「小間物屋にょきにょきにょきと出してみせ」、ここいらへんの川柳は、解説しなくても、分かりますよね。

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江戸のお稲荷さん事情

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 現在、日本にもっとも多く見られる神社が稲荷神社(お稲荷さん)で、全国に約二万社弱あると言います。これは、第二位の八幡神社約一万五千社弱、第三位天神社約一万社を大きく引き離しての堂々の一位です。


 稲荷信仰は、現・京都伏見区にある伏見稲荷大社が総本山です。五世紀頃、朝鮮半島南端から日本に移住して来た渡来系有力豪族の秦(はた)氏が、京都の太秦(うずまさ)に本拠を置いて、一族の秦公伊呂具(ハタキミイロク)が、和銅四年(711)自家の氏神として開いたのが伏見稲荷大社です。

 やがて秦氏の一族は、全国に広く分布すると共に、秦氏の勢力圏内に稲荷信仰が広まって行きます。「山城国風土記(やましろのくにふどき)」と言う古代文献には「稲荷山で神様を祭る様になった後、稲荷山の木をもらって、家で祭ると福が得られる様になった」と記されており、稲荷神は山の神、そして稲荷山の木は、山の神の分身と考えられていた事が分かります。そして、稲荷神の神名は「宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)」「保食神(うけもちのかみ)」「御食津神(みけつかみ)」などと記される、「食べ物の神様」になります。

 やがて、平安時代になると、秦氏とは関係の無い庶民も稲荷信仰を始め、稲荷信仰は仏教の荼枳尼天(だきにてん)信仰と習合します。そして、荼枳尼天が狐の姿をしていたため、狐が稲荷神のお使い姫とされました。

 そして、平和な江戸時代となります。開発が始まったばかりの江戸の原野には、狐がたくさん棲んでいました。稲荷神は福の神であるため、江戸の人々は、稲荷神の使いである野生の狐を祭りました。そのため、江戸には多くの稲荷の祠が作られ、落語「鹿政談などのマクラに「江戸の名物・・・伊勢屋、稲荷に犬の糞」などと揶揄されるほど多くの稲荷神の祠(稲荷神社)があり、現代の東京にも、たくさんの稲荷神の祠(稲荷神社)が残っているのです。

 「王子」「袖擦」「三廻り」「九郎助」などは、いずれも、江戸で有名な稲荷神社です。

 王子稲荷は、落語「王子の狐」、「王子の幇間」などの舞台となる王子、東京都北区岸町1-12-26にあり、創建は平安時代以前と言われる古刹。徳川家康が王子稲荷、王子権現、両社の別当であった金輪寺に宥養上人を招いて以降、江戸北域の代表的稲荷神。毎年、大晦日に関東一円の狐が、狐火を伴い、王子稲荷にある装束榎に集まるという伝説は有名で、歌川広重が江戸名所百景に「王子装束ゑの木大晦日の狐火」として描いています。
 
 袖摺稲荷は、源頼朝が伊豆に蟄居していた際に稲荷の神体を彫刻して建立、その後北條早雲が小田原へ遷座、小田原落城後に小西半右衛門が隅田へ奉遷、徳川家綱が現在地へ遷座したと言われる古刹で、東京都台東区浅草5-48-9に現存。

 落語「野ざらし」で、隠居が釣り糸を垂れていたと言う三囲(みめぐり)=現・東京都墨田区向島2-5-17に現存するのが三囲神社。元、田中稲荷と称して、創立年代は不詳です。近江国三井寺の僧源慶が現地に遍歴して来た時、小さな祠だったので、増築をしようと地面掘ったところ、壺が出土し、その中に、右手に宝珠を、左手にイネを持ち、白狐に跨った老爺の神像がありました。すると、白狐がどこからともなく現れ、その神像の回りを三回廻ったと言う伝承が「三囲」と言う名称の由来とされます。

 九郎(黒)助稲荷は、江戸の吉原にあったお稲荷様です。吉原の地図については、お稲荷様の位置をくわえて再掲しますと、上図の様な感じで、吉原には五つの稲荷神がありました。この中で、花魁さんたちの信仰を一手に集めていたのが、京町二丁目の角にあった九郎助稲荷で、吉原の花魁さんたちは何か願い事があると、すぐに、この九郎助稲荷に願掛けをしました。吉原に五つある稲荷神の中でも、九郎助稲荷の創建は古く、和銅四年(711)、白狐と黒狐が 天下るのを見た「千葉九郎助」と言う方により、元吉原(現・東京都中央区人形町)の地に勧請され、廊の千束村への移転にともなって、浅草新吉原の地に勧請されました。

 江戸川柳です、「九郎助の氏子やっぱり狐なり」。吉原の花魁さんは九郎助稲荷を信仰していました。そして、稲荷神のお使い姫の狐も、花魁さんも、人を化かすのが得意、と言うところですね。「九郎助の神託だませだませなり」。こっちらはもっと辛辣、花魁さんは、稲荷神にそそのかされて、お客をだましているのではないでしょうけれど・・・「九郎助へ代句たらけの繪馬を上」、花魁さんは何か願い事があるのでしょうか、九郎助様に絵馬を奉納しました、けど、誤字脱字だらけ。「九郎助の一社参りに息子出る」、落語によく登場する大店の若旦那ですね、九郎助一社にお参りするのか、九郎助がある京町二丁目の花魁さんの元へ一目散なのか・・・「九郎助のわきで男に化けて居る」、九郎助稲荷の社殿の影で、狐よろしく、花魁さんが、男に変装しています、わっ、廓抜けをする気だ!!

 この吉原の五つの稲荷神は、明治五年に併合され、吉原稲荷となり、現在も、東京都台東区千束3-20-2に鎮守されています。

(おまけ)

 油揚げにすし飯をつめたものを「稲荷寿司」「お稲荷さん」って言いますね。稲荷寿司が出来たのは、天保の飢饉(1833~39)の時。米が高騰して庶民の手には届かず、代用食として、油揚げの中に卯の花(おから)をつめたのが始まりです。で、「稲荷寿司」と言う名称ですが、これはもう全国的なものでしょうか、コンビニなどでも、平気で「稲荷寿司」とラベル貼って売っています。けど、「稲荷寿司」と言う呼び方は、上方(京都)の呼び方で、江戸では「篠田寿司」と呼びます。「稲荷寿司」と言う呼び方は、油揚げは狐が好き、狐はお稲荷様のお使い姫、と言う連想ゲームからの命名ですが、江戸では、油揚げは狐が好き、狐と言えば「恋しくば尋ね来て見よ和泉なる信太(しのだ)の森のうらみ葛の葉」の歌を残して去って行った篠田狐の方が、身近な連想だったのです。私はいまだに、稲荷寿司を見て、「篠田寿司」と口走ってしまうため、周りの人から「何、それ?」と突っ込まれること、たびたびです。

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さんま

 秋の代表的な味覚と言えば「秋刀魚」(さんま)です。熱いご飯に美味しいサンマがあるだけでご馳走ですが、どうやら選んだサンマによって当たりハズレが大きくあるようです。そこで、美味しいサンマの簡単な見分け方がありましたので、ここでご紹介させて頂きます。

 まず、太って大きいものが良いそうです。しかも、メスの方が美味しいといわれます。オスは下あごがオレンジ色なのに対して、メスはオリーブ色(緑っぽい色)をしています。

 そして、体全体の色の対比がはっきりしていることと、尾の部分が黄色くなっているものがいいです。これは、脂がたっぷり乗っていて、身の部分だけではおさまりきれずに尾まで脂がにじみ出ているためです。

 これらのポイントを確認したうえで、もっと手軽に鮮度を確かめるには、サンマを手にとって頭を下にしてピンと立つかどうかを確かめるといいそうです。

 以上の点を知っておけば、美味しいサンマに当たりそうです。

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ナ シ

 時の経つのは早いものですが、人の味覚は暑い夏は甘さを求め、季節の移り変わりと共に次第に控えめの甘さから酸味のあるものを求めるようになるそうです。

 今スーパーなどの青果売り場には、ナシがずらりと並んでいますが、日本梨はタネまわりに酸味があり、皮の近くが最も甘いそうです。古くから日本人に親しまれている秋の果物の代表格ですが、なかでもこの9月に最盛期を迎えるのが大型で丸い「豊水」。

 「豊水」は日本ナシの生産量の約3割を占め、「幸水」に次いで生産量が多く、1個300~400グラムと他のナシと比較的して大玉です。果肉は軟らかくて、みずみずしいのが特徴、甘みと酸味のバランスもよいことからナシの最高級品と評価する人もいます。

 店頭で選ぶ際には、高さがあるものより横に張りのあるものが良いそうです。また、冷蔵庫などで保存する際には「ヘタの部分を下にする」、これが長持ちさせるコツだそうです。

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同業企業の地域集中

 昔の城下町では、材木町、鍛治屋町、大工町などの町名が示しますように、同業の職人は同じ地域に住んでいました。

 同じ業種が同じ地域に集まるというのは城下町に限らずで、合羽橋道具街のように同業が集積することによって職人あるいは店側も客側も非常に効率が良くなります。それ以外にも同じ業種の企業が同じ地域に集まるといったケースは多々あります。

 例えば、長野県に精密機器の工場が多いのは、製紙王国として栄えた長野の製紙工場跡や女工を中心とした労働力が利用でき、京浜・中京地区に近いという立地を頼りに、世界大戦中、航空機部品、光学機器、通信機、バルブ等の数百の工場が疎開してきたことに端を発します。

 玩具のエポック社とバンダイ(バンダイナムコグループ)の本社は台東区駒形で近接しています。その昔、浅草を含むその地域はビニールやセルロイド製のおもちゃ(キユーピーや怪獣の人形等)の生産が盛んで、おもちゃメーカーがひしめきあっており、そういった企業の一つがエポックやバンダイでした。
 
 ピアノなどの楽器で世界的メーカーのヤマハと河合楽器の本社が、同じ浜松市中区にあるのは、河合楽器の創業者・河合小市がもともとは山葉風琴製造所(後のヤマハ)を創業した山葉寅楠(とらくす)の下で働いていた技術者だったからです。

 世界的なスポーツカーを手掛けるフェラーリ(伊フィアットグループ傘下)とランボルギーニ(独フォルクスワーゲングループ傘下)の本社も、偶然ではありますが、直線距離にしてわずか20kmという非常に近いところにあります。

 トラクターメーカーとして創業したランボルギーニ社のオーナーは、無類の車好きで、当時すでにスーパーカーとしての地位を確立していたフェラーリを購入したのですが、故障が多いことに悩まされます。

 フェラーリの故障を自社で修理しようと分解したところ、自社のトラクターと同型の部品が使われていたことを知ります。と同時に、その車を大幅に改造し、市販のフェラーリを上回る性能のスポーツカーを作ってしまいます。このことがランボルギーニ社が自動車ビジネスに進出するきっかけとなっています。

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温 泉

 そろそろ北海道・東北地方から紅葉の季節がスタートします。美しさを増す樹々の見物に山峡や渓谷などへ出かけ、現地の露天風呂にゆったりと浸かる風情もまた格別です。

 ところで、最近は聞きませんが、近年各地の温泉で問題が生じていました。イオウ製剤の610(ムトウ)ハップを混入していた事件や、井戸水や水道水を使用して沸かした湯を温泉と偽り表示した事件など、私たちを失望させるニュースが続きました。

 温泉の定義とは、

1.温度(温泉源から採取されるときの温度とする)が摂氏25度以上。

2.温泉法で規定する成分(総イオウ、マンガンイオン、第1鉄または第2鉄
  イオン、ラドン等々)のうち、どれか1つが規定量以上含まれる。

1か2の、どちらか1つを満たしてしまえば温泉と名乗ることができます。


 つまり、温度が25度なくても1つ成分を満たしていれば、井戸水でも温泉と呼べてしまうのです。井戸水と温泉は紙一重の差です。目的地へ出かける前に、該当する宿などが温泉を使用しているかどうか、源泉100%か、あるいは水道混合か、また加熱の有無などを電話等で尋ねてみるのもいいかもしれません。

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敬老の日

 今日は「敬老の日」ですので、長寿の節目をいくつかご紹介させていただきます。


「還暦」 数え年61歳で、十干(じっかん)十二支(じゅうにし)の「六十干支(ろくじっかんし)」が一回りし、もう一度生まれた時の干支を迎えること。本卦還り(ほんけがえり)とも言います。

「古稀」 70歳 杜甫の「人生七十、古来稀なり」の詩から。

「喜寿」 77歳 喜の草書体が、七十七に見えるため。

「傘寿」 80歳 傘の略字が八十とも見えるため。

「米寿」 88歳 米の字を分解すると八十八となるため。

「卒寿」 90歳 卒の略字は、九と十を続け書きするため。

「白寿」 99歳 百の字から一をとると白になるため。

「紀寿」100歳 百年は1世紀。百寿(ももじゅ)とも言います。


 尚、現代の60代は「まだまだ現役」という意識が強く、敬老の祝い品を頂いても「気持ちはうれしいけど、年寄りっぽい贈り物をもらってもうれしくない」というのが本音のようで、70代でも同じような意識の人が多いように感じられます。
 
 敬老の日は老いについて考える良い機会かもしれません。当たり前ですが、老齢に達した人も若かりし頃がありました。育てられ、結婚をし、子供を育て、幾たびの困難があり喜びがあり、他人に言えない悩みや苦しみも当然あったでしょう・・・。

 いつの間にそんなに偉くなったのかと思えるほど次の世代の成長は早いものですが、老いへの道は皆が辿る道であり、そこにあるのは自分自身の姿でもあります。

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ミニ保険

 生命保険会社でもなく損害保険会社でもなく、第3の保険会社が取り扱っている保険のことで、正式には「少額短期保険」といいます。

 その名のとおり、保険金額が1,000万円以下の「少額」で、保険期間が2年以内の「短期」の商品しか取り扱えません。
 しかし、ニッチで、ユニークで、リーズナブルで、シンプルな保険商品が多いのが特徴です。

 少額短期保険会社は1,000万円の資本金で開業できるため、ふつうの保険会社より設立が簡単。
 また、ふつうの保険会社は将来の保険金の支払いに備えて責任準備金を用意しなければならないため黒字化までに時間がかかりますが、少額短期保険会社はそれがいりません。


◆地震補償保険「リスタ」
 個人向けの地震補償保険。
 ふつうの地震保険は、火災保険の特約してしか加入できませんが、リスタは単独で申し込めます。
 ふつうの地震保険だけは目一杯加入しても十分な保険金になりません。足りない金額を補充する意味での加入がよいかな、と思いますね。

◆葬儀保険「千の風」
 死亡保険です。
 80歳10ヶ月までの方が申し込め、最長99歳まで保障。

◆ぜんちのあんしん保険
 知的・発達障害やてんかんのある方向けの医療、死亡、個人賠償責任、権利擁護費用補償の保険です。

◆婚礼参列者傷害保険
 読んで字の如し。ピンポイントの補償保険ですね。

◆各種ペット保険

◆チケットガード
 参加する予定のイベントに入院や急な出張、交通機関の運休・遅延、家族の病気やケガなどの理由で観覧できなかった場合にチケット代が戻ってくる保険。


・・・など、約70社がユニークな保険商品を販売しています。

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スイカ

 先般、新聞を読んでましたら、消費税がアップするのに、各社はシステム対応が必要ですが、JR東日本のSuica(スイカ)のシステムは全面刷新をしなければならないんだそうです。つまりは、1から作り直す。

 なんでも、2001年にSuicaのサービスを開始したとき、システムを構築する際に、将来の消費税率のアップを想定せずに細部まで作り込んでしまったんだそうです。

 1997年に消費税率が3%から5%へアップしたときには、まだSuicaのサービスがありませでした。だから、消費税率アップを経験しておらず、想定できなかったんだそうです。


 これって、、、、ひょっとして・・・「あほ?」

 最初に考慮してさえすれば、いま「5」にしている設定を、2014年4月になるタイミングで「8」、2015年10月に「10」に書き換えれば済む話。

 1から作るシステム開発には何十億もかかるんだそうで、今度作るときには、消費税率の変更に容易に対応ができるようにするようです。

 これって、、、、、「あたりまえ?」

 いらっしゃるかどうがはわかりませんが、当時のシステム開発責任者は、めちゃくちゃ非難されているのでは?
 ただ、当初から10年以上経って、つぎはぎだらけのシステムになっているでしょうから、作り直してスッキリさせるいいチャンスでもあります。

 システムというのは、年月が経てば、昔ながらの温泉旅館のように、建て増し建て増しで、本館の4階が新館の2階とつながっていて、今自分がいるのが何階だかわかんないような状況になるのです。


 しかしまあ、消費税率の変更ひとつとってみても、莫大なシステム開発費がかかり、私たちにとって増税は迷惑な話ですけれど、企業にとっては大きなビジネスチャンスにもなりえるんですね。

 これから、世の中のあちこちで、消費税率アップ特需が生まれるのでしょう。

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ナ シ

 代表的な秋の果物と言えば「ナシ」。弥生時代の遺跡から炭化した種が見つかるなど、古くから日本人に親しまれてきました。品種によって出荷時期が異なりますが、8月末から9月いっぱいが旬なのは、軟らかい果肉と豊かな甘みで人気が高い『豊水』です。

 一足早く8月中旬から店頭に並んでいる『幸水』も甘みと香りが豊かで人気を集めていますが、そろそろ次は「20世紀」の出荷が本格化してきます。

 「ナシ」は成分のほとんどが水で栄養分はそれほど高くないですが、繊維分と消化酵素を多く含み、咳止め・喉の渇き・二日酔い・解熱などに効果があるそうです。

 選ぶときのポイントは、皮に張りがあり、手に持ったとき、ずっしりと感じるものを選ぶのが良いそうです。

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第3回WBC

 過去2連覇してるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への不参加を表明していた日本プロ野球選手会、タイムリミット直前に一転、「やっぱり出ます」と結論。ドタバタしたものの、最後は結局こうなるんじゃないか?と思ってた方が多いと予想していました。

 野球にあまり関心のない方のため簡単に事情を説明しますと、日本のプロ野球選手会が第3回WBC(各国の選抜チームが覇を競う世界大会)への出場を渋った理由は、収益金の配分方式などをはじめとする「お金」の問題。これは単にたくさんお金が欲しいからではなく、歪んだ配分方式(アメリカの取り分が多すぎる)を正すため・・・と好意的に解釈したいとこですが、ファンとしては水面下のドロドロを見せられ、ちょっと興醒めの感は否めません。

 もっとも、彼らは野球を生業とするプロ選手。「侍ジャパン」の一員として日本中の声援を受け、世界の強豪と戦うのは大変な名誉でしょうが、もしWBCでケガをしたり、調子を落として本業(日本国内の公式戦)に影響すると、一気に大幅収入減。野球選手冥利に尽きるとか、名誉とかだけじゃ戦えない。お金にシビアにならざるをえない事情も分かります。

 「野球も、侍ジャパンも大好きだけど、今回の騒動はちょっとなぁ。選手会がビジネスライクすぎて、今度のWBCは素直に応援する気分になれないよ」なんて声もあるようですが、そんなこと言ってるあなたも大丈夫!第3回WBCは来年3月。人間が忘れやすい生き物であることを考えると、その頃には一連の騒動があったこともきれいサッパリ忘れ、素直に応援できますって。

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WBC

 ワールド・ベース・クラシック(WBC)は、国際野球連盟公認の野球の世界一決定戦という位置づけで、今大会の不参加を表明していた日本プロ野球選手会は一転して参加を決定しました。

 日本代表参加の経済効果についてさっそく算盤が弾かれ、日本が3連覇すれば最低でも550億円に達すると試算されました。

 ちなみに、野球の日本代表チームは「侍ジャパン」との愛称が定着していますが、各スポーツの日本代表には下記のような愛称があります。


 サッカー男子  「サムライブルー」  ※サムライの使用はこちらが先

 サッカー女子  「なでしこジャパン」

 ホッケー男子  「さむらいジャパン」 ※サムライジャパンはこちらが先

 野球女子    「マドンナジャパン」

 シンクロ    「マーメイドジャパン」

 競泳      「トビウオジャパン」

 水球      「ポセイドンジャパン」

 カーリング   「クリスタルジャパン」(チーム青森)

 スキージャンプ 「日の丸飛行隊」

 バスケットボール「隼(ハヤブサ)ジャパン」

 バレーボール女子「火の鳥NIPPON」

 バレーボール男子「龍神NIPPON」

 新体操団体   「フェアリージャパン」


 なお、「ザックジャパン」のように、主要スポーツの代表チームに対し「監督名+ジャパン」という呼び方も定着していますが、これはラグビー日本代表から始まったとされています。

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今年は猛暑

 今年の夏(6~8月)はやはり暑かった。

 気象庁のまとめによりますと、気温35度以上の「猛暑日」数が岩手県盛岡市、福島県会津若松市、鳥取県境港市など5地点で過去最多を更新。また、酷暑が続いた2010年に並ぶ31日を記録した埼玉県熊谷市の他、兵庫県豊岡市など4地点で最多タイとなっています。

 1時間に50ミリ以上の短時間強雨の多発も近年の傾向で、今夏の発生回数は1976年以降で最多でした。

 ちなみにこの「1時間に50ミリ以上の短時間強雨」は一般的に「ゲリラ豪雨」と言われるもので、「ゲリラ豪雨」という言葉は気象庁の予報用語ではありませんが、過去には流行語大賞にもノミネートされ、すでに一般化しています。

 定義としてはあいまいで、予想が困難で短時間のうちに雲が発達し強雨が降るような場合に「ゲリラ豪雨」という言葉が使われます。

 多くの場合、予め動きがわかる低気圧などの雲とは違い、雨雲レーダーに雲らしきものがない状態から、数十分程度で急激に雨雲が発生・発達するため、発生場所や雨量の予測が間に合わないそうです。

 大気が不安定な状態で起こりやすいとされますが、それほど遠く離れていなくても空の様子がまるで違うなど、ここ最近の天候をみましても大気の不安定さを強く感じます。
 
 今のような季節の変わり目や台風シーズンのこれからの時期は特に注意が必要とのことです。大きな災害や深刻な事故につながることもあるため、皆様もくれぐれもお気を付けください。

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お伊勢参り

 江戸時代、「伊勢に行きたい 伊勢路が見たい せめて一生に一度でも」と歌われたようにお伊勢参りは庶民の憧れでもありました。

 江戸から伊勢までは片道15~20日間の行程で、庶民にとってその旅費は相当な負担です。旅費は一家の生活費の1年分にも相当しましたが、有志の者でお金を出し合い、順番に伊勢神宮に参拝する「請(こう)」という仕組みがあったため、当時でも多くの人が伊勢に旅立つことができました。それでも伊勢神宮まで参拝に行けない人は、芝大神宮(東京都港区)に参拝したそうです。

 芝大神宮は、伊勢神宮の内外両宮の主祭神(天照皇大御神と豊受大御神)を祀ることから 「関東のお伊勢様」とも尊称され由緒ある神社です。

 芝大神宮の例大祭は今日から始まりますが、昔は同宮の周辺が一面の生姜畑で、例大祭の時には参道や境内に生姜売りの屋台が並んだことから、例大祭は「しょうが市」とも呼ばれます。

 また、関東周辺で伊勢神宮まで行けない参拝客を一手に引き受けていたため参拝客がいつまでも途切れることなく続いたことから、「だらだら祭り」との別名もあります。

 ちなみに、同宮では白と黒のオリジナルの御守り「商い守」を販売しています。白い御守りは「白星、土つかず」、黒生地の御守りは「黒字」を表すとして営業職に人気だそうです。

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自転車にもナンバーを?

 免許不要のうえに価格も手頃、老若男女誰でも気軽に乗れる自転車ですが、マナーの悪い乗り手はとことん悪い!人通りが多くてスピード出すと危険な場所でもムチャな速さで駆け抜けていくわ、自転車NGの歩行者天国も平気で走っていくわ、信号無視も日常茶飯事、ケータイで通話しながら走って人にぶつかりかけるわ、デカデカと駐輪禁止と書いてる場所に長時間駐輪・・・。交通ルールを守らない自転車にヒヤリとさせられたり、イライラさせられてる方も多いはず。

 利用者の危険運転抑止や、人との接触事故を起こした際のひき逃げ防止が期待できるナンバープレート導入案、実現はかなり難しいというか検討しただけで立ち消えとなりそうな予感がプンプンしますが、個人的には導入賛成に一票です。

 もっとも、マナーの悪い乗り手がいるのは四輪ドライバーやバイクのライダーもまた同じ。事故は起こしてから悔やんでも後の祭りですし、たとえ事故につながらなくとも、危険な運転、モラルに欠ける運転は周囲の人を不快にします。車もバイクも自転車も、ルールを守って交通安全!

 このナンバープレート導入案、自転車購入時に一定の預け金を支払ってナンバーを取り付けるものの、自転車の廃棄時にナンバーを返納すると預け金を返してもらえる、つまりキャッシュバックしてもらえる仕組みを検討している様子。

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重陽の節句

 タイでは「9」の発音が「前進」の意味を持つことから、9が二つ並ぶ9月9日は特別な「吉日」とされており、バンコクなどではこの日に結婚届けを提出するカップルが多いそうです。

 日本では「苦」に通じるとの理由で「九」という数字を嫌がる人もいますが、陰陽道では奇数は陽の数とされ、その極数である「九」が重なる九月九日は「重陽の節句」として祝う風習が昔からありました。

 この日は、不老長寿の霊草と信じられていた菊の花びらを杯に浮かべた菊酒を酌み交わし、お互いの長寿と無病息災を祝ったとされています。このことから重陽の節句は「菊の節句」とも呼ばれます。

 ちなみに、菊は日本原産と思われがちですが、薬草として日本に伝わった中国原産の植物で、後に天皇家の御紋になり、慣習上の国花(菊と桜)にもなっています。原産は中国ですが、鑑賞用・園芸用として発展したのは日本においてで、日本の菊が本家中国や欧州の菊事情に大きな影響を与えています。

 また、葬儀の際の献花に菊が用いられることが多いのは、古来から日本人に慕われてきた花であるとともに、調達のし易さ、安価で長持ちという理由の他、西洋で墓参用に用いられていたことの影響もあるそうです。

 この時期に各地で菊花展や菊人形展が行われるのも重陽の節句に由来し、庶民の間では秋の収穫祭と習合し「お九日(おくんち)」として祝うようになったといいます。

 明治期に新暦に移行してからは季節とのズレが生じたことから、しだいに重陽の節句が廃れましたが、菊を愛でる風習や収穫祭としての意味合いは菊花展や九州北部のくんちとして今も残ります。

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あきあじ

 随分と秋色が濃くなってきましたが、秋刀魚(さんま)と並んで秋を代表するのが「秋味」(あきあじ)とも書く「鮭」(サケ)です。川で生まれ、海で育ち、秋になると生まれた川をさかのぼって産卵します。旬は9~11月といよいよこれからですが、生まれてから4年前後に川をのぼり、いったん海から川に入りますと、身がやせて味が落ちていきます。

 このため、海から川にあがる直前にとられた体が銀色に輝いている「銀毛」(ぎんけ)と呼ばれるもの、特にそのオスが最も味が良いとされており、たくさん水揚される鮭の中でも、わずか5%しかとれないそうです。

 また、最も極上とされる「鮭児」(ケイジ)と呼ばれる未成熟の鮭は、1~2万本に1尾の割合でしか水揚げされず、魚体全体に脂が乗っており、全身トロ状態で高級寿司ネタなどに使われています。

 ちなみに、昔からの鮭を贈る習慣は、

  「疎遠になったあなたが、鮭のようにまた私のところに戻ってきて欲しい」
との気持ちが込められているそうです。

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食用菊

 秋の食卓に鮮やかな彩りを添える「食用菊」。しゃきしゃきとした歯応えと甘くてほろ苦いのが特徴ですが、年間を通じて出回る「黄色い品種」に加え、そろそろ「紫色の品種」が店頭に並びます。

 食用菊の横綱と評価されている紫色の品種は、「もってのほか」という愛称で広く知られていますが、名前の由来は「天皇の御紋である菊の花を食べるとはもってのほか・・・」とか「もってのほか美味しい」といったことから転化したそうです。

 菊は奈良時代に中国から持ち込まれ、室町時代に京都周辺で食べられ始めたとされます。風邪による熱や頭痛を和らげる解熱・鎮痛作用、目の疲れや腎臓機能の改善を促す疲労回復作用などがあり、古くから「漢方薬」として使われてきました。

 花びらがピンと張っているほど新鮮で、おひたしにして酢じょうゆで食べるのが代表的な食べ方ですが、ゆでるときに酢を加えますと色の鮮やかさ一層増します。生産量日本一は山形県です。

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ホウセンカ

 別々の方向から進んできたものが出会うことを「行合う(ゆきあう)」と言いますが、夏の名残りと、秋の気配をはっきり感じる今はちょうど季節が行合う時節です。

 ところで、7月から9月頃にかけて咲く花に、鮮やかな紅色の「鳳仙花(ホウセンカ)」があります。

 花色豊かなこの花で、色水をつくって遊んだ方もいらっしゃるかと思いますが、ずっと昔は爪を染めるのに使われた花でもあります。いわゆる現在のマニキュアで、別名を「爪紅(つまべに)」とも言います。

 熟した実は、触れただけで勢いよく弾け飛ぶことから「インパチエンス(我慢できない)」との学名を持ち、「せっかち草」との異称もあります。英語では「Touch Me Not(私に触らないで)」という名で呼ばれることも。

 また、堅い魚の骨や肉類を煮るときに種子を数粒入れると柔らかくなることから「骨ぬき」という名も持っています。

 ちなみに、沖縄では「てぃんさぐ」と呼ばれ、「てぃんさぐぬ花」という民謡の歌詞には下記のような意味があります。


 一、鳳仙花の花は爪先に染め 親の言うことは心に染めなさい

 一、天の群星は数えようとすれば数えられるが
      親の言うことは数えられない(親の教えは限りがない)

 一、夜走る船は北極星を見ている 私を生んだ親は私を見守っている

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南海トラフ地震

 先日、政府は南海トラフ地震(東海、東南海、南海3連動地震)の被害想定(推計)を改訂しました。

 これまでの被害想定は過去数百年間に発生した地震を基に推計されてきましたが、先の東日本大震災はそれらの想定をはるかに上回る規模で起きたことから、千年に1回しか起きないような巨大地震まで想定し推計し直したのが今回の数値です。

 ちなみに2003年時の推計では、悪条件が重なった場合での最大死者数は2万4700人、建物全壊は94万0200棟と想定されていましたが、今回の推計では最大死者数32万3000人(前回推計比約13倍)、建物全壊は238万6000棟(同約2.5倍)となっています。津波は場所によっては最短2分で到達。高知県黒潮町を襲う津波の高さは、最大で34メートルに達するだろうと想定されています。

 ただただ茫然、愕然とする衝撃的なデータです。しかしながら、内閣府の有識者検討会は上記のような被害想定を行う一方で、減災に努め、1秒でも早く安全なところへ逃げれば、最悪のケースとして見積もった死者数32万人という数値は5分の1以下にまで減らすことが可能だとしています。

 全死者数の7割を占める津波による死者数は、地震発生から10分以内に全員が避難を開始し、既存のビルを津波避難用に活用できれば、被害は想定の2割程度(8割減)にとどめることができると推計。また、建物の倒壊による被害を防ぐには古い住宅の補強や建て替えなどの「耐震化」が有効で、79%の耐震化率(2008年時点、全国)を今後引上げれば、建物倒壊は現在の想定よりもかなり軽減でき、結果、建物倒壊による死者数も大幅に減らすことが可能だとしています。

 尚、今回公表された被害想定の基となる地震は、南海トラフに震源域が連なる東海(30年以内の発生確率88%)、東南海(同70%程度)、南海(同60%程度)の各地震とは切迫度は別個のもので、発生確率は極めて低くても起りうる「最大級の巨大地震」を想定したものです。

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サンマ

 暑さの中にも秋色を感じる頃となりました。秋の代表的な味覚といえば、「秋刀魚」と書いてサンマ。刀のように反り返った形からこの字が当てられたと聞きます。

 8月に北海道東部から南下を始め10月ごろ三陸沖を通り、11月には房総沖、そして遠州灘で産卵した後、3月頃には紀州沖に達し、その一生を終えるそうです。

 焼いてレモンを搾り、大根下ろしを添えて食べる塩焼きが一般的ですが、刺し身や握りずしにしても美味しく、また刺し身より細かくおろして大葉とネギを刻んで混ぜ、たたきにするのもさっぱりして美味しいです。熱いご飯とサンマの相性は抜群、食欲を駆り立ててくれますが、炭火で焼けばまた格別です。

 スーパーなどで選ぶ際には、背がやや緑がかった濃い青色で、ヒレや魚体に張りがあり、皮につやと弾力のあるものが鮮度が高いそうです。

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カツオだし

 連日の暑さで夏バテ気味の方もいらっしゃることと思います。こんな時は、疲労回復に効果があるとされる『カツオだし』を一度試してみてはいかがでしょうか。?

 時速60キロで「一生泳ぎ続けるカツオ」には、人間の体内に蓄積する疲労物質を消去するパワーがあるそうで、上手に使えば夏バテの解消に役立ちそうです。

 味の素食品研究所の実証実験では、3時間かけて2.1キロ走ったネズミに濃度25%のカツオだしと蒸留水を飲ませてその後の運動量を測定した結果、カツオだしを飲んだ方は蒸留水に比べて5倍多く動き回ったそうです。

 また、エネルギー源が肝臓にどれだけ残っているかを示す数値も、カツオだしは蒸留水の2倍となったそうです。

 疲れを知らずに一生泳ぎ続け、エサを追う時に示す驚異的なスピードはカツオ特有です。疲労回復だけでなく、老化防止、生活習慣病の予防などにも効果が期待され、夏バテ気味の方は是非一度試してみる価値がありそうです。

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「已己巳己」

 一体どこから住所や名前のリストを入手してるのでしょうか、縁もゆかりもない会社から販売促進のダイレクトメールをたくさんいただきます。しかも宛名をよ~く見ると微妙に名前を間違えられてたりして苦笑してます。

 人の書くものに誤字・脱字は付き物ですが、それでも絶対間違えちゃダメ!とされるのが人名や社名。とある作家さんは自分の名前に入っている「龍」の字を「竜」と間違えられるのを、ことのほか嫌っていたと聞きます。ともに同じドラゴンを意味する字でも、「竜」の方は尻尾の長いカメのような形をしてるので好きじゃないとか。

 「萩(はぎ)」と「荻(おぎ)」など間違えやすい漢字は多々ありますが、特に気をつけたいのは「己(おのれ)」と「巳(み)」。干支にはこの二つが並んだ「己巳(つちのとみ)」なんてのがあるので、並び順に要注意。

 しかし上には上があるもので、究極のややこしい四字熟語が「已己巳己」です。「已己巳己」と書いて、「いこみき」。

 この四字熟語、パソコンモニター上の小さな文字だと識別が難しいかもしれませんが計三種類の字が使われており、一文字目は「已(のみ)」。二文字目と四文字目が「己(おのれ)」で、三文字目は「巳(み)」。

 気になる「已己巳己(いこみき)」の意味ですけど、使われてる文字の形が似てることから、互いに似たものをたとえる言葉なんだとか。・・・まんまやないけ!

 已、己、巳・・・まるで意地の悪いひっかけ問題のようなこれらの字、漢字が苦手な僕は今後どこかで書き間違えちゃうことほぼ確実。そんなわけで自分の名前を書き間違えられた場合も含め、今後はもっと誤字脱字に寛容になりたいと思います。

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ミネラルウォーター

 「水」(みず)は水道水を飲むのが当たり前のように子供の頃から育ってきましたが、最近はペットボトル入りのミネラルウォーターが普通に飲まれるようになっています。ミネラルウォーターが日本の市場に本格的に登場したのは1970年代前半で、飲食店などウィスキーの水割り用の水として使われていました。

 ミネラルウォーターと言えば、「自然の水」、「ミネラルをたくさん含んだ水」をイメージしがちですが、「ナチュラルウォーター」・「ナチュラルミネラルウォーター」・「ミネラルウォーター」・「ボトルドウォーター」と大きく4つに分類され、メーカーが生産しているのは、ほとんど「ナチュラルミネラルウォーター」で生産量の約8割を占めています。

 この「ナチュラルミネラルウォーター」は、特定水源より採水された地下水のうち、濾過・沈澱および加熱殺菌による殺菌処理が行われたものを指し、一般的にイメージされている「自然の水」とは少し違います。殺菌処理されていないヨーロッパ産のミネラルウォーターが「自然の水」に近いと言えるかもしれません。

 「ミネラル」とは直訳しますと「鉱物」ですが、鉄・銅・カルシウム・マグネシウム・・・などのことであり、タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミンと並んで5大栄養素と呼ばれています。


 ちなみに、品名について、食品流通局長通達の「3.表示の方法」には、以下のように記載されています。


ア.特定の水源から採水された地下水を原水とし、沈殿、濾過、加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行わないものにあっては、「ナチュラルウォーター」と記載すること。

イ.ナチュラルウォーターのうち鉱化された地下水(地表から浸透し、地下を移動中又は地下に滞留中に地層中の無機塩類が溶解した地下水(天然の二酸化炭素が溶解し、発泡性を有する地下水を含む。)をいう。)を原水としたものにあっては、「ナチュラルミネラルウォーター」と記載することができる。

ウ.ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、品質を安定させる目的等のためにミネラル調整、ばっ気、複数の水源から採水したナチュラルミネラルウォーターの混合等が行われているものにあっては、「ミネラルウォーター」と記載すること。

エ.ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター及びミネラルウォーター以外のものにあっては、「飲用水」又は「ボトルドウォーター」と記載すること。

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