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2013年4月

ミネラルウォーター

 暖かくなって水を飲む機会も増えてきますが、全国で一番ミネラルウォーターの生産量が多いのは山梨県です。1県だけで日本全体の3分の1を占めています(日本ミネラルウォーター協会調べ2012年)。

 これに静岡県(21%)、鳥取県(9%)、鹿児島県、兵庫県が続き、上位5県だけで全国の7割以上を生産しています。カギを握るのは、豊富な水をたたえる山の存在です。山梨と静岡は富士山、鳥取は大山、兵庫は六甲山を抱えています。

 これらの山の麓にある採水地の近くには大手飲料メーカーが相次いで進出、それぞれの地域の名を冠したミネラルウォーターを生産しています。


 ところで、ミネラルウォーターと言えば、「自然の水」、「ミネラルを多く含んだ水」というイメージが一般的かと思います。実際にはそのイメージとはちょっと違います。

 農林水産省のミネラルウォーター類(容器入り飲用水)の品質表示ガイドラインでは、「ナチュラルウォーター」・「ミネラルウォーター」・「ボトルドウォーター」と大きく3つに分類され、更に「ナチュラルウォーター」は、「ナチュラルウォーター」と「ナチュラルミネラルウォーター」の2つに別れています。日本の大手メーカーが生産しているミネラルウォーターは、ほとんどが『ナチュラルミネラルウォーター』に属しています。

 ガイドラインでは、「ナチュラルミネラルウォーター」とは、原水になるものが特定水源より採水された地下水のうち、地下で滞留または移動中に無機塩類が溶解したもので鉱水、鉱泉水などを指し、濾過、沈澱および加熱殺菌に限る殺菌処理を行われたものを指しています。

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三 策

 「策には三策あり」とは、ある企業経営者が語った言葉で、次ぎのように説明しています。

 「すべての計画には最低三つの策(計画)を樹立すべきである。世間には、よく『万策つきた』という人がいる。実は万策でなく、単に一策の計画のみの場合が多い。」

 ちなみに三策とは、最良の策、次善の策、そしてもう一つは撤退策ということも考えられます。

 また、三策も考えるのは大変だという人にはよくたとえ話をしたそうです。「ピクニックに行く時と同じですよ。天気の場合、雨の場合、空模様の怪しい場合、それぞれの支度を考えるでしょう。どうして、そうしないのですか」と。

 確かにその通りではありますが、たやすいことではありません。「策には三策あり」と関連して「果報は練って待て」という言葉があります。「果報は寝て待て」というのは昔だから通用したこと。今や三策をよく練っておいてようやく幸運が到来するというものです。

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ひと雨15%

 雨の日は本来確保できたはずの客数が15%程減少するという意味で、「ひと雨15%」という言葉が小売業界にはあるそうです。1日万単位のお客が訪れる大型店になりますと千人単位の客数減となり、売上げの減少幅も大きくなります。予期せぬ雨による客足の鈍化で生鮮食料品などの売れ残りが増えればさらに損失が膨らんでしまいます。それ故に雨の日は特売の実施や倍のポイントを付けるなどして客数鈍化を防ごうとするお店が少なくありません。そういう意味では、消費者にとりましては雨の日こそお得な買い物日和と言えそうです。

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風林火山

 孫子の本の一節に次のようにあります。


         【 風 林 火 山 】


      その疾(はや)きこと【風】のごとく、

      その徐(しず)かなること【林】のごとく、

      侵略すること【火】のごとく、

      動かざること【山】のごとく、

      知りがたきこと陰のごとく、

      動くこと雷霆(らいてい)のごとし


 甲斐の武田信玄が、上記の孫子の兵法書の1節から【風・林・火・山】の四文字をとって旗印としたことは広く知られていますが、作戦行動にさいしては、疾風のように行動するかと思えば、林のように静まり返る。燃え盛る火のように襲撃するかと思えば、山のごとく微動だにしない。暗闇に身をひそめたかと思えば、万雷のように轟きわたる。

 孫子ではこれが「勝利の条件」と言っている訳ですが、甲州軍団率いる武田流軍学の特徴もこの静と動の組み合わせにあったと言われています。

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五香の儀式

 暖かい日もあれば寒い日もありますように、人生にも良い時期と辛抱の時期があります。

 中国には、生まれたばかりの赤ん坊に、酢をなめさせ、塩をなめさせ、苦い薬をなめさせ、さらにトゲのあるカギカズラをなめさせ、最後に砂糖をなめさせる「五香の儀式」というのがあるそうです。

 人生は、「すっぱく」「からく」「にがく」「痛い目」に遭わなければ「甘い」ものにはありつけないということを、この世に生をうけたばかりの赤ん坊に体験させるというわけです。もちろん、困難に打ち克って素晴らしい人生を勝ち取ってほしいとの親の願いが込められています。

 日本にも「一生食べるのに困らないように。健やかに育つように」との願いを込めて、一歳の誕生日に一升のお餅を背負わせるといった風習が残りますが、もちろんこれにも「困難に負けぬように」との願いが込められています。

 甘いものを先にほしがり、楽な方を選びたがり、困難に遭えば簡単に諦めたりへこむ人々が多い世の中で、上記のような風習には見失いがちで大切な何かが残されているような気がします。

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生物季節観測

 各地の気象台では、ウメやサクラの開花、ヒバリやウグイスの初鳴き、モンシロチョウやホタルを初めて見た日など、いわゆる「生物季節観測」を行っています。

 季節の移り変わりを動植物の動向で知ろうとする試みですが、ちょうど今は台湾やフィリピン、マレー半島などで越冬したツバメ(燕)が日本に渡ってくる時期で、ツバメの初見(しょけん)前線が北上しています。

 ツバメの初見は、平年ですと2月中旬から沖縄地方で始まり、3月20日頃に九州地方北部・四国地方の一部など、3月末に四国の大部分と中国地方、近畿地方、中部地方で報告され、4月10日頃に関東甲信地方など、その後、東北地方北部を北上し4月下旬に北海道地方に達します。

 今年は3月中旬まで暖かかった日が多く、鹿児島では平年よりも17日早い2月17日にツバメの初見が報告され、鳥取でも平年より15日早い3月11日に初見が観測されています。ただ、3月下旬に少し寒い日があったせいか、名古屋では平年より5日遅い4月1日、東京は平年より1日遅い4月8日がツバメの初見日となっています。

 ちなみに、「ツバメが低く飛ぶと雨が降る」という言い伝えがありますが、低気圧の接近で湿度が高くなるとツバメのエサとなる昆虫は羽根が重くなって高く飛べなくなり、それをついばむツバメも自ずと低く飛ぶためだそうです。

 話は飛びますが、「元始、女性は実に太陽であつた」の文章で知られる平塚らいてう(ひらつか らいちょう)は、明治末にフェミニズム(女性の社会的、政治的、経済的権利を男性と同等にし、女性の能力や役割の発展を目ざす主張および運動)を展開した人でした。

 その平塚が年下の青年画家と恋に落ちるのですが、その事が波紋を呼び、結局その青年は身を引くことを決心します。その際、平塚に宛てた手紙には下記のように書かれていました。

 「静かな水鳥たちが仲良く遊んでいるところへ一羽のツバメが飛んできて平和を乱してしまった。若いツバメは池の平和のために飛び去っていく」

 これを平塚自身が雑誌で公開したため、「若いツバメ」が流行語となり、それ以来、女性の愛人となっている年下の若い男を「若いツバメ」と呼ぶようになったそうです。

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円 高

 円相場が2011年10月末に1ドル=75円32銭の最高値をつけてから約1年半。足元の円相場は98円台で推移し、当時から見ればずいぶんと円高是正が進んでいます。

 1ドル1円の円高は、自動車大手合計で890億円の減益要因になるとされてきましたが、円の上昇が頭打ちになるのと時期をほぼ同じくして自動車大手の株価も反転上昇に転じましまた。

 単純に計算して、同じモノを同じ価格、例えば1万ドルで販売した場合、為替の変動だけで、円換算75万円の売上げが98万に増えるわけですから効果は絶大です。仮に2013年度を通じて1ドル=100円の水準で推移した場合、販売数量増や効率化も手伝い、乗用車大手合計の営業利益を4000億円以上かさ上げされるとの試算もあります。

 もちろん円高是正の影響はそうした面ばかりではありません。円相場が1ドル=75円から1ドル=98円に下落したことにより、例えば5000ドルのアメリカ旅行の代金が、円換算で37万5千円から49万円に跳ね上がってしまうわけです。

 そういったこともあり、今年のゴールデンウイーク(GW)の海外旅行者数は5年ぶりに前年を下回る見込みです。

 今年は円高是正に加え、日並びの悪さもあって、大手旅行会社のGWの海外旅行予約状況はどこも前年実績を下回っており、今からの駆け込み需要を加算しても過去最高だった前年の約56万人には届かないとみられています。

 海外行きのパック旅行価格は今より円高だった昨年に設定しているため、足元の円安傾向を反映して大きく値上がりしたわけではありませんが、現地の支出は大きく増える可能性があるため、それを敬遠して国内旅行に切り替える旅行者も多く、国内旅行の予約数は前年比2ケタの伸びとなっているそうです。

 また、景況感の改善、国内旅行・レジャーへの回帰、そして円安は訪日観光客増加にもつながることから、国内の中堅どころのテーマパークや遊園地も新たな顧客獲得の好機と捉え、施設の整備や新規導入に積極的に動いているようです。

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ハングリー・マーケティング

 今月12日に、「1Q84」以来、3年ぶりとなる村上春樹氏の新作長編小説の発売されました。

 ジャンルにもよりますが、発行部数が10万部を超えれば「ベストセラー」と言われる書籍において、村上氏は数多くのベストセラーを世に送り出しており、前回作の「1Q84」は単行本3冊と文庫本6冊の総発行部数が770万部を超える大ベストセラーとなっています。

 村上春樹氏の小説は海外でも人気が高く、「現代アメリカで大きな影響力をもつ作家の一人」との評価もあり、ノーベル文学賞受賞に最も近い作家の一人でもあります。

 3年ぶりの書き下ろしとなる今回の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」は、内容が一切漏れ伝わってこないにも関わらず、かなりの盛り上がりを見せていました。

 当初発表された初版30万部というのも異例でしたが、その後の全国の書店やネット書店での予約が好調で、発売前に4刷5万部が決定し50万部からのスタートとなりました。これは前回作を上回るスピードであるばかりか、出版元の文藝春秋において単行本では過去最多の初版発行部数となります。

 通常、書籍の売り出し方として、発売前の原稿を書評家や新聞社、書店などに送り、早めに出てくる書評を販促に利用するというのが一般的です。しかし、前回作の「1Q84」も同様でしたが、今回の「現代アメリカで大きな影響力をもつ作家の一人」でもタイトル以外の情報を全く表に出さないという手法が取られています。

 注目度が高い作家だからこそできるやり方で、あえて宣伝をしないという宣伝の仕方です。この手法は「ハングリー・マーケティング」と呼ばれ、情報を出さないことで消費者の興味や渇望感を高め、販売促進につなげるというやり方です。

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タケノコ

 春の味覚といえば「筍」と書いて「タケノコ」。よく「朝掘りタケノコ」と言われますが、その新鮮なタケノコはまた格別です。焼いて食べるのも良し、サッと茹であげて食べやすい大きさにスライスしてワサビ醤油で食べるのも良しです。

 そのタケノコ、3月中旬頃から九州産が出回り始め、4月上旬は静岡産が主力となっています。そして、今頃4月中旬以降は千葉、茨城、栃木など産地が徐々に北上していきます。

 栄養成分としては、豊富なたんぱく質の他、ビタミンB1、B2、ミネラルを含み、食物繊維が豊富で便秘や大腸がんなどの予防やコレステロールの吸収の抑制にも効果的だと言われています。

 ちなみに、竹の成長はとても早く、タケノコとして美味しく食べられる時期は非常に短いため、漢字の「筍」は10日間を意味する「旬」に由来するそうです。

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黄 色

 「黄色」を最も目立つ色として規定したのは、「ファウスト」や「若きウェルテルの悩み」などを残したドイツの文豪ゲーテです。

 ゲーテの活動は戯曲や文学のみにとどまらず、化学、科学、解剖学、地質学、哲学、政治家など広範囲に及び、補色を発見した色彩学者としての顔も持っていました。

 ゲーテは自著の「色彩論」で、黄色は光にもっとも近い色、すなわち色ので最も明るい色であるとしています。

 純色の黄色は明度の高さだけでなく、彩度(鮮やかさ)も高く、目立つ色として強い印象を与えます。そのため児童がかぶる帽子やレインコートなどにも安全色(注意を促す色)として黄色が使われています。

 また、目立つかどうかは組み合わせの色との明度差が関わってきますが、黒地に黄色の配色は、視認性が高く、最も認識しやすい色の組み合わせとして知られています。工事現場や踏切などでこの配色が使われるのもこういった理由からです。

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初ガツオ

           「目には青葉 山ほととぎす 初がつお」


 新緑したたる清新な季節感をうたった山口素堂の名句ですが、カツオは熱帯の海から春先にかけて九州近海に来遊、北海道沿岸に向かって北上します。この「上りカツオ」を『初ガツオ』と呼びますが、一方、身に脂を乗せて晩夏から秋にかけて南下するのを「戻りカツオ」と呼びます。

 あっさりして、さわやかな「上りガツオ」がやはり人気があり、「戻りガツオ」は脂が乗ってこってり気味、ややしつこさがありあす。かつてはマグロも赤身を最上としてトロは一段下に見られた時がありますが、トロが看板になった今でも「戻りガツオ」は脂がくどいと使わないすし屋も多くあるようです。

 しつこい脂を嫌い、あっさり感を好むのが江戸っ子の気風ですが、江戸っ子たちが『初ガツオ』を珍重しましたのも、新鮮さ、みずみずしさのためです。『初ガツオ』は値が張りますが、「女房を質に置いても食べたかった」というくらい美味であり、たたきや刺し身はもちろん、煮ても焼いても炊いても最高です。

 ちなみに、『初ガツオ』は「戻りガツオ」と比べて極めて低カロリーです。脂質はほぼ10分の1、エネルギー量は100グラム当たり114キロカロリーと3分の2ほどです。肉類に比べれば、その半分の低カロリーで、肥満気味で生活習慣病が気になる方にとりましては最適な健康食です。

 また、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)といった脂肪酸を多く含み、DHAには脳の機能を高める働きがあり、一方のEPAは血中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、心臓病や脳卒中を防ぐ作用で知られています。

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自動車盗難事故の実態

 電気や機械、自動車などは円安がメリットとなる業界ですが、損害保険も間接的に円安メリットを受ける業界です。

 と言いますのは、円安に伴う輸出の増加で、物品を船や飛行機で輸送する際に契約する海上保険の保険料収入が急増しており、大手3社の今年3月の合計収入は前年同月比で23%の大幅増となっています。

 ところで、日本損害保険協会は自動車盗難事故の実態について、2012年11月に行った最新の調査結果を先日公表しました。

 今回の調査結果では、保険金を支払った事案(自動車盗難512件)のうち、圧倒的に多い車種はハイエースの67件で、次いでクラウンの53件、セルシオ45件、プリウス33件、ランドクルーザー25件の順となっています。

 ハイエースのワースト1は6年連続で、自動車窃盗団の標的になっていると指摘されています。

 商用車というイメージが強いハイエースですが、1)耐久性に優れ、部品の汎用性がある、2)海外での人気が高い、3)盗難防止装置のイモビライザの標準装備が進まずセキュリティが低いことなどの理由で盗難されやすく、盗まれた車は不法に解体された後、不正輸出されるケースが多いと推測されています。

 また、ハイエースを改造して楽しむ愛好者がおり、愛好者向けの専門誌やハイエース改造の専門店もあります。そうした改造車のベースとして人気が高いことも、ハイエースが狙われる理由だとする指摘もあります。

 ただ、ハイエースは2012年5月発売モデルからは、イモビライザが全車標準装備となったことから今後は被害の減少が期待されています。

 一方、トラックの被害が増加しており、被害が多い上位20車種の中に、トラックが6車種含まれています。日本のトラックは、耐久性に優れ、高性能であるため、発展途上国で人気があり、窃盗団の標的になっているとの指摘があります。

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お釈迦になる

駄目になってしまうことを「お釈迦になる」と言いますが、この言葉の語源にはいくつかの説があります。

 この場合の「お釈迦」とは、作り損ねた不良品、使いものにならなくなったものを指しており、由来としては、阿弥陀仏の鋳物を注文して仕上がったものをよく見ると顔がお釈迦様の顔だったことから、それ以来「お釈迦」は不良品を指すようになったという説。

 もう一つの説は、「ひ」と「し」が曖昧な江戸言葉に由来しており、鋳物職人が火が強くて失敗してしまった時に「火が強かった(しがつよかった)」と言ったことから、「四月八日(釈迦の誕生日)」に掛けて「お釈迦になる」という表現が生まれたというものです。

 また、往生際に南無阿弥陀仏を唱えることから派生して、物事が駄目になることを「お陀仏」と言いますが、同じような連想から「お釈迦になる」が派生したとの説明もあります。

 いずれも話としてはおもしろいのですが、最後の説が最も自然のような気がします。

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マネタリーベース

 中央銀行は市中のお金の量をコントロールすることによって物価や景気の調整を行っており、その手段の一つとして金利(お金の調達コスト)の調節があり、その対象となる金利は以前は「公定歩合」でした。

 公定歩合とは中央銀行が民間銀行に貸し付けを行う際の基準金利で、以前は預貯金の各種金利が直接的に連動していたため、公定歩合は金融政策の基本的なスタンスを示す代表的な政策金利でした。

 しかし、金利自由化以後は預貯金金利との直接的な連動性がなくなり、公定歩合の政策金利としての意味合いが薄れたことから、日銀は調整の対象となる政策金利を「無担保コール翌日物(金利)」に移すとともに、従来の「公定歩合」という呼称を「基準割引率および基準貸付利率」に改めました。

 無担保コール翌日物とは、コール市場(短期金融市場の一つ)において金融機関同士が担保なしで短期資金の貸し借りを行う際の金利で、これがしばらく金融調節の誘導目標となっていました。

 日銀は無担保コール翌日物の誘導目標を下げ続け、2010年10月からは0.0~0.1%と実質的なゼロ金利政策を導入しましたが、効果が上がらず、物価の下落が続き、景気も一向に上向きませんでした。

 短期金利がゼロ付近に張り付き、緩和的な金利調整がほぼ限界に達していた現状を踏まえ、政策の目標を金利からマネタリーベースに変更したのが昨日の決断です。効果と副作用を見究めながらの戦力の逐次投入的な政策から、目標を一点に絞り現時点では副作用を考慮せずに思い切った手段を取り入れたということです。

※マネタリーベースとは、世の中で流通している現金(紙幣と硬貨)と、金融機関が預金の払い戻しなどに備えて日銀に預けている当座預金の残高の合計で、「資金供給量」とも言います。

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シイタケ

 「椎茸」と書いて「シイタケ」。新物のシイタケが出回る3月~5月と9月~11月。春にできるものが「春子」、秋のものは「秋子」と呼ばれています。

 主な栽培法は、シイやナラの木に菌を植え付ける「原木栽培」と、原木の代わりにおがくずなどを固めたものを使う「菌床栽培」があり、うまみが多い「原木」は干しシイタケ向き、「菌床」はやわらかく生シイタケ向きとなっています。

 シイタケは古くからその健康効果が認められてきましたが、「中国薬用真菌」には「気力を高め、五風(風邪・中風・痛風・瘋癲(ふうてん)・頭痛)を改善し、血液を固まらせないように保ち、体内の余分な水分を防ぎ、気力を調える。そして肝硬変を予防し、血中コレステロールを下げ、動脈硬化や血管の弱くなるのを防ぎ、常食すればガンを予防できる」と記されているそうです。

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東京ディニーランド

 ウォルト・ディズニーワールド・リゾートがある米フロリダ州のマイアミビーチにちなみ名付けられた「舞浜」の地に、1983年の4月15日に開園した“夢と魔法の王国”東京ディニーランドが30周年を迎えました。

 記念のセレモニーが行われた今日は、午前8時の開園前に徹夜組を含めて約1万5千人が並び、東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)を合わせた今日の合計入園者数は約8万人と予想されています。

 日本は長い間、物価が下がるデフレ経済下にありますが、開園当初3900円だったTDLの入園料(1デイパスポート)は今は6200円と6割近く上昇し、それでも入園者数は右肩上がりに増え続けています。

 2012年度のTDL・TDS両パーク合計の入園者数は前年度比8.5%増の2750万2000人と、過去最高を更新。開園以来の累計入園者数は約5億6800万人と、すべての国民が4回以上訪れた計算になります。

 人気のパレードは30周年を記念して刷新され、新たなイベントやアトラクションも続々登場する予定で、13年度の入場者数も過去最高を更新する可能性が高いとされています。

 ちなみに、2013年現在、ディズニーのテーマリゾートは世界に、米カリフォルニア州のディズニーランド・リゾート、米フロリダ州のウォルト・ディズニーワールド・リゾート、東京ディズニーリゾート、フランスのディズニーランド・リゾート・パリ、香港ディズニーランド・リゾートの5つで、米ウォルト・ディズニー・カンパニーと資本関係がないディズニーリゾート事業運営会社は日本のオリエンタルランドのみです。

 米ディズニー社も当時は、本国以外で初めての巨額投資となる東京ディズニーランド計画に及び腰だったとされ、TDLの開園10周年式典で来日したディズニー社のCEO(当時)は「(出資せずに、直営としなかったことについて)史上最大の失敗」と話しています。 

 ミッキー・マウスの生みの親で、ウォルト・ディズニー・カンパニーの創業者のウォルト・ディズニーは「ディズニーランドは永遠に完成しない。世界に想像力がある限り、成長し続けるだろう」と語っていますが、東京ディズニーランドはまさにその道を歩んでいます。

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春 雨

 春の雨「春雨」と言えば、しとしとと静かにやさしく降る雨ですが、武市瑞山をモデルにした戯曲「月形半平太」で、月形が「春雨じゃ、濡れて参ろう」と言ったのは、「春雨が風流だから」というわけではないそうです。

 国語学者の金田一春彦先生(故人)によりますと、舞台となっている京都の春の雨は、雨とは言えないような細かな水滴が空中を舞うようにしっぽりと街を濡らす霧雨のような雨なので、しょせん傘などは役に立たないから傘なしで行こうと言ったとの解釈です。

 昔の文部省唱歌「四季の雨」(下記)にありますように、たぶんそんな情景です。

   降るとも見えじ、春の雨

     水に輪をかく波なくば

       けぶるとばかり思わせて

         降るとも見えじ、春の雨



 いずれにしましても、関東地方で吹き荒れた月初めのような冷たい雨とは風情が違います。

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脳活動解明計画

 アメリカのオバマ大統領は2日、人間の脳の機能解明を目指す官民共同の新プロジェクト「脳活動解明計画(略称、ブレイン)」を開始する方針を明らかにしました。

 プロジェクトは国立衛生研究所(NIH)、国防高等研究計画局(DARPA)、全米科学財団(NSF)の3機関が中心となり、民間からもアレン脳科学研究所の他、企業や大学なども参加する見通しで、初年度となる2014会計年度に1億ドル(約93億円)の予算が計上されます。

 プロジェクトでは個々の脳細胞や脳神経の役割を解明し、脳の詳細な活動地図を作成、さらにはアルツハイマー病やパーキンソン病の原因究明、うつ病など精神疾患の治療法の開発、膨大な情報処理のための新たな人工知能(AI)の発展に寄与することが期待されています。

 オバマ大統領は今回の脳プロジェクトを、1960年代の「アポロ計画」、1990年代の「ヒトゲノム計画」に匹敵するとしており、「新たなフロンティアに向けて米国が世界の研究をリードしよう」と呼びかけました。

 ちなみに、オバマ大統領は2月の一般教書演説で、人間の全遺伝情報(ヒトゲノム)解読プロジェクト「ヒトゲノム計画」の経済効果について「1ドルごとの投資に140ドルのリターンがあった」としており、今回のプロジェクトでもバイオ産業やIT産業の発展を通じて雇用を生み、経済を活性化する狙いがあります。

 1990年開始の「ヒトゲノム計画」では、2003年の終了までに38億ドル(約3500億円)の資金が投じられ、その後2010年までに7963億ドル(約74兆円)の経済インパクトを与えたとする調査報告もあります。

 霊長類の脳の構造を直接的に研究する段階に至るには10年以上の年月がかかるとの見方がありますが、今回の脳プロジェクトもゲノム計画と同様に世界規模のプロジェクトに発展する可能性があります。

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リサーチ会社

 商品やサービス等を評価するリサーチ会社は様々な分野に存在しますが、航空業界で影響力が大きいのは英スカイトラックス社です。

 スカイトラックス社は世界の空港や航空会社について、独自調査や顧客の満足度調査などを行った上で、様々な角度から分析・評価を行っており、今回、全日本空輸が最高位の5つ星を獲得しました。5つ星を獲得しているのは世界では下記の7社しかなく、日本では初となります。

  ☆5つ星の航空会社

    アシアナ航空(韓国)

    海南航空(中国)

    カタール航空(カタール)

    キャセイパシフィック航空(香港)

    シンガポール航空(シンガポール)

    全日本空輸(日本)

    マレーシア航空(マレーシア)


 スカイトラックスの最高評価は6つ星ですが、世界に200社以上ある航空会社でその水準に達した航空会社は未だなく、実質的に5つ星が最高位となっています。ちなみに、最低位の1つ星評価は北朝鮮の高麗航空1社のみです。

 尚、空港では仁川国際空港(韓国)、シンガポール・チャンギ国際空港(シンガポール)、香港国際空港(香港)、アムステルダム・スキポール空港(オランダ)、北京首都国際空港(中国)などが高評価を獲得しています。
http://www.aviationwire.jp/archives/18117

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采根譚

 「花は半開を看る」(はなは、はんかいをみる)・・・采根譚という言葉を思い出します。

 満開に咲き乱れている花は確かにきれいですが、すぐに見飽きてしまいます。それよりも五分咲きぐらいの方に、かえって風情があるようです。満ちたりた状態というのは、だれでも願うところです。しかし、それがはたして幸せなことなのかどうか、よくわかりません。

 まわりから見て、なんの不自由も心配もなさそうな人がいます。しかし、そんな人に限って意外に深刻な悩みをかかえていたりします。それに、満ち足りた状態というのはおおむね長続きしません。いや、そこまで登りつめたら、満開の花がすぐ散っていくように、転落する日も近いと覚悟すべきです。だからいよいよ悩みも尽きないということになるかもしれません。

 それを考えますと、満開、絶頂はあまり誉められた状態ではないかもしれません。むしろそこまで登りつめないで、ほどほどのあたりが理想ということになります。

 花便りの聞かれる頃、改めて「花は半開を看る」の気持ちで桜の風情を楽しみたいと思う次第です。

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ニシン

 「鰊」と書いて「ニシン」。別名「春告魚(はるつげうお)」とも呼ばれますが、今では「幻の魚」と言われるほどその数は激減しています。

 北海道を代表する民謡「ソーラン節」がニシン漁の労働歌であることからも分かりますが、かつてニシン漁業は北海道の一大産業でした。漁が最も盛んだったのは明治の終わり頃で、岸に押し寄せるニシンの雄の精液で海が白くなったそうです。そして、「ニシン御殿」が林立していました。

 旬の魚として人気があるのは、3~5月頃に北海道沿岸に産卵のために近づいてきたもので、脂がのって最も美味しくなります。身が軟らかく独特の油臭さがありますが、これがまた特有のうまみにもなっています。

 ちなみに、「子供が栄え、子孫が栄える」・「よいことが数々ある」の縁起でお正月の食膳に欠かせない「数の子」は、産卵の為に沿岸におしよせるニシンの雌の腹から取り出した卵巣を1本1本塩水で処理加工したものです。意外とニシンから採れることを知らずに食べている人も多いようです。

 ちなみに、イクラは鮭の成熟卵を分解して塩漬け等にした食品で、筋子はその鮭の未成熟卵を卵巣のまま取り出して塩漬け等にした食材です。

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カレー

 カレーはインド発祥の料理ではありますが、インドやタイ、日本などではそれぞれ独自の発展を遂げ、日本独自のカレーライスは国民食と呼ばれるほどの地位を確立しています。

 カレーも地域によって使う素材やアレンジに違いが見られます。マーケティング事業を展開するドゥ・ハウスの調査によりますと、例えば自宅でカレーを作る際に最もよく使う肉は、宮城、東京、愛知では「豚肉」、大阪、広島、福岡では「牛肉」がトップとなっています。また、東京では「鶏肉」が2位に来ますが、愛知では2位が「牛肉」となっています。

 カレーにかけたり、添えたりするものとしては全国的に「福神漬け」と「らっきょ」が定番で、愛知や広島では「チーズ」が上位にきます。また、卵を使ったトッピングに関しても、宮城の1位「目玉焼き」、東京が「ゆでたまご」、愛知と大阪が「生卵」、広島と福岡も「ゆでたまご」といった具合に、地域によって特色があります。

 日本では日常食となっているカレーですが、日本のようなカレーを食べる習慣がない中国ではまだ舶来の食べ物で、カレーにとっては大きな可能性を秘めている市場です。

 日本で「カレーハウスCoCo壱番屋」を展開する壱番屋は、資本関係のあるハウス食品と組んで、2004年に上海市に中国1号店をオープンして以来、現在は北京や蘇州、天津などで店舗数を33店舗まで増やしています。

 また、中国でカレーのルーやレトルトカレーを販売するハウス食品では、カレーライスを中国の「人民食」とするべく現地展開に力を入れているそうです。

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黒 糖

 ミネラル分が豊富で健康志向の高まりを背景に人気が高まっている『黒糖』。沖縄や鹿児島では冬から春先にかけてサトウキビを収穫して4月頃まで黒糖を製造しているため、今がその『黒糖』の旬、最も美味しい時期だそうです。 

 サトウキビを圧搾(あっさく)し、その搾り汁を煮詰めて乾燥させ、最後に固めるという単純な作り方ですが、『白糖』は搾り汁に含まれる糖みつなどを取り除いて精製しますが、『黒糖』は何も取り除きません。

 このため、カリウム、マグネシウム、リンなどのミネラル成分が残っています。特に、カルシウムの含有量が多いため、丈夫な骨や歯を形成するそうです。また、白糖に比べてカロリーも少なめで肥満に悩む方にもよいかもしれません。

 疲労回復、脳の働きを活性化、丈夫な歯や骨を形成、美容効果とダイエット時の栄養補給、長寿の源・・・等々、その効用が言われていますが、新物の黒糖が並んでいる今、一度食してみていはいかがでしょうか。

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歌舞伎

 巷では様々な事が噂されてきましたが、2010年10月に歌舞伎座の建て替えを発表して以降、海老蔵暴行事件、人間国宝の歌舞伎役者の他界が続き、 昨年は市川染五郎が奈落に落ち、最近も大御所の二人が相次いで亡くなりました。

 そんな陰気なムードを振り払う意味もあってか、昨日の新歌舞伎座の開場式前には新旧の歌舞伎役者が勢ぞろいして今までにない大がかりなお練り(練り歩くこと)が行われました。五代目となる歌舞伎座は、4月2日のこけら落とし興業で幕を開けます。

 ところで、「十八番」や「二枚目」など、歌舞伎などの古典芸能発祥の日常語は結構あります。

 「十八番」は、市川宗家の得意演目が歌舞伎十八番で、その台本を桐の箱に入れていたことが語源で、「二枚目」は歌舞伎を上演する芝居小屋で客寄せのために掲げた絵看板の2枚目に美男の花形役者、「三枚目」に道化役が書かれていたことから派生した言葉です。「奈落」はもともとは仏教用語ですが、劇場の舞台や花道の地下空間を指します。

 他には会計の際の「おあいそ」、物腰などが職業や立場によく合ってきていることを指す「板につく」、代表する人物「一枚看板」。色違いの正方向を互い違いに組み合わせた「市松模様」、物事の最終段階「大詰」、「修羅場」、「正念場」「捨てぜりふ」「だんまり」「とちる」「どろん」「めりはり」、「幕の内弁当」「どんでん返し」、ノリがいいねの「ノリ」などがあります。

 もちろん「こけら落とし」もそうです。「こけら」とは材木を削った時に出る切りくずのことで、昔は新築や改築工事の最後に建物に残ったこけらを払い落とした習慣から、「こけら落とし」は工事の完成を意味し、新築最初の興業も指すようになりました。

 また、大相撲では興業最後の日を「千秋楽」と言いますが、歌舞伎では最終日を同じ読みで「千穐楽」と書きます。芝居小屋が度々大火に見舞われたことから「火」嫌って、縁起の良い「亀」の字があてられたそうです。

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潮干狩り

 月の満ち欠けを基準にしている旧暦(太陰暦)では、新月から新しい月が始まり、月半ばの15日の夜の月は必ず満月か満月に近い状態になります。そのため、旧暦では「十五夜の月」=「満月」となります。「三日月」というのは月の朔日(ついたち)=新月から三日目(旧暦3日)の夜の月のことを言います。

 また、満月や新月の頃というのは、月の引力の影響で潮の干満の差の大きくなる「大潮」の時期でもあります。ちなみに干満の差が小さい潮は「小潮」、その中間くらいを「中潮」と言います。「小潮」、「長潮」(干満がゆるやかで長く続くように見える小潮末期)、長潮を境にしだいに干満の差が大きくなってゆき「若潮」(長潮の翌日、潮が若返るという意)へ、そして「中潮」から「大潮」へと続き およそ2週間でひと巡りします。

 春から夏にかけてのレージャーの一つ、海岸でアサリやハマグリを採る潮干狩りも旧暦や月の満ち欠けに関係しています。

 潮干狩りがこの時期に盛んになるのは、外遊びするのに程よい気候ということもありますが、潮干狩りには潮が大きく引いた干潮が適しており、3月から5月にけての大潮が1年を通じてもっとも引きが強いということも理由としてあります。

 伝統行事の側面から言いますと、上巳の節句(旧暦3月3日、新暦では今年は4月12日)に、穢れを清めるためとして行われてきた磯遊びに潮干狩りの起源を見ることができます。

 旧暦3日はまだ干満の差が大きい時期で潮干狩りにも適しており、上巳の節句(ひな祭り)に磯で遊び、その獲物である蛤(ハマグリ)を食す習慣は今も残ります。また、蛤はペアとなる貝殻としかぴったりと合わさらないことから夫婦和合の象徴であり、良縁に恵まれるようにとの特別の思いも込められているそうです。

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江戸の「珍商売」事情

【暦問屋】

 元禄十年(1697)に、十一軒の店にのみ営業がゆるされ、幕末まで戸数は変わりません。この商売は、現代で言う「カレンダー」の販売を一手に引き受けるものです。現代、カレンダーは年末に書店などへ行けば、様々なものを売っていますし、年末年始のお届け物で、いろいろなところから、いろいろなカレンダーをもらえます。現代の暦は、一月一日の曜日と、二月が何日まであるかさえ分かれば、小学生でも、その年一年間のカレンダーを作る事が出来るため、この様に入手が容易なのですが、江戸で使われていた旧暦は、毎年、大の月(三十日まで)と小の月(二十九日まで)の組み合わせが変わりますので、よほどの天文関係の知識がないと作れません。そのため、江戸の暦(カレンダー)はすべて官製か、検閲されて、間違いない暦と認められたものしか販売できなかったため、暦(カレンダー)だけを販売して、商売になったのです。

【素(衣偏に畢・漢字が第二水準までにない)屋】

 いろや、と読みます。江戸期、京阪では、葬礼の時、遺族は無紋で、白か水色の麻裃(あさがみしも)を着ました。お金持ちは葬礼があるたびに、新着しますが、お金に余裕のない人達は、この「いろ屋」から、葬礼用の麻裃を日借りしました。現代で言うと、喪服専用のレンタル衣装屋さん、と言うものでしょうか。

【献残屋】

 けんざんやと読みます。大名、武士の他、裕福な町民などが、品々の献物や贈答をする時、メインで送る品に添えて送る品がありました。たとえば、太刀を送る時、その太刀に添えて、現金の他、熨斗鮑(のしあわび)、沽物(ひもの)、干貝、塩鳥、昆布、檜台、折櫃(おりびつ)、筥(はこ)、樽、葛粉、片栗粉、水飴、金海鼠(きんなまこ)、干鮑、くるみ、唐墨、海鼠腸(このわた)、雲丹(うに)などを送ります。頂く方でありがたいのは、なにより、添えられる現金、また、添える品は食品が多いので、もらった方はありがたく、食べちゃいますが、扱いに困るのが、食べられないものや、メインでもらった太刀です。これは本物ではなく、たいていは、真鍮製などで出来た、「飾り太刀」と呼ばれる形ばかりの品です。そんな時は、その「もらったけど、いらない」太刀を、この献残屋へ持って行くと、買い取ってくれるのです。そして、この献残屋は、買い取った太刀や、添える品々を、再び、必要とする方へ売るのです。つまり、送る方は、献残屋へ行って、太刀と熨斗鮑を買って来て、これに現金を添えて、先方に送ります。もらった方は、現金はありがたく家計に入れ、太刀と熨斗鮑は、献残屋に買い取ってもらい、これも現金化するのです。献残屋は、現代風に言えば、贈答品専門のリサイクルショップと言う様なお店でしょうか。

【窖工】

 あなぐらこうと読みます。江戸の大きな商店には、庭に穴蔵がありました。依頼を受けた商店の庭に穴を掘り、穴蔵を作る商売です。

【蔵法師】

 くらぼうしと読みます。江戸の大きな商店には、自宅とは別の場所に蔵を持っている事がありました。そんな蔵は、川の近くに密集して建っていました。すると、その蔵の持ち主達が、共同で金を出し合って、蔵の近くに家を造り、その家に蔵法師と呼ばれる方を雇って住まわせ、品々の出し入れ等の出納、貸し蔵の進退や月極貸し賃の徴収などを行わせました。蔵法師と言う呼び名は、足利幕府の時、法師に倉庫の出納をやらせていたための呼び名で、江戸期になっても、「法師」じゃない方でも、「法師」の名を付けて呼びました。現代で言うと、レンタル倉庫の管理人と言うものでしょうか。

 この様に、江戸には、現代では、絶対お目にかかれない、珍商売がたくさんありました。

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飲みたい紅茶ブランド

 コーヒーもいいですが、1杯の紅茶が時には「美味しい!」と感じることがあります。以前、『飲みたい紅茶ブランド』というアンケート調査がありましたが、1位はフランスの老舗「フォション」で、ほぼ7割の人が飲みたいと答えています。特に、果実や花をブレンドしたフレーバーティーが人気で、中でもアップルティーは定番商品となっています。

 2位は英国の「フォートナム・メイソン」で、英王室や貴族らに愛飲されています。上品で伝統的な紅茶文化の象徴でもあり、ブレンドの技術は世界一との声もあります。

 3位は英国の「ハロッズ」で、日本には約25種類が輸入されており、定番のNo.14は4種類の紅茶がブレンドされており、ベストセラーとなっています。

 4位以下は次のようになっていました。

 4.ウェッジウッド(英国)
 5.ロイヤルコペンハーゲンティー&グルメ(デンマーク)
 6.トワイニング(英国)
 7.レピシエ(日本)
 8.マリアージュフレール(仏)
 9.リプトン(英)
10.ミントン・ティー(英)


 紅茶にはブランドの他、産地による茶葉の違いもあり、「ダージリン(インド)」、「アッサム(インド)」、「ウバ(スリランカ)」等々がありますが、同じダージリンでも農園や収穫時期によって香りや味は大きく変わってきます。


 英国は伝統的なブレンド、フランスは果実や花の香りを加えたフレーバーが得意です。また、日本ではストレートかレモンを入れて飲む人が多いですが、英国ではミルクティーが一般的です。

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火星人襲来

 1938年の夏、俳優のオーソン・ウェルズはラジオの臨時ニュースという形式で「火星人がアメリカを襲っている」と迫真の演技で放送を始めました。

 もちろんラジオドラマでフィクションなのですが、聴取者の多くが本物のニュースと信じ込み、泣き叫ぶ人、ひたすら祈る人、火星人と闘うために義勇兵に志願する人がいたり、給水塔を火星人の宇宙船だと勘違いして銃で撃つ出来事が起きたり、全米がパニックに陥りました。

 この社会現象は学問的な研究の対象となり、社会心理学者のハードレイ・キャントリルは、放送を聞いた人を以下の4つに分類しました。


【1】放送内容の非現実性から
      「ドラマだろう」と判断し、パニックにならなかった人


【2】新聞のラジオ欄をチェックするなどして、
              それがドラマであることを確認した人


【3】番組の真偽を確認しようとしたが、失敗してしまった人



【4】何もしないまま、それをニュースだと信じてしまった人



 こうして分類した上で、キャントリルは、流言やデマに惑わされないためには、【1】のように内容的な矛盾や妥当性から判断すること、【2】のように裏付けとなるデータや事実を確認することが必要であるとしています。

 また、キャントリルは、パニック予防として「批判能力」が必要だとしており、一つの解釈があったとしても、自分自身で確認するまでは素直には受けいれないことを説いています。こうしたことが欠如した場合、【3】や【4】がそうだったように、その他大勢とともにパニックに陥ると結論付けています。

 つまり、ある種健全な「疑いを持つこと」、「内容を確認すること」の2点が重要だということであり、適切な判断を行うためにはデータや事象の意味を正しく理解することも大切です。

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温泉大賞

 最近は地域の特徴を名前にしてPRする自治体が増えていますが、源泉の数と総湧出量で日本一の大分県が「おんせん県」を商標登録申請して波紋が広がりました。

 日本は温泉天国であり、「温泉」を売り物にしている自治体も多く、「おんせん県」を独占されるのは困るというわけです。

 ところで、インターネットサービスプロバイダのBIGLOBE(ビッグローブ)は先日、「みんなで選ぶ 温泉大賞」を発表しました。利用者の投票による人気温泉の順位は、下記のように東西にエリア分けした番付形式となっており、趣ある温泉街を持つ温泉地が並んでいます。

        = 西 =        = 東 =

  (大分県)由布院温泉  【横綱】  草津温泉  (群馬県)

  (兵庫県) 有馬温泉  【大関】  箱根温泉 (神奈川県)

  (大分県) 別府温泉  【関脇】  登別温泉  (北海道)

  (岐阜県) 下呂温泉  【小結】  伊香保温泉 (群馬県)

  (兵庫県) 城崎温泉  【前頭】  熱海温泉  (静岡県)

  (熊本県) 黒川温泉  【前頭】  定山渓温泉 (北海道)


 なお、江戸時代の寛永年間に作成された「諸国温泉功能鑑」では「東の草津、西の有馬」となっていたそうです。現在も東の「草津」はそのままですが、西は「由布院」の存在が大きくなっています。

 ちなみに、大分県の「おんせん県」申請に待ったをかけたのは群馬県ですが、大分県がその後「申請は保護的な意味合いで、他県の使用を妨げる意図はない」と説明したことで群馬も納得し、今は互いに協力して温泉をPRしてゆく案もあるそうです。

http://travel.biglobe.ne.jp/onsen/award/005/

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土地の価格

・公示地価 

 国土交通省が3月に公表。1月1日時点での全国の2万数千の調査地点について、各地の不動産鑑定士が実際の売買事例を重視しながら土地の評価を行い、国交省土地鑑定委員会が公表します。

 国や自治体の用地取得や国土利用計画法に基づく取引価格の基準となり、民間の土地取引の適正価格の目安にもなっています。

 なお、今回の公示から調査地点が見直され、過疎化などで取引が少なくなった地点を調査対象から除外する一方、取引の多い地点の割合が増えます。


・路線価  

 国税庁が7月に公表。1月1日時点での全国約37万地点の路線に面する土地価格を、売買実例価格や不動産鑑定士らの鑑定評価額などをもとに、公示地価の8割を目安に算出され、相続税や贈与税を算定する際の基準にもなっています。


・固定資産税評価額

 固定資産税など土地と建物にかかる税金の基準となる価格で、専門家らの判断も参考に市町村が算定しおおむね2月から4月にかけて公表されます。土地の固定資産税評価額は公示価格の7割、新築の建物の場合は建築費の5~7割程度が目安とされます。評価の見直しは3年に1度で、今年発表予定。


・基準地価 

 都道府県が9月に公表。7月1日時点での全国約2万4千地点の土地価格を調査し、周辺の取引事例も参考にしながら不動産鑑定士が評価・算出したもの。公示地価とともに土地取引の目安となります。


 公的な土地の価格(評価額)には、上記4つの価格が存在すことから「一物四価」と言われ、実際に取引される「時価(実勢価格)」も加えますと「一物五価」となります。なお。一物四価のくくりは、固定資産税評価額の代わりに時価を入れる場合もあります。

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会計年度

 今日は年度始めで昨日までの数値で企業は決算を行い、4月後半から決算予測情報、5月から6月にかけて決算発表が本格化します。
 
 ちなみに、「年」という場合には暦年と同じ1月1日から12月31日までの期間を言い「年度」という場合には4月1日から翌年の3月31日までの期間を指しています。定義としては1月1日以外を開始点とする(暦年と開始点および終了点が異なる)ものを「年度」と呼んでいます。

 例えば、6月からの「生糸年度」、7月からの「酒造年度」「麦年度」「でんぷん年度」「肥料年度」、8月からの「綿花年度」、9月からの「いも年度」、10月からの「コーヒー年度」「大豆年度」「砂糖年度」「農薬年度」、11月からの「米穀年度」等があります。

 日本の場合、官公庁や民間企業の多くが4月からを「会計年度(予算を執行するための定められた期間)」としています。「年度」は企業会計における会計期間(決算期)と同意であり、年度の最終月を「決算月」、決算月の末日を「決算日」と呼びます。

 ただし、会計年度や学校年度(学事年度)は国によって異なっており、アメリカの会計年度は10月から翌年9月までで、米企業も10月から12月までを第1四半期としているところが多いのですが、企業によって決算月が異なるのは日本と同じで、1月から12月までを会計年度としている米企業もあります。

 他に暦年と同じ1月─12月を会計年度としている国は中国、韓国、フランス、ドイツなど。イギリス、カナダ、インド等は日本と同じ4月から翌年3月まで、ノルウェー、フィリピン、オーストラリア等は7月から翌年6月までが会計年度となっています。

 もちろん個別企業では例外もあり、決算期の違いによって、第1四半期や第2四半期などのくくりが示す期間も違ってきます。

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