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2013年5月

生物多様性

 あらゆる生物は、その進化の過程で特徴的な形や習性を身につけてきました。

 環境や生態系も含めて多種多様な生物が存在することを「生物多様性」と言います。それは、多種多様な生物がそれぞれに関わり合い、つながり、様々な恵みをもたらしているという概念であり、その言葉が語られる時は「それを認知し、それを守る」という意味も含まれます。

 「花は蝶を招き、蝶は花を尋ぬ」全く別種でありながらもそれらは相互に作用しながら命をつなげています。花が、蝶と自分とを比較して喜んだり、悲しんだりすることはなく、「花は蝶を疑い、蝶は花を暴く」ようなことも決して起こりません。

 人もそうです。同じ種でありながら異なったタイプの人がたくさんいます。

 人は、異質なもの、自分の価値観や間尺に合わないものを嫌悪するという感情が先立ちますが、社会は作用し合い依存し合いながら成り立っているという事実は否定できません。

 人間と書いて「じんかん」とも読み、「じんかん」には人と人とが関わり合って生きてゆく「世間」という意味もあります。

 比較しようのないものを比較して、慢心したり、羨んだり、怒ったり、悲しんだりしますが、もともと「人」は自分とは違うわけで、その多様性を尊重することで初めてより良い影響を与え合うことができます。

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都忘れ

 気温の上昇とともにたくさんの種類の花を見かけるようになりました。

 その昔、政権抗争に敗れ、都を追われて島流しとなった順徳上皇は、紫色の可憐な花に大いに慰められたそうです。4月頃から咲いている菊に似た小さなこの花は、名を「都忘れ」といいます。

 神々がアフロディーテ(英名ヴィーナス)の誕生を祝って創造した花、薔薇。その花も各地で芳香を漂わせ、初夏の景色を華やかにしています。

 古代ローマ人は天井に薔薇を吊るし、その下での会話は一切を秘密にするという習慣があり、「薔薇の下で」と言うと「秘密にする」という意味が現在にも残ります。欧米では宗教的、歴史的に特別な意味を持つ薔薇の花は、数多くの映画で符号あるいは象徴として登場します。

 また、各地で見頃を迎えつつあるポピーは、和名を「ひなげし」といい、別名を「虞美人草(ぐびじんそう)」とも言います。「虞美人草」は女性の悲劇を描いた夏目漱石の小説のタイトルでもありますが、古代中国で項羽が劉邦との最後の戦い(垓下の戦い)に破れ、項羽の愛姫であり絶世の美女であった虞姫が自刃し血を流した場所に咲いた花と伝えられています。

 川端康成は「別れる男に、花の名を1つ教えておきなさい。花は毎年必ず咲きます」との言葉を残しました。たしかに花は様々なことを思い出させてくれます。

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新タマネギ

 「新タマネギ」が旬を迎えています。タマネギの多くは収穫後に1ヶ月程度日陰などで風をあて、乾かしてから出荷されますが、「新タマネギ」は収穫後にすぐに出荷されるため、水分が多く、辛味が少なく、甘さと香りがあり、みずみずしさと柔らかさが魅力です。

 日本で栽培されるタマネギには春と秋の二つの旬がありますが、現在店頭に並んでいる新タマネギは佐賀県や淡路島など西日本の産地で秋に種をまいたものです。一方、国内生産量の約半分を占める北海道産は春まきであり、秋ごろに新タマネギとして出荷されています。
 
 ガン・糖尿病・動脈硬化・高脂血症などの生活習慣病に悩む現代人に最適の野菜と言われていますが、この時期にサラダや酢の物にして生で食べる「新タマネギ」はまた格別の味わいがあります。

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梅雨入り

 気象庁は昨日、九州南部・北部、中国、四国の各地方がそれぞれ梅雨入りしたとみられると発表しました。いずれも平年よりも早めの梅雨入りです。

 これから日本列島は雨の時期を向かえますが、参考までに各地方の昨年および平年の梅雨入りは下記のようになっています。


<地方>   <今年>  平年差  昨年差 < 平年 > < 昨年 >

 沖縄   5月14日  5日遅  1日遅 5月 9日頃 5月13日頃
 奄美   5月15日  4日遅  2日遅 5月11日頃 5月13日頃
 九州南部 5月27日  4日早  3日早 5月31日頃 5月30日頃
 九州北部 5月27日  9日早  3日早 6月 5日頃 5月30日頃

 四国   5月27日  9日早  6日早 6月 5日頃 6月 2日頃
 中国   5月27日 11日早 12日早 6月 7日頃 6月 8日頃
 近畿                   6月 7日頃 6月 8日頃
 東海                   6月 8日頃 6月 8日頃

 関東甲信                 6月 8日頃 6月 9日頃
 北陸                   6月12日頃 6月 9日頃
 東北南部                 6月12日頃 6月 9日頃
 東北北部                 6月14日頃 6月 9日頃

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積荷信仰

 ノーベル賞を受賞した物理学者が書いた「ご冗談でしょう、ファインマンさん」という、著者の肩書きや実績に似合わない痛快な自伝があります。その中の「積荷信仰」の一節をご紹介したいと思います。


『 南洋の島の住民の中には積荷信仰ともいえるものがある。戦争中軍用機が、 たくさんのすばらしい物資を運んできては次々に着陸するのを見てきたこの連中は、今でもまだこれが続いてほしいものだと考えて、妙なことをやっているのです。

  つまり滑走路らしきものを造り、その両側に火をおいたり、木の小屋を作って、アンテナを模した竹の棒がつったっているヘッドホンみたいな格好のものを頭につけた男(フライトコントローラーのつもり)をその中に座らせたりして、一心に飛行機が来るのを待っている。形の上では何もかもがちゃんと整い、いかにも昔通りの姿が再現されたかのように見えます。

  ところが全然その効果はなく、期待する飛行機はいつまで待ってもやってきません。このようなことを私は「カーゴ・カルト・サイエンス」と呼ぶのです。つまりこのえせ科学は研究の一応の法則と形式に完全に従ってはいるが、南洋の孤島に肝心の飛行機がやってこないように、何か一番大切な本質がぽかっとぬけているのです。』


 上記の住民は根本的な間違いに気付くことはなく、住民にしてみれば同じようにやっているはずなのに、期待した結果を得ることは決してありません。

 目的や方向ははっきりと捉えているけれどもやり方が間違っているという、ありがちな話です。

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デフレとインフレ

 2014年4月の消費増税に伴い、増税分転嫁で政府は公共料金を見直す方針ですが、その一環として都心のタクシー初乗り運賃が現行の690~710円から710~730円に引き上げになる見通しです。

 参考までに、47年ほど前の1966年頃と現在の物価を比べますと下記のようになります。

          <1966年頃>   <現在>
 郵便はがき(1枚)      7円       50円(7.1倍)
 銀行の大卒初任給  26,500円  205,000円(7.7倍)
 新聞(一般紙月間)    580円    3,925円(6.7倍)
 総理大臣の基本給     55万円     205万円(3.7倍)
 週刊誌(週刊朝日)     60円      370円(6.2倍)
 ガソリン(1リットル)   50円      152円(3.0倍)
 タクシー初乗り      100円      710円(7.1倍)

 なお、1968年1月4日の東証1部の時価総額を100とする東証株価指数(TOPIX)は、45年で約12倍になっています。

 ところで、日本は90年代後半以降、モノの価格(物価)が下がるデフレ経済が長い間続きましたが、明確にデフレ脱却・インフレ促進を目指した政策が発動したことによって、日本経済はその方向に向かいつつあります。

 ちなみに、デフレではモノの価格が下がり、インフレではモノの価格が上がりますが、これをお金の側から見てみますと、デフレ経済下ではモノの価格が下がり1万円で購入できるモノが増え、相対的にお金の価値が上昇していきます。一方、インフレ下ではモノの価格が上がり、1万円で購入できるモノが少なくなるため、お金の価値が下がるということになります。

 つまり、デフレ下では何もせず置いておくだけでお金の価値が上がるわけですから必然的に退蔵資金が増大します。一方、インフレの場合は、物価が上昇する分、相対的にお金の価値が先行き下がっていくため、より消費に向かいやすくなります。これが「デフレはカネ、インフレはモノ」と言われる所以です。

 また、旺盛な需要が持続するという条件の下、インフレでモノやサービスの価格が上昇すれば企業収益は拡大し、ひいては企業価値の増大(株価上昇)につながっていきます。インフレでお金の価値が下落することへの防衛策、つまりインフレ・ヘッジ(インフレリスクの回避)として株式の魅力が高まるというのはこのためです。

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五月蝿

 今はまだ清々しく過ごしやすい時期ですが、陰暦の5月は梅雨に重なり、湿気の多い時期です。

 ちょうどその頃に湧き出し群がり騒ぐハエを「五月蝿(さばえ)」と言い、夏目漱石は「五月蝿い」と書いて「うるさい」と読ませました。

 日本書紀に登場する五月蝿はハエではなくハチだという説もありますが、衛生環境が今とは違う昔はハエの数も尋常ではなかったのだろうと思います。

 ところで、ハエに関する話を一つ。

 ある和尚のところに資産家がこの先どうしたらいいか相談しにやってきました。資産家は苦しい現状を話し、進退窮まっている状況を嘆いて懸命に話すのですが、和尚はボロ寺の破れた障子と飛び回るハエのほうばかりを見ていて、聞いているのかいないのか。

 たまりかねた資産家が「和尚、私の話を聞いているのですか?」とたずねると、和尚は「かわいそうに、このハエは外に出ようと何度も何度も障子にぶつかっておるわ。ボロ障子であちこち破れて穴が開いているのにのぉ。」

 資産を築いた人物だけに、これを聞いてハッとします。今の自分はこのハエと何ら変わらないではないか! 目先のことにとらわれて、実は何も見ていなかった自分に気づきました。資産家は丁重に礼を言って寺を辞したそうです。

 人は時に、些細なことにとらわれ、悩み苦しみます。大河の中、下流に行きたいのに一本の杭に引っ掛かっているようなものです。それならまだしも、引っ掛かっているのではなく、自分の手で掴んでいて、困った困ったと言っていることが案外多いのではないでしょうか。

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 日本百景にも数えられる尾瀬では昨日山開き式が行われ、これから本格的な夏山シーズンを迎えます。可憐な佇まいの水芭蕉の花は今が見ごろで、来月中旬まで楽しめるそうです。

 水芭蕉の花は4月上旬頃に咲くところもありますが、夏の季語です。唱歌「夏の思い出」で想起する、澄みきった空、夏山、湿原にわたる板の橋等々は、多くの人の心に等しく残る夏の情景ではないでしょうか。

 ところで、桐も今時分の花で、紫色の筒状の花を咲かせ、その花には強い芳香があります。軽くて湿気を吸わない桐は、箪笥(たんす)や琴、下駄や箱などの材料としても知られています。

 また、古くから神聖視されてきた桐は、菊の御紋に次ぐ高貴な紋として用いられてきました(皇室の正紋は菊、副紋は桐。秀吉の太閤紋など)。国家勲章や五百円硬貨などにも桐の意匠が見られ、内閣総理大臣および政府の紋章として、あるいは菊花紋に準じる国章としても使用されています。

 そんな桐ではありますが、庶民的な木でもあります。桐は発火しにくい性質をもつため、金庫の内側などにも用いられてきました。昔は、女の子が授かったら桐を植えたという話もあります。成長の早い桐は娘とともに大きくなり、嫁ぐ時には、大きくなった桐で作った箪笥や長持を嫁入り道具として持たせたと言います。

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アヤメとカキツバタ

 五月は一層濃くなってきた葉の緑とともに花々が美しい季節です。

 水辺に際立つ水芭蕉。藤棚から垂れ下がる藤の花。紫色のアヤメ(文目、綾目、菖蒲)もこの時期に咲く花で、同じアヤメ科に属するカキツバタ(杜若)とともによく目にする花となっています。

 ちなみにアヤメとカキツバタは「いずれアヤメかカキツバタ」と言われますように区別が難しいのですが、葉の幅が判断材料の一つで、葉の幅が広いのがカキツバタで細いのがアヤメです。また、カキツバタは湿地を好み、アヤメは日当たりの良い乾燥地を好むという違いもあります。

 公園などの湿地では鮮やかな黄色い黄菖蒲の群生も目にします。また、地面に近い場所で咲いている白いボンボンのような小さな花はクローバー。本来は白詰草という名を持ち、昔、交易のために来航していたオランダ人が商品を箱詰めするときの詰め物として用いていたことからこの名が付けられたようです。稀に見る四ツ葉は、その形が「十字架」に似ていることから幸運のシンボルとされています。

 「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」の芍薬(シャクヤク)も今の時期の花で、根は鎮静・鎮痛剤として使われる漢方薬の一つです。牡丹と芍薬もまた似ており、枝分かれして横に膨らんでいるのが牡丹で、まっすぐに伸びた枝の先に花をつけるのが芍薬です。

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落語界に伝わる伝説

 若き日の四代目・柳亭痴楽師が、新宿の末広亭で「だくだく」を演じた時の事です。一席終わってお辞儀をした痴楽師が、楽屋へ下がろうとした時、前の方にいたお客が「ああ、面白かったつもり。」と言ったのです。すると痴楽師、くるっと振り返り「いやな客のつもり、ポカッと横っ面をはり倒してやった、つもり・・・」。客席は、今、痴楽師が落語を演じ終わった時より、ずっと大きな拍手を送ったとの事です。

 江戸期には、「十返舎一九」先生、(1765~1831)。江戸後期の戯作者、駿府に生れ、大坂で、近松余七と名乗り浄瑠璃作者をやっていましたが、寛政五年(1793)、江戸に出て戯作となり、かの「東海道中膝栗毛」などの滑稽本を著した方です。この一九先生、大変な酒呑みで、とうとう家財道具一式売り払い、酒代に変えてしまい、家の中は空っぽになってしまいました。しかし、一九先生、少しも騒がず、壁に白い紙を貼って、箪笥、床の間、違い棚、花生けから掛け物まで描いてその中で暮らしていたとか。一九先生は画才があったのか、ちょっと見には本物の様に見えたと言う事です。

 そもそも江戸期の人気作家の収入は低いもので、戯作者(作家)だけの収入で暮らしていくのは無理があり、皆、戯作の他に副業をして、そちらの収入をメインとしていました。どちらかと言うと、副業で一生懸命稼ぎ、その合間に戯作を書く、と言った方が良いくらいです。江戸で最も人気が高く、「南総里見八犬伝」の著者で、原稿料だけで食べて行けた始めての戯作者と言われる「曲亭(滝沢)馬琴」先生(1767~1848)でさえ、一年の原稿料収入は四十両ほどと言われています。一両十五万円として、年収約六百万円。これで、女房子に孫までいる家庭をやりくりするのは大変です。

 江戸期はまだ出版技術が発達しておらず、本は彫った版木を擦って印刷し、手作業で綴じますので、高価でした。そのため、庶民は、本は買わずに、貸本屋さんから借りて読みました。品川心中で、無理心中を持ちかけられる「本屋の金さん」の家業が、この貸本屋です。つまり一冊の本を大勢の人が、貸本屋さんから借りて、代わる代わる読むのです。仮に一冊の本を五十人の人が読んだとすると、千冊擦られた本の読者は、延べ五万人。現代で五万部売れる本なら、そこそこの印税になるのでしょうけど、発行部数が少ない江戸期では、あまり収入はあてに出来ないのです。それに著作権などない時代ですから、人気本はすぐに海賊版や写本が出回ります。ですから、江戸期、戯作者だけの収入で食べていくのは、大変な事で、一九先生も馬琴先生も、家計は火の車、だったのでしょうね。

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トマト

 初夏の陽気が広がり、冷やしたトマトが美味しい季節となりました。この時期のトマトの魅力は何と言ってもみずみずしさで、秋の濃厚な味のトマトとはまた違った味わいが楽しめます。

 代表的な品種は「桃太郎」で、果肉がしっかりしていて生食用はもちろん、あらゆる料理に向きますが、この時期はやはり冷やして切り分けて食べるのが美味です。

 ヨーロッパのことわざに、「トマトが赤くなると医者が青くなる」とありますが、Bカロチンをはじめ、リコピン、ビタミンC・E、ミネラル、食物繊維などトマトには毎日の健康維持にもってこいの要素が豊富に含まれています。

 スーパーなどの店先で選ぶ際には、皮に張りがあり、ずっしりと重くて均整のとれた丸いものを選ぶのがコツです。また買ったトマトをおいしく保存するためには、真っ赤なトマトはそのまま冷蔵庫へ、緑色が残っているトマトは室温で赤く熟させてから冷蔵するのがよいです。

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3Dプリンター

 英国BBCニュースによると、3Dプリンターで作られた拳銃が発砲テストに成功したとのこと。撃針だけが金属製で、あとは全てABS樹脂(プラスチック)製。別の報道によると空港などの金属探知機にも引っ掛からないとのことです。設計図はネット上で手に入れられるようにするとのことですが、アメリカでは現状、拳銃を作って売るには免許が要るが、自分の保身・所有目的で拳銃を作ることには免許は要らないそうです。

 この3Dプリンター拳銃は、"Defense Distributed"という25歳のテキサス州の法学部学生が率いるグループによって開発されたとのことですが、開発期間は1年とのことで、末恐ろしい限りです。しかしこのテストも設計図も公表すると云うところに、彼らの意図も感じられ、どう評価すべきか微妙です。技術革新には常に色々な面が同時に存在すると云う、当たり前の現実の話であり、むしろ全てを公開するところを、前向きに評価すべきでしょうか。

 しかし3Dプリンター恐るべし。人間のパーツの多くの部分も、簡単にプリント製造出来るようになるのでしょう、或いは既になっているのでしょう。このような技術が、世界の経済分布も変えていくのでしょう。産業革命によって地球上に偏在することになった技術と富は、このような技術革新によってもっともっと平坦になっていくのでしょう。技術革新って凄いですね。

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バナナ

 この時期に最も消費が増えるのがバナナ。果実の中で輸入量は第1位となっています。日本に最初に入ったのは今から110年前の1903年。当初は台湾産バナナが中心で高級食材でした。1963年に輸入が自由化され現在は主力のフィリピン産のほか、糖度が高いインド産やベトナム産も出回っています。


 テニスやゴルフなどスポーツの舞台では栄養補給の定番となっており、東京マラソンでもランナーにはバナナが配られます。消化酵素のアミラーゼを多く含むためエネルギーの吸収効率が良く、血圧の上昇を抑える効果のあるカリウムが豊富に含まれており、脳梗塞や心筋梗塞などの予防に効果が期待できます。

 また、食物繊維やフラクトオリゴ糖が消化を促進し、便秘改善にも効果的だそうです。フラクトオリゴ糖には腸内のビフィズス菌を増やす効果があるされ、普段からバナナを食べている人は大腸がんになりにくいとも言われています。


 生産量はインドが30%近くを占め、2位が10%近いフィリピン、3位が8%程度の中国、そしてエクアドル、プラジルと続いています。

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クールビズ

 毎年恒例の「クールビズ」が1日から始まりましたが、薄着になる人はまだ少な目です。

 地球温暖化対策の一環として、エアコンの設定温度を28度にしても快適に過ごせるよう、職場でのノーネクタイ、上着なしなどの軽装を奨励する「クールビズ」は今年で14年目を迎えます。当初は6月開始でしたが、福島第1原発事故以降は節電対策として1カ月前倒しのスタートとなっています。

 ちなみに、クールビズは5月から10月末までの6カ月間ですが、環境省ではクールビズの進化版として「スーパークールビズ」と銘打ち、6月から9月末までの期間はアロハシャツやポロシャツなど、より一層の軽装を促す方針です。

 クールビズ商戦の盛り上がりはこれからの気温しだいですが、百貨店などでは関連コーナーを設け、お客様を迎える準備が万端整っています。

 薄手の上着でも昨シーズンは紺やグレーなどの暗い色合いのものがよく売れたそうですが、今年は明るい色や淡い色の品揃えが増えており、この辺りにも景気回復を期待する雰囲気を感じることができます。もちろん関連支出の増加も期待されています。

 ちなみに、気象庁が先日発表した5~7月の3カ月予報によりますと、5月の気温は平年並みで、6月と7月の気温は平年よりも高くなる見通しです。

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一般医薬品の分類

 参考までに店頭医薬品(一般医薬品・大衆薬)は、副作用リスクに応じて3種類(下記)に分けられます。
 

     (リスク)
【第1類】  高  胃腸薬「ガスター10」や育毛剤「リアップ」など
副作用等により日常生活に支障を来す程度の健康被害が生ずるおそれのある一般医薬品のうち、特に注意が必要なもの


【第2類】  中  風邪薬「パブロン」や漢方薬「葛根湯」など

副作用等により日常生活に支障を来す程度の健康被害が生ずるおそれのある一般医薬品


【第3類】  低  ビタミン剤やうがい薬「イソジン」など

 第1類、第2類以外の一般医薬品


 第1類については、薬剤師による販売が義務付けられ、効能や副作用を薬剤師が原則書面で説明する必要があります。大衆薬全体の約9割を占める第2類と第3類に関しては、登録販売者による販売が可能となっています。

 第1類と第2類に関しては省令によりネットでの販売が規制されてきましたが、今年1月に最高裁が「一般医薬品の通販規制は違法」との判断を示して以降、大衆薬のネット販売は事実上の解禁状態にあります。

 大衆薬のネット販売に関しては、薬局・薬店が存在しない僻地や離島に住む人々、身体的不自由のため気軽に買いに出られない人々、働きながら子育てに取り組むシングルマザー等の時間的余裕に乏しい人々にとって必要であるとしてその利便性が強調されますが、自殺や犯罪につながる大量購入等の防止など安全性の確保も重要です。

 厚生労働省は全種類の大衆薬のネット販売を容認する方針に転換しましたが、「対面販売の原則」は曲げず、テレビ電話の活用で対面販売の体裁を整えるという新たな条件を課す見通しです。

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葵 祭

 五月は田植えに代表されますように農事の始まりであることから、この時期に各地で行われるお祭りの多くには五穀豊穣への願いが込められています。

 また、衛生環境が悪かった昔は気温や湿度の上昇ともに疫病が流行ることが多く、疫病は悪霊の仕業と考えられていたこともあって、その時期の前に禊祓え(みそぎはらえ)の神事や悪霊を鎮める儀式などが盛んに行われ、それらが祭りとして現代に残っています。

 昨日行われた京都の「葵祭」は、平安の昔からの王朝風俗の伝統を受け継ぎ、古くは国家的行事として行われてきた祭りです。

 葵祭の起源は、6世紀半ば、当時起こった飢饉が賀茂大神の祟りであるとされ、その怒りを鎮めるために行われたのが始まりで、その後、上賀茂神社と下鴨神社の例祭となりました。

 成立が1000年頃で、世界最古の長編小説「源氏物語」の「葵」の巻は葵祭が舞台となっており、葵祭に参列していた光源氏の姿を見ようと、源氏の正妻・葵の上と源氏の恋人・六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)が見物の場所を巡り争いますが、多くの人の前で恥をかかされた六条御息所が生霊となって葵の上を呪い殺すというものです。

 ちなみに、賀茂氏(加茂氏、鴨氏)は、八咫烏に化身して神武天皇を導いたとされる賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)を始祖とする氏族とされ、その子孫が上賀茂・下鴨の両神社の神官となりました。

 葵祭はもともとは「賀茂祭」と呼ばれていました。賀茂神社のご神紋は葵紋(二葉葵・加茂葵)で、江戸時代に牛車や衣冠などを葵の葉で飾るようになって以降、「葵祭」の名で呼ばれるようになりました。

 葵紋の権威が上り、使用が憚られるようになったのは徳川家が征夷大将軍となってからです。徳川家は冠位を授かるために清和源氏を名乗る必要がありましたが、葵紋を用いる賀茂氏の末裔ではないかとの説もあるようです。

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2013年地域ブランド力調査

 日経リサーチが、都道府県について「行きたい」「住みたい」、その地域の商品を「買いたい」などの項目で評価した「2013年地域ブランド力調査」の結果をまとめました。

 それによりますと、地域ブランド力の評価1位は「行きたい」「買いたい」の項目で首位だった北海道、次いで京都府、沖縄県の順となっています。

 北海道の1位は調査開始から4回連続で、市のランキングでも札幌や函館、小樽などが上位に食い込んでいます。

 一方、ワースト3には、45位の栃木県、46位の群馬県、47位の茨城県と、北関東3県が並びます。

 とちおとめ、ギョーザ、下仁田ねぎ、温泉、納豆、学園都市などなど、北関東にも魅力的な産品や特徴がたくさんあると思うのですが、上記3県は「行きたい」「住みたい」「買いたい」のいずれの項目でも低評価となっています。

http://www.nikkei-r.co.jp/service/branding/area-brand4.html

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愛鳥週間

 16日まで「愛鳥週間(バードウィーク)」で、これからの時期は様々な鳥の鳴き声を聞くことができます。

 ウグイスはのどかな声を響かせ、「日晴(ひはる)」が由来のヒバリはさえずりながら天高く舞い上がり、「目白押し」の例えのように身を寄せ合って樹上にとまるメジロなどなど、時おり聞こえる野鳥の声は季節を一層すがすがしく感じさせます。

 初夏に渡来し鳴き始めるホトトギスは日本三鳴鳥の一つで(他はコマドリとオオルリ)、キョキョキョと鋭く鳴きます。この鳥は別名が多いことでも知られ、文目鳥(あやめどり)、妹背鳥(いもせどり)、黄昏鳥(たそがれどり)、子規(しき)、不如帰(ふじょき)、杜鵑(とけん)等々、霍公鳥や不如帰などはそのまま「ホトトギス」と読みます。

 「特許許可局」で知られるホトトギスの鳴き声は、昔の人には「田を作らば早くつくれ、時過ぎぬれば実らず」と聞こえたようで、田植えの時期を教えてくれる鳥でもありました。「時鳥」あるいは「時つ鳥」「早苗鳥」などもホトギスの異称です。冥土に往来する鳥ともいわれ、魂迎鳥(たまむかえどり)等の名もあります。

 ホトトギスは万葉集で最も多く詠まれた鳥でもあり、ウグイスを詠んだ歌のおよそ3倍、150首以上の歌に詠まれています。

 カッコー(郭公)はホトトギスによく似た鳥で、どちらも同じカッコー科に属し、託卵の習性や灰色の体に黒い横斑模様も同じなのですが、鳴き声が違い、カッコーの鳴き声からは閑古鳥の字も当てられました。

 カッコーは賑やかな街中には寄り付かず、鳴き声にはどこか寂しさが漂います。閑という字と相まって、人が集まらなくて閑散としている様を「閑古鳥が鳴く」というようになったそうです。

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六 曜

 冠婚葬祭などの日取りを決めるときに、「大安なので、この日に結婚式を・・・」とか、葬儀の日を決めるのに「友引なので、葬式を繰り上げよう・・・」といった話をよく聞きます。

 ここで使われている「大安」・「友引」などは、古代中国の「六曜」(ろくよう)という暦の考え方にもとづいており、三国志で有名な「諸葛孔明」が戦いの際に吉凶の日を知るのに利用したことに端を発しているそうです。

 この六曜が日本に伝わったのは江戸時代半ばで、いつしか暦に記されるようになって現在に至っています。現在使われている六曜のそれぞれの日には、次のような意味があります。


  【先勝】(せんしょう、せんがち)

   先んずれば勝つの意味で、早ければ吉。
   万事朝から昼までにすれば障りなしとされています。

  【友引】(ともびき)

   凶事に友を引くの意味で、午(うま)の時刻(正午頃)は特に悪く、
   この日の葬式は大いに忌むべしとされています。

  【先負】(さきまけ、せんぶ)

   先勝の逆で、先んずれば負けるの意味。
   万事朝から昼までが悪く、昼過ぎからは吉とされています。

  【仏滅】

   仏も滅亡するような最悪の日の意味で、移転・開店をはじめ、
   何事も忌む日とされています。

  【大安】

   大いに安しの意味で、旅行・婚礼など万事において
   吉日のめでたい日とされています。

  【赤口】(しゃっこう、しゃっく)

   もともと陰陽道(おんみょうどう)でいう凶日(きょうじつ)の一つで
   午の時刻(正午頃)だけが吉、朝夕は凶で、特に祝い事は大凶とされて
   います。

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母の日

 今日は「母の日」です。アベノミクスや株高の影響で消費者の景況感が大きく改善している今年は、母への贈り物の予算も平均的にアップする見通しです。

 母へ感謝の気持ちを伝える方法は様々ですが、この日はママにゆっくり過ごしてほしいとの思いから母の日にお父さんと子供たちでカレーをつくる習慣(母の日カレー)も定着しています。

 ちなみに、カレールーの消費量日本一は鳥取県だそうです。カレーと言えばラッキョウ。砂丘畑のきめ細かい砂地で栽培される砂丘ラッキョウは鳥取の特産品です。

 ラッキョウには多くの薬効があり、胃痙攣、下痢、夜尿症、痔、肩凝り、腰痛、冷え性、不眠症、高血圧症、動脈硬化症、神経痛、感冒などに有効と言われ、古来から「畑の薬」として食されてきました。そんなラッキョウがもうすぐ旬の時期を向かえます。

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江戸の囲碁

 囲碁の発祥は中国と考えられ、少なくとも二千年年以上前から東アジアを中心に親しまれてきたゲームだと言います。起源ははっきりとはしないのですが、中国で占星術の一法が変化・洗練されて今の形となったと考えられています。三国時代(220~280)の孫策(そんさく(175~ 200)・中国の後漢末の武将)とその部下、呂範(りょはん(? - 228年)・中国後漢末期から三国時代の武将、政治家)が打ったとされる棋譜が現在に残ります。

 中国で発祥した後、五世紀には朝鮮へ渡り、日本へは、平安時代(延暦十三年(794)~寿永二年(1183))に伝わり、日本の貴族を中心に広く遊ばれ、正倉院には、その当時使用された碁盤と碁石が収められています。清少納言や紫式部も碁をよく打ったと言われ、枕草子や源氏物語といった古典作品にも数多く登場します。

 室町時代末期からは碁打ちが公家や武将に招かれるなどの専業化も進むとともに、それまでの事前置石制から自由布石への移行も起こり、戦国時代になると、囲碁は陣取り合戦ですから、領土争いをする戦国武将の、趣味を兼ねる実学となり、織田信長に日海(本因坊算砂)が名人の称号を許されるなどあまねく浸透し、やがて庶民にも広く普及していきます。

 江戸時代には江戸時代には幕府から家禄を受ける家元制度が成立し、家元四家を中心としたプロ組織もでき、興隆の時期を迎えます。囲碁の技術が飛躍的に向上するのもこの時代で、将軍御目見えによる御城碁が行われたり、碁会所が生まれるなど庶民の娯楽としても定着します。明治以降も引き続き広く親しまれ、近年ではインターネットを経由して、離れた見知らぬ人と対戦するネット碁もありますね。

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百聞は一見に如かず

 中国の漢書にあります「百聞不如一見」は誰もが知っている「百聞は一見に如かず」という格言です。人から何度も聞くよりも、一度実際に自分の目で見るほうが素早く正確に理解できるということを言っていますが、この言葉には続きがあります。

 「百聞不如一見、百見不如一考、百考不如一行」

 一見することで表面上は事実を捉えたようでありましても、深い部分では理解していないケースが多々あります。漠然と見ただけでは本当の意味での理解は難しく、そのことについて考えるてみることが必要であるとしています。

 さらに、いくら考えても行動に移さなければ何事も成さず、行動することによって知りえる事も多々あり、行動によって初めて価値を生ずるというところまで言及しています。

 「案ずるより産むが易し」という言葉もありますが、考えと実践とでは大きく違ったというのもよくある話です。百考して効率的かつ効果的なやり方で行動に移すというのが理想的で、考えてばかりでは前に進まないばかりか害になる可能性さえあります。

 「百聞不如一見、百見不如一考、百考不如一行」の言葉は 正しく理解し、十分に考えをめぐらせ、その上で行動してみることが重要であるということを教えてくれます。

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信用格付け

 金融債務を履行する債務者(発行体)の総合的な能力(信用力)や個別債務の信用力についての各社の意見を示したものを「(信用)格付け」と言い、国際的な大手格付け会社としてはスタンダード&プアーズ(S&P)、ムーディーズ、フィッチレーティングスの3社、国内ではJCR(日本格付研究所)、R&I(格付投資情報センター)などがあります。

 国や事業会社などの発行体に対する信用力の他に、債券などの金融商品について元本や利息が約束どおりに支払われるかどうかの確実性、債務不履行の可能性を測るモノサシとして利用されます。

 参考までに一般的な信用格付けの定義は下記のようになっています。

 ※区切りは、意味が同じでも格付け会社によって符号が違う場合です。


【AAA/Aaa】トリプルA格(最上の信用力)
         総合的に判断して安全性が最も高い。最上級の格付け。

【AA/Aa】  ダブルB格(非常に高い信用力)
         安全性は極めて高く、最上位との差もわずか。

【A】      シングルA格(高い信用力)
         債務を履行する能力は高いが、経済環境や状況の変化の影
         響を受けやすい。

【BBB/Baa】トリプルB格(良好な信用力)
         現状の安全性に問題はないが、経済環境や状況の変化によ
         り債務履行能力が低下するおそれがある。


 一般的にここまでが「投資適格等級」で、これ以下の【BB/Ba】ダブルB格から【C】C格等は、下にいくほど将来の不確定要素が強かったり債務履行能力に問題があり、「投機的等級」または「投資不適格」とされ、「ジャンク債」または「ハイイールド(高利回り)債」などと呼ばれます。

 格付け会社によって1~3、または+や-の付加記号していますが、これはトリプルA格以下の各格付けのカテゴリーにおいて、1(または+)は上位、2(または無し)は中位、3(または-)は下位にあることを示しています。

 また、「ポジティブ」「ネガティブ」「安定的」あるいは「引き上げ方向で見直す予定」などとコメントがつく場合、これを「アウトルック」と呼び、中期的(通常6カ月間から2年間)に格付けがどの方向に動きそうかを示すものです。たとえば「ポジティブ」であれば、格付けが上方に向かう可能性を示唆しています。

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ゴーヤー

 大型連休でリフレッシュできた方もそうでない方もいらっしゃるかと思いますが、疲労回復や健胃効果のあるゴーヤー(またはゴーヤ、ニガウリ)の苦味で心身をリセットしてみてはいかがでしょう。

 古くは中国から渡来したゴーヤーは沖縄で夏野菜として根付き、今では全国的に代表的な夏野菜のひとつとして認知されています。ビタミンCが豊富で、含有量はキウイ以上。ガン予防や眼精疲労などにも効果があるカロテンも含まれています。また、苦み成分のモモルデシンは血糖降下作用があり、胃の粘膜を保護したり食欲を増進する効果の他、気持ちをシャキッとさせる効果もあると言われています。

 そろそろ出荷が増える時期で、旬は6月から8月頃まで。最近は食べるだけでなく、夏場の節電対策として緑のカーテンに利用されたりします。緑のカーテンを作る場合、気温が上がればそろそろ種を蒔いても良い時期で、苗の場合は5月中旬頃から6月上旬にプランターに植えるのベターで、あまり早く植えすぎますと9月の残暑の時にカーテンの恩恵にあずかれない可能性があるとのこと。

 ちなみに今日5月8日は「ゴーヤーの日」です。

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つつじ

 穏やかな春の日、各地でつつじが見頃を迎えています。垣根や庭先、道路脇などでも見られるポピュラーな花で、各地のつつじ園ではつつじ祭りが催されています。

 つつじは非常に種類が多く、北は北海道から南は沖縄まで全国各地に固有種があり、花色も様々。それぞれの種が季節を追うように山を彩ります。中国伝来の表現に「山笑う」というのがありますが、若芽が吹いて、つつじ類が彩りを加えるちょうどこれからの時期の春の山を言います。

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世界ラーメン協会

 世界24か国・170以上の企業・団体が加盟する「世界ラーメン協会」は先日、2012年の即席麺(袋めん、カップめん)の世界総需要(世界販売統計)を発表しました。

 それによりますと、2012年の即席麺の世界販売は1014億2000万食。初の1000億食突破で、同調査が始まった1997年と比較しますと販売総量は2.5倍にまで増えています。

 これを世界の総人口70億5210万人(2012年版の世界人口白書)で割りますと、全世界で1人あたり年間14.4食の即席麺を消費した計算になります。

 国別では、中国の440億食が圧倒的で、世界需要の44%を占めています。次いでインドネシアの141億食、日本の54億食、ベトナムの50億食と続きます。国民1人あたりの消費量では、韓国の年間72.4食が断トツの1位となっています。

 インドの自動車市場でスズキが高シェアを握りますように、即席麺業界でも米国では東洋水産、ブラジルでは日清食品、ベトナムではエースコックなどが大きなシェアを確保しています。

 ちなみに、韓国の即席麺市場で約7割という圧倒的なシェアを持つのは農心という企業(農心の創業者は、ロッテ創業者の実弟)で、農心の「辛(しん)ラーメン」は日本でも一定の支持を得ています。

 また、世界の即席麺の総数の4割超を胃袋におさめる中国市場において、金額ベースで57%(2012年)のシェアを占めているのは台湾の頂新(ケイマン)グループ傘下の「康師傅(カンシーフー)」です。

 康師傅は中国市場で、即席麺の他に、茶飲料やミネラルウオーターでもトップシェアを握っており、中国において最大級の台湾企業であり、その成長を支援したのは、「サッポロ一番」で知られる日本のサンヨー食品(非上場)です。

 康師傅は、サンヨー食品との提携で成功したことから、アサヒビール、伊藤忠商事、日本製粉、カゴメ、亀田製菓、カルビーなどと次々提携し、台湾と日本のハイブリッド企業だとも言われます。康師傅の株主構成は、頂新とサンヨー食品が持ち株比率33%でほぼ並び、尖閣諸島問題をめぐり中国で反日運動が高まった際には「康師傅は日系企業だ」として排斥の対象となりかけたこともあります

 日本で即席麺トップの日清食品ホールディングスの連結売上高(12年3月期)は3806億円。対してサンヨー食品の単体売上高(同)は792億円ですが、連結(同)では1647億円に達します。また、日清食品の時価総額は約5350億円で、康師傅の時価総額は約1兆4千億円。サンヨー食品は、康師傅の持ち株比率分だけその額は4600億円を超えます。

http://instantnoodles.org/jp/noodles/expanding-market.html

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端午の節句

 「こいのぼり」が泳ぐ季節、「端午の節句」が本日です。他の魚と比べて生命力が強く、多少汚れた沼地や池でも平気な鯉(こい)は、子供の健やかな成長を願う親心の象徴となっています。

 中国の故事に『鯉が黄河の急流を登り、その水脈(登竜門)に達したとき、龍になる』という言い伝えがありますが、「こいのぼり」を立てることは、元気に成長して立派になってほしいという願いを託した親の気持ちの表れそのものと言えます。

 ちなみに、「端午」とは1月7日の人日(じんじつ、七草の節句)、3月3日の上巳(じょうし、桃の節句)、7月7日の七夕(たなばた)、9月9日の重陽(ちょうよう、菊の節句)といった五節句の一つです。

 中国の陰暦では5月は物忌み(ものいみ)の月とされ、5月5日を重五(ちょうご)と呼んでいました。災いや病気を祓う(はらう)日とし、蘭の湯に浸かる、菖蒲(しょうぶ)入りのお酒を飲むなどの風習がありました。日本の宮中でも同様な行事が催されました。

 やがて、宮中から武家の世の中に移ると、武士達はこうした行事から「菖蒲」を「尚武」(武道を重んずる)とかけて、5月5日を尚武の節目の行事とし、盛んに端午の節句を祝うようになります。

 江戸時代になると、端午の節句は男子の節句とされ、武家の男の子の出世を祝う日として定着してゆきました。子供が強く、たくましく育ってほしいという気持ちから、武者人形やのぼりを飾りました。それを真似、庶民の間で紙で出来た鯉を飾ったのが、「こいのぼり」の始まりと言われています。

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鯉のぼり

 大きな鯉のぼりを上げる家庭が少なくなった現在は、各地域で使われなくなった鯉のぼりをたくさん集めて泳がせるのが風物詩となっています。大空を泳いでいる鯉のぼり群れは、まさに水を得た魚のように気持ち良さげです。

 昔は男子が生まれると、家の前に長い竿を立て、その竿をつたって神様が天から降り、子供を守ると信じられていました。そのうち他家よりも神様に目立つようにと様々な色の布を先端に付けることが流行しました。

 これが吹流しの原型で、五行説に由来する五色(青、赤、黄、白、黒)を配して魔除けとし、身につけるべき徳・人としての道を説いた儒教の教え「五常の徳」(仁・義・礼・智・信)も表しています。

 また、この日にひげ面の恐ろしげな閻魔様のような人物が描かれた錦を飾るご家庭もあるかと思います。

 鍾馗(しょうき)様と言って、左手で悪鬼を抑え、右手に破魔の剣を持つ鬼神で、中国の故事によりますと実在した鍾馗は秀才でもあったことから、子供を病魔から守り、学問の神様として飾られるようになりました。また、「日本の張飛」「花実兼備の勇士」「天下無双の大将」と称えられた徳川十六神将・四天王の一人、本多忠勝の旗印としても鍾馗の絵柄は有名です。

 子どもの日の食べ物としては、チマキと柏餅があります。

 チマキは武士の携帯食の名残であるとともに、古代中国の楚の詩人、屈原の命日(五月五日)に茅(ちがや)の葉で包み五色の糸で結んだ米を川に流して弔ったことがそもそもの起源とされ、難を逃れるという意味合いもあります。柏の葉は、新芽が出てくるまで古い葉が落ちないことから、「家が途絶えない」という願いが重ねられているそうです。

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富士山

 日本の象徴でもある「富士山」が、6月開催の世界遺産委員会で世界遺産に登録される見通しとなりました。

 日本には、法隆寺地域の仏教建造(奈良県)、石見銀山遺跡とその文化的景観(島根県)などの世界文化遺産が12件、白神山地(青森県、秋田県)、屋久島(鹿児島県)などの世界自然遺産が4件、計16件の世界遺産があり、富士山が文化遺産に登録されれば日本では17件目の世界遺産となります。

 ちなみに、「富士山」の文化的価値を構成する資産として、三保松原は除外されましたが、各登山道、富士五湖、忍野八海、白糸ノ滝、浅間神社などが含まれています。

 世界遺産に登録されるということは、普遍的価値のある人類共通の遺産として認められたということであり、同時に景観や環境を保全する義務と責任が生じます。

 富士山について以前は自然遺産への登録を目指す動きがありましたが、登山者のし尿処理の不備やゴミ投棄といった環境問題が障害となり選に漏れた経緯あります。その後、文化的景観という観点から文化遺産への登録を目指し、本日の吉報を手にしました。

 世界遺産を目指す理由や事情は、たとえば「誇り」であったり、価値の「保全」であったりと様々ですが、経済効果も大きな動機付けです。

 世界遺産に登録されれば、知名度の向上により世界中から観光客が激増する可能性があり、実際、1995年に世界遺産(文化遺産)に登録された白川郷の登録後の観光客数は、登録前に比べて倍以上に増加しました。世界的な観光資源を持つことで、観光を中心に地域経済の活性化につなげたいという期待があるのは明白です。(ただその一方で、どこの世界遺産も、観光地化が進むことによって困った問題も数多く発生しています。)

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八十八夜

 「夏も近づく八十八夜・・・」という有名な茶摘み歌がありますが、本日はその「八十八夜」です。立春から数えて八十八日目に当たり、歌にうたわいますように、この日に摘んだ茶の葉は上等とされています。

 八十八夜は、まさに夏も近づくということで、農村では田の苗代(なわしろ)作りや畑作物の種蒔きを始める重要な時期です。

 特に、「八十八夜の別れ霜」と言われますように、霜による農作物の被害ら開放されるときであり、「八十八」は漢字の「米」に通じ、末広がりの「八」が重なる縁起の良さも加わって、昔から農事の目安として欠かせない日です。

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こいのぼり

 「こいのぼり」が泳ぐ季節、「端午の節句」が近づいてきました。他の魚と比べて生命力が強く、多少汚れた沼地や池でも平気な鯉(こい)は、子供の健やかな成長を願う親心の象徴となっています。

 中国の故事に『鯉が黄河の急流を登り、その水脈(登竜門)に達したとき、龍になる』という言い伝えがありますが、「こいのぼり」を立てることは、元気に成長して立派になってほしいという願いを託した親の気持ちの表れそのものと言えます。

 ちなみに、「端午」とは月始めの午(うま)の日のことで、中国の陰暦では5月が物忌み(ものいみ)の月とされ、5月5日を重五(ちょうご)と呼んでいました。災いや病気を祓う(はらう)日とし、蘭の湯に浸かる、菖蒲(しょうぶ)入りのお酒を飲むなどの風習が中国にありました。日本の宮中でも同様な行事が催されました。

 やがて、宮中から武家の世の中に移ると、武士達はこうした行事から「菖蒲」を「尚武」(武道を重んずる)とかけて、5月5日を尚武の節目の行事とし、盛んに端午の節句を祝うようになります。

 江戸時代になると、端午の節句は男子の節句とされ、武家の男の子の出世を祝う日として定着してゆきました。子供が強く、たくましく育ってほしいという気持ちから、武者人形やのぼりを飾りました。それを真似、庶民の間で紙で出来た鯉を飾ったのが、「こいのぼり」の始まりと言われています。

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版建て

 新聞には記事の締切時間によって版数が異なる「版建て」という仕組みがあるのですが、例えばある大手新聞の朝刊の場合ですと、朝刊は10版から14版までで、10版の締め切りが前日午後10時半、最終の14版が当日午前2時頃の締め切りとなり、版の違いによって記事の内容や構成が違ってきます。

 印刷所から遠方の地域で配布するのが早刷りの10版で、夕刊のいかない地域などもこの版です。以下、東京本社の管轄地域を例にしますと、おおまかに12版が東京から遠い関東地方、13版は近い首都圏、最終版の14版は東京23区と横浜市・川崎市の一部などとなります。

 自宅で読んだ新聞と会社で読む新聞の一面の記事が違うということが起こるのはこのためです。

 もちろん、時々刻々と事態が変化する重大事件や災害などは遅い版の方が情報量が多く、記事の内容も詳細になります。また、特ダネやスクープ記事を早い版に載せますと他社の追随を許すことになるため、早い版に間に合う場合でもあえて最終版を待って報道するケースもあるようです。

 本来は、事実をいち早く正確に伝えるのが報道のあるべき姿ですが、実情は意図的な操作によって情報の格差が生じているケースがあるということです。

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