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2013年10月

ワカメと「コンブ

 糖尿病や高血圧などの生活習慣病が問題となっていますが、これらの病気には「肥満」が深く関与しているため、食生活には特に気を配る人が増えています。生活習慣病とは、毎日のよくない生活習慣の積み重ねによって引き起こされる病気であり、日本人の3分の2近くがこれで亡くなっています。

 それに関連しまして、「ワカメ」や「コンブ」に含まれる成分に、代謝を活発にして脂肪の蓄積を抑える肥満抑制効果があることを以前に北海道大学の研究グループが確認しています。

 マウスを使い、エサの中に大豆油7%を入れて3週間飼育したところ、20グラム弱だったマウスの体重が平均39.7グラムになったのに対し、ワカメの脂質2%を混ぜた場合は、平均34グラムとなり、約14%体重が少なかったそうです。

 「食欲の秋」、これからは何を食べても美味しい季節ですが、肥満予防の効果が期待できる「ワカメ」や「コンブ」、見直してみる価値がありそうです。

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柿の賦

 正岡子規が「柿食えば・・・」の有名な句を詠んだのは今頃の時期だそうです。

 以前読んだ本に「(柿は)日本の果物の中でもっとも美味い」といった意味のことが書かれていましたが、文人・武者小路実篤は「柿の賦」と題した詩を残しています。


           柿の花は目立たざりけり 
            人々は顧みざりけり
          されど柿の実は目立ちにけり
             人々は賞美せり

            柿の実は甘きが故に
           人々は柿は甘しと云いたり
            されど枝ぶり見よや
            甘しとは我は思わず

             我人々と同じく
             風雨にさらされ
              人々と同じく
           雪霜になやまさるれども
           我は天与の食物をとりて 
           その内より甘露を集めて
           わが実をつくりたるなり

         我は甘露の雨にうたれしことなく
          甘露の泉に根をはりしことなし
             されど我、その内より甘露をとりぬ

             我 又 かくの如きか

                       「柿の賦」 武者小路実篤


 その実の甘さを皆がほめるけれど、柿の木は甘露の雨を浴び、甘露の泉に浴したわけではない。あなたと同じように風雨にさらされ、冷たい雪や霜に悩まされ、与えられたままの環境で、枝を伸ばし根を張り、我が身より甘露を成し、皆が喜ぶ我が実をつくったのである。柿のごとく、かくありたし。

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おもてなし

 コンビニやスーパーなどでは「プレミアム」「プラチナ」「ゴールド」と名のつくプライベート・ブランド(PB)商品が増えており、日常生活にちょっとした贅沢や高級感を求める消費者のニーズを取り込んでいます。

 先日から運行が始まったJR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」は、より贅沢な時間や一級のサービスを求める旅行者の心を捉えています。

 欧州の「オリエント急行」を手本とした日本初のクルーズトレイン「ななつ星in九州」は、機関車と客車7両の計8両編成で、スイート12室、デラックススイート2室の計14室あり、定員は30名。

 ななつ星は「列車そのものが観光地」という視点に立ち、「乗ること自体が旅行の目的」になるべく計画されており、移動時間を快適かつ優雅に過ごすというコンセプトの列車とは一線を画します。

 2名1室で利用した場合の1人当たり料金は、九州の観光地を1泊2日で巡るコースが15万円から22万円、3泊4日のコースで38万円から55万円と高額ですが、予約開始から申し込みが殺到し、抽選倍率は7~9倍、すでに来年6月出発分まで完売、キャンセル待ちも相当の数に達している模様です。ちなみに初列車の抽選倍率は最高で76倍だったそうです。 

 ななつ星の年間売上高は5~6億円程度で、JR九州への直接的な収益貢献はほとんどありませんが、1便すべて貸切るなどといった海外からの問い合わせもあり、PR効果はかなり大きいようです。ななつ星の停車地となるだけでも観光地としての宣伝効果が期待でき、初日の初めての停車地となった由布院駅で1千人近い住民が乗客を出迎えたのもそうした期待があるからこそです。

 オリンピックの東京開催をアピールするIOC総会のプレゼン以降、日本の「おもてなし」が脚光を浴びていますが、和倉温泉の加賀屋が2年ほど前に台湾で開業した「日勝生 加賀屋」はおもてなしの心を徹底した日本式サービスですでに高評価を獲得しており、リゾート施設運営の星野リゾートはニューヨークやロンドンで日本旅館を展開する計画です。

 上記は海外進出の例ですが、国内にあっては日本初のクルーズトレイン「ななつ星in九州」がプレミアムな「おもてなし」で国内外の注目を集めており、「オリンエント急行」並みのブランドに育つ可能性を秘めています。

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血 税

 最近気になる話題といえば、やはり来年4月からの消費増税。5%だったのが8%になるのは買い物のたびに痛いよな・・・と思う反面、孤独な老後を迎えて国のお世話になるかもしれないわけだし、仕方ないよな・・・という思いもアリ。ことほどさように、胸の内というのは複雑です。

 税といえば、「血税」という言葉をよく聞きます。一般には血のにじむような苦労、血を搾り取られるような苦労をして納める税金のことを指すようですが、なんというか自らの生血をもって納税しなくちゃいけないような、一種のおどろおどろしさ&おぞましさすらも感じさせる、何となく怖~いお言葉。

 なお、古代ローマでは兵役につくと直接税を免除してもらえる制度があったらしく、いわば自らの体で税金納めるような形だったことから兵役のことを「血の税」と呼んだとか。どうもこれが今につながる「血税」の語源となってる模様です。

 日本で初めて「血税」という言葉が登場したのは明治5年(1872)で、こちらもやはり兵役がらみ。この翌年に制定される徴兵令に先立って「徴兵告諭」という声明を出し、兵役について「自らの生血をもって国に報いねばならん、これが西洋でいうところの血税だ」ってな主旨の話をした様子。

 新たな税の導入は庶民の反感をかうのが世の常ですが、ましてそれが自らの命を賭して納税(?)するような兵役義務ともなると、当時の人々が思いっきり反発したのも、むべなるかな。

 各地では徴兵令に反対する「血税一揆」が続出、特に若者を主たる労働力とする村落の反発はとりわけ強烈だったとか。ちなみにこの血税一揆、譬え話としての「生血をもって」という表現をホントに生血を抜かれると勘違い、これは大変・・・ってことで一揆に加わってた人も少なからずいたとか、いないとか。

 お金で払うにしろ、物納するにしろ、兵役のような賦役の形をとるにしろ、税というのはいつの世でも庶民にとって悩みのタネですね?。

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江戸のハゲ頭事情

 江戸時代最大の特徴とも言えるのが「ちょんまげ」と言うヘアースタイルです。これはただのファッションではありません。時代劇の「遠山の金さん」で、金さんが遊び人の時、ちょんまげは曲がっていますが、奉行として登場する時は、きちんと真っ直ぐになっています。遊び人(町人)は格好を付けて曲げたちょんまげを結ったりしますが、奉行(武士)はきちんとしたちょんまげを結います。ちょんまげは階級を表す印でもあるのです。

 また、江戸時代は、武士も町人も、月代(さかやき=頭頂部)を摺りました。月代を剃らないのは、女性と子供を除くと、医者などの特殊な職業の方か、病人、浪人だけです。月代を剃っていると頭が冷えて風邪をひきやすくなるので、病人は月代を剃らないのです。病人が武士の場合、病気が癒えると、自分の上司に「月代断り」と言う届出を出してから、月代を剃ります。ちょんまげに対して武士はかなり気を使っていたのです。

 しかし、歳を取ると、髪は薄くなっていきます。剃ったばかりの月代は、青々として綺麗なのですが、ハゲてしまうと、月代はツルツルテカテカになってしまいます。そのため、ハゲた方でも月代が美しく見える様に、若々しく見える様に、頭頂部に青黛(せいたい=青いまゆずみ)を塗る方もおりました。けれども、すっかりハゲ上がってしまう方もいたでしょう。百姓や町人なら、首筋に残ったわずかな髪を集めて、ちいさなちょんまげを作って、その場つなぎをする事もありますが、武士は、そうは行きません。ちょんまげが結えないほどハゲてしまった場合、武士は家督を嫡子に譲り、引退(隠居)するしかないのです。ハゲは武士の引退宣言だったのです。

 毛生え薬などなく、カツラで誤魔化す訳にもいかず、ましてや、アート●イチャー、ア●ランス、リー●21などの、なんとか増毛法なんて、画期的な技法が無い時代、ハゲへの対抗策は皆無です。今でもお相撲さんは、ハゲてまげが結えなくなると引退するそうですが、江戸の武士にとっても、ハゲは進退にかかわる重大事項、特に若ハゲは深刻な問題だったのです。

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江戸の「武士の家計簿」事情

 江戸時代の武士は貧乏だったと言う事は事実です。「武士は食わねど高楊子」なんて俚諺が定着しているほどです。幕末の加賀百万石、前田家に、猪山(いのやま)家というお侍さん一家がいました。そして、この猪山家の、天保十三年(1842)から弘化二年(1845)までの家計簿が、ほとんど完全な状態で残っているのです。

 猪山家は、加賀百万石の「御算用者(ごさんようもの)」、つまり会計処理係を代々勤めた家計です。天保十四年の猪山家の俸禄は、家長の猪山信之が知行七十石、嫡子の直之が切米四十俵となっています。知行七十石と言うと、殿様から、玄米が七十石収穫できる土地を与えられている事になりますが、藩士がそこから得られる年貢収入は、おおよそ32%、玄米二十二石。 この年の信之の収入は玄米二十二石と、夫銀(ふぎん=労役を徴収していた名残で、銀で代納されるお金)三十四.三匁(玄米換算〇.五石ほど)。

 直之の切米四十俵は玄米二十石に相当し、直之は他に拝領金として八両をもらっています。一両が一石として、玄米換算八石。つまり、この年の猪山家の収入は、玄米換算で、二十二+〇.五+二十+八=五十.五石、銀にして約三貫目となります。また、一両が一石ですから、金額にしておよそ五十両二分。一両150,000円として、現代価格で年収七百五十七万五千円となります。

 ところが、前年の天保十三年七月十一日時点で、猪山家の負債は銀六千二百六十匁。つまり、年収に倍する借金があったのです。大名や大身の旗本は「大名貸し」「札差・蔵宿」などの金融業社から金を借りていましたが、禄高百石以下の武士は、普通の町人から借金をしていました。

 猪山家では、天保十三年の夏、所持品を売却して、借金を返すという方策が採られています。直之の妻の実家から千匁の資金援助を受け、勤務先から五百匁を借用し、所持品を売却して得た二千五百六十四匁、合計四千六十四匁を返却しますが、まだ、二千二百匁ほどの借金が残ります。そこで大口融資先に「元金の四割をこの場で返済する。そのかわり、残りは無利子十年賦にしてもらいたい」と交渉し、猪山家は利息払いの圧力から開放されたのでした。

 猪山家の家計簿は、この借金返済を契機につけはじめられたものと思われます。

 この猪山家の家計簿分析は、新潮新書から「武士の家計簿「加賀藩御算用者」の幕末維新」・磯田道史著として発行されていますので、興味のある方はご参照ください。

 私は家計簿も小遣い帳もつけていません。そんなモノつけるほど、収入無いし、どんぶり勘定でやっていても、なんとか生きています。もっとも、食料品も、衣類も、極端に安いモノしかかいませんし、お酒も低価格のボトル焼酎です。

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甘 党

 この時期はカボチャや栗、さつまいもなどの秋の味覚を使ったスイーツが増え、舌でも秋を満喫できます。

 昔はお酒よりも甘いお菓子を好む人を「甘党」と言い、甘いものよりもお酒を好む人を「辛党」と言いましたが、実感としては酒好きな方でも甘いものを好む人は意外と多く、「甘党」という言葉も最近は単に甘いものが好きという意味で使われることが多いそうです。

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名 言

 二人の人間が同じ格子の中から外を見ている。
 一人は(地の)泥を、一人は(天空の)星を。

                     フレデリック・ラングブリッジ



 真心をもって人を助ければ、必ず自分も人から助けられる。
 これは人生のもっとも美しい補償の一つである。

                              エマーソン



 過ぎ去ったことは決して気にかけるな。これも経験の一つと考えて、
 悩みは忘れ去ろう。目の前は常に困難だらけだ。
 振り返って過ぎ去った困難まで省みる必要はない。

                        ハーバート・フーヴァー



 人生に大切なことは、五文字で言えば「上を見るな」
 七文字で言えば「身のほどを知れ」

                               徳川家康



 私はイチゴミルクが大好物だが、魚はどういうわけかミミズが大好物だ。
 だから魚釣りをする場合、自分のことは考えず、魚の好物のことを考える。

                          デール・カーネギー



 夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、
 計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。
 故に、夢なき者に成功なし。

                              吉田松陰

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エアバス

 JALが日本の航空業界の慣例を破って、ボーイングではなくエアバスから大型機を数十台購入する契約を結んだ。慣例はどこから来たかと云えば、それはもちろん日米政府間のかつての貿易摩擦の解消から始まって重層に重なる理由に基づいているだろう。それは日本という国のコストを、私企業に分担して負わせてきた仕組みでもある。それは必ずしも日本だけに存在する仕組みではなく、世界の至る所で何かしらの形での官民一体型の対応というものは行われていると思う。

 そこに降って湧いた、JALとエアバス間の約1兆ドルの契約である。これは慣習を守らなくていい者の競争力を如実にあらわしているのではないか?explicitな意味だけでなく、概念的な意味での“税金を払う”という表現が使われることが、英語でも日本語でもある。税金を払わなくて済めば、企業の利益は増える。

 かつて国(Nation)は強大な実力と概念上の影響力を持っていた。今でも一部の国ではそうである。しかし多くの先進国においては、国のそういった力は低くなってきている。科学的に云うと分化したのである。インターネットなどによって社会の造られ方が変わったとも表現できるだろう。そのような時代に、どうやって国や私企業や国民・納税者は、お互いの関係を築き、保っていくのか。JALとエアバスの契約のニュースは、そんなことまでに思いを馳せらせるのでありました。

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オバマケア

 自由診療が基本のアメリカでは、公的保険は高齢者向け(メディケア)と低所得者向け(メディケイド)があるのみで、それ以外は民間の保険会社と契約することになります。当然、無保険者もいるわけで、医療サービスを受けられない市民(推定4800万人)の存在はアメリカが抱える社会問題の一つです。

 そのような状況を踏まえて、国民皆保険を目指したのが「オバマケア」と呼ばれる医療保険制度改革です。これに強硬に反対したのが下院を握る共和党で、オバマケア阻止のために2014年会計年度暫定予算に反対し続けました。

 結果、アメリカでは新しい会計年度が始まる10月からの予算がつかず、1日から警察、医療、航空管制といった国民の安全を支える機関を除き、連邦政府の多くの機関が閉鎖されましたが、17日になってようやく閉鎖が解除されました。

 政府機関が閉鎖されていた間、FRBや地区連銀、業界等が集計する一部の経済指標を除き、雇用統計などの発表は延期されていましたが、政府機関の閉鎖解除に伴いようやく経済指標の発表が再開されます。

 11月1日に予定していた10月の雇用統計の発表も1週間遅らせ11月8日に変更になっています。

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戻りガツオ

 食欲の秋と申しますが、山口素堂の俳句に「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」とあります。初夏の訪れを告げるのが「初ガツオ」なら、秋を堪能させてくれるのが『戻りガツオ』です。

 春以降、黒潮にのって太平洋岸を北上する「初ガツオ」に対して、夏から秋にかけてUターンして南へ産卵のために下ってくるのが『戻りガツオ』で、餌を追いながらの長い航海によって体も春先に比べて一段と大きくなっているため、脂肪の乗りが倍加し、時にはマグロのトロより美味しいとまで言われています。

 室町時代からカツオは非常に珍重され、織田信長などは産地から遠く離れた岐阜城や清洲城に生の鰹(カツオ)を取り寄せて家臣に振る舞ったとされています。また、信長は鰹節を『勝男武士』と表して、勝ち戦の祈願にも使ったそうです。

 春の「初ガツオ」に比べて価格が半額程度ということもあり、秋の魚として秋刀魚(サンマ)と人気を二分している『戻りガツオ』。たたきにしてショウガ、ワケギ、ニンニクをかけてしょうゆかポン酢で食べるのが一般的ですが、脂肪の乗った新鮮な刺し身はまた美味です。

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「秋」

 10月としては記録的な暑さを各地で記録しましたが、今の季節は「秋」です。「秋」は収穫の時期で食べ物が飽きるほどあることから、「飽き」が語源の一つとなっています。余ったものを交換し融通し合うようになったことから「あきない」という言葉が派生したという説もあります。

 また、秋は「とし・とき」とも読み、歳月や時間の経過を表すこともあります。「一日千秋の思い」は「一日が非常に長く感じられること」を表し、「春秋」と言えば「年月」あるいは「年齢」を表します。

 秋を詠んだ歌には、兜町でも有名な「桐一葉、落ちて天下の秋を知る」というのがあり、ささいな現象からその後の趨勢を推し量るたとえとして用いられますが、もともとこの歌は豊臣の世の衰退を言い表しています。※桐は豊臣家の家紋


 「露と落ち露と消えにし我身かな 浪速のことも夢のまた夢」 秀吉

 「露の世は露の世ながらさりながら」 一茶


 上段は秀吉の句で、夢のようであったと我が身の人生を振り返っています。欲望を満たし栄華を極め、事ここに至り人生への執着も薄れ、長い芝居を見たような境地がそこにあるような気がします。ここにある「露」もまた人生の秋を意味し、命の儚さをたとえています。

 ちなみに、当時の武将は死への覚悟として予め辞世の句を作っておくことが多かったそうです。この句も、62歳で亡くなった秀吉の死に際の句という印象がありますが、実際には秀吉51歳の頃の句と言われています。

 栄華を極めた秀吉の句はその人生を「夢」と達観する趣がありますが、幼くして命を落とした長女の短い人生を、跡形もなく消えてしまう露にたとえて詠んだ小林一茶の句はせつなく、強い余韻を残します。

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氷河期サイクル

 先日の報道ですが、東大の阿部准教授を中心としたチームが、10万年周期で来る氷河期のメカニズムを、氷床自体の重さで地盤が上下することに起因するものであると突き止めたとのこと。地球の公転軌道とかではなく、地球上の氷床自体に循環のメカニズムがあるとの説ですが、これは興味津々です。

 私はそもそも、地球温暖化の議論については、氷河期に入るサイクルが明らかにされていない中で、即ち大きな波の理由が分からない中で小さな波のことを話すのは、如何なものか、との立場を取ってきたので、この説が本当だとするとこれは少なくとも私的には大ニュースです。

 この研究では、過去40万年にわたる北半球の氷床分布を再現しているとのことで、この氷床の地盤上下動は、上下に1000メートルにも及ぶとのことで、しかも二酸化炭素の濃度は周期を生む原因となっていないとのこと。気になります。研究内容を読んでみたい。やはり英語でしょうか?しかし日本語でも私には分からないでしょうか。でもなんで話題になっていないのだろう?なんとか研究内容にアクセスして勉強したいと思います。

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囲碁十訣

 基盤上の戦争である囲碁は、戦術や戦略の面で実際の戦闘に通じるところがあり、戦国武将の多くが囲碁を嗜み、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康らも囲碁を好んで打っていたことは知られています。

 江戸時代には空前絶後の無敗記録を達成した本因坊秀策(ほんいんぼうしゅさく)という天下無双の囲碁棋士がいました。その秀策が拠り所としたという中国から伝わった囲碁の教え「囲碁十訣(いごじゅっけつ)」はそのまま一般社会にも通じるところがありますので意訳とともにご紹介させていただきます。

 
   【 囲碁十訣 】

     貪不得勝  (貪りては勝を得ず)

     入界宜緩  (界に入らばよろしく緩やかなれ)

     攻彼顧我  (彼を攻めるに我を顧みよ)

     棄子争先  (子を棄て先を争え)

     捨小就大  (小を捨て大に就け)

     逢危須棄  (危うきに逢いてはすべからく棄てよ)

     慎勿軽速  (慎みて軽速なるなかれ)

     動須相応  (動にはすべからく相応せよ)

     彼強自保  (彼強ければ自らを保て)

     勢孤取和  (勢い孤なれば和を取れ)

 

 意訳しますと下記のようになります。



     貪欲は損を招く

     相場の勢いが勝るときは緩やかに

     まずは足元を固めよ

     つまらぬ手は捨て先を考えよ

     小さな局面に煩わされることなく大局を見よ

     危ない手は捨てよ

     慎重であれ

     相場の動きに対し臨機応変に

     劣勢の時は自らを守れ

     まずい手はほどほどで治まれば良し

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サ バ

 青い魚と書いて『鯖』、その名の通り、「青魚の王様」と言われ、栄養価が高く、いよいよこれから旬となります。秋の深まりとともに体がふっくらとしてきて、古くからその美味しさが知られていますが、江戸時代には将軍家への献上品となったほどです。

 血液をさらさらにして血中のコレステロール値を下げるといわれるエイコサペンタエン酸(EPA)や脳を活性化するといわれるドコサヘキサエン酸(DHA)、その他、たんぱく質、鉄分、ビタミンB1、B2等々、豊富な栄養素が含まれています。

 食べ方も色々で、みそ煮、酢でしめた締めサバ、水煮、竜田揚げ、フライなどがあるほか、缶詰もおなじみです。ただ、「サバの生き腐れ」という言葉がありますように、鮮度が長持ちせず、普通は刺身では食べられません。

 店頭で選ぶ際は、目が澄んでいて、皮に張りがあるもの。腹がしっかりした太めのものを選ぶと良いです。

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グローバル企業のブランド価値

 米コンサルティング会社インターブランドが毎年選定している世界の企業ブランド価値ランキングの最新版「ベスト・グローバル・ブランド2013」を発表しましたのでトップ10をご紹介させていただきます。
          ※カッコ内は昨年順位


  順位    企業ブランド名      価値    前年比増減率

  1( 2) アップル         983億ドル  28%増

  2( 4) グーグル         933億ドル  34%増

  3( 1) コカコーラ        792億ドル   2%増

  4( 3) IBM          788億ドル   4%増

  5( 5) マイクロソフト      595億ドル   3%増

  6( 6) ゼネラル・エレクトリック 469億ドル   7%増

  7( 7) マクドナルド       420億ドル   5%増

  8( 9) サムスン電子       396億ドル  20%増

  9( 8) インテル         373億ドル   5%減

 10(10) トヨタ自動車       353億ドル  17%増



 アップルの首位は、2000年に調査が始まって以来初で、昨年まで13年連続で首位を堅持してきたコカコーラが初めて順位を落としました。

 ブランド価値の前年比増減率をみますと、コカコーラが価値を減らしたわけではなく、アップルやグーグルのブランド価値が大きく向上したことが分かります。また、スマートフォンで世界シェアトップのサムスン電子の躍進も目立ちます。

 ちなみに「ブランド」とは本来、自家の所有物であることを示すために家畜に押した焼き印のことを言いましたが、それが現在では企業や商品を差別化しイメージづけると同時に、顧客にとりましては選択の際の判断基準になるという重要な価値を帯びるようになっています。

 高いブランド力は、同様の商品でありましても他社よりも高い価格をつけることを可能にするという観点から、ブランドの価値は「超過収益力」とも呼ばれます。

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シシャモ

 「柳葉魚」と書くと「シシャモ」で、これからそのシシャモの旬となります。卵の食感が魅力のメスの子持ちシシャモが人気ですが、オスも身が締まっていてなかなかです。アイヌの人々の間で、シシャモは神様によって柳の葉からつくられたと言い伝えられてきました。このため、漢字では「柳葉魚」と書くそうです。

 一言で「シシャモ」と申しましても、日常、スーパーや居酒屋などで目にするシシャモは実は本物ではないケースが多いようです。国内で出回るシシャモのほぼ9割がノルウエーなどからの輸入物が中心で、北海道産のものは1割未満に過ぎません。

 輸入物はシシャモではなく、カペリンという品種で、店頭でラベルを見ますと「カラフトシシャモ」という名で並んでいます。生態的な面も全く違っていて、シシャモは秋に川を遡上して産卵しますが、カペリンは一生海で暮らします。

 栄養面で申し分ないシシャモは、6匹程で1日に成人が必要なカルシウムの所要量の600mgが含まれているそうです。その他にA・B2・D・Eなどのビタミンが多く、干し物にすることによりビタミンDが増加、カルシウムの吸収を助ける効果もでてくるそうです。

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カボス

 天候不順で野菜高が3カ月近く続いています。特にピーマンの卸価格は前年同期に比べて2倍強、レタスやタマネギは5~7割高、ナスやキュウリ、ジャガイモなども高いそうです。首都圏で出回る野菜の産地は夏は東北で秋は関東へと移ります。そろそろ関東産が出回り始める頃。野菜高も落ち着いてほしいものです。


 ところで、漢字で「香母酢」と書いて「カボス」。9月から10月にかけてが旬で、食卓で爽やかな香りを楽しむことができます。

 「カボス」は大分県で古くから栽培され、全国に出回るカボスの99%は大分県産です。色と形が似ているため、徳島県特産の「スダチ」と混同されることがありますが、大きさが全く違い、「カボス」は100~150グラム程度と大きく、「スダチ」は30~40グラム程度と小さいです。

 料理の風味を豊かにする酸味料として焼き物や鍋物などに果汁を搾って使われることが多いですが、ビタミンCの宝庫であり、血液を浄化したり、新陳代謝を盛んにしたり、疲労回復、さらにはダイエットにも効果があるということで、アルカリ性健康食品としての注目度が昨今高まっています。

 縦と横に切ると汁をしぼりやすく、サンマにかけたり、カレーや焼酎(しょうちゅう)にたらしたり、蜂蜜とまぜて水で割ってジュースにしたりと、色々なものに合わせて楽しむことができます。

 購入する際は、果皮が硬く、濃い緑色をしたものを選ぶと良く、保存は涼しく暗い場所が最適です。

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世界人口予測

 フランスの国立人口研究所が昨日発表した世界人口予測によりますと、世界の人口は現在の約71億人から2050年には97億人に達する見通しです。

 国連では50年の世界人口を96億人と予測しておりますので今回の推計とほぼ一致しています。

 現在最も多くの人口を抱えているのは中国(13億人)で、次いでインド(12億人)、アメリカ(3億1620万人)、インドネシア(2億4850万人)、ブラジル(1億9550万人)と続きますが、50年にはインドの人口が16億人に達し中国を抜いて世界一になっているとフランス国立人口研究所は予測しています。ちなみに、インドの人口が中国を抜くタイミングは、国連予測では2028年です。

 なお、フランス国立人口研究所ではアフリカ大陸の人口が現在の11億人から、50年には25億人に激増するとみており、特にアフリカ最大の人口を擁するナイジェリアは現在の1億7400万人(世界7位)から4億4400万人と倍以上に人口が増え、アメリカを抜いて世界3位になると予測しています。

 日本の人口は現在の1億2730万人から50年には9700万人まで減少し、世界順位も現在の10位から19位に後退する見通しです。

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江戸の「品川」事情

 かの有名な「土蔵相模」と言う旅籠があった品川は、江戸(日本橋)から二里(約八キロ)にある、東海道一つ目の宿場です。目黒川を挟んで北側の北品川宿と南側の南品川宿、そして、享保七年(1722)に公認された歩行新宿(かちしんしゅく)から構された地域で、江戸期の古地図と現代の地図を比べてみると、現・京浜急行北品川駅西が歩行新宿、新馬場駅南が北品川宿、新馬場駅から青物横丁駅にかけてが南品川宿になります。

 海岸沿いにある品川の地は、東海道が整備される以前から、漁業の盛んな土地として栄え、さらに、東海道第一番目の宿場として整備されたため、天保十四年(1843)の記録では、人口六千八百九十人、家数千五百六十一軒、旅籠数百十一軒と繁栄しました。

 また、品川は、千住、板橋、新宿、と合わせて四宿と呼ばれ、吉原よりも安価で気軽に遊べる旅籠(実は妓楼)があった他、将軍家の鷹狩りの場で、八代将軍吉宗公が桜を移植し、庶民に開放した「御殿山」や、モミジの名所として名高い「海晏寺(かいあんじ)」など多くの寺社がある行楽地でもありました。

 現在の北品川駅を降りると、まず、「問答河岸の碑」と言うものが眼に入ります。寛永十七年(1640)、三代将軍家光公が、帰依していた品川・東海寺の沢庵和尚を訪ねた折り、家光公が「海近くして東(遠)海寺とはこれいかに」と問うたところ、沢庵和尚がすかさず「大軍を率いて将(小)軍というがごとし」と答えたと言う、問答があった場所とされています。

 さらに、その碑を過ぎて南へ進むと、道の左側(現・北品川1-24付近)に、一階にコンビニの入った四階建てのマンションがありますが、この地こそ、かの旅籠屋「相模屋」通称「土蔵相模」があった場所です。土蔵相模は、妓楼としての経営が難しくなった昭和四十年代に「さがみホテル」と言う旅館になりましたが、それも長く続かず、取り壊されてしまいました。

 幕末の安政七年(1860)、この土蔵相模を出発した水戸藩士たちは、雪の降る中、江戸城、桜田門へ向かいます。狙うは大老・井伊直弼の首。桜田門外の変の出発点は、この土蔵相模だったのです。

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リンゴの唄

 「赤いリンゴに 口びるよせて~ だまってみている 青い空~♪

  リンゴはなんにも いわないけれど リンゴの気持は よくわかる~♪

  リンゴ可愛(かわ)いや~可愛いやリンゴ~♪」


 これは「リンゴの唄」です。第二次世界大戦敗戦後の1945年の本日10月11日に日本の戦後映画の第1号として『そよかぜ』が封切りとなり、その挿入歌として発表され、戦後のヒット曲第1号となった楽曲です。

 作詞・サトウハチロー氏、作曲・万城目正(まんじょうめ ただし)氏で、映画「そよかぜ」の主演、そして歌唱の並木路子さんは一躍大スターとなりました。


 「リンゴの唄」の吹き込みの際、作曲の万城目氏からもっと明るく歌うようにと何度も指摘されたそうですが、並木さんは戦争で父親と次兄、3月10日の東京大空襲で母も亡くしていたため、とてもそんな気分にはなれなかったそうです。それでも、その事を聞いた万城目氏は「君一人が不幸じゃないんだよ」と諭して励まし、あの心躍らせるような明るい歌声が生まれたそうです。

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ニセ札

 今年はインターネットバンキングを悪用した預貯金の不正送金事件が急増、すでに昨年の11倍超にあたる5億5千万円の被害が出てるとか。サイバー犯罪対策のためにもPCのセキュリティには気をつかっています。

 さて、ハイテクを駆使したサイバー犯罪が跋扈する一方、古典的(?)な犯罪もまた絶えないようで、栃木県宇都宮市ではタクシーの売上金の中から複数のニセ1万円札が見つかってる模様です。

 第二次大戦中、ヒトラー率いるナチス・ドイツは敵国イギリスの経済を混乱させるためポンド紙幣の偽造を進めたほどで(ベルンハルト作戦)、ニセ札作りは時として国を傾きかねさせない重罪。そんなニセ札が買物や代金の支払いに使えないのは当然ですが、海の向こうコロンビアではニセ札ではない正真正銘のお札が無効となり、国民生活に大混乱をもたらした例があるようです。

 1994年10月、強盗団がコロンビア中央銀行の支店を襲い、240億ペソ(当時のレートで約30億円)もの紙幣を強奪!史上最大級の銀行強盗事件となったわけですが、コロンビア中央銀行の対処は早かった。ちゃ~んと紙幣のナンバーは控えてあったので、「盗まれた240億ペソの紙幣、ぜーんぶ無効にしちゃいます。つまり手元に持ってても、それはただの紙キレです。強盗団の皆さん、せっかく苦労して盗んだのに残念だったね」ってな発表をしたのです。

 強盗団が困ったのはもちろんですが、これには善良なコロンビア国民もまた困ります。金融機関のような所ならいざ知らず、小さな商店やスーパーでいちいち紙幣のナンバーを確認し、問題の「無効紙幣」じゃないかどうか調べるのは超大変。いわゆるニセ札とは違うので、すかして調べるなんてお手軽な見極め方もできず、お客さんを長らく待たせてでも根気よくナンバーを調べるしかありません。知らず知らずのうちにペソ紙幣を受け取ったら、それがジョーカー(無効紙幣)かもしれないわけで、国内全土がすっかりトランプのババ抜き状態に!

 銀行強盗そのものがとんでもない重罪ですが、罪もない無垢なコロンビア国民にかくも迷惑かけちゃうとは、なんとも罪な強盗団がいたものです。

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会計年度

 2013年度は1日から下期入りして居ますが、この場合の「年度」は「会計年度」を指していますが、慣習や業界によって様々な「年度」のくくりがあり、例えばコーヒー年度は10月から新年度となります。

 コーヒーの貿易額は、小麦やコメなどを上回り、一次産品(加工されていない産出品)としては原油や天然ガスに次ぐ規模で、日本の消費量はアメリカ、ブラジル、ドイツに次いで世界4位、国内の消費量は緑茶を遥かに上回り、コーヒーはもはや国民飲料的な存在になっています。

 先日の週刊「東洋経済」に詳述されていますとおり、日本においては過去に何回かコーヒーブームが起こり、現在は新たなブームを迎えています。その火付け役はセブン-イレブンが今年1月から展開している「セブンカフェ」です。

 1杯100円で本格的なドリップコーヒーを提供する「セブンカフェ」は想定以上の売れ行きとなっており、年間売上高は400億円を超える見通しで、他のモノも合わせて購入するケースが多いことから客単価のアップにもつながっているようです。

 商材としてのコーヒーの魅力は利益率の高さで、粗利益率は約5割、100億円売れば50億円が利益になると言われており、今年になってからのセブンの快進撃に他のコンビニでも同様のサービスを拡充し、牛丼の「すき家」でも100円コーヒーの提供店舗を順次拡大しています。

 ちなみに100円コーヒーの攻勢で打撃を受けているのは缶コーヒーです。100円コーヒーではマクドナルドが先行しましたが、セブンカフェのスタート以降、缶コーヒーの売り上げは数%ほど落ち込んでいると言われます。

 日本のコーヒー市場全体で、インスタントコーヒーを中心に大きなシェアを握るネスレは、1年ほど前からオフィスへのコーヒーマシンの導入をすすめています。マシンは無償貸与のため、専用のパックなどの販売で収益を得る方式で、導入オフィスは年内に10万カ所に達する勢いです。

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神無月

 今から49年前の1964年(昭和39年)の10月1日、時速200キロという当時の世界最高速の東海道新幹線が開業となりました。そして、その9日後の10月10日、第18回東京オリンピックが開催となりました。


 古来から十月を「神無月」と言いますのは、旧暦の十月には全国の神々が出雲の国(現在の島根県)に集まり、留守になることから神の無い月と言われているそうです。

 神の出発を「神送り」、帰来を「神迎え」といい、普通は出発が九月末日、帰還が十月の末日になります。逆に、出雲では、神々が集合してきますので「神在月(かみありづき)」と呼ばれているそうです。

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ノーベル賞

 あらゆる細胞に変化できる能力を持つ人工多能性幹細胞(iPS細胞)を開発した京都大学の山中伸弥教授がノーベル医学・生理学賞を受賞してから1年が経ち、今年も受賞者発表の時期となりました。

 日程としては、日本時間の本日午後6時半ごろに発表される予定の医学・生理学賞から始まり、明日8日が物理学賞、9日が化学賞で、10日以降も文学賞、平和賞、経済学賞と続きます。

 村上春樹氏がノーベル文学賞の最有力候補とみられていますが、近所の書店では早くも村上氏のフェアが行われています。

 ノーベル賞はご存知のように、ダイナマイトの発明者として知られるアルフレッド・ノーベルの遺言に従って始まりましたが、そのきっかけはノーベルが自分の死亡記事を目にしたことにあります。

 爆薬の発明・開発で巨万の富を手にしたアルフレッドはある時、自分の兄の死がアルフレッドが死んだものと誤報され、「死の商人、死す」の見出しがついた自分の死亡記事を目にします。

 それ以来、死んでから自分が後世にどのように記憶されるかを考えるようになったアルフレッドは、遺言に「換金可能な私の全財産は、以下の方法で処理されなくてはならない。私の遺言執行者によって安全な有価証券に投資された資本で基金を設立し、その毎年の利子について、人類のために最大の貢献をした人達に賞の形で分配されるものとする」と記します。

 その遺言をもとに、アルフレッドが亡くなってから5年後の1901年から授与が始まったのが現在のノーベル賞です。

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お稲荷様

 青々としていた水田はいつの間にか黄色を帯び、やがて黄金色に輝き、実るほどに頭(こうべ)を垂れた稲穂はやがて収穫の時期を迎えます。

 古来から稲作とともに歩んできた日本人は、その年の収穫を神に感謝し、翌年の五穀豊穣を願ってきました。その神の最もたるものがお稲荷様です。

 稲荷は、稲生、稲成、飯成とも書かれ、狐がその神のように思われがちですが、実際には五穀をつかさどる稲荷神が祀られています。狐は稲荷神の使いという位置づけで、伊勢神宮の鶏、春日大社の鹿、日吉大社の猿、八幡宮の鳩にみられるような単なる神使と違い、お稲荷様の狐には神様の一族のような資格を与えられているそうです。

 赤い鳥居に小さな祠(ほこら)、祠の前に狐が2尾、こうした稲荷神社は都心部でもオフィスビルの一角やデパートの屋上などに見ることができます。個人の家に祀られている稲荷社まで含めると膨大な数の稲荷神が祀られており、その総数は3万とも4万ともいわれます。

 ちなみに、稲荷神社の総本社である京都の伏見稲荷大社は関東以外では最大の初詣客を集めることで有名ですが、岸和田だんじり祭りも伏見稲荷への五穀豊穣祈願が始まりとされています。

 お稲荷様は五穀豊穣の神であるとともに商売繁盛の神でもあります。お稲荷様の傍に控える狐に「人を化かす」「人に憑く」といったちょっと怖いイメージを持つ人が多いようですが、お稲荷様は昔から庶民にとって身近な存在で、非常に融通が利き、願い事をするには頼もしい神だそうです。

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凱旋門賞

 日本時間の今晩10月6日午後11時15分にフランスのロンシャン競馬場で世界最強馬を決めるレースがスタートします。

 どうしても勝てないレース。日本競馬界にとって毎年10月第1日曜日に行われるこの「凱旋門賞」(G1、芝2400メートル)はそんなレースです。

 このレースは過去に欧州馬以外の優勝はなく、2006年に出走した当時の日本最強馬ディープインパクトは3着(レース後失格)で、日本調教馬が毎年のように兆戦していますが2着どまりで、日本人騎手ではディープインパクトに騎乗した武豊騎手の3位が最高位です。

 「世界の競馬人の夢」とまで言われる凱旋門賞のタイトルは日本の競馬界にとっても悲願となっており、日本競馬史上7頭目のクラシック三冠馬で昨年の凱旋門賞2着入賞の実績を持つオルフェーヴル(牡5歳、C.スミヨン騎手)とディープインパクトの子で今年の日本ダービー(東京優駿)を制したキズナ(牡3歳、武豊騎手)の2枚看板の参戦で日本馬初タイトルへの期待が高まっています。

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イチジク

 漢字で『無花果』と書いて『イチジク』。不老長寿の果物とも呼ばれ、果実の内側に花があり、外側からは見えないことから漢字では『無花果』と書くそうです。そのイチジクが旬を迎えています。

 主な産地は、愛知(18%)、和歌山(14%)、福岡(8%)、兵庫(8%)。この4県で全国の半分近くを生産しています。1日に1果熟すことから「一熟」と呼ばれた・・・等々、名前の由来には諸説があります。


 聖書にもたびたび登場する「イチジク」は世界最古の栽培果樹といわれ、エデンの園でアダムとイブが食べた禁断の果実はイチジクという説があります。一般的にはリンゴと思われていますが、当時の中東ではリンゴが採れなかったことや、アダムとイブが恥ずかしくて前を隠していた幅の広い葉っぱがイチジクの葉として描かれているからだそうです。

 店先で選ぶ際は、ぽってりと丸みがあり、果皮に張りと弾力があって香りのよいものが良いそうです。へたの切り口に白い液がついているものは新鮮な証拠で、お尻の部分が裂けそうになり、ヘタのところまで赤褐色に染まると食べ頃です。

 皮を剥くときは、じくの付け根の方から剥く方が綺麗に剥けるそうです。

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江戸の放生会事情

 旧暦の八月十五日は(今年は9月19日)、八幡宮の祭日で、江戸庶民は、日中に八幡祭りの見物に出かけ、夜は月見(旧暦八月十五日は中秋の名月)をすると言うのが慣わしとなっていました。

 八幡宮は、源頼朝が、京都の石清水八幡宮に祀られている祭神を鎌倉八幡宮に分祀して以来、全国の武士に信仰されるようになった社です。江戸には、富岡八幡宮(現・江東区)、銀杏岡八幡宮(現・台東区)、蔵前神社(現・台東区)、御田(みた)八幡宮(現・港区)、穴八幡神社(現・新宿区)、渋谷八幡宮(現・渋谷区)、誕生八幡神社(現・品川区)など、数多くの八幡社がありました。武士に信仰される社らしく、八幡社の名物は流鏑馬(やぶさめ)ですが、その祭りの中心となる儀式は、放生会でした。人間の腹を満たす鳥や魚に感謝し、空や池へ放つという、仏教的儀式は、神仏習合の色合いが強かった八幡社で盛んに行われ、江戸期の八幡社では、どこでも魚を放つための池がもうけられていました。

 それにあやかるように、江戸市中の多くの寺では、八月中、生き物を放つと言う放生会が行われました。この時期、江戸の様々な寺や八幡社の境内には、参拝者を目当てにした「放し鳥」「放し亀」「放し鰻」などを商う物売りの姿が見られました。参拝者は、それらの生き物を買って、鳥は空へ放ち、亀や鰻は池や川へ放ちました。江戸の川柳に「はなし亀一日ちう(宙)をおよいでる」と言うのがあるとおり、鳥は鳥かごに入れられて、鰻やその他の魚は水を張った桶に入れられて売られているのですが、亀さんは、糸で胴中をくくられて、宙づりになった状態で売られていました。その様子を、歌川広重先生が、「江戸名所百景」の中で「深川萬年橋」として描いています。
ネットで探してみたら、ありました。↓こちらからどうぞ。
http://hiroshige100.blog91.fc2.com/blog-entry-52.html

 また、大きな橋のたもとでも「放し亀」「放し鰻」を売っており、信心深い方々は、『ご先祖の供養と、自分の徳を積む』ために、今回のお噺のご隠居さんの様に、鰻や亀を買って、橋の上から、下の川へ放してやりました。

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球技の和名

 「スポーツの秋」と申しますとおり清々しい季節で、東京都では第68回国民体育大会「スポーツ祭東京2013」も行われています。

 ところで、各球技には固有の和名(下記)がついていますが、皆様はいくつご存知でしょうか? 


  蹴球(しゅうきゅう サッカー)

  闘球(とうきゅう  ラグビー)

  鎧球(がいきゅう  アメリカンフットボール)

  杖球(じょうきゅう ホッケー)

  門球(もんきゅう  ゲートボール)

  避球(ひきゅう   ドッジボール)

  庭球(ていきゅう  テニス)

  籠球(ろうきゅう  バスケットボール)

  羽球(うきゅう   バドミントン)

  排球(はいきゅう  バレーボール)


 スポーツ名に限らずですが、和名のつけ方は、字面を見ればなるほどと感心させられます。

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風が吹くと

 風が吹くと桶屋が儲かる、とは古い云い回しですが、似たような話を今日聞きました。羽毛の値段が高騰しているとのこと。様々な理由があるようですが、いずれも中国で大きな2つの理由があるようです。ひとつはネット販売が普及してダウンジャケットや羽毛布団が良く売れるようになって品薄となったとのこと。そしてもうひとつは牛肉好きが増えて食べ物としてのアヒルの消費が減り、アヒルの主産物が食用肉で副産物が羽毛であるため、そもそもアヒルの飼育が減ったとのこと。へぇ~。因みにこれは某経済新聞社の商品部の記事から知ったのですが、この新聞は商品(コモディティ)とスポーツの記事が一番面白いです。記者魂を感じます。

 それはさておき、食の好みの変化は、下手をするともっと大きな変化を我々の生活に、ひいては地球という星の状態を変えていくかも知れません。直感では、牛肉好みの普及は、オリジナルカロリー摂取量を高め、効率が悪そうで、地球環境にも悪そうです。日本流の食事を世界にもっと輸出すべきですね。

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紅葉を楽しめるロープウェイ

 朝夕随分と涼しくなり、夕焼けの美しさに改めて秋の訪れを感じます。北海道の大雪山系旭岳では既に先週、昨年よりも25日早い初冠雪が観測され、紅葉も見ごろを迎えています。


 ところで、『紅葉を楽しめるロープウェイ』というアンケート調査がありましたが、1位は「中央アルプス駒ケ岳ロープウェイ」(長野県駒ヶ根市)となっていました。ゴンドラに乗っている時間は7分30秒、標高差は950メートル、往復の大人料金は2200円です。
 2位は「新穂高ロープウェイ」(岐阜県高山市)。国内唯一の2階建てゴンドラで、乗っている時間は約11分、標高差は1039メートル、往復の大人料金は2800円。

 3位は「大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ」です。乗っている時間は7分、標高差は630メートル、往復の大人料金は1850円となっています。


 4位は「寒霞渓(かんかけい)ロープウェイ」(香川県小豆島町)、5位は「箱根ロープウェイ」(神奈川県箱根町)、6位は「八甲田ロープロープウェイ」(青森市)、7位は「御在所ロープウェイ」(三重県菰野町)、8位は「立山ロープウェイ」(富山県立山町)、9位は「蔵王ロープウェイ山麓線・山頂線」(山形市)、10位は「谷川岳ロープウェイ」(群馬県みなかみ町)となっていました。

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日銀短観の仕組み

 鉱工業生産指数や住宅着工件数などの経済指標は数値という客観的なデータを使って算出されますが、日銀短観(全国企業短期経済観測調査)は数値になりにくい企業のマインドや期待といったものを調査対象にしています。

 具体的には、金融機関を除く全国の資本金2千万円以上の民間企業から約1万社、金融機関から約200社が選ばれ(原則固定)、各項目(下記)の現状と先行きについてアンケート方式で調査しています。


 判断項目:業況、国内での製商品・サービスの需給、海外での製商品需給、
      製商品在庫水準、製商品の流通在庫水準、販売価格、仕入れ価格、
      生産・営業用設備、雇用人員、資金繰り、金融機関の貸出態度、
      借入金利水準、コマーシャル・ペーパーの発行環境等

 四半期項目:雇用者数、手元流動性比率等

 年度計画:事業計画の前提となっている想定為替レート(大企業製造業)、
      売上高、経常利益、売上高経常利益率、当期純利益、設備投資額、
      ソフトウェア投資額、土地投資額等

 その他:新卒採用計画(6、12月調査のみ)


 判断項目について基本的には「良い(良くなる)」「悪い(悪くなる)」で答えてもらい、「良い」と思う企業の割合から「悪い」と思う割合の企業の割合を差し引いて「DI(ディー・アイ):ディフュージョン・インデックス」として算出しています。

 DIがプラスなら現状や先行きについての明るい・楽観的な見方が多いということであり、逆にマイナスなら現状や先行きについての見通しが暗いと判断されます。なお、マイナスが続いても前回に比べマイナス幅が縮小した場合には景気が改善しつつあることを示唆し、プラス幅の縮小は景気が悪くなりつつあることを意味します。

 日銀短観の最大の注目点は、業況判断DIを企業の規模・業種別に調査したもので、中でも大企業製造業についての業況判断DIが注目材料となります。

 もう一つの注目ポイントは、企業の売上・収益計画と設備投資計画を調査している点で、これらについて企業の規模別・業種別の今後の計画が分かり、規模別・業種別に先行きの収益動向や設備投資動向を予測する上で大変参考になります。また、事業計画の前提となっている想定為替レートをヒアリングしている点も要注目です。

 尚、日銀短観は調査結果の回収から発表までの期間が短く速報性の点でも優れており、金融政策の判断材料の一つで、海外でも「TANKAN」の名称で知られています。

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紫 苑

 キク科の多年草の「紫苑」(しおん)の花時はちょうど今時分で、薄紫の花を咲かせます。日本での栽培の歴史は古く、平安時代の「今昔物語」には以下のような話として登場します。

 父を亡くした兄弟はともに深く悲しみますが、兄はその思いを忘れようと父の墓のそばに萱草(わすれ草、かんぞう)を植え、弟は見た人の心にあるものを決してわすれさせないと言われる紫苑を植えて思慕の念をいっそう強くしました。

 屍を守る鬼は弟に感じ入り、身の上に起こる事を予知する能力を弟に授けました。このようなことから、「嬉しきことあらむ人は紫苑を植えて常に見るべし。憂へあらむ人は萱草を植えて常に見るべし」と語り伝えられています。

 ところで、文化庁が2012年度の国語に関する世論調査の結果を発表しました。それによりますと、普段使われている慣用表現でも実際には下記のように意味を間違えて理解しているケースが多いようです。


           ~意味の正誤と回答の割合~

 ・流れに棹さす  正)傾向に乗って、
             ある事柄の勢いを増すような行為    23%
          誤)傾向に逆らって、
             ある事柄の勢いを失わせるような行為  59%

 ・役不足     正)本人の力量に対して役目が軽すぎること  42%
          誤)本人の力量に対して役目が重すぎること  51%

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