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積荷信仰

 ノーベル賞を受賞した物理学者が書いた「ご冗談でしょう、ファインマンさん」という、著者の肩書きや実績に似合わない痛快な自伝があります。その中の「積荷信仰」の一節をご紹介したいと思います。

『 南洋の島の住民の中には積荷信仰ともいえるものがある。戦争中軍用機が、たくさんのすばらしい物資を運んできては次々に着陸するのを見てきたこの連中は、今でもまだこれが続いてほしいものだと考えて、妙なことをやっているのです。

  つまり滑走路らしきものを造り、その両側に火をおいたり、木の小屋を作 って、アンテナを模した竹の棒がつったっているヘッドホンみたいな格好のものを頭につけた男(フライトコントローラーのつもり)をその中に座らせたりして、一心に飛行機が来るのを待っている。形の上では何もかもがちゃんと整い、いかにも昔通りの姿が再現されたかのように見えます。

  ところが全然その効果はなく、期待する飛行機はいつまで待ってもやってきません。このようなことを私は「カーゴ・カルト・サイエンス」と呼ぶのです。つまりこのえせ科学は研究の一応の法則と形式に完全に従ってはいるが、南洋の孤島に肝心の飛行機がやってこないように、何か一番大切な本質がぽかっとぬけているのです。』

 上記の住民は根本的な間違いに気付くことはなく、住民にしてみれば同じようにやっているはずなのに、期待した結果を得ることは決してありません。

 目的や方向ははっきりと捉えているけれどもやり方が間違っている・・・、ありがちな話です。

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