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五常の徳

 大きな鯉のぼりを上げる家庭が少なくなった現在は、各地域で使われなくなった鯉のぼりをたくさん集めて泳がせるのが風物詩となっています。大空を泳ぐ鯉のぼりの群れは、まさに水を得た魚のように気持ち良さげです。

 昔は男子が生まれると、家の前に長い竿を立て、その竿をつたって神様が天から降り、子供を守ると信じられていました。そのうち他家よりも神様に目立つようにと様々な色の布を先端に付けることが流行しました。

 これが吹流しの原型で、五行説に由来する五色(青、赤、黄、白、黒)を配して魔除けとし、身につけるべき徳・人としての道を説いた儒教の教え「五常の徳」(仁・義・礼・智・信)も表しています。

 また、この日にひげ面の恐ろしげな閻魔様のような人物が描かれた錦を飾るご家庭もあるかと思います。

 鍾馗(しょうき)様と言って、左手で悪鬼を抑え、右手に破魔の剣を持つ鬼神で、中国の故事によりますと実在した鍾馗は秀才でもあったことから、子供を病魔から守り、学問の神様として飾られるようになりました。鍾馗の絵柄は「日本の張飛」「花実兼備の勇士」「天下無双の大将」と称えられた徳川十六神将・四天王の一人、本多忠勝の旗印としても有名です。

 子どもの日の食べ物としては、チマキと柏餅があります。チマキは武士の携帯食の名残であるとともに、古代中国の楚の詩人、屈原の命日(五月五日)に茅(ちがや)の葉で包み五色の糸で結んだ米を川に流して弔ったことがそもそもの起源とされ、難を逃れるという意味合いもあります。柏の葉は、新芽が出てくるまで古い葉が落ちないことから、「家が途絶えな」という願いが重ねられているそうです。

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