« 八十八夜 | トップページ | 五常の徳 »

兌換紙幣

 1995年公開のハリウッド映画「ダイ・ハード3」は、ニューヨーク連銀から大量の金塊を強奪するという展開でしたが、現実にそこには大量の金塊が保管されています。

 米国は外貨準備として大量の金塊(8000トン超)を保有しており、米に次いで世界2番目の金準備を保有するドイツは、その大部分をニューヨークとロンドンに分けて保管しています。米国の金準備とドイツの金準備の一部、そのかなりの部分がニューヨーク連銀の地下金庫に保管されているといわれます。

 話は変わりますが、第二次大戦後しばらくは、世界の通貨はドルを基軸にした固定為替レートでした。

 固定為替レートの根拠は、当時のドルは金との交換が可能な兌換紙幣だったことにあります。ドルは金との交換比率が1トロイオンス=35ドルに固定されており(金本位制)、各国通貨はドルと交換比率(日本円は1ドル=360円)を固定することで通貨価値の裏付けとしていました。これがいわゆる「ブレトン・ウッズ体制」です。

 1ドル=360円の根拠は、円(丸)は360度だからとか、約数の多い数字だからとかの説がありますが本当のところは定かではありません。

 1960年代後半になりますとアメリカは景気拡大とインフレの進行、さらに過剰財政支出で財政収支が大幅に悪化します。当時のアメリカの債務残高は、同国の金の保有高の3倍超に達し、実質的にドルの価値は暴落していましたが、各国中央銀行のドル買いによってかろうじて固定相場制が維持されていました。

 価値の下がったドルと金を交換する動きにも拍車がかかり、1971年、ついにアメリカはドルと金との交換停止を宣言し、為替は変動相場制に移行しました。いわゆる「ニクソン・ショック」(ドル・ショック)です。

|

« 八十八夜 | トップページ | 五常の徳 »

つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 兌換紙幣:

« 八十八夜 | トップページ | 五常の徳 »