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2014年6月

トウモロコシ

 世界3大穀物と言えば、「小麦」・「米」・「トウモロコシ」ですが、今、夏の風物詩「トウモロコシ」が旬を迎えています。子供の頃、夏祭りの出店で買って食べたトウモロコシは実に美味しかったです。トウは「唐」、モロコシは「唐土」(もろこし、中国をさして呼んだ称)から伝来した植物という意味があるそうです。

 トウモロコシの世界最大の生産国はアメリカで、全世界の生産量の約3割を占め、次いで中国、ブラジル、メキシコ、アルゼンチンと続いています。一方、輸入量を見ますと、世界最大のトウモロコシ輸入国は日本であり、その輸入量の9割をアメリカに依存、日本国内で消費される75%は家畜の飼料用として使用されています。

 国内産では宮崎など九州を皮切りに四国、中部、関東、東北と産地が徐々に北上、8月には北海道産が出回ることになります。栄養豊富でビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンEなどのビタミン群、リノール酸、食物繊維、そしてカルシウム、マグネシウムなどの各種ミネラルがバランスよく含まれ、特に食物繊維の量は他の野菜や穀類と比べて多く含まれています。

 ちなみに、コメ、小麦、大麦、トウモロコシなど穀物全体の生産量のトップは中国で、2位がアメリカ、3位がインド、そしてブラジル、インドネシアと続いています。中国は全世界の生産量の約2割を占めています。

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連想ゲーム

 昔からのことわざに「風が吹けば桶屋が儲かる」というのがあります。意味は・・・

  風が吹けば砂ぼこりが舞い、そうすると目の悪い人が増える。

  眼の悪い人が増えると三味線引き(盲目の人が三味線を引いて日銭を稼ぐ
  職業)が増える。

  三味線引きが増えるとネコがいなくなる(昔はネコの皮で三味線を作って
  いたため)。

  ネコがいなくなるとネズミが増える。増えたネズミが桶をかじる。

  そうすると新しい桶を買い求める人が増え、桶屋が儲かる。

というもので、一つの事象が次々に影響してゆくことを言い表しています。

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燃料電池車(続き)

 トヨタ自動車は当初、燃料電池車の投入を2015年中としていましたが、政府の動きと連携して、計画を前倒しして今年度中に市販することを正式に発表しました。

 価格は700万円程度になるとのことですが、燃料電池車の普及を目指す政府は購入支援として1台当たり200~300万円の補助金を出すことを検討しており、ホンダも参入して燃料電池車の市販が本格化する2015年は「水素元年」と位置付けられています。

 トヨタ自動車の得意とするハイブリッド車は「特許の塊」と言われましたが、燃料電池車においても特許出願件数で日本企業は他国を圧倒しています。

 燃料電池車はガソリン車に置き換わる可能性があり、トヨタやホンダなどでは研究開発費を上積みして、研究開発に過去最高額を投じる計画で、日本はハイブリッド車を世界で初めて量産・発売したことで世界に先行しましたが、燃料電池車でも世界に先行しこの分野での主導権を握る狙いです。


 ちなみに、燃料電池は水素と酸素を化学反応させる際の触媒に白金(プラチナ)を使っているため、燃料電池車は「プラチナカー」とも呼ばれます。

 プラチナは非常に高価(直近の価格データで、金が1グラム約4200円であるのに対し、プラチナは1グラム約5200円)であり、燃料電池車の価格も当初は高価であることや、低炭素・脱炭素社会を目指す上で燃料電池車の果たす役割は大きい(高価値)という意味も「プラチナカー」という名称のイメージに含まれます。

 原子力発電所が停止し、火力発電のコストが膨らむ中、次世代のエネルギーとして水素に期待する政府は燃料電池車の普及を強力に後押しする構えで、購入時の補助金支給の他、燃料電池車に限って高速道路を無料とし、水素の補給費用も当面は無料とするなどの案もあるようです。

 燃料電池車の普及促進で、もう一つ欠かせないのが水素を補給する水素ステーションの拡充です。

 政府は水素の配管・タンクの材質や立地に関して規制緩和を進めると同時に、水素ステーションの設計に標準仕様を定め、建設にも補助金を支給するなどの施策で建設にかかる負担の大幅軽減を計っており、建設した後の運用にも助成金を出すことを検討しています。

 予定も含めて現段階で30数カ所の水素ステーションの整備が確定していますが、政府の計画では2015年度内に4大都市圏中心に100カ所、さらに10年かけて1000カ所まで増やす計画です。大半は既存のガソリンスタンドを改修し水素も供給する併設型拠点となります。

 市場規模としては様々な数値がありますが、日経BPクリーンテック研究所では、世界全体の水素インフラ市場は2030年時点でトータル約37兆円、うち燃料電池車が約7兆円、水素ステーションなど周辺インフラの整備は22兆円を超える巨大市場になると予測しています。

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熱中症

 気温の上昇とともにこれからの時期は熱中症に注意が必要です。

 人間の身体は発汗によって体外に熱を放出して体温を調整しますが、暑いとその体温調節機能が利かず、そのうち体内の水分や塩分が低下し、脳への血流も不足して熱中症が発症します。身体のほてりやのどの渇き、頭痛、嘔吐、めまい、失神などの症状が現われ、重症化した場合は死に至ることもあります。

 ちなみに、総務省消防庁の集計によりますと昨年(6~9月)は熱中症で5万8729人が搬送され、88人の方が亡くなっています。

 暑い日は無理な運動を避け、屋外で直射日光があたる場所では帽子を着用し水分と塩分を十分に摂取することで熱中症をある程度防ぐことができます。

 また、熱中症は暑い屋外で起こると思われがちですが、65歳以上のお年寄りのうち4割超は自宅居室での発症となっており、居室の風通しを良くしたりエアコンを上手に使うなど、室内環境を適切に保つことも大切です。

 もちろん、熱中症の予防には水分の補給が欠かせません。暑くも寒くもない状態で、蒸発や排泄などによって成人が1日に失う水分量はおよそ2.5リットル程度と言われています。

 失った分を補うためには、1日3食の食事中に含まれるおよそ1リットルの水分を差し引いて、1.5リットルは飲料から摂取する必要があり、暑い日や汗をかいた日にはプラス1リットル、合計2.5リットル程度の摂取が望ましいとされています。

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ニホンウナギ

 昼頃に閉じて、また翌朝咲く睡蓮の花。毎朝けなげに咲く花に、今日も咲いてくれたかと声をかける人、そんな穏やかな風景に心が和みます。

 さて、食卓への影響だけでなく食文化にも関わってきそうな話ですが、各国の政府機関や科学者らで組織される国際自然保護連合(IUCN)はこの程、ニホンウナギを絶滅危惧種に指定し、「レッドリスト」に掲載しました。

 IUCNでは、動物や植物などさまざまな野生生物について、生息数のデータなどに基づき、8つのカテゴリーに分類しています。

 そのうち上位の2つは「絶滅」判定で、その下の3つが絶滅危惧種とされるカテゴリーで、ニホンウナギは今回、絶滅危惧種の中でも深刻度で上から2番目の「近い将来、野生での絶滅の危険性が高い」とされるカテゴリーに分類されました。

 IUCNのレッドリストに法的拘束力はありませんが、評価資料として重要視されています。具体的には、絶滅のおそれがある動植物の国際取引を規制する国際ルールとして知られる「ワシントン条約」で保護及び取引規制の対象として検討される可能性があります。

 ちなみに、水産庁のデータによりますと、2013年に国内で採取されたニホンウナギの稚魚の量は5.2トン、それに対して輸入量は7.4トンにもなります。

 ワシントン条約の次回会合は2016年ですが、ニホンウナギが保護の対象になれば大きな影響は避けられそうもありません。

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燃料電池車

 水素と酸素を化学反応させて電気をおこす装置(燃料電池)を積んだ燃料電池車(FCV)は、無尽蔵の資源と言われる水素を燃料とし、ガソリン車やディーゼル車のような排ガスが発生しないため「究極のエコカー」と呼ばれます。

 動力はモーターで、排ガスがないという点では電気自動車(EV)と同じですが、最大航続距離は電気自動車の約100キロメートルに比べ、燃料電池車は約700キロメートルと格段に長いのが特徴です。燃料電池車の航続距離はガソリンエンジンとモーターを併用するハイブリット車の1500キロメートル弱には及びませんが、平均的な乗用車の航続距離を上回り、東京・大阪間を水素補給なしで走り続けることができます。

 政府は、水素をエネルギー源に利用する「水素社会」の到来をにらみ、法改正や補助金などの優遇策で燃料電池車の普及を後押しています。

 一例として、経済産業省は5月30日付で高圧ガス保安法の省令を改定し、燃料電池車の燃料タンクに関わる規制を緩和。車に補給する際の水素の圧力上限を従来の約700気圧から875気圧に高めたことで、燃料電池車の航続距離はおよそ2割伸びました。

 また、これまでは住宅への給電は電気自動車にしか認めてきませんでしたが、この点でも経産省は規制を緩める方針で、年内には燃料電池車から住宅への給電が可能になる見通しです。ちなみに、ホンダが行った実験では、満タン充電の燃料電池車は一般家庭の6日分の電力を供給できるそうです。これは電気自動車の約3倍に相当します。

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大胆にして細心

 大胆であると同時に細かい点にも注意を払うことを「胆大心小(たんだいしんしょう)」と言います。

 「胆」は度胸、「心」は気配りを意味し、中国の古典にある「胆は大ならんことを欲し、心は小ならんことを欲す」から来ており、「大胆にして細心であれ」の言葉は株式投資にも通じます。

 彫刻をする際は、鼻はできるだけ大きく、目はなるべく小さくとってから始めたほうが良いと言われます。なぜなら、大きな鼻は小さくできますが、小さなを鼻を大きくすることはできません。同じく小さい目は大きくすることができますが、大きな目を小さくすることはできないからです。

 これは中国の古典「韓非子」に紹介されている話で、どのような場面でも通用します。事を為す場合にはフォローできる態勢をつくっておくことが大切で、一発勝負で修正のきかないようなことはしてはいけないということです。

 そして、修正のきかない部分には慎重さもって臨めば、滅多に失敗はしないものだと韓非子は付け加えています。

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成長戦略

 閣議決定された成長戦略。私は大いに期待したいと思います。その個別の内容がどうこうではなく、そこにはデフレ脱却と、継続維持可能な社会を実現するための構造改革をしようとする、「意志」が見て取れるからです。

 先ずは政府・日銀自らがいじれる大胆な金融政策で弾みを付ける。次にやはりある程度政府がいじれるGPIF(公的年金)の運用方針変更その他で、企業の内部に溜まって寝ているお金を動かそうとする。そして成長戦略は、時期的に云うと中期的なものであり、かつ民間・社会が対応していかねばならないので時間も掛かることですし、政府が直接いじれるものではありませんが、税の変更等でそれを後押しする。そしてラッキーなことに東京オリンピックという需要がある。いくつかの成功例を見せながら、長年残ってきたいわゆる岩盤の改革を行う。長期的には、最大のデフレ要因と思われる人口減に一定の歯止めを掛けようという、日本の歴史上初の政策目標を持つ。短期・中期・長期と、よく考えられていると思います。

 これらが全てうまく行くとは決して限らないでしょう。しかしデフレ脱却とサステイナブルな社会を実現しようとする意志がクリアなことは、とても重要だと思います。これらを実現していくためには安定政権が必要ですね。それも含めて、大切に進めていって欲しいと思います。

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降水確率

 この時期は雨が降ることが多く、この先の降水確率が気になりますが、「降水確率50%」という場合、「雨の降る確率が五分五分」という意味ではないことをご存じでしょうか? 

 たとえば「日中の降水確率50%」という場合は、「午前9時から午後6時までの間、予報が100回出された時、50回の割合で(1ミリ以上の)降水がある」ということを意味しています。

 降水確率は過去のデータに基づく「降った・降らない」の割合であり、過去の同じような気象条件の時に50%の割合で雨が降った実績があれば降水確率50%と予報されます。ちなみに、降水確率は、降る量や降っている時間、空間的な分布などに関しては何も言っていません。

 降雨が予想される際の時間経過に関しては、気象庁は「曇り一時雨」または「曇り時々雨」のように言葉による予報も出しています。この「一時雨」と「時々雨」ではどちらが雨が降っている時間が長いかと申しますと、「時々雨」の方です。

 「一時雨」というのは「連続的に雨が降り、その降雨の発現期間が予報期間の4分の1未満のとき」で、例えば「日中、曇り一時雨」の場合、「午前9時から午後6時までの9時間で、曇りが6時間45分以上で、雨が降っている時間は2時間15分未満」であることを示しています。

 「時々雨」というのは「断続的に雨が降り、その降雨の発現期間の合計時間が予報期間の4分の1以上、2分の1未満のとき」で、例えば「日中、曇り時々雨」の場合、「午前9時から午後6時までの9時間で、雨が降っている時間は2時間15分以上、4時間30分未満でそれ以外は曇り」であることを示し、雨が降る時間が予報期間の2分の1以上の場合は「雨時々曇り」となります。

 ちなみに、地面がかすかに湿る程度の1ミリ以下の雨については、降水確率には含まれませんが、言葉による雨の予報には含まれます。

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江戸の薬

 江戸の漢方では、錠剤の薬は「何々丹(たん)」「何々円(えん)」「何々丸(がん)」と命名される場合が多かった様です。それぞれに厳密な区別は無いのですが、だいたい小粒なものは「何々丹」「何々円」と称し、小粒なので「一粒二粒」と数え、大きいものは「何々丸」と称し、「一丸(がん)二丸」と数える場合が多かった様で、また、貼り薬、練り薬は「何々膏(こう)」と名が多かった様です。

 まず、有名なのが、「越中富山の反魂丹」ですね。反魂丹は、越中産で、成分はオウレン、オウバク、センブリ、ショウキョウ、牛胆末、熊胆(のうたん=肝つぶしの主成分)などの他、江戸時代の越中反魂丹の特徴は龍脳が配合されていました。その他の生薬・鉱物を含め二十数種の成分が配合された処方であったことが過去の文献で見られます。食傷・腹痛等に特効のある懐中丸薬として、江戸時代、富山の薬売りが全国に売り広め、江戸では、芝田町のさかいや長兵衛売出しのものが「田町の反魂丹」として有名でした。この薬の始まりは、江戸初期の富山藩藩主前田正甫が腹痛を起こした際、十一代目万代常閑(まんだいじょうかん)と言う医者の作った「反魂丹」と言う薬が効いたことから、天和三年(1683)、万代常閑を富山に呼び寄せ、処方の伝授を受け、それ以降、正甫は「反魂丹」を印籠にいれて常時携帯する様になりました。そして、元禄三年(1690)、江戸城内において、三春藩藩主秋田輝季が、突如、激しい腹痛を訴え、たまたま、その場に居合わせた正甫が、携帯していた「反魂丹」を服用させたところ、すぐに腹痛は治まったので、これを見ていた諸大名がこの薬効に驚き、自分の藩内での販売を依頼する事となったのです。以来、前田正甫は薬種商の松井屋源右衛門に反魂丹を製造させ諸国に行商させました。この薬の行商が、有名な富山の売薬、配置販売業のもととなったのです。

 同じく、ん廻しに登場するのが、万金丹。これは、伊勢国、朝熊(あさま)産の薬。五倍子(ふし)・麝香(じゃこう)などを練り固めて長方形にし、金箔を押した丸薬で、解毒・気付けなど諸病に用いました。万金丹は、落語「万金丹」で、落ちを司る薬です。

 二十四孝では大家さんが、熊公を諭す時「無二膏や万能膏の効き目より親孝行は何につけても」と言います。この無二膏とは、京都の産の膏薬(練り薬)です。お灸の際にできる「かさぶた」には体の中の毒素が貯まっていると考え、膿を吸い出す「吸い出し」のためにつくられた薬で、腫れ物などの膿を出し、傷跡を残さず、切り傷などにも効果があるので、水仕事をする方に喜ばれました。

 万能膏とは、常陸大宮(現・茨城県)産の、切傷・よう・腫物などの一切の痛みを止め、うみを吸い出すことに効能があるという膏薬です。伝説によると、江戸中期代の天明年間(1781~88)、常陸岩瀬に住む真木了本と言う医者が、江戸からの帰り、現・牛久市の牛久沼のほとりで、小さな指の様なものを拾います。人間の指ではないので、珍しいと紙に包んで持ち帰ると、ある夜ふけ、了本の家を人の形をした変わった生き物が訪れました。「私は牛久沼にすむカッパです。誤って指を折ってしまい、どこかへ無くしてしまいました。あなたがそれを拾ったことを知りましたので、お返しください。」と頼むので、了本は、「切り落とされた指を返しても、元通りにはならないのではないか。」と言いましたが、「カッパは切り落とした指をつなぐことができます。もし返していただけましたら、傷によく効く薬をつくる秘伝をお教えします。」と言うので了本は指を返してやると、カッパは涙を流して喜び、姿を消しました。それから二、三日後、再びカッパが現れ、傷薬のつくり方を教えて行きました。この薬は、はれ物が出来た時、うみを吸い出すのに大へんよく効き、「岩瀬万能膏」といって有名になりました。「馬が井戸さおっこちたとき、むしろへ膏薬をぬってふたをしたら、馬が吸い上げられた。」という話になるほど効き目があったのです。それ以来、岩瀬万能膏は、代々真木家の家伝薬となったと言う事です。 

 これも紙面の関係で省略しましたが、引っ越しの夢のマクラには、「無名円(むみょうえん)付ける夜這いは不首尾なり」なんて、江戸川柳が出て来ます。この無名円は、江戸時代によく知られた打ち身や切り傷の薬です。

 それから、万病円の落ちとなる万病円とは、江戸初期の貞享・元禄(1684~1704)の頃からあった、万病に効能があるという丸薬です。本家は京都ですが、江戸ではの「とらや」と言う店で売出したものが有名でした。本家のものは、正式名称「耆婆万病円(ぎばまんびょうえん)」と言い、もともとは加賀藩(現・石川県南部)から市中の薬舗に製造が許可された薬と言う事で、動物薬六、石薬三、植物薬二十二という三十一の生薬で構成されています。古くは、中国の、金、元時代の後方派の流れを組む処方で、石薬を服することにより、不滅の生が宿ると考えられた事に端を発する薬。耆婆氏によって創案された薬なので、耆婆万病円と呼ばれると言います。万病円の詳しい製造過程は分かりませんが、漢方では、元の生薬の効果をより確かなものとするために、炒る(ホウロクで下から火であぶる)、炙る(串刺しにして焼き鳥を作るように火の上で炙る)、黒焼(炭化させず蒸し焼きにして仕上げる)、炮る(ほうる=鉄鍋のうえでそのまま炮る)などの加工をしますが、この加工の事を、修治(しゅうち)と呼びます。修治がなされたら、今度はそれぞれの生薬を、特定の順番で搗き臼に少しずつ入れ、蜂蜜で練り合わせて製造された様です。この薬は、現在、製造されていません。

 まだまだ、江戸のお薬は、効き目のあるもの、眉唾ものなど、色々なものがあります。それらのお薬についても、また、機会があれば、ご紹介しますね。

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訪日外国人客数

 日本政府観光局が昨日発表した今年1~5月の訪日外国人客数は前年同期比べ28%増の520万3300人でした。訪日外国人客数は昨年初めて1000万人を達成したばかりですが、今年は年間1200万人を突破する勢いです。

 政府は新しい目標として、東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年に向けて訪日外国人客数を2000万人に増やすことを目指しており、具体的な方策として短期滞在査証(ビザ)の発給緩和などを行っています。

 昨年はタイやマレーシアのビザを免除し、両国からの訪日客数を大幅に伸ばしましたが、外務省は昨日、インドネシア向けのビザを免除、フィリピンとベトナムは政府指定の旅行会社を通せば取得手続きを簡単にするなどの緩和策を発表しており、インドについても今夏までに数次ビザの発給が緩和される見通しです。

 ビザ発給緩和や羽田空港の発着枠の拡大、訪日プロモーションなど、政府の政策は効果をあらわし始めましたが、一方で観光バスの不足が深刻で運転手も足りない状況です。バスの問題に限らず、羽田と成田の直結、入国手続きの迅速化、外国語研修などなど、数え上げればきりがありませんが、受け入れ環境の拡充も急ぐ必要があります。

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慰霊の日

 第二次世界大戦は、現在においても政治・外交、社会に大きな影響を及ぼしていますが、戦争を体験したことのない今や多くの世代は、報道や記録等で伝え聞くことでしかその悲惨さの断片を知ることができません。

 沖縄戦の最終局面で大田中将(階級は死後の特進)が自決の前に発した電文には、当時の慣例であった「天皇陛下万歳」等の文言や勇戦の報告もなく、惨状とただひたすらな祈りが記されています。

 この電文は後世の政治に少なからずの影響を与えたといいます。以下に「本職、県知事ノ依頼ヲ受ケタルニ非ザレドモ現状ヲ看過スルニ忍ビズ之二代ワツテ緊急御通知申上グ」で始まる電文の一部をご紹介したいと思います。


 沖縄本島に敵攻略を開始以来、陸海軍方面、防衛戦に専念し、県民に関しては殆ど顧みるに暇なかりき。然れども・・・砲弾運び、挺身斬り込み隊すら申し出るものあり。・・所詮敵来りなば老人子供は殺さるべく、婦女子は後方に運び去られて毒牙に供せらるべしとて親子生き別れ娘を軍衛門に捨つる親あり。

 看護婦に至りては軍移動に際し、衛生兵既に出発し身寄り無き重傷者を助けて真面目にして一時の感情に馳せられたるものとは思われず。・・以来、終始一貫勤労奉仕、物資節約を強要せられつつ只ひたすら日本人としてのご奉公の護を胸に抱きつつ遂に与えることなくして本戦闘の末期と沖縄島は実情形を変え一木一草焦土と化せん。糧食六月一杯を支ふるのみなりと謂う。

 沖縄県民斯く戦えり。県民に対し、後世特別のご高配を賜らんことを。


 きょう6月23日は、第二次大戦において国内で唯一の地上戦の地・沖縄の69回目の「慰霊の日」です。

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アスパラガス

 「疲れた時には、アスパラガスを食べるといい」と聞きますが、今、その「アスパラガス」が旬を迎えています。柔らかさや香りはこの時期が1番で、サラダや炒め物に人気があります。

 スーパーなどで見かける「アスパラガス」は、ほとんどがグリーンです。ホワイトもたまに見かけますが、傷みやすいために缶詰が中心です。品種は同じで、芽が出る前に土盛りして地中で育てたのがホワイト、日光をたっぷり浴びたのがグリーンです。

 アスバラガスには、ビタミン群やアミノ酸の1種であるアスパラギン酸などが豊富に含まれていて非常に栄養価が高く、そのアスパラギン酸は新陳代謝を促すとともに、タンパク質合成を高める効果があり、疲労回復や滋養強壮に優れています。

 また、カロチン、ビタミンC、ビタミンEを同時に摂取することができ、抗腫瘍作用もあり、赤血球をつくるために必要な葉酸を含んでいるため貧血にも効果があるそうです。

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飲食業ランキング

 日経MJ(流通新聞)が行った2013年度の飲食業調査で、総売上高ランキングの上位5社は下記のようになっています。

 順位   社名       総売上高  (決算期)   前年度比

  1 ゼンショー    454,406 ( 3月)  + 8.8%

  2 日本マクドナルド 260,441 (12月)  -11.6%

  3 日清医療食品   196,430 ( 3月)  + 4.5%

  4 シダックス    192,000 ( 3月)  + 3.1%

  5 吉野家HD    173,418 ( 2月)  + 5.4%

            ※売上高は百万円単位。

 尚、ゼンショーは「すき家」「なか卯」「ココス」「ビッグボーイ」等を展開。日清医療食品は病院や介護施設の給食運営受託。

 ちなみに、飲食部門の直営店とFC店の店舗売上高の合計でみた場合、1位は日本マクドナルド、2位がゼンショー、3位がすかいらーく(ガスト、バーミヤン、夢庵、ジョナサン)の順となります。

 また、マクドナルドなどのファーストフード業界は、コーヒー専門ショップやコンビニなどとの顧客獲得競争の激化で既存店売上高が振るわず、企業別の経常利益額ではスターバックスコーヒージャパンが首位、日本マクドナルドが2位となっています。

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夏 至

 気候学における四季の区分では6月から、二十四節気の節を基準に四季を区分する節切りでは5月初旬の「立夏」から夏が始まりますが、英語でいう「サマー」は今日の「夏至」から始まります。

 また、夏至は昼が最も長い日です。ちなみに東京の今日の日の出(午前4時25分)から日の入り(午後7時)まで、いわゆる「昼」長さは14時間35分あります。

 暑さはこれからが盛りですが、昼の長さは明日をピークに徐々に短くなっていきます。「陽は陰を含み、陰は陽を含む」と申しますように、季節の移り変わりが少しずつ準備されていくことに、つくづく自然の妙を感じます。

 ところで、動植物は気温や日照時間などの微妙な変化から行動を変化させています。つまり、冬眠や落葉、日々の睡眠など、動植物には地球の自転や公転に合わせた生理的なリズムが備わっています。

 人間の場合も例外ではなく、体温やホルモンの分泌などに周期的な変化が表れます。これが一般的に「体内時計」と言われるものです。

 体内時計にも時計合わせの起点となるものが存在します。それは「朝の日光を浴びること」であり、それによって人間の身体は活動の準備に入ると言われます。太陽の光でありましたら曇りの日の窓際でも十分だそうです。

 現代人の生活様式は昔と違って様々ですが、たまにはこういったことを意識して生活のリズムを整えることも必要なのかもしれませんね。

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アジサイ

 「紫陽花」と書いて「アジサイ」。梅雨入りとなって湿っぽい陽気が続く中、街角で見かける紫陽花が雨に濡れて生き生きと咲いている姿は印象的です。しとしと雨が降る中で咲くアジサイの花、まさしく日本の梅雨の風景かもしれません。
 ご存知の通り、この梅雨から夏にかけて咲くアジサイは、咲き始めから花の終わりまでに色が変化してくるため「七変化」と言われますが、そのためか花言葉は「移り気」となっています。今ではこのアジサイの花には、青、白、ピンク、紫、赤、そして緑・・・と様々な色がありますが、本来の日本のアジサイは青だったそうです。
 アジサイについてよく言われていますが、土壌が酸性だと青くなり、アルカリ性だと赤くなります。もともとの日本の土壌は酸性であるため、日本古来のアジサイは青だったという訳です。幕末から明治にかけて来日した西洋の人々が初めて見る美しいアジサイを持ち帰り、青以外の色の花を作り出したそうですが、元々ヨーロッパの土壌はアルカリ性のため、青かった花が自然と赤っぽくなり、そして色とりどりの花へ変化を遂げたそうです。
 ちなみに、アジサイを西洋に紹介した人物として有名なのは、かのシーボルトですが、彼はアジサイの学名を「ハイドランジア オタクサ(Hydrangea otaksa)」と名づけました。この「Otaksa」は、シーボルトが日本の愛人「お滝さん(楠本滝さん)」を想い、彼女の呼び名を名付けたそうです。

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ラッキョウ

 「福神漬」とならんでカレーライスの付け合せとしてポピュラーな存在の「ラッキョウ」。意外とその旬が分かりにくいのですが、今頃から7月にかけて最盛期を迎えます。一大産地は「鳥取県」。中国が原産とされるユリ科の植物で、秋には赤紫色の花が咲きます。

 古来、薬用として疲労回復やせき止めなどに用いられてきましたが、ニンニクやネギに近い特有の香りと辛みを生み出す硫化アリルという成分が食欲を増進させ、血液の流れを改善し、体を温める作用もあるそうです。

 漬物も美味しいですが、今の旬の時期には生のまま、味噌をつけて食べるのもまた美味です。

 ちなみに、「福神漬」には、大根(ダイコン)、茄子(ナス)、鉈豆(ナタマメ)、蓮根(レンコン)、胡瓜(キュウリ)、紫蘇(シソ)の葉、白ゴマの「7種の野菜」が入っており、これを「七福神」に見立ててその名前の由来となったそうです。作り方によって若干中身が違いますが、大根が中心の漬物です。

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予断の罠

 心のあり方によって目に映る風景や対応が違ってくるということは多々あります。

 「群盲、象を撫でる」との例え話があります。目が見えない人々がいて、ある人は象の腹を撫で「大きな太鼓のようだ」と評し、また別のある人は耳に触れて「大きなうちわのようだ」と言い、足を撫でた人は「太い柱のようだ」と言い、鼻をさわった人は「長い管のようだ」と評したそうです。

 自分が触れた部分のみで全体判断をしてしまう愚かしさを例えた話で、視野の狭い考え方では物事の本質を理解できないという意味もあります。

 物事の一部にとらわれてしまうと全体が見えなくなってしまい、あるいは見ようともしなくなってしまうというのは、「心のあり方」の問題であり、誰もが陥る可能性がある「予断の罠」です。

 禅宗において修行者が悟りを開くための課題として与えられる問題、いわゆる「公案」(禅問答)には次のような話があります。

 風になびく幡(はた)を前に二人の僧が言い争っていました。一人は「幡が動いている」と主張し、もう一人は「風が動いている」と主張し互いに譲らなかったそうです。

 この様子を見ていた禅師は「是れ風の動くに非ず、是れ幡の動くに非ず、任者が心動くのみ」(風が動くのでもなければ、幡が動くのでもなく、汝らの心が動くのだ)と言ったそうです。これが「風にあらず、幡にあらず」(非風非幡:ひふうひばん)の公案です。

 その事象を捉えた心の動きがなければ、幡の揺らぎも風の動きさえも存在しないのではないか・・・

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ハラル

 査証(ビザ)を免除している国は欧米を中心に現在60カ国以上ありますが、昨年7月にビザを免除したタイとマレーシアからの訪日客数が急増したこともあり、今後はベトナムやフィリピン、インドネシアにも同様の措置が検討されています。

 昨年の訪日外国人客数は初めて1000万人を突破しましたが、政府は東京五輪開催の2020年をめどに訪日外国人客数を年間2000万人に増やすことを目指しており、ビザの免除や発給要件の緩和などの対象国を増やしていく方針です。  

こうした中で関心が高まっているのが「ハラル」です。

 マレーシアやインドネシアは東南アジアの代表的なイスラム国であり、ビザ発給要件が緩和される可能性が高い中東諸国なども同様です。イスラム教では口にしてよい原料や食材とそうでない原料や食材を戒律で定めており、口にしてよいものを「ハラル」と呼びます。  

例えば豚肉やアルコールをとることは戒律で禁じられており、イスラム教徒(ムスリム)向けの食品にはそうしたものを避けて製造された「ハラル認証」が求められます。  イスラム教徒は世界に16億人以上いるとされ、海外から年間2000万人が訪れる観光立国を目指すならばハラルなどへの対応は必須です。成田空港では「ハラル認証」を取得したレストランが近く開業し、礼拝堂も追加で新設するなど対応を急いでいますが、こうした動きが拡大しています。

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雨で思い出す映画作品

 1位は、「雨に唄えば」(米、1952年)となっており、ジーン・ケリーが雨の中で歌い踊る場面は圧倒的な支持を集めています。2位は「シェルブールの雨傘」(仏、1964年)で、カトリーヌ・ドヌーブの演技とミシェル・ルグランのテーマ曲がとても印象的です。

 そして、3位は「黒い雨」(日、1989年)、4位「ブラックレイン」(米、1989年)、5位「レインマン」(米、1988年)と続いています。

 雨の映画を観て、梅雨気分に浸るのもこの時期の楽しみかもしれません。

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父の日

 昨日は「父の日」。「母の日」は有名ですが、何故か「父の日」となるとやや影が薄い気がします。

       自分自身に欠けていたものが

       息子に実現されるのを見ようとするのは、

       すべての父親の敬虔な願いである

と言うのはゲーテですが、たとえ口に出さなくても父親の子に対する期待は大きく、複雑です。

        俺に似ろ俺に似るなと子を思い

という言葉もあり、また

          父は永遠に悲壮である

とうたうのは萩原朔太郎です。

 感謝する人はやがて感謝される人になります。甘えてばかりが甘えられる親になります。やはり、「子を持って知る親心」なのかもしれません。

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毎月勤労統計

 厚労省が発表している毎月勤労統計調査は、賃金や労働時間、雇用市場の動きを見る代表的な指標で、速報値は調査月の翌月末頃、確報値は翌々月の中旬に公表されます。

 この調査は、従業員が一定以上の民間・官公営事業所を対象に行われます。現金給与額、労働時間、労働者(常用雇用者)数、入職率、離職率、パートタイム労働者比率等が公表されており、その中でも注目度が高いのが現金給与総額、労働時間、労働者数の三つです。

 現金給与総額とは「定期給与」と言われる「所定内給与(基本給+諸手当)」と「所定外給与(残業手当)」、それに「特別給与(ボーナスや結婚手当等)」を合わせたもので、所得税や社会保障費等を差し引く前の金額を言います。

 現金給与(名目賃金)は、企業収益・労働需給・物価動向の影響を強く受けます。例えば、物価の動向(インフレかデフレか)によって現金の実質的価値が違ってくるため、物価(消費者物価)を考慮したものが「実質賃金」で、実質賃金の伸び率が「サラリーマンの懐具合」を表す指標となっています。

 また、ボーナス支給月の6月と12月は名目賃金が高くなるという季節性があるため、前年同月の水準と比較する必要があります。

 労働時間は、所定内労働時間(就業規則等に定められた制度上の労働時間)と、所定外労働時間(残業時間)とに分けられ、残業時間は景気動向に敏感に反応することから「景気のバロメーター」とも言われ、景気の先行指標としての特徴もあわせ持っています。

 労働者数の変動も景気の良し悪しを判断するのに有用ですが、集計範囲の差異から、労働者数の統計としては一般に労働力調査の雇用者数が利用されています。ただ、労働力調査では確認できない細かな産業別の雇用動向を見るには毎月勤労統計が適しています。

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航空会社の旅客輸送能力

 同じ漢字を共有しながら中国語と日本語では、意味が異なるケースが多々あります。

 中国語で「手紙」といえばトイレット・ペーパーであり、日本中いたるところにある温泉施設の「湯」というマークは中国語ではスープの意。バスの車内に貼られた「毎度ご乗車有難うございます」の言葉は、中国人が漢字だけ拾って読めば「乗車のたびに難有り(難に遭う)」となります。

 また、全日本空輸の略称の「全日空」は今でも一般的に使われていますが、2003年に公式呼称を英語表記の略称「ANA(エー・エヌ・エー)」に統一したのは、「全日空」では中国語で「一日中空っぽ」「終日、暇」という意味に取られるからというのが理由の一つとされています。

 ところで、国を代表し、国際線を運航する航空会社を「ナショナル・フラッグ・キャリア」あるいは「フラッグ・キャリア」と呼びます。

 日本においては、半官半民の航空会社として国際線運航という国策を担った日本航空(JAL)が、民営化後も実績・規模ともに国内最大という事実を背景に長い間「フラッグ・キャリア」の地位を維持してきました。ただ、経営が破たんして以降はその認識も変化しつつありました。

 ちなみに、航空会社の旅客輸送能力は、座席数と飛行距離を掛け合わせた「有効座席キロ」という数値で表されます。全日空は国内線の輸送能力で日本航空を凌駕していますが、国際線の輸送能力でも全日空が日本航空を上回ったことが最新の4月の実績値で明らかになりました。国際線の輸送能力で日本航空を上回るのは、全日空が1986年に国際線に参入して以降初めてのことです。

 ネット証券などで表示されるANA(全日空)の企業概要には「国内線首位、国際線2位」とあります。まだ単月で逆転したに過ぎませんが、「国内線・国際線ともに首位」と記載される日が近いかもしれません。そうなれば名実ともに日本を代表する「フラッグ・キャリア」は「ANA」ということになります。

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13日の金曜日

 映画の影響が強く、13日の金曜日は西洋では忌日とされているという俗説が一般に信じられています。13日の金曜日を縁起が悪いとする説にはいくつか理由があり、様々な逸話がこの説を強化していますが、この日が不吉とされるのは英語圏の国と独仏などで、欧州でもその他の国ではそうではないようです。

 13の手前の12という数字は、1、2、3、4、6など多くの公約数を持ち、調和のとれた数字として洋の東西を問わず神聖視されています。「十二使徒」然り、「十二神将」然り、「十二支」然り。しかし素数である13は、古くから調和を乱す存在と考えられていました。建築物では13番目の階や施設を意図的に外す例もあります。また、カーレースのF1においてはカーナンバー「13」はなく、米中部標準時刻13時13分に打ち上げられたアポロ13の事故なども13という数字の縁起の悪さを印象づけています。

 もちろん国や文化によって縁起の良し悪しは違っており、13日に13歳の子が「十三参り」で福を授かる風習や、広東語で「實生(実るという意)」に発音に似ている「十三」を吉数とする中国の地方もあります。

 日本では死や苦を連想させる4や9が忌まれますが、好日悪日の判断としては大安や仏滅などの六曜(六輝)が一般的に用いられます。「本日はお日柄も良く」の「お日柄」も主に大安を指しており、お釈迦様が入滅(死亡)したとされる大悪日(仏滅)は祝い事には避けられます。

 ちなみに、「仏滅」と書くので仏教と関係のある言葉のように思われていますが、もとは「物滅」であり、本来はお釈迦様の入滅とは関係のない言葉です。今のような解釈となったのは明治に入ってからで、その他の六曜も後付の解釈が一般化しています。仏教本来の考え方は、例えば禅語にある「日々是好日」です。

 江戸時代まで、ゲン担ぎとして六曜を使っていたのは主に博徒で、物がなくなるという意味の物滅が忌まれていました。物滅には「物が一旦滅び、新たに物事が始まる」との意味があるとして、物事を始めるには良い日との解釈もあります。

 戦国武将の毛利元就は、悪日を吉日にみたてて自軍を鼓舞し敵軍を破りました。物事の良し悪しも要は考え方。チャンス優先で勝機を最大限に活かすことが勝利への道です。

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FIFAランキング

 FIFA(国際サッカー連盟)主催のワールドカップ(W杯)ブラジル大会が今日から開幕します(開幕戦は日本時間13日午前5時)。一つの競技で世界の多くの地域の人々がこれだけ盛り上がるスポーツイベントは他になく、経済新聞でも多くの紙面をW杯報道に割いていますように、オフィスや日常生活においてもW杯の話題がちょっとした潤滑油のようになっています。

 ちなみに、FIFAは各国代表チームのランキングを毎月発表していますが、先日発表された最新のFIFAランキング上位は下記のようになっています。余談ですが、シャビやイニエスタなどスペイン代表の7人、チリ代表のサンチェス、アルゼンチン代表のメッシ、ブラジル代表のネイマールなどはスペインのサッカーチーム「FCバルセロナ(バルサ)」でチームメイトです。

   1位( 1)スペイン      ※カッコ内は前回ランキング
   2位( 2)ドイツ
   3位( 4)ブラジル
   4位( 3)ポルトガル
   5位( 7)アルゼンチン
   6位( 8)スイス
   7位( 6)ウルグアイ
   8位( 5)コロンビア
   9位( 9)イタリア
  10位(11)イングランド

  46位(47)日本
  57位(55)韓国
  62位(59)オーストラリア

 FIFAランキングは過去4年間の国際Aマッチ(各国代表チーム同士の公式国際試合)の成績を数値化し集計して決められており、代表チームの強さの目安となっています。

 上位の強豪チームの順位に関してはサッカーファンの認識と大きく違いはありませんが、このランキングの特徴として、欧州や南米の国のランクが高くなる反面、アジア勢のランクが低くなる傾向があり、ランキング下位国の実力を示す指標としては不正確だとされています。

 ところで、W杯の予選では各グループ毎に4カ国の代表チームが、決勝トーナメントに進出できる2つの枠を巡って戦います。この予選リーグで、上に進めるチームの数よりも、上に行く実力のある強豪チームの数の方が多いグループを「死の組」と称しています。

 例えば今大会では、前回優勝のスペインと準優勝のオランダが激突するグループB、優勝経験ありの強豪3カ国(ウルグアイ、イングランド、イタリア)が揃ったグループD、4カ国(ドイツ、ポルトガル、ガーナ、アメリカ)とも前回大会で予選リーグを突破しているグループGがそれぞれ「死の組」と呼ばれています。

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国 歌

 先日の日本ダービー、TVで見ていましたが、13万人以上の観衆の前でTOKIOの長瀬智也が国歌斉唱。東京競馬場が一瞬にして曲の間だけ静まりかえったようで、国歌とはやはりそれなりの存在なのだと思わされました。

 国歌と云うとアメリカではプロスポーツのゲームの前には歌われ、高揚感と愛国心を煽りますが、歌われる回数が多いので実に様々な歌い手、まさに老若男女、プロもアマもが歌い、出来の善し悪しもあるのでしょうが実に幅広いヴァージョンがあるように思われます。綺麗に歌う、ロックに歌う、その他モロモロ。ビヨンセが口パクかと騒ぎになり、記者会見でいきなりド迫力の国歌を生声で歌ってレポーターたちを黙らせたのは有名ですが、緊張感もあると同時に色々な実験も許されるのでしょう。

 日本ではこのような場面はあまりないので、失敗が許されません。坂本九さんが約50年前、人気絶頂期にプロボクシングの試合前の国歌斉唱ですべって人気がガタ落ちになったと聞きますが、その時も今も、状況はあまり変わっていないのでしょう。昨日の長瀬智也の歌い方も実に慎重だったように思われ、アメリカの様子を知る者としてはもう少し冒険してロックに歌ってもいいのにな、と思いましたが、それはあまりにもリスクが大きいのでしょう。皇太子殿下も観戦されていたことだし。

 日本は国体としての日本、地理的領域としての日本、日本国籍を有する者としての日本人、日本の比較的伝統的な血筋の者としての日本人、その他モロモロの日本や日本人の概念が曖昧です。国歌だって正式に国歌として確認したのはたかだか15年前のことです。こういう曖昧さも、世界の中の日本を強く意識しなければいけない現代に於いては、もっとクリアにしていかねばならないのでしょうね。そんなことをちょっと思った昨日の国歌斉唱でした。

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虎ノ門ヒルズ

 その昔、江戸城(現在の皇居)の南端にあった門を「虎の門」と言い、その地区に「虎ノ門ヒルズ」が今日開業します。

 虎ノ門ヒルズ(森ビルが運営)は地上52階建てで高さは247メートル。赤坂にあるミッドタウン・タワー(三井不動産が運営)の248メートルに次いで、商業ビルとしては都内で2番目の高さを誇ります。

 1階から5階は商業店舗や会議などに使用できるカンファレンス施設、6~35階はオフィスとして利用され、37階から46階までが分譲・賃貸マンションが入ります。賃貸用マンションの家賃は月55万円から292万円までと幅広く、分譲用はほぼ売却予約済みだそうです。

 47階から上は、日本初進出となる米ハイアット系列の高級ホテル「アンダーズ東京」が開業し、1泊100万円の部屋も用意されています。

 また、地下に環状2号線が通っていることもこのビルの特徴で、2号線はゆくゆくは2020年の東京五輪の会場を結ぶ幹線道路となる計画です。

 ちなみにこの2号線、終戦直後に連合国軍総司令部(GHQ)が計画したとして「マッカーサー道路」などと呼ばれることがありますが、実際には後藤新平らが計画した道路であり、GHQは反対の立場をとっていたことが明らかになっています。「マッカーサー道路」の呼称は全くの誤用ではありますが、今でも通り名として使われることがあります。

 尚、森ビルでは「虎ノ門を国際的な新都心にする」計画で、今後10年で約1兆円を投じて周辺に10棟ほどの超高層ビルを建てる方針を明らかにしています。

 ところで、東京スカイツリーの「ソラカラちゃん」のように、こうしたプロジェクトでは新しいマスコット・キャラクターがお披露目になるのが通例のようになりつつありますが、虎ノ門ヒルズのマスコットは藤子プロと共同制作したその名もズバリ「トラのもん」です。

 見た目も「ドラえもん」そっくりで、100年後からタイムマシンでやってきたネコ型ビジネスロボットという設定だそうです。

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時 差

 西暦671年に天智天皇が唐から伝わった水時計で初めて人々に時を知らせたという故事から、今日6月10日は「時の記念日」とされています。

 現在のようにイギリスのグリニッジ標準時(GMT)が世界標準時となったのは1884年(明治17年)で、わずか130年ほど前のことです。

 ちなみに、地球は24時間で自転しているため、地球(360度)を24分割した経度15度で1時間の時差が生じます。グリニッジを通る本初子午線から15度ずつずらした子午線の時刻を、概ね各地の標準時としており、日本の場合は東経135度の時刻を標準時としています。

 サッカー・ワールドカップの開催地ブラジルは、よく「日本の裏側」などと言われますが、実際に首都ブラジリアや最大の都市サンパウロと日本との時差は半日(ちょうど12時間)で、サンパウロが午前0時であれば日本は同日の昼12時となります。ただ、ブラジルは広いので都市によって時差が異なります。

 参考までに、レシフェで行われる日本の初戦(対コートジボワール)、ナタールでの第2戦(対ギリシャ)、クイアバで行われる第3戦(対コロンビア)のキックオフの時間は下記のようになっており、第3戦が行われるクイアバのみ日本との時差が13時間となります。

                現地時間       日本時間

 第1戦(対コートジボワール)14日 午後10時  15日 午前10時

 第2戦(対ギリシャ)    19日 午後 7時  20日 午前 7時

 第3戦(対コロンビア)   24日 午後 4時  25日 午前 5時

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4月の訪日外国人数

 4月の訪日外国人が前年同月比33%増の123万1500人と2ヶ月連続で過去最高を更新しています(日本政府観光局調べ)。3月30日に羽田空港を発着する国際線が4割増えたのが訪日客増加の一因となっており、羽田効果でホテルなど関連産業が潤っています。

 訪日客を国・地域別でみますと、伸びが目立つのは東南アジアです。1位の台湾は30.3%増の25万7900人、タイが65.1%増の9万9400人、フィリピンが同2.3倍の2万9700人で、それぞれ単月で過去最高を更新しています。

 3位の中国も前年同月比90.3%増の19万0600人と大幅に伸びていますが、2位の韓国は旅客船沈没事故の影響で自粛ムードが広がり、5%減の19万4000人となっています。

 東京都心のホテルでは高い稼働率が続き、都心18ホテルの4月の稼働率は前年同月比1.1ポイント増の88.8%とほぼ満室状態が続いています。4月の訪日客の免税売上高は5割増で初めて単月で60億円を突破し、過去最高を記録。13年度の免税売上高は384億円でしたが、14年度は500億円に達する見通しです。

http://www.jnto.go.jp/jpn/news/data_info_listing/pdf/140521_monthly.pdf

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オクラ

 「秋葵」と書いて「オクラ」と読みますが、今その露地栽培(温室栽培ではなく、通常の畑で栽培すること)の「オクラ」が旬を迎えています。

 「ぬめり」があるために好き嫌いがはっきりと別れているようですが、非常に栄養価が高い野菜であり、この「ぬめり」に整腸作用やコレステロールを減らす作用があり、「ぬめり」こそがベクチン等の食物繊維そのものです。

 ベクチンは血糖値の急上昇を抑える効果があり、糖尿病の予防にも役立ちます。また、カルシウム、鉄分、カロチン、ビタミンA・Cが含まれており、夏バテ解消にはもってこいの野菜です。

 スーパーなど店頭で選ぶ際には、緑色が濃く、表面の産毛がびっしりと生えたものを選ぶのが良いそうです。

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心に残る名言

 人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し。

 急ぐべからず。不自由を常と思えば不足なし。

 心に望み起こらば、困窮(こんきゅう)したるときを思い出すべし。

 堪忍(かんにん)は無事長久の基。怒りは敵と思え。

 勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身に至る。

 己を責めても人を責めるな。及ばざるは過ぎたるより勝れり。

                            徳川 家康

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アナと雪の女王

 日本語版と英語版の両方を鑑賞し、映画館では主題歌の「レット・イット・ゴー」の大合唱・・・もはや社会現象と化したディズニーのアニメ映画「アナと雪の女王」ですが、興業的にも大成功を収めつつあります。

 日本における観客動員数は、3月14日に公開されてから5月25日までの累計で1558万人に達し、興業収入(興収)は198億円を突破しました。

 04年11月公開「ハウルの動く城」の持つ興収記録を9年ぶりに塗り替えて歴代4位に浮上、過去に3作品しか辿り着けていない興収200億円を早ければ今週にも達成する見込みです。

 参考までに、日本における歴代興行収入上位は現時点で下記のようになっています。

    タイトル            興収   日本公開

 1位「千と千尋の神隠し」      304億円(2001年 7月)
 2位「タイタニック」            262億円(1997年12月)
 3位「ハリー・ポッターと賢者の石」 203億円(2001年12月)
 4位「アナと雪の女王」       198億円(2014年 3月)
 5位「ハウルの動く城」       196億円(2004年11月)

 また、全世界における興収ランキングでは、現時点で「アイアンマン3」を抜いて歴代5位に躍り出ています。
                         全世界興収

 1位「アバター」               27億8千万ドル
 2位「タイタニック」             21億8千万ドル
 3位「アベンジャーズ」            15億1千万ドル
 4位「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」13億4千万ドル
 5位「アナと雪の女王」            12億1千万ドル

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五月雨

 『梅雨』と言えば6月と思いがちですが、旧暦に直すと5月となります。昔の人は5月の雨を「さみだれ」(五月雨)と呼んでいました。もともと、「ばいう」(梅雨)は中国から伝えられた言葉で、梅の実のなる時期に長雨が続いたことから使われるようになったと言われています。

 また、梅雨(つゆ)を「梅」の「雨」と書くのは、梅の実が黄色く熟する季節の雨だからとも言われています。

 梅雨の季節になると、体調をくずしたりする人もいますが、これを乗り切る最適な食品の1つが『梅干し』です。梅の効用は含まれるクエン酸が胃液の分泌を高め、殺菌効果から胃の中をきれいにし、大腸での良性細菌の増殖を促進させたりします。

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例え話

『蟷螂、蝉を窺う』とうろう(カマキリ)、せみをうかがう

 ある人物が禁苑(皇帝の庭園)で遊び、木に止まる大きなカササギを弓で射ようと狙っていました。自分の身の危険に気づかないカササギはカマキリを狙っており、カマキリもまた背後の危険に気づかないままセミを狙い、セミは樹液を吸うのに夢中でした。

 どれも自分の獲物に気をとられて危険を知らずにいる様を見た彼は自分の身に思いが至り、弓を捨てて禁苑から逃げ出しますが、役人に捕まって咎められたという話です。

 この故事から、目先の利益に囚われて、自分の身に生じる危険や後の災禍を考えないたとえとして使われます。上手くいきそうな時ほど油断が生じ、思ってもみない落とし穴に陥ることになるから気をつけろという戒めです。


『牛を馬に乗り換える』

 歩みの遅い牛を捨てて速い馬に乗り換えるように、不利なほうをやめて都合が良いほうに便乗することのたとえ。

 反対に、速い馬からのろい牛に乗り換えるように、優れたものを捨てて悪いものに取り換えるたとえとして「馬を牛に乗り換える」というのがあります。

 なお、この諺では牛は悪いほうのたとえとして使われていますが、優劣ではなく性質が違うだけであって、性質にあった用い方というのがあります。

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トマト

 初夏の陽気が広がり、冷やしたトマトが美味しい季節となりました。この時期のトマトの魅力は何と言ってもみずみずしさで、秋の濃厚な味のトマトとはまた違った味わいが楽しめます。

 代表的な品種は「桃太郎」で、果肉がしっかりしていて生食用はもちろん、あらゆる料理に向きますが、この時期はやはり冷やして切り分けて食べるのが美味です。

 ヨーロッパのことわざに、「トマトが赤くなると医者が青くなる」とありますが、Bカロチンをはじめ、リコピン、ビタミンC・E、ミネラル、食物繊維などトマトには毎日の健康維持にもってこいの要素が豊富に含まれています。

 スーパーなどの店先で選ぶ際には、皮に張りがあり、ずっしりと重くて均整のとれた丸いものを選ぶのがコツです。また買ったトマトをおいしく保存するためには、真っ赤なトマトはそのまま冷蔵庫へ、緑色が残っているトマトは室温で赤く熟させてから冷蔵するのがよいです。

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天かすと揚げ玉

 てんぷらを揚げると、油の中にてんぷらの衣の破片が散ります。これを関西では普通「天かす」と呼びますが、東京では「揚げ玉」と呼ばれることが多いようです。関西では、てんぷらのカスだからそのまま天かすと言いますが、それに対して東京では揚げ物をした時にできる丸いものの意で、揚げ玉と名付けているそうです。関東の名付けは何となく上品ですが、関西のはそのものズバリといった感じです。

 うどんで、具が何も入っていないものを、関西では「素うどん」と言いますが、「素」はスッピンのスと同じで何もない意。これもそのものズバリの言い方ですが、これに対して、関東では「掛けうどん」と言い、表現がやや穏やかです。

 いずれの呼び方にしましても美味いに違いはありませんが、ちなみに九州や北海道、或いは他の地域ではどう呼んでいるのか気になるところです。

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薔薇の下で

 神々がアフロディーテ(英名ヴィーナス)の誕生を祝って創造した花、薔薇。その花も各地で芳香を漂わせ、初夏の景色を華やかにしています。

 古代ローマ人は天井に薔薇を吊るし、その下での会話は一切を秘密にするという習慣があり、「薔薇の下で」と言うと「秘密にする」という意味が現在にも残ります。欧米では宗教的、歴史的に特別な意味を持つ薔薇の花は、数多くの映画で符号あるいは象徴として登場します。

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