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2015年11月

前向きに考えるなら午前中

 米国国務長官も務めたコーリン・パウエル氏は、湾岸戦争当時、米国軍制服組トップの統合参謀本部議長として、その手腕を高く評価された人物です。そのパウエル氏は自分の信条を「14か条のルール」として次のように述べておりますのでご紹介いたします。


  第 1 条 世の中、まんざら捨てたものではない。
       特に、物事を前向きに考えるなら午前中である。

  第 2 条 何でも我を忘れてやれば、必ず克服できる。

  第 3 条 自分の立場と自尊心を混同するな。

  第 4 条 やって出来ないことはない。

  第 5 条 何でも注意深く選択せよ。

  第 6 条 いい方向に向かっている時には、それに水を差すようなことを
       必ず言うやつがいるが、惑わされるな。

  第 7 条 他人の運命を決めることはできないのだから、
       自分の運命を他人に任せることはない。

  第 8 条 小さなことも見過ごすな。

  第 9 条 成果は仲間と分かち合え。

  第10条 いつも冷静で親切であれ。

  第11条 ビジョンを持ち、その実現には貪欲であれ。

  第12条 自分の心に巣くう恐怖心や他人の否定的見解にたじろぐな。

  第13条 常に楽観的であることは、自分の力を倍増する。

  第14条 よい行いは必ず人の目に触れる。


 謂わんとするところは分かり易く、決して新しいことを言っているわけではありませんが、人生訓としても輝きを放っています。

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三の酉

 今日は今月三度目の酉の日です。当日は東京浅草の鷲神社(おおとりじんじゃ)などで午前0時から午後24時まで酉の市(三の酉)が催されます。
 「三の酉まである年は火事が多い」との言い伝えがありますが、今の時期は暖房で火を使う機会が増え、空気が乾燥し、からっ風も強く吹くことから火事が発生しやすい条件が揃っています。
 火事は不注意から起こることが多いため、皆様もくれぐれもお気を付けください。

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スター・ウォーズ/フォースの覚醒

 10年ぶりとなるシリーズ新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が、クリスマスの1週間前の12月18日に日米英で同日公開されます。

 公開までまだ日数がありますが、スター・ウォーズ商戦はすでに熱を帯びています。映画関連のグッズは通常、公開の2カ月ほど前から販売が始まりますが、「フォースの覚醒」関連グッズに関しては公開の約4カ月前から発売になっており、米小売店では一部で売り切れが出るなど、今年のクリスマス商戦の目玉となるのは確実です。日本でもフィギュアや玩具など関連商品の一部がすでに品薄になるほどの人気だそうです。

 前売り券の売上げも好調で、公開最初の週末で史上最高額の興業収入を叩き出した「ジュラシック・ワールド」の記録を上回るスタートダッシュおよび過去最高の最終成績が予想されています。

 東宝系のTOHOシネマズでは、一部の映画館で一般料金を200円引き上げ、2000円に設定。この人気にあやかろうと、商品にスター・ウォーズのキャラクターなどを描き、売上増を図るなどのタイアップも相次いでいます。

 ちなみに、ウォルト・ディズニー社が2012年にルーカスフィルムを買収して以降、「スター・ウォーズ」シリーズの権利はウォルト・ディズニーが所有します。

 ディズニーの大ヒット映画「アナと雪の女王」(アナ雪)は関連グッズの販売も含めてディズニーに巨額の利益をもたらしましたが、主要購買層が大人の今回はアナ雪をはるかに上回る売上げが見込まれています。

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来年度以降の税制などの動きは?

 師走が近づいてくると話題になりはじめるのが、来年度以降の税制がどう変わるかということ。また、今年度の補正予算でどんな施策が実施されるのかも、話題になります。

 例年だと、当年度の補正予算は年内に開催される臨時国会で決まり、翌年の通常国会で次年度の税制改正が決まるのですが、今年は総理大臣の「海外出張」だかなんだかで臨時国会が開かれません。

 そのため、通常国会を来年1月早々にはじめ、補正予算も税制改正もこの場で審議、決定される見込みです。


 さて、そろそろ新聞などで報道されつつある来年度の税制改正や補正予算案ついて、拾い上げてみましょう。・・・なお、まだ、改正案が決まっているワケではありませんので、あしからず。


■市販薬の所得控除

 従来から世帯の病院での治療費が目安10万円を超えると、超えた分が所得控除される「医療費控除」という仕組みがありますが、それに加え、一般の薬局で市販薬を年間1万円超買った場合に、超えた分を所得控除する案が出ています。

 市販薬の範囲は今後調整されるようですが、私たち生活者にはありがたい仕組みです。

 来年以降は、ドラッグストアで購入したときの領収書をちゃんと保管し、確定申告をして税制優遇のメリットを享受したいのもです。


■省エネ中古住宅取得の金利優遇

 現在も省エネなどに優れた住宅を対象に、長期固定金利住宅ローン「フラット35」の金利優遇が実施されています。優遇は、一定期間の金利を▲0.6%差し引くというもの。
 来年度は「中古住宅」に限って最大▲1.0%の引き下げが行われるかもしれません。

 なお、金利が優遇されるのは「フラット35」のみです。
 普通の金融機関が自前の住宅ローンは、対象外です。


■エコ・カー補助金も拡充

 電気自動車や燃料電池車などエコ・カーを購入した場合の消費者への補助金給付も来年度延長し、航続距離の長い車種への補助金も拡充される見込み。



 なお、もっとも大きな話題は、消費税率10%時に導入される「軽減税率」です。何を対象とするかで現在、地紋・公明がモメており、なかなか決まりませんね。


 これから、年末にかけて、私たちの暮らしに関係の深いさまざまな変化が新聞紙上に表面化してきます。

 ぜひ注視してほしいものです。

「知っていれば得する」ことがたくさんありますから。




 「ふるさと納税」をするつもりだったら、今年は12月末までなので、そろそろ動いたほうがいいですね。
 限度額は、ネットで簡単に試算することができます。
 限度額の範囲内で、実質2千円の負担でさまざまなほしいものが手に入るのですから、お得感があります。

 今年から限度額が倍になりましたし、また今年4月からは5つの自治体までなら確定申告をする必要がなくなりました。

 なお、今年の締め切りは、12月末までにお金を支払わなければダメです。
 申し込みは12月末までにしたとしても、お金の支払いが来年に持ち越せば、来年分のふるさと納税になってしまいますからね。

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国の借金

 財務省は昨日、国債や借入金、政府短期証券を合わせた「国の借金」が9月末時点で1054兆4243億円になったと発表しました。

 今回は税収が増えたことで、一時的な資金繰りを賄う政府短期証券の発行を見送ったため、6月末に比べ2兆7991億円の減少となっていますが、社会保障関係の財源を借金に依存する構図は変わらず、減少は一時的と見られています。

 今年10月1日時点の人口推計(概算1億2689万人)をもとに単純計算した場合、国民1人当たり約830万円の借金を背負っていることになります。

 「国」は様々な方面に支出しますが、営利団体ではない「国」の収入は国債(借金)と税金以外になく、いずれにしても最終的には税金として国民から徴収することになります。

 「国の借金」を「国民の借金」に例えることに異論があるのは承知していますが、消費税の段階的な引き上げなど、最終的には国民一人ひとりの負担に帰すという点では借金を背負わされていることと何ら変わりはありません。

 一方、こんなデータもあります。日銀が事務局を務める金融広報中央委員会が5日に発表した2015年の「家計の金融行動に関する世論調査」によりますと、2人以上の家計が保有する金融資産は1世帯当たり平均で1209万円で、前年に比べ27万円増となっています。

 2つのデータをご紹介しましたが、統計データというのは、どこをどういうふうに見せるかによって受け取り方を操作することが可能で、世論誘導の意図をもって使われることもあります。

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年末ジャンボ宝くじ

 大安の日の今日は「年末ジャンボ宝くじ」の発売日で、売り場には多くの人が並んだそうです。

 宝くじ発売70周年記念の今回は、1等・前後賞合わせた当選金が過去最高額の10億円となっています。

 ちなみに、終戦後の1945年10月に発売された宝くじの1等賞金は10万円(1枚10円)でした。6坪の組立住宅が1500円、白米1升のヤミ値が70円の時代です。

 1947年には1等賞金が100万円(1枚50円)となります。東京の吉祥寺の150坪の邸宅が当時50万円、標準家庭のひと月の生計費が1300円の時代でした。

1等の賞金が1000万円になったのは1968年で、阪神・淡路大震災復興協賛宝くじ(1996年)の際に1等賞金がはじめて1億円の大台に乗せました。戦後の発売再開の10万円から現在の7億円まで、1等賞金は7千倍になっています。

 宝くじはユニット(1千万枚)毎に1等が出るようになっているため、1ユニット以上販売している西銀座チャンスセンターや大阪駅前第4ビル特設売場などでは1等当選者が毎年出るのは当たり前なのですが(ハズレの数もケタ違いに多い)、そういった大きな売り場には毎回大勢の人が並びます。

 尚、宝くじはテラ銭(胴元が得る収益)が最も高い公営ギャンブルです。1ユニット(30億円)買えば、元手は確実に半分以下になります。半ユニット(15億円)の購入では1等が入っていない可能性があり、運よく1等が入っていても投下資金の全額回収はできません。

 こうした点を勘案すれば、購入は少額にとどめ結果を楽しみに待つのが本来です。

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悪魔の辞典

 1911年に出版された「悪魔の辞典」は、辞書をパロディ化した元祖として知られています。

 例えば、「安心」について、悪魔の辞典は「隣人が不安を覚えているさまを眺めることから生ずる心の状態」と定義し、「責任」については「自分の肩から下ろして、神なり運命なり宿命なり巡り合わせなり、あるいは隣人なりの肩へ容易に移すことのできる重荷」と再定義しています。

 皮肉が効いたブラックユーモアとして今でも時折話題になる「悪魔の辞典」ですが、ロイターがこの悪魔の辞典に倣い発表した現代版「悪魔の金融辞典」でいくつかの用語について定義を一新しています。

 例えば、「エコノミスト」とは「世界金融危機を予測できなかった人。大抵は普通の数学者で、金融の理解に乏しい」、「欧州中央銀行(ECB)」とは「支払い能力のないユーロ圏メンバーに無限に融資することで圏内団結をはかろうとする機関」という具合です。

 皮肉屋で知られたマーク・トウェインは以下のような言葉を残していますが、時として皮肉やブラックユーモアとして語られた言葉のほうが真実を伝えている場合があります。

 「健康を保つ唯一の方法は、食べたくないものを食べ、
       嫌いなものを飲み、したくないことをすることだ。」

 「アダムはリンゴが欲しかったから食べたのではない。
               禁じられていたから食べたのだ。」

 「新しいものを考えついた人も、
     それが成功するまではただの変人にすぎない。」

 「真実が靴を履いている間に、嘘は世界を半周する。」

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サ バ

 「鯖」と書いてサバ。今が旬で、この頃はスーパーの店先などで脂ののったサバをよく見かけます。

 サバは傷みやすい魚なので「サバの生き腐れ」と言われます。外見は新鮮なようでも腐り始めていることがあり、昔は水揚げ地の近くでしか食べられなかったそうです。

 また、「鯖(さば)を読む」という言葉は、サバは傷みやすく数も多いことから早く売り切るために目分量で数をごまかしたことが由来という説があるそうです。

 サバは、エイコサペンタエン酸(EPA)を豊富に含み、ダイエット効果が期待できると話題になったことがあります。生活習慣病の予防に効果があるとされるドコサヘキサエン酸(DHA)やビタミンも多く含まれます。

 スーパーなどで選ぶ際は、太っていて目が澄んでいるもの、これが良いそうです。

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いい夫婦の日

 今日11月22日は「いい夫婦の日」です。

 結婚する前はしっかり両目を開けて、結婚したら片目を閉じると良いと聞きますが、結婚した途端、視力が回復したかのように相手のアラばかりが目につくというケースも無きにしもあらずです。

 いい夫婦の日にちなむアンケート調査の結果がいくつか発表されていますが、シニア向け宿泊予約サービスを提供する株式会社ゆこゆこの「シニア夫婦に関する調査2015」の結果をご紹介したいと思います。

 ・配偶者に秘密にしていること

    ある  23.3%(男性22.7%、女性25.0%)

 ・生まれ変わってもまた今の配偶者と結婚したいか

    したい 53.6%(男性56.3%、女性43.5%)

 ・夫婦関係を表す漢字

    男性 1位)絆 2位)和 3位)忍 4位)愛 5位)信

    女性 1位)友 2位)和 3位)楽 4位)絆 5位)忍


 ちなみに、「秘密がある」と回答した割合は、前年に比べ女性が大きく減少。秘密の内容は男女ともお金に関することが多いようです。

 生まれ変わってもまた今の配偶者と結婚したいと思う割合は、男女ともに増加傾向にあり、今の配偶者と再び一緒になりたいという思いは高齢になるほど強くなっています。

 夫婦関係を表す漢字は、昨年は男女ともに1位だった「忍」が今回は順位を下げており、夫婦の関係性が良好であることがうかがい知れます。

http://www.yukoyuko.co.jp/release/2331/

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カー・オブ・ザ・イヤー

 ヒット商品番付や流行語など今年を総括する話題が増えてくる時期です。

 今年国内で販売された乗用車の中から最も優れた車を投票によって選ぶ「カー・オブ・ザ・イヤー」もそうですが、日本には2つのカー・オブ・ザ・イヤーがあります。

 一つは、自動車雑誌などの媒体で構成される日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会が選ぶ「日本カー・オブ・ザ・イヤー」で、もう一つはモータージャーナリストや自動車技術研究者・評論家らが会員となっているNPO法人の日本自動車研究者・ジャーナリスト会議(RJC)が会員らの投票により選出する「RJCカー・オブ・ザ・イヤー」です。

 ちなみに、日本カー・オブ・ザ・イヤーでは国産車と輸入車を区別せず、運動性能が重視され、高価格帯のスポーツカーや高級車が受賞する傾向が指摘されており、「走る歓び」に軸足をおいた選考となっています。

 一方のRJCカー・オブ・ザ・イヤーは国産車が対象で、技術や独創性が重視され、普通の価格帯の乗用車から選ばれる傾向があり、「庶民の足」としての価値に軸足をおいた選考です。

 尚、昨年のRJCカー・オブ・ザ・イヤーはスズキ「ハスラー」で、今年はスズキ「アルト」と、2年連続でスズキの車が選出されています。

 日本カー・オブ・ザ・イヤーは、第一次選考で10車種(10ベストカー)が選出され、最終選考を経て、今年は12月7日にイヤーカーの発表・表彰式が行われます。

 尚、今年10ベストカーにノミネートされているのは以下のとおりです。

  マツダ   ロードスター
  ホンダ   S660
  スズキ   アルト/アルト ターボRS/アルト ラパン
  ジャガー  XE
  BMW   2シリーズ アクティブツアラー/グランツアラー
  フィアット 500X
  テスラ   モデルS P85D
  日産    エクストレイルハイブリッド
  トヨタ   シエンタ
  スバル   レガシィアウトバック/レガシィB4

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贈り物

 贈物をする機会が多々あるかと思いますが、中世までは下位のものに対して下賜(かし)されるものを「贈物」と称し、上位の物へ進上されるものは「進物」といって区別していたそうです。現在ではこの区分は曖昧ですが、今でも「進物」には上位の者への献上品といったイメージが残っています。


 地位にかかわりなく相手への援助を旨とする贈物は「見舞」であり、旅の帰りや訪問など人の移動に伴う贈物が「土産」(みやげ)、祝福や感謝の印が「御祝」や「御礼」となります。状況に応じて名目の区別があり、熨斗(のし)の選択に迷うことも多々あります。


 ところで、その贈物をする際に、「心がこもっていれば何でもいい」とつい思いたくなりますが、そう簡単にはいかないのが世の中のようです。贈り物のタブーは現在も生きている場合が多く、こちらが無垢の心で贈っても、先方が不愉快に感じてしまってはせっかくの気持ちも台無しになりますので注意が必要です。


 いくつかタブーを挙げてみますと、結婚式の包丁、ナイフ、はさみなどは「縁を切る」に通じるため嫌われます。新築祝いのストーブ、卓上ライター、真っ赤な花などは、火事を連想させるということでパスした方が無難です。


 病気見舞いの鉢植えは「根がついている」ということで「寝つく」を連想させると言われています。またシクラメンはシク=死苦の響きが良くなく、椿や山茶花も花が首からポトリと落ちることから嫌われるようです。

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ボージョレ・ヌーボー

 フランスのブルゴーニュ地方のボージョレ地域で夏の終わりに収穫したぶどうをその年のうちに仕上げた新酒の赤ワインが「ボージョレ・ヌーボー」です。白ワインはボージョレ・ヌーボーとして認められていないそうです。


 秋の風物詩として世界中で人気を呼んでいますが、日本では時差の関係でフランスより早く飲めると話題になっています。毎年解禁日は11月の第3木曜日で、今日の木曜日(19日)が解禁日となります。


 昨今のワインブームは、ワインが身体にいいという通説も影響しているようですが、本当にワインは身体に良いのでしょうか。調べてみますと、赤ワインに含まれているタンニンは、アルコールの吸収・排出を助けるプロシアニドールという成分を有しており、動脈を保護し、コレステロールを取りのぞく作用があるようです。

 フランス人が肉食中心の食生活に比して心臓病による死亡率が少ないのは、赤ワインを飲んでいるからであるという説も発表されています。また白ワインには、強い殺菌効果があることが分かっています。ワインにはミネラルも多く含まれているので、新陳代謝を促し、体調を維持するのに役立つようです。またワインの酸度は胃液の酸度に近く、消化を促進する作用があり、食欲の増進をも促すといいます。


 こうして、ワインには、体に良い要素がいくつもあるようですが、肝心なのは、ワインは食事と一緒に飲むものだということです。食事のときにワインを適量飲むことによって、お腹のなかで肉や魚類とうまく調和し、体を弱アルカリ性の方向に導いてくれるのです。適度にワインを楽しむことができれば、心身ともに健康の維持に役立つことは確かなようです。

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江戸の鈴ヶ森事情

 まず、吉原の成り立ちの詳細をお話しします。

 まだ「江戸時代」が始まる前の慶長五年(1600)の秋、江戸遊郭の創設者と言われる庄司甚内が、初めて徳川家康公に御目通りをします。この時、石田三成率いる西軍が大坂城を出て、上杉討伐に向かうため北上している徳川軍(東軍)の背後を突こうとしている、と言う情報を得た家康は、すぐにきびすを返し、江戸城に戻ると、体制を立て直し、すぐに江戸城を出て、東軍の主戦部隊となる家康軍を率いて、東海道を西上し、磐井神社(大田区大森北二丁目に現存する鈴森八幡宮)のあたりまで来た時、社の前に新しい茶見世を設け、そこで、朱色の前掛けで赤手拭を髪に掛けた、若い女性が七、八人、家康公に従って来た武士達に、甲斐甲斐しく湯茶のサービスをしています。

 駕籠を止め、休息をしていた家康公が、その様子を見ているうちに、その女性達の中に若い男が袴をつけて、かしこまっている男がいるのを見つけました。何をしているのか、供奉の者に尋ねさせると、その若者はうやうやしく頭を下げ、こう申し出たのです。

 「自分は庄司甚内と申し、大橋(現在の大手門の橋)の内の柳町(現・千代田区丸の内一丁目と大手町二丁目の間の永代通り辺り)に住む遊女の長(おさ)でございます。この度の御出陣、御勝利は決まっております。そこで恐れながら、御門出を祝い奉ろうと罷りいで、お供の方へお茶などを差し上げております。」

 家康公が庄司甚内と顔を合わせたのは、たぶん、これが最初で最後であろうと思われますが、行く行くは江戸の一角に遊女屋を集めて、一大遊郭を作る、その為には、今回の戦で勝つであろう家康公に、早くから顔を売っておいた方が良いと言う、甚内の読みの深さが感じ取れます。事実、この後、慶長十年(1605)と慶長十七年に、庄司甚右衛門(甚内は後に甚右衛門と名を変えています)から来た、吉原設置の願書を見て、家康公は「この庄司甚右衛門とは、甚内と申した君(きみ=遊女)が父(てて=親分)か。 」と言ったと言いますから、若き日の甚内を覚えていたのですね。

 通説では、庄司甚内は小田原北条氏の浪人で、慶長の始め、東海道吉原宿(現・静岡県富士市)で旅籠を経営していましたが、追々江戸が繁栄して行くのを見て、仲間の旅籠屋と「江戸で遊女屋を経営すれば、さぞかし儲かるだろう」と語らい、仲間と共に遊女を引き連れて江戸へやって来たと言います。しかし、いきなり城下へ入っては恐れ多いと言う事で、江戸の手前の新井宿(現・品川区南大井。上古の相模街道の宿場で、古くは『荒藺宿』と書きました。)の街道筋に土地を借りて、そこへ遊女屋を作ったとされます。

 その遊女屋の表には、紺色の暖簾を下げ、その暖簾の端に鈴をぶら下げておき、お客が暖簾をまくると、鈴が鳴る様にしておいたところ、風流だと言う事で、どんどんお客が来る様になりました。これが「鈴ヶ森」と言う地名の起こりだと言います。(別説も有り)

 この鈴ヶ森に、江戸幕府の刑場が出来たのは、慶安四年(1651)。元禄八年に行われた検地では、間口四十間(七十四メートル)、奥行九間(一六.二メートル)で、明治四年(1871)に閉鎖されるまでの二百二十年間に推定十万人から二十万人もの罪人が処刑されたと言われています。ここで最初に処刑者されたのは慶安の変の首謀者のひとり丸橋忠弥であるとされ、他に、その後も、平井権八や天一坊、八百屋お七(強情灸(柳派バージョン)、白木屋お駒(白子屋お熊(落語にもなっています)と言った、落語にも登場する有名人物がここで処刑されました。

 鈴ヶ森は、当時の東海道沿いの、江戸の入り口とも言える場所にあります。これは、当時浪人が増加し、それにともない浪人による犯罪件数も急増していたことから、日光街道に面した「小塚原刑場」、中山道に面した「板橋刑場」とともに、刑場に、磔の死体やさらし首を置く事により、江戸に入る人たち、とくに浪人たちに、江戸で悪い事をすると、こんなひどい目に遭うのだぞ、と言う警告を与える意味でこの場所に設置したのだと考えられています。

 鈴ヶ森刑場の跡は、現在、旧東海道を継承している第一京浜(国道十五号)の傍らにあり、隣接する大経寺の境内となっていて、刑場跡は自由に見学できます。当時の広さはありませんが、現在も井戸や、火あぶり用の鉄柱や磔用の木柱を立てた礎石などが残されています。なお、礎石の位置はかつてあった場所から移動され、供花台も設置されて、一種の供養碑の役割も果たしていて、1954年には東京都指定文化財の指定を受けています。

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酉の市

 「星空を 闇とは見せつ 酉の市」 水原秋櫻子(みずはらしゅうおうし)


 本日17日は酉の市(二の酉)で、浅草の酉の市は午前0時まで終日続きます。

 酉の市は、鷲神社(大鳥神社、大鷲神社)の祭神の一柱である日本武尊(やまとたけるのみこと)の東夷征討の際の故事にちなみ、11月の酉の日を鷲神社の祭日と定めたのが始まりとされており、今年は11月29日の三の酉まであります。

 酉の市で売られているあの熊手の御守(別名かっこめ)は、大鳥神社の社名や「わしづかみ」に通じる鷲神社の社名とあいまって、運や福を大きく取り込む(かっこむ)という商売繁盛開運招福の縁起物として知られています。

 また、撫でれば願いが叶うとされる「なでおかめ」(浅草・鷲神社)には下記のような言い伝えがあります。

    おでこをなでれば賢くなり
    目をなでれば先見の明が効き
    鼻をなでれば金運がつく
    向かって右の頬をなでれば恋愛成就
              左の頬をなでれば健康に
    口をなでれば災いを防ぎ
    顎(あご)から時計回りになでれば物事が丸く収まると云う


 この言い伝え故、金運が授かる鼻ばかりでなく、最近は若い人の参拝が増え恋愛成就の右の頬も大勢の人に撫でられて黒ずんできているそうです。なお、今年から酉の市期間中の「なでおかめ」の披露は、事故回避・混乱防止のため中止となっていますが、酉の市期間以外は今まで通りだそうです。

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春 菊

 北国からは雪の便りが聞こえ始め、日ごとに寒さが増し、鍋料理の美味しい季節となりました。その鍋料理に彩りを添える『春菊』が、これから需要のピークとなります。


 春に花が咲くことから名付けられ、関西や東海地方では『菊菜』(きくな)とも呼ばれます。ホウレン草や小松菜と並んで代表的な緑黄色野菜で、ベータカロチン(ビタミンA)、ビタミンB・Cなどが多く含まれていますが、そのビタミンAやCは風邪や肌荒れ、さらにガンを予防する効果もあるそうです。


 春菊200グラムで1日に必要なビタミンAが摂取でき、他の緑黄色野菜と比べて、鉄・カルシウム・カリウムなどのミネラルが多いのも特徴。さらに食物繊維も多く、便秘に効果を発揮するそうです。


 その独特の香りは、胃腸の働きを促進したり、痰(たん)や咳(せき)を鎮めたりする効果も期待でき、中国では肝機能を増強し、腸内の老廃物質を排出する漢方薬としても使われています。


 入浴剤にすることもでき、菊や葉を陰干しして、ネットや布袋に入れてお風呂に浮かべますと、体をあたため、肩こり、神経痛に効果を発揮するそうです。

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結婚式

 結婚式のスピーチでは「本日はお日柄も良く」と言ったりしますが、この場合の「お日柄」は六輝(六曜)における日柄を指しており、何事をするにも吉日とされる「大安」が最も良くて、結婚式などでは「友引」や「先勝」なども日柄の良い日です。

 ちなみに、年間で結婚式が多いのは11月だそうです。雨が少なく、暑すぎず寒すぎず、行事や生活の変化が少なく比較的落ち着いていること、いい夫婦の日(11月22日)があること、新年を一緒に迎えられることなどが理由としてあげられます。

 そうした観点から、大安や、先勝、友引かつ「いい夫婦の日」は、式を挙げるカップルが多いと想像できます。

 結婚式には費用の心配がつきものですが、結婚情報誌「ゼクシィ」の結婚トレンドに関する2015年の調査によりますと、最新の平均的な結婚式は下記ようになっています。


《352.7万円》 挙式、披露宴・披露パーティ総額(昨年比19万円増)

《72.5人》   披露宴・披露パーティの招待客人数(昨年と同程度)

《5.9万円》   招待客1人あたり費用(年々増加傾向)


《227.1万円》 御祝儀総額(昨年と同程度)

《71.3%》   費用の面で親・親族から援助があった人

《162.4万円》 援助総額(比率・額ともに昨年から上昇)

《142.7万円》 カップルの自己負担額(昨年比17.7万円増)


 上記には含まれていませんが、新婚旅行に行く人はその費用、新生活のための準備費用などもかかります。

 もちろん、家庭や個人、地域の事情などによっても様々で、入籍したカップルの約半数が、挙式や披露宴を行わない「ナシ婚」との調査結果もあります。

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心の会計

 景気の「気」は気分の「気」と申しますとおり、国民・消費者の気分は明るさが増せば、高級品の売り上げなども伸びます。

 また、株価などの資産価格が上昇すれば、その分を当てにして消費や企業の投資もさらに活発化するのが普通で、これを「資産効果」と言います。

 例えば500万円で取得した株式が相場上昇により800万円の評価額になれば、300万円の評価益は現金として手にしていなくても300万円をプラスαとして持っているようなものであり、これにより消費に積極的になる(財布の紐が緩む)ということです。

 投資で実際に利益を得た場合でもそうで、売買で儲けた100万円と苦労して貯めた100万円とがあれば、売買で儲けた100万円の方が気前よく使われる傾向があります。

 本来は同じ金額・価値であるはずなのに、思い入れ等によって使われ方に違いが生じてきます。「あぶく銭」という表現もありますが、心理学では「心の会計」と言います。

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季 節

 季節は稚児の歩みのようにゆっくりと移り確実に変わってゆきます。低地ではまだ早いですが、郊外に足を運べば、濃緑だった木々も少しずつ色づき始めています。

 ところで、中国の四季は青帝、炎帝、白帝、黒帝という男性の神々がそれぞれ司っていますが、日本の四季は女神が司ります。

 春は佐保姫、夏は筒姫、秋は竜田姫、冬は宇津田姫です。春を司る佐保姫は野山を花で埋め尽くし、秋を司る竜田姫は錦のような見事な色彩で山や里を彩ります。

 木々が一本一本違った色づきを見せる、まるで錦をまとった姫君のような秋の山は、そこで新鮮な空気を吸い、そこに居るだけで、眺めているだけで、身体の細胞が新しいものと入れ替わるような、そんな気分の良さを感じます。

 日々の暮らしの中では、喧噪の中で近くばかりを見つめ気にしがちですが、たまには静寂の中で遠くを眺めてみるのもいいものです。

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小 春

 今日12日から旧暦の10月となりますが、旧暦10月の異称を「小春」と言ったことから、この時期の暖かく穏やかな晴天を「小春日和」と言います。

 一度冷え込んだ後の陽気にこそ相応しい言葉で、アメリカでは「インディアン・サマー」と言います。

 ところで、木々が色づき始めるのは最低気温が8度を下回るようになってからで、北の方から、高い山々からしだいに色づいてきますが、都心や横浜などの紅葉の見頃は今月下旬ごろになりそうです。

 紅葉(もみじ)とは、もともと「色を揉み出づる」の意で、秋になって草葉の色が変ることを指し、万葉集では「黄葉」の字をあてています。

 たくさんの紅葉がある中で、楓(カエデ)の紅葉が愛されたことから、紅葉(もみじ)と言えばカエデを指すようになったそうです。童謡「紅葉」で「水の上にも織る錦」と歌われたのもカエデです。

 ちなみに、紅葉を象徴するカエデは花札の10月(旧暦)の札にも描かれています。カエデとともにそっぽ向いた鹿が描かれたこの札(鹿十、しかとお)が、無視したりすることを意味する「しかと」の語源だそうです。

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村 正

 日本の名刀に「村正」がありますが、「村正は妖刀」とか「村正は不吉な刀」と言われます。

 これは伊賀国桑名の名工「村正」が作った刀で、切れ味抜群で知られる名刀です。それがなぜ「妖刀」、「不吉な刀」などと呼ばれる様になったかと言うと、徳川将軍家が「村正」を極端に嫌ったからなのです。

 家康公の祖父清康が、天文四年(1535)守山(森山=現・名古屋市守山区)に布陣した時、家来に惨殺されると言う、俗に「森山崩れ」と言う事件が起こりますが、この時使われた刀が「村正」でした。それから十四年後の天文十八年、今度は清康の子で、家康公の父広忠が、家来に惨殺されます。

 この時使われた刀がやはり「村正」で、さらに天正七年(1579)、家康公の長男信康が、織田信長から猜疑を受け、自刀に追い込まれますが、この時、信康を介錯した刀も「村正」でした。
 このため、家康公は村正の刀を不吉として嫌い、家康公の死後も、大名や旗本は徳川家に遠慮して、村正を使わない様にしたのですが、それでも、その抜群の切れ味は魅力的、武士の中には「村正」の銘を削ったり、一字掘りなおして、「正宗」「村忠」などと改めて、ひそかに愛用している方もおりました。

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秋 味

 秋も深まり、山も空も川もきれいで、おいしい食べ物がたくさんあります。それを象徴するかのような「秋味」という言葉があります。

 秋、産卵のために河川に帰ってくるサケのことを、東北や北海道では「秋味」と呼びます。秋サケのことです。サケは主に春と秋に捕られますが、春に捕れるサケのことは「時知らず」といいます。方言や俗語を集めた江戸期の辞書「俚言集覧(りげんしゅうらん)」で、すでに「秋味、鮭(サケ)を云(い)う」とあります。


 元々はアイヌ語で「秋の魚」という意味の「アキアチップ」にルーツをもち、これに「秋味」の字があてられたようです。アイヌ人のたんぱく源は主に鹿肉で、秋に捕れるおいしいサケは季節を感じるうれしい味だったに違いありません。サケは、和人(日本人)との貴重な交易品でもありました。


 サケの卵で卵巣に入った状態のものが「筋子」(すじこ)。これを一粒づつばらしたものが「イクラ」ですが、温かいご飯にのせるその真っ赤なイクラもまた秋ならではの味です。四季それぞれの食材の味を楽しむことが出来る喜び、これは日本人ならではかもしれません。

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リンドウ

 漢字で「竜胆」と書いて「リンドウ」。この時期の山道などでよく見かける代表的な秋の花ですが、気品のあるこの花が咲くと秋の深まりを感じます。根が古くから生薬として使われ、「竜の胆(きも)のように苦みが強い」ことが由来となっているそうです。リンドウの呼び名は「竜胆」の音読み「りゅうたん」がなまったとされています。


 青紫の花は日光を浴びると開き、夜中や雨・曇りの日は閉じたままです。花言葉は「強い正義感」、「悲しんでいるあなたを愛する」です。


 出回る時期は6月から11月と長いですが、6~9月のリンドウは仏花として添えられます。黄色や白のキクと合わせて花束にするため、色は青紫がほとんどです。


 10月に入って仏花需要が一段落しますと、ピンクや青と白の混合色など変わった色のリンドウが目を楽しませてくれます。長野県と熊本県の県花です。 

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バーナム効果

 普段は占いなど気に留めない人でも、ふいに自分の本質を言い当てられたりしますと、言い当てた人を自分の良き理解者と思いその人に傾倒してしまうことがよくあります。

 例えば、以下のような文章を読んでどのように感じるでしょう。

 

『あなたは人前では明るく振舞っていますが、実は傷つき易く、性格的に弱い部分を持っている人です。

内向的で繊細な部分があり、ロマンチストで淋しがり屋でもあります。

人に好かれたいという気持ちがあっても、なかなか自分を上手く表現できず、もどかしく思っていることがあるのではないでしょうか。

現在は人間関係で悩みを抱えていますね。』

 結構当てはまっていると感じた人が多いのではないでしょうか。実はこれは誰にでも当てはまる可能性の高いことをただ並べたに過ぎない文章です。

 このように抽象的で曖昧なことや誰もが思い当たることが並べられ、それが自分に当てはまると信じてしまうことを心理学では「バーナム効果」と言います。

 また、医療現場でよく使われる用語に「プラシーボ効果」あるいは「プラセボ効果」というものがあります。薬でないものを薬として処方すると、それを信じて服用した人に何らかの改善効果が見られるというものです。

 実際にこの二つの心理的効果を利用した事例というのは世の中に少なくありません。

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秋蕎麦

 通常、年2回収穫される蕎麦(そば)は春蒔きの夏蕎麦と夏蒔きの秋蕎麦に区別され、今はちょうど秋蕎麦の収穫時期で、新蕎麦(秋新)を味わうのがこの時期の楽しみの一つとなっています。

 一般的には、夏蕎麦よりも秋蕎麦の方が好まれる傾向があります。栽培技術や保存技術が未熟だった昔は、香りや味の面で夏蕎麦は一段劣っていたそうですが、現在はそこまでの差はないそうです。

 日本各地で栽培される蕎麦の収穫時期は地方によって異なり、従って新蕎麦として出回る時期も微妙に違ってくるということと、国内で消費される蕎麦のおよそ8割は輸入される現状にあっては、自身の舌で新蕎麦を見分けることはなかなか難しいと言えます。

 ちなみに、実の中心部分を挽いた一番粉で打った蕎麦が「更科蕎麦」で、香りは弱いものの白く上品でのど越しの良い蕎麦に仕上がります。

 淡い緑色の甘皮部分を挽き込み、緑黄色を帯びた蕎麦が「藪蕎麦」で、風味に優れます。

 殻ごと製粉し、蕎麦殻が黒い粒として残る黒っぽい蕎麦が、いわゆる「田舎蕎麦」で、蕎麦本来の香りと野趣あふれる力強さを愉しむことができます。

 現在は、つなぎの小麦粉が2、蕎麦粉が8の割合で打った「二八蕎麦」(八割蕎麦)が主流ですが、昔主流だった十割蕎麦は切れやすかったため、茹でるのではなく蒸篭(せいろ)で蒸して、蒸篭のまま客に供していたそうです。その名残が「せいろ蕎麦」です。

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チップ

 ニューヨークで、チップをなくすレストランが出てくるとのこと。ニューヨークでは、タクシー乗るにもチップを払います。最近ではタクシーはクレジットカードで払うのが主流になりましたが、その専用カード端末に、最初からチップを追加する機能が付いていて、パーセンテージのみを三択から選べる仕組みになっている徹底ぶりですが、このチップ全体がなくなるという動きではなく、レストランに限って、チップをもらうポジションの人とそうでない人の給与格差が労働意欲管理に問題を持っているので、直していこうという動きがあるのだそうです。

 それならチップは店にひとつのポットに入れてみんなで分けるとか、そもそも期待チップ分を調整した給与体系にすればいいと思うのですが、そんな簡単なことでもないのでしょう。そもそもこのチップ、私は嫌いではありません。サービスの質によってちゃんとチップの額を変える行為は、人との距離や関係をどう築いていくか(というと大袈裟ですが)という観点からも、アメリカにはあった方がいい気もします。ヨーロッパもチップをなくしましたが、本当にあれで良かったのでしょうか?

 そもそもアメリカは世界最大の不思議国で、メートル法も使わず、マイルはあるわ、オンスもあるわ、いわば未だにローカル尺貫法を使っている、その意味では前近代的な国です。然しながらその国から世界で最も多くのイノベーションが生まれてくる。非合理的な不便さが、逆に様々なイノベーションの苗床になっているのではないかとさえ思えてしまうほどです。なんでも合理化すればいいというものではないと思うのです。ま、どうなることやら。行方を見守りたいと思います。

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発 酵

 スーパーなどの店先では旬のブドウが所狭しと並んでいますが、このブドウを「発酵」させたものがご存知の通りワインであり、更に「蒸留」・「熟成」させるとブランデーとなります。


 ウイスキーもブランデーと同じく蒸留酒で製造方法はほとんど同じですが、ウイスキーは穀物を原料とし、ブランデーはブドウ(現在は全ての果実)を原料としているところに違いがあります。


 気になりましたので改めて「発酵とは何か?」を調べてみますと、「発酵」とは微生物の働きによって物質が変化し、人間にとって有益に作用することであり、逆に人間にとって有用でない場合は「腐敗」と言います。


 「蒸留」とは、その「発酵」を終えた「モロミ」に熱を加え、アルコールや香味成分を取り出す工程です。「モロミ」とは、原料と麹(こうじ)、水、酵母を発酵させた、かゆ状の酒のもとです。


 では、「麹」とは何か?となりますが、食品を発酵させるためにはカビ(コウジカビや青カビなど)や酵母(ビール酵母やパン酵母など)や細菌(乳酸菌や納豆菌)などの微生物が必要であり、その微生物の一つが麹で、米や麦などの穀類や豆類を発酵させるコウジカビを繁殖させたものです。


 そして、最後に「熟成」ですが、物質を適当な温度などの条件のもとに長時間置いて、ゆっくりと化学変化を起こさせることです。一般的に発酵させた後に、寝かせて熟成させるという意味を表し、それによって特殊な風味・うまみが出ます。

 普段よく聞く言葉ですが、調べてみますと奥は深いです。

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引受基準緩和型医療保険

 50歳代、60歳代になると、自分や夫婦の老後のことが不安になり始めます。

 特に心配なのが、介護や医療についてでしょう。

「もし、介護が必要になったらどうしよう」

「もし、病気やけがで入院や手術が必要になったらどうしよう」

「もし、大金がかかるようなら、生活が苦しくなるかも」

 

 医療のことに関して言うと、現在の50歳代や60歳代の方が主に入っている医療保障は、生命保険(主契約の死亡保障)の特約(オプション)としてついているものが主流だと思います。

 つまり、死亡保障の「おまけ・ふろく」としてついている医療保障です。

 この医療保障は、一般的には「終身保障」ではありません。
 主契約の保険料を払い終えた段階で、いったん保障が切れてしまいます。

 なぜ、50歳代、60歳代の方の医療保障がこのようになっているかというと、その年代の方々が生命保険に加入した時代は、「医療保険」が単独では販売されていなかったからです。

 日本の生命保険会社の医療保険の販売が解禁されたのは2001年から。
 それまでは外資系の生命保険会社だけが販売を許されていました。売られていたのは、がん保険でした。

 以上のような歴史的経緯もあり、50歳代、60歳代の方の中には、これからでも一生涯保障が続く医療保険に入りたいと思っている方たくさんいらっしゃるでしょう。

 現在では、終身医療保険も多種多様、どの保険会社でも販売しているほどになりました。

 ただ、50歳代、60歳代といえば、すでに健康上の問題を抱えている方や持病がある方もいらっしゃるかもしれません。

 一般の医療保険は、健康な方向けの商品ですので、このような方は入れない場合があります。

 それでも入りたいという方に対応した医療保険が、「引受基準緩和型医療保険」。

 高齢社会に突入していることもあり、「引受基準緩和型医療保険」を販売している会社も、今ではたくさんあります。

 特徴としては、まず第一に、健康告知の質問事項が、一般の医療保険とくらべると、たいへんシンプルです。

たとえば、以下の3つのみ。

□現在入院中か?あるいは、過去3ヶ月以内に入院や手術や検査をすすめられたか?

□過去2年以内に「特定の病気」で入院したことがあるか?

□過去5年以内に「特定の病気や異常」で診察、検査、治療、投薬を受けたことがあるか?

「特定の病気」はごく限られた病気に限定されており、上記3つの質問がすべて「いいえ」だと、加入ができるのです。

 特徴の2番目は、契約から1年間は、給付金が半分になるということ。
 たとえば、入院給付金を1日1万円で契約していても、契約後1年間は、1日5千円が給付されます。

 特徴の3つめは、一般の保険料よりも、保険料が高いこと。
 リスクの高い人向けの保険なので、当然といえば当然です。

 しかし、最近では、この金額差は縮まっているような印象です。

 同じ保険会社の一般の医療保険と、引受基準緩和型医療保険の保険料を比較してみると、

 今年(2015年)では、

 50歳男性 1.7倍

 50歳女性 1.4倍

 60歳男性 1.4倍

 60歳女性 1.3倍

 一方、2年前の2013年のそれは、

 50歳男性 2.0倍

 50歳女性 2.2倍

 60歳男性 1.7倍

 60歳女性 2.0倍

 つまり、最近の引受基準緩和型の医療保険は、以前よりも入りやすくなったと考えることができます。

 ただ、金額差が小さくなった理由には、一般の医療保険が各社間の熾烈な競争のなかで、「価格競争」から、「保障の充実競争」に移ってきており、そのため、一般の医療保険の保険料が上がっている事情があるようです。

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文化の日

 今日11月3日は「文化の日」で、この日は様々なところで催し物が行われるため賑やかな日という印象があります。11月3日は統計上、晴れになる確率が高い特異日でもあります。

 また、この日は文化的分野などで功績のあった功労者に勲章や褒章(ほうしょう)が発令され、宮中では文化勲章の親授式が行われます。ちなみに国家が授与する主な勲章と褒章の種類は以下のようになっています。

[勲章]

 菊花章  最高位の勲章(大勲位菊花章頸飾と大勲位菊花大綬章の2種類)
 桐花章  三権の長の経験者または顕著な功績をあげた実業家など
 旭日章  顕著な功績を挙げた人
 瑞宝章  公務等に長年従事し、公共に功労がある人
 宝冠章  外国人女性や皇族女子など
 文化勲章 科学や芸術など文化に貢献した人


[褒章]※名称は綬(リボン)の色による

 紅綬(こうじゅ) 自己の危難を顧みず人命の救助に尽力した人
 緑綬(りょくじゅ)自ら進んで社会奉仕動に従事し徳行顕著なる人
 黄綬(おうじゅ) その道一筋に業務に精励し衆民の模範である方
 紫綬(しじゅ)  学術、芸術、技術開発等で事績の著しい人
 藍綬(らんじゅ) 公衆の利益を興した方又は公同の事務に尽力した方
 紺綬(こんじゅ) 公共のために私財を寄付した人等(発令はその都度)

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ゴールドラッシュ

 雪よ岩よ われ等が宿り♪で始まる「雪山讃歌」は、山男の自由で意気揚々とした感じが伝わってくるこの歌の詩は、理学博士で登山家、後に第一次南極観測越冬隊隊長となった西堀栄三郎氏が若い頃に書いたものだそうです。

 雪山讃歌の元歌となった「愛しのクレメンタイン」は切なく、哀愁のある歌で、映画「荒野の決闘」の主題歌となったことで日本でも広く知られるようになりました。

 「愛しのクレメンタイン」に登場するフォーティーナイナー(49年者)はアメフトのチーム名にもなっていますが、川から金が発見された翌年の1849年に大勢の人々がカリフォルニアに殺到したことに由来しています。

 「ゴールドラッシュ」という言葉は、わずかな元手で成功をつかむ、夢を追い続ける、あるいは可能性に賭け大勢の人がやってくるというような比喩として今も使われています。

 しかし、今から160年ほど前に起こった実際のゴールドラッシュで、金を掘り当て大金持ちになったという例は少なかったようです。

 実際にカリフォルニアにあふれていたのは、金ではなく、金を掘り当てようとやってきた人だったと言われますが、ゴールドラッシュでは数少ないながらも次のような成功例があります。

 最初の成功者はブラナンという人物でした。彼は金発見のニュースをいち早く入手した際、金を掘りに行かずにまずシャベルや斧といった採掘道具やテントなど生活用具の買占めに動き、それが完了したところで、金が見つかったことをふれ回りました。かくして、殺到する山師達にシャベルなどの用具や生活用品を独占販売して大儲けしたそうです。

 リーバイスは丈夫なズボンを提供し大成功し、ヘンリー・ウェルズとウィリアム・ファーゴは交通手段や通信手段がなかったカリフォルニアで馬車便を運営し大当たりしました。西部劇に欠かせない6頭立てのあの駅馬車です。

 「Wells Fargo」の名が刻まれたその駅馬車はやがて貴金属や金銭なども運ぶようになり、そのうち銀行を設立、それが現在の米銀大手ウェルズ・ファーゴで、小切手業務が後のアメリカン・エキスプレスです。

 また、鉱夫相手の雑貨商で財を成したスタンフォードは、大陸横断鉄道の一つセントラル・パシフィック鉄道を設立し、億万長者になります。ちなみに、誰もが知っている「線路はつづくよどこまでも」という歌は、もともとは大陸横断鉄道の工事現場で働く工夫達の様子を歌った歌です。

 スタンフォードは大陸横断鉄道で得た富でカリフォルニアに1000万坪近い広大な大学を設立します。後にその辺り一帯はシリコンバレーと呼ばれるようになり、ゴールドラッシュの再来のように多くの若者を惹きつけました。

 ゴールドラッシュの物語で非常に興味深いのは、金を掘らずに金を掘りにやって来た人々に便利なモノ、そこでやっていくために必要なモノやサービスを独占的に提供した者達が大成功を収めたという事実です。

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ボ ラ

 ボラは秋から冬にかけてが旬で、外湾で獲れた鮮度の高いボラは臭みもなく、刺し身の美味しさはタイにも劣らないと言われます。

 ボラの胃の幽門は「ボラのヘソ」と呼ばれ、こりこりとした食感の珍味。卵巣を塩漬けにした「からすみ」はウニ、コノワタと併せて「日本三大珍味」と呼ばれ、高級な酒肴として有名です。

 ただ、東京湾などの内湾で獲れたボラにはドロ臭いものが多いことや、本来の目的である魚を釣るのに邪魔になることがあるため、ボラを嫌う釣り人もいます。

 ボラは古くから食用にされてきた魚で、ブリやクロダイ、スズキなどと同様、本来は縁起の良い出世魚です。

 地方によって呼び名は違いますが、関東ではオボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トドと名前が変化します。日本人と馴染みが深いボラから派生した言葉も少なくありません。

 例えばボラの稚魚名そのものの「オボコ」は、うぶな世間知らずという意味で使われ、幼い様子や可愛いことを表す「おぼこい」の語源ともなっています。

 粋で勇み肌の若い衆を「イナセ」と呼ぶのもボラの幼魚名の「イナ(鯔)」からきており、当時魚河岸の若い衆の間で流行した跳ね上げた髷(まげ)の形をイナの背びれに例えて「鯔背銀杏」と呼んだことや、若い衆の髷の青々とした剃り跡をイナの青灰色でざらついた背中に見たてたことに由来していると言います。

 ボラの成魚は「トド」と呼ばれますが、これ以上大きくならないことから、「結局」「行きつくところ」という意味の「とどのつまり」という言葉が生まれました。

 ちなみに、年若で未熟な人のことを意味する「青二才」も、一説によるとボラなどの稚魚を「二才魚」または単に「二才」と呼ぶことに由来していると言われ、未熟なことを意味する「青」が合わさりそう呼ばれるようになったそうです。

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