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2015年12月

今年の十大ニュース

 次から次へと事件や事故、災害が相次ぎ、新聞やテレビでは毎日たくさんのニュースが報じられています。そういったニュースが多いため、ほんの数か月前に起こった出来事も数年前の事のように感じられる時さえあります。

 ところで、毎年恒例ではありますが、在京の新聞と通信社8社の社会部長が選ぶ「今年の十大ニュース」が発表されていますのでご紹介したいと思います。


  1)「イスラム国」が2邦人殺害。パリでは同時テロや週刊紙襲撃も

  2) 安全保障関連法成立で集団的自衛権行使可能に。反対デモも

  3) 新国立競技場、東京五輪エンブレムともに白紙撤回

  4) 川崎市、大阪府寝屋川市で中1が殺害される事件

  5) 東海道新幹線で焼身自殺、乗客巻き添え死

  6) マンションくい打ち、免震ゴム、血液製剤・・・改ざん相次ぐ

  7) 戦後70年で安倍首相談話

  8) 関東・東北豪雨で鬼怒川決壊。口永良部島、箱根など各地で噴火

  9) ノーベル医学生理学賞に大村氏、物理学賞に梶田氏

 10) 埼玉県熊谷市で3世帯6人殺害



 改めて今年はこういう年だったことが思い起こされます。

http://www.excite.co.jp/News/society_g/20151214/Jiji_20151214X945.html

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スリラー

 マイケル・ジャクソンのアルバム「スリラー」が、全米での売上が3000万枚超え、新記録を達成したとのこと。未だに売れ続けているというのが凄いです。

 アメリカ外での売上を含めると、1億枚を既に超えているとのことで、本当に恐るべしといった感じです。スリラーは最近では、そのプロモーションビデオがスーダラ節と重ねて見るとピッタリ来るということで一部で話題を撒きましたが、幅広い範囲のファンがいることが分かります。

 私はマイケル・ジャクソンのファンではありませんが、やはり彼の作品はとても印象的でいいものが多いと思います。

 もうあのようなメガヒットになるようなメロディ、リズム、歌詞は生まれないものでしょうか?夏目漱石の小説で、現代に運慶が現れて仏像を凄い速さで彫り、その運慶にもうあなたのような人は現れないのか?と聞くと、自分のような者は常にいるが、仏は元々木の中にいて、自分達はそれを彫りだしているだけであり、運慶がいなくなったのではなく、日本にある仏の入っている木を既に掘ってしまったのだ、という話がありますが、いい音楽のアイデア、ネタも、出し尽くしてしまったような状況なのでしょうか。

 「スリラー」の発売は1982年。いわゆるバブル期ですね。昭和元禄という人もいます。世界的に余剰文化が生まれやすい時期だったのかも知れません。そんな時代がまた来るといいですね!

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二宮尊徳

 あまり見かけなくなりましたが、昔は小学校などに二宮金治郎(尊徳)の像が建っていました。たくさんの像が建てられたのは、国家に献身奉公する国民を育成するため、二宮尊徳が政治利用された結果です。

 もちろん二宮尊徳は偉人です。貧窮していた生家を再興し、その才を見込まれ小田原藩家老・服部家の財政建て直しを頼まれ、見事に成功、生涯において数多くの財政再建を成し遂げ、一貧農から最終的には幕臣となった財政の専門家です。

 「道徳を忘れた経済は犯罪であり、経済を忘れた道徳は寝言である」

 上はよく知られた尊徳の言葉で、「論語と算盤(そろばん)」を著し「士魂商才」を唱えた渋沢栄一も尊徳と同質です。

 世の中をよく治めて人々を苦しみから救うことを「経世済民」と言い、「経済」と言う語はもともとは「経世済民」の略語であったことを踏まえますと、二宮尊徳や渋沢栄一の言葉や為してきた事にこそ発展の本質があるものと確信できます。

 下記は尊徳が残した言葉ですが、社会人としても心に留めておきたい金言ばかりです。



○貧者は昨日のために今日働き、昨年のために今年働く。

   そのためにいつも苦しんでいて、働きの効果が出ない。

   富者は明日のために今日働き、来年の為に今年働くことから、

   余裕をもって望むことができ、することがほとんど上手くいく。



○遠きをはかる者は富み、近きをはかる者は貧す。

   それ遠きをはかる者は、百年のために杉苗を植う。

   まして春蒔きて秋実るものにおいてや。故に富有なり。

   近きをはかるものは、春植えて秋実るものをも、なお遠しとして植えず。

   ただ眼前の利に迷うて、蒔かずして取り、

   植えずして刈り取ることのみ眼につく。故に貧窮す。



○譲りの道を実行する者は、豊かになり評判も高くなる。

   これを実行できない者は反対に富を失い、評判を落とすことになる。

   少なく譲れば少なく帰り、大きく譲れば大きく帰る。

   他の人に対して、歩く道も譲らなければならない。

   言葉も手柄さえも譲らなければならない。
 


○貧となり富となる、偶然にあらず。

   富も因て来る処あり、貧も因て来る処あり。

   人皆貨財は富者の処に集まると思へども然らず。

   節約なる処と勉強する所に集まるなり。



○キュウリを植えれば、キュウリと別のものが、収穫できると思うな。

   人は自分の植えたものを収穫するのである。

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創作四字熟語

 住友生命保険が、毎年恒例となっている「創作四字熟語」の優秀作品・入選作品を発表しましたのでそのいくつかをご紹介したいと思います。


 『責任十代』(責任重大)  選挙権年齢を18歳以上に改正


 『波乱番号』(波乱万丈)  マイナンバー制度導入で


 『邸空飛行』(低空飛行)  首相官邸屋上でドローン発見


 『柱途半端』(中途半端)  杭打ちデータ偽装


 『蹴姿一貫』(終始一貫)  ラグビー日本代表の五郎丸選手


 『福婚悲嬢』(結婚費用)  福山さんの結婚で多くの女性が悲しむ



 今年起こった出来事や世相をわずか4文字で表現しているのですが、いずれも秀作揃いで感心させられます。
http://www.sumitomolife.co.jp/about/newsrelease/pdf/2015/151216.pdf

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睡眠不足だと太る?

 以前、米国のスタンフォード大学とシカゴ大学の研究チームが、「睡眠不足だと食欲が増えて太る傾向があるのは、食欲を高めるホルモンの分泌が増える一方、エネルギー消費を促すホルモンが減るのが原因である」とする調査結果を発表していました。


 これまで、睡眠時間と食欲ホルモンの相関関係は動物実験では分かっていましたが、人間で実証されたのは初めてです。20台前半の健康な男性12人を対象に、睡眠時間が2日連続で1日4時間の場合と9時間の場合を比較したところ、4時間だと主に胃から分泌され、食欲を高める「グレリン」の血中濃度が平均28%増える一方、エネルギー消費を促す「レプチン」が18%減少。実際に全員が強い食欲を訴えたそうです。


 また、別の調査では、1日の睡眠時間が常に5時間の集団は、8時間の集団に比べ、グレリンが平均14.9%多く、レプチンが15.5%少ないと判明しています。


 「睡眠不足だと太る」というのは、どうやら本当のようであり、メタボリック予防のためにも出来れば十分な睡眠を心掛けたいものです。


 ちなみに、『メタボリックシンドローム』とは、内臓脂肪型肥満によって、さまざまな病気が引き起こされやすくなった状態を言い、治療の対象として考えられるようになっています。肥満症や高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病は、それぞれが独立した別の病気ではなく、肥満、特に内臓に脂肪が蓄積した肥満(内臓脂肪型肥満)が原因であることが分かってきたことが、その背景にあります。

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結 露

 この時期、窓や窓枠に結露(けつろ)が出来やすくなります。カビの原因ともなるので早めに手を打つ必要があります。以前、新聞にお奨めの結露対策という記事が出ていましたので、ご紹介させて頂きます。

1.あさは3分でも5分でも窓を開けて換気すると結露が少なくなる

2.寝る前に新聞紙を貼り付けておくと水分を吸収し、翌朝その新聞紙でガラスをふけば掃除にもなる

3.中性洗剤を溶かしたものをぞうきんに付けて窓ガラスをふくと少なくなる

4.洗濯物を部屋の中に干さない

5.押し入れのふすまは少し開けておく

6.市販の結露防止スプレーをかけると2週間くらいの効果がある

 既にご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、一度試してみてはいかがでしょうか。

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策に三策

 「策には三策あり」とは、ある企業経営者が語った言葉で、次ぎのように説明しています。

 「全ての計画には最低三つの策(プラン、計画)を樹立すべきである。世間には、よく『万策つきた』という人がいる。実は万策でなく、単に一策の計画のみの場合が多い。」

 三策とは例えば、最良の策、次善の策、そしてもう一つは撤退策です。

 また、三策も考えるのは大変だという人にはよくたとえ話をしたそうです。

 「ピクニックに行く時と同じですよ。天気の場合、雨の場合、空模様の怪しい場合、それぞれの支度を考えるでしょう。どうして、そうしないのですか」と。

 「策には三策あり」と関連して「果報は練って待て」という言葉もあります。「果報は寝て待て」というのは昔だから通用したこと。今や三策をよく練っておいてようやく幸運が到来するというものです。

 常に都合のいい結果をイメージするばかりでなく、いくつかの場面を想定し、どのように対処するのかを予め練っておくことが大切です。

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サンタクロース

 鬼は人の心に棲むといいます。子供の時分は、鬼は赤ら顔で頭に角が生え、実体のはっきりとした恐ろしい存在でしたが、いつしかそれはおとぎ話であることを知ります。

 しかしやがて、鬼は形ある存在ではなく、それは人の心に棲む本当に恐ろしい存在であることを理解します。

 実はサンタクロースも同じです。プレゼントをもらって喜んでいた子供たちも、成長するにつれてサンタなど本当は存在しないことを知ります。

 しかし、やがて大人になれば、人を慈しみ、人に喜びを与えることができるサンタは誰の心にも存在し、誰でもサンタになれることを理解します。

 サンタにプレゼントを期待していた子供も、やがては誰かのサンタになれる日が来ます。まわりは誰かを喜ばすことができるサンタであふれかえっているのです。

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個人番号カード

 通知カードだけでは、私たちが行うさまざまな手続きが便利になることはさほどないでしょう。

 しかし、個人番号カードを作れば、利便性が格段に高まることが期待されます。

 まず、本人確認のための身分証明書として利用できます。
 
 そして、住民票や印鑑登録証などのコンビニ交付も来年1月から受けられます。

 さらに個人番号カードに搭載されているICチップの電子認証サービスが民間で活用されると、将来的にもっともっと利便性が高まることが期待されます。

 例えば、2017年以降、クレジットカードやキャッシュカード、ポイントカード、運転免許証など、いろんな機能を個人番号カードに1本化することが構想されています。

 2018年以降は、パスポートや戸籍情報、健康保険証、学歴証明(卒業証明書)なども考えられています。



 たくさんの機能を1名のカードに集約することは、便利ないっぽう危険でもあります。
 紛失、盗難などのことを考えると、恐ろしいですね。

 しかし、今でも、たくさんのカードを入れた財布が紛失したり、盗まれたりすればたいへんです。

 私たち自身もリスク管理を厳重に行いつつ、できるだけ便利なように上手に活用していきたいものですね。



 個人番号カードを申請するには、6ヶ月以内に撮影した顔写真を添付して、通知カードに付いている個人番号カードの交付申請書に写真を添付して、返信用封筒で郵送する必要があります。

 そうすれば、2017年1月から市区町村の窓口で受け取ることができます。

 窓口で受け取るには、通知カード、カード受け取り案内のハガキ、本人確認書類が必要です。

 カードの有効期限は、20歳以上は10年、未成年は5年です。

 個人番号カードの顔写真は、運転免許証のように申請時にその場で撮影されるのではなく、自分で撮影した写真が掲載されるなるので、10年間後悔しないように、いい写真を使いたいものです。

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冬 至

 きょうの冬至は年間を通して夜が一番長く昼が最も短い日。ずっと昔はこの日が一年の始まりと考えられており、世界各地に残る冬至祭は、太陽の力が最も弱まった日が無事過ぎ去り、太陽のよみがえりを祝う日でした。

 異教徒の習俗を巧みに取り入れてきたキリスト教において、クリスマスの本来の起源もこの冬至祭にあると聞きます。


 ところで、東京が江戸と呼ばれていた頃の小売業は掛売りが主流で、掛売り代金の回収はお盆と暮れの二回のみでした。

 振り込みやクレジット決済などなかった昔は、「盆暮れ」という言葉から受ける印象そのままに、この時期の忙しさは尋常ではなかったそうです。

 「師走」という月名にも、そのようなあわただしさがにじんでいます。


 歳の暮れと新年を迎える準備が合わさった忙しさの中でも、冬至には小豆粥やカボチャを食べ、ゆず湯に入るなどの習慣は守られていました。

 これらの習慣には、寒い時節を迎え、家族の健康を気遣い、これからの無病息災を願い、新しい年を迎える前の禊ぎの意味合いがあったとされています。

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ゆず湯

 寒さが厳しくなってきましたが、本日は冬が至ると書く「冬至」。「冬至」は一年中で昼が一番短く、夜が一番長くなる日ですが、この日を境に太陽が出ている時間が次第に長くなることから『一陽来復』(いちようらいふく)、「陰極まって陽に転ず日」と言われています。


 辛いことや悪いことが終わり幸運がやって来る、すなわち、冬が去って春が訪れることを告げる日となります。


 日本では、冬至に「ゆず湯」へ浸かる風習があります。「ゆず湯」には、風邪を防いで皮膚をすべすべにする効果がありますが、なぜ冬至にわざわざ「ゆず湯」なのでしょうか。不思議に思いますが、これは湯治(とうじ=お湯に浸かり病を治す)にかけているためで、柚子(ゆず)は融通(ゆうずう)が利くようにとの願いが込められているそうです。

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世知辛い

 「世知辛い」の「世知」は、元は「世俗の知恵」の意味で、そこから「世渡りの才」「勘定高い」といった意味でも用いられるようになったそうです。

 「世知辛い」は本来「勘定高くて抜け目がない」ことを指しますが、「勘定高い人が多くて暮らしにくい」という意味で使われます。


 ところで、年末が近づきますと詐欺や悪徳商法の被害が増加します。

 大雪が降れば、高齢者を狙って1回数万から数十万円請求する雪かきの押し売りが現われたりします。

 暮れが近づくにつれてこのような世知辛い話題が増えてきますが、周囲に関心を持ち、家族の絆や地域とのつながりを強めることが一番の防犯です。

 「世知辛い」という言葉には「自分の損得勘定ばかりで余裕がない」「打算的」という意味もあります。せめてそうならないよう気をつけたいものです。

 師走の寒風の中、人を温めるのは、やはり人の温もりです。

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マグニチュードと震度

 時折発生する地震の揺れにドキッとしますが、その地震が起きますとニュース速報等で『マグニチュード』とか『震度』といった言葉が出てきます。

 『一体、マグニチュードと震度はどう違うの?』と思ったことがある方もいのではないでしょうか。


 結論から申し上げますと、地震が起きた場所(震源)のゆれかたの大きさが「マグニチュード」で、震源から離れた、それぞれの場所でのゆれかたの強さを、いくつかの階級に分けて表したのが「震度」です。


 例えば、電灯は60ワットでも100ワットでも、そばだと明るいですが、どっちも離れますとだんだん暗くなります。この明るさの度合いをルクス(照度)と言いますが、これと同じように地震も起きた場所(震源)はものすごく揺れますが、そこから遠くなりますと揺れ方はだんだんと小さくなっていきます。


 この震源から離れた場所での揺れた度合いが「震度」であり、それに対して地震自体の揺れ方の大きさが「マグニチュード」という訳です。

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ロビンソン・クルーソー

 チリ沖に小さな島があり、今から300年前にそこに取り残された船員が自給自足で生存し、4年4カ月後に助け出されたという実話があります。この実話を題材に書かれた小説は、幕末の頃には邦訳され日本でも多くの読者に親しまれてきました。

 後にこの島は、小説の主人公の名をとりロビンソン・クルーソー島と改名されています。

 ロビンソン・クルーソーの物語は、無人島に流れ着いた主人公が独力で生活してゆく冒険物語で、ロビンソン・クルーソーにとっての唯一の財産といえばいくつかの種子しかありませんでした。

 彼はまずどのようにその財産(種子)を増やすか考えるわけですが、はじめに蒔いた三分の二の種は天候が合わず全滅。次は種まきの時期を研究し、残した種の中からさらに一部を蒔くなど努力と工夫を重ね、ようやく収穫に成功します。

 ロビンソン・クルーソーは、こういった経験から、種を蒔く時期や栽培の方法などを学んでいきます。

 ロビンソン・クルーソーの物語は彼の孤島生活を綴った日記を紹介するという形式をとっています。主人公は、誰にも頼ることのできない状況下で、サバイバルの全記録を残しつつ、なおかつそのデータを次ぎの行動に活かすことで、最終的な目標である生還につなげていくといった内容です。

 この物語は経済学の視点からも注目を集め、カール・マルクスやマックス・ウェーバーなどの大家も自著でロビンソンを引き合いに出しています。「経済学の教科書」と評されたりしますが、日常の生活態度でも示唆に富んだ物語です。

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汚名挽回

 「雪」という字は、「雪ぐ」と書いて「そそぐ」あるいは「すすぐ」とも読み、「汚れを取り去りきれいにする」「清める」という意味を持ちます。この意味で使われるのが「雪辱」です。

 競技などで負けたことのある相手を破り名誉を取り戻すような時に「雪辱」が使われますが、同じような状況を説明しているようにも聞こえる「汚名を挽回する」という表現は明らかな間違いです。

 汚名(悪い評判)は「すすぐ」または「はらす」ものであり、「挽回」してしまいますと、「汚名そのものを取り戻す」という意味になってしまいます。

 日本語は難しいと言われますが、聞き馴染んだ言葉の中にも間違った使われ方をしているものが案外少なくないのかもしれません。

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マイナンバー

 そろそろ皆さんのおうちにも、マイナンバーの通知カードが届いているのではないでしょうか?

 わが家には11月下旬に届きました。

 12月の早い段階で配達にかたをつけないと、郵便屋さんがたいへんです。しばらくすると年賀状の集配・配達が始まりますからね。

 通知カードが届いた方は、個人番号カードの申請はしましたか?

 成人の個人番号カードは10年更新(未成年は5年更新)ですから、10年の風雪に耐えられる顔社員を撮らないといけません。写真が実物とは別人になってしまっては困りますが、申請書類に添付する顔写真は、お気に入りの奇跡の1枚を使いたいものです。


 さて、「マイナンバー」という言葉だけが、すたすたと一人歩きしているところがありますので、まずは基本を押さえましょう。

 マイナンバーとは、私たち全員のさまざまな情報が、12桁の番号をキーに名寄せできる仕組みです。

 このことによって、これまで以上に正確な所得の把握ができるようになり、社会保障や税の給付と負担の公平化が図られます。

 今後の日本は、経済の高度成長は期待できません。少子高齢化も進んでいきます。そうなると、限られた財政の中で、さまざまな行政サービスをすべての人達に一律に提供することができなくなります。

 なので、ひとりひとりの所得を正確に把握して、所得の低い人達や弱者に厚いサービスを提供し、高所得者やゆとりのある人達に提供するサービスを削減する必要があります。

 つまり、本当に手を差し伸べるべき人をちゃんと見つけて、メリハリのあるお金の使い方をするための基盤となる仕組み、それが、マイナンバーです。

 ですので、高所得者や財産をたくさん持っている方などは、警戒感を持ってらっしゃる方が多いのではないでしょうか。既得権がなくなってしまいかねませんから。総論は賛成でも、自分だけはイヤと思ってる方もいるでしょうね。

 ただ、現状のままだと国や地方の財政は膨れ上がり、財源確保のために増税が図られ、社会が大きな不安で覆われる可能性があります。



 マイナンバーは、来年1月からは次のことに活用されます。

 税金関連では、税務署や市区町村に提出する書類に、マイナンバーの記載をする必要があります。

 会社員の方は、会社が社員の税務手続きを代行していますので、会社にマイナンバーを伝えなければなりません。
 自営業の方や確定申告をしている方は、確定申告書等の書類にマイナンバーの記載をする必要があります。

 失業したり転職する場合は、失業手当を受け取ることがあります。なのでハローワークにも知らせなければなりません。

 生命保険の保険金を受け取ったり、株や投資信託の配当を受け取る場合も税金が絡みますので、生命保険会社や証券会社に提供する必要があるでしょう。

 会社を定年退職した場合には、原則65歳から国の年金(厚生年金)を受け取ります。企業年金の受け取りがある方もいるでしょう。そして、国民健康保険に加入する場合もあります。
 これらの手続きにはマイナンバーが必要です。

 結婚して夫の扶養に入る場合の手続きの際には、夫の会社に妻のマイナンバーを提出します。
 出産時には一時金や手当を受け取る手続きに必要です。
 また、児童手当の受給、高校や大学進学時の奨学金申請にも必要ですね。

 その他、公営住宅への入居申請、生活保護の申請や受給などの手続きにも必要です。



 今後は、マイナンバーの適用範囲がもっと広がります。

 2018年1月からは、預貯金口座にもマイナンバーを結びつけることになりました。具体的には新たに口座を作るときにマイナンバー記載欄が設けられます。しかし、そこに書き込むか否かは任意。ただ、2021年以降は義務化することを政府は考えているようです。

 また、2018年からは戸籍にも結びつけることが検討されています。
 それで、婚姻届の提出、パスポート申請、遺産相続などの手間がかからなくなります。

 来年1月からは、特定検診(メタボ検診)の履歴、2017年からは予防接種の履歴がマイナンバーで管理されるようになります。

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今年の漢字

 今の時期は今年を振り返るような話題が多いのですが、昨日発表された「今年の漢字」もその一つです。

 「今年の漢字」は日本漢字能力検定協会が募集し、一番多くの票を集めた漢字を、その年を表す世相漢字として発表する年末の恒例行事。今年は12万9647票の応募の中から最多の5632票(4.34%)を集めた【安】が選ばれました。

 安倍政権の「安」であり、安全保障関連法案の「安」、邦人人質事件やパリ同時テロなどによる人々の不安感の「安」、排ガス規制を巡る海外自動車メーカーの不正や杭打ちデータ改ざんにより脅かされた暮らしの安全の「安」でもあります。

 ちなみに次点は、爆買い、パリでの自爆テロ、口永良部島の噴火爆発、ラグビーの爆発的人気の「爆」でした。

 なお、参考までに過去5年の「今年の漢字」と世相は以下のようになっています。

  2010年【暑】 記録的な猛暑

  2011年【絆】 東日本大震災や台風による災害、なでしこジャパン

  2012年【金】 ロンドン五輪、iPS細胞でのノーベル賞受賞

  2013年【輪】 夏季五輪の東京誘致成功、楽天優勝で歓喜の輪

  2014年【税】 17年ぶりの消費増税

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子供の名前

 名付けの傾向はその時の世相や時代の気分を反映するとともに、メディアに取り上げられることが多かったスポーツ選手や有名人の名前も命名に影響します。

 2015年生まれの子供の名前の調査結果を発表した明治安田生命保険によりますと、今年の名付けの傾向から、男の子は「翔」や「陽」など特定の漢字に人気が集中し、女の子は植物に関連する字を使った名前が人気だったそうです。

 ちなみに、2015年生まれの子供の名前(表記)ベスト5は下記のようになっています。※カッコ内は読み方。


 <男の子>

   1位 大翔(ヒロト、ヤマト、ハルト) 

   2位 悠真(ユウマ、ハルマ)

   3位 蓮 (レン)

   4位 陽太(ヨウタ、ヒナタ、ハルタ)

   5位 湊 (ミナト、ソウ)


 <女の子>

   1位 葵 (アオイ、ヒマリ、アオ)

   2位 陽菜(ヒナ、ハルナ、アキナ)

   3位 結衣(ユイ)

   4位 さくら

   5位 凛 (リン)

http://www.meijiyasuda.co.jp/enjoy/ranking/index.html

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四十七士討ち入り

 旧暦12月14日(実際は翌日未明)は四十七士討ち入りの日です。

 赤穂浪士が話題になりますと、否が応でも暮れが押し迫ってくる感じがいたします。

 浄瑠璃や歌舞伎の演目「仮名手本忠臣蔵」に、大石内蔵助が「一打ち、二打ち、三流れ」の山鹿流陣太鼓を叩く名場面があります。

 大石内蔵助も門弟のひとりだったとされる山鹿流軍学の始祖・山鹿素行は会津の生まれで、朱子学(江戸幕府の正学)を批判したことで江戸を追われ、流罪先の赤穂藩で厚遇をもって召し抱えられます。

 時が過ぎ、長州藩に生まれた杉虎之助は、幼くして山鹿流兵学師範の吉田家の養子となり、やはり叔父で山鹿流の兵学者であった玉木文之進から苛烈とも言える教育を受けます。この杉虎之助が、後に明治維新の精神的な支柱となった吉田松陰です。

 こういったこと考え合わせますと、歴史の巡りというのは皮肉と言いますか、不可思議なものを感じます。

 ところで、山鹿素行の言葉に「常の勝敗は現在なり」というのがあります。勝敗を決するものは常日頃の中にあるというこの言葉、勝負の世界に生きる人に限らず心したいものです。

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忠臣蔵

 今日は忠臣蔵の日です。正確には旧暦元禄15年12月14日の未明、1703年1月30日の未明に吉良邸への討ち入りは行われたようです。300年ちょっと前の出来事ですね。若い頃は、毎年忠臣蔵の古い映画がテレビで再放送されていました。
 
 大石内蔵助は片岡千恵蔵だったか。昔はあの起承転結とか、場面々々の盛り上がりとか、様々なことが好きで、更には南部坂雪の別れの坂は今はあそこだとか、そんなことにも興味を持ちましたが、最近ではめっきり興味が下がりました。
 
 時代の変化と共に、封建的なあの世界観に興味が薄れてきて、その結果世間でも放映が減ったのか、或いは見る機会が減ったので興味が下がったのか、今ひとつ不明ですが、恐らく前者でしょう。それでも尚、忠臣蔵はドラマとしては良く出来た作品だと思います。

 私にとっての忠臣蔵のイメージは、雪と寒さと酒です。忠臣蔵では様々な場面で酒が出てきます。敵を欺くための酒、身を崩して飲む酒、血気盛んに飲む酒。天候条件は変わり、社会体制も変わりましたが、300年経っても尚変わらないのは、人と酒の接し方と、実は戦災があり様々な都市開発が行われてきたにも関わらず未だに残っている屋敷跡の神社だったり街の区画をかたどる道だったりするのが、興味深いです。
 
 しかも例えば南部坂は幅2メートル程度の細い道です。綿々と繋がる人の営みがあるから、江戸、そして東京の区画、道は、それほど変わってこなかったのでしょう。

 もっとも普遍的なものは人である。そんなことを思い出しながら、今宵は一杯の酒を飲みたいと思います。

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カラオケ

 これからの時期、忘年会等でカラオケを楽しむ人が多いかと思います。

 参考までに、エクシング(ブラザー工業の子会社)が、今年1月1日~11月30日までに通信カラオケ「JOYSOUND」および「UGA」シリーズで歌われた曲数を集計した「2015年JOYSOUND年間ランキング」を発表していますので、総合ランキング上位7曲をご紹介させていただきます。

     [曲名]          [歌手名]

 1位 ひまわりの約束      秦 基博(ハタ・モトヒロ)

 2位 Dragon Night  SEKAI NO OWARI

 3位 糸            中島みゆき

 4位 R.Y.U.S.E.I     三代目 J Soul Brothers

 5位 Let It Go     松たか子

 6位 ハナミズキ        一青窈

 7位 Darling      西野カナ


 ちなみに、演歌では石川さゆりさんの「天城越え」と「津軽海峡・冬景色」が1位、2位となっています。

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ブ リ

 師走の魚と書いて「鰤」(ブリ)。旬は脂が乗る冬であり、この時期のブリは「寒ブリ」と呼ばれます。


 日本では昔、武士や学者などは成人して元服すると、幼名とは違った名を名乗りましたが、魚も成長すると風味が変わるので、呼び名が変わる魚があります。これが『出世魚』で、子供の成長や知人の栄進を祝福する時、この出世魚を贈呈することがあります。


 その代表が「ブリ」です。地域によって呼び名が変わりますが、関東では大きくなるにつれて「ワカシ」、「イナダ」、「ワラサ」と名が変わり、「ブリ」になると体長が1メートルにも達します。東京周辺では、養殖物を無条件に関西の若魚の呼び名であるハマチと呼ぶことも多くあります。


 関西では「モジャコ」、「ワカナ」、「ツバス」、「ハマチ」、「メジロ」、「ブリ」と呼ぶところが多いようです。

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新語・流行語大賞

 今年も恒例の「新語・流行語大賞」が発表されました。もうそんな時期かと、毎回多少の驚きをもって発表を耳にします。

 今年の年間大賞は、海外からの旅行客が日本で大量に買い物をすること表した『爆買い』で、株式市場でも話題になりました。そして、プロ野球で打率3割、ホームラン30本、そして盗塁30個の達成を指す『トリプルスリー』も年間大賞に選ばれました。

 その他、「安心してください、穿いてますよ。」「ドローン」などもトップ10入りしています。

 これらの言葉を見ますと今年はどんな事柄が話題になり、どんな年だったのかが想起されます。ちなみに過去5年の流行語は以下のようになっています。


 2010年 「ゲゲゲの」「女子会」「イクメン」「食べるラー油」

 2011年 「なでしこジャパン」「絆」「スマホ」「どじょう内閣」

 2012年 「ワイルドだろぉ」「iPS細胞」「維新」「LCC」

 2013年 「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「じぇじぇじぇ」

 2014年 「ダメよ~ダメダメ」「集団的自衛権」「ありのままで」



 こうして見てみますと、数年前のこともずいぶん昔のことのように感じられます。

http://singo.jiyu.co.jp/

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風の神送り

 「風の神送り」とは、医学が未発達の江戸時代、風邪は「風の神」と言う疫病神が流行らせるとの俗信がありました。そのため、町内で風邪がはやると、その疫病神を送り出すおまじないの行事として行われるのが「風の神送り」で、今回お届けした噺にある通り、大勢が風のに擬した人形にお供え物をした後、その人形をかつぎ、提灯をともし、鉦・太鼓ではやし立てて町内を練りあるき、最後にその人形を川に流す事により、風の神様に隣の町村へ移動して頂く、と言うものです。

 事実、江戸では、悪性の風邪(現代で言うインフルエンザと思われます)がしばしば大流行し、人々を悩ませました。そして、流行した風邪には、その時々に応じ、お七風邪(八百屋お七、谷風邪(相撲取りの谷風が一番最初に罹患した)、アメリカ風邪(アメリカから黒船が来た)などなどと言う、「名前」が付けられました。

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ベストセラー

 歳末たすけあい運動の募金を呼びかける声に、素通りする人、足を止める人、様々です。これから寒さが厳しくなる時期、支援を受けて助かる人・笑顔になる人、それを思って募金する人、様々です。


 ところで、出版流通大手の日本出版販売(日販)とトーハンが2015年(14年12月~15年11月)のベストセラーを発表しました。

 総合トップ3(下記)はどちらも同じです。


 総合1位 「火花」(又吉直樹)

   2位 「フランス人は10着しか服をもたない
       パリで学んだ"暮らしの質"を高める秘訣」
         (ジェニファー・L・スコット/神崎朗子訳)

   3位 「家族という病」(下重暁子)



 ちなみに、「火花」の発行部数は240万部に達し、日販、トーハンともに芥川賞受賞作が1位となるのは今回が初めてだそうです。

http://www.tohan.jp/bestsellers/2015_3.html

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ゴボウ

 「牛蒡」と書いて「ゴボウ」と読みますが、今そのゴボウが旬を迎えています。きんぴらごぼうに天ぷら、煮物と活躍の場は幅広く、その効能への期待は特に高いです。

 セルロースやリグニンなどの食物繊維が豊富に含まれていることから、コレステロール値の低下や腸のぜん動運動を活発にさせる作用があるとされ、便秘解消や大腸がん予防などの効果も期待できるそうです。シャキッとした独特の食感はその食物繊維によるものです。


 また、腎臓機能を高めるイヌリンを含むのも特徴であり、腸の働きを整え、血糖値の上昇を抑える作用があると言われています。

 食欲の秋と申しますが、食べ過ぎに気を付け、ゴボウ摂取を含めた栄養バランスの向上、これが体調管理に役立ちそうです。

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ランキング

 株式時価総額というのは、上場株式をある時点で評価した場合、どのくらいの金額になっているかを表したもので、株価×発行株式数で求められます。

 株価は企業の評価として分かりやすいデータではありますが、株価の変動は時価総額の変動であり、株価×総発行株式数で求められる時価総額はその企業の現在価値(市場の評価)そのものと言えます。

 そこで今回は、上場企業の時価総額ランキングをご紹介させていただきます。

  【東証1部】※上場企業数1918社

   1位(7203)トヨタ自動車   26兆2741億円
   2位(8306)三菱UFJ    11兆4810億円
   3位(9432)NTT       9兆8509億円
   4位(9437)NTTドコモ    9兆6710億円
   5位(2914)JT        9兆0220億円
   6位(6178)日本郵政      8兆5185億円
   7位(9433)KDDI      8兆1991億円
   8位(9984)ソフトバンク    7兆8463億円
   9位(7182)ゆうちょ銀     7兆7625億円
  10位(7267)ホンダ       7兆3652億円


 その他の市場の時価総額ランキング上位は下記のようにとなっています。

  【東証2部】※上場企業数539社

   1位(7747)朝日インテック   3521億円
   2位(8202)ラオックス     2091億円
   3位(7287)日本精機      1526億円
   4位(7965)象印        1488億円
   5位(9708)帝国ホテル     1480億円

  【ジャスダック】※上場企業数802社

   1位(2702)マクドナルド    4035億円
   2位(7458)第一興商      2360億円
   3位(6324)ハーモニック    2358億円
   4位(2782)セリア       1979億円
   5位(6425)ユニバーサル    1870億円

  【マザース】※上場企業数216社

   1位(2121)ミクシィ      4210億円
   2位(7779)サイバダイン    2310億円
   3位(4974)タカラバイオ    1596億円
   4位(4587)ペプドリ      1593億円
   5位(4565)そーせい      1061億円

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江戸の教育力

 平和な江戸時代が崩壊し、明治維新の名の元、日本は教育の近代化を走り続けて来ました。就学できない児童生徒は皆無、高校進学率もほぼ百パーセント、大学進学率も五十パーセントを越えるとかの、高学歴社会の到来で、一見近代化が成功した様にも感じられますが、校内暴力、いじめ、登校拒否などは日常茶飯事。モンスタークレーマーの親による言いがかり、生徒の暴力に耐えかねて、教師の登校拒否まであるとか。近代教育の「公民を育成する」と言う大義名分が、市場経済自由化の波に洗われて、なし崩しとなり、都市と地方の格差や、今回お届けした噺の様に、親の経済力による教育の格差、差別化が目立つ様になり、子供達は「将来の日本国民」としての、公平なスタートラインにも立てなくなっています。

 明治になってからの日本は、学校にしろ、家庭・地域にしろ、「教育は学校と家庭と地域の共同事業である」と言う基本を忘れ去り、それぞれが勝手に己の欲望を満足させるためだけに邁進して来た様に思います。

 学校と家庭が、町や村共同の「縛り(コミュニケーション)」を求める「小うるさい地域」を排除し、次に「間違った思い上がりの民主主義」を標榜する馬鹿親が、子供を偏愛するエゴイズムをむき出しにして、学校と衝突する。そんな弱肉強食の食い合いのツケが、今の教育現場の荒廃をもたらしたのではないでしょうか。

 江戸時代には、庶民向けの公設の「学校」はありませんでした。幕府からはほとんど相手にされない、私立の「小規模学校」つまり「寺子屋」があるだけです。しかし、制度やインフラが貧弱、劣悪であっても、江戸の学校の方が、ヒトを人間にする事、つまり、教育については、優れていたと思います。

 江戸は、「文字文化習得の場である寺子屋(学校)」と、「大人数で構成され、エゴが許されない家(家庭)」と、「村や町の共同体からなるコミューン(地域)」がゆるやかに連携して、一つの教育組織となり、子供を一人前の大人に育てて行ったのです。

 江戸の寺子屋は、手習い(読み書きソロバン)だけではなく、しつけ、礼儀作法など、一人前の大人に育てる事に主眼を置いていました。あくまでも、しつけや礼儀を身に付けた者だけが、読み書きソロバンを学ぶ資格があるとされ、文字の教育と非文字の教育は不可分なものと考えられていたのです。これが江戸時代の教育の強み、つまり「江戸の教育力」なのです。

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メンソレータム」

 冬になりますと乾燥で唇がひび割れたりするため、薬用リップクリームのお世話になっている人が少なくないと思います。

 薬用リップと言えばよく知られているのが「メンソレータム」ですが、ロート製薬と近江兄弟社から似たような製品が出ています。

 以前は近江兄弟社が「メンソレータム」を製造・販売していましたが、現在はロート製薬が「メンソレータム」を製造・販売し、近江兄弟社のものは「メンターム」の商品名となっています。

 ちなみに、近江兄弟社の社名は創業の地の「近江」と、「人類皆兄弟」の精神から命名されたもので、兄弟が興したというわけではありません。もともと米メンソレータム社の製品の日本国内での販売権を持っていたのが近江兄弟社であり、同社の主力商品は紛れもなく「メンソレータム」でした。

 しかし、1970年代半ば、近江兄弟社の経営が行き詰まり、同社が手放したメンソレータムの販売権を取得したのがロート製薬というわけです(後に、メンソレータム社本体もロート製薬が買収)。

 その後、近江兄弟社は大鵬薬品(大塚グループ)の下で再建を果たしますが、メンソレータムの商品名が使えなくなっていたため、メンソレータムの略称として商標登録してあった「メンターム」を商品名とし、現在に至ります。

 尚、最もスタンダードなタイプの薬用リップ「メンソレータム」と薬用スティック「メンターム」の主原料と効能はほぼ同じです。違いと言えば、メンソレータムは原料に黄色ワセリンを使い、メンタームは白色ワセリンを使っているため、見た目の色合いが若干異なる程度です。

 また、容器に書かれたマスコットキャラクターは、「メンソレータム」がリトルナース、「メンターム」がメンタームキッドで、どちらも商業デザイナーの今竹七郎がデザインしており、図案の雰囲気もよく似ています。

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ダイコン

 鍋物やおでん、ぶり大根、ふろふき大根・・・等々、寒い時期に体を温めるのにもってこいの食材「ダイコン」の出番が増える季節となりました。

 様々な品種のダイコンがありますが、最も多いのが葉のついている首の部分が緑色をした「青首大根」。葉に近い部分は硬いですが甘みがあるので細切りにしてサラダにすると美味しく、真ん中の部分は軟らかく煮物などに向きます。

 先端は辛みが強く軟らかいので、おろして食べるのが良いようです。尻尾の部分にクレンザー(洗剤)をつけて、ステンレスのシンクや包丁を洗うと傷がつかずピカピカになります。

 消化酵素のアミラーゼを含みビタミンCも豊富。昔から風邪を引いたときに食べるとよいとされてきました。もっとも、酵素は熱に弱いため効果を最大限に生かすためには生で食べます。葉もカロテンやビタミンC、カルシウム、食物繊維などを多く含んでいます。

 ちなみに、葉がついたものを買ったときには、すぐに葉を切り離すことが重要だそうです。そのままにしておくと葉が根の養分を吸い取ってしまうからです。

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ノロウイルス

 気温が下がり冬本番の様相ですが、ノロウイルスが原因の感染性胃腸炎の流行期入りでもありますので注意したいものです。

 ノロウイルスは感染力が非常に強く、感染すると一定の潜伏期間を経て、嘔吐(おうと)や下痢を繰り返す症状がみられます。

 以前は「お腹にくる風邪」や「風邪による下痢や腹痛」だったり、幼稚園などで感染が広がることが多いことから「子供の風邪」などと認識されていましたが、今は冬に多発する食中毒の原因として知られています。

 ノロウイルスには特効薬がなく、水分を補給することと吐き気止めや整腸剤などの薬を使用する対症療法が主で、通常は一日、二日で症状が落ち着きますが、免疫力の低い幼児や高齢者は重症化するケースもあります。

 ノロウイルスは、感染者の嘔吐物や糞便に触れた人の手、または乾燥し舞い上がったものを介して口から感染するケースが多く、ウイルスを含む生牡蠣(なまがき、加熱用の牡蠣など)を食べるなどしても感染します。

 予防法としては、食事や調理の前、トイレの後などの石鹸による手洗いの徹底、食材の加熱処理、調理器具の消毒などが有効だそうです。

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 熊は、日本で古来から狩猟の対象とされ、毛皮を加工して様々な製品を作る他、食用にもされますし、その胆のう(肝(きも))は、薬用「熊胆(くまのい)」として珍重されます。中国では、熊の手のひら(熊掌)が高級食材として珍重されています(熊は右利きなので、右手を良く使うため、右手の筋肉は硬く、左手の方が柔らかくて美味しいそうです。)。ただし、日本本州のツキノワグマは、小型すぎて熊掌の材料には不向きだそうです。

 現代の日本でも熊の肉は、流通量は多くないものの、「熊肉」として食用にされていますが、生前に何を食べ物にしていたかが個体により異なるので、肉は匂いや味に差が大きく、鯨肉のような味から、硬くて脂っ濃い、動物くさいものまで幅広いと言います。なお、重篤な症状を起す寄生虫である旋毛虫が筋肉中に潜んでいる場合があるので、生食はしない方がよろしいかと。

 その他、日本では安産のお守りとして、熊の手のひらを出産時の産湯に浸けておくという風習もありました。

 そして、漢方やアイヌの民間療法では、熊のあらゆる部分が薬用とされます。前述した「熊胆」(くまのい、「ゆうたん」とも)が強壮剤・腹痛薬・解熱薬などとして用いられるますが、これは、熊胆の主成分である胆汁酸の一種ウルソデオキシコール酸に、実際に、胆液の流れを良くし、胆石を溶かすなどの薬効が認められており、現代の医療現場でも使われています。また、長野県秋山郷地方では熊の胆嚢を切傷、耳だれ、駆虫用に珍重する他、熊の脂肪はやけど、あかぎれなどの妙薬として知られます。

 鰍沢・下には、「熊の膏薬」売りの伝三郎なる人物が登場しましたね。この「熊の膏薬」は、熊の脂肪を練って製造した張り薬です。実際に、江戸中期から後期の享保から、文政~天保年間(1616~1844)、熊の皮の袖無しを着て、大道で『熊の脂肪で作った』と言う、切り傷やあかぎれの膏薬を売った香具師(やし)を熊の伝三郎と称しました。

 その他、落語では「熊さん」は定番のキャストの名前として定着しています様に、実際の江戸では、熊吉、熊五郎、熊三郎、熊太郎なんて名前はざらにありました。落語「髪結新三(かみいいしんざ)(まだお届けしていません)」では、評判の美人娘の名前が「お熊」です。女の子の名前に「熊」?現代では違和感を感じますが、娘に「お熊」や「お虎」なんて名前を付けたのは、乳幼児の死亡率が著しく高かった江戸期、可愛い大切な我が娘に、野獣の様な生命力が宿る事を願っての命名になるのです。

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戦 争

 戦争という言葉は、日本に住む我々にとっては遠い昔、昭和20年に死に絶えた言葉のように感じますが、世界の多くの地域では現実です。特に最近、現代版の戦争は既に始まっているように思えます。日本の中でも、特に東京にいるとボケがちになります。北でも南でも、頻繁にスクランブルが起き、通常の生活の場から見えるところにPAC3が置かれたりする現実がある一方で、東京では全てのことがテレビやスマホのスクリーンの中の出来事になってしまいます。

 しかし我々には想像力がある筈です。実際に体験しなくても、想像力を働かせて、今世界で何が起きているのか、を考えていかねばならないのだと思います。映像を追い掛けることよりも、自らの脳内に疑似体験を想像することが大切だと思います。

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