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2016年4月

本多平八郎

 端午の節句が近い今は鯉のぼりの季節ですが、ひげ面で恐ろしげな閻魔様のような鍾馗(しょうき)の絵や人形を飾るご家庭もあります。

 鍾馗は、左手で悪鬼を抑え、右手に破魔の剣を持つ中国伝来の鬼神で、子供を病魔から守る神様として飾られます。

 鍾馗の絵柄は、「日本の張飛」「花実兼備の勇士」「家康に過ぎたるもの」「天下無双の大将」と称えられた徳川十六神将・徳川四天王・徳川三傑の一人、本多平八郎忠勝の旗印としても知られています。三傑に数えられ、家康が「万死を免れるも、ひとえに忠勝の力なり」と称えるほど、家康にとって忠勝の存在は大きなものでした。

 「ただ勝つのみ」という名を持つこの武将は、大河ドラマ「真田丸」では好戦的で威圧的で、主君の家康にとっても扱いにくい猛者として存在しています。また、ドラマでは娘を溺愛する父親としての忠勝の姿も描かれており、忠勝は愛娘とともに真田討伐に意欲を燃やすというのが序盤の設定です。

 さてドラマではこれからの事ですが、関ヶ原の合戦の際、真田家の長男・信幸(信之)は家康率いる東軍につき、父昌幸と弟の信繁(幸村)は西軍につきました。東西に分かれたのは、どちらが勝っても真田家を存続させるための知略との解釈が一般的ですが、信幸は家康や忠勝の知遇を得ていたことも大きな理由です。

 徳川軍の本体を率いた秀忠が、昌幸と信繁の真田親子の徹底抗戦で信州・上田に足止めされ、関ヶ原の合戦に間に合わなかったのは史実のとおりで、その前の合戦でも昌幸・信繁の親子に煮え湯を飲まされていた家康は、関ヶ原の後の処断で真田親子には切腹を命じる腹づもりでした。秀忠も死罪を主張しますが、信幸の助命嘆願に忠勝が加勢、家康に啖呵を切ります。

 「お聞き入れくだされなければ、それがしが殿と一戦仕る」

 さすがの家康もこれには驚き降参し、結果として忠勝によって真田親子は死罪を免れます。

 こうしたことを踏まえ、改めて個々の性格づけや伏線を意識しながらドラマをみるのも一興です。ちなみに、信繁が大阪夏の陣で家康を自害寸前にまで追い詰める働きをしたのはさらに後のことです。

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ゴールデンウィーク

 「ゴールデンウィーク(黄金週間)」の名は、興行成績が良い期間として映画会社が宣伝も兼ねて名付けたのが始まりで、例年クリスマスシーズンとこの時期に合わせて大作映画の封切りが相次ぎます。

 ちなみに、NHKや一部のメディアでは、特定業界の宣伝になることを避けるとの意図から「ゴールデンウィーク」という言葉は使わず、「大型連休」や「春の連休」などのように言い方を変えています。

 過去には、NHKに休暇が取れない人から「何がゴールデンウイークだ」などとクレームの電話が何本もあったそうです。

 ところで、今年のゴールデンウィークの注目作の一つにレオナルド・ディカプリオ主演の「レヴェナント 蘇えりし者」があります。

 今年のアカデミー賞でディカプリオが、自身初の主演男優賞を獲得したことでも話題の映画です。

 ディカプリオといえば1997年の「タイタニック」がよく知られており、同作品は作品賞や監督賞など歴代最多の14部門でアカデミー賞にノミネートされ、同じく歴代最多の11部門でアカデミー賞を獲得する快挙を成し遂げましたが、主演俳優のディカプリオはノミネートすらされませんでした。

 タイタニックで共演したケイト・ウィンスレットは、2008年の「愛を読むひと」で主演女優賞を獲得しましたが、ディカプリオは賞を逃し続け、「無冠の帝王」とも呼ばれました。

 そして「レヴェナント 蘇えりし者」で主演男優賞を獲得。ディカプリオとケイト・ウィンスレットは、タイタニックで共演して以来、互いに「大親友」と公言してきた仲です。

 23歳と22歳で共演した二人は41歳と40歳になり、今年のアカデミー賞授賞式のステージ上で抱擁する二人の姿はとても印象的でした。

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初ガツオ

                「目には青葉 山ほととぎす 初がつお」


 新緑したたる清新な季節感をうたった山口素堂の名句ですが、カツオは熱帯の海から春先にかけて九州近海に来遊、北海道沿岸に向かって北上します。この「上りカツオ」を『初ガツオ』と呼びますが、一方、身に脂を乗せて晩夏から秋にかけて南下するのを「戻りカツオ」と呼びます。


 あっさりして、さわやかな「上りガツオ」がやはり人気があり、「戻りガツオ」は脂が乗ってこってり気味、ややしつこさがありあす。かつてはマグロも赤身を最上としてトロは一段下に見られた時がありますが、トロが看板になった今でも「戻りガツオ」は脂がくどいと使わないすし屋も多くあるようです。


 しつこい脂を嫌い、あっさり感を好むのが江戸っ子の気風ですが、江戸っ子たちが『初ガツオ』を珍重しましたのも、新鮮さ、みずみずしさのためです。『初ガツオ』は値が張りますが、「女房を質に置いても食べたかった」というくらい美味であり、たたきや刺し身はもちろん、煮ても焼いても炊いても最高です。


 ちなみに、『初ガツオ』は「戻りガツオ」と比べて極めて低カロリーです。脂質はほぼ10分の1、エネルギー量は100グラム当たり114キロカロリーと3分の2ほどです。肉類に比べれば、その半分の低カロリーで、肥満気味で生活習慣病が気になる方にとりましては最適な健康食です。


 また、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)といった脂肪酸を多く含み、DHAには脳の機能を高める働きがあり、一方のEPAは血中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、心臓病や脳卒中を防ぐ作用で知られています。

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市松模様

 「ルイ・ヴィトン」が旅行用大型カバン製造・販売を開始したのは1850年台の半ばで、その頃のヴィトンのカバンは灰色のキャンバス地で覆われた至ってシンプルなものだったそうです。

 1867年にパリで行われた万国博覧会に出品したことによって、ルイ・ヴィトンは世界的な評価を得、ビジネスを拡大していきますが、同時にコピー商品も出回るようになります。

 そこで模造品対策として考え出されたのが「ダミエライン」と呼ばれる格子柄です。

 その後、ダミエラインもコピー商品に悩まされるようになり、次に考え出されたデザインが、今ではヴィトンの代名詞ともなっている「モノグラム」です。

 ちなみに、ヴィトンが出品した1867年のパリ万博には日本からも幕府や薩摩藩が出品したこともあって、その頃のヨーロッパでは日本ブーム(ジャポニズム)が巻き起こっていました。

 そのような時代的な背景の中で、ヴィトンのダミエラインは日本の伝統柄である市松模様、星と花の柄にイニシャルを組み合わせたモノグラムのデザインはパリ万国に出品した幕府(徳川家)や薩摩藩(島津家)の家紋の影響を強く受けたとされています。

 一昨日決定した2020年東京五輪・パラリンピックの新たな大会公式エンブレム(組市松紋)を見て、上記の話を思い出しました。

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春 雨

 春の雨「春雨」と言えば、しとしとと静かにやさしく降る雨ですが、武市瑞山をモデルにした戯曲「月形半平太」で、月形が「春雨じゃ、濡れて参ろう」と言ったのは、「春雨が風流だから」というわけではないそうです。

 国語学者の金田一春彦先生(故人)によりますと、舞台となっている京都の春の雨は、雨とは言えないような細かな水滴が空中を舞うようにしっぽりと街を濡らす霧雨のような雨なので、しょせん傘などは役に立たないから傘なしで行こうと言ったとの解釈です。

 春雨とは、昔の文部省唱歌「四季の雨」(下記)にありますように、たぶんそんな情景です。

   降るとも見えじ、春の雨

     水に輪をかく波なくば

       けぶるとばかり思わせて

         降るとも見えじ、春の雨

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キウイ

 猫(ネコ)が大喜びで食べるそうですが、今、「キウイ」がスーパーなどの店頭を賑わしています。輸入品はニュージーランド産が中心ですが、もともとは中国の揚子江流域が原産で、その後ニュージーランドに伝わり、世界に広がったそうです。


 名前は実の形が似ているニュージーランドの国鳥「キウイ」に由来し、日本では1980年代以降、ミカンの転作用の果樹として作られるようになりました。

 1個で大人が1日に必要とするビタミンCの全量をまかなえ、動脈硬化に効果があるビタミンE、さらにカリウムや食物繊維も豊富です。

 ちなみに、ポリ袋に小さな穴を開け、リンゴ1個と一緒に入れておくと熟成が進み、より美味しく食べられるそうです。

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人工知能

 最近の車は自動ブレーキなどは当たり前で、駐車スペースを認識してオートマチックで車庫入れもします。部分的にはすでに、人間がやっていたことをコンピュータが正確に代替しています。

 ところで、コンピュータにネコを認識させるには、目や鼻、口などのそれぞれの特徴や位置などのネコのデータを数多く入力して認識精度を上げるという方式でした。しかし、目や鼻、口などはどの動物にも備わる要素であるため、このやり方ですとネコと他の動物の違いを理解させるには膨大な労力が必要になってきます。

 コンピュータがあらゆる面で人間と同等の能力を獲得するのはまだ先の話だとは思いますが、1997年にはコンピュータがチェスの世界チャンピオンを打ち負かし、2012年には将棋で米長邦雄永世棋聖に勝利しています。

 コンピュータは、盤上のある局面から終局までの膨大な量のパターンを計算し最適解を導きだすため、コンピュータがゲームで人間に勝利することは処理能力が向上したことの証でもあります。

 ちなみに、チェスの対局パターンの数はおよそ10の120乗、将棋はおよそ10の220乗とされていますが、囲碁の場合は盤面が広く、対局パターンは10の360乗あるとされ、チェスや将棋と比べコマの動きに制限が少ないことなどから、囲碁でコンピュータが人間に勝つのはまだ10年以上先のことだと考えられてきました。

 しかし、先日から始まったグーグルの人工知能「AlphaGo」(アルファ碁)と世界トップ級のプロ棋士との5局勝負で、アルファ碁が初戦から3連勝してあっさり勝ち越してしまい、大きなニュースとなっています。

 アルファ碁の従来の人工知能(AI)よりも優れた点は、より深いレベルでの自己学習能力「ディープラーニング」(深層学習)にあると言われます。

 例えば、コンピュータにネコを認識させるため、コンピュータにネコの特徴を説明するようなことを従来はしていましたが、ディープラーニングではネコを認識させるという主旨の下に膨大な量の画像をコンピュータに見せ(入力し)、コンピュータは人に教わることなく、自力でネコを理解、認識することができるようになるとのこと。

 コンピュータに問題と正解を入力した上で、膨大な量のデータを処理させるのですが、正解に辿り着く過程や要素については入力せず、コンピュータ自身に学習させるのがディープラーニングです。人間の脳が学習して賢くなっていくのと似ています。

 従来の人工知能は、碁石を置くパターンについてシミュレーションを繰り返し、勝つ可能性が高い手を導き出すという手法でしたが、アルファ碁はプロ棋士の10万の棋譜を学習し、3千万回の自己対局を経て、プロ棋士の「直感」に近い状況分析の手法を自力で習得したそうです。

 コンピュータが自ら学習して人間の能力を上回る・・・SFの世界が現実のものとなる日が近づきつつあります。

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江戸の保険事情

 はっきり申しますと、江戸には「保険」と言う制度はありません。生命保険も火災保険も失業保険も、なにもかもありませんでした。

 よく「火事と喧嘩は江戸の花」なんて言われます。しかし、火事は個人の財産を失わせ、町を焼き尽くす大災害です。なのになぜそれが「江戸の花」と呼ばれるのでしょうか。火事の後は、復興のため、大工・左官・屋根ふきや、その下働きの者の仕事が増えます。そして、単に仕事が増えるだけではなく、それまでに形成されてきた貧富の差が、一晩の火事で霧消してしまうのです。もちろん、借家に住む八っつぁん、熊さんとて財産を持たない訳でもありませんし、焼け出されたあとの生活も大変です。しかし、江戸も時代が推移するとともに、焼け出された窮民への扱いは良くなり、命さえ助かれば、財産がないほど立ち直りが早いのも事実です。家主は自己の所有する家作への執着が強いのですが、借家人は、家作に対する執着がありませんから、火事が起これば、わずかばかりの財産を運び出して逃げてしまいます。火事を「江戸の花」と言って喜ぶのは、腕一本で稼ぎの出来る、借家に住む職人層です。一度大火があれば、次の日からは仕事で大忙し、日銭はいくらでも入って来ます。人災か自然災害かは別として、江戸の火事は、貧富を均一化する作用を持った、富の再配分を行う『保険』の様な役割を担っていたのです。

 もう一つお話しを。学校の歴史の教科書で習った「白河の清きに魚も住みかねてもとの濁りの田沼恋しき」の狂歌でお馴染みの、老中・松平定信が行った「寛政の改革」ですが、この改革の時、三十数カ条に渡った地域支出の節減を命じた「町法改正」が出ました。これはお祭りなど、物入りがましい事はすべて禁止すると言うもので、この様な町の自治への介入は、定信の数少ない善政に数えられる「七分積金」の制に見られます。

 それまで「町」の運営経費は、その町の地主が拠出する「町入用」と言うお金で賄われていました。町入用の使途は、町会所の維持や木戸番の雇用などもありますが、第一が消防経費で、第二がお祭りの経費でした。この町入用を「町法改正」によって節約し、節約分の七分を幕府に収めさせ、災害時に備えた「囲米(お米の備蓄)」を確保したのです。これが「七分積金」の制で、残りの三分は新設の町会所に運用をゆだね、町人への貸付や貧民への救済にあてられました。町入用の総額は、平均で年十六万両、この内、節約分は三万七千両ほどで、その七分ですから、約二万六千両、現代価格換算で約三十九億円ほどになります。

 初年度は、幕府からの下賜金一万両を加えて三万六千両になる予定でしたが、地主の減額願いなどで三万両ほどになり、その六十パーセントが貸付に回り、籾蔵建設や窮民救済に六千両ほどかかり、籾の購入費は三千両に留まりましたが、次年度以降は一万両が確保され、下民層への救済も徐々に手厚くなって行きました。これなども、幕府主導形ではありますが、立派な江戸の「社会保険」ですね。

 中世ヨーロッパでの事です(詳しい年代・国名は忘れました)。とある修道院に勤める修道士たちが、ひとつの賭けをしました。全員が毎月一定のお金を出しあって、そのお金をプールして行きます。それを何年も、何十年も続けていくうちに、やがて寿命が尽きて、一人また一人と亡くなっていきます。そして、最後まで生き残った一人が、プールして来たお金、全額をモノにできる、と言うもので、これが、世界で最初の「生命保険」なんだそうです。

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祝婚歌

 披露宴などで新婚の夫婦に贈られることが多い「祝婚歌」という詩があります。改めて気づかされることがあるかもしれませんので、詩の一節をご紹介させていただきます。


      「祝婚歌」  吉野弘

     二人が睦まじくいるためには
     愚かでいるほうがいい
     立派すぎないほうがいい
     立派すぎることは
     長持ちしないことだと気付いているほうがいい
  
     完璧をめざさないほうがいい
     完璧なんて不自然なことだと
     うそぶいているほうがいい
  
     二人のうちどちらかが
     ふざけているほうがいい
     ずっこけているほうがいいい

     互いに非難することがあっても
     非難できる資格が自分にあったかどうか
     あとで
     疑わしくなるほうがいい

     正しいことを言うときは
     少しひかえめにするほうがいい
     正しいことを言うときは
     相手を傷つけやすいものだと
     気付いているほうがいい

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エコノミークラス症候群

 春の空の下、ウグイスが朗らかに鳴いています。色も声も、「春鳥」の名がよく似合う鳥です。

 ところで、長時間動かず同じ姿勢でいますと、血流が悪くなり、静脈の中に血の塊(静脈血栓)ができることがあります。この血栓が血管内を移動し肺に到達、肺の動脈を閉塞して、最悪の場合は死に至ります。

 静脈血栓塞栓症と呼ばれる疾患で、座席の狭いエコノミークラス席の乗客が長時間旅行した後に発症することがあることから「エコノミークラス症候群」の名で知られています。

 震災に遭い、車中泊を余儀なくされた被災者が発症するケースが多く、今回の熊本地震でもエコノミークラス症候群よる死亡者が確認されました。

 被災者は、トイレの回数を減らそうと水分をあまり取らなかったり、断水の影響もあって脱水状態になりがちで、これもエコノミークラス症候群の原因の一つです。水分補給と運動、ふくらはぎをマッサージするけでも予防に効果あるそうです。

 また、震災では動くに動けない状況が生じますが、動かないでいると本当に動けなくなります。

 避難生活で今までの付き合いや行事がなくなり、自宅での役割(家事や買い物など)がなくなったり、年だから・危ないから動かないように言われたり、ボランティアに遠慮したりで、生活が不活発になると全身のあらゆる心身機能(体も、心も頭の働きも)が低下し、ますます動けなる悪循環に陥ります。

 これは廃用症候群の症状で、一般的には「生活不活発病」と呼ばれますが、毎日の生活の中で活発に動いたり何か役割を持つことで回復可能です。何でもやって上げることが親切だと思いがちですが、実際にはそうではないということです。

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ゴトー日

 銀行の窓口が混雑する日として週末や月末の他に「ゴトー日」があります。ゴトー日は「5・10日」または「五十日(ごとおび)」と記され、毎月5日、10日、15日、20日、25日、30日または月末を指しています。

 日本ではこれらの日に決済を行う企業が多く、給与や賞与が日払いでない場合の支払日もほとんがゴトー日で、そのため金融機関の窓口が混雑します。

 また、取引の締め(決済)がその日に多いということは人やモノの移動が増えるということであり、そのため道路が混雑することになります。

 決済がゴトー日に集中することは、為替相場にも影響を与えています。輸入代金の支払いのための手形の決済日もゴトー日になっていることが多く、その日は企業は輸入代金の支払いのためにドルを調達する必要があり、この点で普段よりもドル買い需要が強くなります。

 銀行は午前9時55分頃に仲値(その日の基準レート)を決定しますが、ゴトー日は企業のドル需要に応えるため銀行は普段よりも多めにドルを手当てしようとします。

 このためゴトー日の午前10時頃にかけてドルが上昇する傾向があり、このことを「ゴトー日要因」と言います。

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ロジスティックス

 救援物資が保管場所に山積みになっている映像を目にする一方、各避難所や各人に必要なモノが行き渡らず、困窮しているとの声も聞かれます。

 日本は大きな災害を何度も経験しているにも関わらず、毎回このようなことになります。

 要は災害時の補給や支援において全体をコントロールできる人がおらず、補給や支援を効率的に行うシステムの立ち上げが遅いということです。

 ちなみに、物資の調達、管理、保管、輸送、最終ユーザーへ届けるところまでの一元的な管理・実行を指して「ロジスティックス」と言い、単に「物流」と解される場合もあります。軍事用語では「兵站」あるいは「後方」と言い、「後方支援」の「後方」はこれを指しています。

 災害時に縦割りで個々別々の対応では、必要としているところに必要な支援が行き届かないといったことが起こりがちで、そういったことを防ぐためにも地域や組織を超えた横断的かつ一元的なロジスティックスの運営が必要とされます。

 ところで、もし仮にさらに広範囲で大規模な災害が発生した場合、様々な制約から救出・救援に優先順位がついてしまうことは十分に考えられます。情報がない、手段がない場合は結果として後回しにされます。道路は寸断され、重機などの数が足らず、人的にも手が回らないのが実際だろうと思われます。

 災害に遭って命が助かったとしても、場合によってはしばらくの間、自力あるいはご近所等で助け合いながら救助を待つようなケースは誰の身にも起こりえます。

 土日は、スーパーやホームセンターでペットボトルの水や保存食などがよく売れたそうです。

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本屋大賞

 本が売れない時代と言われる中、売り場からベストセラーを作るとの主旨のもと、2004年から始まった「本屋大賞」は今年で13回目を迎えます。

 文学界の権威が選ぶ文学賞と違い、一般読者に近い全国の書店員が自分で読んで「面白かった」「お客様にも薦めたい」「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票し、一番多くの票を集めた本に贈られる賞で、今年は宮下奈都さんの小説「羊と鋼の森」が受賞しました。

 小川洋子さんの「博士の愛した数式」やリリー・フランキーさんの「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」、東川篤哉さんの「謎解きはディナーのあとで」、百田尚樹さんの「海賊とよばれた男」、和田竜さんの「村上海賊の娘」など、過去の受賞作はいずれもベストセラーとなっています。

 本の販売増のみならず、小説の舞台となった地域への効果も大きく、受賞作の多くがテレビドラマ化や映画化されるなど、本屋大賞は商業的に大きな影響力を持っており、回を重ねるごとに注目度が増しています。

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桜 花

 ようやく暖かくなってきたと思ったら、既に桜の花はほとんど散ってしまっています。もう少し遅く咲いてくれるなら、もっと暖かい日に花見が出来るものをとか、もう少し散らずにいてくれれば、そわそわした気持ちにならずにすむものをとか、そんな風に思いますが、それは桜の花に限ったことではないかも知れません。

 世の中は、様々な心を静かにしておかない話に溢れています。自然の営み、経営者を初めとした様々な人の思い・行動、そして多くの醜聞。起きなければいいものを、云わなければいいものを、と思いますが、どうしようもなく起きるのでしょう。しかしそう云ったことばかりを追い掛けるのも、如何なものかとも思います。

 「ことならば 咲かずやはあらぬ 桜花 見る我さへに 静心なし」(古今集・春歌下・紀貫之)・・・どうせ散ると分かっているものならば、最初から咲かないという訳にはいかないものか。桜の花は、それ自体が慌ただしいだけでなく、散るのを見ている私さえも、平静な心を失ってしまうではないか。・・・

 人の世も桜の花も、なべて同じでしょうか。

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年 度

 一般的に「年」という場合は暦年と同じ1月1日から12月31日までの期間で、「年度」という場合には4月1日から始まる1年のことを指します。

 定義としては1月1日以外を開始点とする(暦年と開始点および終了点が異なる)ものを「年度」と呼んでいます。

 日本の場合、官公庁や民間企業の多くが4月からを「会計年度(予算を執行するための定められた期間)」としています。「年度」は企業会計における会計期間(決算期)と同意であり、年度の最終月を「決算月」、決算月の末日を「決算日」と呼びます。

 ちなみに、会計年度や学校年度(学事年度)は国によって異なっており、アメリカの会計年度は10月から翌年9月まですが、日本と同様に他の決算期を採用している企業もあります。

 企業によって例外もありますが、中国、韓国、フランス、ドイツなどは暦年と同じ1月~12月を会計年度としています。また、イギリス、カナダ、インド等は日本と同じ4月から翌年3月まで、ノルウェー、フィリピン、オーストラリア等は7月から翌年6月までが会計年度となっています。

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花見酒経済

 花見を題材にした落語では「花見酒」も有名です。


 お調子者で計算が苦手でおっちょこちょいで貧乏で酒好きな登場人物は落語の定番。辰と兄貴分の熊が、花見の場所で酒を売ったら儲かるだろうと算段し、酒に酒樽、柄杓(ひしゃく)、天秤棒に使う竹竿、つり銭用の十文まで、儲かったら返すからとすべて前借りで揃えてもらいます。

 どのくらい儲かるかなどと二人で捕らぬ狸の皮算用をしながら花見会場を目指して歩いていきますが、そのうち酒の匂いに我慢しきれず熊がそわそわしだします。ちょうど懐には十文(酒屋から借りたつり銭用のお金)がある。金を払えば文句がないだろうということで、熊が十文を払いまず一杯。

 天秤の先棒と後棒を交替してまた歩き出すと、今度は後ろになった辰が酒の匂いにたまらずそわそわ。熊が「そんなに飲みてぇんならさっきの十文で買って飲みゃいいじゃねぇか」、辰は「さすが兄貴は頭がいいね」ってんでまた一杯。当然、こんなことを繰り返せば花見会場につくころには二人ともへべれけです。

 酒を売ろうと樽を見たら二人で飲みつくして空っぽ。売り切れたことを喜んで売上げを勘定したら十文しかない。勘定が合わないってんで考えてみると、初めの十文でおれが買って、次におまえが買って、またおれが買って、おまえが買って結局飲み干してしまった。勘定もあってる。「なるほど、無駄がなくていいや」っていうのがオチになります。


 この落語を念頭に置いたのが「花見酒経済」です。実際は身内で売買を繰り返しているだけで、売り上げが増えたように見えるが、実質は何も変わらず、場合によっては借金だけが残ってしまうようなこともありえる経済の状態を指しています

 たとえばバブル経済化の信用創造で、土地を担保に借金をし、その借金で土地を買うからまた値上がりし、値上がりを当て込んでまた借金し・・・という状態です。最終的には足腰が立たないほどの悪酔いに苦しめられるというのが「花見酒経済」の筋書きです。

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花 見

 中国の四季は青帝、炎帝、白帝、黒帝という男性の神々がそれぞれ司っていますが、日本の四季は女神が司ります。

 平城京の東、佐保山に住む佐保姫が春を司り、野山を花で埋め尽くします。温んだ水や地面から湧き立つ水蒸気で、薄い帯のように棚引く春霞は「佐保姫の裳裾(もすそ)」。

 白く柔らかな春霞の衣をまとう佐保姫の、裾がふれた場所から花開き、薄色の情景が広がってゆきます。


 ところで、花見の文化は平安時代からありましたが、一般庶民、老若男女、町人や長屋の住民までが楽しむようになったのは江戸の頃からです。

 楽しみ方はそれぞれで、切なくもおかしい長屋の住民の花見は落語の恰好の題材です

 花見を題材にした落語はいくつかありますが、「長屋の花見」もよく知られた話の一つです。

 貧乏長屋の住人たちの花見は、卵焼きに見えるのがたくあんで、カマボコは大根の漬物で代用し、酒は薄めた番茶といった具合でまったく盛り上がらず、番茶の「おちゃけ」をたくさん注がれたりするとケンカになる始末です。

 その内にやけくそになりだして、そこからのやり取りがまた笑いを誘います。

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ドローン型

 新しいスーツに身を包んだ新入社員が街中にあふれ出しました。

 迎え入れた側の先輩社員も、どのような新人が入ってくるのかとわくわくしながら待っている時期ですが、参考までに日本生産性本部では今年の新入社員のタイプを「ドローン型」だとしています。

 そのココロは、

 「強い風(就職活動日程や経済状況などのめまぐるしい変化)にあおられたが、
なんとか自律飛行を保ち、目標地点に着地(希望の内定を確保)できた者が多かった。さらなる技術革新(スキルアップ)によって、様々な場面での貢献が期待できる。内外ともに社会の転換期にあるため、世界を広く俯瞰できるようになってほしい。」

 と、まとめつつ

 「夜間飛行(深夜残業)や目視外飛行は規制されており、ルールを守った運用や使用者の技量(ワークライフバランスへの配慮や適性の見極め)も必要。」

 との注意書きも添えられています。

 上記は毎年恒例の話題の一つですが、来年あたりはそろそろ「自動運転型」の新入社員が登場するかもしれません。

http://activity.jpc-net.jp/detail/lrw/activity001472.html

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タイタニック号

 今から104年前の1912年(大正元年)の本日4月14日午後11:40、豪華巨船「タイタニック号」が氷山に衝突。その2時間40分後の2時20分、多くの乗員乗客が脱出できないまま、轟音と共に船体が2つに大きく割れ、海底に沈没しました。

 この豪華巨船「タイタニック号」は2223人を乗せて4月10日にイギリスのサウサンプトンから出航、ニューヨークへ向かう途中でした。

 沈没後、数艘ある救命ボートのうちたった1艘しか救助に向かわなかったそうですが、行けば遭難者の皆がしがみつき、一気に全員死ぬかもしれないと乗船員が考えたためでした。その結果、海に投げ出された人々は、気温・海水温が低かったため、低体温症などでほとんどが短時間で死亡、或いは低体温症以前に心臓麻痺で数分以内で死亡したと見られています。

 事故の犠牲者数は様々な説がありますが、イギリス商務省の調査では1513人に達し、当時世界最悪の海難事故といわれました。全長268M、幅27.7M、総トン数は4万6328トンという当時世界最大の客船でした。

 ちなみに、ご存知の方も多いかと思いますが、映画「タイタニック」(TITANIC)は、1997年のアカデミー賞で史上最多の全11部門を受賞した大ヒット作です。日本でも超ロングランを記録し、巷ではレオナルド・ディカプリオにハマる女性が大量発生。ヨン様ならぬレオ様ブームに日本中が湧いていたのは記憶に新しいところです。

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十三参り

 子供の成長を祝う行事は「七五三」が一般的ですが、虚空蔵菩薩を祀る寺院周辺の地域では「十三参り」(十三詣)も盛んに行われています。

 十三詣は、今年13歳になる少年少女が、一つの区切りとして4月13日(本来は旧暦の3月13日、実際の参詣期間は4月13日を中日とした前後1カ月間)に寺院に参詣する風習で、七五三のように華やかできらびやかな行事です。

 十三詣は、虚空を蔵とする無限の知恵や慈悲を持った虚空蔵菩薩にお参りし、知恵や福徳を授かるため、別名「知恵もらい」とも言います。参詣後は振り返ってはいけないというのが約束事で、振り返ればせっかく授かった知恵を失ってしまうという伝承があります。


  「難波より 十三まゐり 十三里 もらひにのほる 智恵もさまざま」


 上記は大阪から京都の法輪寺に十三詣に向かう様子を歌にしたもので、この嵯峨嵐山の法輪寺の十三詣が特に有名です。

 その他、三重は伊勢朝熊山の金剛証寺、奥州会津は霊厳山圓蔵寺、茨城は常陸村松山の日高寺、大阪の太平寺、奈良高樋の弘仁寺などの十三詣が知られており、信州の善光寺や関東の浅草寺などでもこの時期は十三詣の親子をよく見るそうです。

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タケノコ

 近くのスーパーに、大きなタケノコが並んでいました、この時期の旬の味覚の一つです。

 漢字では「筍」。よく「朝掘りタケノコ」と言われますが、その新鮮なタケノコはまた格別です。焼いて食べるのも良し、サッと茹であげて食べやすい大きさにスライスしてワサビ醤油で食べるのも良しです。

 そのタケノコ、3月中旬頃から九州産が出回り始め、今の時期は静岡産が主力となっています。そして、4月中旬以降は千葉、茨城、栃木など産地が徐々に北上していきます。

 栄養成分としては、豊富なたんぱく質の他、ビタミンB1、B2、ミネラルを含み、食物繊維が豊富で便秘や大腸がんなどの予防やコレステロールの吸収の抑制にも効果的だと言われています。

 ちなみに、竹の成長はとても早く、タケノコとして美味しく食べられる時期は非常に短いため、漢字の「筍」は10日間を意味する「旬」に由来するそうです。

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サヨリ

 昨年3月14日の北陸新幹線の開業で賑わう石川県。その石川県の春の県魚に指定されているのが、冬から春にかけて水揚げされる「サヨリ」です。その姿形から漢字では「針魚」、「細魚」と書きます。

 「花見魚」の別名でも呼ばれ、京都府でも春の府魚に指定されるなど春を告げる魚とされています。

 昔から多くの詩人の歌などにも詠まれ、

  ・橋影に 失せてはのぼる サヨリかな   吾 亦紅

  ・汁椀に 沈むさよりの 結び文      山本 櫓村

  ・サヨリはうすい サヨリはほそい

   銀の魚 サヨリきらりと光れ サヨリお姉様に似ている  北原 白秋

等々があります。

 脂の乗り具合はほどほどで、姿形と同様に味は上品。刺し身が最も一般的ですが、てんぷらやお吸い物、一夜干しにしても美味。寿司店では、通好みのネタとして扱われています。鮮度が落ちやすく、腹部から痛んでくるため、スーパーなどで選ぶ際には、腹部が銀白色のものを選ぶとよいです。

 ちなみに、お腹の部分を開けると中が真っ黒なため、腹黒い人のことを「サヨリのような人」 と言う場合があるようです。

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春キャベツ

 今では1年中食べられますが、この3月から4月にかけて採れた『春キャベツ』は最も美味しいと言われています。

 「春キャベツ」は、葉が緑でぱりぱりとした歯ごたえがあり、生の千切りが一番、トンカツの脇に山盛りにして添えたり、生野菜サラダとして食べたりするのが最高です。また、冬場に取れる「寒玉」は、葉が白く厚みがあって炒めものやお好み焼き用などに適しています。

 キャベツは、ビタミンCが豊富で、葉の外側の緑の濃い部分はカロチンを多く含んでおり、胃腸を元気にする働きがあるため、肉料理など油っぽいものと一緒に食べるのに適しています。

 キャベツの主産地は群馬県、愛知県、千葉県、神奈川県などです。店頭で選ぶ際は、持って重く、見た感じ葉にみずみずしさのあるものが新鮮です。

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紅 茶

 肌寒い日には、1杯の紅茶がいつもより「美味しい!」と感じることがあります。以前、『飲みたい紅茶ブランド』というアンケート調査がありましたが、1位はフランスの老舗「フォション」で、ほぼ7割の人が飲みたいと答えていました。特に、果実や花をブレンドしたフレーバーティーが人気で、中でもアップルティーは定番商品です。


 2位は英国の「フォートナム・メイソン」で、英王室や貴族らに愛飲されています。上品で伝統的な紅茶文化の象徴でもあり、ブレンドの技術は世界一との声もあります。


 3位は英国の「ハロッズ」で、日本には約25種類が輸入されており、定番のNo.14は4種類の紅茶がブレンドされており、ベストセラーとなっています。


 4位以下は次のようになっていました。

 4.ウェッジウッド(英国)
 5.ロイヤルコペンハーゲンティー&グルメ(デンマーク)
 6.トワイニング(英国)
 7.レピシエ(日本)
 8.マリアージュフレール(仏)
 9.リプトン(英)
10.ミントン・ティー(英)


 紅茶にはブランドの他、産地による茶葉の違いもあり、「ダージリン(インド)」、「アッサム(インド)」、「ウバ(スリランカ)」等々がありますが、同じダージリンでも農園や収穫時期によって香りや味は大きく変わってきます。

  尚、英国は伝統的なブレンド、フランスは果実や花の香りを加えたフレーバーが得意です。また、日本ではストレートかレモンを入れて飲む人が多いですが、英国ではミルクティーが一般的です。

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一物四価

 公に発表される地価には以下のようなものがあります。


「公示地価」

国土交通省が3月に公表。1月1日時点での全国の約2万3千の調査地点について、各地の不動産鑑定士が実際の売買事例を重視しながら土地の評価を行い、国交省土地鑑定委員会が公表します。

国や自治体の用地取得や国土利用計画法に基づく取引価格の基準となり、民間の土地取引の適正価格の目安にもなっています。



「路線価」

国税庁が7月に公表。1月1日時点での全国の主要な道路に面した土地の標準価格で、売買実例価格や不動産鑑定士らの鑑定評価額などをもとに、公示地価の8割を目安に算出され、相続税や贈与税を算定する際の基準にもなっています。



「固定資産税評価額」

固定資産税など土地と建物にかかる税金の基準となる価格で、専門家らの判断も参考に市町村が算定しおおむね2月から4月にかけて公表されます。土地の固定資産税評価額は公示価格の7割、新築の建物の場合は建築費の5~7割程度が目安とされます。評価の見直しは3年に1度。



「基準地価」

都道府県が9月に公表。7月1日時点での全国約2万4千地点の土地価格を調査し、周辺の取引事例も参考にしながら不動産鑑定士が評価・算出したもの。公示地価とともに土地取引の目安となります。



 公的な土地の価格(評価額)には、上記4つの価格が存在することから「一物四価」と言われ、実際に取引される「時価(実勢価格)」も加えますと「一物五価」となります。また、一物四価のくくりは、固定資産税評価額の代わりに時価を入れる場合もあります。

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江戸の十八大通事情

 江戸の十八大通が活躍したのは、宝暦年間(1751~63)から天明年間(1781~88)の頃。その多くは札差(武家相手の金融業)で占められて、江戸を跋扈した「自称十八人の通人」達です。ただし、「十八」という数は「八百万の神々」「江戸八百八町」などのように、多数という意味、または吉数に因んだものと思われ、正式に十八人いた訳ではありません。時代と共に没落していく者もおり、また、新たに富を手にして、十八大通に加わる者もおり、大体二十人内外の人数でした。

 十八大通の共通点と言うのは、義侠心に富み、しゃれっ気があり、吉原遊びに途方もない大金を使う遊び人で、金の使いっぷりが景気良く、男伊達でもあるという、江戸ッ子気質の大尽です。その芸術との関わりは、歌舞伎や俳諧のほか、茶番劇・琴・能・踊・河東節・浄瑠璃・一中節・らっぱ等々、多方面にわたり、ことに歌舞伎では興業の援助者であり、役者たちのパトロンでした。

 十八大通が歌舞伎役者の振舞をまね、衣装や持ち物までそっくりに揃えて、一人の役者の熱心なファンになると、役者のほうでも舞台で大通の姿を入れて応え、両者はますます芝居じみて派手で大袈裟な行動をみせるようになります。

 今に伝わる十八大通と呼ばれた方々を列記いたしますと、壱・大口屋治兵衛(通称=暁雨、商売=札差(以下同じ))、弐・利倉屋庄左衛門(不明、札差)、参・下野屋十右衛門(祇蘭・札差)、肆・近江屋佐平次(景舎、札差)、伍・下野屋十兵衛(むだ十、札差)、陸・伊勢屋喜太郎(百亀、札差)、漆・大口屋八兵衛(金翠、札差)、捌・笠倉屋平十郎(有游、札差)、玖・伊勢屋宗三郎(みんり、札差)、拾・大内屋市兵衛(じゆんし、札差)。

 拾壱・伊勢屋宗四郎(全史、札差)、拾弐・松坂屋市右衛門(左達、札差)、拾参・大口屋平兵衛(稲有、札差)、拾肆・近江屋佐平次(柳賀、札差)、拾伍・平野屋久次郎(魚交、札差)、拾陸・大黒屋文七(文蝶、髪結)、拾漆・大和屋太郎次(文魚、足代方御用達)、拾捌・大黒屋庄六(秀民、吉原遊女屋)拾玖・村田屋平四郎(帆船、干鰯問屋)、弐拾・桂川国瑞(甫周、奥医師)。

 弐拾壱・樽屋与左衛門(万山、町年寄)、弐拾弐・鯉屋藤左衛門(恋藤、魚問屋)、弐拾参・松坂屋(草嘉、吉原遊女屋)、弐拾肆・蔦屋(牧十、吉原遊女屋)、弐拾伍・旭丸屋(阿能、吉原遊女屋)、弐拾陸・扇屋勘五郎(墨可、吉原遊女屋)、弐拾漆・四ツ目屋(文洲、吉原遊女屋)、弐拾捌・中近江屋(千局、吉原遊女屋)、弐拾玖・大崎(雄石、不明)、なんて方々がおられました。

 この十八大通の筆頭に揚げられ、最も有名なのが、御蔵前の今助六とよばれた大口屋治兵衛(暁雨)です。この方には、色々な粋なエピソードが残っているのてすが、暁雨の馴染みであった吉原の花魁が、キザなお客から愛人になれと迫られます。窮して「わちきには情夫(いろ)がありんす」と言って断ったところ、「それなら、そいつの名を明かせ」と責められたので、やむなく暁雨の名を上げました。それを知った暁雨は、花魁の顔を立てるため、吉原へ乗り込み、小判を撒いて、大尽の情夫ぶりを見せつけたと言います。また、ある時、暁雨が町中を歩いていると、顔見知りの若い者が飛んできて、酒癖の悪い隣町のヤツが暴れているので、何とかしてくれとの事。暁雨は「よしよし」と引き受けると、騒ぎの人込みをかき分け、酔っ払いに近づくと、簡単に腕をねじ上げて、抑え込んでしまいました。「痛てて・・・」と相手が悲鳴を上げ、暁雨が歌舞伎さながらの見得を切る様が、舞台の助六そっくりだと言うので、暁雨の似顔を書いた浮世絵に、鉢巻の無い助六を描いたものまで売り出される騒ぎに。実は暁雨さん、酔っ払いを抑え込む時、掌手に小判を隠し持って、すばやく相手の手中に滑り込ませたので、酔っ払いもおとなしく腕をひねらせていたのです。

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新聞をヨム日

 日本新聞協会では本日4月6日を「新聞をヨム日」として、進学や就職などの機会をとらえて新聞の購読を呼びかけています。

 同協会では「新聞をヨム日」に合わせ、読んで幸せになった記事をコメントとともに募集し、「HAPPY NEWS」として各賞を発表しています。

 それこそ心温まる話ばかりなのですが、その中の一つをご紹介させていただきます。

 2015年3月15日付の琉球新聞に掲載された仲間義勝さん(74歳・那覇市)の投稿で、月の話題に触れた後、次のように続きます。


~ ある満月の夜、窓からそれを眺めながら妻に言った。「月が奇麗ですね」
  それに対し妻は過度に喜び笑顔で答えた。「私、死んでもいいわ」

  それから3カ月後、妻はその言葉通りに旅立った。

  最近になって「I love you」を英語教師だった夏目漱石は月が
  奇麗ですねと訳し、同時代の作家二葉亭四迷は、
  女から男への「I love you」を「私、死んでもいいわ」と訳し
  ていたことが分かった。

  読書好きで英語教師だった妻はそのことを知っていたのだ。
  あの時、お互いは「I love you」を言い合ったことになる。~


 皆さまにも読んでいただきたくご紹介させていただきました。尚、受賞作品は日本新聞協会PRサイト「よんどく!」で見ることができます。
 
http://www.yondoku.com/

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アルツハイマー

 理研の利根川進博士の研究チームが、アルツハイマー病患者の記憶は消失しているのではなく、正常に保存されているが、それを想起できなくなっているだけである可能性を発見したとのこと。

 そして脳神経細胞を刺激することで、その想起をさせることが可能であるとのこと,これは凄い。当該論文は、英ネイチャー誌(電子版)に掲載されたとのことで、理研との組み合わせに若干因縁を感じますが、これは世紀の発見となるでしょうか。

 一方で、記憶を全て想い出せるというのも、それはそれで困ったことかも知れません。寺山修司のことばに、未来は修正出来ないが過去は修正出来る、という意味合いのものがあります。

 寺山修司らしい、人間味と優しさを感じます。脳の中の電気信号系のみならず、バイオケミカル系まで解明されてくるとなると、科学の進歩が人の感情の領域に徐々に入ってくる可能性を感じます。中々複雑ですね。興味津々です!

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桜満開

 街中の桜が満開です。


『ひさかたの 光りのどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ』

『花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに』


 上記は平安時代といわれる百人一首の中で桜を歌ったものの一部ですが、百人一首では桜を歌ったものは6つ、梅は1つのようです。


 一方、それより古い奈良時代の日本最古の和歌集と言われる万葉集に詠まれた桜の歌は40首、対する梅の歌は118首あるそうです。


 奈良時代には、花と云えば梅を指し、平安時代になって花と云えば桜を指すようになったと云います。奈良時代に中国の思想をもとに造営された平城京、そしてそれを受け継ぐ平安京、その平安京では御所の紫宸殿(ししんでん)前にあるのは当初「左近の梅」でしたが、菅原道真の進言によって桜に代わったと云います。


 ところが、奈良時代より以前の神話の時代の話では、これまた花と云えば桜だったようです。ただし、今の「ソメイヨシノ」ではなく、「ヤマザクラ」、「オオヤマザクラ」、「オオシマザクラ」と云った種類の桜です。


 ちなみに、今のソメイヨシノは東京都豊島区の「染井」と云う地で江戸時代後期にウバヒガンとオオシマザクラの交配種として誕生したそうです。値段が安く、成長が早いので一気に日本全国に広がったそうです。

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ピロリ新ネタ

 東京大学大学院のチームが、ピロリ菌による胃がんの発症を抑える酵素があることを発見したとのこと。ピロリ菌が作るタンパク質が胃の細胞に入って「SHP2」という酵素と結びつくと胃がんの発症を促すが、このタンパク質が別の酵素「SHP1」と結びつくと胃がんの発症が抑えられるとのこと。

 これは興味深いですね、ピロリ菌を退治するのではなく、ピロリ菌の悪行を帳消しにするSHP1を投入もしくは増やせば良い。これは何となく納得感があります。自然界に在るものを除去しても、また入ってくることもあるだろうし、同様に自然界に在るものと共存させることで、悪い影響をなくせるならば、その方が合理的な気がします。人の世界でも、組み合わせによって、人の行動は随分変わるものです。研究の行方に注目したいと思います。

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ゆるキャラ

 世の中に「ゆるキャラ」と言われる存在がどのくらいいるのか見当もつきませんが、「ふなっしー」と「くまモン」が別格の存在であることに異論はありません。

 「ふなっしー」は自治体からの公認はありませんが、政府のイベントにも起用される国民的なマスコットキャラクターです。

 「くまモン」も全国区的な存在ですが、こちらは2011年3月の九州新幹線全線開業をきっかけに誕生した熊本県の公認キャラで、熊本県の営業部長兼しあわせ部長という肩書も持ちます。

 熊本県の許可を得れば「くまモン」を利用した商品を販売することができるとのことですが、県が集計した「くまモン」関連商品の2015年の売上高は1007億円に達したそうです。

 キャラクターが誕生した11年の売上高は25億円、12年が293億円、13年が449億円、14年は643億円と一気に500億円を越え、それからあっという間に1000億円突破です。

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悲観論と楽観論

 「悲観主義者はチャンスの中に困難を探し、楽観主義者は困難の中にチャンスを見出す」との言葉がありますように、物事をどのように捉えるかは人によって異なります。

 よく引用される次のような話があります。

 ある靴メーカーが未開の島に営業マン二人を派遣したところ、一人は「この島では靴を履く者がいないので見込みはない。靴は売れないだろう」と報告し、もう一方はこう連絡しました。

 「この島は誰も靴を履いていない!(たくさん売れそうだから)今すぐ大量に靴を送れ!」と。


 「悲観論は気分。楽観論は意思の力」とも言い、物事に悲観的になることは容易く、それを理由に努力を放棄するのであればそれはそれで楽な選択ではありますが、悲観的な気分での行動が良い結果につながるのは稀なことです。常に悲観的な考えの人が大成功をおさめたという話も聞いたことがありません。

 上記の例では二人の営業マンは一つの事象に対し全く異なる捉え方をしていますが、とっかかりのこの差はその後の展開に大きな差を生じさせます。

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