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2016年6月

夏越の禊

 一年の区切りの大晦日に、その年の穢(けが)れを祓(はら)い、その先の無病息災を願うのと同じように、今日の六月晦日も半年分の穢れを祓い、これからの息災を祈願する日となっています。

 各地の神社で六月の晦日に行われる「夏越の禊(なごしのみそぎ)」は古くから伝わる神事で、茅の輪くぐりや、人形(ひとがた)または車形で厄払いを行います。

 生活環境が清潔で、何かあればすぐに医師に診てもらえ、薬も手軽に手に入る今と違い、昔は無病息災でいることは心底からの願いだったはずです。

 夏越の禊も今は夏の訪れを告げる風物詩ですが、昔の人にとりましては半年を無事に過ごせた事を感謝し、残りの半年を大過なく過ごすための大切な行事でした。

 日常であるが故につい疎かになってしまっていることが多々あるものです。生活の中に区切りをもうけるのは便利な習慣で、それまでの事を振り返り、また新たな気持ちで明日を迎えるための先祖の知恵でもあります。

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スパイス

 ジメジメとした梅雨時や夏場はどうしても食欲が落ちてきますが、こんな時に欠かせないのが『スパイス』です。


 『スパイス』と言いますと、「辛い!」というイメージが浮かぶかもしれませんが、苦み・甘み・辛み・渋み・酸味など様々な味のものがあり、ポプリや入浴剤、お茶などに用いられるハーブ類もスパイスの一種です。


 香りづけ、臭み消し、辛みづけ、色づけなどに使われる植物性のものは全てスパイスであり、トマトや柑橘(かんきつ)類、香りの強い野菜なども広い意味でのスパイスと言えます。


 スパイスの主な活用法としましては、


・精神的な疲労や熱があるとき

 発汗作用のあるトウガラシやカレー粉を使った料理、アセロラやグレープフルーツ、タマリンドなどビタミンCを豊富に含む果物を食べるといいとされています。

・口臭が気になるとき

 バジルを噛んだり、フェンネル(ウイキョウ)の種子やグレープフルーツなどのビオフラボノイドを含み、ビタミンCが豊富な果物を食べることで口臭を取り去ります。

・なかなか寝つけないとき

 カモミールやタイムのお茶、クチナシの実とハトムギの煎じ液などを飲むと、神経の高ぶりが抑えられるといいます。

・ストレスがたまっているとき

 ローズマリーやセージのお茶、セロリとはちみつのジュースなどがいいとされています。


 その他、まだまだ多くの活用法がありますが、スパイスの役目は飲食物を美味しくするだけではなく、かつては防腐剤として珍重されていましたし、中国では漢方の生薬として広く利用されてきました。


 さらに、日本でも風邪をひいたときにショウガ汁をたらした葛(くず)湯を飲んだり、夏の食欲のないときに七味唐辛子などを利用したりしてきました。スパイスは料理の味に彩りを添えるばかりでなく、上手に活用することで健康の増進にも役立ちます。

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雨で思い出す映画

 全国的に梅雨入りしこれからしばらく屋内で過ごす機会が増えそうですが、以前、『雨で思い出す映画作品』という調査結果がありました。


 1位は、「雨に唄えば」(米、1952年)となっており、ジーン・ケリーが雨の中で歌い踊る場面は圧倒的な支持を集めています。2位は「シェルブールの雨傘」(仏、1964年)で、カトリーヌ・ドヌーブの演技とミシェル・ルグランのテーマ曲がとても印象的です。


 そして、3位は井伏鱒二の小説を映画化し、原爆の恐怖と悲劇を描いた「黒い雨」(日、1989年)、4位はマイケル・ダグラス、高倉健、松田優作といった豪華キャストの「ブラックレイン」(米、1989年)、5位はダスティン・ホフマンとトム・クルーズ主演の「レインマン」(米、1988年)と続いています。


 雨の映画を観て、梅雨気分に浸るのもこの時期の楽しみかもしれません。

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パスワード

 先日、短文投稿サイトのツイッターのアカウント情報(ユーザー名・パスワード・メールアドレス)約3290万件が流出・売買されていることが明らかになりました。

 日本におけるツイッターの総ユーザー数3500万人に匹敵する規模の情報流出で、アカウント情報を盗み出した「テッサ88」を名乗るハッカーの主張では計3億7900万件のアカウント情報を保有しているそうです。

 ところで、パスワード管理サービスを提供する米スプラッシュデータ社は、毎年1月に、インターネットで多用されている単純で破られやすい「最悪なパスワード」の年間ランキングを発表しており、今年1月に発表された2015年の最悪パスワード・ランキング上位は下記のようになっています。

  1位 123456

  2位 password

  3位 1234578

  4位 qwerty

  5位 12345


 上位2つのパスワードは順番の入れ替えはあるものの、ランキングの公表が始まった2011年以降ずっと1位、2位であり続けています。上記の他、下記のようなパスワードも、単純で破られやすいパスワードとしてランクイインしています。

   football  baseball abc123

   welcome   111111   1qaz2wsx

 qwerty や 1qaz2wsx は破られやすそうには見えませんが、キーの並びをパスワードにしたもので、実際に打ってみれば単純さが分かります。qwertyuiop も22位にランクインしています。

 ちなみに、今回流出したツイッターのアカウント情報で、最も使われていたパスワードは「123456」で約12万件。「123456789」や「qwerty」「password」なども多かったそうです。

 単純なパスワードは危ないと幾度も警告されてきているはずですが、セキュリティに対する意識は未だ低いままです。

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参勤交代

 ♪江戸へ 江戸へぇとー 草木ぃもぉ なびくよ~ 
なんて 歌がありましたっけ・・・(違いました?)

 明治から昭和にかけての時代、地方から家出をした方がやって来るのは、「東京(特に上野)」と決まっておりました。やはり、大都市「東京」は、人を引き付ける魅力があるのでしょうか。

 東京の元である「江戸」は、徳川家康公が幕府を開くまでは、関東の要所とは言われながらも、辺鄙な片田舎でした。天正十八年(1590)八月一日、家康公は江戸に入りますが、そこには、お馴染みの太田道灌公が築いた元々の江戸城がある事にはあったのですが、城とは名ばかりで、城の周りは石垣など無く、芝を植えただけの土塁。城内のあちこちに残っている家臣用の家屋は、軒は傾き、屋根は破れて雨漏りがして、畳も根太も腐っていました。城の周辺には城下町らしきものもなく、茅葺きの家が百戸あるかなしと言う有様で、昼でも狐狸がうろつき、夜には狼の吼える声まで聞こえたと言います

 しかし、家康公が江戸に幕府を開いて以降、驚くほどの勢いで成長していき、世界でも屈指の大都市となりました。政治の中心になれば人が集まるのは当たり前ですが、それにしても「江戸」の発展には目覚ましいモノがあります。これは「参勤交代」の制度が大きかったためと言われています。

 各地の大名が地元の名産品などを手土産に、時の天下人に伺候(しこう=ごあいさつ)すると言う参勤交代の大元のようなものは、家康公やその前の豊臣秀吉公のころからあったのですが、その当時の大名は、天下人への伺候が済むと、とっとと国元へ帰ってしまったのです。そして、参勤交代は、江戸幕府が元和元年(1615)二代将軍秀忠の時、諸大名に下した十三ヵ条からなる制令「武家諸法度」で正式に定められた制度で、賢明な読者様ならご存じのとおり、大名が一年おきに江戸と国元とで交互に暮らす、と言うものです。

 この参勤交代の制度により、大名が江戸へ赴く時には、大勢の供を連れ、大名行列を組んで江戸へ向かいます。しかも、大名が国元に帰っている間も、大名の正室や江戸詰めの家臣たちは江戸に留まり、江戸で暮らします。つまり、参勤交代によって江戸の武士人口が増えたのですが、武士は生産活動をしない消費生活者です。そのため、そんな武士を顧客にしようと、全国から商人、職人が江戸へ集まり、町人層も急激に増加しました。

 もちろん、大勢の武士が江戸で消費生活をするとなると、江戸で大量の金銭が使われます。江戸期、諸藩の経費の五~六割が江戸で消費されたと言いますから、地方の富が大量に江戸に吸い上げられたのです。そのため、江戸は経済的にもめざましい発展をとげていく事になったのです。

 参勤交代はもう一つ、江戸の文化を地方へ伝えると言う役目も果たしました。日本の文化が全国で均一的になったのも、参勤交代によるところが大きいのです。

 現在、日本は世界でも特別に、首都への一極集中化が激しいと言われ、この一極集中が東京の過密と、地方の過疎の要因となっていますが、その大元は人間と金を江戸に集中的に集める事になった参勤交代制度にあったとも考えられます。

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アジサイ

 「紫陽花」と書いて「アジサイ」。梅雨入りとなって湿っぽい陽気が続く中、街角で見かける紫陽花が雨に濡れて生き生きと咲いている姿は印象的です。しとしと雨が降る中で咲くアジサイの花、まさしく日本の梅雨の風景かもしれません。

 ご存知の通り、この梅雨から夏にかけて咲くアジサイは、咲き始めから花の終わりまでに色が変化してくるため「七変化」と言われますが、そのためか花言葉は「移り気」です。今ではこのアジサイの花には、青、白、ピンク、紫、赤、そして緑・・・と様々な色がありますが、本来の日本のアジサイは青だったそうです。

 アジサイについてよく言われますが、土壌が酸性だと青くなり、アルカリ性だと赤くなります。もともとの日本の土壌は酸性であるため、日本古来のアジサイは青だったという訳です。幕末から明治にかけて来日した西洋の人々が初めて見る美しいアジサイを持ち帰り、青以外の色の花を作り出したそうですが、元々ヨーロッパの土壌はアルカリ性のため、青かった花が自然と赤っぽくなり、そして色とりどりの花へ変化を遂げたそうです。

 アジサイを西洋に紹介した人物として有名なのは、かのシーボルトです。彼はアジサイの学名を「ハイドランジア オタクサ(Hydrangea otaksa)」と名づけました。この「Otaksa」は、シーボルトが日本の愛人「お滝さん(楠本滝さん)」を想い、彼女の呼び名を名付けたそうです。

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合計特殊出生率

 合計特殊出生率というのは、15歳から49歳までの女性を出産期と想定し、1人の女性が生涯に産むと推定される子どもの数を表しています。

 2人(ひと組の男女)が2人の子供をもうければ将来の人口は横ばいですが、実際には生まれてくる子供の男女の割合は男性がわずかに多いこと、出産可能年齢になる前に亡くなる女性がいることなどから、人口が維持できる合計特殊出生率は2.07とされ、それ以下ですと人口は減少します。

 ちなみに、厚生労働省が昨日発表した人口動態統計によりますと、2015年の合計特殊出生率は1.46と2年ぶりに上昇しました。出生数は100万5656人と5年ぶりに増加しましたが、過去2番目の低水準です。

 2060年の日本の人口は約8600万人で、現在の3分の2程度までに減少するとの試算がありますが、昨年の合計特殊出生率は2年ぶりに上昇し、1994年以来、21年ぶりの高水準となったものの、人口の減少傾向に歯止めがかかった様子は見られません。

 尚、2015年の人口動態統計から、結婚や出生に関するデータを抽出しますと下記のようになっています。(カッコ内は前年との比較)


・婚姻数件数  63万5096組(8653組減少)※戦後最少

・初婚年齢(男性平均) 31.1歳(前年と同じ) ※過去最高
  〃  (女性平均) 29.4歳(  〃  ) ※過去最高

・出生数   100万5656人(2117人増加)※過去2番目の少なさ

・第1子出生時の母の平均年齢 
            30.7歳(0.1歳上昇)※過去最高

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei15/

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アジサイ

 気温の変化が大きく、湿気が多いため不衛生になりやすく、衛生環境が悪く医療が発達していなかった昔は、梅雨の時期に病人や病死者が多くでました。

 紫陽花(アジサイ)は梅雨の時期に見事な花を咲かせます。お寺の境内で紫陽花をよく見かけるのは、死者を弔うために植えられたからだという話を聞いたことがあります。昔、疫病などが流行った地区のお寺にそういった例が多いそうです。

 全国に「あじさい寺」と言われるお寺はいくつもありますが、鎌倉のあじさい寺の紫陽花も見頃を迎えています。

 大勢の観光客が訪れるこの時期の鎌倉は、肌がすれ合うくらいの賑わいとなります。また、そぼふる雨は、古寺に咲く紫陽花を一層引き立てますが、傘で道行きに難儀します。

 閑寂な趣の中に美意識を追求した千利休が、庭一面に咲いた花を全て摘み取り、一輪のみを床に活けたように、室内に飾られた一輪の紫陽花にも、古寺にひっそりと咲く花のイメージを重ねることができます。

 実際に旧い街並みが残る鎌倉を訪れた方は、細い路と坂が多くて歩き疲れたりするのですが、長谷寺の見晴台や成就院の参道から紫陽花越しに一望できる鎌倉の海が、そんな疲れを癒してくれるはずです。

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オクラ

 「秋葵」と書いて「オクラ」と読みますが、今その露地栽培(温室栽培ではなく、通常の畑で栽培すること)の「オクラ」が旬を迎えています。

 「ぬめり」があるために好き嫌いがはっきりと別れているようですが、非常に栄養価が高い夏野菜であり、この「ぬめり」に整腸作用やコレステロールを減らす作用があり、「ぬめり」こそがベクチン等の食物繊維そのものです。

 ベクチンは血糖値の急上昇を抑える効果があり、糖尿病の予防にも役立ちます。また、カルシウム、鉄分、カロチン、ビタミンA・Cが含まれており、夏バテ防止、便秘・下痢に効く整腸作用などが期待できます。

 スーパーなど店頭で選ぶ際には、緑色が濃く、表面の産毛がびっしりと生えたものを選ぶのが良いそうです。

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ブックメーカー

 

イギリスがEUから離脱するか否か。"Britain"がEUから"Exit"するかということで、通称"Brexit"(ブレグジット)と呼ばれてるこの問題は、明後日の23日に国民投票をする予定です。最新の世論調査では、遂に離脱派が残留派を上回るというニュースがありました。離脱派45%、残留派41%、態度未定11%とのこと。遂に離脱か!

 一方、イギリスにはブックメーカーと呼ばれる、どんな事柄にもオッズ(倍率)を付けて、賭け事を受け付ける仕事が法的に認められていて、かなり盛んです。このブレグジットに対する最新のオッズを見ると、大概のブックメーカーは、離脱に賭けて当たったら23/10払い、残留に賭けて当たったら2/5払う、というオッズを出しています。このオッズだけから計算すると、100人中15人が離脱に賭けて、85人が残留に賭けると、ブックメーカーとしてはイーブンになります。即ち、ブックメーカーは、圧倒的に残留の可能性の方が高いと考えている訳です。どうしてこんな差が出るのでしょう?

 世論調査は、単なる一情報です。態度未定の内容の色付けも分かりません。一方ブックメーカーは、世論調査も含め、もっとグラデーションのある情報を一杯収集して、それらを再構成して、最終的にどうなるか?という答えを有機的に考えています。私は、世論調査はInformation(インフォメーション)であり、ブックメーカーのオッズはIntelligence(インテリジェンス)であると思っています。さて結果はどうなることやら。注目ですね!

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夏 至

 気候学では6月から夏で、二十四節気の節を基準に四季を区分する節切りでは5月初旬の「立夏」から夏が始まりますが、英語でいう「サマー」は今日の「夏至」から始まります。

 また、夏至は昼が最も長い日です。ちなみに東京の明日の日の出(午前4時25分)から日の入り(午後7時)まで、いわゆる「昼」長さは14時間35分あります。

 暑さはこれからが盛りですが、昼の長さは明日をピークに徐々に短くなっていきます。「陽は陰を含み、陰は陽を含む」と申しますように、季節の移り変わりが少しずつ準備されていくことに、つくづく自然の妙を感じます。

 ところで、動植物は気温や日照時間などの微妙な変化から行動を変化させています。つまり、冬眠や落葉、日々の睡眠など、動植物には地球の自転や公転に合わせた生理的なリズムが備わっています。

 人間の場合も例外ではなく、体温やホルモンの分泌などに周期的な変化が表れます。これが一般的に「体内時計」と言われるものです。

 体内時計にも時計合わせの起点となるものが存在します。それは「朝の日光を浴びること」であり、それによって人間の身体は活動の準備に入ると言われます。太陽の光でありましたら曇りの日の窓際でも十分だそうです。

 現代人の生活様式は昔と違って様々ですが、たまにはこういったことを意識して生活のリズムを整えることが必要なのかもしれませんね。

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メロン

 漢字で「甜瓜」と書いてメロン。そのメロンの出荷がこれからピークを迎えます。

 国内産が主力で青肉がアンデス、赤肉がクインシーです。張り巡らされた網目模様は、成長時のヒビを自ら埋めようとしてできるコルク層。ハウスの中で懸命に大きくなろうとした証拠です。

 日本一の出荷量を誇るのは茨城県で全国シェアの約25%を占めています。選び方は、ネットメロンの場合、ネットが盛り上がって均一に張っているもの、均整がとれてやや縦型、大玉のものが良いそうです。

 食べ頃は、「花落ち部」と呼ばれるメロンの尻の部分をそっと押し、少し柔らかく感じたら食べ頃。メロンの表面をポンポンと爪ではじき、高い音がしたら未熟で低くこもった音がすれば十分に熟しているそうです。一般的に購入して2~3日後が食べ頃だそうです。

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父の日

 「地震・雷・火事・親父」の親父は、もともとは「大山風(オオヤマジ)=台風」だったそうです。

 時代を経るにつれ「オオヤマジ」が「オヤジ」に変化していったとのことですが、昔はこれが違和感がないほど「親父=怖い存在」という雰囲気がありました。

 今日は「父の日」です。商業的な理由もあって、この時期は、チラシを見ても、売り場を見ても、テレビを見ても、「父の日」が特集され、それを見ない日はありません。

 ところで、父と母が対になった言葉は多く、例えば「自然は文明の母、労働は文明の父」「経験は知恵の父、記憶はその母」「必要は発明の母、ひらめきは発明の父」などがあります。

 また、「母なる大地」には「父なる太陽」あるいは「父なる空」という言葉が対になっています。手を伸ばせばいつも変わらず其処に在り、命を育む温かい大地のような母に対し、父は必要な時に必要な光を授ける存在であり、容易には手が届かない、時には雷も落とす厳しい存在でもありました。

 そして「海より深い母の徳、山より高い父の恩」という言葉もあります。

 「父」という字は手に斧を持った男性を表し、家族を守り、家族を養い、家族を率いるという役割を象徴しています。

 現代においては父親も様々ですが、子供らが父親に感謝していることを知っている父親はただそれだけで幸せなのです。

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その一言

 昨今は政治家の言葉の軽さが目につきますが、古来、言葉にはある種の力が宿るとされてきました。いわゆる「言霊(ことだま)」です。

 日本では「良い言葉を発すると良い事が起こり、不吉な言葉を発すると凶事が起こる」とされ、忌み言葉などもこの思想に基づきます。「言葉は人格を表す」と申しますが、不満や悲観ばかり口にする人は幸運まで遠ざかっていくのかもしれません。

 言葉は相手を落胆させたり勇気づけたり、やる気を引き出したり、奪ったりもできます。

 言葉に関連しまして、長く幼児教育に関わってきた高橋系吾氏の作とされる「その一言」と題する詩をご紹介したいと思います。ちなみに高橋氏が園長を務めていた道灌山幼稚園の卒園者には水泳の北島康介選手がいます。


   「その一言」  その一言で、励まされ
           その一言で、夢を持ち

           その一言で、腹が立ち
           その一言で、がっかりし

           その一言で、泣かされる
           ほんのわずかな 一言が

           不思議に大きな 力持つ
           ほんのちょっとの一言で

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睡 眠

 「なかなか寝つけない」、「夜中に目が覚めてしまい、そのあと眠れなくなってしまう」、「眠りが浅く寝起きが悪い」、「忙しくて十分な睡眠時間をとれない」・・・等々、巷では眠りに対する不満が多くあるようです。

 寝つきをよくして質の高い睡眠を得るためには、例えば、ぬるめのお湯(38~40度)に胸の下まで20~30分ゆっくり浸かる半身浴が効果があります。血液循環を盛んにして筋肉にたまった疲労物質を取り除いたり、昼間働いていた交感神経を鎮めて、心身ともにリラックスさせる効果があるためです。

 お湯にリラックス効果のあるローズマリーやラベンダー、アンジェリカなどのエッセンシャルオイルを数滴垂らしたり、入浴剤を入れて血行を改善するのも有効な方法です。一方、熱いお湯は交感神経の働きが促進され、脳や体が興奮するため、寝る前には逆効果となります。

 また、食事のとり方も安眠のためには重要なポイントになります。寝る間際になって食事をすると睡眠中に胃腸が働くことになり、その情報が脳に伝達されて眠りが浅くなってしまいます。ですから、夕食は遅くとも寝る2~3時間前には済ませるのがベターです。

 さらに、寝室の環境も安眠には大切な要素となります。一般的には18~22度くらいが暑さや寒さを感じないで熟睡できる室温といわれていますが、あまりにも外気温と開きがあるのも問題で、夏や冬は外気温との温度差を8度前後に調節するのが目安です。湿度は50~70%が睡眠に適しているとされています。

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胆大心小

 大胆であると同時に細かい点にも注意を払うことを「胆大心小(たんだいしんしょう)」と言います。

 「肝」は度胸、「心」は気配りを意味し、中国の古典にある「胆は大ならんことを欲し、心は小ならんことを欲す」から来ており、「大胆にして細心であれ」の言葉は株式投資にも通じます。

 彫刻をする際は、鼻はできるだけ大きく、目はなるべく小さくとってから始めたほうが良いと言われます。なぜなら、大きな鼻は小さくできますが、小さなを鼻を大きくすることはできません。同じく小さい目は大きくすることができますが、大きな目を小さくすることはできないからです。

 これは中国の古典「韓非子」に紹介されている話で、どのような場面でも通用します。事を為す場合にはフォローできる態勢をつくっておくことが大切で、一発勝負で修正のきかないようなことはしてはいけないということです。

 そして、修正のきかない部分には慎重さもって臨めば、滅多に失敗はしないものだと韓非子は付け加えています。

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高齢者

 日中、街中では多くの高齢者を見かけますが、これからまだまだ増えます。何しろ、9年後の2025年には団塊の世代が75歳以上となり、国民の5人に1人が後期高齢者となります。昨年は100歳以上の高齢者が6万人を超え、その人口割合は日本が世界トップです。

 内閣府の調査結果では、高齢者介護で苦労したトップは「排せつ」で62%、続いて「入浴」58%、「食事」49%の順となっています。「排せつ」の世話は大変です。

 「排せつ」が困難な要介護3以上に該当する老人が約200万人おり、ゼロ歳児の100万人の2倍に達しています。この今の日本で起きている同じことがアジア諸国でも深刻化することは目に見えています。中国では、10年に1億7800万人だった高齢者数が35年には4億人を突破するといいます。

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英国のEU離脱

 19世紀の英国は、産業革命で世界に先駆けて資本主義経済体制を整え、広大な植民地と強力な海軍を背景に、他のヨーロッパ諸国と同盟関係を持たない孤立主義を外交の基本に据えていました。

 いわゆる「名誉ある孤立」と言われる外交政策で、大英帝国と呼ばれていた当時はそれが通用しましたが、その後の世界の変化の中で英国の影響力は低下し、20世紀初頭の日英同盟によって英国は孤立政策を放棄しました。

 そして現在、イギリスは欧州連合(EU)離脱の賛否を、23日の国民投票で問おうとしています。

 英メディアが10日に公表した世論調査では、離脱支持が55%、残留支持が45%という結果になっています。

 離脱派の主張は英国の主権回復であり、EU予算への無駄な出費を抑え、制約を受けずに自由貿易を推進してゆくことで、大きなメリットを享受できるというものです。「名誉ある孤立」への憧憬のようにも見えます。

 一方、残留派の主張は、主権回復どころか影響力の低下は免れず、EU離脱により自国の経済や雇用に悪影響が広がるというものです。もちろん、英企業のみならず、世界中の企業や金融機関は戦略を見直さざるをえません。

 実際に英国がEUを離脱した場合のマイナスの影響は英国のみならず、EU全体、そして世界全体に広がる可能性があり、市場が危惧しているのはまさにその点です。

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オクラ

 「秋葵」と書いて「オクラ」と読みますが、今その露地栽培(温室栽培ではなく、通常の畑で栽培すること)の「オクラ」が旬を迎えています。

 「ぬめり」があるために好き嫌いがはっきりと別れているようですが、非常に栄養価が高い野菜であり、この「ぬめり」に整腸作用やコレステロールを減らす作用があり、「ぬめり」こそがベクチン等の食物繊維そのものです。

 ベクチンは血糖値の急上昇を抑える効果があり、糖尿病の予防にも役立ちます。また、カルシウム、鉄分、カロチン、ビタミンA・Cが含まれており、夏バテ解消にはもってこいの野菜です。

 スーパーなど店頭で選ぶ際には、緑色が濃く、表面の産毛がびっしりと生えたものを選ぶのが良いそうです。

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優れた戦術家

 いかにして、どのようにして勝つか、戦術とは戦いに勝つための個々の具体的な方法を指していますが、戦術がいかに優れようとも結果はそれを運用する人間の側に帰します。

 このことを「坂の上の雲」において作者は秋山の言葉を借りて次のように書いています。

~~

 戦術家たらんとする者はまずそういう自分をつくらねばならぬとかねがね思っている。
 
 戦術というものは、目的と方法をたて、実施を決心した以上、それについてはためらってはならないということが古今東西のその道の鉄則のひとつであり、そのように鉄則とされていながら戦場という苛烈で複雑な状況下にあっては、容易にそのことがまもれない。真之はそれを工夫した。平素の心がけにあるとおもった。

 「明晰な目的樹立、そしてくるいない実施方法、そこまでのことは頭脳が考える。しかしそれを水火の中で実施するのは頭脳ではない。性格である。平素そういう性格をつくらねばならない」と考えていた。

 「人間の頭に上下などはない。要点をつかむという能力と、不要不急のものはきりすてるという大胆さだけが問題だ」と言い、それをさらに説明して「従って物事のできる、できぬというのは頭ではなく、性格だ」ともいった。

                                 ~~
 

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サクラマス

 「ヤマメ」(山女)と「サクラマス」(桜鱒)

 春に相応しい名前を持つ「サクラマス」(桜鱒)が旬を迎えています。「本マス」とも呼ばれますが、マス科という分類はなく、サケ科に属しています。最近は数が減って幻の魚とも呼ばれ、刺身100gが1000円を超える高級魚です。


 川でふ化し、1年半ほど川で過ごした後、海に下ります。このとき川に残り一生を過ごすものが渓流釣りでも人気の「ヤマメ」(山女)で、海に下ったものが「サクラマス」。そして、60センチ近くに成長し、次の春に川に戻ります。


 「サクラマス」の名前の由来は、桜の頃に戻るためとも、産卵の頃に魚体に桜色の模様が現れるためとも言われていますが、英語でも「チェリー・サーモン」と呼ばれています。

 バター焼き、揚げ物などにして食すのが多いようですが、富山名産の「鱒寿司」に使われているのはこの「サクラマス」です。

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合 意

 複数の人が話し合って、何かに合意する。そういう場合、本当に何に合意したかが分かりにくい時があります。私が常々思ってきたのは、事実はひとつだが真実は複数あり得るということ。真実が複数とはちょっと云い過ぎかも知れませんが、ひとつの事実が複数の説明のされ方をされることは、良くあることです。

 あたかもひとつの物体を円の真ん中に置いて、その円の或る場所からその物体を見た様子を説明すると、視点が円上を移動していくにつれ、何通りもの観察・説明の仕方があるが如くです。

 本当の事実は何かを知るためには、CTスキャンの画像を再構成するように、多くの視点からの観察情報を収集し、真ん中にあったものの本当の姿形を考えねばなりません。このような考え方を、私はいつも大切にしています。

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木登り名人

 成功目前でミスを犯して失敗してしまったという経験は誰にでもあるかと思います。

 「油断大敵」あるいは「百里を行く者は九十を半ばとす」という言葉が示しますように、何事におきましても最後のツメが重要であり、慣れや慢心は大きなミスにつながります。

 『徒然草』にある「木登り名人」の話もよく知られています。ある木登り名人が人に指図して高い木の上で作業をさせる時、登り始めでもなく、目的の高さに達した時でもなく、降りる際、あともう少しで地面というところで「あやまちすな。心して降りよ」と声をかけたという話です。

 「あと少しで終わり」という時に大きなミスや事故が起こってしまうことは多々あることで、それまでの苦労が水泡に帰してしまうこともあります。

 「木登り名人」の話は、上手く行きそうな時こそ、初心にかえり最後まで丁寧に事を運ぶことが大切であるということを教えてくれています。

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虞美人草

 各地で見頃を迎えているポピーは、和名を「ひなげし」といい、別名「虞美人草(ぐびじんそう)」とも言います。

 「虞美人草」は女性の悲劇を描いた夏目漱石の小説のタイトルにも使われていますが、古代中国で項羽が劉邦との最後の戦い(垓下の戦い)に破れ、項羽の愛姫であり絶世の美女であった虞姫が自刃し血を流した場所に咲いた花と伝えられています。

 垓下の戦いで項羽は、取り囲む漢軍が楚(項羽の祖国)の歌を歌うのを聞いて(四面楚歌)、漢軍に取り込まれた楚人の多さを知り、敗北を悟ったと言われます。

 逃がれ生き延びることを潔しとしなかった項羽を惜しみ、後に杜牧は「捲土重来(けんどちょうらい)いまだ知るべからず」(苦難に耐えしのげば再び巻き返しの好機もあったのではないか)と詠んでいます。

 さて、項羽が最後に開いた酒宴の一場面を、史記は以下のように伝えています。

「美人有り、名は虞。常に幸せられて従ふ。駿馬あり、名は騅(すい)。常に之に騎す。是に於いて項王乃ち悲歌こう慨し、自ら詩を為りて曰はく、

 力山を抜き 気世を蓋ふ 時利あらず 騅逝かず 騅の逝かざるを奈何すべき 虞や虞や 若を奈何せん」

(ちから、やまをぬき き、よをおおう とき、りあらず すい、ゆかず すいのゆかざるをいかんすべき ぐや、ぐや、なんじをいかんせん)

 力みなぎり、気迫もまだ盛んなのに時の利が私にはない。馬も前に進まない。虞姫よ、そなたの事をいったいどうすればよいのか・・・。

 もはやどうすることもできない運命の前に、ただただ無力な一人の人間の痛いほどの思いが伝わってくる印象深い詩です。

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アスパラガス

 「疲れた時には、アスパラガスを食べるといい」と聞きますが、今、その「アスパラガス」が旬を迎えています。柔らかさや香りはこの時期が1番で、サラダや炒め物に人気があります。

 スーパーなどで見かける「アスパラガス」は、ほとんどがグリーンです。ホワイトもたまに見かけますが、傷みやすいために缶詰が中心です。品種は同じで、芽が出る前に土盛りして地中で育てたのがホワイト、日光をたっぷり浴びたのがグリーンです。


 アスバラガスには、ビタミン群やアミノ酸の1種であるアスパラギン酸などが豊富に含まれていて非常に栄養価が高く、そのアスパラギン酸は新陳代謝を促すとともに、タンパク質合成を高める効果があり、疲労回復や滋養強壮に優れています。

 また、カロチン、ビタミンC、ビタミンEを同時に摂取することができ、抗腫瘍作用もあり、赤血球をつくるために必要な葉酸を含んでいるため貧血にも効果があるそうです。

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ジューン・ブライド

 6月は本来「水の月」と言われますように、日本では梅雨と重なるため雨が多い時期ですが、反対にこの時期のヨーロッパは年間で最も雨が少なく好天が続く時期です。

 ヨーロッパでは昔、3月、4月、5月には結婚式を禁じる風習があり、結婚するには6月を待たなければなりませんでした。

 また、6月は女性の守り神であるジュノーが司る月で、この月の花嫁は女神に守られ幸せになるとの古い言い伝えもあり、6月を待って結婚式を挙げるカップルが多いそうです。

 一方、日本では、梅雨の時期と重なる6月に結婚式を挙げるカップルはもともと少なく、「ジューン・ブライド(6月の花嫁)」の言い伝えは、式場関係者が閑散期の集客を目的に広めたとされています。

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江戸の時刻

 江戸時代、時刻は主に「時(とき)」と言う単位で計られておりました。書籍によっては、江戸の時刻を「一日(24時間)を十二等分しているので、一時(いっとき)は現在の二時間」と記しているものもあります、それでも良いんですが、厳密に言うと、日の出から日没までを六等分して昼の一時(いっとき)、日没から日の出までを六等分して夜の一時(いっとき)としているので、昼の一時と夜の一時は長さが違い、さらに、同じ昼の一時でも、夏至の日と冬至の日では長さが違うのです。現代のいつでも時間の長さが同じ時間のはかり方を「定時法」と言うのに対し、江戸時代の季節、夜昼によって、時間の長さが変わるはかり方を「不定時法」と呼びます。

 現在の夜の二三時を基点として、一時までを「(夜)九つ(ここのつ)」と言います、一時から三時までを「八つ(やつ)」、三時から五時を「七つ(ななつ)」、五時から七時を「(明け)六つ(むつ)」、七時から九時を「五つ(いつつ)」、九時から十一時を「四つ(よつ)」と言い、昼の十一時から一三時を「(昼)九つ」、順に「八つ」「七つ」「(暮れ)六つ」「五つ」「四つ」となります。また、夜の九つを子の刻(ねのこく)として、順に丑寅卯辰巳午未申酉戌亥(うしとらうたつみうまひつじさるとりいぬい)という数え方もあります。

一覧にしますと、
23~01=(夜)九つ=子の刻(子の一つ、二つ、三つ、四つ)
01~03=(夜)八つ=丑の刻(丑の一つ、二つ、三つ、四つ)
03~05=(夜)七つ=寅の刻(寅の一つ、二つ、三つ、四つ)
05~07=(明)六つ=卯の刻(卯の一つ、二つ、三つ、四つ)
07~09=(昼)五つ=辰の刻(辰の一つ、二つ、三つ、四つ)
09~11=(昼)四つ=巳の刻(巳の一つ、二つ、三つ、四つ)
11~13=(昼)九つ=午の刻(午の一つ、二つ、三つ、四つ)
13~15=(昼)八つ=未の刻(未の一つ、二つ、三つ、四つ)
15~17=(昼)七つ=申の刻(申の一つ、二つ、三つ、四つ)
17~19=(暮)六つ=酉の刻(酉の一つ、二つ、三つ、四つ)
19~21=(夜)五つ=戌の刻(戌の一つ、二つ、三つ、四つ)
21~23=(夜)四つ=亥の刻(亥の一つ、二つ、三つ、四つ)
23~01=(夜)九つ=子の刻(子の一つ、二つ、三つ、四つ)

 となります。一単位が約二時間だと大まかなので、これを四つに分けて、酉(とり)の一つ、酉の二つ、酉の三つ、酉の四つ、なんて呼称もありました。お化けが出ると言う「草木も眠る丑三つ時(うしみつどき)」とは、丑の三つ、つまり現在の午前二時から二時半の間。「丑満つ」と書いてある本もありますが誤字です。また、昼の十二時あたりが午(うま)の刻。ですから、今でも午の刻より前を「午前」、午の刻より後を「午後」、ちょうど十二時を「正午」と呼ぶのです。

 唱歌の「♪お江戸日本橋、七つ立ち~」とは、七つ(午前三時から五時の間)に日本橋を旅立ちます、と言う意味。昼過ぎの八つ(午後一時から三時の間)頃に食べる軽食を時刻から「お八つ(おやつ)」と言うのです。ですから、本来、お八つを食べるのは二時頃。現代では、おやつが三時になってしまっていますが、「カステラ一番、電話は二番、三時のおやつは~」のCMのインパクトが強かったからでしょうね。

 現在の二時間を江戸の「一時(いっとき)」としますと、その半分の約一時間を、江戸では「半時(はんとき)」と呼びます。そして、さらにその半分の約三十分を江戸では「四半時(しはんとき)」と呼びます。

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ハリケーンシーズン

 6月からアメリカでは「ハリケーンシーズン」入りとなります。

 アメリカは工業国であると同時に、最大の輸出品目は食料であるともいわれる世界最大の農業国でもあります。

 アメリカにはミズーリ川、アーカンソー川、イリノイ川、オハイオ川等いくつかの大きな川があり、コーンベルト地帯などの大農産地を経由するこれらの川は穀倉地帯や穀物の水運に大きな役割を果たしています。

 そして大陸を縦断するミシシッピー川が穀物輸送の大動脈となっており、その終着点のルイジアナ州ニューオリンズはアメリカのとうもろこしや大豆など穀物輸出の約七割を担う一大拠点でもあります。

 また、フロリダ州、アラバマ州、ミシシッピ州、ルイジアナ州、テキサス州に接するメキシコ湾(ガルフ・オブ・メキシコ)は石油の一大産地で、石油精製施設が密集している地域でもあります。

 カリブ海で発生したハリケーンは、しばしばエネルギーと穀物輸出の両面で重要なこの地域を襲います。※2005年のハリケーン・カトリーナはニューオリンズを直撃。

 ちなみにハリケーンの動向を伝えるニュースで、単に「ガルフ」と言う場合はメキシコ湾を指しています。

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ゆかた

 先日オバマ米大統領が訪問した広島で、浴衣(ゆかた)の着始め祭りとして知られる「とうかさん祭り」がきょうから始まりました。

 とうかさんの名は、現地に祀られる稲荷大明神の稲荷を「とうか」と音読みしたのが始まりとされ、浴衣とのつながりはいくつかあるようですが、すでに夏を感じる当地の気候にも浴衣はよく合います。

 ちなみに、浴衣はもともと外出着ではなく、現代のサウナに近い昔の蒸し風呂に着用したまま入る「湯帷子(ゆかたびら)」という麻の着物がルーツで、「ゆかたびら」の略が名称としてそのまま使われています。

 浴衣は元来が湯上り着や寝間着であり、外出には相応しくない着物でしたが、現代では花火大会や夏祭りなどでよく着用されるファッションの一つとして認知されています。

 ちなみに、ハワイで着用されてきたアロハシャツの起源は、浴衣などの日本の着物だそうです。日本からハワイに移住した人々が、持参してきた浴衣などの着物を仕事着に作り変えて着用したのが始まりと言われます。

 この時期、和歌山県の白浜町や神奈川県の茅ヶ崎市では、市役所や商工会議所、郵便局、各金融機関等々で、アロハシャツを着用した職員を目にします。

 クールビズ以前からある、省エネと街のPRを兼ねた活動の一環で、これらの地域では夏季の風物ともなっています。

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新タマネギ

  「新タマネギ」が旬を迎えていますが、腸内の善玉菌の働きを助ける健康食品として、そのタマネギへの注目が高まっています。

 タマネギの多くは収穫後に1ヶ月程度日陰などで風をあて、乾かしてから出荷されますが、「新タマネギ」は収穫後にすぐに出荷されるため、水分が多く、辛味が少なく、甘さと香りがあり、みずみずしさと柔らかさが魅力です。

 日本で栽培されるタマネギには春と秋の二つの旬がありますが、現在店頭に並んでいる新タマネギは佐賀県や淡路島など西日本の産地で秋に種をまいたものです。一方、国内生産量の約半分を占める北海道産は春まきであり、秋ごろに新タマネギとして出荷されています。
 
 ガン・糖尿病・動脈硬化・高脂血症などの生活習慣病に悩む現代人に最適の菜と言われていますが、この時期にサラダや酢の物にして生で食べる「新タマネギ」はまた格別の味わいがあります。

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梅雨入り

 汗ばむ陽気となり、そろそろ梅雨入りが気になる頃となりました。沖縄は既に5月16日に「梅雨入り」となっています。

 『梅雨』と言えば6月と思いがちですが、旧暦に直すと5月となります。昔の人は5月の雨を「さみだれ」(五月雨)と呼んでいました。

 もともと、「ばいう」(梅雨)は中国から伝えられた言葉で、梅の実のなる時期に長雨が続いたことから使われるようになったと言われています。

 また、梅雨(つゆ)を「梅」の「雨」と書くのは、梅の実が黄色く熟する季節の雨だからとも言われています。


 梅雨の季節になると、体調をくずしたりする人もいますが、これを乗り切る最適な食品の1つが『梅干し』です。梅の効用は含まれるクエン酸が胃液の分泌を高め、殺菌効果から胃の中をきれいにし、大腸での良性細菌の増殖を促進させたりします。

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バナナ

 栄養たっぷりで低カロリーのバナナ。果実の中で輸入量第1位であり、この時期に最も消費が増えるそうです。

 日本に最初に入ったのは今から110年以上前の1903年。当初は台湾産バナナが中心で高級食材でした。1963年に輸入が自由化され、現在は主力のフィリピン産(90%超)を中心に糖度が高いインド産やベトナム産も出回っています。


 テニスやゴルフなどスポーツの舞台では栄養補給の定番となっており、東京マラソンでもランナーにはバナナが配られます。消化酵素のアミラーゼを多く含むためエネルギーの吸収効率が良く、血圧の上昇を抑える効果のあるカリウムが豊富に含まれており、脳梗塞や心筋梗塞などの予防に効果が期待できます。


 また、食物繊維やフラクトオリゴ糖が消化を促進し、便秘改善にも効果的だそうです。フラクトオリゴ糖には腸内のビフィズス菌を増やす効果があるされ、普段からバナナを食べている人は大腸がんになりにくいとも言われています。


 生産量はインドが1位で26%近くを占め、2位が約11%の中国、3位が8%程度のフィリピン、そしてエクアドル、ブラジル、インドネシアと続いています(2013年FAOSTAT調べ)。

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