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2016年9月

サツマイモ

 「食欲の秋」を代表する食材の一つ「サツマイモ」が旬を迎えています。「野菜を凝縮(ぎょうしゅく)するとサツマイモになる」と言われるほど栄養価が高く、リンゴの5倍以上のビタミンCを含み、過熱しても壊れにくいのが特徴です。


 カロテンやビタミンB、カリウムも多く含まれ、コレステロールの吸収や血糖の上昇を防ぎ、便秘解消にも役立つ繊維質も豊富、昨今は女性に大変な人気があります。石焼き芋・ふかし芋・天ぷら・スイートポテト・大学イモ・キントン・干し芋・・・等々、いずれの調理法でも美味しいです。


 スーパーなどの店頭で選ぶ際は、全体の色が均一でよく太ったものが良いです。色が均一なのは痛んでいない証拠、太ったものは生育環境が良い証拠です。毛穴が深いものや固いヒゲ根のあるものは固くなっているため避けるのが良いです。


 国内での生産地は、鹿児島県・茨城県・千葉県・宮崎県・徳島県が全国のトップ5県であり、この5県で全国の8割、特に鹿児島県は全国の4割を生産しています。


 鹿児島と言えば芋焼酎ですが、県内生産の約半数が焼酎用となります。茨城県と言えば干し芋ですが、干し芋の生産量の9割以上が茨城県産です。全世界で見ますと日本のサツマイモの生産量は1%程度に過ぎず、トップの中国は全世界生産量の80%超を占めています。

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赤い羽根共同募金

 暗赤色の吾亦紅(われもこう)は今時分の花で、源氏物語にも登場しますが、

 「吾も亦(また) 紅(くれない)なりと ひそやかに」 高浜虚子

の歌がつとに有名です。


 ところで、明後日の10月1)から赤い羽根共同募金運動が全国一斉に始まります。

 共同募金は社会福祉法第113条によって定義された特別な社会福祉事業で、民間団体の運営ではありますが実質的には民と官の共同事業となっています。

 赤い羽根共同募金運動は、昭和22年(1947年)に「国民たすけあい運動」として始まってから今年は70周年の節目を迎えます。

 ちなみに、第1回目の募金総額は5億9千万円でした。労働者の平均賃金が1950円だった頃で、現在の貨幣価値に換算すると約1200億円~1500億円ほどであるといわれています。

 69回目となる昨年の募金総額は184億6千万円で、寄せられた募金は高齢者、障がい児・者、児童・青少年を対象とした事業および災害等被災者などに助成されています。

 寄付をするともらえるあの赤い羽根は、三銃士やロビンフッドのように、昔のイギリスでは勇気と正義のシンボルとして真の騎士道精神を持った者だけが兜や帽子につけることを許されたそうです。

 「ひそやかに 吾もまた騎士なりと 赤い羽根」

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サバ

 青い魚「鯖」と書いて「サバ」。その名の通り、「青魚の王様」と言われていますが、非常に栄養価が高い魚で、いよいよこれからが旬です。秋の深まりとともに体がふっくらとしてきて、古くからその美味しさが知られていますが、江戸時代には将軍家への献上品となったほどです。


 血液をさらさらにして血中のコレステロール値を下げるといわれるエイコサペンタエン酸(EPA)や脳を活性化するといわれるドコサヘキサエン酸(DHA)、その他、たんぱく質、鉄分、ビタミンB1、B2等々、豊富な栄養素が含まれています。


 食べ方も色々で、みそ煮、酢でしめた締めサバ、水煮、竜田揚げ、フライなどがあるほか、缶詰もおなじみです。ただ、「サバの生き腐れ」という言葉がありますように、鮮度が長持ちせず、普通は刺身では食べられません。


 店頭で選ぶ際は、目が澄んでいて、皮に張りがあるもの。腹がしっかりした太めのものを選ぶと良いそうです。

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 「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」と正岡子規の俳句にありますが、その秋の味覚「柿」が出回り始めています。

 柿にはビタミンC、カロチン、食物繊維、カリウム、タンニンなどが豊富に含まれています。ビタミンCといえば、酸っぱいイメージがありますが、柿に含まれているビタミンCはレモンやイチゴに負けていません。

 その他にも、ビタミンK、B1、B2、カロチン、タンニン(渋味の原因)、ミネラルなどを多く含んでいるため、『柿が赤くなれば、医者が青くなる』という言葉があるほど、柿の栄養価は高いのです。

 また、「二日酔いには柿」と言われる訳は、ビタミンCとタンニンが血液中のアルコール分を外へ排出してくれるからで、豊富なカリウムの利尿作用のおかげとも言われています。

 良い柿の選び方は、「ヘタ隙き」でなく、しっかりとヘタが実に張り付いているもの、これが良いそうです。柿に4つの溝がありますが、その溝にそって切れば、種を切ることはないそうです。

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富士山

 9月に入って雨ばかり降っているような気がしますが、その秋雨も、標高が高いところでは雪へとかわる季節です。

 昨日は富士山の麓の富士吉田市が富士山頂の「初雪化粧」を宣言しました。関東近辺の撮影スポットには、富士の雪化粧姿を撮影しようとたくさんの人が集まっていましたが、残念ながら日中は雲が多く、はっきりとは見えなかったようです。

 ちなみに、甲府気象台は富士山の初冠雪を目視で確認していますが、富士山から40km離れている同気象台から山頂の冠雪が観測できない場合に備えて、富士吉田市では独自に富士山頂の冠雪を観測し「初雪化粧」を発表しています。昨日は甲府気象台から富士山の山頂が目視できなかったため、同気象台からの「初冠雪」の発表はありませんでした。

 ところで、日本一の高さを誇る富士山はかなり離れたところからも眺めることができます。今現在、富士山が見える都府県は20を数え、確認されている限界地点は下記のようになっています。※カッコ内は富士山からの距離

   北  福島県の日山     (約299km)
   東  千葉県の犬吠埼    (約198km)
   西  京都府内の尾根    (約261km)
   南東 八丈島の三原山    (約271km)
   南西 和歌山県の色川富士見峠(約323km)


 理論的には、上記限界地点よりも富士山に近い場所で、且つさえぎるものがなければ富士山の遠望は可能なはずです。高い建物がなかった昔は見えていたという場所は多く、そういった場所や地域には昔の名残で「富士見」(富士見町、富士見台、富士見坂等)の地名が付いていることが少なくありません。

 尚、富士山にみたて「○○富士」として昔から地元で親しまれてきた郷土富士(ご当地富士)が、北は北海道から南は鹿児島や沖縄まで日本各地にあります。その数は200とも300ともいわれ、それに関連する「富士見」の地名は全国にあります。

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米国の長者番付

 米経済誌フォーブスが今年の米国の長者番付を発表しましたので紹介させていただきます。


  1位 ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)

  2位 ジェフ・ベゾス(アマゾン創業者)

  3位 ウォーレン・バフェット(投資家)

  4位 マーク・ザッカーバーグ(フェイスブック創業者)

  5位 ラリー・エリソン(オラクル創業者)

  6位 マイケル・ブルームバーグ(ブルームバーグ創業者)

  7位 チャールズ・コーク(コーク・インダストリーズCEO)

  8位 デービッド・コーク(コーク・インダストリーズ副社長)

  9位 ラリー・ペイジ(グーグル共同創業者)

 10位 セルゲイ・ブリン(グーグル共同創業者)



 上位はIT企業の創業者が目立ち、保有株の価値がランキングに反映しています。

 1位のビル・ゲイツの資産総額は810億ドル(約8兆2000億円)で、23年連続で首位を維持しています。

 アマゾン創業者ジェフ・ベゾスの資産総額は670億ドルで、初めて2位に浮上。著名投資家でバークシャー・ハサウェイCEOのウォーレン・バフェットの資産総額は655億ドルで3位。同じく著名投資家のジョージ・ソロスの資産総額は249億ドルで19位となっています。

 ちなみに、米大統領候補のドナルド・トランプ氏の資産総額は37億ドル(約3800億円)で、不動産価格の下落で8億ドル減りました。順位は昨年の121位から今年は156位に落ちています。

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カメラ

 私は小学生の頃から黒白フィルムの現像と引き伸ばしをしていました。ダークバックに手を突っ込んで、パトローネを外し、リールに巻き付け、タンクに入れて、温度計を見ながら現像液を入れて云々と、そんなことを幼少期から始め、良く写真を撮りました。今のようにデジタルですぐに映像を見られないので、写真を実際に撮ってその出来映えを確認するサイクルは案外大変で、そのことに対する興味よりも、カメラというメカに対する興味が大きかったと思います。レンジファインダー、二眼レフ、一眼レフ、あらゆるカメラをいじりました。然しながら、仕事が忙しくなるのと、デジタル化が進む中で、徐々に興味が下がっていったのでした。

 私の中で一度カメラ愛が盛り上がったのは今から10年前。ニコンがフィルムカメラから撤退するとのニュースを聞いて、かつてニコン党だった私は慌ててニコン最後のフィルムカメラの逸品と思われたFM3Aを買おうとし、然しながらニュース発表のあとでは日本中どこのカメラ屋さんでも既に蒸発している中で、諦めてしまいました。

 以来カメラ愛というかカメラのメカに対する愛はふらふらとはあったのですが、その後本格的にめらっとしました。SONYの超高感度の某機です。熊本工場の問題もあり、これもどこに行っても蒸発状態。中古でも中々見つからなかったのですが、中古が一台あるという情報聞きましたがすぐに売れてしまったようです。最近また探し始めましたが未だ見つかっていません。

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バナナ

 安くて手間要らずでさっと食べられる「バナナ」。朝食は「バナナ」と1本とコーヒー、これだけで出勤という方も多いようです。バナナには「カリウム」が豊富で、「食物繊維」や「フラクトオリゴ糖」、「マグネシウム」等が含まれています。カリウムは血圧を抑える効果があり、脳梗塞や心筋梗塞、糖尿病の予防に効果があるそうです。


 また、マグネシウムは新陳代謝に欠かせず、食物繊維は消化を促進し、便秘改善に効果的。フラクトオリゴ糖には腸内のビフィズス菌を増やす効果があり、バナナを食べると大腸がんにかかりにくいという話しもあります。


 時間がない時にはすぐに食べられ、栄養豊富で美味。そして1本30円程度と安く、手軽に栄養補給できるバナナ。本当にありがたい食材です。


 ちなみに、日本で消費されているバナナの99%以上が輸入されています。輸入先はフィリピンが圧倒的なトップで90%超を占めています。

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秋分の日

 暑さ寒さも彼岸までと申しますが、今日は秋分の日で、彼岸のお中日です。

 春分と同様、太陽がほぼ真西に沈む秋分の日は、西方の極楽浄土(彼岸)に一番近い日とされ、この時期に先祖を供養するのが今も続く慣わしです。

 ところで、今が花時の彼岸花は、中国から伝わった1株の球根から日本全国に広まったと言われ、国内に存在する彼岸花の遺伝子は全て同じだそうです。

 燃えるような花色の彼岸花は、秋の彼岸の頃に咲く花ゆえにこの名がついたといわれますが、この花の特異性からいくつかの異名があります。

 食料難の時は澱粉が豊富な彼岸花の根を食用にすることもあったそうですが、有毒であり、毒抜きが十分でないと命を落とすこともあり、ゆえに彼岸(死)の花という説もあります。

 昔は土葬で、ネズミや獣が土葬された死体を荒らすのを防ぐために、根に毒を持つ彼岸花が墓地の周辺に植えられていたことから「地獄花」「死人花(しびとばな)」といった呼び名もあります。葉も何もない状態から一晩で茎が伸び、パッと花を咲かせる神秘的な花で、「幽霊花」との異名もあります。

 また、炎を連想させる花の色と形から、[家に持って帰ると火事になる」などとも言われました。有毒の彼岸花を子供が安易に触らないようにとの配慮もあったようです。

 葉のあるときには花はなく、花のときには葉がない彼岸花を、韓国では「花は葉を思い、葉は花を思う」という意で「相思花」と呼びます。

 彼岸花は「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」の名でも親しまれていますが、これは「天上界に咲く小さな赤い花」という意味のサンスクリット語の音写で、仏教の経典には吉事の兆しにこの赤い花(曼珠沙華)が天から降りてくるとあります。

 ちなみに、曼珠沙華はその美しさから、海の女神を意味する「リコリス」という学名を持ちます。

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 「柿が赤くなれば、医者が青くなる」という言葉があるほど栄養価が高い「柿」。そろそろその「柿」が出回る頃となりました。歴史のある果物だけに柿にまつわる日本の食文化は多様です。生で食べたり、干し柿にしたりするほか、柿の葉ずしや柿ようかんなど食材として広く用いられています。

 その「柿」(かき)という言葉は欧州でも通じる名称で、日本と同じく「カキ」と発音されるそうです。欧州に知られたのは江戸時代で、18世紀末にスウェーデンの学者のツーンベリーが日本を訪れ、初めて見る柿に興味を示したことがきっかけだそうです。

 珍しさのあまり、神々の食べる果物という意味を示す「ディオスピロス・カキ」と名づけました。今でもスペインやイタリアでは甘柿をデザートとして珍重して食べるそうです。

 柿の生産量ベストスリーは、1位が和歌山県、2位は「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」の奈良県、3位は福岡県となっています。

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ホンビノス貝

 暑さが和らぎ、涼風も心地よく、やぶ蚊が少なく、実りの秋となるこれからの時期はバーベキューのベストシーズンです。

 バーベキューの具材もいろいろですが、安くて、大ぶりで、おいしいとして最近注目度が高いのがホンビノス貝です。

 関東近郊のスーパーなどではよく見かける二枚貝で、ハマグリとよく似ているので「白ハマグリ」の名称で売られていたりしますがハマグリとは別種です。また、「大アサリ」として売られていることもありますが、従来からそう呼ばれるウチムラサキとも別の種です。

 ホンビノス貝は、もともとは日本に存在しない外来種です。日本で初めて発見されたのが1998年で、稚貝が貿易船のバラスト水にまぎれこみ日本にやってきたとみられ、生命力が強いため瞬く間に東京湾で大繁殖したそうです。

 ちなみにバラスト水とは、積み荷がなく軽い船舶が推進力を得るために船腹に取り込む海水のことで、寄港地で積み荷を積み込めば、船体を沈めるためのバラスト水は不要となるため排出されます。

 国際海事機関(IMO)の推計では年間約120億トンのバラスト水が世界中を移動しているとされ、バラスト水に含まれる微生物などが寄港地の生態系に与える影響が深刻化しています。

 資源輸入大国の日本は、空(から)の大型タンカー(バラスト水満載)で資源国に向い、大量の資源を積んで(バラスト水を排出して)帰ってくるため、バラスト水に関しては大幅な輸出超過の状態で、大量のバラスト水を海外で排水しています。

 その影響で、「日本原産のマヒトデがオーストラリアの養殖ホタテやカキなどを食い荒らした」「ニュージーランド近海では日本からもたらされたワカメが大繁殖し、ロブスターが酸欠で大量死」などの被害が報告されています。

 ホンビノス貝の場合は逆のパターンですが、その他にも、欧州産のカニがバラスト水によって運ばれ、南アやオーストラリアで土着のカニを駆逐、南米ではバラスト水がもたらしたコレラ菌に100万人が感染し、1万人が死亡したとの事例もあります。

 こうした問題の解決のために、国連の専門組織であるIMOは、世界の海を行き来する外航船にバラスト水の浄化装置の取り付けを義務化する「船舶バラスト水規制管理条約」を2004年に採択しました。ようやく条件が整い来年9月8日に条約が効力をもつことが決まり、条約が発効すればすべての外航船が5年以内にバラスト水処理設備の搭載が求められます。

 話をホンビノス貝に戻しますと、名前にあるホンは本で、ホンマグロのホンと同じです。ビノスのつづりは女神のvenusで、ビーナス属の二枚貝であったことに由来しています(現在は別属に変更されています)。

 ホンビノス貝という名前からは食欲はわきませんが、北米では自然繁殖している貝で、クラムチャウダーの貝は本来、ホンビノス貝を使います。ワイン蒸しやバター炒めなどにもよく使われ、北米ではポピュラーな食材です。

 ちなみに、東京湾の潮干狩りで、ハマグリのようで大ぶりな貝をみつけたらおそらくそれはホンビノス貝です。

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江戸の園芸事情

 江戸は、当時の世界で例の無いほど、園芸の盛んな都市でした。現在の世界の大都市の中でも、特に緑地面積が狭いと悪評の東京と違い、江戸は緑あふれる都市でした。市中面積の八十五パーセントが、武家地と寺社地で、いずれも立派な庭があります。仮に面積の半分が庭だとすると、江戸の市中の四十パーセント以上が緑地と言う事になります。

 幕末の万延元年(1860)に江戸を訪れたイギリスの植物学者ロバート・フォーチュンは、その著「江戸と北京」に、『交互に樹々や庭、格好よく刈り込んだ生垣が続いている公園の様な景色に来た時、随行の役人が染井村にやっと着いたと報せた。そこの村全体が多くの果樹園で網羅され、それらを連絡する一直線の道が一マイル(約1.6093Km)以上も続いている。私は世界のどこへ行っても、こんなに大規模に売物の植物を栽培しているのを見たことがない。植木屋はそれぞれ、三、四エーカー(約120~160アール)の地域を占め、鉢植えや露地植えのいずれも、数千の植物がよく管理されている。どの植木屋も大同小異なので、その一つを記述すれば、全体のたくみな趣向がわかるだろう。

 入口を入ると、曲がりくねった平凡な小道が、おおむね庭の中心にあった園主の家まで通じている。道の両側には、温室を必要としない、日本の観賞用の樹々や灌木類、盆栽仕立てやテーブル型に刈り込まれた植物が数多く栽培されている。

 鉢植えの植物は概して、植木屋の家の傍らに保管されるか、または竹垣で囲われていた。それらの鉢植えは、われわれが本国で行っているような同じ方法で、栽培されたり、整理されている。日本の植木屋には、寒気に弱い植物を保護するための温室はまだ出来ていなかった。その代わり棚のある小屋を用意するのが常で、寒い冬の間、弱い植物ほ保護するために、みんな一緒くたに詰め込んでいる。そこでサボテンやアロエのような南米の植物を注目した。それらはまだシナでは知られていないのに、日本へは来ていたのである。』

 と、書き残しています。江戸の染井村は、現・JR山手線の駒込駅あたりから北の一帯、現在の豊島区内になりますが、江戸時代のこのあたりは、世界に類のないほど広く美しい「園芸団地」だったのです。現在のお花見の桜の代表の様な「ソメイヨシノ」は、エドヒガンとオオシマザクラを交配させて、染井村の植木屋から売り出されたと言います。

 江戸は人口百万人を越える、当時の世界一の大都市でしたが、人間が大勢いれば、それだけで大量の植木や花が売れるわけではありません。その日の食い扶持にも事欠くようでは、花どころではありませんから、経済的なゆとりが必要です。そんな平和な江戸時代だからこそ、百万都市の人口の半分を占める町人の間に草花を愛好する園芸が大流行したのです。

 江戸の植木屋が大規模な植物産業といえるほどまでに成長したのは、江戸庶民の影響が大きかったのです。江戸庶民の園芸ブームは、地面を必要としない鉢植えの草花や盆栽、万年青などで、それらの行商人は、天秤棒で、植木、盆栽、野菜や草花の苗、さくら草、つつじ、朝顔などの鉢植え、仏壇用の切り花などの商品を携えて、町々を売り歩きました。

 また、鉢植えをただ眺めるだけではなく、大勢のマニアが、現代では考えられないほどの手間暇をかけて、珍しい色や形の菊や朝顔や万年青やソテツなどの品種を作り出して、仲間内で競い合ったり、売買していました。そして、記録を集めて、立派な原色図鑑まで出版するほどでした。

 フォーチュンは、『もしも花を愛する国民性が、人間の文化生活の高さを証明するものとすれば、日本の低い層の人々は、イギリスの同じ階級の人達に比べると、ずっと優って見える』とも書いています。しかし、平和な江戸時代が終わり、明治になると、薩長土肥の成り上がりの政治家たちは、木や花などには知識も関心もなく、金が儲かって便利にさえなれば、なんのためらいもなく、江戸の景観を破壊していったのです。こんな東京の姿を見たら、フォーチュンは何と言うでしょうか?

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変化は成長か?

 ダーウィン曰く「強い者、頭の良い者が生き残るのではない。変化するものが生き残るのだ」。恐らくこのことは真理でしょう。生き残ることが即ち成長ではないけれど、変化出来なくなったら成長出来なくなるでしょう、きっと。私は自分から変えていかねばならないと強く思っていますが、ふと私自身の変化能力というものはいつまであるのかに思いが至りました。

 自分で云うのでアテになりませんが、私は自分自身の変化能力は高い方だと思っています。案外簡単に、新しい考え方や価値観に移行します。但し、食べものとかの好みは少々別でワリと粘着的ですが、それでも変わる時は変わってしまいます。この変化能力、いつまで続くのだろう?変化出来ない自分は、成長出来ない自分のようで恐いです。自分の変化度合いを自ら常に観測すること、そして常にストレッチするように変化に挑むこと。この2つが大切でしょうか。

 なんでこんなことを今日思ったか?それは今日も頭の中がクルクルと変化したからです。自分も変化したい、社会も変化させねばならない。そんなことを思いました。

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礼 法

 武道ではそのあり方として「礼に始まり礼に終わる」とよく言われますが、礼儀・作法である「礼法」は、もともとは武家が身につけるべきたしなみとしての行儀作法であり、体系的な武士としての所作です。

 古来、礼法は独立して存在したものではなく、弓術や馬術と一体のものでした。

 小笠原長清が源氏の棟梁・源頼朝の糾方(きゅうほう=弓馬術礼法)の師範となったことが始まりで、小笠原流弓馬術や小笠原流礼法は現代にまで受け継がれています。

 鎌倉の鶴岡八幡宮では本日、鎌倉開幕(かいばく)以来八百有余年の伝統を誇る、鎌倉時代さながらの流鏑馬(やぶさめ)神事が執り行われました。

 もちろん奉仕したのは、一子相伝の小笠原流弓馬術を伝える小笠原宗家三十一世当主ほか、一門の方々です。

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お伊勢参り

 「伊勢に行きたい、伊勢路が見たい、せめて一生に一度でも」という歌が残されていますように、江戸の頃のお伊勢参りは大変盛んでした。

 江戸から伊勢までは片道15~20日間の行程で、庶民にとってその旅費は相当な負担です。旅費は一家の生活費の1年分にも相当しましたが、有志の者でお金を出し合い、順番に伊勢神宮に参拝する「請(こう)」という仕組みがあったため、当時でも多くの人がお伊勢参りに行くことができました。

 それでも伊勢神宮まで参拝に行けない人は、芝大神宮(東京都港区)に参拝したそうです。芝大神宮は、伊勢神宮の内外両宮の主祭神(天照皇大御神と豊受大御神)を祀ることから 「関東のお伊勢様」とも尊称された由緒ある神社です。

 芝大神宮の例大祭は毎年今の時期で、9月16日(大祭祭儀)を中心に11日間の長きにわたり行われることから「だらだら祭り」と言われます。関東周辺で伊勢神宮まで行けない参拝客を一手に引き受けていたため、参拝客がいつまでも途切れることなく続いたことが由来との説もあります。

 また、昔は同宮の周辺が一面の生姜畑で、例大祭の時には参道や境内に生姜売りの屋台が並んだことから「生姜まつり」との別名もあります。

 講談や歌舞伎の演目にもなった町火消し「め組」の鳶職と江戸相撲の力士たちの乱闘事件、いわゆる「め組の喧嘩」は芝大神宮の境内での騒ぎが発端となっています。

 ちなみに、同宮では白と黒のオリジナルの御守り「商い守」を販売しています。白い御守りは「白星、土つかず」、黒い生地の御守りは「黒字」を表すとして営業職に人気だそうです。

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入力と出力

 最近色々と入力を始めました。そもそも一日中ネットサーフィン等しながら情報や考え方の収集はしているのですが、世の中大きく変わってますし、集中的に私の脳に対して入力をしてみることにしました。

 なべて人の構造はサイホンのようで、使わねば動かなくなりますし、或る使い方をするとその方向に慣性が付きます。集中入力をすると、頭の構造が入力に向いてきて、出力態勢になるのにちょっと苦労します。つぶやきを書くのも大変です。云い訳ですね、これは。でも或る程度は事実です。入力作業をしながら、ポロポロとつぶやいて参りますので、よろしくお願いします。

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大規模災害

 大規模な災害が発生した場合、各省庁の縦割り行政や各部局の連携不足等により、対応が遅れたり、十分に機能しない恐れがあります。

 例をあげますと、東日本大震災の際、海上保安庁と海上自衛隊は、手術台や病床などの機能を持った船をそれぞれ複数隻保有してましたが、実際には物資輸送に使われただけでした。大震災発生直後、全国から多くの災害派遣医療チーム(DMAT)の隊員が花巻空港に到着しましたが、移動手段や指示がなく、何もできずに帰ったチームもあったと聞きます。

 大規模災害や重大事故の発生時、内閣官房(危機管理担当)と内閣府(防災担当)が全体的な見地から総合調整を担いますが、警察庁、消防庁、国土交通省、海上保安庁、防衛省、原子力規制委員会、内閣府および各省庁の防災関係部局が分担して対応するため、縦割りの弊害が発生しやすい体制となっています。

 また、熊本地震の時もそうでしたが、災害対応の初動においては、被災者を支援するのは現地の公務員だったりしますが、実際には彼ら自身も被災者です。そうした現状を踏まえ、災害対応で権限を有し、即応できる専門機関の設置が望まれるのは必然です。

 ちなみにアメリカの場合、常設の連邦緊急事態管理庁(FEMA)が各方面の調整を請け負い、災害および重大事故等に対応します。

 日本おいても災害に一元的に対応する日本版FEMAの創設が検討されましたが、議論の末、見送りとなりました。

 本日の南海トラフの巨大地震を想定した総合防災訓練では、国や各自治体の担当者レベルで災害対応や連携の手順などの確認が行われましたが、改善を怠りなく、万全の体制を構築することが政府の責務です。

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温 泉

 9月中旬ともなれば北海道・東北地方から紅葉の季節がスタートします。美しさを増す樹々の見物に山峡や渓谷などへ出かけ、現地の露天風呂にゆったりと浸かる風情もまた格別です。


 その温泉。入浴剤・イオウ製剤の610(ムトウ)ハップを混入していた事件や、井戸水や水道水を使用して沸かした湯を温泉と偽って表示した事件など、いわゆる「温泉偽装問題」が全国各地に波及し、私たちを失望させるニュースが相次いだことは記憶に新しいところです。


 その温泉の定義とは、

1.温度(温泉源から採取されるときの温度とする)が摂氏25度以上。

2.温泉法で規定する成分(総イオウ、マンガンイオン、第1鉄または第2鉄
  イオン、ラドン等々)のうち、どれか1つが規定量以上含まれる。

1か2の、どちらか1つを満たしてしまえば温泉と名乗ることができます。


 つまり、温度が25度なくても1つ成分を満たしていれば、井戸水でも温泉と呼べてしまうのです。


 井戸水と温泉は紙一重の差です。目的地へ出かける前に、該当する宿などが温泉を使用しているかどうか、源泉100%か、あるいは水道混合か、また加熱の有無などを電話等で尋ねてみるのもいいかもしれません。

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麻 雀

 ゴルフやお酒と同様に、麻雀も社会人(男性)のたしなみの一つとされていた時代がありました。

 日本生産性本部の「レジャー白書」によりますと、麻雀の競技人口は1982年の2130万人ピークに減少傾向が続き、2013年には650万人まで減少しましたが、足元では増加傾向にあるようです。

 インターネット経由の対戦が容易になったことや、認知症予防効果があるとして高齢者による「健康マージャン」が広がっていることも参加人数増加の一因かもしれません。

 最近では学生の採用方法の一つとして麻雀を取り入れる企業も出てきました。

 通常のプロセスで採用する以外に、麻雀枠として麻雀大会で優秀な成績を収めた学生数人が最終面接に進めるそうです。

 麻雀選考に関して、好意的な意見がある一方で否定的な見解もありで、評価は様々ですが、麻雀選考を取り入れた企業側としては、ビジネスに必要な頭の回転の速さ、勝負勘、決断力、運、コミュニケーション能力を見る上で麻雀は最適といいます。

 以下は日経ネット掲載記事からの引用ですが、自身もプロ級の腕前を持つサイバーエージェントの藤田社長は「経営と麻雀は非常に似ている」としています。

 藤田社長は、人生もスタートは配牌(はいぱい)そのもであり、不平等なところから始まるのは人生もビジネスも同じであると言います。

 また、ビジネスも麻雀も一度成功すると強気になりすぎたり、リスクを忘れてしまったり、逆に失敗すると必要以上に臆病になるとし、客観的かつ冷静になること、そして我慢することの重要性を指摘しています。

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各地の名物

 江戸期の各地の名物を紹介するフレーズがあります。

 江戸の名物は、武士、鰹、大名、小路、生鰯、茶店、紫、火消し、錦絵、火事に喧嘩に中っ腹、伊勢屋、稲荷に犬の糞。京都の名物は、水、壬生菜、女、染物、針、扇、お寺、豆腐に人形、焼き物。

 大坂の名物は、船と橋、御城、惣嫁に酒、蕪、石屋、揚屋に問屋、植木屋。奈良の名物が、大仏に、鹿の巻筆、奈良晒し、春日灯籠、町の早起き、奈良茶、奈良漬、奈良茶粥。

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秋刀魚

 秋色日々濃くなってまいりましたが、秋の代表的な味覚といえば、「秋刀魚」と書くサンマ。刀のように反り返った形からこの字が当てられたと聞きます。中国語でも同じ漢字です。


 北海道東沖でその「サンマ漁」が本格化していますが、サンマは8月に北海道東部から南下を始め、10月ごろ三陸沖を通り、11月には房総沖、そして遠州灘で産卵した後、3月頃には紀州沖に達し、その一生を終えるそうです。


 焼いてレモンを搾り、大根下ろしを添えて食べる塩焼きが一般的ですが、刺し身や握りずしにしても美味しく、また細かくおろして大葉とネギを刻んで混ぜ、たたきにするのもさっぱりして美味しいです。


 熱いご飯とサンマの相性は抜群、食欲を駆り立ててくれますが、欲を言えば炭火で焼いたものなんかは最高です。背がやや緑がかった濃い青色で、ヒレや魚体に張りがあり、皮につやと弾力のあるものが鮮度が高いそうです。

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アスクレピオスの杖

 9並びのきょうは「救急の日」でもあります。

 社会の高齢化に伴い、救急車の出動回数は増え続け、2015年は前年に比べ6万6247件増の605万1168件と、年間の出動回数が1963年の調査開始以来初めて600万回を超えました。

 それだけに救急車をみかける機会が増えていますが、救急車にヘビの図柄が描かれていることにお気づきでしょうか。?

 古来から人間にとってヘビは畏怖の対象でした。ある人々はヘビを悪魔の使いであるとして嫌悪し、また別の場所ではヘビは神の使いとしてあがめられてきました。

 ギリシャ神話でも、脱皮を行うヘビは生命力を象徴する存在で、杖に1匹のヘビ(薬師蛇・くすしへび)が巻き付いた図柄「アスクレピオスの杖」は欧米では医療・医学のシンボルとなっており、世界保健機関(WHO)のマークにも描かれています。

 救急車に描かれているマークもこの「アスクレピオスの杖」であり、アスクレピオスの杖を中心に、出動や現場手当などを意味する青い6本の柱が描かれた意匠は「スター・オブ・ライフ」(命の星)と呼ばれ、世界各国の救急車の車体に見ることができます。

 なお、アメリカでは「踏みつけられれば反撃する」として、とぐろを巻いていつでも反撃できるように威嚇しているガラガラヘビの図柄と、「Don'ttread on me」(私を踏むな・俺の自由を踏みにじるな)の文言が描かれた意匠は、独立自衛かつ愛国のシンボルとなっています。

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重陽の節句

 本日9月9日は『重陽の節句』、或いは『菊の節句』とも言われています。奇数は陽の数であり、陽数の極である9が重なることから『重陽』と呼ばれます。


 陽の極が2つ重なることから大変めでたい日とされ、中国古来の行事では、邪気を払い、寿命をのばすため菊を浮かべた酒を飲み、登高といって付近の山に登ったり、凧を高くあげて災いを遠くへ追いやるという風習もあったそうです。

 菊の花は奈良時代に中国から渡ってきたもので、菊のことを別名「重陽花」ともいうのはこのためです。


 1976年の本日、中国の毛沢東首席が死去。82歳でした。この直後に文化大革命は完全に終了します。

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ビッグ・アップル

 アップル・・・と言いましても「ビッグ・アップル」の話ですが、オランダ人によって築かれたことからマンハッタン島南部の街は当初「ニューアムステルダム」と呼ばれました。その後、街の支配権がイギリスに移り、「ニューヨーク」に改称されたのが1664年の今日だそうです。

 それより前の1626年。オランダの現地総督は先住民のインディアンを酩酊させて、マンハッタン島を騙し取るようにして買い取ったとされています。

 実際には60ギルダー相当の品(ビーズやカラフルな生地など)との交換だったと言われています。一般的には24ドル相当の品という話になっており、現在価値に直すと1000ドル程度だったという説もあります。

 「史上最大のバーゲン」として知られるこの逸話は、インディアンが間抜けであったかのように聞こえますが、その頃のインディアンに土地を売買したり所有したりといった概念があったかは甚だ疑問です。

 今となってはそのような事について確認する術はありませんが、こんな話があります。

 オランダの総督がマンハッタン島を買い取る話をつけた相手は、実はその地を支配していた部族ではなく、そのためオランダは再びマンハッタン島を買い取らねばならならず、買い取ったはずのマンハッタン島を巡ってはその後も支配部族との抗争が長く続いたとされています。

 ところで、ニューヨーク市が「ビッグ・アップル」と呼ばれるようになったことについてはいくつもの説がありますが、その一つは下記のような話です。

 昔々、「アップル」は娼婦を指す隠語で、リンゴがたくさん集まる場所ということでニューヨークを「ビッグ・アップル」と言うようになったとか。リンゴについては業者たちの運動の甲斐あってマイナスのイメージは払拭されましたが、ニューヨークを指す「ビッグ・アップル」という呼び名だけが残ったとのこと。

 尚、1626年にマンハンタン島を売却して24ドルを受け取ったと仮定して、現在まで複利運用していれば、マンハッタン島のすべてを買い戻せるほどの額になっているそうです。

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リオ・パラリンピック

 いよいよ今日からリオ・パラリンピックが開幕します。開催期間は18日までの12日間、22競技・528種目に世界各国から約4350人が参加、日本からは17の競技に132人の選手が出場する予定です。

 今回で5回目のパラリンピック出場となる46歳、しばらく競技から遠ざかっていましたが昨年現役復帰、これまで出場したパラリンピックで合計15個の金メダルを獲得(うち13個は世界新記録)しており、その圧倒的な強さから「水の女王」との異名を持つ成田真由美選手。

 年間グランドスラム(3冠)を計5回達成、パラリンピックでもシングルスとダブルスあわせて計3個の金メダルを獲得、車いすテニス「世界王者」の国枝慎吾選手。

 車いすテニスの女子シングルスで世界ランキング2位の上地結衣選手、去年の世界選手権で2個の金メダルを獲得している競泳のエース・木村敬一選手、世界トップクラスのジャンパー(男子走り幅跳び)の山本篤選手なども金メダル候補です。

 ちなみに、日本は前回ロンドン大会で金メダル5個、銀メダル5個、銅メダル6個を獲得しましたが、今大会の目標は「金メダル10個・金メダル国別ランキング10位以内」です。

 話は変わりますが、先日「24時間テレビ 愛は地球を救う」が放送されましたが、24時間テレビがフィナーレを迎える時間帯にNHKのEテレ(教育テレビ)では「検証!〈障害者×感動〉の方程式 笑いは地球を救う」という番組が放送されました。

 番組ではジャーナリストであり障害者でもあった故人のスピーチを紹介し、作為的なテレビの演出を例に「感動や勇気をかき立てるための道具として障害者が使われ、描かれること」は感動という感情を刺激するための消費財という意味で「感動ポルノ」だとし、「障害者が乗り越えなければならないのは自分たちの体や病気ではなく、障害者を特別視し、モノとして扱う社会だ」と指摘しています。

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カツオだし

 この時期は夏の疲れがたまってバテ気味になる頃ですが、こんな時は疲労回復に効果があるとされる『カツオだし』を一度試してみてはいかがでしょうか。


 時速60キロで「一生泳ぎ続けるカツオ」には、人間の体内に蓄積する疲労物質を消去するパワーがあるそうで、上手に使えば夏バテの解消に役立ちそうです。


 味の素食品研究所の実証実験では、3時間かけて2.1キロ走ったネズミに濃度25%のカツオだしと蒸留水を飲ませてその後の運動量を測定した結果、カツオだしを飲んだ方は蒸留水に比べて5倍多く動き回ったそうです。


 また、エネルギー源が肝臓にどれだけ残っているかを示す数値も、カツオだしは蒸留水の2倍となったそうです。


 疲れを知らずに一生泳ぎ続け、エサを追う時に示す驚異的なスピードはカツオ特有です。疲労回復だけでなく、老化防止、生活習慣病の予防などにも効果が期待され、夏バテ気味の方は是非一度試してみる価値がありそうです。

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もってのほか

 めっきり秋らしくなりましたが、秋の食卓に鮮やかな彩りを添える食用菊。しゃきしゃきとした歯応えと甘くてほろ苦いのが特徴ですが、年間を通じて出回る黄色い品種に加え、そろそろ紫色の品種が店頭に並ぶ頃です。


 食用菊の横綱と評価されている紫色の品種は、「もってのほか」という愛称で広く知られていますが、名前の由来は「天皇の御紋である菊の花を食べるとはもってのほか・・・」とか「もってのほか美味しい」といったことから転化したそうです。


 菊は奈良時代に中国から持ち込まれ、室町時代に京都周辺で食べられ始めたとされます。風邪による熱や頭痛を和らげる解熱・鎮痛作用、目の疲れや腎臓機能の改善を促す疲労回復作用などがあり、古くから漢方薬として使われてきました。


 花びらがピンと張っているほど新鮮で、おひたしにして酢じょうゆで食べるのが代表的な食べ方ですが、ゆでるときに酢を加えますと色の鮮やかさ一層増します。生産量日本一は山形県です。

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マザー・テレサ

  「私たちは、大きいことはできません。

     小さなことを 大きな愛をもって行うだけです。」マザー・テレサ


 インドを拠点に活動したマザー・テレサが1997年に87歳で亡くなって19年、9月4日に列聖式が行われ、マザー・テレサはカトリック教会で最高位の崇敬対象となる「聖人」に列します。

 聖母マリアやマグダラのマリア、十二使徒なども聖人で、聖人と認められるには場合によっては数百年かけて審査が行われますが、マザー・テレサは異例の早さで列聖します。

 ちなみに、カトリックでは聖人に次ぐ崇敬の対象で、死後その徳と聖性を認められた信者に与えられる「福者」という称号があります。

 キリシタン大名として知られた高山右近は、関係者の熱心な運動の甲斐あって、今年1月、現教皇から福者の認定を受けました。禁教令で祖国を追われ、フィリピンのマニラで亡くなってから402年、来年2月7日に大阪で列福式が執り行われる予定です。

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チャンス

 まだしばらくは暑さが続くようですが、公園では「秋の桜」と書くコスモスが咲き始めています。

 コスモスは、しっかりと大地に根を張り、踏まれても薙ぎ倒されてもまた立ち上がり花を咲かせる丈夫な植物で、繊細な見た目とは違うしぶとさを持ち合わせています。


 話は変わりますが、示唆に富む小話をひとつご紹介したいと思います。

 大洪水が発生し、水没しかかった家の屋根に登って避難した人がいました。信心深い彼は「神様が奇跡を起こしてきっと助けてくれるはずだ」と信じています。

 ちょうどその時、救命ボートがやってきて「早くこのボートに乗りなさい」と声をかけてくれましたが、「神様が助けてくれるから大丈夫」と言って乗るのを断りました。

 そのうち屋根も水没しそうになり、またボートが救助にやってきました。この時もさっきと同じように神様が助けにきてくれると言ってボートには乗らなず、やがて彼は溺れて死んでしまいます。

 天国に行った彼は神様に文句を言いました。「神様、今まであなたを信じて祈ってきたのにどうして助けに来てくれなかったですか?」と。

 それを聞いて神様はおっしゃいました。「だからおまえのために2度もボートを差し向けたではないか!」

 
 昔のことわざに「運はたびたび門をたたくが、愚者はこれを招じ入れぬ」とありますが、チャンスが無かったわけでなく、それに気づかず無にしてしまったというお話です。

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秋の食材

 夏休みが終わり、朝夕は秋の気配を感じるようになりました。

 スーパーにも秋の食材が並び始めていますが、天候不順や台風の影響が重なって価格は高めとなっています。

 海が荒れて漁に出にくいことからサンマの卸値は昨年の3倍、秋サケも2割以上高く、新米では千葉産あきたこまちの卸価格が前年より2割程度、タマネギも主力産地の佐賀県産の病害や北海道産の天候不順で卸値は2割程度高いようです。

 一方、ブドウは主産地の山梨県産の巨峰やデラウエアなどが豊作となっており、ナシも豊作でいずれも昨年より安くなっているようです。

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虫の声

 東京では、ふと耳を澄ますと、虫の声が聞こえてくるようになりました。あ、いや、耳を澄ますから聞こえるのではなく、虫の声が聞こえてきて、耳を澄ますのです。一説によると、虫の声に耳を傾ける習慣というか文化があるのは、日本人とポリネシアン人だけだそうです。確かに鈴虫のような虫をカゴに入れてその鳴き声を愛でるなんてことは、欧米ではあまり聞いたことがありません。

 何故だろう?古代においては、今の鈴虫を松虫と呼んでいたようで、この松虫は「待つ虫」で、人を待つ虫や女性に見立てて歌がよく詠まれたので、人々の意識の中に松虫(鈴虫)の声は情緒のあるものとして組み込まれたのかも知れません。人は言語によって考えるので、語彙の多い日本語は、何かの音を何か意味のある事柄に寄せることが可能なので、このように虫の声でも何かしらの意味を見いだせるのかも知れません。

 「秋の野に 道も迷(まど)ひぬ 松虫の 声する方(かた)に 宿やからまし」(古今集・秋歌上・読み人知らず)~秋の野で遊んでいたら道に迷ってしまい日も暮れてしまった。どこかで私を待っている松虫の声がするが、そちらに行って宿を借りようか~

 平安らしい、情緒あると云うか、源氏や伊勢的な遊び人と云うか、まぁそんな歌ですが、中々いい歌です。秋はやはり音から来る。猛暑が続きますが、もう秋ですね。

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