« 年末年始の旅行動向 | トップページ | 検索大賞 »

お 茶

 茶の木(茶樹)は、主に熱帯及び亜熱帯気候で生育する常緑樹で、日本には、平安時代の延暦二十四年(805)に唐より帰国した、天台宗開祖の最澄(767~822)が茶の種子を持ち帰り、比叡山(京都市と滋賀県大津市にまたがる天台宗総本山)山麓の坂本に植えたのが始まりと言います。また、空海(774~835・俗に言う弘法大師(こうぼうだいし))も茶に親しんだことが、在唐中に求めた典籍を嵯峨天皇(786~842・日本の第五十二代天皇(在位:809~823))に献じた際の奉納表の中に記されております。お茶は当初、現在の様な嗜好品ではなく、薬用として用いられ、乱世の時は、戦場で、現在の何倍も濃い濃度の抹茶を飲んで眠気覚ましにするなどしていましたが、やがて、嗜好品として愛用される様になります。

 茶道は、鎌倉時代に日本茶道の祖・南浦紹明(1235~1309)により、径山寺(中国浙江省杭州市余杭区径山鎮の径山にある仏教禅寺・径山寺味噌(金山寺味噌)の起源とされるお寺)などで盛んに行われていた、茶会、茶道具などと共に作法が伝えられ、次第に場の華やかさより主人と客の精神的交流を重視した独自の茶の湯へと発展しました。当初は武士など支配階級で行われた茶の湯でしたが、江戸時代に入ると、庶民にも広がりをみせるようになります。煎茶が広く飲まれるようになったのもこの時期です。やがて、茶の湯は明治時代に茶道と改称され、ついには女性の礼儀作法の嗜みとなるまでに一般化します。

 お茶は江戸時代前期では贅沢品として、「慶安御触書」や「直江四季農戒書」でも戒められていたましたが、やがて有利な現金作物として生産が増えて大いに普及します。生産者にとっては現金収入とり、また、金肥といわれた干鰯や油粕のような高窒素肥料を購入しなければならなかったので、生産地である農村への貨幣経済浸透を促す結果となります。

 お茶が嗜好品として、庶民にもてはやされたのはカフェインが含有されているからと言われますが、お茶には他にもタンニン(カテキン類)、テアニン、ビタミンC、サポニンなどの各種有効成分が含まれています。

 カフェインの主な作用は、中枢神経を興奮させることによる覚醒作用及び強心作用、脂肪酸増加作用による呼吸量と熱発生作用の増加による皮下脂肪燃焼効果(ダイエットに最適)、脳細動脈収縮作用、利尿作用などがあります。カテキンには、血圧上昇抑制作用(私の様な若年性高血圧に最適)、血中コレステロール調節作用(中年太りに最適)、血糖値調節作用、抗酸化作用、老化抑制作用、抗突然変異、抗癌、抗菌、抗う蝕(口腔内の細菌が糖質から作った酸によって、歯質が脱灰されて起こる、歯の実質欠損)などの作用があります。

 ビタミンCの効能は、皆様ご存じの通り。お茶の葉や種子に含まれるテアサポニン類、アッサムサポニン類には小腸でのグルコースの吸収抑制等による血糖値上昇抑制活性が認められ、動物実験では日本茶、特に番茶、中でも多糖類(ポリサッカライド)を有効成分とする、冷浸(お湯で煮ださないで、水で抽出)した番茶では、高い血糖降下作用が認められました。

|

« 年末年始の旅行動向 | トップページ | 検索大賞 »

つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: お 茶:

« 年末年始の旅行動向 | トップページ | 検索大賞 »