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紫 苑

 キク科の多年草の「紫苑(しおん)」の花時はちょうど今時分で、薄紫の花を咲かせます。古くから愛でられた花で、平安時代の「今昔物語」には以下のような話として登場します。

 父を亡くした兄弟はともに深く悲しみますが、兄はその思いを忘れようと父の墓のそばに萱草(かんぞう、忘れ草)を植え、弟は見た人の心にあるものを決して忘れさせないと言われる紫苑(思い草)を植えて思慕の念をいっそう強くしました。

 屍を守る鬼は弟に感じ入り、弟に特別な能力を授け、弟は涙を流してこれを喜びました。このようなことから、「嬉しきことあらむ人は紫苑を植えて常に見るべし。憂へあらむ人は萱草を植えて常に見るべし」と語り伝えられています。

 話は変わりますが、文化庁は先日、平成28年度「国語に関する世論調査」の結果を発表しました。

 それによりますと、例えば「卑劣なやり方で、失敗させられること」を「足下をすくわれる」と言う人が64%、「足をすくわれる」を使う人は26%でした。本来の言い方は後者で、すべての年代で間違って使っている人が多いという結果になっています。

 その他の慣用表現でも実際には下記のように意味を間違えて理解しているケースが多いようです。(%は回答者の割合)

  「さわり」    正)話などの要点のこと    36%
           誤)話などの最初の部分のこと 53%

  「ぞっとしない」 正)面白くない        22%
           誤)恐ろしくない       56%

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