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2018年5月

芍 薬

 「芍薬」と書いてシャクヤク。「牡丹」(ボタン)が「花王」と呼ばれるのに対し、「芍薬」は花の宰相(さいしょう)の意で「花相」(かしょう)とも呼ばれます。ボタンは樹木、シャクヤクは草です。


 『立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花』と女性の美しさの形容にも使われますが、そのシャクヤクの出荷がそろそろ最盛期となります。


 豪華さと上品さを備えた大輪の花は一本でも存在感が十分です。ヨーロッパでは初夏を飾る代表的な花として愛され、「5月のバラ」とも称されます。生産量が最も多いのは長野県です。

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薔 薇

 初夏の青葉の茂る頃に吹きわたる風を「青き風」または「風青し」と言い、花々の香りを運んでくることから「薫風」(くんぷう)とも言います。

 気温の上昇とともに花の種類も増えてきました。万緑の中を吹く風が花の香りを運んでくる、まさにそんな時候です。

 その昔、政権抗争に敗れ、都を追われて島流しとなった順徳上皇は、紫色の可憐な花に大いに慰められたそうです。4月頃から咲いている菊に似た小さなこの花は、名を「都忘れ」といいます。

 神々がアフロディーテ(英名ヴィーナス)の誕生を祝って創造した花、薔薇。その花も各地で芳香を漂わせ、初夏を華やかにしています。

 古代ローマ人は天井に薔薇を吊るし、その下での会話は一切を秘密にするという習慣があり、「薔薇の下で」と言うと「秘密にする」という意味が現在にも残ります。

 欧米では宗教的、歴史的に特別な意味を持つ薔薇の花は、数多くの映画で符号あるいは象徴として登場します。

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積荷信仰

 ノーベル賞を受賞した物理学者が書いた「ご冗談でしょう、ファインマンさん」という、著者の肩書きや実績に似合わない痛快な自伝があります。その中の「積荷信仰」の一節をご紹介したいと思います。


 『南洋の島の住民の中には積荷信仰ともいえるものがある。戦争中軍用機が、たくさんのすばらしい物資を運んできては次々に着陸するのを見てきたこの連中は、今でもまだこれが続いてほしいものだと考えて、妙なことをやっているのです。

 つまり滑走路らしきものを造り、その両側に火をおいたり、木の小屋を作って、アンテナを模した竹の棒がつったっているヘッドホンみたいな格好のものを頭につけた男(フライトコントローラーのつもり)をその中に座らせたりして、一心に飛行機が来るのを待っている。形の上では何もかもがちゃんと整い、いかにも昔通りの姿が再現されたかのように見えます。

 ところが全然その効果はなく、期待する飛行機はいつまで待ってもやってきません。

 このようなことを私は「カーゴ・カルト・サイエンス」(積荷信仰)と呼ぶのです。つまりこのえせ科学は研究の一応の法則と形式に完全に従ってはいるが、南洋の孤島に肝心の飛行機がやってこないように、何か一番大切な本質がぽかっとぬけているのです。』


 同じようにやっているつもりでも、期待した結果が得られない。根本的な部分で間違っているから当然の話ですが、やっている方は間違いに気付かない、・・・・ありがちな話です。

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訪日客数

 日本政府観光局の発表によりますと、4月の訪日外客数は前年同月比12.5%増の290万0700人で、これまでの最高だった2017年7月の268万1518人を上回り、単月として過去最高を更新しました。

 国別の訪日客数は、中国の68万3400人(前年比29.2%増)が最多で、次いで韓国の63万8500人(同15.1%増)、台湾の47万人(同13.7%増)の順となっており、この3カ国からの訪日客のシェアは全体の約62%に達しています。

 尚、1~4月累計の訪日客数は1051万9300人と、前年の同時期に比べ15.4%増となっています。

 4月での1000万人突破は過去最速ペースで、年間3000万人の本年達成も現実味を帯びています。昨年の1~12月累計が2869万0900人ですので、年間トータルで4.6%増加すれば3000万人に届きます。

 訪日外国人客数の年間の伸び率は2015年が47%増、2016年が22%増、2017年が19%増と鈍化傾向にありますが、東京オリンピック開催の2020年に4000万人という政府目標は十分達成可能です。

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ウ リ

 「瓜」と書いて「ウリ」ですが、

     胡瓜 →  キュウリ

     南瓜 →  カボチャ

     西瓜 →  スイカ

     甜瓜 →  メロン


・・・等々、いずれも「瓜」の文字が入っています。


 その「瓜・ウリ」がスーパーなどの店先に出回り始めています。一般に「ウリ」と呼ばれるのはマクワウリやシロウリ、ハヤトウリだそうです。かつて、日本でウリという場合にはマクワウリを指しましたが、現在では全国的に栽培が多いのは奈良漬に使われるシロウリだそうです。


 成分の大部分が水分で、低カロリー。ビタミンCやビタミンB1、カロチンを含んでいます。奈良漬の他、葛煮(くずに)や炒め物、浅漬けなどの料理にされます。徳島県がシロウリの全国の生産量シェアの半分を占めており、奈良漬発祥の地で店先にも並ぶ奈良県ですが、シロウリの生産はほとんどないそうです。

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「運」

 科学的な証明はできませんが、勝負事に「運」が関係していることは否定できません。「流れ」あるいは「ツキ」とも言います。

 そのことに関して羽生善治永世7冠は先日の講演で、実力とは別のところで偶然の連鎖などによる「不調」の時(負けが続いた時)には、「服装を変える、髪形を変える、早起きしてみるという小さな変化のアクセントが乗り越えることにつながったりします」と述べています。

 ただし、不調も長いこと続けば実力だとし、上手くいっていない時にはまず運か実力なのかを見極めることが必要だとしています。


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トマト

 初夏の陽気が広がるとともにトマトが旬を迎えています。この時期のトマトの魅力は何と言ってもみずみずしさで、秋の濃厚な味のトマトとはまた違った味わいが楽しめます。

 代表的な品種は「桃太郎」で、出回っているトマトのほとんどはこの品種です。果肉がしっかりしていて生食用はもちろん、あらゆる料理に向きますが、この時期はやはり冷やして切り分けて食べるのが美味です。

 ヨーロッパのことわざに、「トマトが赤くなると医者が青くなる」とありますが、Bカロチンをはじめ、リコピン、ビタミンC・E、ミネラル、食物繊維などトマトには毎日の健康維持にもってこいの要素が豊富に含まれています。

 スーパーなどの店先で選ぶ際には、皮に張りがあり、ずっしりと重くて均整のとれた丸いものを選ぶのがコツです。また買ったトマトをおいしく保存するためには、真っ赤なトマトはそのまま冷蔵庫へ、緑色が残っているトマトは室温で赤く熟させてから冷蔵するのがよいそうです。


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目標達成シート

 大谷翔平選手が大活躍です。9回の表に同点の二塁打を打ち、そのあと盗塁を決め、そのあとホームも踏んで、9回の裏に1点取られるも、大谷選手の踏んだ得点が決勝点となって逆転勝ちしたとのこと。まさにもう漫画のようです。いや、漫画を超えていると云えるでしょう。本当に凄いです。

 その大谷選手、高校生の時に、夢を叶えるための「目標達成シート」なるものを作ったそうです。曼荼羅チャートのようで、真ん中に夢があり、それを達成するためにその周りに8つのやらねばならないことが書かれ、この9つで出来た正方形のマス目の周りに8つのマス目があって正方形のマス目を構成し、この周りの8つのマス目はまたそれぞれ9つのマス目に分かれていて、一番真ん中の目標を囲む8つの達成せねばならないことの周りに8つのやらねばならないことが書かれている。全部で81のマス目から出来た正方形の曼荼羅チャートで、64の構成要素から8つの達成目標があり、その達成目標が中央の正方形に再記述され、その真ん中に最終目標の夢がある。そんな構成になっています。

 大谷選手、この頃から凄いんですね。私も書いてみようかとも思いましたが。しかし書くのも大変だけど、それを全て実践していくのはもっと大変でしょうね。偉人は、やはり偉人ですね。凡人は偉人を見て、感動しています。

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アヤメとカキツバタ

 五月は一層濃くなってきた葉の緑とともに花々が美しい季節です。

 水辺に際立つ水芭蕉。藤棚から垂れ下がる藤の花。紫色のアヤメ(文目、綾目、菖蒲)もこの時期に咲く花で、同じアヤメ科に属するカキツバタ(杜若)とともによく目にする花となっています。

 ちなみに、アヤメとカキツバタは「いずれアヤメかカキツバタ」と言われますように区別が難しいのですが、葉の幅が判断材料の一つで、葉の幅が広いのがカキツバタで細いのがアヤメです。また、カキツバタは湿地を好み、アヤメは日当たりの良い乾燥地を好むという違いもあります。

 公園などの湿地では鮮やかな黄色い黄菖蒲の群生も目にします。また、地面に近い場所で咲いている白いボンボンのような小さな花はクローバー。本来は白詰草という名を持ち、昔、交易のために来航していたオランダ人が商品を箱詰めするときの詰め物として用いていたことからこの名が付けられたそうです。

 稀に見る四ツ葉は、その形が「十字架」に似ていることから幸運のシンボルとされています。

 「立てば芍薬(風情があり)、座れば牡丹(華麗で)、歩く姿は百合の花(清楚)」の芍薬(シャクヤク)も今の時期の花で、根は鎮静・鎮痛剤として使われる漢方薬の一つです。

 牡丹と芍薬もまた似ており、枝分かれして横に膨らんでいるのが牡丹。まっすぐに伸びた枝の先に花をつけるのが芍薬で、牡丹と入れ替わるようにして花の時期を迎えます。

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生物多様性

 毎年5月22日は、国際生物多様性の日なのだそうです。生物多様性は、英語ではバイオロジカル・ダイバーシティとかバイオダイバーシティと云われます。

 腸管に於ける腸内細菌の様相を腸内フローラと云いますが、これも生物多様性のひとつでしょう。腸内フローラは、何を食べているかによって大きく変わり、養殖とか栽培されたものばかりを食べていると、多様性が劇的に低くなり、それが即ち免疫力の低下などにも繋がるようです。

 また、多数の固有種が存在する地域を生物多様性ホットスポットと呼ぶそうですが、世界のホットスポットに指定された地域は40弱あり、日本はそのひとつです。と云うことは、日本に於いて、野草とか養殖でない魚などを多く食べると腸内多様性が上がるのでしょうか?

 云い訳が長いですが、今日は国際生物多様性の日に因み、腸内多様性を上げるべき行動に、夜は出掛けたいと思います。

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見切り千両、無欲万両

 昨日にご紹介した山本五十六の「やってみせて 言って聞かせて やらせてみて」の部分は、上杉鷹山(うえすぎようざん、江戸中期の米沢藩主)の「してみせて 言って聞かせて させてみる」の言葉からヒントを得たものと思われます。

 上杉鷹山は極貧だった米沢藩を立て直し、江戸時代屈指の名君として知られており、ジョン・F・ケネディが大統領就任時に日本人記者から「日本で最も尊敬する政治家はだれですか」と問われ、「上杉鷹山です」と答えたとの逸話も有名です。当時の不況を打開するため、ジョン・F・ケネディは、財政改革と産業振興を成し遂げた鷹山を学んでいたとされます。

 上杉鷹山の言葉として最もよく知られているのは「成せばなる 成さねばならぬ何事も 成らぬは人の成さぬ成けり」ですが、これは武田信玄の「為せば成る 為さねば成らぬ成る業を 成らぬと捨つる人のはかなき」を手本としたものです。

 鷹山が信玄に学び影響を受けたとすれば、山本勘助(信玄の家臣)の子孫と伝えられる山本家の養子だった山本五十六もまた信玄や鷹山に学び影響を受けたとしても不思議ではありません。

 経営者として、改革者として大きな実績を残した鷹山は、相場格言にも影響を与えたかもしれない下記のような言葉も残しています。

「働き一両、考え五両、知恵借り十両、コツ借り五十両、

 ひらめき百両、人知り三百両、歴史に学ぶ五百両、見切り千両、無欲万両」

 ただ働けば一両の価値、考えて工夫を凝らせば五両の価値、周りの知恵を借りて十両稼ぎ、コツを借りればさらに五十両、ひらめきを働かせ百両、人材を得て三百両、過去の教訓を活かして五百両、客観的認識と冷徹な判断で千両、そして最も価値があるのは欲を離れて無私の心で事にあたることだとしています。

 「働き一両、考え五両」は、山崎種二(山種証券創業者)をモデルにした城山三郎の小説「百戦百勝 働き一両・考え五両」で知られるところで、格言の一つとしてよく目にします。

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山女と(桜鱒

 「尊敬する魚」と書いて「鱒」(マス)と読みますが、その春に相応しい名前を持つ「サクラマス」(桜鱒)が旬を迎えています。「本マス」とも呼ばれますが、マス科という分類はなく、サケ科に属しています。最近は数が減って幻の魚とも呼ばれ、刺身100gが1000円を超える高級魚です。


 川でふ化し、1年半ほど川で過ごした後、海に下ります。このとき川に残り一生を過ごすものが渓流釣りでも人気の「ヤマメ」(山女)で、海に下ったものが「サクラマス」。そして、60センチ近くに成長し、次の春に川に戻ります。


 「サクラマス」の名前の由来は、桜の頃に戻るためとも、産卵の頃に魚体に桜色の模様が現れるためとも言われていますが、英語でも「チェリー・サーモン」と呼ばれています。


 バター焼き、揚げ物などにして食すのが多いようですが、富山名産の「鱒寿司」に使われているのはこの「サクラマス」です。


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創業者の商売訓

 知恵と才覚で財を成し、今につながる大商家の創業者が残した言葉は、後続の繁栄を願い、経験と苦労を通して培った商売訓として伝わっています。そのいくつかを以下にてご紹介させていただきます。



 岩崎弥太郎(三菱財閥の祖)

   「小事にあくせくする者は大事はなせない。

       ぜひとも大事業を行うという方針を取れ」




 三井高利(三井財閥の祖)

   「商売は決断力を最も必要とする。

      見切ることによって、たとえ一時的な損失があっても、

      後日にいたってより大きい損失を受けるよりは良い」




 安田善次郎(安田財閥の祖)

   「意志の弱い人は、困難なことや紛糾する事件に遭遇すると、

       すぐに参ってしまったり、または嫌がったりし、

       ついに何事も成し遂げることができない。

       このような人は、結局、奮然たる気力を発揮して事に当たる

       勇気がないので、終生向上することはできない。

       ましてや克己心などあろうはずもない」



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はしか

 「はしかのようなもの」といえば通過儀礼であることを指します。

 実際に麻疹(はしか)ワクチンが任意接種だった1977年4月1日以前に生まれた世代はワクチンの接種率が高くなかった代わり、通過儀礼の如く幼少時に自然感染し免疫を獲得しているケースが多いそうです。

 麻疹の感染拡大がニュースとなっていますが、麻疹は感染率が高く、感染者と接触しなくても同じ部屋にいるだけで感染(空気感染)し、マスクでは防げないと言われます。

 一般的な症状は、ウイルス感染から10日前後の潜伏期間を経て、発熱や咳、鼻水など風邪と似た症状が現れ、熱はいったん下がりますが、半日ほどで再び高熱となり、発疹が出現し広がります。

 中耳炎やクループ症候群(喉が炎症で腫れ気道が狭くなる)などの合併症を引き起こすことが多く、合併症の中でも怖いのが肺炎と脳炎です。麻疹の死亡率は0.2%以下と言われますが、死亡原因のほとんどが麻疹肺炎と麻疹脳炎です。

 また、ワクチン未接種の女性が妊娠中に麻疹に感染した場合、流産または早産の危険性が高まります。

 麻疹ワクチンは1回接種では免疫が十分ではありません。1977年4月2日から1990年4月1日生まれ(現時点で28歳以上41歳まで)の世代はワクチンを1回しか接種しておらず、最も感染の危険が高い世代と言われます。

 その他の世代は感染しないかというとそうではありません。実は2回目の麻疹ワクチン接種を受ける機会があった1990年4月2日以降に生まれた世代でも2回目を受けていないケースが多く、2回接種制度が本格的に始まった2006年以降でも接種率は100%ではありません。

 なお、過去に麻疹に感染したかどうか分からない、ワクチン接種が1回か、あるいは未接種か分からないなど、免疫があるかどうか不確かな場合は血液を採取して検査すれば分かります。免疫が不十分であれば改めてワクチンを接種するこも可能です。

 ただし、妊娠中や妊娠の可能性のある人は流産や早産の危険性からワクチンを接種してはならないとされ、ワクチン接種後2か月は妊娠を避ける必要もあります。

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お中元

 お中元は、目上の人や恩人に贈り物で感謝の心を表す習慣で、7月中旬までに先方に届くように手配します。そのお中元商戦が早くも始まっています。

 水ようかん、ゼリー、コーヒー、ジュース、ビール、缶詰、調味料、洗剤の詰め合わせなどがお中元の定番ですが、お中元の市場規模は縮小傾向にあり、若い世代からは見向きもされないというのが実情です。

 しかしそうした状況にも変化の兆しが見られます。キーワードは昨年の流行語にもなった「インスタ映え」です。

 念のため「インスタ」とは写真共有アプリの「Instagram」のことで、見栄えが良い(ひときわ映える)写真を投稿して「いいね」をもらうのがユーザーの楽しみとなっています。インスタを頻繁に利用する国内アクティブユーザーは2000万人を超えており、20~30代の女性ユーザーが最も多いと言われています。

 そういった女性層をターゲットにしたお中元の贈答品も、昨年頃から目にするようになりました。

 例えば大丸松坂屋百貨店の今年のお中元のテーマは、そのものズバリ「インスタ映え」で、見た目にインパクトがあり写真映えのする(フォトジェニックな)な品物を揃えています。大事な人に贈ったり、自分用に購入する女性客のニーズに焦点を当てています。

 バレンタインが「チョコレートを楽しむ日」となってから久しいですが、もしかするとお中元の意義も変わってくるのかもしれません。

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八相縁喜

 滋賀県甲賀市信楽町では、今年で24回目となる「しがらき駅前陶器市」が先日行われ、多くの観光客でにぎわったそうです。

 ご存知のように信楽焼を一躍全国区にならしめのたはタヌキの置物で、このタヌキには「八相縁喜」という八つの縁起があり、商売繁盛の縁起物として瞬く間に全国に広がりました。タヌキが右手に持つ「御通」あるいは「大福帳」には「信用こそ世渡りの第一」という意味が込められています。

 ところで、銀行の通帳や子供お小遣い帳のように金銭の出し入れのみの記載は単式帳簿と言い、金銭の出し入れとそれに伴う資産の増減も記載するのが複式帳簿で、昔は掛売りがほとんどだったため大福帳のような単式帳簿が一般的でした。

 明治の頃、富山で育った黒田善太郎は幼少の頃、家業が人出に渡ったために丁稚奉公となります。紙の卸問屋で、大福帳の表紙を販売する奉公先で寝る間も惜しんで働き、その経験を活かして黒田表紙店として独立します。成功して国(富山)の誉れになるとの決意から作った商標が「国誉」(現コクヨ)でした。

 表紙のみの加工販売から、やがて帳簿そのものを製作するようになり、下請けからメーカーへと成長してゆくことになります。「良い品物を作れ」が口癖だった黒田の作った品物は決して安くはなかったとのことですが、「良い製品は結果として安くなる」との信条で、手作りの良品にこだわったそうです。

 黒田が商売を始める時、知人から「今頃、いい商売など残っているはずがない。もっとお金をもっている人、もっと賢い人たちがすでに始めている。今頃残っている商売はカスの商売だ」と言われたそうです。しかし、自分が出来ることに磨きをかけ、誠心誠意で商品を作り出す黒田は、徐々に客の信頼を獲得していきます。

 戦後、占領軍による経済・財政改革の一環で旧来の財政・税制が大きく変貌をとげることになります。いわゆる「シャウプ勧告」により、それまでの単式簿記から、貸借対照表を加え資産と負債のバランスを見るのに適した複式簿記が導入され、青色申告も制度化されます。

 結果、黒田の店先に得意先が現金を積み上げて行列をつくるほどに帳簿需要が急激に増大。需要が増大すれば価格を上げるのが通常ですが、「今の状況はアブクのようなものだ。そんなもんに目がくらんではダメだ」とし、原価ぎりぎりの値段で品物を渡していったそうです。そういった行動が結果的にコクヨの地位を確固たるものにしていきます。


 ちなみに、タヌキの置物が体現している「八相縁喜」とは下記のようなものです。

 「笠」 思わざる悪事災難を避けるため 用心常に身を守る笠

 「目」 何事も前後左右に気を配り 正しく見つむることを忘れめ

 「顔」 世は広く互いに愛想よく暮らし 真を以って努めはげまん
   
 「徳利」恵まれし飲食のみにこと足利て 徳はひそかに我につけん

 「通」 世渡りは先ず信用が第一ぞ 活動常に四通八達

 「腹」 もの事は常に落ちつきさりながら 決断力の大胆をもて

 「金袋」金銭の宝は自由自在なる 通用をなせ運用をなせ

 「尾」 何事も終りは大きくしっかりと 身を立てるこそ真の幸福



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ラマダン

 今日は新月で、月の満ち欠けを基準にしたイスラム歴(ヒジュラ暦)では第9月が始まります。

 イスラム暦では第9月は最もな神聖な月とされ、一般的には「ラマダン」と呼ばれます。

 ちなみにイスラム歴のような太陰暦は、一年の長さが太陽暦よりもやや短いため、ラマダンの時期も年ごとに少しずつ移動します。また、ラマダンの始まりは目視での月齢観測によるため、雲に隠れ新月が確認できない場合は始まりが1日遅れることもあります。

 ほとんどの宗教では内面的な信仰を裏付ける証拠として一定の行為が要求されますが、イスラム教においてのそれは、信仰告白、礼拝、喜捨、巡礼、斎戒の五行であり、イスラム教徒としての行動を規定した斎戒の一つが断食(サウム)です。

 ラマダンに断食を行うことで、罪を償い、さらには欲望を自制し、辛苦を乗り越え、忍耐力を学ぶところに意味があるとされています。ただ、断食は日の出から日没までで、夜は糧と生の喜びを享受する時間となり、日が沈んでから明けるまでの間に1日分の食事をとることが普通です。

 なお、ラマダンの時期およびその前後は、イスラム過激派の一部で「聖戦」(テロ)が活発化する傾向があるため、外務省は注意喚起しています。

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OJT

 新卒者が社会人になって約1カ月が経ちます。不慣れな環境下で新入社員も大変ですが、教育担当の先輩やインストラクターも気苦労が絶えません。

 昨今は友達感覚で接すると甘く見られ、厳しくすればパワハラ、(教育係が男性社員の場合)女性新人への教育に熱が入ればセクハラになりかねません。

 今は今なりの難しさがありますが、人にものを教えるとき、人を動かすとき、山本五十六(連合艦隊司令長官)が残した言葉は大変参考になります。

 「やってみせて 言って聞かせて 

     やらせてみて ほめてやらねば 人は動かじ」

 大変有名な言葉ですが、これには以下のような続きがあります。


 「話し合い 耳を傾け 承認し 任せてやらねば 人は育たず

     やっている 姿を感謝で 見守って 信頼せねば 人は実らず」

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母の日

 今日は「母の日」です。「母の日」の起源はアメリカですが、母への感謝の気持ちは万国共通です。

 母へ感謝の気持ちを伝える方法は様々ですが、この日はママにゆっくり過ごしてほしいとの思いから母の日にお父さんと子供たちでカレーをつくる「母の日カレー」も定着しつつあります。

 ちなみに、総務省の家計調査によりますと、カレールーの消費量日本一は鳥取県となっています。カレーと言えばラッキョウ。砂丘畑のきめ細かい砂地で栽培される砂丘ラッキョウは鳥取の特産品です。

 ゴボウの3倍以上含まれる食物繊維が腸内環境を整え、独特の臭気の元となっている流化アリルには血液サラサラ効果があり、殺菌作用、抗酸化作用、疲労回復などの効果も期待でき、古来から「畑の薬」として食されてきました。

 そんなラッキョウがもうすぐ旬の時期を向かえます。

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葵の御紋

 「この紋所が目に入らぬか!」、テレビドラマ「水戸黄門」の決め台詞ですね。この台詞は、「葵の御紋」が将軍徳川家、御両典(甲府・館林)、御三家(尾州・紀州・水戸)、御三卿(田安・一橋・清水)、および親藩である松平家しか使う事の出来ない神聖な紋章であると言う、歴史的認識の上に成り立っている台詞です。しかし、一口に「葵の御紋」と言っても、将軍本家と、御両典、御三家、御三卿、親藩では、微妙に違うのです。葉脈の数や太さが違ったり、葉の巻き方が逆だったり、葵の葉を〇で囲んだ紋があれば、葵の葉を亀甲(六角形)で囲んだ紋もあり、確認されているだけで、十数種類の「葵の御紋」が存在するのです。

 そして、この「葵の御紋」が徳川一族の独占となったのは、江戸時代も中期に入ってからで、それ以前はかなり自由に使う事が出来たのです。ところが、十八世紀の初め、三葉葵の紋服を着て、詐欺を行う者が続出したため、時の八代将軍・吉宗公(将軍在位、正徳六年(1716)~延享二年(1745)、の命で、葵の御紋の使用が厳しく制限されるようになったのです。つまり、水戸黄門(徳川光圀・寛永五年(1628)~元禄十五年(1700))の時代は、まだ、葵の御紋の使用制限が厳しくなる前で、残念ながら、葵の御紋の描かれた印籠を見せても、誰もへへーっとひれ伏す事はなかったのです。

 徳川家の前身である三河松平家の歴史は、謎が多く、解明されていない部分が多々あります。一般的には、上州(現・群馬県)の新田氏の流れを組む親氏(ちかうじ)が、徳阿弥(とくあみ)と名乗って時宗の僧として三河(現・愛知県の東部)に流れ着き、その地の豪族、酒井氏の娘婿となって男児をもうけ、酒井家の娘が亡くなると、親氏は三河・松平郷の松平氏の婿となって、また、男児をもうけた。その子孫が家康の松平家の祖先となり、酒井家の男児の子孫は、松平の筆頭老臣になった、とされています。しかし、三河初代の親氏も、二代の泰親(やすちか)も、その存在を示す資料は見つかっていないのです。存在が確実になるのが、三代・信光からです。その信光は三河の妙心寺と言う寺に仏像を寄進しており、その胎内には「加茂朝臣(かものあそん)」と言う銘を残しています、これは、平安京建設前の山城国(現・京都府南部)に勢力があった加茂氏の末裔と言う事になります。三河は加茂朝臣の氏神を祀った加茂神社が多く、この加茂神社の神紋が葵なのです。

 信光が葵の御紋を用いたという証拠は残されていませんが、信光から四代後の清康が三葉葵の紋を使っていた事は分かっています。そして、この清康は、三河松平家を戦国大名に成長させた英傑で、家康の祖父に当たります。清康が三河の大林寺に与えた禁制に「世良田(せらだ)次郎三郎清康」と記してあり、この世良田と言うのは、上州新田郡得川(とくがわ)郷にある地名で、世良田を名乗るという事は、自ら新田源氏を称する事になるのです。

 これを受け継いだのが徳川家康で、家康は葵の紋を家紋にし、新田流源氏を自称し、それまでの名字・松平を、上州新田郡得川郷にちなみ、徳川と改めたのです。

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コモディティ化

 機能や品質、ブランド力などで高付加価値だった商品でも、広範囲な技術力の底上げによって(例えば同性能の安価な同等品が出回る)ことで一般的な商品になり、消費者の選択基準は価格や量へと変わってきます。これを「コモディティ化」と言います。

 コモディティ化の進展により、今度は「産業のサービス化」が進み、第3次産業の比重が高まります。製造業にあって、企画・デザイン、運用・メンテナンスなど直接生産に関わらない部門のウェートが高まることも産業のサービス化の一面で、「産業のソフト化」とも言います。

 例えば、コンピュータ業界で「巨人」とまで言われたIBMは、製造からサービスに軸足を移し、富士通も然りです。

 昔習った産業分類では、農業・林業・漁業を「第1次産業」と言い、鉱業・建設業・製造業を「第2次産業」、それ以外の産業を「第3次産業」と言いますが、サービス業を含む第3次産業の比重は年を追うごとに増加しています。

 内閣府が作成した資料によりますと、GDPに占めるサービス産業(第3次産業)のシェアは1970年が47%、1990年が58%、2010年には71%まで上昇しており、現在はさらにウェートが高まっているもの思われます。就業者数でもサービス産業合計では全体の68%と7割に迫ります。

 日本よりも産業のソフト化が進む米国ではこの傾向がさらに顕著です。

 サービス産業には、公共サービス(教育、研究、医療保険衛生その他)、対事業所サービス(広告業、業務用物品賃貸業、自動車・機械修理その他)、対個人サービス(娯楽業、飲食店、旅館、理容・美容・浴場業その他)、情報通信業、運輸業、不動産業、卸売・小売業などが含まれます。

 こうしたサービス業の多くでは、他の人が休みの時が繁忙期となります。

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鮨 屋

 お鮨屋さんは、今は職人さん(握り手の方)がそのままオーナーシェフと云うのが主流、少なくとも有名店では殆どそうですが、かつてお鮨屋さんは、オーナーと職人さんは別で、職人さんを融通する元締めなども活躍していた業界だったようです。15年ほど前に、お鮨屋さんで実際に元締めさんの横に座る機会があり、紹介されたこともあります。但しこれは東京に限ったことなのかも知れません。いずれにしても、今はお鮨屋さんもオーナーシェフが主流です。

 先日、かつて良く行った、今では珍しいオーナーが職人さんを使っているお店に、久し振りに行きました。ここは、二番職人さんは長いのですが、看板職人さんはだいたい2年に一度くらいの感じで替わります。以前の職人さんが好きで良く行ったのですが、その職人さんが替わってから、足が若干遠のいていました。ところが!今回久し振りに行ってみると、新しい職人さんがめちゃくちゃいいのです。

 味に品の良さと同時にパンチがあり、伝統と共に創造性があり、板場は限りなく綺麗で、職人さん自体の佇まい・姿勢がキリッとしているけど威圧的でなく、本当に最高でした。ハコは全く変わっていないのに、ここまで中身が変われるものか。久し振りの、期待していなかった、ポジティブな驚きでした。やはり新しいお店も行かなきゃいけないな、これは。そう思ったのでした。

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三隣亡

 俗信として三隣亡の日に棟上げなどの建築事を行うと、三軒隣まで焼き滅ぼすといわれる大凶日とされ、現代においてもこの日は建築事を避けるなど影響が残ると言われます。

 しかしながら、江戸時代や明治初期の官暦に三隣亡の記載はいっさいないそうです。江戸時代の雑書には「三輪宝」とあり、注記には「屋立てよし」「蔵立てよし」と書かれ、現代と正反対の吉日でした。

 一説によりますと、暦の編者が「よ」を「あ」に写し間違え、結果、「屋立てあし」「蔵立てあし」となり、「あし(悪し)」が「三輪宝」ではおかしいということで「三隣亡」に書き改められ、そのまま現在に至るとのこと。

 六曜の「仏滅」は釈迦も滅する最悪日とされますが、もとは「物滅」(もつめつ)と言い、本来はお釈迦様の入滅とは関係のない言葉で、もちろん仏教とも無関係です。書き間違いか書き換えに基づく後付けの解釈が広がったとされ、三隣亡の経緯と似ています。

 ちなみに仏教本来の考え方は、例えば禅語にある「日々是好日」です。

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トランプ氏の思考

 実業家であり、米大統領でもあるドナルド・トランプ氏の過去の発言をご紹介したいと思います。

◎成功への道を開く絶好の方法は努力と勤勉さ、そして

  上手くいかないことより上手くいっていることに目を向けることに尽きる。

◎私にとってお金を稼ぐ事は大きなモチベーションとはなりえない。

  真に面白くて興奮するのはゲームを闘う事さ。

◎時として、慎重になりすぎることが最大のリスクになる。

◎何かがうまく行かないときは真っ先に我が身を省みよう。

◎成功するには事前の計画が大切である。そしてその計画にこだわりすぎず

  柔軟に構えるのも同じくらい大切である。

◎損切りは早いに越したことはない。

  これは成功したければぜひとも覚えておくべきである。

◎私はひたすら歯を食いしばることで大きな挫折を何度も乗り越えた。

  屈することも諦めることも拒んだ。

  目的を曲げずにいれば、大きな成果が得られる。

◎往々にして、事前にいくら調査しても、

  やってみなければ、どれほどの努力が必要かはわからないものだ。

  だから不屈の意志は絶対に必要である。

◎あなたに最初にチャンスを与える人間はあなた自身でなければならない。

◎人生は些事ではない。

  だから、これほど大切なものに自分を出し惜しみしてはいけない。

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風林火山

 孫子の本の一節に次のようにあります。


         【 風 林 火 山 】


      その疾(はや)きこと【風】のごとく、

      その徐(しず)かなること【林】のごとく、

      侵略すること【火】のごとく、

      動かざること【山】のごとく、

      知りがたきこと陰のごとく、

      動くこと雷霆(らいてい)のごとし


 甲斐の武田信玄が、上記の孫子の兵法書の1節から【風・林・火・山】の四文字をとって旗印としたことは広く知られていますが、作戦行動にさいしては、疾風のように行動するかと思えば、林のように静まり返る。燃え盛る火のように襲撃するかと思えば、山のごとく微動だにしない。暗闇に身をひそめたかと思えば、万雷のように轟きわたる。


 孫子ではこれが「勝利の条件」と言っている訳ですが、甲州軍団率いる武田流軍学の特徴もこの静と動の組み合わせにあったと言われています。

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 縁とは何だろうか?と考えます。或る運命になる巡り合わせ。縁とは、最初から存在していたり、或いは最初から存在していないものでしょうか?或いは縁とは、努力とか、行動によって生まれたり、育ったり、廃れたりするものでしょうか?

 私は、縁と運はどこか似ている気がします。運は絶対的に予め存在・非存在しているのではなく、引き寄せたり、逃がしてしまったりするものです。縁も同様、縁を引き寄せるとか、逃がす、ということがあるのではないかと思います。人と会っていると、本当にこのことを感じます。

 縁を、大切にしていきたいと思います。

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ウェザー・マーチャンタイジング

 気温が25度になると清涼飲料水の売り上げか増え、水ようかんが売れ始めると言われます。

 その他、26度で蚊取り線香などの殺虫剤、27度を超えるとアイスクリームの売上高が急激に伸び、28度で鰻の蒲焼き、29度で日傘、30度になるとアイスクリームの売り上げが鈍り、代わってかき氷が売れるようになります。

 このように、消費者の購買行動と天候は密接な関係にあります。

 顧客が求める商品を「適切な時期」に「適切な場所」で「適切な量」を「適切な価格」で提供したい流通業にとって、天気動向と売行き予測は事業の浮沈に関わる重要事項です。

 消費者が求める商品を適切な時期に適切な量と適切な価格で提供するためのプロセスを「マーチャンタイジング」と呼び、天候や季節と商品の売れ行きの相関性を把握し、POSデータ等と組み合わせて業務に反映させることを「ウェザー・マーチャンタイジング」と言いますが、実際に高精度の予測を利用して機会ロスや食品ロスを大幅に減らすなどの成果が上がっています。

 流通業に限らずで、気象情報を利用した需要予測は個々の業界向けにカスタマイズされ利用範囲を広げています。

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将棋ブーム

 藤井聡太六段の活躍や羽生善治二冠の国民栄誉賞受賞などもあって今は空前の将棋ブームが到来しています。

 そうした状況もあって、日本将棋連盟公認の将棋ゲームアプリ「将棋ウォーズ」が人気で、18年3月末時点の利用者数は約430万人と過去1年間で3割増加、日々25万局以上の対局が行われているそうです。

 「将棋ウォーズ」を手掛けるHEROZ(ヒーローズ)が開発したAI(人工知能)は、初めて現役プロ棋士に勝利したAIとして知られており、「将棋ウォーズ」では対戦中に有料でAIの助けを借りることも可能です。

 また、「将棋ウォーズ」はスマホゲームでありながら、日本将棋連盟公認の免状・認定状(六段~5級)を申請することも可能で、将棋の全国大会の予選に使われることもあり、そういったことも人気の秘密です。

 尚、HEROZのAI技術は、建物の構造設計、品質管理、投資行動分析や相場予測などにも活用されています。
 
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/app/weblog/post

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世界の貿易総額

 世界貿易機関(WTO)は先日、2017年の世界の物品の貿易総額が前年比4.7%増と、6年ぶりの大きな伸び率になったと発表しました。

 WTOの事務局長は記者会見で、18年も19年も4%台の高い伸びが続くとの見通しを示しましたが、「貿易制限の影響は考慮していない」ことも付け加えています。

 ちなみに、2017年の国別の物品の貿易額(輸出入の合計)は、中国が4兆1050億ドル(約439兆円)で2年ぶりに首位に立ち、以下、下記のような順位となっています。

   1位 中国   4兆1050億ドル

   2位 米国   3兆9560億ドル

   3位 ドイツ  2兆6150億ドル

   4位 日本   1兆3700億ドル

   5位 オランダ 1兆2260億ドル


 尚、世界貿易機関(WTO、ワールド・トレード・オーガニゼーション)は国際的な貿易のルールを調整する国際機関で、サービスや知的財産権を含めた世界の貿易を統括しています。

 加盟国は公正でない貿易についてWTOに提訴でき、WTOは不当に高く設定された関税の引き下げを求めたり、輸入数量制限などの非関税障壁を取り除いたりすることを協議し、違反が認められた場合には経済的な制裁を課すことも可能となっています。

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世界の医薬品メーカー

 先日、武田薬品工業がアイルランド製薬大手シャイアーの買収を検討していると報じられましたが、参考までに世界の医薬品メーカーの医薬品売上高(医療用医薬品、ワクチン、ロイヤルティ等売上高で、大衆薬や動物薬、検査薬は除外)は下記のようになっています。※研ファーマ・ブレーンまとめ


                      2016年売上高

  1位 ファイザー(米国)        452億5900万ドル

  2位 ノバルティス(スイス)      427億0600万ドル

  3位 ロシュ(スイス)         416億2600万ドル

  4位 メルク(米国)          351億5100万ドル

  5位 サノフィ(フランス)       346億9200万ドル

  6位 ジョンソン&ジョンソン(米国)  334億6400万ドル

  7位 ギリアド・サイエンシズ(米国)  303億9000万ドル

  8位 グラクソ・スミスクライン(英国) 286億2900万ドル

  9位 アッヴィ(米国)         256億3800万ドル

 10位 アストラゼネカ(英国)      230億0200万ドル



 ちなみに、武田薬品は144億1500万ドルで17位、シャイアーは113億9700万ドルで22位。単純合算しますと258億1200万ドルで、ランキング9位に浮上します。


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空港ランキング

 商品やサービス等を評価するリサーチ会社は様々な分野に存在しますが、航空業界で影響力が大きいのは英スカイトラックス社です。

 スカイトラックス社は世界の550以上の空港について、施設の使いやすさ、トイレの場所、空港スタッフの語学力など39の指標を使い、約1400万人の空港利用者の声および独自調査をもとに評価を行っています。

 先日発表された「2018年の空港ランキング」ではシンガポールのチャンギ国際空港が6年連続で1位を獲得しており、トップ5(下記)はアジアの空港が独占しています。ちなみに日本の空港では、羽田の他、中部国際空港(7位)、成田国際空港(11位)、関西国際空港(13位)がトップ20入りしています。※順位の横のカッコは前年順位


   1位(1) チャンギ国際空港(年間利用者数6220万人)

   2位(3) 仁川国際空港(同5780万人)

   3位(2) 東京国際空港(羽田)(同7990万人)

   4位(5) 香港国際空港(同7030万人)

   5位(6) ハマド国際空港(カタール)(同3730万人)


 尚、スカイトラックスでは、空港から機内に至るまで800以上のサービスカテゴリーにおいて、乗客が5つ星レベルのサービスを体感できる航空会社を5スターに認定しています。

 今回5スターに認定されたのは、ANA、アシアナ航空、キャセイパシフィック航空、エティハド航空、エバ航空、ガルータ・インドネシア航空、海南航空、ルフトハンザ・ドイツ航空、カタール航空、シンガポール航空の10社で、日本の航空会社で最高ランクに認定されたのはANAのみで、ANAは6年連続で5スターを獲得しています。

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