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2018年6月

普段の準備

 牙を研いでいるイノシシを見て、キツネが不思議そうに尋ねました。

  「イノシシさん。どうして君は牙を研いでいるの?

   猟師がいるわけでもないし、危険が迫っているわけでもないのに。」


 それを聞いてイノシシが答えます。

  「たしかにそうかもしれない。だけど、いざという時に牙を研いでいたら

   間に合わないからさ。面倒でも、こうして牙を研いでおけば、

   いますぐにその時が来ても大丈夫なんだよ。」


 この話はイソップ寓話の中の一つで、不断の努力と普段の準備の大切さを示唆しています。

 もちろんそのような努力や準備はいつ役立つか分からず、無駄になる可能性もあります。しかし、何があっても大丈夫なようにしておくことは精神の安定(落ち着き)をもたらし、状況に関わらず冷静に対応することを可能にします。

 チャンスに際してもピンチに際しても状況を有利に運ぶには、いざという時のために普段どのような準備をしているかということが大切です。

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規制とイノベーション

 今日は規制とイノベーションについて話す機会があり、このテーマについて考えを巡らしました。規制はイノベーションを阻害する要因か?否、イノベーションを起こすきっかけか?どちらのポジションを取っても、尤もらしい議論は出来る気がします。

 要は与えられた環境をポジティブに見るか、ネガティブに見るか?グラスに半分だけ水が入っている状態を、半分も入っていると見るか?半分しか入ってないと見るか?にも共通した問題でしょうか。私は常にポジティブに取り組んでいきたいと思います!

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新月と満月

 あいにくの曇天のため姿は見えないかもしれませんが、今日は満月です。月の満ち欠けを基準にしている旧暦(太陰暦)では、新月から新しい月が始まり、十五日前後に満月を迎えます。

 新月や満月の前後数日間は、潮の干満の差の大きい「大潮」の時期でもありますが、海洋生物の産卵や狼男の例えをあげるまでもなく、身体のおよそ6割が水でできている私達人間も、潮汐と同じように月の引力の影響を受けている可能性があります。

 実際に、新月や満月の大潮の時は精神が高揚し、干満の差が小さい小潮の時は逆に精神は散漫になるといわれ、歴史的事件の多くはこの大潮の時期に起こっているとの検証や、犯罪発生件数や交通事故件数の増減は月の満ち欠けとの因果関係が認められるとの調査結果もあります。

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スパイス

 ジメジメとした梅雨時や夏場はどうしても食欲が落ちてきますが、こんな時に欠かせないのが『スパイス』です。『スパイス』と言いますと、“辛い”というイメージがすぐに浮かぶかもしれませんが、苦み、甘み、辛み、渋み、酸味などさまざまな味のものがあり、ポプリや入浴剤、お茶などに用いられるハーブ類もスパイスの一種です。


 香りづけ、臭み消し、辛みづけ、色づけなどに使われる植物性のものは全てスパイスであり、トマトや柑橘(かんきつ)類、香りの強い野菜なども広い意味でのスパイスと言えます。


 スパイスの主な活用法としましては、

・精神的な疲労や熱があるとき

 発汗作用のあるトウガラシやカレー粉を使った料理、アセロラやグレープフルーツ、タマリンドなどビタミンCを豊富に含む果物を食べるといいとされています。

・口臭が気になるとき

 バジルを噛んだり、フェンネル(ウイキョウ)の種子やグレープフルーツなどのビオフラボノイドを含み、ビタミンCが豊富な果物を食べることで口臭を取り去ります。

・なかなか寝つけないとき

 カモミールやタイムのお茶、クチナシの実とハトムギの煎じ液などを飲むと、神経の高ぶりが抑えられるといいます。

・ストレスがたまっているとき

 ローズマリーやセージのお茶、セロリとはちみつのジュースなどがいいとされています。


 その他、まだまだ多くの活用法がありますが、スパイスの役目は飲食物を美味しくするだけではなく、かつては防腐剤として珍重されていましたし、中国では漢方の生薬として広く利用されてきました。


 さらに、日本でも風邪をひいたときにショウガ汁をたらした葛(くず)湯を飲んだり、夏の食欲のないときに七味唐辛子などを利用したりしてきました。スパイスは料理の味に彩りを添えるばかりでなく、上手に活用することで健康の増進にも大変役立ちます。


 この梅雨時から夏場にかけましては、上手くスパイスを活用してみてはいかがでしょうか。

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水道局

 ワールドカップの試合に併せて、東京都水道局は水を供給するための水圧をダイナミックに変えているとのこと。セネガル戦に於いては、ハーフタイムの水の使用量が、その直前の43%も増えたとのことで、しかしその傾向は予め研究して分かっており、水圧を変えることで問題なく対応したとのことです。凄いですね。

 ハーフタイムにみんな我慢していたトイレに行くんでしょうね。確かにその時にちゃんと流れなかったら困りますね。しかしその技術にも驚きですが、そうしようとする姿勢にビックリです。他の国もそんなことするのでしょうか?ラテン系の国だと、国中で一緒にテレビに釘付けで、水道どころか、救急車も出動しないようなイメージがあります。あ、いや失礼しました。あくまでもイメージで、実際にはそんなことはないと思いますが、水道の圧力を調整するなんて、やらないですよね。

 本当のことは分かりません。でもラテンの友達に聞いても、そんなことやる訳ないよ!のひと言で終わってしまいそうです。私だって東京都水道局がそんなことしてるなんて夢にも思いませんでしたから。でも気になる。とっても気になる。各国の水道局に電話してみるか?でも返事してくれるのが、そもそも日本だけかなぁ。所変われば品変わる。こんなとこにもきっと国民性が出るんでしょうね。

 ポーランド戦もみんなトイレを我慢しそうです。水道局さん、よろしくお願いします!そしてありがとうございます!

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日本地図

 14世紀中頃、室町時代に描かれたと思われる日本最古(らしい)日本地図が見つかったとのこと。九州から東北まで描かれています。地名も、対馬、能登、伊勢、志摩などと今と同じ名前が書かれていて、大変興味深いです。但し、地図の向きは、九州が上で東北が下になっています。

 地図というと、北が上が一般的ですが、これは北極星を探して方角を定め、その方向に地図を置くと便利なので、そうなったようですが、その手法が欧米から日本に持ち込まれたのは明治時代なので、それまでは色々な方向があったのでしょう。

 でも何で九州が上なんだろう?描いた人はどこに居たのだろう?地図は、だいたい、行く方向、向かっていく目的地を上に持ってくるものだから、九州に、南に行きたいと思っていたのだろうか?この時代、文化・技術の中心は当然京都か大阪と思われるので、京に居ながら九州に行くことを想像して描いたのだろうか?

 福山にある、広島県立歴史博物館にあるようなので、今度そちら方面に行く機会があれば、見に行きたいと思います。

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上半期のベストセラー

 出版流通大手の日本出版販売(日販)は先日、今年上半期のベストセラーを発表しました。

 総合1位はメディアで何度も取り上げられた漫画「君たちはどう生きるか」で、2位以下は下記のようになっています。


  1位) 漫画 君たちはどう生きるか

  2位) モデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット

  3位) ざんねんないきもの事典

  4位) 君たちはどう生きるか

  5位) おらおらでひとりいぐも


 ちなみに、過去半年で個人的に最も感銘を受けたのは「SHOEDOG(シュードッグ) 」です。

 尚、ネット通販大手アマゾンの成長に伴い既存書店の数は減少傾向にありますが、蔦屋書店のようなカフェを併設した書店(ブックカフェ)や泊まれるブックカフェなどが店舗を増やしています。

https://www.nippan.co.jp/ranking/annual/

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も も

 英語でピーチ、仏語でペッシュと呼ばれるモモ。これからいよいよ旬を迎えます。その昔、シルクロードを渡ってギリシャ、ローマに伝えられ、17世にアメリカ大陸まで伝わったそうですが、原産国は中国です。「毛毛(もも)」といわれ、毛がいっぱい生えた硬い果肉だったそうです。

 多くの実がなることから豊穣(ほうじょう)の象徴とされ、古くから魔よけや不老不死の仙果として重宝されていました。

 「桃源郷」の語源は中国の漁師が迷い込んだ桃の花が咲き乱れる仙境(俗界を離れた清浄な土地)に由来します。もう一度行こうとして探しても、どこにも見つからなかったそうですが、西洋の「ユートピア」がくしくも「どこにもない場所」を指すのは「理想郷」の普遍性を示唆しているのかもしれません。

 桃には体を元気にしてくれる要素がたくさん含まれており、果肉には老化防止の働きがあり、葉はあせもや湿疹に効果があるそうです。また、種は血液の循環を良くする作用が、花はむくみを解消する働きがあるそうです。


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青ジソ

 初夏の食卓に彩りを添えてくれる「青ジソ」。露地物はこれから夏にかけて旬を迎えます。

 シソは漢字で『紫蘇』と書き、中国では人を生き返らせる力のある植物とされています。強力な殺菌作用があり、防腐効果はよく知られていますが、最近では抗アレルギー効果が注目されています。

 栄養価が豊富で特にビタミンAやCが多く、カリウム、カルシウムなどミネラルも含まれています。砂糖と水で煮出し、薄めて飲むと疲れを和らげる効果もあるそうですが、「人を生き返らせる力がある紫蘇(シソ)」、疲労を感じたときは試してみる価値がありそうです。

 スーパーなどで選ぶ際は、色鮮やかで、葉がみずみずしく、葉先までピンとしているものを選ぶのが良いです。表面が乾燥しているもの、傷のあるもの、軸の切り口が黒く変色しているもの、葉が茶色くなっているもの、黒い斑点が出ているものは避けた方がよく、また、大きくなりすぎたものは味も香りも余りよくないためやはり避けたほうがよいです。

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夏 至

 本日の「夏至」は一年の内で昼が最も長い日で、暦の上では夏季の真ん中にあたります。

 ちなみに、夏至の日を賑やかに祝う北欧の「夏至祭」は宗教的な祝日と伝統的な祝祭が融合したもので、三重県伊勢市の二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)の「夏至祭」は磯合にある夫婦岩の間から昇る朝日を拝し、心身を浄化する禊(みそぎ)の神事となっています。

 北半球の夏至は北回帰線上に太陽が来る日です。ですから香港辺りで太陽が真上に上がり、シンガポールでは北に太陽が上がり、南側に影が出来ることになります。自分の目で確認したことはありませんが、その筈です。日本語で夏至と書くと、究極の夏のようですが、世間は梅雨真っ只中で、全くそのような雰囲気はありません。

 欧米では夏は、日本で云う所の夏至に始まり、秋分で終わると捉えられています。そちらの方がしっくり来ますね。どこかで訳を間違えたのでしょうか?いずれにしても、ホットな夏が明日から始まります。

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降水確率

 例年ですと沖縄地方がそろそろ梅雨明けの時期ですが、日本列島はまだ広い範囲で雨の季節で、日々の降水確率は皆さま気になるところかと思います。

 降水確率とは「過去に同じような気象条件だった時に、1ミリ以上の雨が降った割合」であり、それを「降る確率」として示したものです。例えば降水確率50%という場合は「雨の降る確率が五分五分」という意味ではなく、過去の同じような気象条件の時に50%の割合で雨が降ったという実績を示しています。

 降水確率30%の予報が出された場合、統計的には100回同じ予報が出された時に30回は雨が降っているという意味で、過去のデータから発生確率を求めた「打率」に近いと言えます。

 降水確率は雨の降りやすさだけを表した数値で、雨が降っている時間、雨が降る地域や面積、雨の量や強度のことなどとは関連がありません。

 なお、時間経過を表す気象用語に「一時」と「時々」がありますが、例えば「一時雨」は予報期間の4分の1未満は雨、「時々雨」は雨が降っている時間の合計が予報期間の4分の1以上、2分の1未満の時の表現で、降雨時間が長いのは「時々雨」の方です。

 ちなみに、予報期間の2分の1以上、雨が降ることが予想される場合は「雨時々曇り」となります。

 ところで、気象庁は6時間先までの雨量の分布予想を「降水短時間予報」としてホームページで提供していますが、明日からは15時間先までの雨量分布を確認できるようになります。

 これにより、例えば前日夕方の時点で翌日明け方の降雨分布と雨量を知ることができ、土砂災害や浸水害の危険度分布なども表示できるため、大雨が予想される際に影響が及ぶ範囲と度合いを早めに確認でき、防災に役立つようになっています。

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県内総生産

 真夏並みの暑さが続いていますが、聞こえるのはセミではなく、鳥の声というところがこの時期のすがすがしさです。

 ところで、内閣府は先日、都道府県ごとの経済の実態をまとめた2015年度の「県民経済計算」を公表しました。その中から県内総生産の上位をご紹介させていただきます。

     ◇県内総生産(名目GDP)

        1位)東京都  104兆3400億円

        2位)愛知県   39兆5600億円

        3位)大阪府   39兆1000億円

        4位)神奈川県  33兆9200億円

        5位)埼玉県   22兆3300億円

 ちなみに、東京都のGDP(約9316億ドル、2017年の年平均レート112円で計算)はサウジアラビアやトルコ、オランダなどを上回って世界第17位。また、上位5都道府県合計のGDPはロシア、韓国、カナダ、イタリア、ブラジルなどを上回り、世界第8位の規模となります。

http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/kakuhou/files/h27/h27_kaku_top.html

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ジューンブライド

 欧州では「6月の花嫁は幸せになれる」と言われてきましたが、日本は梅雨の時期であるため6月の結婚(ジューンブライド)はイメージほど多くありません。

 婚約の際の指輪も欧州から伝わった伝統で、現代日本において男性から女性に婚約指輪を贈るのは約6割との調査結果があります。その際、婚約指輪に選ばれるのはダイヤモンドが9割以上だそうです。

 昔から「婚約指輪は給料3カ月分」という目安のようなものがありましたが、これはダイモンド市場を牛耳っていたデビアス社が1970年代に日本で行ったダイヤモンド販促キャンペーンの広告コピーです。

 当時の給料は10万円程度で、結納金は給料の2~3カ月分、その結納金の相場を参考に「婚約指輪は給料3カ月分」のフレーズがつくられました。

 現在の給与水準からすると80~100万円とかなりハードルが高くなりますが、実際には10~20万円の間で選ぶ人が多いようです。

 ダイヤ鉱山の世界最大手デビアス社は、採鉱・流通・加工・卸売を一手に引き受ける業界の巨人で、一時は世界のダイヤモンドの9割を支配下に置いていましたが、現在は市場シェアが3割から4割程度と言われています。

 デビアス社は長い間、人工ダイヤを宝飾品として扱ってきませんでしたが、方針を転換し、人工ダイヤのアクセサリー販売専門会社を立ち上げ、本格的に人工ダイヤの流通に乗り出します。

 キュービックジルコニアなどの模造ダイヤとは異なり、人工ダイヤと天然ダイヤは物理的構造も化学組成も同じですが、人工ダイヤの価格は天然ダイヤに比べかなり安価です。高品質の人工ダイヤは、鑑定士でも天然ダイヤと見分けがつけにくいほどで、人工ダイヤなのに天然ダイヤとして流通してしまうケースが増えているそうです。

 天然ダイヤの最大手が人工ダイヤの宝飾品を扱うことで、天然ダイヤと人工ダイヤの区別をはっきりさせる狙いがあるのかもしれません。

 ちなみに、デビアス社の人工ダイヤには肉眼では見えないほどの小さなロゴが入るそうです。

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父の日

 「地震・雷・火事・親父」の親父は、もともとは「大山風(オオヤマジ)=台風」だったそうです。

 時代を経るにつれ「オオヤマジ」が「オヤジ」に変化していったとのことですが、昔はこれが違和感がないほど「親父=怖い存在」という雰囲気がありました。

 今日は「父の日」です。発祥はアメリカですが、近年は「父の日」の認知度も高まり、百貨店などは特設コーナーを設け消費を喚起しています。

 ちなみに、父と母が対になった言葉は多く、例えば「自然は文明の母、労働は文明の父」「経験は知恵の父、記憶はその母」「必要は発明の母、ひらめきは発明の父」などがあります。

 また、「母なる大地」には「父なる太陽」あるいは「父なる空」という言葉が対になっています。手を伸ばせばいつも変わらず其処に在り、命を育む温かい大地のような母に対し、父は必要な時に必要な光を授ける存在であり、容易には手が届かない、時には雷も落とす厳しい存在でもありました。

 そして「海より深い母の徳、山より高い父の恩」という言葉もあります。

 「父」という字は手に斧を持った男性を表し、家族を守り、家族を養い、家族を率いるという役割を象徴しているそうですが、現代においてはどうなのかと、ふと思ったりします。

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心に残る名言

    父と母で二人 父と母の両親で四人

    そのまた両親で八人

    こうしてかぞえてゆくと

    十代前で千二十四人 二十代前では・・・なんと百万人を越すんです

    過去無量のいのちのバトンを受けついで

    いまここに自分の番を生きている

    それがあなたのいのちです

    それがわたしのいのちです

                              相田みつを

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オクラ

 「秋葵」と書いて「オクラ」と読みますが、今その露地栽培(温室栽培ではなく、通常の畑で栽培すること)の「オクラ」が旬を迎えています。


 「ぬめり」があるために好き嫌いがはっきりと別れているようですが、非常に栄養価が高い野菜であり、この「ぬめり」に整腸作用やコレステロールを減らす作用があり、「ぬめり」こそがベクチン等の食物繊維そのものです。


 ベクチンは血糖値の急上昇を抑える効果があり、糖尿病の予防にも役立ちます。また、カルシウム、鉄分、カロチン、ビタミンA・Cが含まれており、夏バテ解消にはもってこいの野菜です。

 スーパーなど店頭で選ぶ際には、緑色が濃く、表面の産毛がびっしりと生えたものを選ぶのが良いそうです。

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司法取引

 ゲーム理論を説明する際の代表的な例に「囚人のジレンマ」があります。

 共犯したと思われる2人の囚人(AとB)が、各々別室で取り調べを受けている状況をまず想定します。

 本来は2人とも懲役5年の刑が妥当ですが、互いに黙秘(協力)すれば証拠不十分で2人とも懲役2年に減刑されます。そこで取調官は(一方が黙秘している状況でもう一方に)自白(裏切り)すれば無罪放免にしてやるともちかけます。1人が自白し、もう一方が黙秘した場合、黙秘した方は懲役10年を科せられます。2人とも自白した場合は、ともに5年の懲役です。

 囚人Aの立場で考えれば、Bが黙秘した場合、自分も黙秘すれば2年の懲役、自分が自白すれば無罪放免となるため、自白をしたほうが得だということになります。Bが自白した場合は、自分が黙秘すれば10年の懲役、自分も自白すれば5年の懲役となるため、やはり自白が得策だということになります。

 Bの立場で考えても自白することが最適な選択になり、結果は両者の自白によってともに5年の懲役が科せられます。

 これがいわゆる「囚人のジレンマ」です。なぜ「ジレンマ」かと言いますと、互いに黙秘(協力)すれば懲役2年で済むのに、互いに自分の利得のために裏切るため、結果としてより低い利得(上記の場合は懲役5年)に甘んじることになるからです。

 先日から日本でも「司法取引」制度が導入されました。ハリウッド映画ではよく目にしますが、犯罪の証拠を提出したり証言するなど捜査に協力した見返りに、処分を軽くしてもらうことができます。これが司法取引です。

 司法取引の対象となるのは、贈収賄や脱税、カルテルや談合、粉飾決算、インサイダー取引などの企業犯罪の他、詐欺や恐喝、薬物・銃器犯罪なども含まれます。

 日本の犯罪捜査はこれまで、証拠を集め、取り調べによって容疑者から自白を引き出すことが最優先とされてきました。贈収賄や企業犯罪、暴力団犯罪などでは供述や証拠が得にくいため立件を見送らざるをえないケースがあり、実行犯だけが捕まりトカゲのしっぽ切りで終わるケースも少なくありませんでしたが、司法取引によって犯罪の大本をあぶり出す効果が期待できます。

 ただし、処分を軽くしてもらいたいために嘘の供述を行って無実の人を巻き込む恐れがあり、慎重な運用が求められています。

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ナメクジ

 カタツムリとナメクジ、似ています。ところでカタツムリの殻は、あれはヤドカリのように外部に存在するモノを拝借しているのではなく、自らの体の一部で、外的から身を守ったり、乾燥してひからびないようにしたり、或いは変温動物なので寒くなりすぎて死なないようにする機能があるそうです。なので、カタツムリは素っ裸のナメクジに比べて高機能発展型のように思えますが、実はナメクジの方が、カタツムリから進化した生物なのだそうです。

 ナメクジは殻がないがその分素早く動けるので外的から逃げやすい、しかも殻のない分小型なので、狭い隙間などにも逃げ込める、など、実はナメクジの方がしぶといようです。なるほど!これは、ヒトや組織、企業にも云えますね。戦車に対抗したハーフトラックもその類型でしょう。大きいこと、強いこと、よりも、機敏でないこと、変化しないことがリスクですね。

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梅 雨

 梅雨入り宣言が出され、しばらくはうっとうしいお天気とのお付き合いとなります。

 梅雨明けとなるのは、平年ベースで本州の場合、大方7月20日前後となっています(最も早かったのは2001年の7月1日ころで最も遅かったのは1982年の8月4日ころでした)


 その梅雨。「梅」(うめ)に「雨」と書いて『梅雨』(つゆ、ばいう)と読みますが、もともと「梅雨」は中国から伝えられた言葉で、梅の実のなる時期に長雨が続いたことから使われるようになったそうです。


 梅雨の季節になると、体調をくずしたりする人もいますが、これを乗り切る最適な食品の1つが『梅干し』です。「梅」の効用は含まれるクエン酸が胃液の分泌を高め、殺菌効果から胃の中をきれいにし、大腸での良性細菌の増殖を促進してくれるそうです。

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アスパラガス

 「疲れた時には、アスパラガスを食べるといい」と聞きます。今、その「アスパラガス」が旬を迎えています。柔らかさや香りはこの時期が1番で、サラダや炒め物に人気があります。


 スーパーなどで見かける「アスパラガス」は、ほとんどがグリーンです。ホワイトもたまに見かけますが、傷みやすいために缶詰が中心です。品種は同じで、芽が出る前に土盛りして地中で育てたのがホワイト、日光をたっぷり浴びたのがグリーンです。


 アスバラガスには、ビタミン群やアミノ酸の1種であるアスパラギン酸などが豊富に含まれていて非常に栄養価が高く、そのアスパラギン酸は新陳代謝を促すとともに、タンパク質合成を高める効果があり、疲労回復や滋養強壮に優れています。


 また、カロチン、ビタミンC、ビタミンEを同時に摂取することができ、抗瘍作用もあり、赤血球をつくるために必要な葉酸を含んでいるため貧血にも効果があるそうです。

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時間意識に関する調査

 セイコーホールディングスは全国の10代から60代の男女1200人を対象に実施した時間意識に関する調査の結果を「セイコー時間白書2018」としてまとめ先日公表しました。

 時間を管理するというよりも、時間に支配されている現代人の姿が浮き彫りになる内容ですが、その中から、仕事や家事・勉強をするオンタイムの1時間の価値とプライベートなオフタイムの価値の男女差は下記のようになっています。

                = 男性 =   = 女性 =

 オンタイムの1時間の価値    4542円    3222円

 オフタイムの1時間の価値  1万0751円    3702円


 男性がオンタイムと比べオフタイムに2.4倍ほどの価値を感じているのに対し、女性はオンとオフで時間の価値にほとんど差がないという興味深い結果となっています。

 また、1週間の中で最も大切にしている時間帯を選んでもらった結果、トップ3は下記のようになっています。


 (1位)金曜22時  (2位)土曜22時  (3位)月曜7時



 尚、今日の6月10日は「時の記念日」です。その日に天智天皇が水時計で初めて人々に時を知らせたという故事が由来となっています。

 「時の記念日」にちなみ、セイコーは「時間」について見つめ直すきっかけづくりのためとして、9日(土)・10日(日)の両日、銀座・和光の時計をお休みするそうです。

 ちなみに、東京銀座の中心にあり、時計塔がシンボルの和光は、旧服部時計店であり、現在もセイコーホールディングスの本店所在地となっています。

https://www.seiko.co.jp/timewhitepaper/2018/detail.html

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サッカーワールドカップ

 サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会は日本時間6月14日(木)の深夜24時にロシア対サウジアラビアのキックオフで幕を開けます。

 これまでの大会と比べて今一つ盛り上がりに欠けることが指摘されていますが、参考までに国際サッカー連盟 (FIFA) が昨日発表した最新のランキング上位は下記のようになっています。

    1位 ドイツ
    2位 ブラジル
    3位 ベルギー
    4位 ポルトガル
    5位 アルゼンチン
    6位 スイス
    7位 フランス
    8位 ポーランド
    9位 チリ
   10位 スペイン


 W杯出場のアジア勢は、オーストラリアが36位、イラン37位、韓国57位、日本は61位です。また、日本代表が戦う1次リーグのグループHは下記のような組み合わせとなっています。

   ポーランド( 8位) セネガル(27位)
   コロンビア(16位) 日本  (61位)


 尚、FIFAランキングは過去4年間の国際Aマッチ(各国代表チーム同士の公式国際試合)の成績を数値化し集計して決められており、代表チームの強さの目安となっていますが、このランキングの特徴として、欧州や南米の国のランクが高くなる反面、国際Aマッチの数が少ないアジア勢のランクが低くなる傾向があります。

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LGBT

 レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー。これらの言葉の頭文字を取って、これらの方々の総称をLGBTと云います。LGBTは、自分には関係ないと思う人もいるかも知れませんが、人口比率では約7%と云われており、それは左利きの人やAB型の人の人口比率とほぼ同じです。自分の家族や親戚、友人、同僚の中に左利きの人がいるように、普通に存在しているのです。

 プラトンは紀元前400年頃の人ですが、彼が書いた「饗宴」(シンポジオン)と云う本の中に出てくる、アリストファネスが説いた愛の形は、LGBTの存在を普通に前提として書かれているので、その頃は、LGBTは今より広く当たり前に認識されていたのでしょう。これは私のあくまでも思い付きの憶測ですが、その後宗教が生まれ、強くなってきて、宗教は或る意味で人口の戦いなので、人口を増やすために、LGBTを認めない風潮が、或る時期、或る地域で、強くなったのではないでしょうか?もちろんそれは理不尽なことです。

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癌の第 4の治療法?

 感染症を引き起こすウイルスを改造し、がん細胞だけを破壊して治療する技術が相次いで開発されているそうです。

 国立がんセンターなどが、膵臓(すいぞう)がんにだけ感染するウイルスを作り、人の膵臓がんを移植したマウスに注射したところ、約40日で腫瘍が消え、副作用は表れなかったとそうです。3年後には医師主導の臨床試験(治験)の実施を目指すとしています。

 また、鳥取大が天然痘の予防ワクチンに使われていたウイルスをがん細胞に感染したときにだけ増殖するよう改良。人の膵臓がんをマウスの腹部に移植して改変したウイルスを注射したところ、11日後にがんがほぼ消えたそうです。

 「オプジーボ」などの免疫療法とともに、手術や抗がん剤、放射線に次ぐ第4の治療法の有力候補として期待が一気に高まりそうです。

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バナナ

 栄養たっぷりで低カロリーの「バナナ」。果実の中で輸入量第1位であり、この時期に最も消費が増えます。

 日本に最初に入ったのは今から110年以上前の1903年。当初は台湾産バナナが中心で高級食材でした。1963年に輸入が自由化され、現在は主力のフィリピン産(90%超)を中心に糖度が高いインド産やベトナム産も出回っています。


 テニスやゴルフなどスポーツの舞台では栄養補給の定番となっており、東京マラソンでもランナーにはバナナが配られます。消化酵素のアミラーゼを多く含むためエネルギーの吸収効率が良く、血圧の上昇を抑える効果のあるカリウムが豊富に含まれており、脳梗塞や心筋梗塞などの予防に効果が期待できます。


 また、食物繊維やフラクトオリゴ糖が消化を促進し、便秘改善にも効果的だそうです。フラクトオリゴ糖には腸内のビフィズス菌を増やす効果があるされ、普段からバナナを食べている人は大腸がんになりにくいとも言われています。


 生産量はインドが1位、2位が中国、3位がインドネシア、そしてブラジル、エクアドル、フィリピンと続いています(2016年FAOSTAT調べ)。

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ユニコーン

 投資家や証券会社の間で「ユニコーン」と呼ばれる注目企業があります。

 先端分野で独自の技術や製品で急成長していく企業を「ベンチャー企業」と言いますが、評価額が10億ドル(約1100億円)以上で未上場のベンチャー企業を「ユニコーン企業」と呼びます。

 名前の由来となった「ユニコーン」(一角獣)は、額の中央に一本の角が生えた馬に似た伝説の生き物で、急成長し巨額の利益を生み出している(あるいは巨額の利益を生み出すことが期待できる)未上場の企業を、その希少性から「ユニコーン」と呼ぶようになりました。

 フェイスブックなどもかつてはユニコーン企業でしたが、現在はタクシー配車サービス「ウーバー」や宿泊シェアサイトの「エアビーアンドビー」、中国のスマホ大手「シャオミ」などがその代表格として知られています。

 日本では、LINEが上場した現在、6月19日に上場が決定したフリーマーケットアプリの「メルカリ」がユニコーン企業の一つで、2013年の創業からわずか5年、上場時の時価総額は3千億円を超えるとの予測もあります。

 2014年創業でAI(人口知能)の深層学習開発に特化した「プリファード・ネットワークス」もユニコーン企業で、昨年秋に行われた日経のユニコーン調査ではメルカリの評価額を遥かに凌駕しています。

 動画配信、ゲーム、FX取引、太陽光発電など多彩な事業を展開する「DMM」もユニコーン企業の1社に数えられます。

 同社の17年2月期の連結売上高は1823億円と、メルカリの連結売上高(2017年6月期)約220億円の8倍超、DeNAの売上高(18年3月期)約1400億円やLINEの売上高(17年12月期)約1670億円をも上回りますが、上場となりますとアダルトコンテンツのイメージが強いのがネックとなります。

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完全情報ゲーム

 一定のルールの下で勝敗を競う「ゲーム」にはいくつかの分類の仕方がありますが、その中に「二人零和有限確定完全情報ゲーム」というのがあります。

 二人零和有限確定完全情報ゲームとは、プレーヤーは二人で、相手の損はそのまま自分にとっての得になり、偶然の要素が入り込まず、全ての情報が与えられ(お互いに手の内がオープン)、必ず終了があるというものです。

 なにやら難しそうですが、オセロ、五目並べ、三目並べ、はさみ将棋などが二人零和有限確定完全情報ゲームに分類されます。

 これらのゲームの特徴は、理論上は完全な先読みが可能であり、双方のプレーヤーが最善の手を選択すれば必ず先手必勝か後手必勝か引き分けかが決まるという点にあります。

 完全な先読みと相互に最善の手を打つと仮定すれば、五目並べは先手必勝、三目並べは引き分け、6×6のオセロは後手必勝だと言われます。

 ただ、人間があらゆる手の可能性を考慮しつつ完全に先読みすことは困難であり、ミスを完全に排除することも難しいためゲームとして成り立ちます。

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国立公園

 大きな葉をもつバショウは、温帯性で耐寒性にも優れるため、日本でも古くから観賞用として栽培されてきました。

 葉などの見た目はバナナの木によく似ていますが、バナナ(沖縄の島バナナを除く)は日本では温室の中でしか栽培されず、露地で育つバナナらしき植物はみなバショウと思って良いそうです。

 バショウという名は中国名の「芭蕉」の音読みで、松尾宗房(むねふさ)は自宅の庭にあった芭蕉にちなみに、その名を俳号にしたとされています。

 ミズバショウは春の高山植物の代表花で、可憐なミズバショウの花が咲き始めた尾瀬国立公園では、本日山開きの式典が行われました。これから本格的な夏山シーズンを迎えます。

 ところで、国立公園発祥のアメリカではその大部分が国有地ですが、日本の国立公園はその面積の約4分の1は私有地となっています。

 標高3000m級の山々が連なる南アルプス国立公園も、その南部の大部分は特種東海製紙(旧・東海パルプ)の所有地であり、近辺の山小屋や山岳トイレ、ルート標識、登山道なども特種東海製紙の子会社である特種東海フォレストが運営管理しています。

 尾瀬国立公園においても例外ではなく、その群馬県側は全て(同公園全体の約4割、特別保護地区の約7割)が東京電力の所有地となっています。

 先の震災後、東京電力が尾瀬を手放すとの噂が流れましたが、付近の木道の整備や浄化槽式トイレの建設、湿原の復元、山小屋の経営などは現在も東京電力やその子会社の東京パワーテクノロジーが担っています。

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梅 雨

 汗ばむ陽気となり、そろそろ梅雨入りが気になる頃となりました。沖縄は既に5月8日に「梅雨入り」となっています。

 『梅雨』と言えば6月と思いがちですが、旧暦に直すと5月となります。昔の人は5月の雨を「さみだれ」(五月雨)と呼んでいました。

 もともと、「ばいう」(梅雨)は中国から伝えられた言葉で、梅の実のなる時期に長雨が続いたことから使われるようになったと言われています。

 また、梅雨(つゆ)を「梅」の「雨」と書くのは、梅の実が黄色く熟する季節の雨だからとも言われています。

 梅雨の季節になると、体調をくずしたりする人もいますが、これを乗り切る最適な食品の1つが『梅干し』です。梅の効用は含まれるクエン酸が胃液の分泌を高め、殺菌効果から胃の中をきれいにし、大腸での良性細菌の増殖を促進させたりします。

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ゴーヤー

 最近は、陽射しを遮る緑のカーテンとしての利用が増えたゴーヤーは、中国から渡来し沖縄で根付いたもので、今では全国的に代表的な夏野菜のひとつとなっています。

 ゴーヤーのビタミンCの含有量はキウイ以上で、ガン予防や眼精疲労、疲労回復などにも効果があるカロテンも含まれています。また、苦み成分には胃の粘膜を保護したり食欲を増進する効果の他、気持ちをシャキッとさせる効果もあります。

 旬は6月から8月頃までで、太くて緑色が濃く、全体の色が均一なもの、イボに張りがあり、細かく密になってつぶれていないものが新鮮で、表皮が黄色くなったものは熟れすぎだそうです。

 また、大型で果皮の緑色が薄く、イボの凹凸が大きいものは苦味が少なく、イボの凹凸が細かいものは苦みが強いと言われます。

 ちなみに、一般的には「ゴーヤー」や「ニガウリ」で通りますが、正式な和名は「ツルレイシ」です。発汗作用があり、涼を呼ぶとして「涼瓜」の名も持ちます。

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