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2018年10月

消費税

 2014年4月に消費税が5%から8%に引き上げられた際は、駆け込み需要(先食い需要)の反動によって消費が冷えこみ、増税直後の2014年4月~6月のGDPは前期比年率換算でマイナス7.1%にまで落ち込みました。

 来年10月には消費税が8%から10%に引き上げとなりますが、前回のような事にならぬよう、増税の影響を緩和する対策が検討されています。

 ちなみに政府が検討しているのは、増税後に買い控えが予想される住宅や自動車購入への支援、酒と外食を除く飲食料品の税率を8%に据え置く軽減税率の導入、キャッシュレス決済で買い物をした人に購入額の2%分をその後の買い物で使えるポイントとして還元する制度の導入、消費税還元セールの解禁、国土強靭化に向けた公共事業の拡大などです。

 消費税が5%から8%に引き上げられた際は、最終的な家計の負担は国民全体で8兆円程度増えたとされていますが、今回8%から10%に引き上げた場合の家計の負担は年間5兆6000億円程度増えると試算されています。

 ただ、対策として食料品の税率が8%に据え置かれることや、増税によって税収が増加した分の一部を幼児教育の無償化などに充てることから家計の負担は軽減され、最終的な家計の負担は国民全体で2兆2000億円程度にまで軽減すると見込まれています。

 尚、対策に必要な経費の計上で、来年度の一般会計予算は初の100兆円越えとなる公算が強まっています。

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ニュースパニック

 80年前のきょう、俳優のオーソン・ウェルズはラジオの臨時ニュースという形式で「火星人がアメリカを襲っている」と迫真の演技で放送を始めました。

 ハロウィンの特別企画としてSF小説「宇宙戦争」をラジオドラマ化したフィクションで、その旨を告げる「お断り」が放送中に何度もあったそうですが、聴取者の多くが本物のニュースと信じ込み、泣き叫ぶ人、ひたすら祈る人、火星人と闘うために義勇兵に志願する人がいたり、給水塔を火星人の宇宙船だと勘違いして銃で撃つ出来事が起きたり、全米規模でパニックが発生したと言われます。

 この社会現象は学問的な研究の対象となり、社会心理学者のハードレイ・キャントリルは、放送を聞いた人を以下の4つに分類しました。


  1】放送内容の非現実性から

    「ドラマだろう」と判断し、パニックにならなかった人


  2】新聞のラジオ欄をチェックするなどして、

            それがドラマであることを確認した人


  3】番組の真偽を確認しようとしたが、失敗してしまった人



  4】何もしないまま、それをニュースだと信じてしまった人


 こうして分類した上で、キャントリルは、流言やデマに惑わされないためには、【1】のように内容的な矛盾や妥当性から判断すること、【2】のように裏付けとなるデータや事実を確認することが必要であるとしています。

 また、キャントリルは、パニック予防として「批判能力」が必要だとしており、一つの解釈があったとしても、自分自身で確認するまでは素直には受けいれないことを説いています。こうしたことが欠如した場合、【3】や【4】がそうだったように、その他大勢とともにパニックに陥ると結論付けています。

 つまり、ある種健全な「疑いを持つこと」、「内容を確認すること」の2点が重要だということであり、適切な判断を行うためにはデータや事象の意味を正しく理解することも大切です。

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慣用句

 今更ながら日本語というのは難しいもので、意味を取り違えて使われているケースが多々あります。

 文化庁は国語に関する世論調査を毎年行っていますが、先日発表された最新の調査では、慣用句などの本来の意味と正答率は下記のようになっています。


  「やおら」  ※彼はやおら立ち上がった。

          正)ゆっくりと       39.8%
          誤)急に、いきなり     30.9%


  「なし崩し」 ※借金をなし崩しにする。

          正)少しずつ返していくこと 19.5%
          誤)なかったことにすること 65.5%


 尚、文化庁は「言葉は時代により変容する。『こうあるべきだ』と硬直的になりすぎ、他人の言葉遣いを責めることは望ましくない」というスタンスです。

 ちなみに、証券界には特有の言葉遣いがたくさんあり、例えば、出した注文を取り消すことを「丸にする」と言いますが、この場合の「丸」は「ゼロ」または「取り消し」の意味で使われます。

 「明日の打ち合せ、丸な」と言えば、「予定どおり」と勘違いしそうですが、実際には打ち合わせの予定・計画がなくなったことを意味します。

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ワカメとコンブ

 「若布」と書いて「ワカメ」、「昆布」と書いて「コンブ」ですが、食欲の秋に貴重な食材と言えるかもしれません。


 糖尿病や高血圧など生活習慣病が問題となっていますが、これらの病気には「肥満」が深く関与しています。生活習慣病とは、毎日の良くない生活習慣の積み重ねによって引き起こされる病気であり、日本人の3分の2近くがこれで亡くなっています。


 それに関連しまして、「ワカメ」や「コンブ」に含まれる成分に、代謝を活発にして脂肪の蓄積を抑える肥満抑制効果があることを以前に北海道大学の研究グループが確認しています。


 マウスを使い、エサの中に大豆油7%を入れて3週間飼育したところ、20グラム弱だったマウスの体重が平均39.7グラムになったのに対し、ワカメの脂質2%を混ぜた場合は、平均34グラムとなり、約14%体重が少なかったそうです。


 「食欲の秋」、これからは何を食べても美味しい季節ですが、肥満予防に繋がる可能性がある「ワカメ」や「コンブ」、この時期こそ見直してみる価値がありそうです。

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読書週間

 古代中国の唐代を代表する文人の韓愈(かんゆ)が残した詩の一節に「燈火(とうか)親しむべし」とあります。

 「秋になると涼しさが気持ち良く感じられ、あかり(燈火)になじむようになる」という意味で、秋は読書に適した季節であるとしたこの一節が「読書の秋」の由来とされています。

 今はちょうど読書週間(10月27日~11月9日)です。読書と言いましても興味は様々かと思いますが、兵法に関する本はビジネスマンや投資家によく読まれているジャンルの一つです。

 兵法書は戦いにおける戦術を記したもので、機を見て資金を投じたり引き上げたりする投資はもちろん、様々な場面で参考になる部分がたくさんあります。

 世に兵法書と呼ばれるものはたくさんありますが、かのナポレオンや武田信玄なども愛読していたとされる古代中国の兵法書「孫子」があまりにも有名です。

 孫子を含む7つの兵法書を「武経七書」と呼び、その中の一つ「六韜」は、まっすぐな針で釣りをしていたことで有名な太公望と周の武王との問答形式で記された書物です。

 六韜は文・武・龍・虎・豹・犬の六つの編からなり、その中でも戦略に詳しい「虎韜」は源義経が鞍馬山の天狗からその奥義を学んだという逸話などでも有名で、奥義書や秘伝書などを言い表す「虎の巻」の語源にもなっています。

 ちなみに、「虎の穴」と聞けば漫画・アニメの「タイガーマスク」で描かれた悪役レスラーの養成機関を想い出す方もいらっしゃるかと思います。実際にこの言葉は「タイガーマスク」の原作者・梶原一騎の造語だそうです。




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柿の賦

 正岡子規が「柿食えば・・・」の有名な句を詠んだのは明治28年の今日だそうです。

 以前読んだ本に「(柿は)日本の果物の中でもっとも美味い」といった意味のことが書かれていましたが、文人・武者小路実篤は「柿の賦」と題した詩を残しています。


           柿の花は目立たざりけり 
            人々は顧みざりけり
          されど柿の実は目立ちにけり
             人々は賞美せり

            柿の実は甘きが故に
           人々は柿は甘しと云いたり
            されど枝ぶり見よや
            甘しとは我は思わず

             我人々と同じく
             風雨にさらされ
              人々と同じく
           雪霜になやまさるれども
           我は天与の食物をとりて 
           その内より甘露を集めて
           わが実をつくりたるなり

         我は甘露の雨にうたれしことなく
          甘露の泉に根をはりしことなし
             されど我、その内より甘露をとりぬ

             我 又 かくの如きか

                       「柿の賦」 武者小路実篤


(意)その実の甘さを皆がほめるけれど、柿の木は甘露の雨を浴び、甘露の泉に浴したわけではない。あなたと同じように風雨にさらされ、冷たい雪や霜に悩まされ、与えられたままの環境で、枝を伸ばし根を張り、我が身より甘露を成し、皆が喜ぶ我が実をつくったのである。柿のごとく、かくありたし。

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天気予報

 肌に心地よい季節となりましたが、普段、天気予報を見ていますと、「快晴」・「晴」といった言葉がよく出てきます。一体、どの程度の違いがあるのでしょうか。


 調べましたら、「快晴」とは、雲量が0から1までの場合を言い、空をグルリと見渡して、雲が全く無いのが雲量0で、見渡した空の1割まで雲のあるのが雲量1となります。この割合で、雲量が2から6までを「晴」と言い、雲量が7以上を「曇り」と言うそうです。


 一時晴、或いは一時曇りの「一時」とは、予報の時間帯のうち4分の1未満を言い、仮に1日分(24時間)の予報でしたら、24時間の4分の1未満、すなわち6時間未満までが「一時」ということになり、半日分(12時間)の予報の場合は、3時間までとなります。4分の1未満であれば、たとえ1分間でも「一時晴れ」もしくは「一時曇り」となる訳です。


 また、「時々晴」「時々曇り」の「時々」とは、現象が断続して数回起こり、その合計時間が予報期間の2分の1未満のとき、または一時連続して起こるが、その時間が予報期間の4分の1以上2分の1未満のときを言うそうです。


 早い話、1日分(24時間)の予報の場合ですと、降ったりやんだり、降ったりやんだりして、その降った分の合計が12時間未満ならば「時々雨」ということになります。「一時連続して起こるが・・・」の意味は、半日分(12時間)の予報なら、降ったりやんだりがそう度々なくても、その合計が12時間の4分の1以上2分の1未満、つまり3時間から6時間未満の場合となります。


 「ぱらつく」という表現もよく聞きますが、これは、雨の時間的でなく量的な表現で、雨量5ミリ以下のことを言うそうです。細かい定義は別にしまして、こういった区別があるということを頭に入れて天気予報を見ると、また見方が変わってきます。

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天高く馬肥ゆる秋

 「天高く馬肥ゆる秋」と申しますが、実際にこの時期の晴れた空は高く見えます。

 空気の乾燥と気温の低下で、悪天候につながる上昇気流が起こりにくいというのが理由で、このことは大気中の細かいチリやホコリを減らす働きもあり、それゆえ空が高いところまで見通せて、高く感じるそうです。

 ところで、馬と言えば10月は14日の「秋華賞」、21日の「菊花賞」や28日の「天皇賞(秋)」など、知名度の高い競馬の重賞レースが相次ぎます。

 この場合の「重賞」という語は、英語で言うところの「パターンレース(Pattern race)」から来ています。パターンレースとは「毎年一定の時期に一定の条件で繰り返し行われる競走」のことで、「型どおりに重ねて賞を行う」との意訳から出来た言葉だそうです。

 重賞は、実際上「重要なレース」に違いないのですが、元となった「パターン」という言葉に「重要な」という意味はないとのことです。

 なお、「天高く馬肥ゆる秋」の慣用句は、秋になって晴れ渡るようになると馬も食欲を増して逞しくなってくることから転じて、秋晴れを表現する言葉として使われています。

 しかし元々の意味は、古来中国では秋になると北方の騎馬民族が秋の実りを略奪しにやってくるため、「馬肥ゆる」には北から略奪しにやってくることへの戒めの意味があるそうです。

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Tリーグ

 卓球の新リーグ「Tリーグ」が明日開幕します。

 Tリーグのレギュラーシーズンは10月から翌年3月までで、女子が神奈川県、愛知県、大阪府をホームタウンとする4チーム(大阪府から2チーム)で、男子が埼玉県、東京都、岡山県、沖縄県をホームとする4チームが参加。

 2020年の東京オリンピックに向けた強化に専念したいとしてTリーグ参加を見送った有力選手もいますが、日本のトップ選手の多くが顔をそろえ、ポルトガルやルーマニア、シンガポール、韓国、香港などからも強豪が参戦します。※福原愛さんの夫、江宏傑選手(台湾)も琉球アスティーダの選手としてTリーグに参戦。

 日本の卓球人口(過去1年間に1回以上卓球をした人)は700万人以上とも言われ、「温泉卓球」や「ピンポン」レベルも含めて、性別・年齢を問わず気軽に行えるスポーツとして浸透していますが、今回のリーグ開幕を期に国民的スポーツとしての定着が期待されています。

 開幕戦(男子:T.T彩たまvs木下マイスター東京)は両国国技館で今夜7時から。Tリーグ理事の福原愛さんをスペシャルキャスターに向かえ、BSテレ東(旧BSジャパン)で生放送されます。

 ちなみに開幕戦の「Sプレミアムシート」(1枚10万円)は売り出し早々に完売したそうですが、本日14時時点でプレミアムシート(6万円)やアリーナエンドペア(4万円)などはまだ残がありました。



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つぼみ

 全国で、春に咲く筈のソメイヨシノの花の開花が、多く発見されているとのこと。北海道から九州までの広い範囲にまたがるようです。これ自体驚きですが、その理由にも驚きました。

 春に咲く桜の「花芽」は7~8月の夏に作られるとのこと。そしてそれは、暖かければ開花に至ることが出来るのですが、桜の葉から花芽に送り込まれるホルモンが、花芽の活動を止めるとのこと。今年は台風の強風や塩害によって一部の桜の葉が落ちてしまったので、このホルモンが出ずに、花芽の活動を止められず、かつ台風の後に暖かい気候もあったので、一気に開花に至ったとのこと。

 全てが初耳で、興味津々です。春は、枝の皮の下につぼみが、見えなくても張って来ているので、張るから春。そう理解していたのですが、実はつぼみの芽は、前年の夏から既にあったとは。何ごとも、きれいなものを咲かすためには、長い期間の、見えないところでの綿々とした活動が必要なのですね。これは様々なことに当て嵌まることだと思います。

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イチジク

 漢字で『無花果』と書いて『イチジク』。不老長寿の果物とも呼ばれ、果実の内側に花があり、外側からは見えないことから漢字では『無花果』と書くそうです。そのイチジクが今、旬を迎えています。


 主な産地は、愛知、和歌山、大阪、福岡、兵庫。この5県で全国のほぼ6割を生産しています。1日に1果熟すことから「一熟」と呼ばれた・・・等々、名前の由来には諸説があります。


 聖書にもたびたび登場する「イチジク」は世界最古の栽培果樹といわれ、エデンの園でアダムとイブが食べた禁断の果実はイチジクという説があります。一般的にはリンゴと思われていますが、当時の中東ではリンゴが採れなかったことや、アダムとイブが恥ずかしくて前を隠していた幅の広い葉っぱがイチジクの葉として描かれているからだそうです。


 店先で選ぶ際は、ぽってりと丸みがあり、果皮に張りと弾力があって香りのよいものが良いそうです。へたの切り口に白い液がついているものは新鮮な証拠で、お尻の部分が裂けそうになり、ヘタのところまで赤褐色に染まると食べ頃です。

 皮を剥くときは、じくの付け根の方から剥く方が綺麗に剥けるそうです。

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気温と服装の目安

 関東北部、栃木県の日光や鬼怒川、群馬県の赤城山などでは紅葉が見頃となっているそうです。

 つい先日まで「暑い、暑い」と言っていたような気がしますが、すっかり肌寒くなってまいりました。

 今日のような気温ですと上着が欠かせませんが、参考までにその日の最高気温を基準にした「気温と服装の目安」はおおよそ下記のようになっています。


  25度前後    半袖と長袖の分かれ目

  23度~20度  長袖
           薄手の上着と半袖の組み合わせ

  20度~15度  上着、セーターなど

  15度以下    冬服着用の目安

  10度以下    厚手の上着、コートなど


 もちろん個人差はありますが、最低気温が15度を下回るようになりますと冬布団の出番だそうです。

 ちなみに、木々が色づき始めるのは最低気温が8度を下回るようになってからと言われ、関東南部や平地で木々が色づくのはもう少し先です。

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べったら市

 明日から秋の「土用」入りです。土用とは本来季節の変わり目のことを言い、四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前に年4回あります。

 土用の期間は2週間ほどあり、秋の土用が明ければ「立冬」で、暦の上では早くも冬が到来します。

 そんな時期の風物詩、日本橋大伝馬町にある日本橋七福神の一柱、宝田恵比寿神社の門前では200年以上前から続く恒例のえびす講が始まりました。

 えびす講は、神無月の留守を守るえびす神に1年の無事を感謝するとともに五穀豊穣・大漁と商売繁盛を祈願するえびす神社の祭礼で、宝田恵比寿神社のえびす講に関しては「べったら漬け」がよく売れたことから「べったら市」とも呼ばれます。

 ちなみに「べったら漬け」は、大根を塩と麹(こうじ)で漬けたもので、名前の由来は麹がべったり付いているからとか、むかし若者が街ゆく女性に漬物の大根をべったり付けてからかったからなどと言われ、昔ならお江戸・日本橋、現代では東京の名品の一つとなっています。

 ところで、昔の城下町では、材木町や鍛治屋町、大工町などの町名が示しますように、同業の職人は同じ地域に住んでいました。

 伝馬町もその一つで、使者や物資を馬で運ぶ伝馬制度(駅伝制度)の拠点として機能し、その役割上、伝馬町は城の大手門からほど近い場所に置かれていいました。

 日本橋には大伝馬町と小伝馬町がありますが、大伝馬町は五街道向けの伝馬を担い、小伝馬町は江戸内部の伝馬を担ったそうです。

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統計 の日

 きょうは統計の重要性を国民によく理解してもらうために設けられた「統計の日」です。

 日々様々な統計を見聞きしますが、統計データがすべて客観的かつ有用とは言えず、望む結果を導きだすための作為を持って偏ったデータを抽出すれば印象を操作することも可能です。

 マーク・トウェインが19世紀のイギリスの首相ベンジャミン・ディズレーリの言葉として紹介した「嘘には三種類ある。嘘、大嘘、そして統計だ。」そのことを指摘しています。

 黒豆と白豆の入った大きな樽の中の、黒豆と白豆の割合を調べるにはすべて数えるのが最も確かなやり方ですが、それでは時間も手間もかかるため、樽からある程度の量を取り出して割合を調べるのが一般的です。

 いわゆるサンプル調査で、黒豆と白豆がよく混ざり、散らばり具合が均一であれば一握りの豆でかなり正確におおよその全体象を把握することができますが、黒豆の層や白豆の層からサンプルを取り出したり、わずかな量で全体を測ろうとすればデータの正確さは失われます。

 ネット上のアンケート調査で「〇〇な人が8割」などいう結果が出ましてもインターネットをよく利用する人で、そのアンケートに触れる機会があり、自己申告をいとわなかった人に限られた意見とみなすことができます。

 官僚が持ち出す統計データの中には、嘘ではないにしても、政策実現のために都合の良いデータを選んで見せているケースがあるかもしれません。

 作為や主観によって統計データが影響される恐れはありますが、だからと言ってすべての統計データが当てにならないというわけではありません。相場は統計データによっても動きます。

 全体を推測し、判断の基となる仮説をたてるには統計データは必要不可欠なものです。

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発酵と腐敗

 スーパーなどの店先では旬のブドウが所狭しと並んでいます。このブドウを「発酵」させたものがご存知の通りワインであり、更に「蒸留」・「熟成」させるとブランデーとなります。


 ウイスキーもブランデーと同じく蒸留酒で製造方法はほとんど同じですが、ウイスキーは穀物を原料とし、ブランデーはブドウ(現在は全ての果実)を原料としているところに違いがあります。


 気になりましたので改めて「発酵とは何か?」を調べてみますと、「発酵」とは微生物の働きによって物質が変化し、人間にとって有益に作用することであり、逆に人間にとって有用でない場合は「腐敗」と言います。


 「蒸留」とは、その「発酵」を終えた「モロミ」に熱を加え、アルコールや香味成分を取り出す工程です。「モロミ」とは、原料と麹(こうじ)、水、酵母を発酵させた、かゆ状の酒のもとです。


 では、「麹」とは何か?となりますが、食品を発酵させるためにはカビ(コウジカビや青カビなど)や酵母(ビール酵母やパン酵母など)や細菌(乳酸菌や納豆菌)などの微生物が必要であり、その微生物の一つが麹で、米や麦などの穀類や豆類を発酵させるコウジカビを繁殖させたものです。


 そして、最後に「熟成」ですが、物質を適当な温度などの条件のもとに長時間置いて、ゆっくりと化学変化を起こさせることです。一般的に発酵させた後に、寝かせて熟成させるという意味を表し、それによって特殊な風味・うまみが出ます。


 普段よく聞く言葉ですが、調べてみますと奥は深いです。


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キノコ

 秋はキノコの美味しい季節ですが、キノコと聞いて思い浮かべる名前は、シイタケ、マツタケ、エノキダケ、ナメコ、マッシュルーム・・・等々、数多くあります。


 全国の主婦に好きなキノコを訪ねたアンケート調査では、第1位はシイタケ。シイタケはシメジやマツタケと同じキシメジ科で、日本では古来から親しまれてきています。特有の香りは好き嫌いが分かれるようですが、どんな料理にも使えるなど実用性を評価する声が多く、70%以上が好きと答えています。


 「主婦が好きなキノコ」の順位は、下記のようになっていました。


 1.シイタケ    (シイ、カシなど広葉樹の枯れ木や倒木に生える)
 2.マイタケ    (ミズナラなどブナ科広葉樹の根元に生える)
 3.エノキダケ   (広葉樹の切り株に発生)
 4.ナメコ     (ブナの倒木や切り株に群生)
 5.マッシュルーム  (英語のmushroomはキノコ全般)
 6.ホンシメジ   (ミズナラなどの雑木林、マツとの混成林に群生)
 7.エリンギ    (東欧や地中海沿岸が原産)
 8.ブナシメジ   (ブナなど広葉樹の倒木や枯れ木に発生)
 9.キクラゲ    (広葉樹の枯れ木などに付く)
10.マツタケ    (香りは傘、味は軸。主にアカマツ林に自生)


 マツタケは10位と意外にふるいませんが、「食べたことがない」「ほとんど食べない」が半分近くを占めるなど、家庭では縁遠い食品なのかもしれません。ちなみに、マツタケを好んで食べるのは世界で日本だけだそうです。

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食欲の秋

 「食欲の秋」と申しますが、食べ過ぎには気を付けたいところです。糖尿病や高血圧などの生活習慣病に「肥満」が深く関与しているためです。

 生活習慣病とは、毎日のよくない生活習慣の積み重ねによって引き起こされる病気であり、日本人の3分の2近くがこれで亡くなっています。


 それに関連しまして、「ワカメ」や「コンブ」に含まれる成分に、代謝を活発にして脂肪の蓄積を抑える肥満抑制効果があることを以前に北海道大学の研究グループが確認しています。


 マウスを使い、エサの中に大豆油7%を入れて3週間飼育したところ、20グラム弱だったマウスの体重が平均39.7グラムになったのに対し、ワカメの脂質2%を混ぜた場合は、平均34グラムとなり、約14%体重が少なかったそうです。


 「食欲の秋」、これからは何を食べても美味しい季節ですが、肥満予防の効果が期待できる「ワカメ」や「コンブ」、見直してみる価値がありそうです。

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紅白対抗戦

 今は小中学校の秋の運動会の時期ですが、当世の運動会では校庭でバーベキューをしたり、ドローンを許可なく飛ばす親がいるそうです。

 また、我が子以外の子も写った写真を了承なくSNSにあげて個人が特定され、付きまといを受けるようになったとの事例があり、そうした点でも注意が呼びかけられています。

 ところで、運動会などでよく見かける紅白対抗戦の起源はおよそ800年前の昔に遡ります。

 紅白戦は源氏が白旗、平家が紅旗を挙げて戦ったことに由来しており、紅白試合を辞書で引きますと源平試合と出てきます。

 また、囲碁は中国から伝わった盤上の陣取り合戦ですが、伝来当初は、高貴な色と考えられていた黒石は上手な方が持ち、下手あるいは目下が白石を持ったそうです。

 それが逆転したのは鎌倉時代の頃で、やはり源氏のシンボルカラーが白だったことに由来するそうです。

 東西対抗形式で行われていた名残で東西に分かれて取り組みを行う相撲の場合は、東が格上で、あえて色分けしますと東が青(青龍)、西が白(白虎)となります。

 ボクシングでは基本的にチャンピン側(もしくはランキング上位者)が赤コーナー、挑戦者側が青コーナーになります。

 これには、挑戦者はチャンピオン側の赤を見て「闘士を燃やせ」、チャンピオンは挑戦者側の青を見て「王者らしく冷静に振る舞え」との意味があるそうです。

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テイラー・スウィフト

 世界の音楽市場では、米アップルの「アップル・ミュージック」のように音楽データを受信しながら再生するストリーミングが主流となっています。

 例えばアップル・ミュージックで楽曲を提供するには、力関係から言ってアーティストはアップル側のルールに従わざるをえないという事実がありますが、世界的なポップスターのテイラー・スウィフトは以前、アップルのルールに従うことを拒否し、世界最大の企業・アップルにルールの変更をさせたことがあり、その年の「世界で最も影響力のある女性100人」にも選ばれました。

 それだけ影響力のあるテイラー・スウィフトは、これまでは政治的な発言を意図的に避けてきました。しかし、彼女は昨日、フォロワー数1億1200万人のインスタグラムを更新し、来月の米中間選挙では民主党(反トランプ)候補に投票することを表明しました。

 これに対しわずかな時間で膨大な数の支持や擁護、批判や中傷が集まり、論争が巻き起こっています。

 11月6日の米中間選挙までおよそ1カ月。オバマ前大統領は後任のトランプ大統領を辛辣に批判し、選挙活動に関与していますが、アメリカの大統領は退任すれば表舞台から遠ざかり、政治的発言を控えるのが一般的であるため、オバマ前大統領の動きは異例中の異例です。

 その効果はともかく、オバマ前大統領の露出増は前大統領に代わる選挙の顔がいない米民主党の人材不足のあらわれでもあります。

 これまでは岩盤支持層(キリスト教福音派、白人労働者層など)を持つトランプ大統領の優位性が指摘されてきましたが、大きな影響力を持つテイラー・スウィフトが政治的立場を鮮明したことで票がどのように動くかに関心が集まっています。

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10連休

 報道によると、今日の閣議を起点に来年の天皇陛下の退位と即位などのスケジュールが基本的に決定し、4月27日から5月6日まで10連休が実現する流れとのこと。因みに土曜日スタート月曜日エンドの10日間です。

 10連休か。一生に一度どころか、約200年ぶりの出来事であり、極めて稀な慶事であるので、個人的にもしっかりとお祝いをしたいと思いますが、それでも10連休は長い。何をして暮らそうか。日本中はどこ行ってもめちゃくちゃ混んでいると思われます。
 
 さて、そこでどうしましょうか?

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IMFと世銀

 インドネシアのバリでは昨日から本日午後までG20財務省・中央銀行総裁会議が開催され、それに合わせて本日から毎秋恒例の国際通貨基金(IMF)と世界銀行の合同年次総会が3日間の日程で同地で開催されます。

 ちなみに、IMFと世銀はどちらも1944年に設立が決定された国際機関で、いずれも本部は米ワシントンD.C.に置かれています。

 IMFは国際収支上の問題が発生した加盟国に資金を融資して支援する(1997年のアジア通貨危機時の韓国などへの金融支援)など、国際通貨体制の安定と維持・通貨危機の予防などを目的としており、各国中央銀行の取りまとめ役のような役割も担っています。

 IMFは定期的に発表する世界経済見通しなどを通して、世界経済に影響を与えるリスクを明確にし、世界経済とその成長見通しに関する詳細な分析も行っています。

 一方の世銀は、一般的な「銀行」とは業務内容が異なり、発展途上国への開発援助と技術支援を主としています。IMFと世銀は国連システムの中の姉妹機関で、業務は相互補完の関係にあり、共に国際金融秩序の根幹を成しています。

 尚、以前は国際復興開発銀行(IBRD)を指して世界銀行と呼んでいましたが、現在は国際開発協会(IDA)とあわせて世界銀行と呼んでいます。

 IBRDとIDAに、国際金融公社(IFC)、多国間投資保証機関(MIGA)、国際投資紛争解決センター(ICSID)の5機関を総称して世界銀行グループと呼び、すべて世銀総裁の指揮・統括下にあります。

 また、IMFのトップには欧州出身者、世界銀行の総裁には米国人が就任するというのが慣例となっています。



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米国で最も裕福な400人

 米経済誌フォーブスが米国で最も裕福な400人を発表しました。保有資産額1600億ドル(約18兆円)のジェフ・ベゾス氏(アマゾン・ドット・コム創業者)をトップに以下のような順位となっています。


    
 1位)1600億ドル ジェフ・ベゾス    (アマゾン創業者)

 2位) 970億ドル ビル・ゲイツ     (マイクロソフト創業者)

 3位) 883億ドル ウォーレン・バフェット(投資家)

 4位) 610億ドル マーク・ザッカーバーグ(フェイスブック創業者)

 5位) 584億ドル ラリー・エリソン   (オラクル創業者)


 フォーブスの長者番付で資産額が1000億ドルを超えたのはベゾス氏が初で、保有するアマゾン株の株価が過去1年で約2倍になったことからベゾス氏の資産は1年で785億ドル増加し、この増加額も過去最高です。

 ちなみに、トランプ米大統領の保有資産額は前年と変わらずの31億ドル(約3500億円)で、259位となっています

 尚、フォーブスでは今回、慈善活動への貢献度を1~5の範囲でランク付けを行っています。ゲイツ氏やバフェット氏、ザッカーバーグ氏らが最高ランクの5を獲得したのに対し、トランプ大統領は最低ランクの1となっています。


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豊洲市場

 すったもんだした築地市場の移動は結局行われ、明日、豊洲市場は開場するようです。色々な問題があったり、或いは実は無かったり、でも結局は、いずれにしろこれから問題は起きる筈で、しかしそれらに対して黙々と、綿々と、強い思いを持って、市場の皆さんが改善を続けていくのでしょう。恐らく築地もそうだったし、今までもそうだったように、これからもそう云った活動を積み重ねていくのでしょう。

 お鮨屋さんなどのお店に於いても、当初は市場が遠くなったり、色々な不便や、勝手が違うことがあるでしょう。しかしこれも恐らくとても速いスピードで、順応と改善が行われていくでしょう。そのダイナミックな変化を感じることは、数十年、もしかしたら一生、再び経験することは出来ないかも知れないので、明日以降は暫く抑えていた東京でお鮨を食べることを再開し、その体験を楽しみたいと思います。

 何事も、変化はいいことです。伝統も、変化の積み重ねの上にあるのだと思います。豊洲市場、明日は開場おめでとうございます!

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変化できる者

 花札やトランプを作っていた任天堂が、世界的な家庭用ゲーム機メーカーに変貌したように、創業時と違う形で成長し生き残ってきた企業は少なくありません。

 例えば、化学肥料が発祥の信越化学は、現在でこそ塩化ビニール樹脂や半導体ウエハで世界最大のメーカーとなっていますが、1973年の第一次オイルショック時に社内の慎重論を押し切って米国の塩ビメーカーを完全子会社したことが同社発展の礎になっています。

 東レの飛躍のきっかけは同社がまだ東洋レーヨンだった1951年、米デュポンからナイロンの製造技術を導入したことに始まります。

 デュポンが開発したナイロン66と、東レが独自開発したナイロン6はよく似た商品であっても物性としては違うものでしたが、将来の特許係争を危惧した東レはデュポンの特許に使用対価を支払う決断をしました。

 その際、デュポンに支払った金額は、当時の東レの資本金の約1.5倍にもなる巨費でした。社運を賭けた無謀ともいえる決断に内外から批判もあったそうですが、とにもかくにも東レのナイロンは戦後日本の経済復興を牽引するほどの大発展を遂げ、それまで2流メーカーに甘んじていた同社を一躍業界トップに押し上げました。

 三越や松下(現パナソニック)の専属配送業者だったヤマト運輸は、1970年代、日本経済が戦後初のマイナス成長に落ち込み、大口貨物輸送の採算悪化やオイルショックの追い打ちで経営危機に直面しますが、それまで前例のなかった個々の家庭を顧客とする小荷物配送(宅配事業)を開始し危機を脱します。

 イビデンは揖斐川(いびがわ)水系の電力会社として創業したのが始まりで、その後、カーバイト、カーボン、プリント配線基板、セラミックファイバー、半導体パッケージなど、時代の変化に合わせて事業を切り開いてきたという歴史があります。

 こうした事例は、進化論を唱えたイギリスの自然科学者チャールズ・ダーウィンの以下の言葉を思い出させます。


 「 最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。

   唯一生き残るのは、変化できる者である。」



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赤い羽根共同募金

 松下幸之助の商売哲学に「商売は世の為、人の為の奉仕にして、利益はその当然の報酬なり」、または「売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永久の客を作る」というのがありますが、松下幸之助の経営哲学には「奉仕」という概念が色濃く投影されています。

 欧米では奉仕の一形態に「ノブレス・オブリージュ」という考え方があります。

 これは「富や名声を持つ者の社会的義務、自発的で無私の行い」という意味の言葉で、ゲイツ夫妻が創設した世界最大の慈善基金団体に数兆円の私財を寄付したウォーレン・バフェット氏のような例もあります。

 お金を出すことだけが「ノブレス・オブリージュ」ではなく、もちろん富や名声がなくても、自分の経験や知識を他人に分け与えてもよく、地域のボランティアに参加するのでも構いません。

 「与える」ことと「与えられる」ことは表裏一体。1日から始まった赤い羽根共同募金などもその精神に則っています。

 ちなみに、赤い羽根共同募金は社会福祉法第113条によって定義された特別な社会福祉事業で、民間団体の運営ではありますが実質的には民と官の共同事業となっています。

 寄付をするともらえる1本あたり1.6円のあの赤い羽根は、三銃士やロビンフッドのように、昔のイギリスでは勇気と正義のシンボルとして真の騎士道精神を持った者だけが兜や帽子につけることを許されたそうです。

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戻りガツオ

    『初ガツオ』と『戻りガツオ』

 随分と涼しく秋らしくなりましたが、山口素堂の俳句に「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」とあります。初夏の訪れを告げるのが『初ガツオ』なら、秋を堪能させてくれるのが『戻りガツオ』です。


 春以降、黒潮にのって太平洋岸を北上する『初ガツオ』に対して、夏から秋にかけてUターンして南へ産卵のために下ってくるのが『戻りガツオ』で、餌を追いながらの長い航海によって体も春先に比べて一段と大きくなっているため、脂肪の乗りが倍加し、時にはマグロのトロより美味しいとまで言われてい
ます。


 室町時代からカツオは非常に珍重され、織田信長などは産地から遠く離れた岐阜城や清洲城に生の鰹(カツオ)を取り寄せて家臣に振る舞ったとされています。また、信長は「鰹節」を『勝男武士』と表して、勝ち戦の祈願にも使ったそうです。


 春の『初ガツオ』に比べて価格が半額程度ということもあり、秋の魚として秋刀魚(サンマ)と人気を二分している『戻りガツオ』。たたきにしてショウガ、ワケギ、ニンニクをかけてしょうゆかポン酢で食べるのが一般的ですが、脂肪の乗った新鮮な刺し身はまた格別です。

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コーヒー

 温かいインスタントコーヒーが美味しい時期となりました。そのコーヒーを毎日飲むと糖尿病の予防に効果があるそうです。日頃コーヒーを飲む人は飲まない人に比べ、糖尿病やその一歩手前の「境界型」になるリスクが1~4割程度低くなるそうです。


 調査をしたのは九州大学の研究グループで、糖尿病が発症する「相対危険度」は、コーヒーを飲まない人を1としますと、1日に1~2杯飲む人は0.6。3~4杯では0.7、5杯以上飲む人は0.8となっています。また、糖尿病の境界型になる場合の危険度は、コーヒー1~2杯で0.8、3杯以上は0.6となっています。


 コーヒーが糖尿病発症に及ぼす効果のメカニズムはまだ分からないそうですが、コーヒーを飲む習慣に糖尿病の予防効果があることはほぼ確実としているだけに、コーヒー通の方には、ちょっと嬉しい話です。

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余るものは足らぬ

 江戸時代の天才相場師、本間宗久は「足らぬものは余る、余るものは足らぬと申すことあり」と今に伝えています。

 足らないと分かっているものは、用心して調整しながら消費するので最後は余るようになり、反対にたくさんある思うと油断して、次の手当てもしないで無駄に消費してしまい、結局は足らなくなってしまうということを言っています。

 家計なども上記のとおりですが、経済活動に置き換えてみますと、メーカーが限られ売れ行き好調なマーケットは新規参入が増え、しだいに過剰供給となり採算が悪化することになります。一方、メーカーがひしめくマーケットは、見切りをつける業者も多く、その後再び需要が盛り上がった時は生産が追いつかないほどの繁盛となります。

 つまり上記の言葉は需給や景気の循環(サイクル)を言い表しています。

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神無月

 10月は全国の八百万(やおよろず)の神々が、来年の天候、農作物や酒の出来不出来、人の縁結びなど諸々の相談のため出雲へ出払ってしまうため「神無月」とも言われますが、留守を預かる留守神もいます。

 その代表が、七福神の一柱で、烏帽子をかぶり、肩に釣竿、大きな鯛を抱えたご機嫌なおじさんの恵比須さま(えべっさん)です。恵比須さまは、海と漁業の神であり、農村にあっては田の神となり、商売繁盛の神でもあります。

 ちなみに、昔は中央の権力が及ばない異邦の者のことを「えみし」とか「えびす」と呼んでいたことから、恵比寿さまも外来の、海を渡ってくる神であったとされています。

 恵比須さまにはいくつかの系統があり、その一つの蛭子系恵比須の総本社が兵庫県の西宮神社で、毎年正月の十日えびすの際は参拝の一番乗りを競う神事「福男選び」が大変有名です。

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心に残る名言

        この道を行けば どうなるものか

        危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし

        踏み出せば その一足が道となり

              その一足が道となる

          迷わず行けよ行けば分かるさ

                   一休宗純

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 「柿が赤くなれば、医者が青くなる」という言葉があるほど栄養価が高い「柿」。そろそろその「柿」が出回り始めます。

 歴史のある果物だけに「柿」にまつわる日本の食文化は多様です。生で食べたり、干し柿にしたりするほか、柿の葉ずしや柿ようかんなど食材として広く用いられています。


 その「柿」(かき)という言葉は欧州でも通じる名称で、日本と同じく「カキ」と発音されるそうです。欧州に知られたのは江戸時代で、18世紀末にスウェーデンの学者のツーンベリーが日本を訪れ、初めて見る柿に興味を示したことがきっかけだそうです。


 珍しさのあまり、神々の食べる果物という意味を示す「ディオスピロス・カキ」と名づけました。今でもスペインやイタリアでは甘柿をデザートとして珍重して食べるそうです。

 柿の生産量ベストスリーは、1位が和歌山県、2位は「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」の奈良県、3位は福岡県となっています。

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観点望気

 気象衛星や天気図などなかった昔は、自然の様々な現象から天気の予測を行っていました。「富士山が笠(笠雲)をかぶれば近いうちに雨」等が代表例で、これを「観点望気」と言います。

 「鰯雲は雨の報せ」もよく知られており、「北風が南風に変わると雨」あるいは「茶碗の飯粒がきれいにとれる時は雨」などもあります。

 好天に関するものとしては「秋は西が明るいと晴れ」「朝虹は雨、夕虹は晴れの前兆」「トビが鳴いて空を舞えば日和」「夕焼けに雨なし」等々。

 風に関するものには「星が激しくまばたくと強風」「高い雲と低い雲が逆方向に流れると強い雨風」「秋雨蒸し暑ければ大風」「朝、西空に虹が見えたら突風の前兆」などがあります。

 他にも地域ごとに様々な言い伝えがありますが、田畑や山を生活の場にしていた人々(農家や猟師)にとりましては「明日は晴れか雨か」が重要であり、海に関わる人(漁師)は「風はどうか」という観点に重点を置いていたようです。


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