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2018年12月

睡眠不足だと太る?

 何かと忙しい師走、ついつい睡眠不足になる方も多いかと思います。


           「睡眠不足だと太る?」


 以前、米国のスタンフォード大学とシカゴ大学の研究チームが、「睡眠不足だと食欲が増えて太る傾向があるのは、食欲を高めるホルモンの分泌が増える一方、エネルギー消費を促すホルモンが減るのが原因である」とする調査結果を発表していました。


 これまで、睡眠時間と食欲ホルモンの相関関係は動物実験では分かっていましたが、人間で実証されたのは初めてです。20台前半の健康な男性12人を対象に、睡眠時間が2日連続で1日4時間の場合と9時間の場合を比較したところ、4時間だと主に胃から分泌され、食欲を高める「グレリン」の血中濃度が平均28%増える一方、エネルギー消費を促す「レプチン」が18%減少。実際に全員が強い食欲を訴えたそうです。


 また、別の調査では、1日の睡眠時間が常に5時間の集団は、8時間の集団に比べ、グレリンが平均14.9%多く、レプチンが15.5%少ないと判明しています。


 「睡眠不足だと太る」というのは、どうやら本当のようですが、いずれにしましても、健康のためには、しっかりと睡眠をとること、これが重要ですね。


 ちなみに、『メタボリックシンドローム』とは、内臓脂肪型肥満によって、さまざまな病気が引き起こされやすくなった状態を言い、治療の対象として考えられるようになっています。


 肥満症や高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病は、それぞれが独立した別の病気ではなく、肥満、特に内臓に脂肪が蓄積した肥満(内臓脂肪型肥満)が原因であることが分かってきたことが、その背景にあります。

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伝言ゲーム

 伝言の早さと正確さを競う「伝言ゲーム」というのがあります。10人前後が横に並び、出題された文章を記憶し耳打ちで次々に伝えていくのですが、最後まで正しく伝わるのは稀なことです。

 噂話のたぐいもそうで、かなり誇張されたり、違う内容となってしまうことが少なくありません。最近はインターネットやメッセージアプリなどの普及で内容が真実であるかどうかに関わらず、瞬く間に話が広ります。


 以前、ある地方銀行に起こった事態も「伝言ゲーム」が引き起こしたパニックといえます。顛末を簡単にご紹介いたします。

 ある日、「○○銀行がつぶれるそうです。」というメールが不特定多数の人に送られました。翌日の昼ごろにはかなりの範囲で噂が広がり、預金引き出しを求める客が増え始めたようです。(以下、新聞記事)

~~

 現金自動受払機(ATM)の現金が一時的に不足して長い行列が出来たことなどがまたうわさとなって広がり、県内全域に拡大。知人同士でメールで伝え合ったりインターネットの掲示板にも取り上げられた。さらに家族や職場、買い物先などで口コミの形で次々と伝わり、午後5時ごろには本支店やATMは各地で長蛇の列になった。
 
 このうち○○の本店ATMコーナーの行列は午後6時過ぎ、200人近くに達した。並びながら携帯電話で連絡を取り合い、さらに「テレビでも流したらしい」「ラジオで聞いた」など根拠のない情報も流れた・・・。

~~

 その日の夕方は県内全域で携帯電話がつながりにくくなったと言います。もちろん、その銀行及び管轄区域の財務支局はすぐに完全否定しましたが、はじめに発信された情報が悪意のあるいたずら目的であるとすれば迷惑千万な話です。

 インターネットは情報の伝播速度を飛躍的に高め、一旦発信された情報は瞬時に広がります。ほとんどの場合、情報の内容が真実であるかどうかということは二の次・三の次、取りあえず行動することが得策のようになってしまいます。場合によっては噂が元で事実となってしまうこともあるかもしれません。

 仕方がないことではありますが、誰もが確かな証拠がないにも関わらず周りの行動に影響されてしまいます。掲示板等の発言に影響されて売り買いするのもこの類で、私達はこういった環境に身を置いているということを認識する必要があります。

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江戸の女形誕生

 遊女は遠い昔から存在しました。かの「万葉集」に出て来る「遊行女婦(あそびめ)」は巫女(=シャーマン)兼芸能者兼遊女でした。巫女は化粧をし、美しい衣装を身に着け、「語り」「唄い」「踊り」、神と交信して、予言・占いを行いました。そして、神霊が巫女に憑依した段階は「狂い」と呼ばれ、狂いは性行為に繋がりました。つまり巫女(遊女)は、神事・芸能・性の技巧に優れていたのです。

 歌舞伎の始祖とされる出雲の阿国は、出雲大社の巫女を自称していましたが、全国を遊行し、神事と芸能と売春を行った「歩き巫女」だったと言われます。出雲の阿国は男装という「傾いた(=奇抜な)」格好で、性の逆転と官能美を売り物にし、踊りを踊りました。それが「傾き(かたぶき)踊り」⇒「かぶき踊り」となったのです。かぶきに「歌舞伎」と言う字が当てられるのは、後の事になります。

 その踊りを遊女屋が真似て客寄せに使ったのが「遊女歌舞伎」、江戸時代初期には、戦国時代からの遺風で衆道(男色)が行われ、男色の相手をする若衆を抱える業者もその踊りの真似をし、それが「若衆歌舞伎」と呼ばれます。

 遊女や若衆にうつつを抜かし、主人への忠義がおろそかになることを恐れた江戸幕府は、寛永六年(1629)に遊女歌舞伎を、そして、承応元年(1652)には若衆歌舞伎を禁止します。歌舞伎役者は、興行して、芸を売らなければ商売になりませんので、若衆の前髪を切る事と、物真似狂言づくしの二点を誓って、幕府に興行再興を願い出ます。それを受けた幕府は、承応二年(1653)、女でもなく、若衆でもない、野郎頭(成人男子の髪型)の男が演じる「野郎歌舞伎」の興行を認めます。

 しかし、成人男子だけで演じる芝居であっても、ストーリー的に女性が登場しなければならない物語もあります。そこで、「女」に扮して芝居を行う成人男性、つまり、女形の誕生となったのです。

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中国製造2025

 
 中国が市場原理を導入し経済再建を最優先する「国内改革・対外解放」路線に舵をきったのは、1978年12月18日に始まった共産党第11期中央委員会第3回総会(3中総会)においてで、きょうは40年の節目にあたります。

 40年の間に中国は飛躍的な発展を遂げ、中国の国内総生産(GDP)は人民元ベースで約220倍にまで増加し、世界第2位の経済大国となりました。

 改革開放を進める中で中国の安い労働力を求めて海外資本による工場進出が相次ぎ、中国は「世界の工場」と呼ばれるようになりましたが、人件費の高騰と途上国の追い上げに直面し、その地位は東南アジア諸国に取って代わられています。

 また、中国の製造業は組み立てが主で、基幹部品や根幹の技術は外国産であり、「製造大国」ではあっても「製造強国」ではありませんでした。

 そうした状況を打破しようと打ち上げられたのが「中国製造2025」という産業高度化のための長期戦略プランです。

 同プランは、中国は25年までに製造強国の仲間入りを果たし、建国100周年となる49年までに製造強国の先頭グループに入るとの目標を掲げ、米国に代わって中国がテクノロジー分野で覇権を握るというのが最終目標とされています。

 中国の産業高度化プランは先進国の技術盗用も是としており、その先兵とされているのが、中国人民解放軍や中国共産党との関係が深いファーウェイやZTEのような企業です。

 トランプ米政権はこうした中国の動きに危機感と苛立ちを募らせ、自国ハイテク産業を巨額補助金で支援する政策は競争上不公正との理由で「中国製造2025」の撤回を求め、中国製品に対する制裁関税を発動、さらにはファーウェイの製品を締め出し、同社幹部を逮捕するに至っています。


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心に残る名言

  人は海のようなものである。

   あるときは穏やかで友好的。あるときはしけて、悪意に満ちている。

   ここで知っておかなければならないのは、

   人間もほとんどが水で構成されているということです。

                          アインシュタイン




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ブ リ

 師走の魚と書いて「鰤」(ブリ)。旬は脂が乗る冬であり、この時期のブリは「寒ブリ」と呼ばれます。


 日本では昔、武士や学者などは成人して元服すると、幼名とは違った名を名乗りましたが、魚も成長すると風味が変わるので、呼び名が変わる魚があります。これが『出世魚』で、子供の成長や知人の栄進を祝福する時、この『出世魚』を贈呈することがあります。


 その代表が「ブリ」です。地域によって呼び名が変わりますが、関東では大きくなるにつれて「ワカシ」→「イナダ」→「ワラサ」と名が変わり、「ブリ」になると体長が1メートルにも達します。東京周辺では、養殖物を無条件に関西の若魚の呼び名である「ハマチ」と呼ぶことも多くあります。


 関西では「モジャコ」→「ワカナ」→「ツバス」→「ハマチ」→「メジロ」→「ブリ」と呼ぶところが多いようです。

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訪日外国人客数

 今年は6月に大阪北部地震、7月に西日本豪雨、9月には台風第21号の影響で関西空港が大ダメージを受け完全封鎖、同月6日は北海道胆振東部地震が発生するなど自然災害が相次ぎました。

 今年の世相を反映した『創作四字熟語』の優秀作品および入選作品に、台風の「台量発生」や地震によるブラックアウトの発生で「地震暗来」など、自然災害に関連した作品が目立つのも当然です。

 また、相次ぐ自然災害で訪日外国人客数の伸びが鈍化し、9月には5年8月ぶりに前年実績を下回りましました。

 しかしその後持ち直したことで、明日にも年間の訪日外国人客数が3000万人を突破し過去最高を更新する見通しです。

 ちなみに、訪日客数が初めて1000万人を越えたのは2013年で、その後の推移は下記のようになっています。


  ※年間の訪日外国人客数        (前年比)

       2013年 1036万人  24.0%増

       2014年 1341万人  29.4%増

       2015年 1973万人  47.1%増

       2016年 2403万人  21.8%増

       2017年 2869万人  19.3%増

       2018年 3・・・万人

  政府目標【2020年 4000万人】


 尚、11月の訪日外国人客数は今週水曜日に発表されますが、1月から10月までの累計は約2610万人(前年同期比9.7%増)となっています。

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みずほ総研の予測

 この時期は1年を総括する話題が増えると同時に、来年を予想する記事も増えてきます。

 昨日ご紹介したサクソバンクの「2019年大胆予測」と同様、みずほ総合研究所が発表した「2019年テールイベント」もその一つで、発生する可能性は低いものの、そうなった場合の影響は大きく、かつ重要度の高いと思われる項目を列挙していますのでご紹介させていただきます。


 1)米大統領弾劾

   保護主義と国内分断による経済・社会への悪影響が露呈、共和党が民主
   党と組んでトランプ大統領を弾劾

 2)英国EU離脱撤回

   離脱協定が決裂し、メイ首相は辞任の上総選挙へ。労働党が勝利し、離
   脱取りやめの是非を問う国民投票を実施、離脱取り止めが選択される

 3)中国、為替操作国認定

   激化する米中関係を背景に米財務省は中国を為替操作国に認定、米中関
   係悪化に端を発したグローバルリスクオフを背景にドル円は100円割
   れ、原油価格40ドル割れで新興国不安に波及

 4)北朝鮮開発に周辺国参画

   米中首脳会談、南北首脳会談が奉功し、凍結されていた豆満江開発(中
   朝露国境)などが再始動、日本も条件付きでの参画を検討へ

 5)新卒通年採用が急増

   企業は就職協定廃止への対応を前倒し、新卒通年採用が急増。副業やテ
   レワークも一気にブームとなり、「働き方改革」元年に

 6)消費増税再延期

   米中貿易摩擦の激化と気候変動がグローバル経済の停滞を招き、安倍首
   相が3度目の増税延期を表明。日米欧の中央銀行は出口を封印、緩和モ
   ードへのバイアスも

 7)自公維3党連立内閣発足

   参院選で自公の議席が3分の2を割るが、維新の連立参加で対応し、改
   憲の国民投票実施へ。IRにもはずみ

 8)キャッシュレス

   消費増税対策として導入されるポイント還元が追い風となり、急速にキ
   ャッシュレス化が進展。2025年のキャッシュレス決済比率40%の
   目標を大幅な前倒しで達成。

 9)元年ベビーブームで関連消費が急増

   新天皇即位と改元に合わせた元年ベビー誕生が相次いで、関連商品の販
   売は急増。2019年末の総人口はまさかの前年比プラスに

10)ラグビーW杯 日本快進撃で経済効果

   アジア初となる大会で日本代表チームが地の利を生かしてベスト4、イ
   ンバウンド需要増加など経済効果も。訪日外客数4000万人を前倒し
   で達成
https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/today/rt181212.pdf
 サクソバンクの予測と、2018年版では「ビットコイン人気の後退」が一致、2019年版では「英国で労働党政権誕生」が一致しています。尚、「元年ベビー」は身近でも話題になっています。

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人気温泉地ランキング2019

 今の時期は特にそうですが、温泉でゆったりくつろぐのは至福の時間です。

 ところで、参考までに旅行サイト「じゃらんnet」の約1万1千人の会員の意見を集計した「人気温泉地ランキング2019」が発表されていますのでご紹介させていただきます。

 ・全国人気温泉地ランキング(もう一度行ってみたい温泉地)

  1位 箱根温泉(神奈川県) 
  2位 草津温泉(群馬県)
  3位 登別温泉(北海道)

 ・全国温泉地満足度ランキング(行って満足した温泉地)

  1位 奥飛騨温泉郷(岐阜県)
  2位 白骨温泉(長野県)
  3位 わいた温泉郷(熊本県)
https://www.jalan.net/jalan/doc/etc/onsenranking/onsenranking_index.html
 ちなみに、全国の旅行会社(本社主要部門、営業本部、支店、営業所含む)約1万6千カ所に配布した投票用紙での投票を集計した2019年の「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の総合順位トップ5は下記のようになってます。

  1位 加賀屋(石川県 和倉温泉)
  2位 八幡屋(福島県 母畑温泉)
  3位 稲取銀水荘(静岡県 稲取温泉)
  4位 白玉の湯泉慶・華鳳(新潟県 月岡温泉)
  5位 草津白根観光ホテル櫻井(群馬県 草津温泉)

http://www.ryoko-net.co.jp/?page_id=149

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冬 至

 今日は年間を通して夜が一番長く昼が最も短い「冬至」です。ずっと昔はこの日が一年の始まりと考えられており、世界各地に残る冬至祭は、太陽の力が最も弱まった日が無事に過ぎ去り、太陽の復活を祝う日でした。

 ちなみに、冬至を指す「一陽来復」は「冬が去り、春が来ること」を意味すると同時に「悪い事が続いたあと、ようやく物事が良い方に向かうこと」でもあります。

 また、冬至には「ん」がつく物を食べて、一陽来復の運気上昇にあやかり、無病息災を願う風習が各地に残ります。「ん」がつく食べ物とは、大根や蜜柑(みかん)もそうですが、よく言われるのは下記の7つで、いわゆる「冬至の七種(ななくさ)」です。

   南瓜(なんきん)かぼちゃ
   人参(にんじん)
   蓮根(れんこん)
   金柑(きんかん)
   銀杏(ぎんなん)
   寒天(かんてん)
   饂飩(うんどん)うどん

 「ん(運)」がつく食べ物は「いろはにほへと・・・ん」で一陽来復、また最初に戻る縁起物。柚子を融通、冬至を湯治にかけて柚子湯に入るのは願掛けでもあります。

 歳の暮れと新年を迎える準備が合わさった忙しさの中でも守られてきたこうした習慣には、家族の健康への気遣いとこれからの無病息災への願い、そして新しい年を迎える前の禊ぎの意味合いがあったとされています。

 ところで、クリスマスはキリストの誕生日と一般に思われていますが、新約聖書にキリストの誕生日を特定する記述は無く、異教徒を取り込む過程においてその習俗(冬至祭)も一緒に取り入れてキリスト教の祭日としたのがクリスマスの始まりだそうです。

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2019年度予算

 本日閣議決定しました2019年度予算案の内訳をご紹介したいと思います。ちなみに今回は当初予算で初めて100兆を突破しています。


 2019年度予算案    101兆4564億円(歳入=歳出)

 (歳入) 税収       62兆4950億円
      税収外収入     6兆3016億円
      公債金      32兆6598億円※公債依存度32.2%

 (歳出) 国債費      23兆5082億円
      一般歳出     61兆9632億円
      地方交付税交付金 15兆9850億円


 尚、国の会計には上記一般会計以外に、特定の財源を特定の使途にあてる形で運営されている「特別会計」と、特別の法律によって設立された全額政府出資の法人(日本政策金融公庫等)の「政府関係機関予算」があります。

 参考までに、国の予算(収支)を年収740万円(子育て世帯の平均年収、2017年国民生活基礎調査)の家計に置き換えてみますと以下のようになります。


【国の予算】             【家計】

 税収等     62兆4950億円   年収       740万円
                   
 国債費     23兆5082億円   ローン元利払C -278万円
 地方交付金   15兆9850億円   田舎への仕送り -189万円

                    (可処分所得    273万円)

 税収外収入   6兆3016億円   給与外収入     74万円
 公債金     32兆6598億円   不足金(借入)  387万円

 ─────────────────────────────────

 一般歳出    61兆9632億円   生活費      734万円


 国の借金残高     1131兆円   ローン残高 1億3395万円



 国の予算を家計に例えますと、生活を維持するためには収入だけでは足りず、年間400万円近い借金をし、ローン残高は年収の18倍超にまで膨らんでいます。


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景気循環

 戦後は十数回の景気の波(景気循環)がありましたが、戦後最長は2002年2月から2008年2月まで73カ月(6年と1カ月間)続いた景気拡大期で、低成長が続き実感に乏しかったことから「かげろう景気」などとも言われました。

 その次に長かったのは1965年11月を起点に景気拡大が57カ月(4年と9カ月)続いた「いざなぎ景気」で、「天照大神が天の岩戸に隠れて以来の好景気」というのが名称の由来です。

 「いざなぎ景気」の時は、10%を超える経済成長が持続し、新三種の神器(3C:カラーテレビ、クーラー、カー)が普及しました。英国を抜いて世界第3位の経済大国になったのもこの時期です。

 現在も景気拡大期にありますが、内閣府は本日、昨年9月時点で景気拡大の長さが58カ月(4年と10カ月)に達し、「いざなぎ景気」を超えて戦後2番目の長期拡大期にあることを正式に判定しました。

 ちなみに、景気拡大が今月まで続けばこれまでの戦後最長に並び、来年1月まで続いていれば戦後最長となります。

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イメージと実際の隔たり

 1円から始めて、2円、4円、8円・・・と前日の倍額を貯金していった場合の30日目の貯金額のついてイメージと実際には大きな隔たりがあります。

 実際に上記のような貯金を続けた場合、10日目の貯金額は512円、15日目に1万円を超え、20日目は約52万、25日目で1677万円、30日目には5億3687万円を貯金箱に入れることになります。1円から始めた貯金ですが、30日目の残高は10億円に達します。

 イメージと実際がかなり違うといっことは株も然りですが、たとえば株で1週間ごとに8割の儲けと、6割の損を繰り返した場合、結果はどうなるか想像できますでしょうか?

 1週間ごとに繰り返すとすれば、8割の儲けの後の6割の損失で2週間後には2割の利益が残る、このようなイメージを抱く人が少なくありません。

 2割の利益が確保できるならば良好なパフォーマンスですが、実際には決してそのようにはなりません。当初予算1000万円で実際に計算してみますと下記のようになります。

    1000万円 
  → 1800万円(+80%) 
  →  720万円(-60%)
  → 1296万円(+80%)
  →  518万円(-60%)
  →  933万円(+80%)
  →  373万円(-60%)・・・


 これを繰り返しますと、当初資金の1000万円は1年後にはわずか2千円にまで減少します。

 たまに勝つため儲かっているような気になりますが、トータルで計算するとマイナスになるというのは、ギャンブルなどでよく聞く話で、「資金の管理は感覚で行ってはいけない」ということの一例です。


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還 暦

 十干(じっかん=甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸)を繰り返し並べたものと、十二支(じゅうにし=子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥)を繰り返し並べたものの組み合わせが、ちょうど六十で一巡します。つまり六十年経つと(満年齢六十歳、話中にあるとおり数え年では六十一歳)、自分が生まれた年と同じ干支(えと・かんし)に戻りますので、これを還暦(かんれき=暦が還る)、本卦還り(自分の生まれた干支(本卦に還る)と言いいます。

 ちょっと長くなりますが、干支六十通りの組み合わせは、順に

 01甲子(きのえね・コウシ)、02乙丑(きのとうし・オツチュウ)、03丙寅(ひのえとら・ヘイイン)、04丁卯(ひのとう・テイボウ)、05戊辰(つのえたつ・ボシン)、06己巳(つちのとみ・キシ)、07庚午(かのえうま・コウゴ)、08辛未(かのとひつじ・シンビ)、09壬申(みずのえさる・ジンシン)、10癸酉(みずのととり・キユウ)。

 11甲戌(きのえいぬ・コウジュツ)、12乙亥(きのとい・オツガイ)、13丙子(ひのえね・ヘイシ)、14丁丑(ひのとうし・テイチュウ)、15戊寅(つちのえとら・ボイン)、16己卯(つちのとう・キボウ)、17庚辰(かのえたつ・コウシン)、18辛巳(かのとみ・シンシ)、19壬午(みずのえうま・ジンゴ)、20癸未(みずのとひつじ・キビ)。

 21甲申(きのえさる・コウシン)、22乙酉(きのととり・オツユウ)、23丙戌(ひのえいぬ・ヘイジュツ)、24丁亥(ひのとい・テイガイ)、25戊子(つちのえね・ボシ)、26己丑(つちのとうし・キチュウ)、27庚寅(かのえとら・コウイン)、28辛卯(かのとう・シンボウ)、29壬辰(みずのえたつ・ジンシン)、30癸巳(みずのとみ・キシ)。

 31甲午(きのえうま・コウゴ)、32乙未(きのとひつじ・オツビ)、33丙申(ひのえさる・ヘイシン)、34丁酉(ひのととり・テイユウ)、35戊戌(つちのえいぬ・ボジュツ)、36己亥(つちのとい・キガイ)、37庚子(かのえね・コウシ)、38辛丑(かのとうし・シンチュウ)、39壬寅(みずのえとら・ジンイン)、40癸卯(みずのとう・キボウ)。

 41甲辰(きのえたつ・コウシン)、42乙巳(きのとみ・オツシ)、43丙午(ひのえうま・ヘイゴ)、44丁未(ひのとひつじ・テイビ)、45戊申(つちのえさる・ボシン)、46己酉(つちのととり・キユウ)、47庚戌(かのえいぬ・コウジュツ)、48辛亥(かのとい・シンガイ)、49壬子(みずのえね・ジンシ)、50癸丑(みずのとうし・キチュウ)。

 51甲寅(きのえとら・コウイン)、52乙卯(きのとう・オツボウ)、53丙辰(ひのえたつ・ヘイシン)、54丁巳(ひのとみ・テイシ)、55戊午(つちのえうま・ボゴ)、56己未(つちのとひつじ・キビ)、57庚申(かのえさる・コウシン)、58辛酉(かのととり・シンユウ)、59壬戌(みずのえいぬ・ジンジュツ)、60癸亥(みずのとい・キガイ)となります。

 本、平成三十年(2018)の干支は、35番目の戊戌(つちのえいぬ・ボジュツ)。新年号となる来年は、当然、36番目の己亥(つちのとい・キガイ)になります。

 また、慶応四年・明治元年(1868)戊辰の年に始まった新政府軍と旧幕府側との戦いを戊辰(ぼしん)戦争と呼ぶのは皆様ご存知のとおりです。阪神タイガースのホームグランドは、大正十三年(1924)甲子の年に出来たので甲子園(こうしえん)球場。天智天皇九年(670)庚午の年に造られた戸籍が庚午年籍(こうごねんじゃく)。皇弟の大海人皇子(天武天皇)が天武天皇元年(672)壬申の年に起した反乱が壬申(じんしん)の乱。明治十五年(1882)壬午の年に朝鮮の漢城で起こった日本公使館焼打ち事件を壬午(じんご)軍乱。

 明治十七年(1884)甲申の年、日本の援助を得て改革を企図した開化派がソウルで起したクーデターを甲申(こうしん)政変。明治二十七年(1894)甲午の年に、後に日清戦争を誘発した農民戦争を甲午(こうご)農民戦争。丙午(へいご=ひのえうま)に生まれた女性は亭主を焼き殺すと言う迷信もあります。明治四十一年(1908)戊申の年に桂太郎内閣の要請により明治天皇が出した詔(みことのり)が戊申詔書(ぼしんしょうしょ)。慶長十四年(1609)己酉の年に朝鮮国王が対馬の宗氏に与えた文書が己酉(きゆう)約条、などなど、歴史にも多くの干支が刻まれています。

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英国のEU離脱

 英国の欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)を巡ってはまだ紆余曲折ありそうですが、英国がEU離脱合意案を採決できず、EUは修正に応じず、協定なしで来年3月29日の離脱日を迎え、無秩序な離脱となった場合は、2020年末まで現状維持とする「移行期間」が設けられず、英国は離脱と同時にEUが世界各国と結んでいる貿易協定の恩恵を失い、関税なども即座に復活、通関手続きなどで物流が停滞し、投資も急減、英ポンドの急落で輸入品中心に物価が跳ね上がり、消費も大きく落ち込む怖れがあります。

 「無秩序な離脱」が警戒される理由がこれで、英中央銀行のイングランド銀行は最悪のケースとして、英GDPが最大で8%落ち込み、08年のリーマンショック時のマイナス6.25%を上回ると試算しています。

 ただ、市場では来年3月末に設定された離脱期日を延期して、最終的には「無秩序な離脱」回避するとの見方が根強くあります。

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あおり運転

 「あおり運転」が社会問題化していることもあって、以前と比べそのような状況を見る機会が減ったように感じていましたが、昨日も逮捕者が出るなど、あおり運転をするドライバーはまだいます。

 ちなみに「あおり運転」とは、後ろから急接近して車間を詰めたり(車間距離保持義務違反)、必要のないハイビームやパッシングなどで進路を譲ることを強要するような威圧的な運転のことで、追い回し、蛇行運転、幅寄せ(安全運転義務違反)、正当な理由のない急ブレーキ(急ブレーキ禁止違反)などによって相手を威嚇したり恐怖感を与える行為も含まれます。

 その他、次のような行為もあおり運転に該当します。

 「進路変更禁止違反」

   ウインカーをつけずに突然割り込み、後続車に急ブレーキや急ハンドル
   を強いるような行為。


 「追越しの方法違反」

   左側から追い越しすること。


 「警音器使用制限違反」

   執拗にクラクションを鳴らして威嚇したり嫌がらせする行為。


 尚、おあり運転を誘発するきっかけの一つとされるのが、高速道路の追い越し車線を法定速度で走り、後続車に譲らない「通せんぼ走行」だそうです。

 追い越し車線であっても、法定速度で走っているわけだから譲る必要はない、速度超過で追い越せばそちらの方が違反だろうと考えがちですが、実際には左側の通行車線を通行できるにも関わらず、追い越し車線を走り続けるのは道交法違反(法定通行帯外違反)となります。

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寒いね

 「寒い晩だな」「寒い晩です」 妻の慰めとは、まさにかくの如きなり


 明治時代の小説家、斎藤緑雨はこのような言葉を残していますが、これを意識してか、歌人の俵万智さんは次のような歌を詠みました。

 「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ

 寒さが募る今の時期、あたたかさを感じるのは人の温もり。信頼し合う仲、頼り頼られる仲、それを意識せずともいられる心地良さです。

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事始め

 昨日12月13日は新しい年を迎える準備を始める「事始め」で、京の花街では芸舞妓(げいまいこ)が芸事の師匠やお茶屋を訪ね挨拶まわり、千葉県の成田山新勝寺では恒例の煤(すす)払いが行われました。

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通信障害

 先日のソフトバンクの通信障害は広い範囲に影響を及ぼしました。

 通話やメール、メッセージアプリが使えないため状況を知らせることも知ることもできず、GPSが利用できないため自分がいるところや行くところさえ分からなくなり、QRコードが表示できないため入場資格を失い、電子決済で支払いもできない。
 
 通信手段の喪失によって人は簡単に「漂流」するものだと改めて思い知らされました。

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今年の漢字

 今の時期は今年を振り返るような話題が多いのですが、本日発表された「今年の漢字」もその一つです。

 「今年の漢字」は日本漢字能力検定協会が募集し、一番多くの票を集めた漢字を、その年を表す世相漢字として発表する年末の恒例行事で、阪神・淡路大震災やオウム真理教事件などがあった1995年の「震」から始まり、今年で24回を数えます。

 ちなみに今年の漢字には、19万3214票の応募の中から2万0858票を集めた【災】が選ばれています。※2004年に続き2度目。


 なお、参考までに近年の「今年の漢字」と世相は以下のようになっています。


  2011年【絆】 東日本大震災や台風による災害、なでしこジャパン

  2012年【金】 ロンドン五輪、iPS細胞でのノーベル賞受賞

  2013年【輪】 夏季五輪の東京誘致成功、楽天優勝で歓喜の輪

  2014年【税】 17年ぶりの消費増税

  2015年【安】 安倍政権、安全保障関連法案、「安心してください」

  2016年【金】 リオ五輪で金メダル、金髪のトランプ米大統領

  2017年【北】 北のミサイル、キタサンブラック

  2018年【災】 災害級の猛暑、北海道地震、台風被害、西日本豪雨



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鯖 缶

 食を主要テーマにさまざまな調査・研究を行い、その成果や提言を広く発信する株式会社ぐるなび総研は、2018年の日本の世相を反映し象徴する「今年の一皿」に「鯖」を選びました。

  ※「今年の一皿」主催:株式会社ぐるなび総研
          後援:農水省、文化庁、国交省観光庁、日本政府観光局


 西日本豪雨災害、台風21号、震度7を記録した北海道の地震など災害が相次いだ今年、防災意識の高まりを背景に非常食としての「鯖缶」が見直され、下処理要らずの利便性や栄養価の高さが改めて広く認知されたことが選定理由となっています。

 サバは元来が低価格で、魚のランク的には低い方の部類でしたが、大分県の佐賀関で水揚げされた「関さば」が高級ブランドとして認知されるとサバに対する評価も変化し、現在は宮城県石巻産の「金華さば」や神奈川県三浦市松輪漁港の「松輪さば」(黄金のサバ)などの天然モノの他、地上養殖の「お嬢サバ」や酒かすをエサに育った「よっぱらいサバ」など20ものブランドサバが存在し、各地域で街おこしに一役買っています。

 ちなみに昨年、サバ缶の生産量がツナ缶(まぐろ・カツオ類)を上回ったそうです。

https://gri.gnavi.co.jp/dishoftheyear/

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3億円事件

 今から50年前の1968年(昭和43年)の12月10日午前9:20分頃。東京・府中の府中刑務所裏の通りで、白バイの警察官のスタイルをした男が現金輸送車を襲い、「爆発物が仕掛けてある」とだまして、積んでいた現金3億円を持ち去りました。


 数多くの物証が残されていながら犯人は捕まっていません。よくご存知の方も多いかと思いますが、本日12月10日はその「3億円事件の日」です。


 12月も前半を過ぎ、これから年末にかけては例年物騒な事件が頻発しています。皆様もくれぐれもお気を付け下さい。

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5領域

 戦争って何でしょうか?軍隊がぶつかり合うことでしょうか?軍隊とはどこにいるのでしょうか?普通に考えると陸海空の3領域になります。しかしアポロやソユーズなどの宇宙進出も、当然或る種の軍事ミッションを持っていたことは明らかだと思います。では陸海空+宇宙だけでしょうか?

 各国の防衛予算を見ると、それは膨大です。しかしその額が全て、陸海空軍の設備投資や、宇宙技術開発に使われたようには見えません。戦車も、戦艦空母も、戦闘機も、宇宙ロケットも、そんなに多く製造されているようには見えないからです。では膨大な防衛予算はどこに行ったか?考えられるのは、サイバー領域です。軍事行動が行われる領域は、今は3領域ではなく5領域なのでしょう。即ち、陸海空、宇宙、そしてサイバー。

 現代に於ける戦争は、目に見えないところで既に行われているとも考えられます。そのような目に見えない戦争や、戦争の準備まで考えると、近代・現代に於いては、戦争は常に行われてきた、とも云えるかも知れません。そしてその期間、世界経済は成長を続けてきました。

 様々な波があることでしょう。波には気を付けないと溺れてしまうこともあります。しかし波よりも大きな全体の枠組みを、見落とさないように、注意を払って見ていきたいと思います。

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カラオケ

 これからの時期は忘年会等でカラオケを楽しむ人が多いかと思います。

 参考までに、エクシング(ブラザー工業の子会社)が、今年1月1日~11月30日までに通信カラオケ「JOYSOUND」および「UGA」シリーズで歌われた楽曲の回数を集計した「2018年JOYSOUND年間ランキング」を発表していますので、総合ランキング上位10曲をご紹介させていただきます。

      <曲名>         <歌手名>

   1位 Lemon        米津玄師

   2位 糸            中島みゆき

   3位 小さな恋のうた      MONGOL800

   4位 残酷な天使のテーゼ    高橋洋子

   5位 さやならエレジー     菅田将暉

   6位 ひまわりの約束      秦 基博(ハタ・モトヒロ)

   7位 シャルル         バルーン

   8位 ハナミズキ        一青窈

   9位 ダンシング・ヒーロー   荻野目洋子

  10位 アイネクライネ      米津玄師

 
 中島みゆきさんの「糸」は常にランクインする人気曲で、演歌部門では石川さゆりさんの「津軽海峡・冬景色」と「天城越え」が1位、2位を維持しています。

https://xing.co.jp/archives/14561

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カリフラワーとブロッコリー

 「花野菜」とも呼ばれ、晩秋から冬にかけて旬を迎える「カリフラワー」。「ブロッコリー」と似ていますが、「ブロッコリーは緑色」で「カリフラワーは白色」といった具合に見分けがつきます。


 カリフラワーは現代人に必要なミネラル、食物繊維、カリウム、そしてビタミンCを多く含み、加熱した時の損失分が他の野菜に比べて少ないのが特徴です。美肌やガン予防、疲労回復、むくみの予防と改善、生活習慣病予防、そして風邪の予防が期待出来るそうです。


 ブロッコリーは緑黄色野菜で、カリフラワー(淡色野菜)よりも多くのビタミンCを含んでいます。ただ、炒めたり茹でたりしますとブロッコリーのビタミンCは溶け出してしまい、カリフラワーと同じくらいの含有量になるそうです。

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日の入り

 昼(日の出から日の入りまで)の時間が最も短いのは冬至(12月22日)の頃ですが、日の入りが最も早いのはちょうど今の時期です。

 今日の東京の日の入りは午後4時28分で、最も日の入りが遅い6月下旬と比べますと2時間半も早く日が暮れます。

 ところで、暗くなるのが早いこの時期、増加するのが交通事故です。

 警察庁の調査によりますと、年間をとおして交通事故の発生件数および事故による死者数が最も多いのが12月で、特に薄暮(はくぼ)時間(日没時刻の前後1時間)に自動車と歩行者の死亡事故が多発します。

 日没前後はドライバーの視界が徐々に悪くなり、歩行者との距離がつかみにくくなることや、夕陽の眩しさで歩行者を見落としたり、歩行者も自動車のスピードが分かりにくくなることなどが理由としてあげられます。

 歩行者は反射材付きの衣服やシューズを身につけたり、ライトをつけたりして自動車に自分の存在を知らせ、自動車は速度を落とし、前照灯の早め点灯で車の存在を歩行者に知らせるようにすることが事故予防につながります。

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三代目・桂米朝師

 三代目・桂米朝(本名・中川清)、大正十四年(1925)十一月六日)、関東州大連普蘭店(現・中華人民共和国遼寧省大連市普蘭店区)に生まれ、昭和五年(1930)、父親の実家承継により、姫路市に帰郷します。演芸好きであった父や叔父の影響を受け、子供のころから、落語や浪曲に親しみ、旧制姫路中学(現・兵庫県立姫路西高等学校)を卒業後、昭和十八年(1943)、大東文化学院(現・大東文化大学)に進学のため上京します。そこで、作家であり落語・寄席研究家でもある正岡容へ、在学中に入門し、五代目・笑福亭松鶴や、大阪の映画館の息子であった矢倉悦夫(後の三代目・桂米之助)と知り合います。

 そして、大東亜戦争がはじまると、応召されますが、病に倒れ、地元の病院で終戦を迎えます。その後は、一般会社員の落語愛好家として、素人落語会の主催などをしておりました。しかし、友人の矢倉悦夫が落語家となり、後に師匠となる四代目・桂米團治師に教えを乞うようになると、正岡容の「いまや伝統ある上方落語は消滅の危機にある。復興に貴公の生命をかけろ」との言葉を受け、昭和二十二年(1947)、正式に米團治に入門し、三代目桂米朝を名乗るのですが、会社勤めも継続し、その後、郵便局員なども経験します。そして、師・米團治の死に遭い、初めて落語家「三代目・桂米朝」として落語のみに精進する事を決意します。この米朝という名跡は、上方の大名跡である「桂米團治」を継ぐ前段階の名跡で、初代が入門した時、師匠の「米」と夫人の名前「あさ」を合わせて作った芸名であると言います。しかし、三代目は、早くから、先代の諸事情のため、「米團治」の名前は継がないと公言していました。この「桂米團治」の大名跡は、平成二十年(2008)、三代目の長男が五代目・桂米團治を襲名しています。

 三代目は、落語に専念すると、千日劇場を本拠に道頓堀角座やうめだ花月に出演し、昭和四十三年(1968)にはフリーとなり、ホール落語、独演会、一門会の他、放送タレントとしても活躍します。また、落語研究家としても、文献から発掘したり、落語界の古老から聴き取り調査をしたりして、「算段の平兵衛」「風の神送り」「矢橋船」などの一度滅んだ上方噺を多数復活させました。自身の入門当時には衰微を来たしていた上方落語の復興を願い、共に上方落語四天王と讃えられた六代目笑福亭松鶴、三代目桂小文枝(後の五代目桂文枝)、三代目桂春団治らと東奔西走して尽力し、「上方落語の四天王」と呼ばれました。

 その尽力が認められ、昭和六十二年(1987)、紫綬褒章を受章し、さらに平成八年(1988)、落語家としては、五代目・柳家小さん師に続き二人目、上方落語では初の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定、さらに平成十四年(2002)には、演芸人として史上初の文化功労者顕彰を受けました。そして、平成二十一年(2009)は、これも、演芸人として史上初となる文化勲章を受章します。

 平成二十五年(2013)、肺炎のため入院。平成二十七年(2015)三月十九日、肺炎のため死去、享年89歳。諡は「故中川清大人之命(こなかがわきよしうしのみこと)」。日本政府は、三代目米朝が上方落語界発展に尽くした功績を讃え、没日に遡り従三位に追叙しました。墓所は姫路市の名古山霊苑内。同市名誉市民として同霊園に築かれた「名誉市民墓」は、上から見ると「米」の字をかたどった墓石が配されています。

 弟子に、月亭可朝、二代目枝雀、二代目ざこば、月亭八方、五代目米團治(長男)、四代目文我ら、多数。

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時価総額ランキング「繊維製品」

 東証の業種分類「繊維製品」に属する銘柄の時価総額ランキングの上位10社をご紹介させていただきます。

 ちなみに、時価総額は本日の値、売上高は前期実績、PERは予想PERです。


            <時価総額>    <売上高>   <PER>
 ──────────────────────────────────
  1位 東レ   1兆4140億円  2兆2048億円  14.1倍

  2位 帝人     3854億円    8349億円   7.7倍

  3位 ゴルドウイン 2765億円     704億円  41.6倍

  4位 ワコール   2145億円    1957億円  19.9倍

  5位 デサント   1634億円    1411億円  24.6倍

  6位 東洋紡    1459億円    3311億円  16.3倍

  7位 セーレン   1204億円    1147億円  13.2倍

  8位 ホギメディ  1106億円     369億円  19.0倍

  9位 オンワード  1043億円    2430億円  16.8倍

 10位 グンゼ     846億円    1405億円  19.7倍




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世知辛い

 「世知辛い」の「世知」は、元は「世俗の知恵」の意味で、そこから「世渡りの才」「勘定高い」といった意味でも用いられるようになったそうです。

 「世知辛い」は本来「勘定高くて抜け目がない」ことを指しますが、「勘定高い人が多くて暮らしにくい」という意味で使われます。


 ところで、年末が近づきますと詐欺や悪徳商法の被害が増加します。

 大雪が降れば、高齢者を狙って1回数万から数十万円請求する雪かきの押し売りが現われたりします。

 また、人には「儲けたい」という気持ちが大なり小なりあるもので、そのような心につけこむ詐欺商法は昔からあります。「あなただけ、今だけ、ここだけ」の常套句で誘ういわゆる「うまい話」です。

 「当選しました」などと電話やメールで連絡し、賞金支払いのための手数料を振り込むよう誘導する「当選商法」、「家にいながら簡単に高収入」などと勧誘し、先に登録料やテキスト代の名目でお金を振り込ませる「内職商法」などの被害も毎年数多く発生しています。

 暮れが近づくにつれてこのような世知辛い話題が増えてきますが、周囲に関心を持ち、家族の絆や地域とのつながりを強めることが一番の防犯です。

 「世知辛い」という言葉には「自分の損得勘定ばかりで余裕がない」「打算的」という意味もあります。せめてそうならないよう気をつけたいものです。

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インド伝来

 私は印伝の名刺入れを使っています。柄はトンボ=勝ち虫。前にしか飛ばない、即ち前進あるのみと決意した戦国の武将が鎧などに好んで貼った印伝柄です。

 私の気持ちを密かに表しています。この印伝、名前の由来は、印度から伝来したと云う由来からだそうです。

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隅田川

 ご存知のとおり、現在の隅田川は、東京都北区にある岩淵水門で荒川と分岐して、途中で新河岸川・石神井川・神田川・日本橋川などの支流河川と合流し、東京湾へ注ぐ、全長23.5Kmの一級河川です。古くは墨田川、角田川とも書きました。

 古代の隅田川は、旧利根川と旧入間川が現在の足立区千住曙町付近で合流して、南下し東京湾へ注いでいました。この合流点の東岸の地名が隅田(墨田)であったため、川も隅田川(墨田川)と呼ばれるようになります。合流地点から約2Km下流の現・墨田区向島五丁目辺りにあった分流地帯は、砂州が点在し、現在の浅草方面に向かう川筋から分流し、横十間川方向へ2Km程流れ、現在の墨田区横川と江東区亀戸の間にメインの流れがあり、東京湾へと注いでいました。しかし、この流れは土砂の堆積で浅くなってしまいました。

 また、隅田川は武蔵国豊島郡と下総国葛飾郡の国境であったため、二つの国、両国を繋ぐ拠点として重要視されるようになります。宝亀二年(771)には、初期の東海道が開通し、隅田川に渡し船が通ります。そして、承和二年(835)の太政官符にはすでに「住田河」と記されていて、別称で「宮戸川などとも呼ばれました。

 さらに、江戸時代に入ると、吾妻橋周辺より下流は大川(おおかわ)とも呼ばれるようになり、寛永六年(1629)に行われた、荒川を入間川に付け替える瀬替えによって、隅田川は荒川下流の本流となります。そして、同じ頃、河口への流れが一本化され、江戸の舟運にとって、非常に重要な流れとなり、流れが横十間川の方向へ別れる分岐点には、堤が築かれました。

 明治末期から昭和初期にかけて、洪水を防ぐために岩淵水門から河口までの荒川放水路が開削され、昭和四十年(1965)、政令により、荒川放水路が荒川の本流となり、分岐点である岩淵水門より下流の流れが、正式に「隅田川」となりました。

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