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2019年10月

人類最大の発明

 「人類最大の発明は複利である」とは、かのアインシュタイン博士が語った
名言です。

 

 投資を行う場合には、リスク管理と同時に資金管理や計画が必要です。老後
資金など、目的を持って貯蓄する場合、将来的にいくらの資金が必要になるの
かが分かれば、「今の貯蓄を5%の利回りで回せば何年で倍になるのか」ある
いは「5年、10年で資産が倍になるのに年率どれだけ利回り(投資収益)が
あれば達成できるのか」を計算し、計画を立てることができます。

 

 実はそれを簡単に計算する方法があります。「72の法則」と言い、72と
いう数字を使えばおおよその計算が可能となります。

 

 年率15%で運用した場合、何年で2倍になるかを計算する際は72を利回
りの15で割ります。4.8ですが、四捨五入で5年。つまり、年率15%で
資産が増えていった場合、約5年で2倍になるという具合です。

 

 8年後に資産を倍にしたい場合には、72を8(年数)で割ります。つまり
年率9%が8年後に資産が倍になる利回りです。

 

 

 ちなみに、株式投資の場合、年率20%で複利運用ができれば、運用資産は
10年で6.1倍、100万円は619万円、1000万円は6191万円に
なります。

 

 20年では38.3倍となり、100万円は3833万円、1000万円は
3億8337万円にもなります。

 

 例えば、「100万円を1年間で1.2倍(120万円)にする」というの
は地味な目標に感じられるかもしれませんが、その利回りを数年継続できれば
効果は絶大です。

 

 

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サンマ

 記録的な不漁となっていたサンマがようやくとれ始めています。北海道や三
陸沖で連日大量の水揚げがあり、昨日の東京豊洲市場にも潤沢な入荷があった
そうです。約1ヶ月半遅れの旬到来であり、、卸値は前月から半値に下がって
いるそうです。

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陰陽五行説

 きょうの関東地方はぐっと気温が下がり11月並みの寒さでしたが、旧暦で
はまだ10月の初旬。旧暦の10月は亥(イ)の月で、今日は亥の月の最初の
亥の日です。

 

 陰陽五行説で「亥」は極陰、水気です。水気は火除け、すなわち火難を免れ
るとの言い伝えから、炬燵(こたつ)などの暖房器具を出すのは亥の月の亥の
日が良いとされ、江戸の頃は武家では亥月最初の亥の日、町民は亥月二の亥に
火鉢や炬燵を使い始めたそうです。

 

 また、亥の月初亥の日の今日は茶人にとっては特別な日です。旧暦十月の最
初の亥の日に行われる「炉開き」は、それまでの風炉をしまい茶室に地炉を開
き新茶を楽しむことから茶の湯の正月とも言われます。

 

 ワインの新酒のように、お茶の場合も摘んだばかりの新茶が好まれる風潮が
ありますが、昔は新茶をすぐに味わうのではなく、摘んだ新茶を茶壷に詰めた
後に封をしてじっくり寝かせ、青臭さが去り、十分にコクと深みが出た晩秋の
今頃、壷の口を切り、初めて今年の新茶を味わうというのが作法でした。

 

 古くは朝廷への「献上茶」も幕府への「御用茶」も、全てこの「口切り」の
お茶が用いられてきました。

 

 「亥」は極陰であり、新茶に命を吹き込む「口切り」の儀式は「陰極まりて
陽」を象徴すると言われます。「亥」は十二支の最後でもあり、その次は始ま
りの「子」に転じ、また新しい循環が始まります。

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我孫子

 現・我孫子市(あびこし)は、千葉県北西部の東葛地域に位置する人口約
十三万人の市です。

 

 我孫子は旧石器時代より人類が住んでいた痕跡が確認されていて、江戸時
代に入ると、水戸街道沿いに、「一本刀土俵入」の舞台ともなる我孫子宿が
出来、交通の要衝として大きく発展しました。また、江戸時代には利根川の
水運が栄え、特に東端の布佐地区は利根川の主要な河岸でした。明治時代に
入り鉄道や自動車、汽船などの交通機関が発達すると、利根川の水運は衰退
しましたが、現在のJR常磐線・成田線の開通に伴い、東京のベッドタウン
として人口が増加します。

 

 明治四十四年(1911)、嘉納治五郎が別荘を構え、現在の我孫子市白山には
農園を設け、「嘉納後楽農園」と名付けています。また、昭和四年(1929)に
は嘉納治五郎や杉村楚人冠の奔走により我孫子ゴルフ倶楽部が創立され、ゴ
ルフ場が昭和六年に年開場します。この我孫子ゴルフ倶楽部は、関東屈指の
名コースと言われ、我孫子市出身のゴルフ指導者である林由郎の弟子である
青木功や尾崎将司らは「我孫子一門」と呼ばれるのはご存知の方も多いと思
います(私はゴルフやりませんけど・・・)。

 

 また、嘉納治五郎の甥である柳宗悦が大正三年(1914)に移住し、柳宗悦に
誘われる形で大正四年には志賀直哉が移住しています。この時期、我孫子で
志賀直哉が執筆した作品が、「城の崎にて」「和解」「暗夜行路(前篇のみ)」
です。さらに大正五年には武者小路実篤が移住し、大正十一年には瀧井孝作
が居を構えました。さらに中勘助も、志賀直哉とのつながりから仮寓してい
る他、柳宗悦の屋敷内にバーナード・リーチが窯を築き、村川堅固(西洋史
学者)や杉村楚人冠(ジャーナリスト、随筆家)、柳田國男(民俗学者)、
坂西志保(教育家)なども居を構えるなど、数多くの文化人が風光明媚な手
賀沼畔に住居や別荘を構え、明治後期から大正時代にかけて、白樺派の拠点
にもなり、大正時代から昭和初期にかけて、我孫子は「北の鎌倉」と称され
ました。

 

 「我孫子(あびこ)」は、過去に日本国有鉄道の採用試験の問題にされた
こともある難読地名で、現・我孫子市には、他にも「高野山(こうのやま)」、
「岡発戸(おかほっと・おかぼっと)」、「下ケ戸(さげと)」、「都部
(いちぶ)」、「中峠(なかびょう)」、「日秀(ひびり)」、「江蔵地
(えぞうち・えぞち)」なんて難読地名が存在します。

 

 

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地域ブランド調査

 ブランドの調査とコンサルティングを手掛けるブランド総合研究所は「地域
ブランド調査」を行い、都道府県魅力度ランキングを毎年発表しています。

 

 その最新版が発表されましたので、上位と下位をご紹介させていただきます。

 

 尚、調査時期は2019年6月~7月で、調査項目は、認知、魅力、情報接
触(旅番組やご当地キャラ等)、観光意欲、居住意欲など。回答は男女別、各
年代別、地域別にほぼ同数ずつ回収しているそうです。※カッコは前年順位
 

 

    1位(1)北海道        43位(44)栃木県

 

    2位(2)京都府        44位(46)徳島県

 

    3位(3)東京都        45位(42)群馬県

 

    4位(4)沖縄県        46位(44)佐賀県

 

    5位(5)神奈川県       47位(47)茨城県

 

 

 北海道の1位は11年連続で、上位の顔ぶれは前年と変わらず。一方、茨城
県の最下位は7年連続です。

 

 市区町村の魅力度ランキングも同時に発表されており、トップ5は函館市、
札幌市、京都市、小樽市、神戸市となっています。

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生活習慣病

 昨今、糖尿病や高血圧などの生活習慣病が問題となっていますが、これらの
病気には肥満が深く関与しているため、食生活には特に気を配る人が増えてい
ます。

 

 

 生活習慣病とは、毎日のよくない生活習慣の積み重ねによって引き起こされ
る病気で、日本人の3分の2ほどが、これで亡くなっています。

 

 

 それに関連しまして以前、北海道大学などの研究グループが「ワカメ」や「
コンブ」に含まれる成分に、代謝を活発にして脂肪の蓄積を抑える肥満抑制効
果があることを確認しています。

 

 

 マウスを使い、ワカメの脂質をエサに混ぜて体重変化を調べた結果、エサの
中に大豆油7%を入れて3週間飼育したところ、20弱だったマウスの体重が
平均39.7グラムになったのに対し、ワカメの脂質2%を混ぜた場合は、平
均34グラムとなり、約14%体重が少なかったそうです。

 

 

 そのため、ワカメの脂質が体内に吸収した脂肪分を蓄積するのを抑えるとと
もに、細胞中の脂肪の燃焼を助ける効果があったと見ています。

 

 

 「ワカメやコンブは体にいいから食べなさい」と幼い頃、母親からよく言わ
れたことを思い出しますが、生活習慣病予防に繋がる可能性があるだけに、見
直してみる価値がありそうです。

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2025年問題(2)

 65歳以上の人口が3575万人(19年人口動態統計)と総数の28%、
3~4人に一人の割合となっています。そして、6年後の2025年には団塊
の世代(1947年~1949年に生まれた世代)が75歳以上となり、「2
025年問題」とも言われますが、社会全体に多大な影響を及ぼします。

 

 

 「2025年問題」とは、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が7
5歳以上という人類が経験したことのない「超高齢社会」の到来を言います。
2025年には今の1.5倍、1200万人以上が認知症になっている可能性
があるとも言います。全国民の10人に1人がボケる、そんな国家存亡にかか
わる一大事です。

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街中外交

 果たして、天皇即位礼正殿の儀は無事終わりました。海外の一部のメディア

など、ちょっと皮肉って評論しているところもあるようですが、そして勿論国

内にも反対の人もいますが、まぁ全世界的に概ね好評だったようです。昨日は

雨模様でしたが(儀式の最中は一旦晴れましたが)、今日の東京はカラッとし

た秋晴れでした。

 

 日中会社を車で出て会議に向かったところ、近くのホテルの前で、信号のな

いところで横断歩道を渡る人の列があったので、普段止まらないところに車が

止まりました。あれ?こんなところで止まるの珍しいなと、PCを見ていた目を

上げると8人ぐらいの列で、前から3人目くらいにブロンドの上品な女性があま

り仰々しくない小綺麗なワンピースを着て、青空を眺めて微笑みながら歩いて

いました。周りには日本のSP風の人たちと、その国の武官と思われる、制服に

肩章を付けた人も一緒に歩いていました。恐らく即位礼にいらしたヨーロッパ

のどこかの国の王族の方が天気のいい東京をホテルから軽く散歩に出て、それ

を警備する人の列だったのでしょう。

 

 そんな他愛もない一コマだったのですが、何かとても印象的で、目に焼き付

いて、平和とか外交って、こんなところにもあるんだなぁ、と思いました。

草の根外交という言葉もあります。ワールドカップもまだあるし、街中で海外

の要人もしくは観光客の皆さんと会うことがこれからもあると思います。

そんな一つ一つの機会に、日本についていい印象を持ってもらうように、ちゃ

んと小さくても行動を起こそうとそう思いました。

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初冠雪

 昨日降った雨は富士山山頂では雪となりました。雨があがった昨日午後、甲
府地方気象台は富士山山頂が雪で覆われているのを確認し、「初冠雪」を発表
しました。平年より22日遅く、昨年よりも23日遅い発表です。

 

 ちなみに「初冠雪」は、富士山に今シーズン初めて雪が降ったということで
はなく、山梨側の甲府地方気象台の職員が目視で富士山山頂の積雪を確認して
発表されるもので、それまでの天候しだいで観測時期が大きくずれたりします。

 

 ところで、富士山が見える場所として確認されている限界は、北は福島県の
花塚山(富士山から距離は約308km)、東は千葉県の犬吠埼(同約198
km)、南東は八丈島の三原山(同約271km)、西は京都府内の山(滋賀
県高島市と京都市の境にある尾根、同約261km)、南西は和歌山県の色川
富士見峠(同約323km)です。

 

 きょうのようなすっきり晴れた日は、上記限界のよりも富士山に近い場所で
且つさえぎるものがなければ遠望は可能なはずです。高い建物がなかった昔は
富士山が見えていたという場所は多く、そういった場所や地域には昔の名残で
「富士見」(富士見町、富士見台、富士見坂等)の地名が付いていることが少
なくありません。

 

 尚、富士山にみたて「○○富士」として昔から地元で親しまれてきた郷土富
士(ご当地富士)が、北は北海道から南は鹿児島や沖縄まで日本各地にありま
す。その数は200とも300ともいわれ、それに関連してか「富士見」の地
名も全国にあります。

 

 

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コーヒー

 温かいインスタントコーヒーが美味しい時期となりました。そのコーヒーを
毎日飲むと糖尿病の予防に効果があるそうです。日頃コーヒーを飲む人は飲ま
ない人に比べ、糖尿病やその一歩手前の「境界型」になるリスクが1~4割程
度低くなるそうです。

 

 

 調査をしたのは九州大学の研究グループで、糖尿病が発症する「相対危険度
」は、コーヒーを飲まない人を1としますと、1日に1~2杯飲む人は0.6。
3~4杯では0.7、5杯以上飲む人は0.8となっています。また、糖尿病
の境界型になる場合の危険度は、コーヒー1~2杯で0.8、3杯以上は0.
6となっています。

 

 

 コーヒーが糖尿病発症に及ぼす効果のメカニズムはまだ分からないそうです
が、コーヒーを飲む習慣に糖尿病の予防効果があることはほぼ確実としている
だけに、コーヒー通の方には、ちょっと嬉しい話です。

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外資規制の見直し

 政府は日本企業に対する外資による出資の規制を強化するとのこと。この場合の

企業には上場企業だけでなく非上場企業も含まれ、即ちスタートアップ企業も含

まれ、業種の幅は広く、或る意味曖昧で、しかも規制のハードルはたったの出資

比率1%という内容です。安全保障上の理由からの要請とはいえ、これはやり過ぎ

だと思います。例えば、AI(人工知能)のスタートアップへのアメリカのベンチ

ャーキャピタルからの投資も制限されることになり得ます。

 

 地政学リスクが高まる中で、アメリカその他の国の例にならった、というのでし

ょうが、そもそも他国に於いては国内企業に対する外資からの出資、いわゆる外国

直接投資(Foreign Direct Investment=FDI)の対GDP比は数十%であるのに対し


絡む日本の規制のあり方は常にこのような「やり過ぎ」の嫌いがあります。

 

 流通市場に於ける様々な規制も、「アメリカがこうだから」といって導入するので

すが、アメリカは市場資本主義がとても進んだ国で、時に行き過ぎなのでそれを是正

しているのに対し、日本は市場資本主義がまだまだ未熟で、もっと育てなければいけ

ないステージなのに、世界一成熟している国の規制例を採り入れるので、それではま

るで中年のおじさんの食事制限を、育ち盛りの子供に適用するようなものです。今回

の外資規制も、同じ類いの愚策に思えます。

 

 このままでは日本はどんどん内向きになり、守ってばかりで成長しなくなり、いやも

う既にそうなっていますが、世界に占める存在感が小さくなりすぎ、いずれ誰からも

相手にされなくなってしまうのではないでしょうか?今回の外資規制、撤回は難しく

とも何とか改良をして、日本の成長を止めないようにすべきだと思います。

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ブドウ

 この時期、スーパーなどの店先では旬のブドウが所狭しと並んでいますが、
このブドウを発酵させたものがワインであり、更に蒸留・熟成させるとブラン
デーとなります。ちなみに、ウイスキーもブランデーと同じく蒸留酒で製造方
法はほとんど同じですが、ウイスキーは穀物を原料とし、ブランデーはブドウ
(現在は全ての果実)を原料としているところに違いがあります。

 

 

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四中全会

 中国では近々、共産党中央委員会第4回全体会議(四中全会)が開かれる

予定です。

 

 中国で毎年3月に開催される全国人民代表大会(全人代)は日本における国
会に相当し、国家の最高権力機関として位置づけられていますが、実際には5
年に1度の中国共産党全国代表大会(党大会)が国の方向性を決める最高意思
決定機関となっています。

 

 党大会で基本方針を決め、人事や具体的な政策などについては計7回の党中
央委員会全体会議(中全会)で討議されることになります。ちなみに現在の党
中央委員は、2017年の第19回党大会で選出された第19期共産党中央委
員会であり、第4回全体会議は「19期四中全会」などと表記さることもあり
ます。

 

 通常、1回目の全体会議(一中全会)は党大会閉幕直後に新中央委員の顔合
わせも兼ねて招集され、党執行部人事を決めます。二中全会では新体制下での
国務院(政府)人事を審議。党大会の翌年の三中全会で具体的な経済政策が議
論され、4~6回目の中全会でその時々の諸問題を討議、最後の七中全会では
5年間の総括と次回党大会の招集日時などを決定します。

 

 特に注目度が高いのは具体的な経済政策を討議し経済方針を内外に示す三中
全会ですが、昨年2月に開催された三中全会では経済方針についての議論がな
かったため、必然的に経済方針を議論すべき四中全会に注目が集まっています。

 

 四中全会は昨年秋に召集されるはずでしたが、三中全会以降、具体的なスケ
ジュールが示されず、今年の8月になってようやく、四中全会の10月開催が
アナウンスされました。※具体的な開催日は現時点で未定、延期の可能性も。

 

 本来なら四中全会で経済方針を議論すべきですが、香港問題や米中貿易摩擦
という不確定要素のため、今回の会議でも経済政策の討議はないと予想されて
います。

 

 

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BSとPL

 今は2月期決算企業(主に小売業)の中間期決算発表シーズンですが、もう
しばらくしますと3月期決算企業の業績予想の修正、そして今月下旬からは9
月中間期決算の発表が始まります。

 

 投資をする上で、その会社の業績がどうなっているのかは大変重要です。今
はインターネットにて簡単に企業業績を確認することが可能ですが、企業が公
表する貸借対照表や損益計算書などの財務諸表は、企業の実体をより正確に把
握するための重要な情報です。

 

 会社の実態を把握するための要素は、資産・負債・純資産・費用・収益の5
つで、貸借対照表は資産・負債・純資産の項目で構成されており、費用・収益
を記したのが損益計算書です。

 

 つまり、会社の資産・財産について知りたい場合は貸借対照表を、儲けにつ
いては損益計算書を見れば分かるようになっています。

 

 参考までに、貸借対照表と損益計算書を簡単に説明しますと下記のようにな
ります。

 

 

【貸借対照表】B/S(バランスシート)

 

 バランスシートとは、資産(左側)と負債及び資本(右側)の金額がすべて
 書かれた資料で、右側と左側は必ずバランスする(つり合う)ようになって
 います。

 

 左側に書かれた資産の部が会社の財産であり、右側の負債(返す必要がある
 他人資本)と資本の部(自己資本)が財産を築き上げるための元手であり、
 企業の「健全度」などを知る手掛かりになります。

 

 これは家計で言いますと「資産目録」のようなもので、左側に現在保有する
 現金・預貯金、車やマンションなどの金額が書かれた資産リスト、右側にロ
 ーン残高などの負債リストと、自力で手配したお金(負債と資産を相殺した
 後に残るお金)を記入するといったイメージです。

 

 

【損益計算書】P/L(プロフィット&ロス ステイトメント)

 

 P/Lは、会社の「家計簿」のようなもので、企業活動における売り上げ、
 かかった費用や利益などが記載され、企業の「収益性」や「競争力」などを
 知る手掛かりになります。

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統計はウソをつく

 きょうは統計の重要性を国民によく理解してもらうために設けられた「統計
の日」です。

 

 日々様々な統計を見聞きしますが、統計データがすべて客観的かつ有用とは
言えず、望む結果を導きだすための作為を持って偏ったデータを抽出すれば印
象を操作することも可能です。

 

 マーク・トウェインが19世紀のイギリスの首相ベンジャミン・ディズレー
リの言葉として紹介した「嘘には三種類ある。嘘、大嘘、そして統計だ。」も
そのことを指摘しています。

 

 黒豆と白豆の入った大きな樽の中の、黒豆と白豆の割合を調べるにはすべて
数える方法(全量調査)が最も確かなやり方ですが、それでは時間も手間もか
かるため、樽からある程度の量を取り出して割合を調べるのが一般的です。

 

 いわゆるサンプル調査で、黒豆と白豆がよく混ざり、散らばり具合が均一で
あれば一握りの豆でかなり正確におおよその全体象を把握することができます
が、黒豆の層や白豆の層からサンプルを取り出したり、わずかな量で全体を測
ろうとすればデータの正確さは失われます。

 

 ネット上のアンケート調査で「〇〇な人が8割」などいう結果が出ましても
インターネットをよく利用する人で、そのアンケートに触れる機会があり、自
己申告をいとわなかった人に限られた意見とみなすことができます。

 

 官僚が持ち出す統計データの中には、嘘ではないにしても、政策実現のため
に都合の良いデータを選んで見せているケースがあるかもしれません。

 

 作為や主観によって統計データが影響される恐れはありますが、だからと言
ってすべての統計データが当てにならないというわけではありません。相場は
統計データによっても動きます。

 

 全体を推測し、判断の基となる仮説をたてるには統計データは必要不可欠な
ものです。

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世界の平均

 東京オリンピックのマラソンと競歩の開催地を札幌に変更する案をIOC(国際

オリンピック委員会)は検討を始めたとのこと。なんとも唐突な話です。決めた

こと、決まっていることをいとも簡単に「こっちの方がいいじゃん!」と変える

考え方は、日本人には苦手のように思えます。ラグビーワールドカップの試合を

中止する・しない、の件も、予め決められた、そして同意されたルールに対して、

「それじゃやっぱり嫌だ!」みたいな発言が出て、これも日本の人は概ねびっく

りしましたが、西欧人と日本人の間には、やはり根本的な価値観とか考え方に、

大きな差があるのかも知れません。

 

 しかし思うに、人々の間に考え方の差があるのは、至極当然のことでもあり

ます。問題は「考え方が違う」ことよりも、そのような違う考え方の間のコミ

ュニケーションがあまり取れていないことのように思えてきます。なんでIOC

は東京都に一言も相談せずにいきなり変更案検討を発表したのか?ラグビー

ワールドカップで事前に同意していた試合の開催中止ルールに異を唱えた人と

、日本側は果たしてその後コミュニケーションしたのか?そんなことが気にな

ります。

 

 正しいか正しくないか、も勿論とても大切な概念なのですが、世界の平均は

どこにあるのか、とか、ばらばらの価値観の世界とコミュニケーションするこ

と自体が大切なのだ、という概念も、日本に於いてはもっと推進していかない

かと思います。

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大数の法則

 10月は秋華賞や菊花賞、天皇賞(秋)など、知名度の高い競馬の重賞レー
スが相次ぎます。

 

 レースを主催している日本中央競馬会(JRA)は、競馬を行う団体として
農林水産大臣の監督を受け、日本国政府が資本金49億円の全額を出資する特
殊法人(農林水産省の外郭団体)です。

 

 馬券の売上げは世界最大で、馬券売上げの約10%が納付金として国庫に納
められ、約15%が競売会の運営費となり、残りの75%が払戻金となります。

 

 勝つこともあれば負けることもあるのが賭け事ですが、還元率が75%であ
れば、確率論や統計学的にはやればやるほど回収率は75%程度になり、いず
れ確実に負けることになります。これがいわゆる「大数の法則」です。

 

 競馬においては、回数を増やせば必ず負けることになりますが、「本命狙い
に徹する」ことも確実に負ける方法の一つです。

 

 本命狙いとは、倍率が低く、当たっても回収率の低い賭けです。「本命」つ
まり「来る可能性が高い(と思われている)」安心感から高額を張りがちです
が、外れれば掛け金すべてを失うという点では他への賭けと同じです。

 

 胴元からみた本命狙いは、当たった時に払い戻す金額は少額で、はずれた時
は賭け金すべてを取ることができるため、「おいしいお客(ど素人)」だそう
です。

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心に残る名言

   生まれてきて良かったなぁ、って思うことが何遍かあるじゃないか。

 

   そのために人間生きてるんじゃないのか?

 

 

                    車 寅次郎 『男はつらいよ』

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サプライチェーン

 今回の台風19号のような自然災害で工場が直接被害を被ったり、サプライ
チェーン(部品の調達・供給網)が寸断されたりすれば生産活動は停止に追い
込まれます。

 

 例えば、自動車は約3万点の部品が必要で、その部品の多くを取引先企業か
仕入れているため、サプライチェーンのどこかが被災すれば全体に大きな影響
が及ぶ怖れがあります。

 

 トヨタ自動車の場合、2011年の東日本大震災でサプライチェーンの被災
状況把握に3週間を要し、生産も数週間単位でストップしました。

 

 その教訓を活かしてトヨタ自動車と富士通はサプライチェーンリスク管理シ
ステムの「レスキュー」を開発しました。

 

 このシステムにより、約40万点にもなる部品や材料の調達先を、最長10
次取引先までまとめ、災害発生時に取引先の設備の被害や復旧可能時間などを
推定し、かつ取引先にも被害の状況を入力してもらうことでサプライチェーン
全体の状況を把握、代替品の調達や代替先の判断なども素早く行うことを可能
にしています。

 

 災害が発生するごとに改良が図られ、東日本大震災に3週間かかった被災状
況の把握は、2016年の熊本地震の時は1日半、2018年の北海道地震の
際は半日で被災状況を把握しています。

 

 今回の台風19号では、トヨタ自動車は影響が及ぶとみられた3工場の操業
を一旦停止したものの、サプライチェーン全体の被災状況を素早く把握、必要
な対応を講じ、14日には全工場が通常稼働に復しています。

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保有効果

 以前の経済学では、人間は経済的合理性のみに基づいて行動することを前提
にしていましたが、現実には人間の行動は経済的合理性では説明できないケー
スが多々あります。

 

 常に合理的な判断で行動を決定するという人はまれで、実際には多くの人が
気分や感情で動いています。そうした観点から、気分や感情で動いた結果の集
合体が経済であるという考え方が生まれ、人間心理の側面から経済を理解しよ
うとするのが「行動経済学」です。

 

 なぜ人は「合理的にものを考え、つじつまの合わないことをする」のかにつ
いて考え、それに一定の理由づけをするのが行動経済学です。

 

 たとえば、コツコツ稼いだお金とギャンブルなどで得たお金とでは、同じ金
額でありましても、いわゆる「あぶく銭」は浪費する傾向があるという「心の
会計」も行動経済学の代表的な概念です。

 

 また、自分の所有物となったモノに対しては、所有する前と比べてそのモノ
を高く評価する傾向が誰にでもあります。

 

 行動経済学ではこれを「保有効果」と言い、執着してなかなか手放せなくな

ってしまうのも保有効果の影響とみることができ、保有する前の計画や予測と、

所有した後での行動が違ってくるというケースです。

 

 また、「現状維持バイアス」と言って、現在の状況から変化するかしないか
の判断に関して、状況を分析して冷静に判断すべきであるのに、人は現状を維
持しようとする傾向があるということも行動経済学は指摘しています。

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体育の日

 以前は東京オリンピックの開会式が行われた10月10日が「体育の日」で
した。

 

 ハッピーマンデー制度が始また2000年以降、「体育の日」は10月の第
2月曜日ということになっていますが、体育の日=10月10日というイメー
ジがいまだに残ります。

 

 ところで、この時期は各地で運動会や体育祭が行われますが、運動会などで
よく見かける紅白対抗戦の起源はおよそ800年前の昔に遡ります。

 

 紅白戦は源氏が白旗、平家が紅旗を挙げて戦ったことに由来しており、紅白
試合を辞書で引きますと源平試合と出てきます。

 

 また、囲碁は中国から伝わった盤上の陣取り合戦ですが、伝来当初は、高貴
な色と考えられていた黒石は上手な方が持ち、下手あるいは目下が白石を持っ
たそうです。

 

 それが逆転したのは鎌倉時代の頃で、やはり源氏のシンボルカラーが白だっ
たことに由来するそうです。

 

 東西対抗形式で行われていた名残で東西に分かれて取り組みを行う相撲の場
合は、東が格上で、あえて色分けしますと東が青(青龍)、西が白(白虎)と
なります。

 

 ボクシングでは基本的にチャンピン側(もしくはランキング上位者)が赤コ
ーナー、挑戦者側が青コーナーになります。

 

 これには、挑戦者はチャンピオン側の赤を見て「闘士を燃やせ」、チャンピ
オンは挑戦者側の青を見て「王者らしく冷静に振る舞え」との意味があるそう
です。

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ダーウィン

 花札やトランプを作っていた任天堂が、世界的な家庭用ゲーム機メーカーに
変貌したように、創業時と違う形で成長し生き残ってきた企業は少なくありま
せん。

 

 例えば、化学肥料が発祥の信越化学は、現在でこそ塩化ビニール樹脂や半導
体ウエハで世界最大のメーカーとなっていますが、1973年の第一次オイル
ショック時に社内の慎重論を押し切って米国の塩ビメーカーを完全子会社した
ことが同社発展の礎になっています。

 

 東レの飛躍のきっかけは同社がまだ東洋レーヨンだった1951年、米デュ
ポンからナイロンの製造技術を導入したことに始まります。

 

 デュポンが開発したナイロン66と、東レが独自開発したナイロン6はよく
似た商品であっても物性としては違うものでしたが、将来の特許係争を危惧し
た東レはデュポンの特許に使用対価を支払う決断をしました。

 

 その際、デュポンに支払った金額は、当時の東レの資本金の約1.5倍にも
なる巨費でした。社運を賭けた無謀ともいえる決断に内外から批判もあったそ
うですが、とにもかくにも東レのナイロンは戦後日本の経済復興を牽引するほ
どの大発展を遂げ、それまで2流メーカーに甘んじていた同社を一躍業界トッ
プに押し上げました。

 

 三越や松下(現パナソニック)の専属配送業者だったヤマト運輸は、197
0年代、日本経済が戦後初のマイナス成長に落ち込み、大口貨物輸送の採算悪
化やオイルショックの追い打ちで経営危機に直面しますが、それまで前例のな
かった個々の家庭を顧客とする小荷物配送(宅配事業)を開始し危機を脱しま
す。

 

 イビデンは揖斐川(いびがわ)水系の電力会社として創業したのが始まりで、
その後、カーバイト、カーボン、プリント配線基板、セラミックファイバー、
半導体パッケージなど、時代の変化に合わせて事業を切り開いてきたという歴
史があります。

 

 こうした事例は、進化論を唱えたイギリスの自然科学者チャールズ・ダーウ
ィンの以下の言葉を思い出させます。

 

 

 

 「 最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。

 

   唯一生き残るのは、変化できる者である。」

 

 

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ノーベル賞受賞者の言葉

◆江崎玲於奈(1973年 ノーベル物理学賞)
 ─────

 

  「挑戦した結果が失敗であれば、そのことを踏まえて

 

   新しい方向へ頭を切り替えることができるという利点が発生します。

 

   私自身もたくさんの失敗を繰り返し、

 

   そこから学ぶ人生を送ってきました。」

 

 

  「従来の行きがかりに囚われすぎてはいけない。

 

   他人の影響を余り受けすぎてはいけない。

 

   無用なものは全て捨てなければならない。

 

   戦うことを避けてはいけない。

 

   何か絶対的なものを信じすぎてはいけない。」

 

 

 

◆アルベルト・アインシュタイン(1921年 ノーベル物理学賞)
 ──────────────

 

  「人生における成功をA、仕事をX、遊びをY、

 

   口を閉じることをZすると、A=X+Y+Zが成立する。」

 

 

  「人生にはたった二つの生き方があるだけだ。

 

   一つは奇跡などないかのような生き方、

 

   もうひとつは、まるですべてが、奇跡であるかのような生き方だ。」

 

 

  「われわれが進もうとしている道が、

 

   正しいかどうかを、神は前もって教えてはくれない。」

 

 

 

◆湯川秀樹(1949年 ノーベル物理学賞)
 ────

 

  「取り返しのつかない大きな失敗をしたくないなら、

 

   早い段階での失敗を恐れてはならない。」

 

 

  「真実は、いつも少数派。」

 

 

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競馬好きの心得

 菊池寛は、私費で雑誌「文藝春秋」を創刊、日本文藝家協会を設立し、芥川
賞や直木賞を設立した昭和の文豪ですが、競馬好きとしても知られています。

 

 菊池が残した手記「我が馬券哲学」は大いに参考になるかと思いますので、

その一部を意訳して紹介させていただきます。

 

 

◆競馬には理屈ではない部分があり、全て理解するのは難しい。
 大損をしないことを第一に考えるべきである。

 

 

◆低倍率・小配当の本命馬を買うくらいなら見ていたほうが良い。
 なぜなら、世の中に絶対の本命などというものはないのだから。

 

 

◆損を恐れて、本命々々と買う人がいる。
 しかし損がそれほど恐ろしいなら、競馬などやらないほうが良い。

 

 

◆その場の人気やムードに囚われてはいけない。
 その場の人気ほど、移ろいやすく軽薄なものはない。
 ただただ冷静に馬の実力を考えることだ。

 

 

◆馬を研究もせずに競馬をやる人がいるのは悲しいことだ。
 研究もせずに競馬をやるのは博打うちである。

 

 

◆調子が悪いといわれた馬が勝つことがあれば、そのとおり負けることもある。
 情報は信じるべきだが、信じてはいけない。

 

 

◆頭脳を柔軟に保ち、一つの考えに固執してはいけない

 

 

◆競馬で勝つことは難しい。無理のない範囲で競馬を楽しむことが大事である。
 勝ちたい焦りで、無理なお金を賭けるようなことは絶対にやってはいけない。

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ノーベル化学賞

 今回ノーベル化学賞を同時に受賞した米テキサス大学のジョン・グッドイナ
フ教授の研究成果を基に吉野彰氏が新型二次電池の開発に着手したのは今から
40年近く前の1981年でした。

 

 その後、吉野氏は1983年にリチウムイオン二次電池の原型を開発し、1
985年にリチウムイオン電池の基本概念を確立。1991年にようやく商品
化されましたが、販売は伸びなかったそうです。

 

 1995年の「Windows95」の発売を機にパソコン(バッテリーに
リチウムイオン電池)が売れ状況が一変。今ではスマホやノートパソコン、ハ
イブリッド車(HV)や電気自動車(EV)、航空機や人工衛星にまで使われ
ており、リチウムイオン電池は小型・大容量かつ取り換え・充電可能な電源と
して広範囲に普及しています。

 

 ところで、基礎研究が実用化にこぎつけ、事業化を経て世に広まるまでには
三つの障壁を越えなければならないと言われます。

 

 一番目に「魔の川」。基礎研究が製品化を目指す開発に駒を進めるかどうか
の関門・障壁のことで、ここを超えないと単なる研究で終わってしまいます。

 

 次に待っているのが「死の谷」(デスバレー)。製品化にメドがついたとして
も、事業化するには資金や流通の面で高い障壁が待ち構えています。死の谷に
は、事業化を断念したプロジェクトが星の数ほど横たわっています。

 

 そして最後に「ダーウィンの海」。製品化されれば市場での競争や淘汰が待
ち受け、それらに勝ち抜き生き残る必要があります。

 

 リチウムイオン電池は着想から38年、基礎概念の確率から34年、製品化
から28年の時を経てノーベル化学賞を受賞しました。

 

 魔の川を渡り、死の谷を越え、ダーウィンの海を泳ぎきり、新たな未来(現
在)に不可欠な技術となったことを検証する時間とでも言いましょうか・・・。

 

 吉野氏は、成功の秘訣として頭の柔らかさと、しつこくしつこく最後まで諦
めない執着心を挙げています。またその一方で、試行錯誤を繰り返し、長い長
い時間を費やして結果を求めた基礎研究の期間を「孤独だった」と述懐してい
ます。

 

 本人も周りもいつかは受賞するだろうとは思っていたようですが、基礎研究
がノーベル賞を受賞するまでには長い時間がかかることを改めて思います。

 

 

 

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笑顔のイノベーター

 旭化成名誉フェローの吉野彰さんのノーベル化学賞受賞、誠におめでとうご

ざいます。素晴らしい笑顔で、近しい方々の喜ばれ方も素敵で、本当に素晴

らしいことだと思います。やはり苦労しても続けなければ決して偉業の達成

は出来ない訳で、情熱が絶対的に必要であることは当たり前として、壁にぶ

つかった時に乗り越えていく術やストレスをコントロールする術がとても重

要で、やはりノーベル賞は笑顔が似合うと、そう強く感じました。

 

 吉野さんは生まれ変わっても化学者になりたいですか?と聞かれて、化学

・理系とかは別としてイノベーターとして生きたい、と答えられたそうです。

カッコイィ!いいなぁ、笑顔のイノベーター。憧れます。私もそんな生き方

を目指したいと思います。

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心に残る名言

      毎日の仕事の中で、

 

      自分で自分をほめてあげたいという心境になる日を、

 

      一日でも多く持ちたい、

 

      そういう日をつみ重ねたいものだと思います。

 

 

                  松下 幸之助(松下電器産業創業者)

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東京オリンピック

 1964年の本日10月10日、第18回オリンピック東京大会開会式が行

われました。1945年の敗戦から19年目にしての開催です。

 

 開会宣言は開催国の国家元首が行うことになっており、この大会ではIOC
会長の要請によって昭和天皇が宣言しました。

 

 当時、日本が有していた目立ったインフラは世界一の高さ333mのテレビ
塔「東京タワー」くらいでしたが、この大会を機に世界初の高速鉄道「東海道
新幹線」、「首都高速道路」などが作られ、このオリンピックを機会に日本は
右肩上がりの高度成長を加速させました。

 

 

 中国は不参加であり、開会式から7日目にその中国は初の核実験を実施。池
田勇人首相はオリンピックの閉会式の翌日、病気のため辞任しました。後任は
佐藤栄作首相です。

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戻りガツオ

    『初ガツオ』と『戻りガツオ』

 

 随分と涼しく秋らしくなりましたが、山口素堂の俳句に「目には青葉 山ほ
ととぎす 初鰹」とあります。初夏の訪れを告げるのが『初ガツオ』なら、秋
を堪能させてくれるのが『戻りガツオ』です。

 

 

 春以降、黒潮にのって太平洋岸を北上する『初ガツオ』に対して、夏から秋
にかけてUターンして南へ産卵のために下ってくるのが『戻りガツオ』で、餌
を追いながらの長い航海によって体も春先に比べて一段と大きくなっているた
め、脂肪の乗りが倍加し、時にはマグロのトロより美味しいとまで言われてい
ます。

 

 

 室町時代からカツオは非常に珍重され、織田信長などは産地から遠く離れた
岐阜城や清洲城に生の鰹(カツオ)を取り寄せて家臣に振る舞ったとされてい
ます。また、信長は「鰹節」を『勝男武士』と表して、勝ち戦の祈願にも使っ
たそうです。

 

 

 春の『初ガツオ』に比べて価格が半額程度ということもあり、秋の魚として
秋刀魚(サンマ)と人気を二分している『戻りガツオ』。たたきにしてショウ
ガ、ワケギ、ニンニクをかけてしょうゆかポン酢で食べるのが一般的ですが、
脂肪の乗った新鮮な刺し身はまた格別です。

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岡目八目

 昨日は19歳の芝野虎丸八段が名人戦を制し、名人位の最年少記録を塗り替
えました。ちなみに虎丸名人の棋風については、下記のように評されています。

 

 「その所作は、端正で優雅だ。・・・だが、盤上の石から発するオーラは熱
  い。相手の意図に反発し、ここぞのときは想定を超える踏み込みを見せ、
  蹂躙(じゅうりん)する。所作と着手の温度差が異彩を放つ」 朝日新聞

 

 「物静かだが物おじしない性格で、常に最強手を繰り出す戦闘的な棋風」
                               読売新聞

 

 

 基盤上の戦争である囲碁は、戦術や戦略の面で実際の戦闘に通じるところが
あり、戦国武将の多くが囲碁を嗜み、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康らも囲碁
を好んで打っていたことは知られています。もし、虎丸名人が戦国時代に生ま
れた武士であったなら、歴史に名を残す武将になっていたかもしれません。

 

 ところで、落語の「碁どろ」は、好きな碁に熱中している登場人物が織り成
すおもしろおかしい掛け合いが聞きどころ。この話に登場する泥棒はまさに岡
目八目(おかめはちもく)で、対局を傍から見ていて口を出さずにいられなく
なってしまうところが話を盛り上げます。

 

 ちなみにこの「岡目八目(傍目八目)」という言葉は「関係のない者が語る
いい加減な論評」という意味で使われることが多いようですが、本来は「傍で
見ている者の方が、当事者よりも冷静に全体を俯瞰でき、物事の是非得失を当
事者以上に判断できる(先々をよく見通すことができる)」という意味があり
ます。

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医療用医薬品

 一昨日ノーベル医学・生理学賞を受賞した米英3氏の、細胞の酸素濃度調整

機能に関する研究は貧血や癌など多くの病気の治療法や治療薬の開発につなが

ると期待されています。

 

 ところで、医薬品業界のニュースを配信するAnswersNewsにより
ますと、2018年度の医療用医薬品の国内売上高は、前年の11月に発売さ
れたアッヴィのC型肝炎治療薬「マヴィレット」の1177億円がトップで、
発売してからすぐに爆発的なヒットとなっています。

 

 2位はファイザーの疼痛治療薬「リリカ」1007億円、3位が中外製薬の
抗がん剤「アバスチン」956億円、4位が小野薬品のがん免疫薬「オプジー
ボ」906億円、5位がメルク(日本法人はMSD)のがん免疫薬「キイトル
ーダ」の875億円でした。

 

 ちなみに、2018年の医療用医薬品の世界売上高トップは、アッヴィの関
節リウマチ治療薬「ヒュミラ」で年間売上高は約2兆7300億円と、2位の
仏サノフィのインスリン製剤「ランタス」(約1兆1150億円)の倍以上と
なっています。

 

 長年にわたり圧倒的強さを誇ってきた「ヒュミラ」ですが、特許が切れる2
023年には1位から陥落する見通しです。

 

 代わって、売上を急速に伸ばしているメルクのがん免疫薬「キイトルーダ」
(昨年は世界売上高約7700億円で世界7位)が、2023年には売上高世
界一になるとみられています。

 

 

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長崎くんち

 昨日は旧暦九月九日で、長崎では諏訪神社の秋季大祭「長崎くんち」が行わ
れます。

 

 日本では「苦」に通じるとの理由で「九」という数字を嫌がる人もいますが、
中国伝来の陰陽道では奇数は陽の数とされ、その極数である「九」が重なる九
月九日は「重陽の節句」として祝う風習がありました。

 

 この日は、不老長寿の霊草と信じられていた菊の花びらを杯に浮かべた菊酒
を酌み交わし、お互いの長寿と無病息災を祝ったとされています。このことか
ら重陽の節句は「菊の節句」とも呼ばれます。

 

 ちなみに、菊は日本原産と思われがちですが、薬草として日本に伝わった中
国原産の植物で、後に天皇家の御紋になり、慣習上の国花(菊と桜)にもなっ
ています。

 

 中国原産ではありますが、鑑賞用・園芸用として発展したのは日本において
で、日本の菊が本家中国や欧州の菊事情に大きな影響を与えています。

 

 また、葬儀の際の献花に菊が用いられることが多いのは、古来から日本人に
慕われてきた花であるとともに、調達のし易さ、安価で長持ちという理由の他、
西洋で墓参用に用いられていたことの影響もあるそうです。

 

 旧暦九月九日のこの時期、各地で菊花展や菊人形展が行われるのは重陽の節

句に由来し、庶民の間では秋の収穫祭と習合し「お九日(おくんち)」として
祝うようになったといいます。

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ノーベル賞

 すっかりこの時期の風物詩となった感がありますが、今週はノーベル賞各賞
の発表が相次ぎます。

 

 ノーベル賞はご存知のように、ダイナマイトの発明者として知られるアルフ
レッド・ノーベルの遺言に従って始まりましたが、そのきっかけはノーベルが
自分の死亡記事を目にしたことにあります。

 

 爆薬の発明・開発で巨万の富を手にしたノーベルはある時、自分の兄の死が
ノーベルが死んだものと誤報され、「死の商人、死す」の見出しがついた自分
の死亡記事を目にします。

 

 それ以来、死んでから自分が後世にどのように記憶されるかを考えるように
なったノーベルは、遺言に「換金可能な私の全財産は、以下の方法で処理され
なくてはならない。私の遺言執行者によって安全な有価証券に投資された資本
で基金を設立し、その毎年の利子について、人類のために最大の貢献をした人
達に賞の形で分配されるものとする」と記します。

 

 その遺言をもとに、ノーベルが亡くなってから5年後の1901年から授与
が始まったのが現在のノーベル賞です。

 

 尚、これまでにノーベル賞を受賞した日本人は外国籍を取得した人も含めて
27人で、賞ごとの受賞者数は医学・生理学賞が5名、物理学賞が11名、化
学賞が7名、文学賞が3名、平和賞が1名となっています。

 

 ちなみに、今年の各賞の発表予定日時(日本時間)は下記のようになってい
ます。

 

    7日(月)18:30 医学・生理学賞
    8日(火)18:45 物理学賞
    9日(水)18:45 化学賞
   10日(木)20:00 文学賞(2年分)
   11日(金)18:00 平和賞
   14日(月)18:45 経済学賞

 

 

 昨年は小野薬の「オプジーボ」の開発につながった本庶佑(ほんじょ・たす
く)京都大学教授がノーベル医学・生理学賞を受賞しましたが、今年も日本人
の有力候補が複数おり、受賞が期待されています。

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サ バ

 青い魚「鯖」と書いて「サバ」。その名の通り、「青魚の王様」と言われて
いますが、非常に栄養価が高い魚で、いよいよこれからが旬です。秋の深まり
とともに体がふっくらとしてきて、古くからその美味しさが知られていますが、
江戸時代には将軍家への献上品となったほどです。

 

 

 血液をさらさらにして血中のコレステロール値を下げるといわれるエイコサ
ペンタエン酸(EPA)や脳を活性化するといわれるドコサヘキサエン酸(D
HA)、その他、たんぱく質、鉄分、ビタミンB1、B2等々、豊富な栄養素
が含まれています。

 

 

 食べ方も色々で、みそ煮、酢でしめた締めサバ、水煮、竜田揚げ、フライな
どがあるほか、缶詰もおなじみです。ただ、「サバの生き腐れ」という言葉が
ありますように、鮮度が長持ちせず、普通は刺身では食べられません。

 

 

 店頭で選ぶ際は、目が澄んでいて、皮に張りがあるもの。腹がしっかりした
太めのものを選ぶと良いそうです。

 

 

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食品ロス

 先の週末は日用品などを大量に買いこんでいる人をよく見かけました。日常
使うモノなら税率が上がる前にストックしておこうという家計防衛策の一つで
す。

 

 今回の増税では家計の負担が年間で5万円ほど増加するとの試算があり、そ
のため節約志向が強まるとの見方もあります。あるアンンケート調査では、増
税後は「節約する」との回答が約8割に達しました。ちなみに節約したい生活
費のトップは「食料費」となっています。

 

 ところで、食品ロス削減推進法があすから施行されます。同法の施行により
政府は今年度中に食品ロス削減の基本方針を策定を迫られ、地方自治体には具
体的な推進計画を作る努力義務を課すとともに、企業には「削減に取り組む責
務」が求められます。※製造年月日の表示を「年月表示」に切り替えることも
企業側の取り組みの一環。

 

 食品ロスとは、本来食べられるにも関わらず捨てられてしまう食べ物のこと
で、農林水産省の2016年度推計では年間で643万トンの食品が廃棄され
たとしています。東京都民が1年間で食べる食品の総量に匹敵し、、世界中で
飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食糧援助量の約1.7倍に相当します。

 

 国民一人当たりに換算した場合、年間の食品ロス量は51キログルムにもな
り、毎日お茶腕約1杯分(約139g)の食べものが捨てられている計算です。

 

 ちなみに、643万トンの内訳は、食品製造業が137万トン、食品卸売業
が16万トン、食品小売業が66万トン、外食産業が133万トンで、これら
事業者の食品ロスの合計は352万トンとなっており、残りの291万トンは
家庭で発生しています。

 

 家庭で食べきれずに廃棄されたもの(食べ残し)、賞味期限切れなどにより
手つかずで廃棄されたもの(直接廃棄)、厚くむき過ぎた野菜の皮など、本来
食べられる部分で捨てられたもの(過剰除去)などが食品ロスとなります。

 

 291万トンの食品ロスを1世帯あたりの金額に直すと、年間6万円以上が
ムダに捨てられていると言われます。

 

 つまり、食品ロスを出さないようにすれば、増税による負担増をカバーでき
る可能性があります。

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サツマイモ

 「食欲の秋」を代表する食材の一つ「サツマイモ」が旬を迎えています。「
野菜を凝縮(ぎょうしゅく)するとサツマイモになる」と言われるほど栄養価
が高く、リンゴの5倍以上のビタミンCを含み、過熱しても壊れにくいのが特
徴です。

 

 

 カロテンやビタミンB、カリウムも多く含まれ、コレステロールの吸収や血
糖の上昇を防ぎ、便秘解消にも役立つ繊維質も豊富、昨今は女性に大変な人気
があります。石焼き芋・ふかし芋・天ぷら・スイートポテト・大学イモ・キン
トン・干し芋・・・等々、いずれの調理法でも美味しいです。

 

 

 スーパーなどの店頭で選ぶ際は、全体の色が均一でよく太ったものが良いで
す。色が均一なのは痛んでいない証拠、太ったものは生育環境が良い証拠です。
毛穴が深いものや固いヒゲ根のあるものは固くなっているため避けるのが良い
です。

 

 

 国内での生産地は、鹿児島県・茨城県・千葉県・宮崎県・徳島県が全国のト
ップ5県であり、この5県で全国の80%超、特に鹿児島県は全国の35%を
生産しています。

 

 

 全世界で見ますと日本のサツマイモの生産量は1%程度に過ぎず、トップの
中国は全世界生産量の80%超を占めています。

 

 

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海外旅行者受入数のランキング

 「観光立国」を目指す日本政府は2020年に4千万人、2030年に6千
万人まで訪日客数を増やす目標を掲げていますが、参考までに2018年の世
界の海外旅行者受入数のランキングは下記のようになっています。※世界観光
機関調べ

 

 

  1位 フランス 8940万人    6位 トルコ  4576万人

 

  2位 スペイン 8277万人    7位 メキシコ 4144万人

 

  3位 アメリカ 7961万人    8位 ドイツ  3888万人

 

  4位 中国   6290万人    9位 タイ   3827万人

 

  5位 イタリア 6214万人   10位 イギリス 3631万人

 

 

 ちなみに、日本は3119万人で、11位でした。

 

 ところで、英フューチャーブランド社は、世界各地で過去1年に海外旅行し
た人にインタビューを実施、SNSでの各国・地域に関する投稿を分析した結
果も踏まえ、国・地域の評判を基準とした「フューチャーブランド・カントリ
ー指数」を発表していますが、最新の2019年版では北欧諸国をおさえ日本
が「ブランド力」1位となっています。

 

 5年前の前回調査でも日本が1位でしたが、「西洋とは異なる無駄を省いた
シンプルさなどを体現した独特な文化」が高く評価されているそうです。

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コーヒーの日

 昨日の10月1日は「コーヒーの日」でした。コーヒーは今でこそ日常生活

に欠かせない飲み物となっていますが、コーヒーが現在のように世界に広まる

前はイスラム圏で「秘薬」として飲まれており、キリスト教圏では悪魔の飲み

物とされていました。

 

 しかし、そのおいしさを知ったバチカンの法王が、コーヒーに洗礼を施し、
キリスト教徒のコーヒー飲用に許可を与えてからまたたく間に西欧に広まった
と伝わります。以来、コーヒーは多くの人を虜にしてきました。

 

 コーヒーを愛したナポレオンは「体を温め、勇気を出してくれるこのコーヒ
ーを兵士達に与えよう。余の作戦と兵士達がいれば、世界は余の手のひらにあ
るも同然」と語り、大のコーヒー党であったルソーは死の間際に「ああ、これ
でコーヒーカップを手にすることができなくなった」との言葉を残しています。

 

 また、アポロ13号の乗組員が大変な困難に直面していた時、ヒューストン
の司令センターから乗組員に向かって「こちらヒューストン。がんばれ乗組員
の諸君! 君たちは今、熱いコーヒーへの道を歩いているのだ!」と激励した
話も知られています。

 

 そして、コーヒーを語った中で最も有名な言葉は下記の一節です。

 

 

 「悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、

 

        恋のように甘く、そして・・・あなたのようにほろ苦い」

 

 

 この言葉には様々なバージョンが存在しますが、トルコの諺やフランスの政
治家タレーランの言葉が原型になっているそうです。

 

 

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国慶節

 中国では今日10月1日は建国記念日にあたる「国慶節」で、建国70周年

となる今日から7日まで7連休となります。

 

 国慶節の時期はちょうど行楽シーズンで、中国では民族大移動といわれるく
らい大勢の人が旅行に出かけるのが恒例となっています。

 

 中国国内の会員数3億人を誇る中国オンライン旅行最大手の携程旅行網(シ
ートリップ)の集計によりますと、昨年の国慶節期間中の中国国内旅行者数は
約7億3千万人、同期間中に海外旅行をした中国人は700万人に上り、前年
を100万人上回りました。

 

 ちなみに、シートリップの調査では、今年の国慶節連休に海外を訪れる中国
人の人気渡航先ランキングは下記のようになっています。

 

    1位  日本
    2位  シンガポール
    3位  韓国
    4位  タイ
    5位  マレーシア

 

 

 発給用件の緩和もあって日本ビザの申請が急増しており、シートリップでは
国慶節旅行のビザ申請数のうち、日本ビザが25%を占めたとしています。つ
まり、国慶節にシートリップが発行したビザを使って出国する中国人の4人に
1人が訪日するということになります。

 

 国慶節の期間を含む昨年10月の訪日中国人観光客数は前年比7.7%(5
万1千人)増の71万5千人(国別トップ)でしたが、今年はさらに増加しそ
うです。

 年間を通してみると、昨年の訪日外国人客数は3119万人、うち中国人は

838万人でしたが、シートリップの会長は訪日中国人客数は将来的に「年間

2千万~3千万人規模」に達する可能性があるとの見通しを示しています。

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