100日後に死ぬワニ
中国の保健当局は日々の新型コロナウイルスの感染者数を公表していますが、
29日の新たな感染者数は31人で、うち30人は海外から入国した人、中国
国内での感染者は1人だったとしています。
中国を除く世界では感染拡大の一途ですが、中国で新型コロナの感染が終息
しつつあるとすれば他の国にとっても朗報です。
ちなみに、無症状の感染者の存在が感染拡大の一因とみられ、中国を除く他
の国では症状のあるなしに関わらず検査で陽性となれば感染者としてカウント
していますが、中国の場合は検査で陽性と出ても症状がなければ感染者の人数
に入れず、公表もされていません。
そのため中国国内の新型コロナの実際の感染者数は公表されている数字より
もはるかに多いというのが世界の認識です。
ところで先日、ツイッター連載の漫画「100日後に死ぬワニ」が最終話を
終えたところで、いろいろあって炎上(非難・批判が殺到)しました。
炎上のことはさておき、読者は主人公のワニが死ぬ日を知っており、そのこ
とを知らないワニの普段の日常を描いた漫画で、死んで101日目が来ないこ
とをワニだけが知らず、いつ終わるか分からない「生」を生きている、けれど
その「生」は必ず終わる時がくるという設定は多くの共感を呼びました。
今月17日に発症、19日に発熱と呼吸困難、20日に病院に搬送、23日
に新型コロナで陽性と判明し、治療が続けられていたお笑いタレントでザ・ド
リフターズの志村けんさんが、発症から2週間ほどで亡くなりました。
ドリフの正式メンバーとなり、『8時だョ!全員集合』で茶の間に登場した
のが46年前(1974年)ですので、日本国民の大多数がこの人の番組をみ
て育ったといっても過言ではないかもしれません。
病院搬送の翌日にはすでに意識がなかったといいますから、おそらく気持ち
の整理も準備もないままの旅立ちで、本人もこのような形で亡くなるとは知ら
なかったに違いありません。
誰もがいつ終わるか分からない「生」を生きているのですが、新型コロナに
感染し重症化すれば突然終りがやってきてしまう恐れがあること、それは自分
かもしれないし、大切な人かもしれないということを誰もが認識する必要があ
ります。
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