ミネラルウォーター
暖かくなって水を飲む機会も増えてきますが、全国で一番ミネラルウォー
ターの生産量が多いのは山梨県です。1県だけで日本全体の約40%を占め
ています(日本ミネラルウォーター協会調べ2020年)。
これに静岡県(15%)、鳥取県(9%)、岐阜(6%)、熊本(4%)が
続いています。上位5県だけで全国の7割以上を生産しています。カギを握る
のは、豊富な水をたたえる山の存在です。山梨と静岡は富士山、鳥取は大山、
岐阜は北アルプス、中央アルプスを抱えています。
これらの山の麓にある採水地の近くには大手飲料メーカーが相次いで進出、
それぞれの地域の名を冠したミネラルウォーターを生産しています。
ところで、ミネラルウォーターと言えば、「自然の水」、「ミネラルを多く
含んだ水」というイメージが一般的かと思います。実際にはそのイメージとは
ちょっと違います。
農林水産省のミネラルウォーター類(容器入り飲用水)の品質表示ガイドラ
インでは、「ナチュラルウォーター」・「ミネラルウォーター」・「ボトルド
ウォーター」と大きく3つに分類され、更に「ナチュラルウォーター」は、「
ナチュラルウォーター」と「ナチュラルミネラルウォーター」の2つに別れて
います。日本の大手メーカーが生産しているミネラルウォーターは、ほとんど
が『ナチュラルミネラルウォーター』に属しています。
ガイドラインでは、「ナチュラルミネラルウォーター」とは、原水になるも
のが特定水源より採水された地下水のうち、地下で滞留または移動中に無機塩
類が溶解したもので鉱水、鉱泉水などを指し、濾過、沈澱および加熱殺菌に限
る殺菌処理を行われたものを指しています。
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