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甲子祭

 『甲子祭』とは、十干十二支の「甲子(きのえね、又は、こうし、かっし、
とも)」日の夜に大黒天を祀ることで、甲子祭に集まり子の刻(現代の午後
十一時過ぎ)まで起きて、大豆・黒豆・二股大根を食膳に供し、大黒天を祀
ることを『甲子待(きのえねまち)』。鼠を大黒の使わしめ(使い姫)と見
なして、甲子の日に大黒天を祀ることを『甲子大黒(きのえねだいこく)』
と言います。現在の暦で、次に来る「甲子の日」は、一週間後の七月二十日
になります。

 

 甲子は六十通りある、十干十二支の組み合わせの最初で、めでたいとされ、
甲子の年は「吉祥年」、日は「甲子祭(甲子日)」と呼びます。プロ野球・
阪神タイガースの本拠地、甲子園球場は、大正十三年(1924)、甲子の年に作
られた事からの命名です。この「甲子」などを、暦注で選日・撰日(せんじ
つ)と呼びます。選日は、暦注の中で雑節(節分や彼岸、半夏生など)、年
中行事(七草や七夕、十五夜など)などに含まれないものを総して言うもの
で、その大部分は、干支の組み合わせや法則的な配列に意味を持たせて、吉
凶の判断を行うものです。甲子以外の選日をご紹介しますと。

 

●天赦日(てんしゃび・てんしゃにち)
 立春から立夏前日までは戊寅の日。立夏から立秋前日までは甲午の日。
 立秋から立冬前日までは戊申の日。立夏から立春前日までは甲子の日。
 天が赦(ゆる)すという字のごとく、極上の大吉日で、特に婚姻に田清吉
日です。暦法でよろず良しとされるのはこの日に限ります。
●八専(はっせん)
 干支の十干と十二支の五行が合う日。壬子の日から癸亥の日までの十二日
間のうち、丑・辰・午・戌を間日(まび)と称して除いた残りの八日をいい、
一年に六回あります。同性同気のため、天地陰陽の気が偏ることから、要注
意の日とされ、降雨が多いという。法事・婚礼などの厄日です。
●十方暮(じっぽうぐれ)
 本来は十方闇と書き、干支を五行に配当して、上下が互いに相克する甲申
から癸巳までを指し、万事うまくいかない厄日とされます。
●三隣亡(さんりんぼう)
 正月・四月・七月・ 十月は亥の日。
 二月・五月・八月・十一月は寅の日。
 三月・六月・九月・十二月は午の日。
 この日に棟上げ、建築を行うと、向三軒両隣まで焼き滅ぼすと言われる大
凶日です。大工さんなどの建築関係者にとっては厄日です。

 

●天一天上(てんいちてんじょう)
 十干十二支の「癸巳から戊申」まで。
 天一神と言う神様が天上にある佳日(かじつ=よい日・めでたい日)とさ
れ、この十六日間は天一神の祟りがなく、どこに出かけるのも良しとされま
す。ただし、下界にある時は、この神様に向かってのお産、争い事などは禁
忌とされます。
●土用(どよう)
 立夏の前十八日を春の土用、立秋の前十八日を夏の土用、立冬の前十八日
を秋の土用、立春の前十八日を冬の土用と言い、本来は雑節ですが、用は働
きの意があり、土気の最も働く期間という暦注でもあります。埋葬、建築、
増改築など、土を動かす事一切が凶とされます。
●三伏(さんぷく)
 夏至後の第三の庚の日を初伏、第四の庚の日を中伏、立秋後の第一の庚の
日を末伏と言い、これらを総称して三伏と言います。日本最古の暦にも記載
された暦注で、この日、種蒔き、療養、遠行、結婚などは全て禁忌とされま
す。(滝沢馬琴先生の南総里見八犬伝の「伏姫(ふせひめ)」は、夏の暑い
盛りの三伏に生まれたので伏姫と名付けられたのでしたね。しかし、伏とい
う字は「人」が「犬」に従うと読め、やがてストーリーは・・・詳しくは、
南総里見八犬伝をお読み下さい)
●己巳(つちのとみ)
 十干十二支の「己巳の日」。巳待(みまち)とも言い、福徳付与の神であ
る弁財天を祀る日です。巳は十二獣の蛇で、弁財天の使わしめ(使い姫)と
考えられたため、己巳の日には弁財天を祀るようになりました。

 

●庚申(こうしん)
 十干十二支の「庚申の日」。庚申待(こうしんまち、庚申待ち14/02/18参
照)、宵庚申(よいこうしん)、庚申祭(こうしんまつり)とも言い、金気
が重なり、天地に充満して冷ややかになり、人心が冷酷になりやすいとされ
る、重要な忌日です。この夜、眠ると、人身中にいる上尸・中尸・下尸(じ
ょうし・ちゅうし・かし、併せて、三尸(さんし)という)という虫が、天
に上り、罪を上帝に告げ、命を縮めるというので、夜明かしをする風習があ
りました。
●一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
 正月は丑・午の日。 二月は酉・寅の日。 三月は子・卯の日。
 四月は卯・辰の日。 五月は巳・午の日。 六月は酉・午の日。
 七月は子・未の日。 八月は卯・申の日。 九月は酉・午の日。
 十月は酉・戌の日。十一月は亥・子の日。十二月は卯・子の日。
 一粒のモミが万倍にも実る稲穂になると言う、何事を始めるにも吉とされ
る日ですが、借金をしたり、物を借りたりしても、苦労の種が増えるとされ
ます。
●不成就日(ふじょうじゅび)
 正月・ 七月は、三、十一、 十九、二十七日。
 二月・ 八月は、二、 十、 十八、二十六日。
 三月・ 九月は、一、 九、 十七、二十五日。
 四月・ 十月は、四、十二、 二十、二十八日。
 五月・十一月は、五、十三、二十一、二十九日。
 六月・十二月は、六、十四、二十二、 三十日。
 一切の事が成立せず、事を起こすには良くない日とされます。特に、結婚、
開店、子供の命名、移転、契約、諸芸事始め、願い事などは凶とされます。
●犯土(つち)
 土の神様に縁があり、土気旺盛となる、十干十二支の「庚午の日」から七
日間を大犯土(おおつち)・大つち、十干十二支の「戊寅の日」から七日間
を小犯土(こつち)・小つちと言い、一切の土いじりは禁忌とされます。

 

 なお、ここで言う二月、五月などの「月」とは、節気から次の節気の前日
までの間を一か月とする、節切りという月の区切り方で、新暦の二月、五月
などの「月」とは当然異なります。

 

 

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