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お 盆

 お盆の時期は冥界(死後の世界)の裁判官・閻魔王(閻魔大王、閻魔様)も
お休みで、地獄の窯の蓋が開くため、霊魂がこの世とあの世を行き来すること
が可能になります。

 

 ご先祖様の霊魂を迎えるため、13日には迎え火を焚きます。この世とあの
世を行き来するための乗り物として、きゅうりやナスでつくった「精霊馬(し
ょうりょううま)」を用意する地方もあります。

 

 きゅうりは、あの世から早く家に戻って来られるようにとの願いを込めて、
足の早い馬。ナスはゆっくり帰ってもらいたいとの計らいと、たくさんの供物
を積んであの世へ持ち帰ってもらうために牛に見立てています。

 

 ちなみに閻魔王は人類最初の死者で、死んだ後に天界を支配し、その後、死
者を裁くという役割を担うようになり、しだいに冥界・地獄の王として性格づ
けされ今に至ります。

 

 イメージの中にある閻魔王はいかにも恐ろし気でありますが、日本には閻魔
王の本地(本来の仏・姿)は衆生を救う地蔵菩薩であるとの考え方があります。

 

 現世の罪を裁く冥官である閻魔王は、地蔵菩薩として現世での人々の行いを
つぶさに見ているからこそ、死者を正しく裁くことができるとされ、閻魔王が
地蔵菩薩であればこそ救済の道も残されています。

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