衆院選の投開票日
今日の日曜日は衆院選の投開票日です。衆院選のような大きな選挙になりま
すと、各テレビ局が競って「当選確実(当確)」を出し、投票締め切り後すぐ
に「当確」が出る選挙区もあります。
「当確」情報は選挙管理委員会とは一切関わりなく、各報道機関が独自の責
任で判断して発表するものです。「当確」の早打ち競争のようになるのは、他
局よりも早く「当確」を打てれば、当選後の議員にいち早くインタビューでき
(その瞬間に選挙区の視聴率が急上昇)、視聴率が稼げるからです。
ちなみに、早い段階で「当確」が打てるカラクリは出口調査にあります。
出口調査とは投票所の出口で、誰に投票したかを尋ねる聞き取り調査で、偏
りがないように無作為に抽出し、ある程度の量のサンプルが集まれば、統計学
的に全体を推計することができます。
事前調査や過去のデータ、開票所の様子(票の山の大きさ等)などの補足情
報を加味することによってかなりの精度で当落を予想することが可能となるよ
うです。
開票率1%で「当確」が出た場合は、例えば有権者が10万人いる選挙区で、
投票率が50%であれば票の数は5万、そのうちの1%、つまり500票の状
況を確認した段階で「当確」が出ているということになります。
開票率0%の状態で「当確」が出たりするのは、選挙区によっては事前情報
や仕分けされた票の山の大きさなどで確実性の高い見極めができるためです。
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