冬 至
きょうは年間を通して夜が一番長く昼が最も短い「冬至」です。
ずっと昔はこの日が一年の始まりと考えられており、世界各地に残る冬至祭
は、太陽の力が最も弱まった日が無事に過ぎ去り、太陽と生命力の復活を祝う
日でした。
冬至を指す「一陽来復」は「冬が去り、春が来ること」を意味することから
「悪い事が続いたあと、ようやく物事が良い方に向かうこと」と捉えられ、従
って冬至は運気が上向く吉日でもあります。
また、冬至には「ん」がつく物を食べて、一陽来復の運気上昇にあやかり、
無病息災を願う風習が日本各地に残ります。「ん」がつく食べ物とは、大根や
蜜柑(みかん)もそうですが、よく言われるのは下記の7つで、いわゆる「冬
至の七種(ななくさ)」です。
南瓜(なんきん)かぼちゃ
人参(にんじん)
蓮根(れんこん)
金柑(きんかん)
銀杏(ぎんなん)
寒天(かんてん)
饂飩(うんどん)うどん
「ん」は「いろはにほへと・・・ん」でまた最初に戻る一陽来復をあらわし、
「ん」(運)が付く縁起物でもあります。また、冬至を湯治、柚子を融通にか
けて柚子湯に入るのも無病息災の願掛けの意味がありました。
ちなみに、クリスマスはキリストの誕生日と一般に思われていますが、新約
聖書にキリストの誕生日を特定する記述は無く、異教徒を取り込む過程におい
てその習俗(冬至祭)も一緒に取り入れてキリスト教の祭日としたのがクリス
マスの始まりだそうです。
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