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ニッパチ

 日本で消費が活発になるのはボーナスが支給される6月から夏休みシーズン
入りの7月にかけてです。

 

 同じくボーナスが支給される12月と年明け1月は、季節の変わり目とも重
なるため食材や夏物・冬物衣料、贈り物(中元、歳暮)などの出費も増えます。

 

 その反動が2月と8月にあらわれます。前月までの出費で懐が寂しくなり、
気候的には寒さ・暑さのピークで、モノ消費の動きも鈍くなります。

 

 いわゆる「ニッパチ」と呼ばれる現象で、小売企業に2月・8月決算が多い
のはこのニッパチが関係しています。

 

 決算の棚卸し(在庫の種類・数量の調査および価格評価)は時間も手間もか
かる作業で、しかも決算月の最終日に実施する必要があります。

 

 年度末で新入学や就職等のイベントを控えた3月は小売業にとって繁忙期に
あたり、そうした繁忙期を避けて決算を行うため、小売企業は2月決算が多い
というわけです。

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