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春の雪

 今、東京では雪が強く降っています。

 「君がため 春の野にいでて 若菜摘む わが衣手に 雪は降りつつ」・・・古今集春歌上巻に収められた、光孝天皇が親王時代に詠んだ9世紀の歌です。あなたのために春の野原に出て若菜を摘んでいると、私の袖には雪が降っています、という美しい情景の歌です。この歌は、百人一首にも収められた有名な歌ですが、その美しい情景だけで人々に愛されてきたのでしょうか?

 この歌には、春の雪が袖に降ってきて寒くても、その寒さをこらえてまで若菜を摘んで捧げた、相手に対する愛情、思いの強さ、そして情景の美しさと相俟った純粋さが表れていて、それが人々の心を惹き付けてきたのでしょう。

 

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