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落語の『落ちの分類』

 落語の落ちは五十音順に
一・考え落ち。ちょっと聞いたのでは意味が分からないが、よく考えるとな
るほどと納得する落ち。、大名道具、「目利違い」など。(レアケースですが、この落ちを「楽屋落ち」と言う場合があります。これは落ちの
意味が分からず、演者が楽屋に引っ込んだ頃にやっと分かる、と言う事です
が、現在では「楽屋落ち」とは、楽屋でしか受けない、関係者にしか分からない話を指します)
二・逆さ落ち。物事が奇妙な逆さまの結果になる落ち。淀の鯉、駐車病、手飼いの犬、間男五両など。
三・仕草落ち。仕草(動作)で見せる落ち。能狂言の他、だいぶ前
にお届けした、死神1、狸賽(たぬさい)など。
四・地口落ち。地口(洒落・語呂合わせ)で落とすもの。間抜け落ちに次い
で多い。あべこべ夫婦、鶯のほろ酔、カラオケ病院など。

五・仕込み落ち。噺本題に落ちにつながる予備知識を仕込んでおくもの。い
つ受けるの他、化け猫、提灯屋松竹梅など。
六・途端落ち。予想も出来ない一言で全体の結末をつけるもの。もう半分、三枚起証、寝床など。
七・はしご落ち。はしごを登るように順番を経て落ちるもの。一目あがり、祭礼の日にちなど。
八・拍子落ち(とんとん落ちとも)。落ちになる一つの事象をいろいろ見方
を変えてとんとんと運び、切って落としたように落ちるもの。坊主
茶屋の他、だいぶ前にお届けした、しの字嫌い、道具屋・下の鉄砲落ちなど。

九・ぶっつけ落ち。相手の言う事を別の意味に取って落ちるもの。オラが火
事、一つ穴、祇園祭など。
十・間抜け落ち。常識はずれな、間抜けな落ち。一番数が多いと思われる。
喧嘩長屋、浪曲社長、化け物チーム、地獄の学校など。
十一・まわり落ち。回り回って、元に戻る落ち。多くの解説書によると、こ
の落ちは猫の名前しか例がない、とされています。しかし、私の
解釈では、夢金も、お届けした演出にすれば立派なまわり落ちだ
と思います。私の解釈に従えば、他に天狗裁き。さらに、立川志の
輔師作の新作落語「緑の窓口」も、私の解釈に従えば、回り落ち。
十二・見立て落ち。物や状態を別の物や状態に見立てる落ち。薬缶なめ、汽車の白浪、蚊いくさなど。

 私はこの十二種類の落ちの他に、独自に「地(じ)落ち」と言う分類を加
えています。これは特に落ちのようなものが無く、演者の地(ナレーション)
の解説で終わりとするもので、たとえば、遠山政談・下などのようなエンディングのものです。

 しかし、この様に落ちを分類しても意味があるのでしょうか?この落ちの
分類の是非については、毎回、書きますけど、ごく少数の例外を除き、落語
の落ちは落語によって全部違う台詞です。と言う事は、落語の数だけ落ちが
ある、と言っても過言ではないと思います。また、落ちによっては、複数の
落ちを兼ねるものもあるし、一つの落ちが、書籍や解説者によって違う落ち
に分類されていたりします。無理矢理分類する必要はないのでは?私はあえ
て分類するなら、良い落ちと悪い落ちの二通りで良いんじゃない?と思っています。

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