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脱炭素

 地球環境や自然環境が適切に保全され、将来の世代が必要とするものを損なうことなく、
現在の世代の要求を満たすような開発が行われている社会、いわゆる「持続可能な社会」
を目指すため、石油や石炭などの化石燃料から脱却する「脱炭素」が叫ばれてきましたが、
ロシアによるウクライナ侵攻で事情が変わりました。
 石油や石炭などの化石エネルギーからの脱却はコストも時間もかかる話で、
それでも世界はその方向に進んでいましたが、ウクライナ危機と対ロ制裁の影
響でロシア産の供給不安から化石燃料の価格が急騰したため、今現在の社会の
持続性が危ぶまれるような事態になり、脱炭素は一端棚上げのような状況になっています。
 特に天然ガスの40%以上、石油の25%以上、石炭の約半分をロシアに依
存す欧州にとって、今は化石かクリーンかの違いよりもロシアに代わるエネル
ギーの調達先の確保が急務となっています。
 こうした状況を背景に米国では天然ガス増産の号令がかかり、コロナ禍によ
る需要減やバイデン政権が打ち出した脱炭素化政策で下火になっていたシェー
ルオイルの生産に追い風が吹き、環境負荷が高いとして利用が減っていた石炭への回帰もおきています。

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