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国際収支」と「貿易統計」

 財務省は通商関連の統計として「国際収支」と「貿易統計」を発表していま
すが、2つには下記のような違いがあります。

 

 まず「国際収支」は、諸外国との経済取引によって発生したすべての貨幣の
受け払い(所有権が移転した財貨・モノ)を集計したデータとなっています。

 

 輸出の超過は、受け取ったドルを円転する需要が増えるため、為替市場では
円高・ドル安要因となります。反対に輸入超過の場合はドルの支払いが増える
(ドルの需要が増す)ことから、円安・ドル高要因となります。

 

 「貿易統計」も国際収支とよく似たデータですが、貿易統計の計上範囲は関
税境界を通過した貨物(通関実績)であるという点が大きな相違点です。

 

 例えば、日本がアメリカ製の人工衛星を購入し、アメリカで打ち上げる場合、
人工衛星の所有権がアメリカから日本に移転した時点で国際収支統計の貿易収
支に計上されますが、この場合の人工衛星は関税境界を越えないため、貿易統
計には計上されません。

 

 また、貿易統計は速報性に優れ、特に輸出数量指数は景気循環を示す鉱工業
生産指数に対し先行性があることから、鉱工業生産指数の先行指標として位置
づけられています。

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