WTI価格
米国では本日5月最終月曜日(5月30日)がメモリアルデー(戦没将兵追悼記
念日)の祝日で、3連休となる今週末から夏の行楽シーズン、ドライブ・シー
ズンが始まります。
ドライブ・シーズンのガソリンの需要期を前にNY原油(WTI)は強含む
傾向がありますが、WTI価格はこれからシーズン入りするハリケーンの動向
にも影響を受けます。
米海洋大気局(NOAA)が24日に公表した今年のハリケーンシーズン(
6月1日~11月30日)の見通しでは、今シーズンは例年を上回る発生数を
記録すると予想しています。
NOAAによりますと、例年(年間の平均値)は名前が付く暴風雨(熱帯低
気圧)が14個発生し、うち7個がハリケーン(最大風速33メートル/秒以
上)に発達します。
今年に関してはシーズン中に名前付きの熱帯性低気圧が14~21個程度発
生し、うち6~10個がハリケーンに発達し、その中の3~6個が風速50メ
ートル/秒以上のメジャーハリケーン(大型ハリケーン)に成長するとしてお
り、7年連続で例年を上回る見通しです。
ちなみに、米国に影響するハリケーンのほとんどはカリブ海で発生し、メキ
シコ湾(ガルフ・オブ・メキシコ)を囲むフロリダ州、アラバマ州、ミシシッ
ピ州、ルイジアナ州、テキサス州などに接近するのが常です。
メキシコ湾は石油の一大産地で、石油精製施設が密集している地域でもあり、
ハリケーンの接近で精製施設の操業が止まることもしばしばです。操業が止ま
れば供給が細ることになるため、ハリケーンの発生や強さ、進路に関する情報
にWTI価格は敏感に反応することになります。
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